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2017年5月14日 Gold May2017

2017年5月14日 Gold May2017

Gold May2017
5月14日(日)後楽園ホール (観衆968人)

 

◆シングルマッチ 15分1本勝負

AZM

5分39秒
回転足折り固め

羽南

 

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負

エッサ

7分14秒
エンドレスワルツ

米山香織

小波

刀羅ナツコ●

○美邑弘海

ルアカ

 

◆スターダム3WAYバトル 15分1本勝負

HZK

9分35秒
アトミック・ボムズアウェー→片エビ固め

レベル

※もう一人は木村花

 

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

12分32秒
ハンマースロー式パワーボム→エビ固め

<挑戦者組>

松本浩代

ジェシカ・ハヴォック

○ジャングル叫女

テッサ・ブランチャード●

※第11代王者組の松本浩代&ジャングル叫女が2度目の防衛に成功

 

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

19分44秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

<王者>

岩谷麻優

宝城カイリ

※第8代王者の宝城カイリが9度目の防衛に失敗。岩谷麻優が第9代王者となる

 

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>

紫雷イオ

トニー・ストーム

※第7代王者の紫雷イオが14度目の防衛に成功

 

 

◆シングルマッチ 15分1本勝負

AZM

5分39秒
回転足折り固め

羽南

4・9新木場でデビューした中学1年生の羽南が4・30後楽園につづき2度目の聖地登場。前回は4WAYマッチで初勝利を掴み、今回はAZMとの初シングルで先輩相手にシングル初勝利をめざす。

 ゴングが鳴るとAZMから歩み寄り握手を求める。その手をはらって羽南が腕を取りにいく。AZMも取り返し、腕の取り合いに。AZMがサッカーボールキックも羽南が腕を取ると投げを打ってグラウンドに叩きつける。

AZMは髪を引っ張り脱出するとヘアホイップから顔面を踏みつけていく。AZMはもう一度ヘアホイップ。ドロップキックを返されたAZMは逆エビ固め。羽南がロープに到達するがAZMがボディースラムからコーナーへ。ダイブをかわされたAZMはブレーンバスターの構えに。羽南がこらえると、AZMをマットに叩きつけマウントのパンチを連打。AZMがやり返し、髪を引いて叩きつける。AZMがロープへ走ると羽南がドロップキックからボディースラム。羽南がカバーの連続でAZMを追い込んでいく。羽南が首を取るがAZMが切り返しDDT。羽南が大外刈りもAZMがネックロック。強引に振りほどき叩きつけるがAZMが回転エビ固め。つづいてAZMが回転足折り固めにいくと羽南が返せず、3カウントが入った。

 

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負

エッサ

7分14秒
エンドレスワルツ

米山香織

小波

刀羅ナツコ●

○美邑弘海

ルアカ

アーティスト・オブ・スターダム王者となった小波&美邑弘海がメキシコ人のエッサとトリオを結成、米山香織&刀羅ナツコ&ルアカ組を迎え撃つ。これからの小波、美邑は王者としての試合運びを期待されることになるだろう。エッサをリードする形でベテラン米山をかいくぐっていくことが勝利への近道か。一方のナツコ、ルアカにも小波、美邑を上回るファイトを期待したい。6人タッグ王座戦線に参入するためにも、ナツコには新王者を焦らせるような奮闘が待たれるところだ。

 先発は小波とルアカ。ルアカがヘッドロックにいくと小波が切り返す。小波がロープに振りバックキック。しかしルアカがカウンターのキックを放つ。ルアカが走るとこんどは小波がキックでお返し。エッサと米山がロープワークを展開する。美邑とナツコが対峙。すると背後から米山とルアカが襲いかかる。美邑を3人で捕獲すると、米山が美邑の髪を引っ張りマットに叩きつけていく。顔面をコーナーで踏みつけると場内からはブーイング。米山はモンゴリアンチョップ、グルグルパンチ。美邑がかいくぐってドロップキック。小波が米山へドロップキック。ブレーンバスター狙いは米山がこらえるが小波は前後からキックを連打し顔面へのドロップキックを決める。小波がワキ固めに入ると米山のパートナーがカットに入る。そこをとらえて美邑組がサブミッションの競演。小波のカバーをかいくぐった米山がジャンピングニー。小波がナツコに打撃の連打。美邑がダイビングボディープレスを放ち5分経過。美邑はナツコに高角度DDT。ルアカが美邑にビッグブーツ。3人で串刺し攻撃を見舞うとルアカがコンプリートショット、米山とナツコがセントーンを連続で決める。美邑がナツコに逆さ押さえ込みから丸め込みの連続。しのいだナツコが河津落としの3連打。美邑がなんとか返すと、ナツコはコーナーからダイビングセントーン。しかし美邑がかわしてマヒストラル。ナツコが返すとつづけて強引に丸め込み。ナツコが返せず、美邑がピンフォールを奪ってみせた。

 

◆スターダム3WAYバトル 15分1本勝負

HZK

9分35秒
アトミック・ボムズアウェー→片エビ固め

レベル

※もう一人は木村花

HZK、木村花、レベルが3WAYマッチで激突。試合の序盤は花とレベルのセクシーポーズ合戦となりそう。ここにクイーンズクエストのHZKがどう絡むかが試合の流れを左右する。無視するか、それとも加わるか。HZKの出方に注目の闘いである。

 レベルが試合前から「カンパーイ」などアピールすると花は「うるせえよオバサン!」。ゴングが鳴ると案の定、花とレベルでセクシーポーズ合戦を繰り広げる。HZKはコーナーで動かず。そのうち場内からはハヅキコールが発生。その気になったかHZKがロープ際に歩を進めると、花とレベルが攻撃する。HZKはレベルとリング下に落としてから花にヘアホイップ。さらに顔面ウォッシュを浴びせていく。「ワンモアタイム!」と叫ぶレベルのリクエストに応えてもう一度狙うとリング下からレベルがHZKの足を引く。レベルと花でHZKをロープに固定して攻撃。HZKがコーナーに振られ、次々と串刺し攻撃を食らう。花がHZKをボディースラムからセクシーポーズ。レベルもつづきセクシーポーズを見せる。花がもう一度決めると、レベルは旋回させてから叩きつける。花がレベルにエルボー。レベルが花にエルボー、HZKがかいくぐりながらエルボーが放たれていく。レベルがHZKをロープに振るがドロップキックをもらう。レベルが返すとHZKはフェースロック。HZKのダイビングセントーンがレベルにヒット。花がビッグブーツでカバーを許さず。花はレベルにブレーンバスターの構え。反対にレベルが持ち上げるも花が回避に成功。花がレベルへドロップキック。HZKがカットし、レベルをリング下に落とす。HZKと花がエルボーの打ち合い。花は帯でHZKの首を絞める。レベルがHZKへネックブリーカーも2カウント。レベルが花のラリアッをかいくぐりビッグブーツ。花を寝かせると、レベルはムーンサルトプレス。花がかわしてブレーンバスター。HZKがカットし、花にサッカーボールキック。レベルを起こすとバックブリーカーからアトミックボムズアウェー。これが決まるとレベルが返せず3カウント。HZKが3WAYマッチを制した。

 

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

12分32秒
ハンマースロー式パワーボム→エビ固め

<挑戦者組>

松本浩代

ジェシカ・ハヴォック

○ジャングル叫女

テッサ・ブランチャード●

※第11代王者組の松本浩代&ジャングル叫女が2度目の防衛に成功

3・5名古屋でBY宝を破りベルトを巻いた松本浩代&ジャングル叫女が、4・9新木場での紫雷イオ&HZK組につづき2度目の防衛戦。今回はジェシカ・ハボック&テッサ・ブランチャードのアメリカ人コンビを迎え撃つことになった。大型のハボックと、昨年の来日よりも明らかにキレが増したテッサ。この2人は日本で本格的にチームを始動し、光大会での直接対決も含めスターダムでは無敗を誇っている。強敵を前にして、松本&叫女はジャングれるか。

 コール終了と同時に王者組が挑戦者組に襲いかかる。松本とハボックが場外、叫女がテッサとロープワーク。テッサが丸め込むと返した叫女がショルダータックル。叫女がテッサをカナディアン。松本がハボックを持ち上げようとすると叫女も加わり担ぎ上げることに成功。叫女がテッサにラリアットからボディープレス。王者組が挑戦者をコーナーに振ろうとするがテッサが松本にトラースキック。ハボックが叫女にバックブリーカー、テッサがドロップキック。ハボックが叫女を蹴り上げダウンさせる。ハボックが引き起こすと叫女がエルボーを放ちダッシュ。捕まえたハボックがマットにたたき落とす。テッサが叫女にドロップキックからエルボーアタック、ブレーンバスター。叫女が返すと、テッサとエルボーの打ち合い。叫女がテッサをラリアットでなぎ倒す。ともにパートナーとのタッチが成立。ラリアットの打ち合いで5分経過。松本が逆水平を連打するとハボックも対抗。ハボックはパイルドライバーの構え。切り返した松本がバックドロップ狙い。ハボックがこらえると松本はロープ際でスタナー、ハボックがラリアット。叫女がロープ間を駆け回り松本のミサイルキックへ。松本はダブルニーをコーナーからハボックへ投下。叫女がハボックに突っ張り連打からボディーアタック。2発目はハボックが吹っ飛ばしカウンターのビッグブーツ。ハボックはネックハンギングツリーも松本が救出。ハボックは2人を鉢合わせにしてラリアット。王者組が場外に出るとテッサが場外にトペスイシーダ。ハボックもつづいてトペを浴びせる。テッサが叫女をリングに戻し、至近距離からラリアットを連打。バックドロップも決めるが叫女が返す。場内はキョーナコールに。叫女が向かっていくとハボックが羽交い締め、テッサが変型コードブレーカーで合体。テッサはフィニッシュをアピールも松本が足を引いて捕まえる。ハボックがカットし10分経過。ハボックが叫女にハイキック、テッサがコーナーからコードブレーカー。しかし松本のカットが間に合う。テッサはフィニッシュを狙うが叫女が切り返してハボックとの誤爆を誘う。叫女がテッサをカナディアンから叩きつけコーナーへ。ハボックがカットし、コーナーへ上がる。松本がハボックにパワーボム。叫女がダイビングボディープレスをテッサへ。テッサが返すと、叫女はハンマースロー式パワーボム狙い。テッサが切り返してネックブリーカー。ギリギリで叫女が返すと、テッサはダブルアームの構え。松本が入ってバックドロップ。王者組がラリアットをテッサに放ち、叫女がハンマースロー式パワーボム。テッサが返せず、叫女が3カウントをゲット、王者組の防衛となった。

 

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

19分44秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

<王者>

岩谷麻優

宝城カイリ

※第8代王者の宝城カイリが9度目の防衛に失敗。岩谷麻優が第9代王者となる

白いベルトの第8代王者・宝城カイリが9度目の防衛戦。ちょうど1年前の後楽園でサンタナ・ギャレットを破り悲願のベルトを手に入れた宝城は、ここまで8回の防衛に成功、外国人、後輩を相手にしながら愛川ゆず季の持つ防衛回数に並んでみせた。そして迎えた今大会、ここで勝てば、師匠を超えるばかりか、サンタナのV9に並ぶ最多防衛タイ記録となる。「長い旅に出る」と宣言した宝城にとって今大会はスターダムラスト後楽園となる可能性が高い。彼女のプロレス人生にとって節目となる試合で、どのような闘いを見せるのか。この試合で宝城と対峙するのが、一期生の岩谷麻優である。岩谷は元ワンダー・オブ・スターダム王者だが、白いベルトのイメージは正直薄い。しかし前回の後楽園でシンデレラ・トーナメントV3を逃すと、宝城への挑戦を表明、ハイスピードから白いベルトへとターゲットを切り替えた。トニー・ストームに破れ3連覇は逃したものの、最近の岩谷は今年初めの不調を脱し、上昇気流に乗っていることは試合内容からも明らかだ。両者がシングルで対戦するのは宝城の赤いベルトに岩谷が挑戦した15年5・17後楽園以来2年ぶり。岩谷が大江戸隊からイジられている現実もあるが、ここはタイトル戦に集中。ベルトの行方が注目される。

 試合前、宝城の元タッグパートナー翔月なつみがリング上で激励。ともにゆっくりと歩み寄ると慎重に握手を交わす。ゴングが鳴ると場内はカイリコール。しだいにマユコールも増えていく。ロックアップで組み合い、力くらべ。宝城がロープに押し込みブレイクすると岩谷の打撃をかわしていく。手四つの構えから宝城が上になる。岩谷がブリッジで返と、反対に岩谷が宝城の上に乗る形に。ダブルニーを投下しカバーすると宝城がクリアー。宝城がヘッドロックにとると岩谷が背後に回る。岩谷がグラウンドにもっていくが宝城がすぐに切り返す。ロープワークの攻防から岩谷がエルボー。宝城がリング下に出ると岩谷はコーナーへ。宝城が後ろから戻り岩谷をカット。5分経過。宝城も上がりエルボーとダブルチョップを連打。岩谷は宝城を落として場外へ三角飛びプランチャ。岩谷は宝城を連れて南側客席へ。宝城が階段手すりに上がり、ダイビングエルボーアタックを放つ。17カウントで岩谷がカムバック。宝城はチョップの乱打から背中へのドロップキック、コーナーからダイビングエルボーアタック。しかし岩谷の足がロープにかかりフォールはできず。宝城は岩谷を引き起こすとコブラツイストからローリングクレイドルへ。岩谷が返すと、10分経過。宝城が腰へのカカト落としを3連発。イカリを狙うと岩谷が切り返しスリングブレイド。岩谷は右腕を連続で蹴り上げ、グリグリと踏みつける。フットスタンプも放つとダイビングフットスタンプも右腕へ。岩谷は右腕をとって下からのアームバー。顔面へのドロップキックからフルネルソン。宝城が切り返すも岩谷はトラースキック。宝城がバックブロー。打撃の相打ちで両者ダウン。ヒザをついた状態からエルボーの打ち合い。ともに立ち上がると岩谷が連打しドドンパ。宝城が返すと、岩谷はコーナーへ。宝城も上がり、雪崩式ブレーンバスターを狙う。岩谷は宙吊りにして相手のお株を奪うマリンスパイク。15分経過。宝城が返すと、岩谷はバックを取って二段式狙い。宝城がこらえると岩谷が丸め込む。返した宝城がラリアット。岩谷の延髄切りをかわして宝城がフットスタンプ、イカリで締め上げる。宝城はアラバマスラムからコーナーに上がりダイビングエルボードロップを背中に決める。もう一度上がるが2発目は剣山カットにあってしまう。岩谷がバックブローをかわして投げっぱなしジャーマン。コーナーへ上がるとフロッグスプラッシュ、ドラゴンスープレックス。返した宝城はエルボー連打、岩谷がカウンターでトラースキック、顔面蹴り。岩谷は宝城を引き起こし二段式ドラゴンへ。宝城が返せず、岩谷が3カウントをゲット。岩谷が白いベルトの新王者となった。

岩谷「ベルトとりました! ありがとう! 疲れたね、宝ちゃん、疲れたね。ベルトなくした感想を一言どうぞ」

宝城「なんて日だ!」

岩谷「まあ、とりあえず、このリングは岩谷麻優がいれば大丈夫というところをこれから証明していきたいと思うんでね、これからね。だから日本の話題もいっぱい届けられるように、宝ちゃんの耳に届かせて、スターダムのリングっておもしろそうだと思われるようになるといいよね。いいよね、ね。楽しかったね」

宝城「ここで約束してください。麻優さんがスターダムの真のアイコンになると。強さにおいても、すべてにおいて」

岩谷「なんかいまが偽物のアイコンみたいな言い方しやがって。まあいいよ。お互い団体を背負うくらいの覚悟で、そして楽しくケガなく、精一杯人生楽しもう!」

2人はハグをかわす。岩谷が花道から退場。宝城はリング中央で深々と頭を下げる。場内はカイリコールに包まれた。宝城は入場ゲート前でも深々と頭を下げ、ファンに感謝の意を最後の最後まで表した。

岩谷のコメント

――ベルトを取って。

「もっとバチバチの試合になるかと思ったんですけど、やってる最中はすごい楽しくて、いやあ楽しかったかなという感じです。エルボー痛いし、チョップも痛いし、ホントに全力で超痛かったんですけど、痛さのなかにも宝ちゃんの魂を感じられたというか、そういうのがうれしくて。あんまり今日が最後のシングルになる実感はないですね。楽しかったです」

――フィニッシュは久々に二段式のドラゴンだったが。

「ホント久しぶりですね、タイトルマッチ自体がすごい久しぶりだったので。やっぱ、タイトルマッチっておもしろいですね。やりがいがあるというか。とりあえず、何代目? 15、20? 9代目のチャンピオンとしてこのベルトともに成長していきたいなと思います。頑張ります。スターダムの真のアイコンに、ちゃんとアイコンとして胸を張れるように成長していきたいなと思います」

宝城のコメント

「本日、9度目の防衛戦で白いベルトをかけて岩谷麻優選手と2年ぶりのシングルマッチ。結果からして防衛に失敗してしまい8度、8度でこれまでずっとデビュー前から追いつづけて、6度目の正直で死に物狂いで掴んだ白いベルトをこうしてお別れの日を迎えてしまいました。いま思い返すとやっぱり自分のスターダムでの歩みは白いベルトとともにあったんじゃないかなと感じます。実は白いベルトよりも赤いベルトを巻いて、あのときは2年前にさかのぼりますけど、ホントに団体がピンチの状況で人数も少なくなり、心身ともに厳しい状況だったんですけど、やっぱりそのとき一番そばにいて支え合ってきたのがイオさん、そして麻優さんの2人でした。白いベルトが離れてしまってホントに悔しいし寂しいし、まだ実感が、手元から離れてしまったという実感がまだないんですけど、麻優さんの元にきっと白いベルトが、これも定めなんじゃないかと思ってます。麻優さんにはスターダムのアイコンとして1期生として、これからいろいろ、大変なこともいっぱい。プロレスラーって痛いし、闘いだし、常に比べられて闘いの中で女同士が集団でやっていくということはやっぱり人間関係もそうですし、悩むことがホントに多いと思います。でも私がこの5年間で学んだというか知ったことは、やっぱりこれは闘いなんですけど、一番の闘っている相手って自分だということですね。自分との闘いを制した者が上に上がり、活躍できるということをこの5年間、自分の体験でも感じましたし、まわりの選手を見ていても、上に上がる選手というのは、メインイベントに立つ選手というのはそういったいろんなプレッシャーと自分の弱さと向き合っていける選手だと思います。スターダムの選手たちはすごく、後輩たちもそれを乗り越えていける素質はあると思うし、すべてを私はスターダムを去ると決まった日から後輩たちに伝えていけたと思うので、これから私が後輩にバトンタッチというか、とくにメンタルの面で私は後輩たちにできる限りのことを自分なりに考えてやったつもりです。正直まだ最後という実感がなく、この場所、このリング、オレンジのイス、バルコニーにある横断幕、スポットライト。後楽園ホールってプロレスの聖地。全然違うんですよね。自分ってやっぱりプロレスラーなんだ、生きてるんだと実感できる場所が後楽園ホールでした。まだでも最後ではないので、そしてサヨナラではないので。また絶対にファンのみなさんと、仲間たちと会えると信じているので、一度きりの人生、エンジョイしたいし、みんなにもしてほしい。ありがとうございました」

 

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>

紫雷イオ

トニー・ストーム

※第7代王者の紫雷イオが14度目の防衛に成功

天空の逸女とシンデレラ・トーナメント2017の覇者が激突。紫雷イオvsトニー・ストームが赤いベルトをかけて一騎打ちをおこなう。両者のシングルマッチは過去2回おこなわれており、1勝1敗。いずれもSWAのベルトがかかった闘いで、初代王座決定トーナメント決勝戦でイオが勝ち、昨年7・24大阪でトニーが勝利、イオは1カ月間の欠場に入った。以来、トニーはSWA王座防衛を継続中。記録を8まで伸ばしている。赤いベルトを巻くイオはその防衛回数を前人未踏の14と、こちらも守りつづけている。そして今回は、トニーがイオの赤いベルトに挑戦する図式となった。トニーが赤いベルトに挑むのはこれが初めて。イオを破ればアルファ・フィーメル以来、2人目の外国王者誕生となる。イオが勝てば、V14でもちろん記録の更新だ。

 グラウンドの攻防から試合がスタート。イオが足を取りにいくとトニーがヘッドロックに切り返す。オニーがヘッドロックに行くとイオはヘッドシザーズ。トニーが体を揺すって脱出。イオがネックロックからボディーシザーズ。トニーが切り返しフロントネックロックからグラウンドへ。トニーが腕十字を極めるがイオはロープへ。グラウンドの攻防からイオがヘッドシザーズ。その体勢からカバーするとトニーが返してみせる。イオがヘッドロックもトニーがロープ際でブレイク。トニーがスモールパッケージから首を取っていく。イオが髪をつかんで叩きつけるとその場でダブルニードロップ。5分経過。トニーがロープに振るとイオがショルダータックル。トニーが丸め込むとイオもやり返して、丸め込みの応酬に。トニーが逆さ押さえ込み。イオが返して場外へ。トニーはトペ狙いで走るがイオがカムバックしロープワークで翻弄。イオがウラカン・ラナから頭部へドロップキック。リング下のトニーにイオはプランチャ。イオが場外でバックを取る。トニーがかわすがイオはイスを使ってドロップキック、ダブルニーアタック。両者戻るとイオが背中を踏みつけていく。イオが逆エビ固めを極め10分経過。トニーがエスケープするとイオはサッカーボールキックから首固め。返したトニーの背中をイオが攻撃。コーナーに追い詰めるとスプラッシュ式のダブルニー。串刺しで狙うと、トニーがカットしバッククラッカー。トニーの突進をかわしたイオがダッシュ。こんどはトニーがかわしてイオを場外に送り出す。そしてトニーがトペスイシーダ。こんどはトニーの方がイスを持ち出す。トニーはエルボースマッシュからイオをイスに座らせてニーアタック。トニーがエルボースマッシュを叩き込んでからイオをリングに戻す。しかしイオが足を引いて場外戦にもっていく。イオはトニーを客席に叩きつけていく。15分経過。しかし場外戦で優位に立ったトニーが16カウントでイオを戻す。カバーには入るがイオがクリアー。ダウン状態のイオにトニーがヒップアタックの連打。トニーがカバーするとイオがキックアウト。トニーが逆水平から串刺しのヒップアタック、フィッシャーマン。イオが返すと、トニーはパイルドライバーの構え。イオがかわしてクロスフェースに取る。20分経過。イオが619、スワンダイブミサイルキック。トニーが返すと、イオはダブルアームの構え。トニーが切り返すもイオはジャーマンを決める。返したトニーを引き起こし、イオがエルボー連打。トニーがパイルドライバーを狙うがイオが切り返す。トニーはイオを切り返してリバースネックブリーカー。イオがアッパー掌底を連発。トニーがこらえてフロントキック。イオのアッパーが連打されるがトニーがパイルドライバーを決める。するとイオが場外へ。レフェリーが試合を中断。その後、村山レフェリーが場外カウントを進める。19でトニーがつかみかかるがレフェリーが止める。ダウンとなり、カウントが進む。9カウントでふたたびトニーがイオへ。トニーはもう一発リバースネックブリーカー。しかしイオの肩が上がる。残り5分。トニーがコーナーに上がるとイオがエプロンへ。イオも上がると、ヘッドバットから雪崩式フランケン。イオコールのなか、イオがムーンサルトプレスへ。しかしカバーに入れず。残り3分。両者ダウン。イオが先に立ち上がりテキサスクローバーホールド。トニーがこらえるとイオが技を解く。ふたたび両者がダウン。イオがなんとか立ち上がりトニーを引き起こすとダブルアームフェースバスター。さらにムーンサルトプレスにいくがカットされる。残り1分。トニーがジャーマンで投げ捨て、ダイビングギロチンドロップ。イオが返すと、残り30秒。トニーが変型のテキサスクローバーホールド。イオがこらえると、ここでゴング。ドローが告げられ、なんとかイオの防衛となった。

トニー「赤いベルトには届かなかったけど、私はまだサイキョー。あなたもサイキョー」

トニーがイオと拳を付き合わせる。

岩谷「イオさん、30分ドロー。防衛一応おめでとうございます。自分、今日、白いベルトを取りました。赤と白を同時に巻いた人はいまいないんですよ。だから、イオさんに、イオさんに挑戦するのは3回目。通算4回目の挑戦、赤いベルト、次、自分と試合してください」

イオ「おい麻優。呑気に数えてる場合かよ。見てただろ。14度目ドローかもしれないけど成功したんだよ。その意味わかるか。世界中の猛者が14人束になってかかってきたって誰ひとり倒してないんだよ。覚醒するの遅すぎだよ。15度目の餌食になってもらいます。紫雷イオはまだ倒させねえよ」

岩谷はダウンするイオを見下ろす。

岩谷「赤いベルト、必ず取ります! よろしくお願いします」

イオ「誰がなんと言おうと前人未踏の14度目の防衛成功だよ。守ればいいんだよ。あと、ひとり、この後楽園ホールにお別れ言わないといけないヤツがいるんじゃないの。私もボロボロだしさ、代わりに明るく終わらせてやってくださいよ」

宝城がカイリコールとともにリングへ。

宝城「イオさん、30分、お疲れさまでした。やっぱりイオさん最強ですね」

宝城はリング中央であらためて一礼。

宝城「リングの上から、みなさんの顔がよく見えます。リングの上って、一人ひとりみなさんの顔がよく見えます。いままで5年3カ月、スターダムのリングで最初はプロテストさえ合格できない状態で始まり、一番にやめるだろうと思われていたと思います。自分も自信が持てなくてやめたほうがいいのかなと思う日もなくはありませんでした。でもこんなとき自分を励ましてくださったのは家族、関係者のみなさん、先輩、同期、水戸川さん、どんなときも負けても背中を押してくださったファンのみなさんのおかげで立ち続けることができたんだと思います。でもね、さよならは言いません、また会えるから、絶対。また会いましょう」

宝城は深々と一礼。

宝城「あれ、イオさんは? え、帰った? イオさん、一緒に最後締めましょう。陽子さん、麻優さん、叫女、弘海、ナツコ。なんで隠れるの? テッサ、カモンエブリワン」

選手たちがリングへ。

宝城「いま後輩たちも育って一人前になって安心して。頼んだよ。みなさん、上がってください、イオさん、帰っちゃった? じゃあ締めます。こうして出会えたことを心の底から幸せに思います。辛いこと悲しいことあると思いますが、前を向いて一歩一歩進んでいきましょう。それではみなさん、これからもスターダムを愛してくれますか。これからもスターダムをどうかどうか、よろしくお願いします。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM!」

トニーのコメント

――試合を終えて。

「いままでで最高にきつい試合の一つでしたね。でも私はやり遂げた。イオと初めて闘ったときから彼女はどう猛だった。2度目もそうだった。現在、赤いベルトを持っているのはイオ。私のレッグドロップを返したんだから、彼女がサイキョーだと認めざるを得ないですね。でも、私もサイキョーだから」

――30分の試合中、勝てる気がしたのでは?

「もちろん。ポイント、ポイントで勝てる気はしていましたよ。たとえばパイルドライバーのときとか。この試合は私のものだって感じたわ。レッグドロップを決めたときは勝ったと思った。赤いベルトの王者になれると思った。でも返されてしまった。こんなふうに返されたのは初めてね」

――試合中、ダウンするイオを引き起こす場面もあった。もしそのままにしていたら、勝てたのでは?

「そうは思いませんね。彼女には私のレッグドロップをキックアウトする強さがあるから。だからあのときもきっと立ち上がってくるはず。イオのタフさにはあらためて驚いたわ。あそこから立て直したんだから」

――この結果をどうとらえる?

「イオはもっと強くなったでしょう。でもこれで私にチャンスがなくなるわけじゃない。この先、もう一度チャンスを狙うわ。約束します。いつの日か、遅かれ早かれ私は絶対に赤いベルトを巻いてみせる。絶対よ。間違いなく、100%実現させる」

――この試合では敗れたが、SWA王者は継続している。

「そうね。ここに2本ベルトがあるのは荷が重いかな」

イオのコメント

――30分ドローだったが。

「30分、長かったですね。防衛は防衛ですよね。記録は伸ばしつつもちょっと代償が今回は大きかったかなという気はしますね」

――途中、意識は?

「意識はありましたね。意識はあったんですけど、ちょっと感覚がないというか力が入らないです。でもいまは歩けるまで戻ってきているので、時間がたてば大丈夫だと思います。ベルトをこうして守ったしすでに次の挑戦者が名乗りを上げてきたので、やるしかないって感じですね」

――戦い抜けた原動力は?

「赤いベルトにかける覚悟、女子プロレストップの自覚。常々言ってますけど私はプロレスに人生捧げてますし、すべてかけてますから。足が折れようと、腕が折れようと、感覚がなくなろうとベルトは守り抜きました。ホントは倒したかったですけどね。さすがに厳しかったです」

――次の挑戦に白いベルトを取った岩谷が上がってきたが。

「白いベルトを取った? でも一度も赤いベルトを巻いてないでしょ、岩谷麻優。何回も挑戦してるって自慢みたいなこと言ってましたけど、自慢になってないですから。私の14度防衛は自慢ですけど、5度の挑戦ってなに言ってんのって。私はこれだけかけてますから。どんなヤツにも倒されない自信はありますね。ただちょっとこのダメージに関しては否めないかなと」

――宝城が旅に出るというが感じることは?

「そうですね、う~ん、彼女には彼女の人生がありますし、私には私の人生があるので、他の子たちみんなそれぞれの人生がある。私は今こうして赤いベルトを守ってる。その使命を全うしたい思いでいて、彼女には彼女の考えとタイミング、出会いがあったので、仲間として寂しい気持ちもゼロではないですけど。戦友ですから。みんなの幸せをただただ願うだけですね。抜けた穴は誰かが埋めますよ。それが私なのか、今日みたいに岩谷麻優なのか、ほかの誰なのかわからないですけど、そこも含めてスターダムファンのみなさんには楽しんでもらえればいいなと願ってます。私14回防衛してますから。もっとみんな祝ってくださいよ。全然祝ってくれないから。大丈夫です、紫雷イオは」

イオと宝城が対面

イオ「長い人生だし、狭い業界だし。場所は違えどリングはリングだから」

イオ「絶対にまたイオさんと同じリングに立つ運命だと、自分思います」

 

 
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