2019/03/29 試合結果

2019年3月28日 DREAM SLAM 2019

DREAM SLAM 2019
3月28日(木)後楽園ホール(観衆795人)

◆バトルロイヤル 20分勝負

飯田沙耶

6分49秒
飯田橋

夏すみれ

※残りの選手はジャングル叫女、小野崎玲皇、羽南、吏南、妃南

退場順➀小野崎②羽南③吏南&妃南⑤叫女

クイーンズ・クエストvs STARS 8人タッグマッチ 20分1本勝負

小波

7分41秒
変形エビ固め

星輝ありさ

○AZM

鹿島沙希

バイパー

中野たむ

ビー・プレストリー

スターライト・キッド●

SWA世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

8分53秒
トーチャーラックボム→片エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

レベル・ケル

※第4代王者の林下詩美が2度目の防衛に成功

 

ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

4分19秒
葉・月ストラル

<挑戦者>

葉月 ザイヤ・ブルックサイド

※第16代王者の葉月が4度目の防衛に成功

 

WOH世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

13分8秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

<挑戦者>

岩谷麻優 刀羅ナツコ

※第3代王者の岩谷麻優が3度目の防衛に成功

 

ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

11分47秒
大江戸コースター→体固め

<挑戦者>

花月 ゴジャ・コング

※第10代王者の花月が8度目の防衛に成功

 

ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

20分9秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃 アンドラス宮城

※第12代王者の渡辺桃が12度目の防衛に成功

 

◆バトルロイヤル 20分勝負

飯田沙耶

6分49秒
飯田橋

夏すみれ

※残りの選手はジャングル叫女、小野崎玲皇、羽南、吏南、妃南

退場順➀小野崎②羽南③吏南&妃南⑤叫女

WRESTLE―1を退団しスターダム所属となった木村花だが急性胃腸炎により今大会を欠場。出場予定だった第1試合のバトルロイヤルは花を除くメンバーで争われることになった。よって、出場選手はジャングル叫女、小野崎玲皇、飯田沙耶、羽南、吏南、妃南、夏すみれの7人に。図式としては叫女&小野崎&飯田のJAN、羽南&吏南&妃南の三姉妹、そして大江戸隊から夏がひとり参戦という形となる。夏の圧倒的不利が予想されるが、バトルロイヤルは全員が敵。駆け引き上手な選手が最後まで生き残るとすれば、案外、夏が大穴かもしれない。今大会が最後となる大江戸隊マネジャー山口菜緒も、夏の援護に徹するにはずである。

 羽南三姉妹、JANにつづき夏の入場。夏には今大会でスターダムを退団するマネジャーの山口菜緒も含め大江戸隊全員でリングへ。ゴングが鳴ると慎重に探り合い。自然と三姉妹、JANが同じサイドに並び夏が孤立する。しかしリング下から山口が叫女の足を引っ張る。夏と山口は叫女をロープにとらえて大江戸隊をアピール。夏が押え込むと全員がカット、三姉妹と同門のJANが叫女をコーナーに追い込み次々と串刺し攻撃。羽南が仕掛けて首4の字固めの数珠つなぎ。夏が最後に入るが、山口が叫女の足を取って反転する。三姉妹が叫女にキャメルクラッチ。小野崎がカットしようとする度に叫女の身体が反り上がる。飯田がカットするが姉妹が柔道殺法でJANを投げとばしていく。すると小野崎、羽南が次々と押え込まれて退場に。姉妹は叫女を追い込むが叫女が2人まとめてキャッチしマットに叩きつける。叫女は姉妹を逆エビ固め。2人がギブアップし、吏南&妃南が退場。夏が叫女と飯田をコーナーに追い込みブロンコバスターの餌食に。夏は叫女にノーザンライト。夏が「出てこいや!」と山口を呼び込む。山口が突進するが叫女が夏を突き飛ばす。叫女が突進すると夏と山口がかわして叫女は宙吊り状態。夏がスライディングキックで叫女を落として退場させる。残るは飯田と夏。飯田がドロップキック連打も夏がクリアー。飯田の突進を夏がムチで殴打する。夏が羽交い締めすると山口がアックスボンバー。しかしかわされ夏に命中。飯田が押え込むと3カウント。飯田が自力初勝利をゲットした。

クイーンズ・クエストvs STARS 8人タッグマッチ 20分1本勝負

小波

7分41秒
変形エビ固め

星輝ありさ

○AZM

鹿島沙希

バイパー

中野たむ

ビー・プレストリー

スターライト・キッド●

小波&AZM&バイパー&ビー・プレストリーのクイーンズクエストと星輝ありさ&鹿島沙希&中野たむ&スターライト・キッドのSTARSが全面対決。個人闘争のバトルロイヤルとは異なり、こちらはユニットとしての結束力がものをいう。勝利を握るのは、どちらのユニットか?

 キッドが先発を買って出るとQQはバイパー。バイパーが握手を求めるとキッドは応じずドロップキック、エルボー連打。受けて立ったバイパーがいきなりフライングクロスボディー。バイパーがキッドを設置して突進しようと知るとSTARSがカット。QQはSTRS勢をコーナーに追い込みバイパーを振るがかわされてしまう。STARSはバイパーを中央にもっていき4人でドロップキック。バイパーが返すと鹿島が絡みつく。バイパーが受け止めてバックブリーカー。QQがSTARSをカットし全員でサブミッションを極める。バイパーは鹿島にセントーン。しかし鹿島がかわすことに成功。エルボー連打で向かっていく鹿島だがバイパーがヘッドバット。プレストリーが鹿島のコルバタを食らう。中野と星輝がプレストリーにフロントキック。中野が星輝をボディースラムしてプレストリーに叩きつける。すると星輝が中野をボディースラムでプレストリーに。星輝はプレストリーと仲間の中野もまとめて踏みつける。星輝がコーナーに上がると小波がカット。プレストリーが肩車すると中野がカットする。プレストリーが星輝にトラースキック。コーナーに振られたプレストリーがキックを放つも2カウント。星輝のキックをプレストリーがキャッチしマットに叩きつける。5分経過。AZMがキッドとキックのかわしあい。AZMがドロップキックをカウンターで決める。ブレーンバスターの掛け合いはどちらも譲らず。STARSのアシストでキッドが619を放つ。STRSがQQをコーナーに追い込むがカウンターのキックを食らう。星輝が追い込まれるとSTARS勢が次々とコーナーへ。そこへバイパーのキャノンボールさく裂。AZMがダイビングフットスタンプをキッドに投下。AZMが飛びつくがキッドが反転。切り返したAZMが丸め込むとキッドが返せず、QQの勝利となった。

 

渋沢四季引退セレモニー

昨年のタッグリーグ公式戦を最後に体調不良のため欠場していた2017年度新人王の渋沢四季が引退。渋沢の引退セレモニーがおこなわれた。渋沢が姿を現わすとクイーンズクエスト、大江戸隊、JAN、STARSの各ユニット、OGの美邑弘海、美闘陽子らが花束、記念品を贈呈。渋沢

渋沢「みなさまお久しぶりです。渋沢四季です。去年の11月から欠場していて、4カ月ほど経ったんですけど、結局、引退という道を選んでしまって、応援してくれた方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。スターダムに入って1年間、練習生して、デビューして1年8カ月というすごい短い時間で、スターダムで過ごしたのは3年ほどだったんですけど、練習生のころからいつも不器用で、なにもできない私をいつも先輩だったり、小川さんだったり、いつもまわりの人にサポートしてもらって、いっぱい教えてもらって、私はそれなのに、お客さんを楽しませることができたのかなって。欠場ってことになってしまって、こないだもたくさん応援してくれた方だったり、先輩だったり、スタッフのみなさんだったり“いつでも戻っておいで”とか“家族だからね”と言ってくれて、そういう温かい人たちに囲まれて、過ごせていたんだなと思っています。そして、今日で私は引退するんですけど、“いつでも家族だよ”って言ってくれた仲間、素晴らしいところに3年間いれて、こんなに頑張れたのも人生の中ではじめてで、それはやっぱりみんながいたからだと思っていて、応援してくれたファンのみなさんの“頑張ってね”という一言だったりで頑張ってこれました。今日で引退することになるんですけど、私はプロレスもスターダムもいまもずっと大好きで、これからもその気持ち変わることはないと思いますので、また会場で見かけたときは同じファンの友達として、気軽に声をかけてくれたらうれしいです。そして、こんな機会を今日与えてくれて、みなさんの前で挨拶させていただけることに本当にうれしく思います。いままで短い3年間でしたが、本当にありがとうございました」

そして最後に引退の10カウントゴングがおくられた。

渋沢コメント
「欠場してから4カ月ぐらい、けっこう時間があいてしまって。欠場する理由が、デビューしてから1年たっても、私なんでこんなにできないんだろうと自分でも思って。不器用すぎて、いつも周りのみんなに迷惑かけてると思って欠場したんですけど。その期間、戻ってきてとけっこうな人が言ってくれてて。頑張りたい気持ちもありながら、自分の限界を感じてたところがあって。やめるというのも言い出せずにすごく長い期間休んでしまっていたので。ファンの人たちもずっと待ってるよとか送ってくれて。それなのに戻る選択ができない自分がすごくイヤになったりして(涙)。でも、きょう言えて、自分のなかで一区切り、ファンの方たちにも、私自身にも区切りになったなって思います」

――今後のことは?

「まったくなにも決まってなくて。始める前よりもプロレスが好きになったし、いまも毎回見ていて。一つひとつに感動して。見るのが本当に大好きだし、スターダムも小川さん、風香さんをはじめ、こんな私をプロレスラーにしてくれて、育ててくれて。先輩たちもみんな大好きなので、これからはイチファンとして、プヲタ人生を過ごしたいなと思っています(笑)」

――ホッとした?

「ホッとしました。泣かないって決めてたんですけど、はじめに花束持ってきてくれてQQのみんなが来てくれて。ユニットが違ったのであまり仲良く最近はできなかったんですけど、やっぱり昔のままで笑顔で話してくれて、すごく感動して、そこからずっと泣きっぱなしになっちゃいました」

――リングに立つのも久しぶり?

「そうです。去年の11月、タッグリーグが終わってから欠場させてもらってたので、本当に久しぶりでした。リングに立つのも久しぶりである意味、新鮮でした」

――紙テープがすごかったが。

「ありがたいですね。私のために時間のかかる作業を毎日やってくれていたんだなと思うと、本当にありがたいです。それ以上の言葉を言いたいんですけど、見つからない。心からありがたいと思っています。本当にありがとうございました」

SWA世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

8分53秒
トーチャーラックボム→片エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

レベル・ケル

※第4代王者の林下詩美が2度目の防衛に成功

4冠王のビッグルーキー林下詩美がSWA世界王座の防衛戦。初来日レベル・ケルの挑戦を受ける。デビュー以来、外国人相手のシングルで圧倒的強さを誇る詩美だが、初対決の相手だけに油断は禁物だろう。しかもレベルは詩美よりも長身。詩美に求められるのは、4冠を死守したうえでSWA王座の価値を上げていく作業である。

 ゴングが鳴ると両者睨み合い。ケルの長身が際立つ。ケルはヘッドロックにとると詩美が切り返す。ケルはヘッドロックに再び取るが詩美が取り返す。腕の取り合いからケルが絞り上げるが詩美が再度ヘッドロック。ケルが髪をつかんでロープに追い込むと、ロープに振ってエルボーアタック。エルボー、逆水平からヘッドバットをコーナーで連打。ケルはネックブリーカードロップからサーフボードストレッチ。ロープに追い込むと首を攻撃。ケルがロープに振ると詩美がかわして後方からヒザ裏へドロップキック。正面から打つとスリーパーへ。ケルが投げ付けると詩美がコーナーに振って突進。ケルが足を出してカットしコーナーへ。もう一度足を出して詩美の突進を阻止するとコーナーでネックブリーカー。詩美にブレーンバスターを狙うが詩美が切り返しバックをとる。ケルはコーナーでのバックスピンキックからブレーンバスター。詩美が返すとケルが突進。詩美が投げて引き起こすとケルがチョークスラムの体勢。詩美が飛びつくがケルがコーナーへ叩きつける。詩美は離さず。しかしケルがコーナーへ叩きつけてトップロープに乗せると雪崩式狙い。詩美が回避するとケルが突進してラリアット。詩美が落下するとケルがコーナーに上がる。詩美がバックを取って中央に持っていく。そのままジャーマンに移行しカバー。ケルが返すと、アルゼンチン狙い。切り返したケルのキックがかわされるもチョークスラム。詩美が丸め込みからネックロック。ケルがそのまま持ち上げるとマットに叩きつける。ケルは詩美を引き起こしコーナーに振ると突進。詩美が足を出して背中に飛び乗る。スリーパーにいくとケルが崩れ落ちていく。スリーパーを詩美は離さず。「終わり」と宣言するとアルゼンチンへ。そこから叩きつけてカバーするとケルが返せず、詩美の防衛となった。

詩美のコメント

「2度目の防衛できました。バイパーがいままで最重量だったんですけど、あっちは、最長身。もうデカすぎて最初から身長にちょっと圧倒されちゃったんですけど、なんとか、あの巨人をしっかりかつぎ上げて勝つことができたので、ここから先のニューヨーク大会とかにいい弾みができたんじゃないかと思います。この後、メインで桃さんの大事な防衛戦があるので、それにもつなげられて。いまからセコンドとして応援していきたいと思います」

――外国人とのタイトルマッチは?

「外国人選手は日本人とは違う動きとか技とかでぶつかってきますし、独特の間もありますし、まず英語わからないですし。コミュニケーションが取れたりはしないですけど、まあ、だから試合ができないじゃダメなのかなと思いますし、誰が相手でもキッチリ試合をして最後には自分が勝つという試合が、毎度できるように自分もなれたらなと思います」

――レベル・ケルは外国人にプラスして初対決の相手でもあったが。

「そうですね」

――そういう選手とタイトルをかけて闘うのはどう?

「ホントに今回も前哨戦なしだったので、レベルが来日してから大阪大会とか新木場とかなるべく試合をするようにして研究するしかなかったので、それだけで相手がどんなことをするのか、どんな選手なのか知るのは難しかったですけど、自分なりの試合がもっとできるように、誰が相手でもならなきゃなと思った試合でした」

ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

4分19秒
葉・月ストラル

<挑戦者>

葉月 ザイヤ・ブルックサイド

※第16代王者の葉月が4度目の防衛に成功

自らに新たなるハイスピードルールを課した葉月が4度目の防衛戦。挑戦者はザイヤ・ブルックサイドで外国人を防衛戦に迎えるのは今回が初めてとなる。ザイヤ相手に葉月は自分流を貫くことができるのか。

 葉月がロープに追い込み顔面ウォッシュ。ザイヤが切り返すと葉月がコードブレーカー狙いで飛びつく。ザイヤが切り返しやり返すが葉月もキャッチ。両者がダウンするが葉月がエルボーを打たせる。ザイヤのエルボーを受けた葉月も打ち返しエルボーの打ち合い。ザイヤも力強いエルボーを打っていく。葉月がフルネルソンにとるがザイヤがコーナーからボディーアタック、ネックブリーカー。ザイヤがコーナーに振ると葉月を宙吊りにしてドロップキックを串刺しで放つ。ザイヤが担ぐと葉月が切り返すもネックブリーカーを食らう。ザイヤがコーナーに叩きつけてトップに乗せ両腕を取る。葉月が切り返して丸め込む。ザイヤが切り返し丸め込みの応酬。葉月が葉・月ストラルで丸め込むとこれで3カウントが入った。

葉月のコメント

「ハイ、4度目の防衛戦、成功しました。まあね、これがザイヤよりも葉月が成長してる、アタマを使って試合に勝ったところもありますけど、セコンドで(山口)なおがおもいっきり声援を送ってくれたんで、なおが、幸運の女神なんじゃないかなって思います」

――アタマを使ったとはどういうところで?

「まあ、あっちはどれでくるんだろうと考えたときにひとつしかないですよね。スターダムで出してる技がひとつしかないので、そこを避けれれば自分は相手がどうしようと勝てる技を何個も持ってるので。そこが違いなんじゃないですか」

――挑戦者としてのザイヤは?

「まあ、よかったと思いますね。海外の選手がハイスピード欲しいということに対して価値が上がってるんだなというのがわかりますし、自分が言ってるハイスピードの条件の一つがシックスパックじゃないと挑戦させないというのがあるんですけど、ふだんからシックスパックでいるザイヤは、言わずとも当日もシックスパックできてくれるのでありがたいというか。向こうにいって成長してるというのはあります」

――自分で課したハイスピードのルールは今後も変えない?

「変えません。これを変えたいんだったらハイスピードのベルトを葉月から奪ったらいいんじゃないかなって思いますけどね」

 

WOH世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

13分8秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

<挑戦者>

岩谷麻優 刀羅ナツコ

※第3代王者の岩谷麻優が3度目の防衛に成功

暫定的に決まっていた岩谷麻優と刀羅ナツコのWOH世界選手権試合だが、岩谷がROH参戦でケリー・クラインを返り討ちにしたことにより、正式にタイトルマッチが決定。ナツコにも初シングル戴冠のチャンスが訪れたことになる。しかも勝った方が新日本&ROH合同興行のニューヨークMSG大会でタイトルマッチをおこなえるとあって、どちらも気合い十分でリングに上がってくるだろう。普通に考えれば岩谷の防衛だが、あまり組まれることのないシングルだけに番狂わせもあり得るのではなかろうか。岩谷のプレッシャーが大きければ大きいほど、ナツコにもチャンスが巡ってくるだろう。

 ナツコから握手を求めると静かに岩谷も応じる。ゴングと同時にナツコが脚にスピア。ナツコは岩谷の左脚を攻撃。臀部にも蹴りをぶち込むと左脚をロープにかけて捻り上げる。ナツコは左ヒザにドロップキック。リング下に落ちた岩谷をナツコが追ってマットに投げ捨てる。ナツコは場外でヒザ裏をキック。イスを持ち出して攻撃するとドロップキックも見舞う。なおもナツコはイスで攻撃。ナツコは戻ってこない岩谷を強引に中へ入れる。ナツコがコーナーに上がると岩谷が追いつき張り手を入れてから雪崩式フランケン。ナツコが突進すると岩谷がかわす。ナツコは脚を取って逆片エビ固めからストレッチマフラー。岩谷がエスケープするとナツコがエルボー連打。ナツコの突進を岩谷が迎撃する。両者ダウンもナツコが先に立ち上がる。しかし岩谷のトラースキックがヒット。岩谷は低空ドロップキックでナツコを場外へ。岩谷はコーナーから場外プランチャ。岩谷はナツコを戻すとミサイルキックで吹っ飛ばす。反対コーナーからはダイビングフットスタンプを投下。ナツコが返すと、岩谷はフィニッシュを予告しセカンドからムーンサルトプレス。しかしトップからのムーンサルトはかわされてしまう。悶絶する岩谷を引き起こしナツコが昇天狙い。切り返した岩谷がトラースキックからドドンパ。ナツコが返すと岩谷はドラゴン狙い。ナツコが切り返し裏拳。岩谷が返すとナツコがカミカゼ狙い。岩谷が切り返すがナツコが再チャレンジでカミカゼを決める。ナツコはフロッグスプラッシュ、ダイビングダブルニードロップ。岩谷が返すと、左ヒザを取って逆片エビ固め。10分経過。ストレッチマフラーの体勢で引き上げていくが、岩谷がロープに到達。ナツコはコーナーから左ヒザへのギロチンドロップ。ナツコがフルネルソンの体勢でドラゴン・スープレックスを放つ。ナツコが岩谷を引き起こし昇天へ。ギリギリで岩谷が返すとナツコがエルボー連打。ナツコがダッシュするが岩谷がトラースキック3連打。ナツコが返すと、岩谷は頭部へのハイキック。フィニッシュを宣言するとトップからムーンサルト。さらにドラゴンを決めて3カウント。岩谷が防衛に成功した。

岩谷「後楽園のみなさん、こんばんはー! 刀羅ナツコー! 危ない……、こんばんはー! ああ-! 3回目の防衛戦クリアーしました! これでMSG、MSG、必ずマディソン・スクエア・ガーデンの舞台でドラゴン・スープレックス決めてベルト持って帰るぞー、ありがとうございました!」

岩谷のコメント

「防衛しました。このカードが決まってからも、自分はまだナツコに負ける気はしないし、どうせ自分が勝つっていう自信しかなかった。だからツイッターで(ナツコが)いろいろ言ってたけど、結果を残せてない人が自信とか言ってもそんなのただの口だけ。絶対勝つというふうに思ってました。でも、試合(ゴング)が鳴った瞬間、一昔前にはやった反則タックルみたいな感じのことをしてきたり、足を徹底的に狙ってきたりとか、普段ナツコが使ってこないフットスタンプだったり、足にギロチンをやられたのは、もう痛すぎてほとんど記憶に残ってないけど、たぶんドラゴンも出されたんですよね。自分の技を、フットスタンプだったり、ドラゴン・スープレックスだったり、けっこう掟破りできたので。本当に勝ちにこだわってきてるんだろうなと思いました。でも、結果自分が勝ってMSGにいけることになったので、必ずドラゴン・スープレックスを決めてこのベルトを防衛してきたいと思います」

ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

11分47秒
大江戸コースター→体固め

<挑戦者>

花月 ゴジャ・コング

※第10代王者の花月が8度目の防衛に成功

赤いベルトの王者・花月がゴジャ・コングを相手に8度目の防衛戦。初めこそゴジャの挑戦表明に拒否の姿勢を示していた花月だが、先日の新木場大会ではゴジャの巨体を投げることを宣言した。花月総理には公約を実行し、さらに赤いベルトも守ることが必要とされている。3・21大阪(昼)ではタッグマッチながらゴジャから直接フォールを奪われた花月。果たして、総理のゴジャ・コング攻略法とは?

 握手はかわさず試合がスタート。慎重に組み合うとゴジャがロープに押し込む。ブレイクするとラリアット。花月がかわしショルダータックル連打もゴジャがこらえる。仁王立ちのゴジャに花月がエルボー連打。もう一度ショルダータックルも効果なし。ゴジャから突進しショルダータックルで吹っ飛ばす。花月はローキックの連打。ゴジャがこらえるとロープに振って体当たり。コーナーに振るとボディーアタックを串刺しで放つ。そのままヒップを擦り付け串刺しのニー。ゴジャは花月を場外に投げ捨てる。ゴジャは花月を客席に叩きつける。鉄柱にも叩きつけるリング下でサーフボードストレッチ。ゴジャは花月をリングに戻して観客を挑発しながら踏みつける。ロープに振るとヒップドロップ。しかし花月がかわすことに成功。花月は担ぎ上げ要とするが反対にゴジャがボディースラム。ゴジャはランニングエルボードロップ。ゴジャは花月の首を攻撃。5分経過。ゴジャは観客を威嚇しながら花月の首を捻っていく。花月がエスケープすると、ゴジャが突進。花月がかわして突進もエプロンに出される。花月はスワンダイブのミサイルキック。ゴジャがリング下に出ると花月がトペスイシーダを敢行。花月が気合いを入れてゴジャをリングに戻す。ゴジャがレフェリーを突き飛ばすと花月が下からミスト攻撃。花月はスワンダイブ式ミサイルキックからヒザ十字へ。ゴジャがエスケープすると花月はコーナーからダイビングフットスタンプ。左脚を引っ張りもう一度ヒザ十字。ゴジャが逃れると花月は「決めるぞ!」と叫んで大江戸コースター。しかしゴジャがはね除ける。花月は「上げるぞ!」と宣言し担ぎ上げようとする。ゴジャが阻止してバックを取る。そのまま押え込んでから引っ張り上げて後方に叩きつける。花月はダウン状態。両者突進で花月がゴジャのラリアットに一回転。ゴジャが引き起こしてコングドライバー。花月がなんとか返すことに成功。10分経過。ゴジャが引き起こしボディースラム。コーナーに上がると花月がレフェリーをぶつける。花月は担いでデスバレー。「終わり!」と叫ぶと大江戸コースターへ。もう一度上がって連発。さらにもう一発、大江戸コースター。花月がこれで3カウントをゲット、V8に成功した。

花月「後楽園のオマエら、元気かー! もう一丁、元気かー! 8度目の防衛、成功したぞ。ハァハァハァ……、おい今日、花月様がなんで、なんで勝ったかわかるか、オマエら。ここが日本だからだよ。このスターダムが花月様のホームだからだよ。だから今日勝ったんだよ。ゴジャ、ハァハァハァ……、アナタはやっぱり強いよ。私はここが日本だから今日、オマエに勝ったんだよ。だから、次はオマエのホームでやらせろ。ウナ・ヴェス・マス(もう一回)。ポル・ファヴォール(お願いします)」

ゴジャは握手で承諾し退場。

花月「私、総理なので外交問題ちゃんと考えていかないといけないんで、任せてください。まあ時間もないんで、ここで山口、上がってきてもらっていい? メインはきっとナーバスになってると思うので、ここの私の試合のあとにと思って呼びました。でさ、後輩だけど、人生の先輩です、アナタは。こんなに、こんなに自分がユニットのことで悩まされたのはアナタだけですよ。たくさん、ロッシー社長とも、私が間に入ってしゃべりました。ねっ! あれ? ほかのメンバーは?」

葉月と夏もリングへ。
葉月「菜緖、一緒の時期に大江戸隊入って、いろいろあったけど、いままでありがとう」
夏「いままでね、マネジャーとして頑張ってくれた菜緖ちゃんに、大江戸隊から退職金を用意しました。海外に行っても使えるようにドルで渡したいと思います。ただ、手数料で端数が7000円ほど余ってしまったので、7000円は一応ぶちこんでおきました。これは日本で使ってください」
山口「昨日からなにを言おうか考えてたんだけど、なにも思いつかなくて、いまも……ありがとう。気持ちだけみんなに伝えたいなって思って。うまく言えるかわからないんだけど、私、プロレス本当につらかったんです。本当につらいことが99.9で、0.01くらい楽しいなくらいな感じだったんだけど、練習生の辛い時期を乗り越えてデビューしたと思ったら、すぐ欠場しちゃって、なんなんだろうってちょっと思ったことがあって、戻りたい気持ちはあったけど戻れなくて。そんなときに花月さんが呼び出してくれて、正直にやりたいけど、ちょっと難しいかもって言ったらわかった、と。じゃあ違う形でなんか考えるって、花月さんが私にマネジャーという役をくれました。で、そこに温かく迎えてくれた大江戸隊メンバー、本当にマネジャーとなってからは大江戸隊とかかわることしかほぼなくて、でもいつも温かくて、100%で怒ってくれて、100%で一緒に飲んでくれて、なんか…本当にすごい温かいユニットだったし、私、たぶん大江戸隊じゃなかったらプロレスやってよかったなんて思わなかったと思う。だから本当に、本当に大江戸隊、花月さん、葉月さん、夏さん、ありがとうございました。本当に、今日も私からいっぱいチケット買ってくれたりとかして、最後まで愛されているなって思いました。本当にありがとうございました。最後、一緒にサンクスモニカしてもらっていいですか。みんなー、なおたんを愛してくれて、サンクスモニカー!」

花月のコメント

「8回目の防衛成功しましたよ。どうですか? この花月様の実力を。いやでもこれは

リング上でも言ったとおり、なんで勝てたかって、ここが日本だからですよ。ここがスターダムのリングだからですよ。ゴジャ・コング、やっぱりすごかったよ。だから、だから次はメキシコで私も実力を確かめに行きたいと思います」

――ここまで何回かつづけて日本人を相手に指名して防衛してきたが、今回はゴジャからの挑戦表明を受けて実現した。今回のタイトルマッチはどんな意味がある?

「最初に来たときから雰囲気もオーラも違ってたし、来て初日に新木場大会、私にスターダムの最高峰のベルトに挑戦するって言うことは相当自分自身に自信があったんだと思いますよ、ゴジャ・コング。まあただ、ホントにすごいんですよ。スターダムのなかでダントツ、一番強いと思います、私は。ただ私は日本だから勝ったというのがあるんですけど。私は、そうですね、日本人の選手ってスターダムの選手って白のタイトルを狙う選手は多くても赤のタイトルを狙ってる人って岩谷くらい。岩谷といま小波かな。それくらいしか聞いたことがなくて、口にしないですよね。私は赤のタイトル狙う人がいないのかなという思いもあったんですけど、いや、そうじゃないと。この団体最高峰のベルトの持つ責任感をみんなが持ってないだけだと思ってたんで。やっぱり海外からの指名、チャレンジだったわけで、スターダムがどんどん発進している中で海外の選手はこの赤のベルトを持ってると知名度や実力が価値が上がると考えてみんなこのベルトを狙ってくると思うんですよ。だから私は、海外の視野の方がすごく高いんじゃないのかなと思ってます。だからその上で自分も世界に発信していく上でそれを踏み台にしなければならないので、日本人よりかは海外の方がいまは視野が広いかなと思っています」

――メインではなくセミだったが。

「花と去年ノーDQマッチをしたときにもいったんですよ。何本目だろうとこだわらないと。一本目であろうが三本目であろうが、私はメインであろうが私の試合に変わりはないので。一本目だったらメインを食う試合をしますし、いかなる場合でも私の試合というのは崩さないので、まあこれから始まるメインの試合がどんなものか、私自身しっかり見たいとは思いますけど、さっきの私の試合を見ていただいたとおり、私はしっかり私の試合をみなさんに見せただけであって、価値とかなにも変わらないと思います。こだわりません」

ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

20分9秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃 アンドラス宮城

※第12代王者の渡辺桃が12度目の防衛に成功

渡辺桃がアンドラス宮城との初シングルに白いベルトをかけるワンダー・オブ・スターダムタイトルマッチ。挑戦者のアンドラスは今年1月に仙女を退団、大江戸隊の新メンバーとして2・17後楽園から参戦している。3・9新木場では6人タッグながらパイルドライバーで桃から直接フォール勝ち、3・21大阪(夜)では夏すみれとのタッグで桃&詩美のゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦した。ゴッデス戦では夏が桃に敗れたが、シングルでは未知数。白いベルトの防衛最多記録を樹立した桃が記録更新を狙うのはもちろんだが、その内容も求められるだけにアンドラスは厄介な相手になりそうだ。そのアンドラスを退ければ、スターダム管理王座最多防衛記録、トニー・ストームのSWA世界王座V15(紫雷イオのワールド・オブ・スターダム王座はV14)まで“あと3”と迫ることになるのだが…。

 ゴングが打ち鳴らされ対局で睨み合い。ロックアップから桃がヘッドロック。桃のハイキックをアンドラスがかわしてヘッドロックにとる。ロープに振ると桃が後方から組み付く。アンドラスがバックを取り桃が反転するとアンドラスがヘッドバンギングで揺さぶる。アンドラスは桃を場外に送り出し突進。桃がエプロンに上がりミドルキックで迎撃する。桃がエプロンを走ってミドルキック。桃がミドルキックを場外で放つ。アンドラスを戻すと桃がミドルキック。桃がサッカーボールキックを叩き込むが2カウント。桃はミドルキックの連打からエルボーも連打。桃は「どうした!?」とアンドラスの顔面を踏みつける。桃は水を噴射。場内にはブーイングも。アンドラスが間合いを取って戻ろうとするが桃が蹴落とす。桃はリングインしたアンドラスをボディースラム。5分経過。桃がロープに振るとアンドラスがエプロンに逃れる。桃が追うとアンドラスがスタナー。エプロンでの攻防でアンドラスがネックブリーカー。アンドラスは場外で水を噴射するお返し。アンドラスは桃をリングに入れてストンピング、アイアンクロー。フルネルソンで捕まえるが桃がロープへ。アンドラスは逆さ押さえ込み。桃が切り返すもアンドラスがスリーパー。アンドラスは桃を捕まえてヘッドバンギングで揺さぶる。コーナーに額を何度も叩きつけるとヘッドバット。アンドラスがブルドッキングヘッドロック。桃が返すと、アンドラスは極楽固めの体勢からグラウンドへ。10分経過。アンドラスがネックロックも、桃がエスケープに成功。アンドラスは桃の頭部を叩いて挑発。アンドラスの突進に桃がミドルキック。アンドラスが突進すると桃がテキーラの構え。アンドラスが切り返しコーナーに振ると桃がミサイルキック。串刺しドロップキックを連打し、コーナーからの蒼魔刀。アンドラスが返すと、桃がBドライバー狙い。アンドラスが切り返すとコルバタ狙い。キャッチした桃がBドライバーの体勢に入るが、アンドラスがサブミッション。これを解くと後方に投げ捨てる。アンドラスはフロントネックロック。桃がなんとかロープに到達。アンドラスは桃を場外に蹴落とす。桃が生還するとアンドラスはストンピング乱打。キックのかわしあいから桃がBドライバーを決める。ハイキックでアンドラスがダウン。桃もダメージから立ち上がれず。2人が9カウントで立ち上がるとエルボーの打ち合いに。張り手の応酬から桃が突進。アンドラスもランニングエルボー。桃は串刺しドロップキックからミドルキック。桃はロープに追い込みキックの乱れ打ち。と失神したところでアンドラスがレフェリーを突き出す。イスを使ったアンドラスだがレフェリーは大江戸隊に引きつけられ気づかない。アンドラスがスワントーンボムからパイルドライバー。桃が返すと、アンドラスが背後からドロップキック。返した桃を引き起こすとアンドラスが担ぎ上げようとする。桃が丸め込むも2カウント。桃はテキーラを投げっぱなしで放つ。20分経過。ピーチサンライズを決めるとアンドラスが返せず3カウント。桃が白いベルトV12を決めた。

桃「防衛、成功しましたー! はぁ、首が……。まぁ、こないだ負けたパイルドライバーでは負けませんでした。私は2.9で返しました。このベルトを巻いてからいま12回、この記録、誰にも越えられないように私が、どんどんどんどん、歴史を築き上げていくので、みなさんお楽しみに。そして次の防衛戦の相手、誰だと思いますか? 私は決めているんですよ。林下詩美! 上がってこいよ。この白いベルトをかけて、アナタと防衛戦がしたい」
詩美「いいですか、私で。これは5冠になるチャンス到来ですね。桃さんと試合ができるなら、しかも白いベルトかけて試合できるなら、私はいつでもどこでも試合したいと思います。お願いします」

両者握手をかわす。
桃「オーケー、場所は小川さんに任せるとして必ずこの防衛戦やりましょう。楽しみにしています。では、今日はQQが締めさせていただきたいと思います! みなさんご起立ください。今日はたくさんのお別れがありましたけど、みなさん締めは元気にいきますよー! いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

のコメント

「防衛12回目、成功しました。この間(最多防衛記録を)更新したんですけど。白いベルトを狙ってる人はたくさんいて、いきなりきた人にもこのベルトが欲しいって思ってくれるほどの価値なんだなって私はあらためて実感しました。アンドラス宮城は、あのパイルドライバーはやっぱり最高にキツイですね。でも、私はあの技ではもう二度と負けないと誓ったので。もう絶対に私はあきらめないと思います。次の挑戦者が私が指名した詩美。いまノリに乗ってる林下詩美。いつか私もこのベルトを懸けて対戦すると思っていたので、防衛回数更新したいまだろうと思いました。林下詩美を逆指名。私はずっと組んでいて詩美のすべてを知っているので。白いベルトの防衛戦楽しみにしておきたいと思います」

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