2020/07/18 試合結果

2020年7月17日 STARDOM EXPLODE IN SUMMER 2020

『STARDOM EXPLOSION IN SUMMER 2020』
7月17日(金)後楽園ホール(観衆264人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

吏南

4分29秒
ハイドレンジア

妃南

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○林下詩美

8分59秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

鹿島沙希

里歩

夏すみれ●

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○朱里

9分6秒
バズソーキック→片エビ固め

ジャングル叫女

ひめか

DEATH山さん。●

◆タッグマッチ 20分1本勝負

岩谷麻優

13分44秒
キッちゃんボム→エビ固め

渡辺桃

○スターライト・キッド

AZM●

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

上谷沙弥

5分3秒
ランニング・シューティングスター・プレス→片エビ固め

飯田沙耶

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

4分9秒
腕ひしぎ十字固め

上谷沙弥

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

飯田沙耶

1分36秒
ラ・マヒストラル

舞華

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

上谷沙弥

1分40秒
回転足折り固め

飯田沙耶

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

2分45秒
リストクラッチ・バスター→片エビ固め

上谷沙弥

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

3分1秒
片羽締め

飯田沙耶

※第3代フューチャー・オブ・スターダム王者は舞華

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負

ジュリア

19分4秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

小波

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負

中野たむ

12分43秒
横入り式エビ固め

刀羅ナツコ

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負

吏南

4分29秒
ハイドレンジア

妃南

吏南と妃南の双子姉妹対決で後楽園大会がスタート。このカードは7・12新木場に続き2大会連続。前回は妃南が外道クラッチからの丸め込みで勝利しているが…。

手四つでの力比べでスタートし、妃南が押し倒す。吏南がヘッドシザーズにいくと妃南が脱出しカバー。吏南が返すと妃南がアームホイップからドロップキック。吏南が串刺しドロップキックから妃南の顔面を踏みつける。吏南はチンロックから鼻を攻撃。妃南は吏南をロープに押し込み踏みつける。妃南がボディースラムを予告も投げたのは吏南の方。妃南が返すと払い腰の連発。吏南が返してエルボーを打ち込む。エルボーの打ち合いから妃南が外道クラッチ、吏南はジャックナイフ。妃南が返すと吏南は卍固め。グラウンドに移行し脚を取って締め上げる。妃南がギブアップし、吏南が姉妹対決を制した。

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○林下詩美

8分59秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

鹿島沙希

里歩

夏すみれ●

林下詩美と里歩が異色タッグを結成、鹿島沙希&夏すみれの大江戸隊と対戦する。詩美のパワーと里歩のスピードが大江戸隊をどう攪乱するかが見どころか。大江戸隊の鹿島と夏は7・23大阪でのアーティスト王座挑戦を控えている。また、久々のハイスピード王座防衛戦を次回後楽園(7・26)に控える里歩の闘いぶりは?

最後にコールされた詩美に大江戸隊が襲いかかる。リング下に追い出すとリング上で里歩を捕獲。しかし戻ってきた詩美がショルダータックルで吹っ飛ばす。里歩が鹿島にドロップキック。里歩がタッチしようとすると夏が詩美の足を引っ張ってフェンスに激突させる。夏が里歩をコーナーに追い込み突進。里歩がかわしてタッチしようとするが鹿島が阻止。鹿島と夏がダブルのビッグブーツ、左右からのキック、ダブルのフェースクラッシャー。鹿島が里歩にスリーパー、「どうした林下、助けに来いよ」と挑発する。里歩がエスケープすると鹿島をロープに追い込んで619を放つ。さらにダイビングボディーアタックを見舞うが2カウント。詩美が鹿島の背後からドロップキック。夏が2人の足を引き分断。鹿島が里歩にダブルアームスープレックス、ダイビングフットスタンプ。里歩が返すとダブルアーム式フェースバスター。マイエンブレムを狙うと里歩がニーで阻止、カサドーラで飛びついてフットスタンプ。里歩はタッチを求めるが詩美が不在。夏が里歩を抱っこしてコーナーに設置。ブロンコバスターにいこうとするが詩美がカット。里歩が詩美にタッチ。詩美は次々とショルダータックル、夏に串刺しエルボーアタック、ドロップキック。スリーパーを極めるがエスケープを許す。詩美はバックを取りジャーマンの構え。夏がこらえるとムチで殴打。鹿島、夏がビッグブーツで競演。夏がブレーンバスターホールドを決めるが2カウント。夏がコーナーに上がると里歩がカットし詩美がデッドリードライブ、ミサイルキック。夏が返すと詩美はジャーマン。しかし鹿島がカットに成功。夏が丸め込むが詩美が返す。詩美はフィニッシュを宣言し夏にアルゼンチンバックブリーカーから旋回してトーチャーラックボムで叩き落とす。夏が返せず詩美がピンフォールを奪った。

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○朱里

9分6秒
バズソーキック→片エビ固め

ジャングル叫女

ひめか

DEATH山さん。●

ドンナ・デル・モンドvsトーキョーサイバースクワッドのタッグマッチ。DDMが朱里&ひめか組でTCSはジャングル叫女&DEATH山さん。組で挑む。朱里とひめかはこれが初タッグ。7・24名古屋で岩谷麻優の保持するワールド・オブ・スターダム王座に挑戦する叫女は、待ちに待ったタイトル戦に向けて弾みをつけたい試合だが…。

デスヤマとひめかが先発。デスヤマが四方にポーズを取り始めるとひめかが攻撃。デスヤマがボディーアタックするとひめかがキャッチ、そこへ叫女がドロップキック。叫女はデスヤマを背負ってひめかにボディープレスを浴びせる。デスヤマが突進するとひめかがカウンターのショルダータックル。DDMがダブルのショルダータックルからダブルでドロップキック。ひめかはデスヤマにボディースラム、朱里がミドルキックからスリーパーを極める。朱里がデスヤマを捕獲しコーナーへ。ひめかも加わり2人がかりで顔面を踏みつける。ひめかが自軍コーナーでデスヤマを攻撃、リング中央でボディースラム、逆エビ固め。ひめかはデスヤマのパンチをかいくぐる、デスヤマが突っ込むたびにひめかがビッグブーツ。デスヤマはひめかにクロスチョップ。叫女がひめかをコーナーに追い込みボディーアタック、ドロップキック、ラリアット。朱里がカットしDDMがダブルのブレーンバスターを狙う。叫女がこらえて2人まとめてぶん投げる。叫女はひめかに突進、両者のラリアットが交錯、ひめかが打ち勝つ。叫女が返すとひめかがラリアット、叫女が迎撃しラリアットでひめかを倒す。朱里が叫女にミドルキック連打、フロントネックチャンスリードロップ、腕固め。朱里がダッシュすると叫女がエルボー、デスヤマがセントーン。朱里が返すとデスヤマは回転エビ固め狙い。朱里が切り返しバックの取り合い。朱里がコブラツイスト、叫女がカットに成功。叫女が2人をコーナーに追い込むがDDMがかわしてひめかが2人まとめてアルゼンチンで担ぎ上げる。朱里がデスヤマにニーアタック。デスヤマが返すと朱里はバズソーキック。かわしたデスヤマが丸め込む。叫女が加勢しデスヤマが丸め込むもカットされる。デスヤマが突進すると朱里がカウンターのハイキック。朱里がデスヤマを担いで山折り、バズソーキック。デスヤマが返せず朱里が3カウントをゲットした。

◆タッグマッチ 20分1本勝負

岩谷麻優

13分44秒
キッちゃんボム→エビ固め

渡辺桃

○スターライト・キッド

AZM●

岩谷麻優&スターライト・キッドのSTARSと渡辺桃&AZMのクイーンズクエストがタッグ対戦。岩谷は7・24名古屋でワールド・オブ・スターダム防衛戦。これまで何度も流れているが、ジャングル叫女とのタイトル戦がようやく実現する。こんどこその思いを込めて、王者はリングに上がるつもりだ。キッドとAZMは7・26後楽園の前哨戦。ともに挑戦者の立場で、王者の里歩にチャレンジする。

岩谷と桃の先発で試合開始。慎重な探り合いから岩谷がバックを取ると桃がグラウンドへ。桃がレッグロックにいくが岩谷がアキレス腱固め。岩谷がアームホイップからグラウンドへもっていく。桃が丸め込むが2カウント。キッドのドロップキックをAZMがかわすとロープワークの攻防。ともにヘッドスプリングで立ち上がり睨み合い。キッドがヘッドロック、AZMがロープに振るとキッドがクロスボディーアタック。コーナーに追い込み串刺しドロップキック、岩谷も続いてダブルのドロップキックも決める。キッドはフットスタンプもAZMが返す。桃とAZMが合体しキッドを攻撃。桃がキッドにボディースラム、サッカーボールキック。AZMがキッドにボディースラム、右腕にフットスタンプ。桃がキッドにエルボー連打。振られたキッドが飛びついてDDT。岩谷が桃へ串刺しボディーアタック。桃がやり返すが岩谷が顔面へドロップキック。岩谷が低空ドロップキックで桃をのけぞらせる。桃のハイキックを岩谷がつかんでドラゴンスクリュー。桃がカウンターでドロップキック、ハイキック。トラースキックをかわして投げっぱなしドラゴン。岩谷がお返しすると桃はBドライバー狙い。岩谷が切り返してドドンパで叩きつける。キッドとAZMがロープワークの攻防。AZMがドロップキックからブレーンバスター狙い。キッドが切り返すがAZMが投げきってみせる。AZMの突進を岩谷が阻止。岩谷は2人まとめてアームホイップ。岩谷とキッドが619の競演も岩谷が失敗。それでもその場飛びムーンサルトは同時に放ってみせる。キッドはAZMにフィッシャーマン狙い。AZMが切り返すがキッドがドロップキック。キッドはコーナーに上がるがAZMがアームホイップ、桃が蒼魔刀、2人が前後からミドルキック。AZMがハイキックを放つがキッドがクリアー。10分経過。AZMが飛びついてワキ固めもロープ際。AZMはキッドのキッちゃんボムをかわして丸め込む。丸め込みの応酬はどちらも譲らず。AZMはフィニッシュを予告しコーナーへ。ダイビングフットスタンプを決めるとキッドがギリギリで返す。AZMが飛びついてワキ固め。しかし岩谷がキックでカット。AZMがコーナーから飛ぶと岩谷が蹴りで迎撃、キッドがフィッシャーマン。AZMが返すと岩谷とキッドがコーナー。ファンタスティックフリップ式で飛ぼうとするが体勢が崩れる。AZMがキッドにエルボー。エルボーの応酬からキッドがクロスボディー。キッドはネックスクリューからムーンサルトプレスをセカンドから放つ。さらにキッちゃんボムを決めると3カウント。キッドがAZMからフォール勝ちを奪った。キッドはダウンするAZMを見下ろし、ベルトを巻くポーズを見せた。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

上谷沙弥

5分3秒
ランニング・シューティングスター・プレス→片エビ固め

飯田沙耶

2・16新木場で林下詩美が上谷沙弥を破りフューチャー・オブ・スターダム王座V6を果たすとともに王座を返上、新型コロナウイルスの影響もあり休止状態だった王座戦線が再び動き出す。第3代王者を決める試合は上谷沙弥、飯田沙耶、舞華による巴戦となった。昨年の新人王・上谷は詩美から王座を奪えなかったが、この試合で改めてキャリア初のベルトを目指す。飯田は上谷と昨年のルーキー・オブ・スターダムを争った仲。DDMの舞華はホームリングのJTOで詩美に挑戦するも敗れている。果たして、フューチャーのベルトを手に入れるのは…。

2連勝した選手が王者となる巴戦は飯田沙耶vs上谷沙弥のサヤサヤ対決でスタート。腕の取り合いから上谷がレッグロック、飯田が取り返すと上谷も取り返してヘッドロックへ。飯田が抜け出しヘッドロック。上谷がロープに振るが飯田がフェイントをかけドロップキック。上谷もドロップキックでお返しして鎌固めへもっていく。上谷は逆片エビ固めに移行。飯田がドロップキックを連打するが上谷が返す。飯田は上谷にボディースラムの構え。上谷が切り返し飯田を叩きつける。飯田が返すと上谷はコーナーへ。飯田がドロップキックで撃墜し、串刺しドロップキック。2発目狙いは上谷がドロップキック。飯田が打ち返すと2人のドロップキックが交錯する。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合うと飯田がダッシュ。上谷が動きを読んでドロップキック連発。飯田が振ると上谷はニールキック。上谷はコーナーに上がりミサイルキック。飯田が返すとオーバーヘッドキックからフィニッシュを宣言しその場飛びシューティングスター。3カウントが入る。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

4分9秒
腕ひしぎ十字固め

上谷沙弥

上谷vs舞華へ。ゴングが鳴るとゆっくりと歩を進め睨み合い。上谷がエルボー連打にいくと舞華が耐える。舞華がエルボー連打でお返し、上谷が崩れ落ちる。再度の打ち合いでも上谷が崩れ落ちる。舞華はロープに追い込んでビッグブーツ、腕十字狙い。上谷がエスケーするとカウンターのドロップキック。上谷が串刺しニーアタックからドロップキック、逆片エビ固め。舞華がエスケープを試みると中央に戻してみせる。上谷のボディースラム狙いを切り返して舞華がワキ固めから腕十字。上谷がタップ。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

飯田沙耶

1分36秒
ラ・マヒストラル

舞華

飯田が再びリングへ。飯田がショルダータックルをぶつけてゴング。飯田がドロップキックからボディースラム。突進を止めて舞華がアームホイップ。舞華は巴投げから両手を取ってマットに叩きつける。飯田が丸め込みにいくと舞華が返せず飯田が勝利。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

上谷沙弥

1分40秒
回転足折り固め

飯田沙耶

つづいて第4戦の飯田vs上谷。上谷がドロップキックを浴びせると飯田は連打でやり返す。飯田は逆水平チョップも連打。かわした上谷にもダブルチョップ。飯田がポーズを取ると背後から上谷がドロップキック、丸め込み。3カウントが入る。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

2分45秒
リストクラッチ・バスター→片エビ固め

上谷沙弥

再び上谷vs舞華へ。上谷がロープワークで攪乱しドロップキック。コーナーに上がると舞華がデッドリードライブ。舞華は柔道殺法で上谷をマットに叩きつけていく。上谷がカウンターのニールキック。コーナーに上がるとミサイルキック投下。舞華が返すと上谷はランニングシューティングスター。かわした舞華に上谷は張り手をぶち込む。舞華が蹴り飛ばすと上谷はカウンターのキック。上谷は「終わり!」と叫んで突進も舞華がキャッチしマットに叩きつける。上谷が返すと、舞華が腕をクロスしマットに叩きつける。3カウントが入る。

◆フューチャー・オブ・スターダム王座決定 巴戦 15分1本勝負

舞華

3分1秒
片羽締め

飯田沙耶

※第3代フューチャー・オブ・スターダム王者は舞華

舞華vs飯田へ。飯田がショルダータックルで吹っ飛ばすが舞華が腕十字。飯田がエスケープするとエルボー連打。舞華が返すと飯田はノーザン狙い。舞華がかわしてショルダータックル。飯田もショルダータックルを打ち返す。ともにショルダーをぶつけ合い舞華が打ち勝つ。飯田が返すと下からアームロック。上になるがロープ際。飯田は腕を放さず担ぎ上げノーザンライト。ギリギリで舞華が返すとワキ固め、胴締めスリーパーから変型のサブミッション。飯田がギブアップし舞華が新王者となった。

舞華「第3代フューチャー・オブ・スターダム・チャンピオンになりました舞華です! スターダムの未来、未来のスターダムなんて騒いでるヤツらを倒したからには私もスターダムを背負って、このベルトの価値を高めていきたいと思います。第3代フューチャー・オブ・スターダム・チャンピオンの舞華をこれからもよろしくお願いします」

舞華のコメント

――王者となって。

「まあ、ゴリラ(飯田)とチンパンジー(上谷)、勝つのは人って決まっているでしょう。でも、すごいゴリラはパワーが強くて、チンパンジーはすごいよく飛び回る。ホントにおもしろい相手だったなと、終わってみて思います」

――初めての巴戦はどうだった?

「初めてで、でもね、いろんなこと経験してきて、それを自分の力に変えて成長していく。それがこのフューチャーだと思ってたので。自分の未来のためには必要な経験だと思います」

――アーティストと合わせて2冠王になり、ドンナ・デル・モンドにもう一本ベルトをもたらせた

「ハイ、そうですね。これからドンナ・デル・モンドはベルトの総取りでもするんですかね。ジュリアが白いベルトを取ってくることだろうと思っているので、バンバンDDMにはベルトが集まってくると思いますよ」

――どんなチャンピオンになりたい? 若手のベルトだが。

「なんて言うんだろう? チャンピオンイコール私。強いのは私。今後、もっともっと強くなっていくと思います」

――詩美からほしかったベルト?

「ホントはそうだね。ホントはね、林下詩美から取りたかったけど、返上してしまったし、アイツが返上する前に私が強くなれなかったっていう、そういう結果だと思います」

――詩美の防衛歴は意識する?

「そうですねえ。まあ、私が最多防衛、狙っていきます」

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負

ジュリア

19分4秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

小波

二桁防衛を続けていた星輝ありさの引退により、白いベルトは空位に。今大会と7・26後楽園の2大会で新王者決定トーナメントがおこなわれることになった。エントリーされたのはジュリア、中野たむ、刀羅ナツコ、小波で、7・12新木場でのアピールによって決定した。今大会でおこなわれる1回戦は中野たむvs刀羅ナツコとジュリアvs小波の2試合。シンデレラ・トーナメント優勝で白いベルトの最短距離にいるのがDDMのジュリアか。しかし小波もスターダムで初のシングル王座奪取に燃えている。トーナメントやリーグ戦でこれまでいいところまで行きながらも頂点には届かなかった。それだけにこんどこその思いは大きい。両者は、2・16新木場でタッグ対戦。このときは小波&レイラ・ハーシュ組vsジュリア&舞華組で、ジュリアがハーシュから勝利を奪っている。

ゴングが鳴っても両者コーナーから動かず。ゆっくりと歩を進め探り合い。グラウンドになるとジュリアが上へ。下から小波が脚を取りにいく。小波がヘッドロックにいくとジュリアが切り返す。小波が上になりヘッドロック。ジュリアが反転し押さえ込むと返した小波がヘッドロックでさらに締め上げる。ジュリアがヘッドシザーズも小波が抜け出しヘッドロック。小波がボディーシザーズから首を取りにいき三角絞め狙い。ジュリアが腕十字にいくが小波が上になる。小波がヘッドロックからスリーパー。ジュリアが抜け出しブレイク。ジュリアがレッグロックにいくが小波が切り返して再びグラウンドへ。ジュリアがヘッドロックも小波が切り返しフェースロックからヘッドロック。小波のスライディングをジュリアがかわす。小波がジュリアの突進をかわしスライディングキック、ネックブリーカードロップ。小波はグラウンドにもっていきヘッドシザーズから頭部をマットに叩きつけていく。小波のチンロックからジュリアがリング下へ。小波はエプロンからニーアタックを打ち込み挑発。小波も場外に下り、ジュリアをフェンス際でミドルキック連打。ジュリアがフェンスに叩きつけるとビッグブーツ、ネックブリーカードロップ、エプロンに寝かせて蹴り上げる。リングに戻るとコーナーからミサイルキック、串刺しビッグブーツ、DDT。小波が返すとジュリアはSTF。しかし小波がエスケープに成功。小波は投げられるところを切り返しバックへ。ジュリアが切り返しバックを取る。小波が脱出するとジュリアが顔面へのキックを連打。ジュリアの突進を小波が止めてマットに叩きつける。小波はミドルキックの連打からブレーンバスター。ジュリアが返すと小波はフェースロック。10分経過。ジュリアはSTF狙い。切り返した小波がスリーパー。ジュリアがエルボーにいけば小波も打ち返す。小波が突進するとジュリアがビッグブーツ。小波はニー。ジュリアがバックドロップ、小波は投げっぱなしジャーマン。両者のハイキックが交錯し、2人ともダウン。小波が引き起こすとジュリアがエルボー連打。小波はエルボースマッシュ。ジュリアが飛びついて腕を取りグラウンドへ。ジュリアはヘッドシザーズの複合へ。エスケープされるとサイドに叩きつけるが2カウント。STFからステルスバイパー狙いも小波が切り返す。ジュリアはバックドロップから引き起こしてグロリアス狙い。小波が背後に回りハイキックでダウンさせる。小波はネックロックから後方に叩きつけ正面からドロップキック。さらにスリーパーにいくと、ジュリアの動きがストップ。小波が引き越して後方に投げつける。小波がミドルキックで倒してカバーもジュリアが肩を上げる。小波がトライアングル狙いもジュリアが飛びつく。小波が叩きつけ頭部を蹴り上げる。ジュリアが返すと小波は変型のトライアングルランサー。しかしジュリアの手がロープに届く。ジュリアがヘッドバットから丸め込むが2カウント。ジュリアがビッグブーツで顔面を蹴り上げグロリアスドライバー。小波がギリギリで返すと、ジュリアは引き起こしてファルコンアロー。これも小波がクリアー。ならばとジュリアはグロリアスドライバー。そのまま持ち上げてもう一発。小波が返せずジュリアが王座決定戦に駒を進めた。

ジュリアのコメント

――1回戦を突破して。

「いやあ、ダメかと思った、途中で、意識が。やっぱ強かったよ。小波、小波、思った通りの、いや、それ以上に何度も何度も危うくなって意識が遠のいて。いや、強すぎる。スターダムには強えヤツらがたくさんいて、マジでいま刺激になってるし、小波に勝ったからにはこのトーナメント勝ち抜いて、白いベルトを巻くのはジュリア様に決まってんだよ。ナツコも、たむにも渡さねえから」

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負

中野たむ

12分43秒
横入り式エビ固め

刀羅ナツコ

もうひとつの1回戦は中野たむvs刀羅ナツコ。中野が星輝の元パートナーでベルトを引き継ぐのか、それともタイトルマッチ決定も星輝欠場でキャンセルの憂き目に遭ったナツコが怒りの奪取か。両者は3・24後楽園のシンデレラ・トーナメント2回戦で激突、このときはOTRでナツコが中野を破っている。まずは1回戦を突破し、決勝に駒を進めるのは…?

 ナツコがチェーンで中野を攻撃、絞首刑にしてみせる。場外転落の中野をリングに戻すと、顔面ウォッシュ。ナツコがボディースラムからボディープレス。中野が向かっていくがナツコはニーで迎撃。ナツコは中野のエルボー連打を受けて立つ。ナツコが突進すると中野がかわして押さえ込む。中野が突進するとナツコがかわし剥き出しのコーナーに激突。ナツコはコーナーポストで中野を殴打し串刺しボディーアタック、キャノンボール。さらにバックフリップで叩きつけるが2カウント。中野のスピンキックをかわしてナツコがエルボースマッシュ。中野とナツコがエルボーの打ち合い。ナツコのスピアに中野が頭部への蹴りをぶち込む。場外のナツコに中野がプランチャ。リングに戻すとニーアタック。バックを取るがナツコが切り返しエルボースマッシュ。中野はキックの連打でナツコをダウンさせる。引き起こしてジャーマンを決めるが2カウント。コーナーに上がった中野が1399からバイオレットシューティング。ナツコが返すと中野はタイガーの構え。ナツコが切り返してレフェリーに激突させるとチェーンで殴打し昇天へ。しかし中野が返して10分経過。ナツコはコーナーからフロッグスプラッシュ、ダイビングギロチン。しかし中野の肩が上がる。ナツコは担ぎ上げて旋回、中野がかわしてタイガースープレックスも体勢が崩れる。中野は腰を押さえて悶絶。ナツコがチェーンを手にして突っ込むが中野が鹿島と鉢合わせさせ強引に押さえ込む。これで3カウントが入り、中野の勝利となった。この結果により、王座決定戦は中野vsジュリアに。

試合後も大江戸隊が乱入しリング上は大荒れ。ナツコがチェーンでのラリアットを中野にぶち込み幻のピンフォール。大江戸隊は怒りをぶちまけながら退場した。

中野「宇宙のみなさん、こんにちはー! トーナメント1回戦突破しました! これで726日、後楽園ホール、白いベルト王座決定戦優勝して、たむが約束通り白いベルトのチャンピオンになります! ねえ、出て来てよ。ジュリアちゃーーーん! どこ?」
ジュリアが現われる。

中野「ねえ、絶対×9、オマエだけには負けないねーから。オマエだけには白いベルトは渡さない、絶対に! 涼しい顔? 宇宙一メチャクチャにしてあげる」
リング下に降りたジュリアだが、白いベルトを肩にかけてリングに戻る。
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらなーい諸君。中野たむ、よく勝ち残っててくれたね。アンタは宇宙一、強欲でイヤな女だということを白いベルトをかけてオマエら全員に知らしめてやるよ。諸君、その目にコイツの宇宙一イヤな部分を目に焼き付けてください。アリーヴェデルチ、またな」
中野「突如、スターダムにのこのこと乗り込んできて、すべてをかっさらおうとするあの泥棒女? 泥棒だよ!×2。ジュリアだけにはこの白いベルト、絶対に渡さない。スターダムはSTARSが、たむが、守るから。アイツの好き勝手にはさせない。だから、みなさん、これからもSTARSを、私たちのことを信じて付いてきてください。私たちと、私たちSTARSと、たむと一緒に輝く夢の続きを一緒に見ましょう。だからみんな、これからもスターダムと、中野たむのことを宇宙で一番愛してくださいね。みなさーん、STARSのみなさん、上がってくださいませ。はい、ご起立していただくのは大丈夫ですか? ご起立はダメ? ダメかいいですか? じゃあ座ったままにしよう。座ったままのほうが実はエネルギーが出るらしいです。みなさん、これからも私たちを信じて付いて来てください。今を信じて、明日に輝け、We are STARDOM!

中野のコメント

「1回戦、なんとかギリギリ突破できました。もう、すごい…ナツコの、大江戸隊の執念…もう、すごいですね。体中、プロレスの痛みじゃないですね。いろいろ鉄のかたまりが飛んできましたけど、やっと白いベルトに近づきました。これで26日…フフフ…宇宙一メチャクチャにしてやりたいジュリアのことを、やっとメチャクチャにできるよ! そして、その先に絶対に果たさなきゃいけない約束があるから。(リストバンドをつかむ)あいつの分も背負って私はこれからも闘っていくと約束したから、この私が絶対に白いベルトのチャンピオンには宇宙一ふさわしい! 頑張る、頑張る、頑張るから、みなさん、信じてついてきてください。みんな…。かわいく、撮ってくださいね」

――ナツコはかつてライバルとして意識していたと思うが、いまのナツコはライバル?それとも別の形?

「あのナツコの目を見るとゾクゾクして、体中の血がたぎってくるのは3年前からずっと変わらないですね、この感覚は。私がスターダム、夢のリングに上がるきっかけというか、一番はじめに闘ったのはナツコだったんですよ。運命は感じてます。ずっと。なんかいまは反抗期みたいだけど。アイツの…執念? 実はちょっと生真面目なところが。言うと嫌がるだろうけど(笑)、そういうところはいまも変わらず大好きです。でも、私、あの子のこと一回もライバルと認めたことないです。フフフ。ライバルではない。白いベルトを取ってからのことは話さなくていいですか? それは取ってからでいいか。共に創ると書いて共創します。以上、宇宙一かわいい中野たむから宇宙のみなさんへ! 明日からも宇宙で一番愛してくださいね。バイバーイ」

――リストバンドについては?

「これは(星輝ありさとの)2人のリストバンドで。もともとDREAM SHiNEと書いてあったんですけど、DREAM SHiNEがなんか知らないけど消えちゃって。星輝が引退したあと、星輝が手書きで書いてくれたんです。『DREAM SHiNE たむちゃん ずっと最高で一番のツンデレタッグパートナーだよ 星輝より SHiNiNG STAR ずっとスターダムドリーム』」

ジュリアが現われる。

ジュリア「話がなげーな、オマエはよ! いつまでやってんだよ!」

たむ「何、何か用?」

ジュリアが中野のリストバンドを取って踏みつける。

中野「ふざけんなよ! 足どけろよ!」

ジュリア「いつまでそんなの言ってんだよ。アホかよ、オマエは」

中野「なんか文句あるの? 仲間のこと大切に思う気持ちに何か文句あるの?」

ジュリア「アホか、オマエはそんなのばっかりやってるからだよ。キチ●イじゃねえかよ。なげーんだよ。撤収の時間が迫ってるんだよ」

中野「全然、迫ってませんけど。なんなの? 当たり屋なの、あなたは。人のことチンピラチンピラって言うけど、本当に私のこと好きで好きで好きで好きで気になってしょうがないんだね。なんでそんなに私のこと構うの?」

ジュリア「オマエは話が長すぎる」

中野「いつもそうやって逃げる。口で勝てないから」

ジュリア「そんなのをいつまでもやってたらオマエは白いベルトを巻けないし、挑戦することにも値しないんだよ。去った者をいつまでも引きずるのやめろ。あんたの相手はアタシなんだよ」

中野「もちろん、決勝戦当たれるの楽しみにしてるよ。ただ、闘うってことは1対1じゃないってことを、あんただってわかって…」

ジュリア「1対1だよ。あんたと私、1対1だよ」

中野「私はいろんな人の気持ち、お客さん、ファンの人、スターダムのみんな、引退してった仲間、みんなの気持ちを背負ってあんたと闘う。そしてみんなの気持ちを背負って白ベルトを巻くんだ。そして白ベルトをスターダムの象徴のベルトにする。それが私の闘う理由だから。それを決勝戦であんたに思い知らせてあげるよ」

ジュリア「オマエの気持ち、よーくわかったよ。そこまで言うんだったらその気持ち、全部背負って私に勝ってみろ。楽しみにしてるよ」

ジュリアが退場。

中野「7月26日後楽園ホールで。またな。アリベデルチ」

 

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