2020/09/19 試合結果

2020年9月19日 5★STAR GP 2020~優勝決定戦~

『5★STAR GP 2020~優勝決定戦~』
9月19日(土)後楽園ホール(観衆677人=満員/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<8点>

9分20秒
バズソーキック→片エビ固め

舞華<8点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥<5点>

6分31秒
キークラッシャー→片エビ固め

スターライト・キッド<2点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア<8点>

4分59秒
横入式エビ固め

DEATH山さん。<4点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優<10点>

9分21秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

中野たむ<8点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか<11点>

10分2秒
ランニング・パワーボム→エビ固め

小波<8点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

AZM<6点>

6分56秒
あずみ寿司

舞華<8点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

飯田沙耶<2点>

4分56秒
反則勝ち

刀羅ナツコ<6点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃<8点>

4分53秒
ノーコンテスト

ジャングル叫女<7点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<10点>

20分00秒
時間切れ引き分け

朱里<9点>

◆5★STAR GP優勝決定戦 30分1本勝負

林下詩美<ブルースターズ1位>

10分19秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

ひめか<レッドスターズ1位>

※5★STAR GP2020優勝は林下詩美

 

試合詳細レポート

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<8点>

9分20秒
バズソーキック→片エビ固め

舞華<8点>

今大会では朱里と舞華が公式戦をダブルヘッダー。そのうえ優勝するためには3試合をこなさなければならない。ダブルヘッダーの第1試合はドンナ・デル・モンド同門対決。朱里はここまで3勝2敗、舞華は林下詩美からの勝利を含む4勝1敗。ここで2点を獲得すれば、あとは詩美の結果次第ということになる。朱里が2点獲得の場合は最終公式戦の詩美戦へと望みをつなげるが…。

 朱里が歩み寄り握手を求めると、その手を舞華が叩いてゴング。グラウンドの攻防でスタートし、腕の取り合い。朱里がヘッドロックに取ってグラウンドにいくが、すぐに舞華が立ち上がりショルダータックルで吹っ飛ばす。舞華は両腕をグラウンドでロックも朱里がエスケープ。舞華が突進すると朱里がかわしてサッカーボールキック。中央にもっていきもう一発。さらに前から蹴ってカバーするが2カウント。朱里は舞華をコーナーに追い詰め喉元を踏みつける。コーナーに突進し体当たりからニーアタック。しかし舞華が返してみせる。すると朱里がすぐに腕十字の体勢。一度は極まるが舞華がエスケープに成功。朱里はフロントネックチャンスリー。舞華が返すと、朱里がニー連打、舞華が払い腰で突進を止めるが朱里が返す。舞華はワキ固め、朱里が脱出も舞華は腕十字狙い。朱里が切り返し反対に腕十字の構え。朱里は腕十字から腕固めに移行。舞華がかわすと朱里がニーアタックで突進。返した舞華に朱里は腕を取って逆片エビ固め。舞華がエスケープすると朱里はミドルキックを連打。舞華がキャッチするが朱里がミドルで吹っ飛ばす。朱里が絶叫し起ち上げると舞華がエルボーの打ち合いを臨む。舞華が強烈な一発を見舞うと朱里は「こいよ!」と挑発。舞華が再度強烈なエルボー。エルボーの打ち合いから朱里がニーアタック、トラースキック、顔面を蹴り上げる。朱里はダウン状態の舞華にミドルの連打。舞華が向かっていこうとすると朱里がジャーマン。返された朱里はフィニッシュを宣言しダッシュ。舞華が止めてスパインバスター。朱里が返すと舞華がチキンウイングフェースロック。朱里が抜け出しバズソーキック。舞華が返せず朱里が2点を獲得、詩美との最終公式戦に望みをつなげた。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥<5点>

6分31秒
キークラッシャー→片エビ固め

スターライト・キッド<2点>

スターライト・キッドと上谷沙弥の最終公式戦。ともにリーグ戦は1勝どまりだが、上谷の場合は引き分けによって全勝のひめかをストップさせた試合が光る。2勝目をゲットし公式戦を終えるのはどちらか?

 キッドが握手を求めるが上谷は動かず。ロックアップから上谷が追い込み腕を取りにいく。キッドが取り返すも上谷もすぐに取り返す。キッドがアームホイップで上谷を投げドロップキック。食らった上谷がドロップキックをやり返し逆エビ狙い。キッドが丸め込みからドロップキック、619をヒットさせる。さらにその場跳びムーサルトで舞うが2カウント。キッドが突進すると上谷がバック宙で幻惑しドロップキック。キッドもすぐに立ち上がりモルタルからドロップキック。上谷もすぐに立ち上がりエルボー合戦を仕掛ける。上谷は「痛えな、クソが!」と叫んでエルボー連打から顔面にキック。キッドがダウンすると上谷が逆片エビ固め。キッドはなんとかエスケープに成功。上谷がコーナーに上がるとキッドが雪崩式アームホイップを見舞い旋回式ダイビングボディープレス、フィッシャーマンズスープレックスホールド。キッドはフィニッシュを予告しキッチャンボム狙い。上谷は「なめんな!」と絶叫しドロップキックからニールキック。上谷はランニングシューティングスターもかわされてしまう。キッドが丸め込みの連続からコードブレイカー。キッドがダイブすると上谷がドロップキックで迎撃し、ミサイルキック。しかしキッドの肩が上がる。上谷はバック宙を放ちキークラッシャーの構えで前方に叩きつける。これで3カウントが入り、上谷が2勝目を挙げ全日程を終了した。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア<8点>

4分59秒
横入式エビ固め

DEATH山さん。<4点>

スターダム参戦以来シングル無敗で5☆STAR GPに乗り込んできたジュリアだが、白いベルトの王者がリーグ戦で3敗を喫するという大誤算。ここでDEATH山さん。に敗れれば黒星先行でリーグ戦を終えてしまう。ワンダー王座の防衛戦も控えているだけに、ここはすっきりと終わりたいところ。とはいえ、相手のデスヤマは福岡大会で連勝し勢いがついた。ジュリアに勝てば、白いベルトの王者と同じ勝ち星でリーグ戦を完走することとなる。

 握手はなしDEAーTHで試合開始。ゴングが鳴るといつものようにデスヤマは四方にアピール。すると背後からジュリアが「地獄突き!」の意表を突いた攻撃。デスヤマが完全ダウン。ジュリアは困惑。デスヤマが組み付いて丸め込む。ギリギリで返したジュリアがリングサイドで間合いを取る。ジュリアがリングインするとTシャツを被せようとする。どさくさ紛れでレフェリーが被せられデスヤマがジュリアにもう一枚のTシャツを被せる。視線をふさがれたジュリアをデスヤマが攻撃。

背後からジュリアがデスヤマのアタマにTシャツを被せる。視線を完全にふさぐと前蹴り。デスヤマがかわすとラリアットまでかわして丸め込む。ジュリアはTシャツを外す。デスヤマが地獄突きからコーナーへ突進。そのたびにジュリアが足を出していく。ジュリアが飛びついて卍固め。ジュリアは「おしまいです!」と宣言し抱え上げる。デスヤマが丸め込みジュリアも丸め込む。最後に3カウントを奪ったのはジュリアだった。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、ごきげんよう。5★STAR、優勝はちょっと叶わなかったけど、そのかわりと言っちゃなんですが、皆様にプレゼントがあります。103日、横浜武道館でドンナ・デル・モンドにXXXXを用意してありますので。はい、みんな103楽しみにまっとけよ。アリーヴェデルチ、またな!」

 

ジュリアのコメント

――シングル無敗で乗り込んだ5☆STAR GPを振り返って。

「5☆STAR GP無敗で乗り込んだのに、3回も負けてしまったと。最初の(負けた)相手がひめか。これから決勝が誰になるか、まだわからないですけど。ひめか、小波、たむ。この3人は私を倒したんだから、この3人の中の誰かが優勝してもらわないと、ちょっとね、え?って感じかな。とくにひめか。負けたことは素直に悔しい。でも、負けからはじまるジュリア。ここからだなと。だから別に、この(負けた)3戦は自分にとって価値のあるものだったと思ってるし、これからステップアップするためにはいい経験になったし、さらに燃えたっていう感じで」

――いままで以上に周囲のマークがきついとか感じた?

「あったし、当たりもなんか強くて、困難だったっけ?みたいに、自分の技もけっこう読まれてきてるし、まあでもこうやってブロック分けてたくさんの選手とシングルであたることができたのは、今後の自分にとってすごいプラスになったと思うので」

――DDMのメンバー全員が優勝戦線に残った。

「全員じゃないけど(笑)」

――約1名(ジュリア)を除き。

「ねえ(笑)。まあ、さすがDDMじゃないですか」

――ほかのメンバーが(得点で)上に行ったのは。

「別に自分より上に行ったとも思ってないし。私が一番上とも思っていない。みんなそれぞれ自分の道を進めばいい」

――10・3横浜では第5のメンバーの投入を予告したが。

「ハイ。ヒントは与えてあるので、みなさんはそこは楽しみに予想しておいてください」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優<10点>

9分21秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

中野たむ<8点>

岩谷麻優と中野たむは両者ともに4勝2敗。他力本願ながらも勝った方がで決勝進出の望みをつなぐこととなる。赤いベルトの王者と白いベルトの次期挑戦者の対戦、勝つのはどっちだ!?

 中野がいきなりジャーマン。バイオレットシューティングをかわした岩谷が逆さ押さえ込み。蹴り脚をつかむとドラゴンスクリュー。岩谷は右脚をロープにかけて締め上げる。岩谷が突進しその右脚にドロップキック。岩谷はエプロンに出てロープ越しのレッグブリーカー。コーナーに上がると中野が生還しリング内に落とす。中野はコーナー上でドラゴンスリーパーで宙吊り。リング下に落ちた岩谷に中野はプランチャを投下。中野がリングに戻すと岩谷がダイブをかわしてスリングブレイド。エルボーの打ち合いから中野が突進すると岩谷がトラースキック。中野がカウンターのスピンキックでお返し。中野がコーナーに上がると岩谷が下から張り手を見舞い雪崩式フランケン、ミサイルキック、ダイビングボディープレスでたたみかける。中野が返すと、岩谷は「終わり!」と絶叫。岩谷がドラゴンの構えに入ると中野が切り返してジャーマンを4連発。しのがれた中野はドラゴンの構え。岩谷が切り返しツームストーンパイル。両者ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合い、立ち上がってもエルボーを継続。岩谷がバックキックから狙い澄まして顔面にトラースキック。中野が立ち上がると岩谷が側頭部に蹴りをぶち込む。岩谷はフィニッシュを予告しムーンサルトも中野がクリアー。ならばと岩谷はスタンディングのドラゴンスリーパー。そこからドラゴンスープレックスに移行すると中野が返せず、岩谷が3カウントをゲット、10点目を挙げ、次の試合の結果待ちとなった。

 

 

中野のコメント

――師弟対決に敗れたが?

「私、師弟対決と言われるのがイヤなんです。私は麻優さんのこと大好きだし、麻優さんに手をさしのべてもらってこうしていまここにいるわけですけど、もう岩谷麻優の下の中野たむっていうのはイヤなんです。私は今日その先にいくために、このリングに上がったんですけど、でもやっぱり強い(涙目)…強いですね。私は岩谷麻優の背中を追いかけてきたけど、もういままでの中野たむじゃないです。その先にいくために、これからまた闘っていきます。今日叶えられなかった夢はまた明日叶えるように頑張ればいいだけなので、あきらめないで前に進んでいきます。ありがとうございました」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか<11点>

10分2秒
ランニング・パワーボム→エビ固め

小波<8点>

ともにリーグ戦で好調をキープしている小波とひめかによる最終公式戦。大会開始時点ではひめかがトップを走り、岩谷、中野、小波が同率で2位に並んでいる。この試合でひめかが2点を挙げればすんなりと決勝に駒を進めることとなるが…。

 前の試合で岩谷が勝利し10点で終了。レッドスターズの決勝進出者はこの試合の結果に託されることとなった。試合前の時点で小波が8点、ひめかは9点。よって、ひめかが勝てばそのまま決勝進出。小波が勝てば小波vs岩谷の直接対決の結果から小波が2年連続の進出。小波vsひめかが引き分けなら、岩谷が決勝に駒を進める。

 ともに慎重な立ち上がり。小波が腕を取りにいくとひめかも取り返す。小波がグラウンドに持っていきヘッドロックで立ち上がる。小波はサッカーボールキック。前から突進するとひめかがかわしてショルダータックル。小波がロープに追い込み背後からハイキック。場外に出たひめかに小波はスライディングキック。戻ろうとするひめかに小波がぶら下がり腕十字。右腕を取るとロープを利用し締め上げる。右腕にドロップキックを見舞い、食らったひめかは再びリング下。ひめかが戻ると小波が右腕へのキックを連発。ひめかがエルボーにいくが力が入らず崩れ落ちる。小波は右腕、右肩への蹴りを連発。ひめかが突進をかわしショルダータックルで吹っ飛ばすと逆片エビ固め。担ぎ上げられた小波が切り返し腕十字狙い。ひめかのクラッチを解いたどころで小波はエスケープを許す。しかし小波はスライディングキックからワキ固め。小波が飛びつこうとするがひめかがかわしてジャンピングニーアタックからラリアット。ひめかがアルゼンチンで担ぎ上げ前方に叩きつけるJPコースター。しかし小波がなんとか返す。背後からラリアット、正面からエルボー連打。コーナーに上げるとパワーボム狙い。小波が切り返しワキ固めから腕固め。ひめかがエスケープすると、小波は右腕にダイビングフットスタンプ。さらにジャーマンからPKをぶち込む。返したひめかに小波は腕固めから頭部にドロップキック、バズソーキック。しかしひめかが肩を上げる。小波はミドルキック連打から飛びついて三角絞め。ひめかがリフトアップし落とすとラリアット。ひめかはフィニッシュを宣言しランニングパワーボムへ。これで3カウントが入り、ひめかがレッドスターズ代表者となった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

AZM<6点>

6分56秒
あずみ寿司

舞華<8点>

決勝進出の望みはすでに絶たれているAZMがダブルヘッダー第2試合の舞華と最後の公式戦。朱里との公式戦で敗れあとのない舞華の足をさらに引っ張るか、それともアシストしてしまうのか。ここはハイスピード王者AZMの腕の見せどころだ。舞華が順調に2点を挙げれば、あとは林下詩美vs朱里の結果待ちとなる。

 ゴングと同時に両者突進、舞華がショルダースルーでAZMを吹っ飛ばす。返したAZMがワキ固めにいくと舞華が切り返す。AZMが切り返すが舞華が上から押さえ込む。返したAZMが腕固め。AZMが突進し飛びつくが舞華がキャッチし逆エビ固め。AZMがエスケープを試みるも舞華が中央に戻して締め上げる。AZMはなんとかエスケープに成功。AZMが飛びついて卍固めから丸め込み。ブレーンバスター狙いは舞華がこらえる。しかしAZMが投げきることに成功し、直後にワキ固め。舞華がエスケープするとAZMが頭部へのキックから突進して組み付く。舞華が受け止めコーナーへ叩きつける。舞華はコーナーに上げると雪崩式ブレーンバスター狙い。こらえたAZMが張り手を放ちコーナー上で腕を取る。そこから旋回し腕固めへ。舞華がエスケープするとAZMがボディースラムからダイビングフットスタンプ。舞華が返すとAZMがミスティカ式腕固め。舞華がエスケープするとAZMがもう一度突進。舞華がキャッチしスパインバスターから持ち上げる。AZMが組み付いてフロントネックロックでギブアップを迫る。舞華がリフトアップしブレーンバスターへ。AZMが返すと、舞華が担ぎ上げる。切り返したAZMが丸め込んであずみ寿司。3カウントが入り、AZMが舞華決勝進出を粉砕した。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

飯田沙耶<2点>

4分56秒
反則勝ち

刀羅ナツコ<6点>

刀羅ナツコvs飯田沙耶は元JAN対決。ナツコは最終公式戦を迎えるに当たり五分の星で、鹿島沙希の代打参戦となった飯田は6戦全敗。本来ならナツコvs鹿島の同門対決となっていたはずだが、ここは代打の意地を見せてほしいところ。全敗で終了するのと最後で白星を挙げるのは雲泥の差。今後のためにもサプライズを起こしておきたい。胸を貸すナツコにも勝ち越しがかかっている。大江戸隊から唯一のエントリーだけに、負け越しでは終われないだろう。

 あとから入場の飯田がナツコの背後からドロップキック。エルボー連打から飯田が逆水平。ナツコも打ち返すと飯田も応戦。飯田がさらに連打して突進するがナツコが打ち返す。なおもエルボーの打ち合いが展開されナツコがアッパーカットからラリアット。ナツコはフロッグスプラッシュも飯田がかわしバックエルボー、コーナーに上がるが足を滑らせる。ナツコが担ぎ上げようとすると飯田が丸め込み。飯田はナツコにボディースラム。コーナーに上がると「コノヤロー!」とミサイルキック投下。飯田はノーザンライトも2カウント。飯田が突進するとナツコがキャッチも丸め込まれる。飯田が丸め込みの連続から飯田橋。ギリギリでナツコが返すと、飯田が突進。かわしたナツコに鹿島が加勢。そこへビー・プレストリーが乱入。混乱のなか、ナツコがチェーンで宙吊りに。レフェリーがゴングを要請し飯田が反則勝ち。鹿島とビーが乱入し飯田を攻撃。STARSg割って入るもナツコが返り討ちに。叫女がリングに上がり飯田を救出。大江戸隊が退場すると、叫女が飯田を抱き起こした。叫女は「次、試合はじめて」と要求。桃の入場がアナウンスされた。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃<8点>

4分53秒
ノーコンテスト

ジャングル叫女<7点>

ジャングル叫女vs渡辺桃の最終公式戦。どちらも優勝候補に挙げられてもおかしくない実力の持ち主ながら、公式リーグ戦ではトップグループの後塵を拝した感がある。だからこそ最後の公式戦では爪痕を残したい。元JKグリーン対決でもある生え抜き同士の一戦だ。

 ゴングと同時に両者突進。叫女がラリアットも桃がかわしてミドルキック。エルボーの打ち合いから叫女がカウンターでエルボー。叫女がコーナーに振って串刺しラリアットから逆エビ固め。叫女はコーナーに追い込むと顔面を踏みつけていく。コーナーに振られた桃が反転してミサイルキック。桃はエプロンを走って蹴りを放つも叫女がリング下からキャッチ、エプロンでパイルドライバーを狙う。桃が切り返しエルボーの打ち合いに。桃がエプロンでハイキック、Bドライバー。桃は叫女をリングに入れるとダイビング蒼魔刀からチキンウイングフェースロック。桃が走ると叫女がラリアット。桃はドロップキックでお返し。叫女が至近距離からリアット連打。桃が返すと、叫女はブレーンバスター。叫女はダイビングボディープレス投下もナツコが現われレフェリーの足を引く。大江戸隊が乱入しリング上がTCSと大江戸隊の乱闘に。レフェリーがゴングを要請しノーコンテストの裁定に。叫女はナツコを攻撃。

叫女「おい、いい加減にしろよ。楽しみにしてた渡辺桃との試合をメチャクチャにしやがって、絶対許さない。解散するのはTCSじゃなくて、大江戸隊!」

ナツコ「おい、ジャングル叫女、今日は渡辺桃に負けて、恥ずかしい姿、客に見せなくてよかったね。まあTCSの命も残り10日、928日、お陀仏だ」

桃「おい、そんなことどうでもいいんだよ。ビー、お前いつ帰ってきてるんだよ。何帰ってきてるんだよ。お前にはなQQに裏切られて、この試合をブチ壊されて、メチャクチャ腹立ってるんだよ。ちょうどいま横浜大会のカード決まってねーからよ。シングルマッチやれよ」

ビー「シングルマッチ? ウ~ン、メイビー、SWAベルトマッチ、ヨコハマ。シングルマッチ。ビー・プレストリー、トップガイジン・イチバン。モモ、ショッパイ。オネガイシマス」

桃「一番しょっぺーのは誰か決めてやるよ。とりあえず横浜大会、シングルマッチということで、必ずぶっ殺してやりますから。ジャングル叫女。オマエとはまた今度な」

 

 

叫女のコメント

――試合がぶち壊された。

「いやあ、その前の私の前の試合もそう。飯田とナツコの試合。いつも通り反則で、反則やってそのあと必要以上に飯田をボコボコにして。ビーが帰ってきたからっていきがってるの? 強がってんじゃないよ、ホントに。そのあとの私たちの試合も、せっかくの渡辺桃とのシングルマッチ、楽しみにしてたし、お互いホントにベストバウト狙うつもりくらいの気持ちでやってたのに、途中で入ってきてメチャクチャにして、どこまでもたぶんね、気にくわないんでしょうね。でもね私はね、いまね、ナツコのことがとにかく許せない。このままで終わりだと思わないでください。28日があるのでね、そこで、解散するのは大江戸隊」

――ルールとしては解散は明記されていないが、大江戸隊が負けたら解散を要求する?

「もちろん。そこはもう、いっしょでしょう。同じ、台頭にやらないと見てる人も納得しないと思うし、向こうが勝手なこと言ってるのでこっちも勝手な要求を呑んでもらわないと。いいんじゃないですか、解散懸けてやれば、28日。負けた方が解散」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<10点>

20分00秒
時間切れ引き分け

朱里<9点>

デビューから3度目の出場にして初優勝を狙う林下詩美の最終公式戦は、ダブルヘッダー第2試合となる朱里が相手。詩美は開幕から無傷の4連勝も、9・12福岡(夜)で渡辺桃に引き分け、翌13日には舞華に敗れブレーキがかかった。そして迎える赤いベルトの次期挑戦者。詩美が2点を挙げれば決勝進出だが…。

 ロックアップからロープに押し込んだ朱里がローキック連打。グラウンドの攻防から朱里がマウントを取り腕十字狙い。詩美が切り返し押さえ込む。朱里が腕を取ると詩美が取り返しブレイク。手四つの構えから朱里がローキック連打、サッカーボールキック、腕十字。詩美がヘッドロックにとると朱里がロープに振るがショルダータックルで吹っ飛ばされる。詩美はラリアットで朱里を場外へ。朱里がエプロンに上がると詩美が突っかかるが朱里がリングイン。詩美が突進すると朱里がぶら下がり式腕十字。朱里は腹部へのニーを連打しコーナーに追い込んで突進。詩美がかわして背後からドロップキック、スリーパー。朱里はサッカーボールキックも詩美が立ち上がりエルボー合戦を挑む。朱里がミドルキック連打から串刺しニーアタック。詩美が返すと、朱里は腕固め。朱里が突っ込むと詩美が柔道殺法連発でマットに叩きつけていく。詩美は背後に回りスリーパー。さらに逆落としから胴締めでスリーパー。詩美の突進を呼んだ朱里がニー、ジャーマン。詩美はすぐに体をぶつける。10分経過。詩美がアルゼンチン狙いも朱里がハイキック。詩美がキャッチしマットに叩きつける。朱里がすぐに立ち上がりニーアタック。両者ダウン。両者ヒザを着いた状態でエルボーの打ち合い。立ち上がってもエルボー合戦は止まらず。朱里がミドルキックの連打。詩美がキャッチしブロック。朱里を倒すと引き起こしてアルゼンチンからバックフリップ。朱里が返すと、詩美がジャーマン。返した朱里を再びアルゼンチンで担ぎ上げる。朱里が脱出し腕固めに持っていく。朱里は腕を取って締め上げるが、エスケープを許す。朱里は「終わり!」と絶叫しバックを取る。無理とみるや朱里はニーからハイキック。カバーするが詩美が返す。15分経過。朱里が突進しニーアタック。しかしこれも詩美が返す。朱里は顔面を蹴り上げカバー。しかし詩美の手がロープをつかむ。朱里がリング中央にもっていき腕十字から腕固め。こんどは詩美の足がロープへ。朱里は「終わり!」と絶叫しダッシュ。背後から詩美が止めてジャーマン投げっぱなし。残り3分。詩美がアルゼンチンで担ぎ上げトーチャーラックボムも2カウント。両者ダウンからヒザを着き、朱里がエルボー、詩美もやり返す。朱里がバズソーキックをぶち込むが詩美が返す。残り1分。朱里がジャーマンも詩美の肩が上がる。

詩美がスリーパーをグラウンドで胴締め。残り30秒。詩美が起ち上げてアルゼンチンからトーチャーラックボム。しかしここでタイムアップのゴング。得点差により詩美の決勝進出となった。

 

朱里のコメント

――時間切れ引き分けで決勝進めず。

「あ~、メッチャクチャ悔しいですね。絶対、(公式戦最終2試合を)2勝して決勝に上がって自分が絶対5☆STAR GP優勝するつもりできてたので。すごい悔しいですね。なんか、母にも優勝した姿をすごいみせたかったし。でも林下詩美、ものすごい楽しかったです。次、赤いベルト戦もあるので、そこにもう気持ちを切り替えて集中していきたいです」

――舞華戦が先にあり、2試合目のハンディはあったと思う?

「それは言い訳になるので、そうは言えないです、ハイ」

――リーグ戦全体はどうだった?

「一試合、渡辺桃戦、すごい自分も楽しみにしていた試合だったんですけど、母が亡くなってしまったことで欠場させていただいたんですけど、う~ん、試合したかった。しても、母のそばにいさせてもらえたっていうので、すごく感謝しています」

――リーグ戦途中棄権しても不思議ではなかったと思うが、走り抜けられたモチベーションとは?

「ぶっちゃけ言うと、すごくなにもやりたくなかったし、母のことですごい悲しみがあったり、ないと言ったらウソになって、すごい大好きだったし、悲しみがあるんですけど、やっぱり突き進まなきゃいけない。そういうふうに母も言っていると思うし、自分が強い人間でありたい。なのでしっかりと気を引き締めてやるべきことを、プロレスをやっていきたいと思います」

――AZM戦で負けたのが結果的に響いた。AZMに負けたことに後悔は?

「いやあ、ビックリしました」

――勝っていれば決勝に行っていたかも。

「ハイ。悔しい。悔しいですけどAZM選手もおもしろいなと思いました」

――今後はアーティスト・オブ・スターダム防衛戦と赤いベルトへの挑戦が控えている。

「ハイ、そうですね。頑張りたいですね。というか、頑張ります」

◆5★STAR GP優勝決定戦 30分1本勝負

林下詩美<ブルースターズ1位>

10分19秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

ひめか<レッドスターズ1位>

※5★STAR GP2020優勝は林下詩美

詩美がゴング後に握手を求めようとするがひめかがショルダータックル。ショルダータックルのぶつけ合いで詩美が打ち勝ち、ブレーバスターの構え。ひめかがこらえてエルボーの打ち合いに。こんどはひめかが打ち勝ってみせる。詩美が向かっていくがひめかがショルダータックルで吹っ飛ばす。ひめかがコーナーに振り串刺しラリアットから逆エビ固め。詩美がエスケープに成功。ひめかは詩美をロープにかけると背後からニーアタック。ひめかは「上げるぞ」と宣言しアルゼンチンの構え。詩美が切り返し背後からスリーパー。ひめかが抜けて突進もカウンターのドロップキックを食らう。詩美は大外刈りで倒しカバーも2カウント。ミサイルキックからのカバーも2カウント。詩美はコウモリ吊りからマットに叩きつける。ひめかがアルゼンチンを狙うが詩美がこらえてラリアット。ひめかがラリアットのお返し。両者のラリアットが交錯しダウン。ひめかがヒザを着いた状態でエルボー乱打。詩美が立ち上がり張り手からスリーパー。ひめかがロープに逃れると至近距離からラリアット。走り込んでもう一発打ち込むも詩美が返す。ひめかはアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると前方に叩きつける。しかし詩美の肩が上がる。カバーを狙うひめかを詩美が丸め込んで胴締めスリーパー。解いた詩美がジャーマン連発。返したひめかに詩美はアルゼンチンからトーチャーラックボム。これで3カウントが入り、詩美が5☆STAR GP初優勝を決めた。覇者・詩美には勝利者ガウン、王冠、優勝カップが授与された。準優勝は、ひめか。殊勲賞は、小波。技能賞は、AZM。敢闘賞は、舞華。レッドスターズベストマッチは9月13日、西鉄ホールのジュリアvs中野たむ。ブルースターズベストマッチは9月19日、後楽園ホールの林下詩美vs朱里。

詩美「2020年、5★STAR GP、林下詩美が優勝しました! デビューして3年目、5★STAR GPに優勝できなかったり、ケガで途中棄権になったり、本当に悔しい思いばかりだったけど、こうして2020年、最高の夏を迎えることができました。私はこの5★STAR GPの夏で最高に、最高に熱くなりました。でも、この熱さをぶつけたい相手がいます。私は103日、横浜武道館、赤いベルト戦、朱里vs岩谷麻優の勝者と、勝ったほうのチャンピオンに私が挑戦します! 岩谷麻優、朱里、出て来いよ!!

朱里「林下詩美、優勝おめでとう。優勝できなかったけど、私は赤いベルトに焦点を絞って、そのベルトを取ってアナタの挑戦を受けます」

岩谷「後楽園のみなさん、こんばんはー! 私は5★STAR優勝できなかった。しかも何も賞をもらえませんでした。まあでも自分には赤いベルトがあるので、まあ詩美、優勝おめでとうございます。でも、横浜大会で優勝するのは自分なんで。挑戦はもうちょっと待っててください」

詩美「優勝するんですか?」

岩谷「はい? 防衛するんですよ。まあまあまあ、929日、後楽園ホール、前哨戦。楽しみにしてます。楽しみにしててください。ボコボコに圧勝したいと思います」

詩美「私はあとから挑戦させてもらいますんで、せいぜい私のためにふたりで赤いベルトの価値でも上げといてください。ということで、今日は2020年、5★STAR GP優勝した私が締めちゃっていいですか? みなさんのおかげで私も今年、最高の夏になりました。みなさんも5★STAR GP見て、最高の夏になりましたか? スターダムはこの熱が冷めないまま、どんどんどんどん上がっていくのでみなさん楽しみにしていてくださいね。今を信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ、Bow down to the queens!」

詩美のコメント

「2020年、林下詩美が最高の夏女になりました。私は誰よりも5★STARに懸けてる思いが違います。デビューして2戦目からこの5★STARという過酷なリーグ戦で林下詩美は成長してきました。そして2年目、ケガで途中(涙声)試合ができなくなっちゃって、本当に悔しい思いで、今年こそは5★STAR優勝すると決めて、たくさんの力を入れてきました。そしてスターダムたくさんの最強の選手を倒して、こうやって私が5★STAR優勝することができました。最高の夏になりました。この熱さ、熱を冷めないまま、10月3日横浜武道館、朱里、岩谷麻優の勝者、どちらかとベルトを懸けて試合をします。必ず私が赤のベルトを取って、このスターダムのてっぺんに上り詰めたいと思います」――引き分けからの決勝で不利な立場だったが?

「朱里とは20分引き分けになって、本当は私がスリー取って勝てればよかったんですけど、やっぱりものが違う女、リングで体感してさすがだなと思いました。今回は引き分けでしたけど、このまま武道館で岩谷麻優から朱里がベルトを取れれば、またこの試合、再試合やり直し、リマッチできるので。今回5★STAR GPでベストマッチ賞、ブルースターズの方ではいただけたので、それ以上の試合をまた朱里とはしていきたいです。それを踏まえて決勝戦、ひめかとは、本当にでかすぎる相手で、いつも言ってるでかいは強い、でかいは…なんとか、でかいは…なんとか。言ってましたけど、体感してでかいひめか、すごいかっこよかったです。ただ私が今日はそれ以上にかっこよくて強かった。なので優勝できたのかなと思います」

一覧へ戻る