2019/03/03 試合結果

2019年3月3日 STARDOM WORLD in NAGOYA

STARDOM WORLD in NAGOYA
3月3日(日)名古屋国際会議場(観衆675人)

◆JAN vs 双子姉妹 タッグマッチ 15分1本勝負

○米山香織

6分34秒
千豚→体固め

吏南●

小野崎玲皇

妃南●

◆シングルマッチ 15分1本勝負

木村花

7分25秒
腕固め

羽南

◆クイーンズ・クエスト vs JAN タッグマッチ 20分1本勝負

小波

7分10秒
ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め

刀羅ナツコ

○AZM

飯田沙耶●

◆シングルマッチ 15分1本勝負

星輝ありさ

6分17秒
飛び膝蹴り→片エビ固め

スターライト・キッド

◆EVEインターナショナル選手権試合 30分1本勝負

<王者>

14分4秒
両者KO

<挑戦者>

林下詩美

ビー・プレストリー

※第2代王者の林下詩美が初防衛に成功

 

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

16分15秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

<王者組><挑戦者組>

○岩谷麻優

花月

鹿島沙希

葉月

中野たむ

夏すみれ●

※第18代王者組の岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむが初防衛に成功

 

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

21分23秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃

ジャングル叫女

※第12代王者の渡辺桃が11度目の防衛に成功

◆JAN vs 双子姉妹 タッグマッチ 15分1本勝負

○米山香織

6分34秒
千豚→体固め

吏南●

小野崎玲皇

妃南●

JANの米山香織&小野崎玲皇と羽南の双子の妹がタッグで対戦。今大会ではJANが第1試合&第3試合に登場、さらにリーダーのジャングル叫女がメインでワンダー・オブ・スターダム王座に挑戦する。JANにシングルのベルトをもたらすためにも、米山&小野崎、刀羅ナツコ&飯田沙耶はいい形で叫女にバトンを渡したいところだろう。米山&小野崎が先陣を切るか、それとも12歳の双子姉妹がいきなりJANの出鼻をくじいてみせるか?

 米山&小野崎の入場にはナツコと飯田も帯同。両軍クリーンに握手をかわし、JANは円陣を組む。米山が小野崎を送り出し、まずは妃南と対峙。腕の取り合いから妃南がヘッドロックにとってグラウンドにもっていく。小野崎のヘッドシザーズを妃南がヘッドスプリングで脱出、米山が出てくると会場は吏南コール。怒った米山が手を高く差し上げて吏南を挑発。受けた吏南の方が手を高く上げてみせる。すると米山は脚を踏みつけて攻撃。替わった妃南に米山はモンゴリアンチョップとグルグルパンチ。米山は妃南をコーナーで踏みつけブーイングを浴びる。チンロックの数珠つなぎから妃南が小野崎を投げ飛ばす。吏南と小野崎でエルボーノ打ち合い。吏南のラリアットをかいくぐり小野崎がバックエルボー。姉妹が米山を捕まえて串刺しドロップキックの連打を浴びせる。しかし米山は姉妹にモンゴリアンチョップ。すると姉妹でグルグルパンチのお返しを浴びせていく。小野崎がカットに入り、姉妹にフェースクラッシャー。2人への同時セントーンで米山が押え込むと3カウント。米山が2人まとめてピンフォールを奪ってみせた。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

木村花

7分25秒
腕固め

羽南

羽南が木村花にチャレンジ。このところシングルマッチでも異彩を放つファイトを展開している花の牙城にどこまで羽南が迫れるか。柔道殺法が、そのカギを握る!?

 リングに駆け込んだ羽南が勢いそのままにドロップキックの連打を浴びせていく。奇襲を食らった花だが、払いのけて場外に落としてみせる。羽南が戻るやいなや、花がキックの連打からスライディングし吊り天井にもっていく。花は羽南をロープに括り付けて顔面を踏みつける。反対コーナーでも顔面を攻撃。花がビッグブーツを打ち込むと羽南がエルボー。羽南が連打するが花も一発で倒してみせる。花がエルボー連打から突進すると羽南が払い腰から大外刈りを連発。羽南が腕十字にとると花が反転して押え込む。花はリフトアップしコーナーに叩きつける。突進をかわした羽南がドロップキック。花が返すと、羽南とエルボーの応酬。花がストンピング連打で羽南を挑発。5分経過。羽南がエルボーを乱打するがカウンターのドロップキックを食らう。羽南が丸め込みの連続で3カウントを狙う。しのいだ花がブレーンバスターも2カウントどまり。花はコーナーに上がりミサイルキックを投下。しかし羽南がかわして丸め込み。返した花に羽南はブレーンバスター狙い。切り返した花がコブラツイストからグラウンドにもっていく。腕を極められた羽南はギブアップ、花の勝利となった。

◆クイーンズ・クエスト vs JAN タッグマッチ 20分1本勝負

小波

7分10秒
ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め

刀羅ナツコ

○AZM

飯田沙耶●

小波&AZMのクイーンズクエストと刀羅ナツコ&飯田沙耶のJANがタッグで対戦。このカードはメインの白いベルト戦の代理戦争にもなるだろう。小波&AZMは王者・渡辺桃、ナツコ&飯田は挑戦者・ジャングル叫女に勝利でメインへのエールを届けるつもりだ。

 先発はAZMとナツコ。AZMがバックを取りロープに振ろうとするがナツコがこらえる。ナツコが振りかけるがAZMがエルボー。ナツコはAZMのクロスボディーをキャッチしボディースラムで叩きつける。飯田がチェンジを申し出てリングイン。しかし小波が飯田の背中にサッカーボールキックを浴びせサーフボードストレッチへ。もう一発蹴ってカバーすると飯田が肩を上げる。小波がコーナーにフッテ突進するが飯田がかわしドロップキック。ナツコがチェンジを申し出るが小波がエルボーでリング下に落とす。飯田はドロップキックの連打からナツコに交代。ナツコが小波とAZMにショルダータックルを浴びせると、2人まとめてコーナーへの串刺しエルボー。ランニングボディープレスにいくが2人ともかわしてみせる。ナツコは小波にエルボー連打。しかし小波がかわして腕十字。ぶら下がり式でも決めると顔面へドロップキック。ナツコが返すとAZMがコルバタから丸め込む。AZMがドロップキックから突進もナツコがスパインバスター。飯田がAZMにドロップキックの連打。エルボーも連打し5分経過。ナツコのバックチョップから飯田が逆さ押さえ込みでAZMを追い込む。返したAZMが連続の丸め込みも飯田が返す。飯田も丸め込むが2カウント。QQが飯田にダブルでドロップキック。AZMが飯田にブレーンバスター。小波がナツコに延髄斬りで場外に追いやるとAZMが飯田にダイビングフットスタンプ。飯田が返せず、AZMがピンフォールを奪った。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

星輝ありさ

6分17秒
飛び膝蹴り→片エビ固め

スターライト・キッド

星輝ありさとスターライト・キッドがシングルマッチ初対戦。星輝の蹴りがキッドのスピードにストップをかけるか、それとも星輝のキックをかいくぐりキッドが空中殺法で翻弄するか。どちらの星(スター)がいっそうの輝きをみせるのか、新鮮なSTARS同門対決だ。

 ガッチリと握手をかわして試合開始のゴング。場内はキッドコールが上回る。星輝が手を高く差し上げるとキッドが振りほどいて手を挙げる。星輝が慎重に応じようとするとキッドがロープワークへ。星輝がかわしてアームホイップ。睨み合いから星輝が前蹴り。コーナーに振ると串刺しダブルニーアタック。さらにダブルニードロップにいくがキッドが返す。キッドがコルバタから619を命中させると、その場跳びムーンサルトプレス、ネックスクリューホールド。キッドはコーナーに上がるが星輝が投げようとする。キッドがこらえてダイビングクロスボディー。キッドがコーナーに追い込みエルボー連打。星輝がやり返すがキッドが張り手。キッドはくし刺しで突進も星輝がダブルニー。キッドが返すと、星輝が突進。キッドが読んで後方から飛びつきスリーパー。グラウンドでの胴締めにいくキッドだが星輝の足がロープへ届く。キッドがフィニッシュを予告しムーンサルトプレス。しかし星輝がかわし自爆させる。キッドは星輝を引き起こして丸め込みの連続へ。しのいだ星輝がフィッシャーマンをかわしてトラースキック。キッドが返すと、星輝は延髄斬り。返したキッドを引き起こしローからミドル、ニーアタック。キッドが返せず、星輝が3カウントをゲットした。

◆EVEインターナショナル選手権試合 30分1本勝負

<王者>

14分4秒
両者KO

<挑戦者>

林下詩美

ビー・プレストリー

※第2代王者の林下詩美が初防衛に成功

4冠王の林下詩美がビー・プレストリーを相手に初防衛戦。対外国人とのシングルではデビュー以来いまだ負けなしの詩美。同王座のほか、ゴッデス・オブ・スターダム、フューチャー・オブ・スターダム、SWA世界のベルトを保持するビッグルーキーが、4冠の座をキープできるか。

 ゴングが鳴ってから両者が握手。ロックアップで組み合い、プレストリーがバックにまわる。詩美がバックを取るがプレストリーが腕を取る。詩美が取り返し捻り上げると、プレストリーがバックにまわる。詩美が払いのけヘッドロック。プレストリーがロープに振るとコルバタへ。詩美が場外に出るとエプロンへ上がる。そこをプレストリーが蹴り上げてドロップキック。プレストリーが突進するが詩美がショルダータックル。詩美がボディースラム連発から押え込むが2カウント。詩美がロープに振るがプレストリーが左腕を取ってアームブリーカー。さらにそこへのストンピングを見舞い、腕固めへ。さらに左手を捻りマットに叩きつける腕十字にもっていくと逃れようとする詩美の顔面を蹴って決めていく。詩美がエスケープするとプレストリーは左腕をロープにかけて締め上げる。さらにプレストリーは左腕へのストンピングを連打。詩美はパンチの連打で対抗も、プレストリーがお返し。詩美は腕へのダメージを負いながらもくし刺しエルボーアタックから大外刈り。5分経過。詩美が立ち上げるとプレストリーがバックドロップへ。返した詩美を引き起こし、プレストリーがエルボー。詩美もやり返しエルボーの応酬。プレストリーが突進すると詩美がドロップキック。詩美はスリーパーもプレストリーが体重を乗せる。詩美が突進しようとするがプレストリーが動きを読んでサブミッションにもっていく。プレストリーが低空ドロップキックからコーナーへ。詩美が気づいて雪崩式ブレーンバスターを狙う。プレストリーがかわし肩車。詩美が切り返してスリーパーへ。詩美が立ち上げるとプレストリーがマットに叩きつける。10分経過。プレストリーがコーナーからのキック、カーブストンプ。しかしカバーに時間がかかり2カウントで返される。プレストリーがエルボー連打から突進。止めた詩美がアルゼンチンからたたき落とすも、両者ダウン。詩美がなんとかカバーするが3カウントには届かない。両者ほぼ同時に起き上がり突進するが、激突から再びダウン。そこから2人とも起き上がれず、両者KOの引き分けとなった。詩美は負けなかったものの、厳しい防衛内容に終わってしまった。

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

16分15秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

<王者組><挑戦者組>

○岩谷麻優

花月

鹿島沙希

葉月

中野たむ

夏すみれ●

※第18代王者組の岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむが初防衛に成功

岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむのSTARSがアーティスト・オブ・スターダム王座のベルトを賭けて大江戸隊、花月&葉月&夏すみれの挑戦を受ける。外国人トリオの挑戦が流れてしまった王者組にとって、これが3度目の防衛戦。なかなか長期政権になりにくい王座だが、最多防衛記録にはあと2と迫っている。ここで大江戸隊を退ければ、タイ記録に王手をかけることになるのだが、先日の大阪大会で鹿島が痛めている左肩を悪化させ夜の部を欠場、また、岩谷も小波とのタイトル戦で左ヒザを狙われ大きなダメージを負った。それだけに、ここで期待されるのは中野のカバー。アーティスト王座の防衛回数に人一倍のこだわりをみせているだけに、ここは信頼度をアップさせるビッグチャンスでもある。岩谷と鹿島が本調子でないとすれば、中野の頑張りにかかっているといっても過言ではないだろう。一方で、アーティスト王座取りを虎視眈々と狙っているのが大江戸隊。挑戦者が取れば花月は赤いベルト、葉月はハイスピードとの2冠になる。夏はスターダム初戴冠。手負いの王者だけに、十分にチャンスはありそうだが…。

 ゴング前から大江戸隊が襲いかかりゴング。場外戦で大江戸隊が主導権を握る。葉月が岩谷をリングに戻しロープワークを仕掛ける。岩谷が葉月を追い込むが、切り返した葉月が自軍コーナーで捕獲。夏が顔面を踏みつけ、コーナーに叩きつける。夏は岩谷にブロンコバスター。葉月が花月と合体し岩谷に同時のセントーン。葉月が岩谷にキャメルクラッチ。顔面ウォッシュも浴びせ片足でカバー。岩谷が返すとエルボーで向かっていく。しかし葉月が顔面を蹴り上げる。ダウン気味の岩谷に葉月がビッグブーツ連打。しかし岩谷はスリングブレイドで葉月を止める。替わった鹿島が葉月を攻撃も夏が乱入。それでも鹿島はまとめてフェースクラッシャー、花月はコルバタでリング下に追い出す。鹿島は葉月を強引に投げるとビッグブーツ。葉月が返すと鹿島はペディグリー。中野が葉月にニールキックからスピンキック。キャッチされるも中野は側転ダブルニー。葉月が返すと中野とエルボーを打ち合う。中野がニーアタックも夏がムチで介入。葉月は中野をコーナーに追い込みエルボーアタック、スワンダイブのミサイルキック。中野が返すと葉月はフェースロック。中野がなんとかエスケープに成功も葉月が二段蹴り。しかし中野がカウンターの回し蹴り。両者ダウンからタッチをし岩谷と花月が対戦。花月がコーナーに追い込むが岩谷がかわして頭部にドロップキック。10分経過。岩谷がダッシュすると大江戸隊が妨害、3人で串刺し攻撃を見舞っていく。花月が前方に叩きつけるが鹿島のカットが間に合う。中野がミドルを放ち岩谷と合体、そして岩谷がジャーマン。岩谷がムーンサルト狙いでコーナーに上がるが夏がムチ殴打でカットする。花月と葉月が高速トペの競演。花月が岩谷に大江戸コースター。しかし中野のカットがなんとか間に合う。夏が中野をスリーパーで捕獲。花月が岩谷を起こして担ぎ上げる。そこは中野がスピンキック、岩谷がドラゴン。しかし葉月がカットに成功。リング上は花月と岩谷。しかし、ともに立ち上がれずカウントが進む。立ち上がった両者、花月が岩谷に延髄斬り、夏が岩谷にビッグブーツの連打。夏は岩谷にブレーンバスターホールド。岩谷が返すと、夏が妖乱の体勢。岩谷がかわすが夏がシャイニング・ウィザード、妖乱へ。中野と鹿島のカットが寸前で間に合う。夏は岩谷をコーナーに乗せて雪崩式フィッシャーマンの構え。岩谷がこらえて張り手でたたき落とす。15分経過。岩谷のキックをかわした夏がレフェリーを突き飛ばす。花月の毒霧が夏に誤爆。中野が場外プランチャで分断。中野と鹿島がキックの連打。中野が加わりトリオでのキックから岩谷が夏にムーンサルトプレスを決める。これで3カウントが入りSTARSが防衛を飾った。

岩谷「名古屋のみなさん、こんばんはー!」

昼なのに、なぜか3人とも「こんばんはー!」

岩谷「アーティスト・オブ・スターダム3度目の防衛、成功しました。3度目ということは、アーティスト・オブ・スターダムっていうのは、むかし、たわしーずっていうヘンなたわしを使ったユニットがありまして、そこで最多防衛記録4度っていう記録を出したんですよ。まあ、アーティストで長期政権っていうのはすごい難しいことなんですけども、 この3人で次最多防衛して、これからもこのカラフルなキラキラなベルトを守りつづけたいと思います。応援よろしくお願いします。今日はありがとうご…」

花月がマイクを強奪。

花月「3度目の防衛おめでとう。まあ、葉月、夏さん、作戦通りいきましたね。今日は、ただの試し試合だったんですよ、ウチらにとっては。ねえ。みなさんもご存じの通り、大江戸隊には新しい仲間が増えましてねえ。アンドラス様ことアンちゃんがねえ、大江戸隊に入ったんでね。ごめんなさい、ホントはアンちゃんと葉月と花月様で、そのベルトを取りにいく予定だったんですよ。違うんですよ。夏さんは別のベルトがあるんでね。大江戸隊、スターダムのベルト総取りをするという作戦がありまして、それに着実に動いてます。ということでオマエら、4度目の防衛戦の相手で、我々本当のメンバーで挑戦するからよ。まあ、せいぜいそれまでそのベルト、よーく温めておいてよ。今日はこの3人でもオマエら危なかったよな。気をつけた方がいいぞ」

岩谷「ちょっと待ってください。大江戸隊のみなさん、お疲れさまでした。葉月選手、アナタが持ってるハイスピードのベルト、挑戦させてください」

AZM「ちょっと待ってください! 私も前回、後楽園大会で葉月に負けましたけど、そのベルトが私はどうしてもほしいから、もう一回リベンジさせてください」

葉月「オマエらさ、いま話の流れわかってんの? アーティストの話をしてるんだよ。入ってくんじゃねえよ。まあいいよ。一人ひとり相手するのめんどくさいけん。3WAYで、ハイスピード戦やってあげます。やったところで、結果は変わらんけどね」

大江戸隊とAZMが退場。

岩谷「言いたいこといったら、みんな帰っていく…。でもね、花月、いろいろ発言聞いたけど、すべて負け犬の遠吠えにしか聞こえなかった。この試合は試しだったとか、そういうのは勝ってから言ってほしいですよね。まあいいよ。最後にリングに残ってるのは、STARSの3人ということなんで、最後は手を挙げて終わりましょうか。手を挙げよう」

3人で手を挙げて勝利を誇った。

STARSのコメント

中野「私が麻優さんも沙希さんも助けるって言ったんですけど、やっぱり助けられてばっかりです。でも、やっぱホントSTARSにとってというか自分にとって、すごい大切なベルトなんで、次で最多防衛に並ぶんで、次もしっかり防衛して。次は大江戸隊になるんですかね?」

岩谷「どうなんだろうね。夏すみれの代わりにアンドラス?」

中野「かわいそすぎる夏すみれ。ちょっと同情しちゃいました。しっかり防衛して、次のドラフトのときまでには、最多防衛記録になってるように。ドラフト、ありますよね?」

岩谷「え、うん、あるね。あるけど、まだその話はちょっと置いとこう」

中野「ハイ」

岩谷「いや、でもね、助けられてばっかりって言ってたけど、大江戸コースター決められたときとか、2人が助けてくれたし、たむちゃんが助けてくれたりとか、ホントにみんなのおかげで守れたベルトだし、毒霧とかムチだとか使ってますけどね、最後に勝つのは正義なんですよ。うん。悪者でもない、正義がずっとリングに立ちつづけなければならない存在だと思うので、キラキラのSTARSという正義がこのベルトをね…」

中野「守りつづけます。このベルトもSTRSも、沙希さんも、麻優さんも、たむも、守りつづけます」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

21分23秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃

ジャングル叫女

※第12代王者の渡辺桃が11度目の防衛に成功

メインは渡辺桃とジャングル叫女によるワンダー・オブ・スターダムタイトルマッチ。このカードは王者が挑戦者を指名するかたちで実現したのだが、桃があえて相手の地元でのタイトル戦を要求。王者の桃は現在、ベルトを直接奪取した紫雷イオの防衛記録と並んでいる状況で、この試合に新記録V11がかかっている。一方の叫女は白いベルトや海外タイトルも含め、これまで何度もシングル王座に挑戦してきたが、まだ一度もベルトには届いていない。が、ここ名古屋国際会議場はタッグで初めてベルトを獲得した思い出の地でもある。それだけに叫女には大チャンス到来だが、桃の指名はそれだけの自信があってのこと。実際、シングル戦線においては桃と叫女の間に大きな広がりができてしまったのが現状だ。さらにゴッデス・オブ・スターダム王座についても桃&詩美組が叫女&ナツコ組から奪っている。となれば、桃有利とみるのが妥当だが、叫女の地元パワーも侮れない。高校卒業から一年、桃の節句に王者が新記録達成か、それとも叫女が地元で悲願のシングル初戴冠か。白いベルトの行方は、どっちだ!?

 叫女が手を差し出すと桃も応じて握手が成立。ゴングが鳴ると勢いよくロップアップで力比べに入る。叫女が押し込みクリーンにブレイク。桃がヘッドロックにとると叫女がロープに振る。ショルダータックルをぶつけ合い叫女が打ち勝つ。しかしすぐに桃が立ち上がりキックをぶち込む。エルボーの打ち合いから叫女が突進すると桃がドロップキックのカウンターを浴びせる。桃はサッカーボールキックからカバーするが叫女が1カウントでクリアー。桃のキックを叫女が阻止してドラゴンスクリュー、右ヒザをマットに叩きつけていくと、そこへランニングボディープレス。さらに右脚をロープにかけてドロップキック。叫女は桃の右脚を持ち上げマットに叩きつける。桃が返すと、コーナーに振って串刺しアタック。桃が切り返しエプロンに追いやる。しかし叫女がエプロン越しのドラゴンスクリュー。叫女がカムバックしカバーするが2カウント。叫女はヒザ十字を極めるが桃がロープをつかむ。叫女は右ヒザへのストンピングからヒザ裏を連続で蹴り上げる。さらにダッシュして胸元に蹴りをぶち込む。5分経過。桃がカウンターのドロップキックから串刺しドロップキックを連発。叫女が返すと、桃はエルボー連打。桃はキックの猛攻を浴びせ叫女を立たせない。叫女がロープ伝いに起き上がろうとすると桃がミドルキックを連打。叫女が返すと、桃がコーナーに叩きつける。桃はミサイルキックで叫女を吹っ飛ばす。叫女がリング下に落ちると桃がエプロンを走る。叫女が足をキャッチしエプロンに叩きつける。叫女が桃をリングに戻しカナディアンバックブリーカーからヒザに落とす。中央にもっていくとサソリ固め。桃がエスケープし10分経過。叫女がもう一回仕掛けようとするも桃がかわしてランニングキック。桃が叫女を引き起こし裏投げへ。叫女が返すと、桃はコーナーへ。叫女が気づいて雪崩式パワースラムを狙う。桃がこらえるとエルボーの打ち合い。叫女が雪崩式パワースラムを敢行し背後からラリアット。コーナーに上がるとダイビングボディープレスを放つ。そこから叫女が再度サソリ固め。桃がなんとかロープに到達。ブレイクした叫女は桃を強引に持ち上げ中央にもっていく。叫女をかわして桃がミドルキック。蒼魔刀をかわされた桃だが丸め込みへ。かわした叫女だがカウンターでハイキックを食らい、蒼魔刀ももらってしまう。15分経過。返した叫女がエルボー。桃のエルボーと交錯し両者ダウン。桃が先に立ち上がり串刺しで蒼魔刀。コーナーから蒼魔刀を放つと、2発目も決める。返された桃はテキーラを敢行。しかしブリッジがきかずに腰を押さえてフォールをといてしまう。立ち上がった桃はあらためてテキーラ狙い。かわした叫女がエルボーからコーナーに振りラリアット。筋肉バスターの体勢で持ちあげるとそのまま落下。決まったと思われたが桃が返す。叫女が桃にハンマースロー式パワーボム狙い。桃が反転しBドライバー。叫女が返すと、スライディングラリアット。かわした桃がサブミッションにとらえる。叫女がなんとかエスケープすると、桃がピーチサンライズ狙い。叫女がかわすとダッシュを止めてカウンターでパワーボム。両者ダウン。20分経過。叫女がコーナーに上がりダイビングボディープレス。桃がかわして後方に投げ付ける。桃が返すと、頭部を蹴り上げ押え込む。叫女がクリアーすると桃が背後へまわりピーチサンライズ。これで3カウントが入り、桃が叫女を破っての防衛新記録を達成した。

桃「11回目の防衛成功しました! ありがとうございます。この防衛戦、いままでやった11回の防衛戦のなかで、一番不安で、一番楽しみで、一番危なかったです。なあ、ジャングル叫女、今日はありがとうございました。地元の叫女にどうぞ拍手を。じゃあ地元だし、なんか一言、どうぞ」

叫女「……。みんなの大声援、結果にできなくてホントにごめんなさい。リングは、生きざまを映す鏡だと思ってます。これが自分の生きる場所です。何度倒れても立ち上がって、何度負けてもあきらめずに闘っていけるのは、本当にたくさんの人たちの応援があるからです。今日もたくさんの応援ありがとうございました。何度負けても絶対にあきらめない。チャンピオンになるまで、絶対にあきらめない。それまで、そのベルトを持っていてください。必ずまたチャンスをつかんで挑戦します。次、ここに戻ってくるときは、チャンピオンとして自分を迎え入れてください。今日は本当にありがとうございました」

桃「いつでも待ってますよ。あったかい地元でよかったですね。今日勝ったのは私ということで、みなさん私にも拍手をお願いします。ありがとうございます。最多防衛。次の相手、いろいろ名前は浮かんでますけど、まだここでは言わないです。これからもこのベルトずっと防衛していきたいと思います。みなさん応援よろしくお願いします! 今日は私が締めさせていただきたいと思います。いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

桃のコメント

「最多防衛記録11回、更新しました。イオさんの記録10回を超えての11回、本当に本当にうれしいです。ありがとうございました。この防衛戦、本当にみずからアウェーな道を選んできたんですけど、まあこのアウェーな状態で、アイツの地元で勝って、更新できたというのは本当にうれしいことですし、誇りに思いたいと思います。この防衛戦が一番いままでできつかったなと思いますね。ありがとうございました」

――プレッシャーを感じているようには見えなかったが、実際のところプレッシャーはあった?

「プレッシャーはありましたね、やっぱり。イオさんから取って、その記録をずっと超えたいと思ってましたし、イオさんを超えなければならないとずっと思ってたので。これで超えたことにはならないと思いますけど、スターダムの歴史のなかで爪痕は残せたんじゃないかなと思います」

――叫女はふだんと違った?

「新しい技がやっぱり一番効いて、筋肉バスターですかね。あれが本当に効きましたね。先日の後楽園でも自分は頭というか首をやられてて、蹴りで首をやられてて、そこに効いたというのはありましたね。でもそれも、乗り越えてのこの記録はよかったです」

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