2025/01/14 試合結果

2025年1月13日『NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN』

『NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN』
2025年1月13日(月祝)
東京・後楽園ホール(観衆1,233人)

アーティスト・オブ・スターダム王座戦調印式

1月13日(月=祝)、東京・後楽園ホール大会の開始前、リング上で公開調印式がおこなわれ、アーティスト・オブ・スターダム王座を争う、王者組・中野たむ&なつぽい&安納サオリと挑戦者組・水森由菜&さくらあや&玖麗さやかが登壇、調印書にサインをするとともに、タイトルマッチへの意気込みを述べた

水森「もうさんざん言ってきたことなんですけど、私たち“さくららもん(水森由菜&さくらあや&玖麗さやか)”が最上級トリオを倒して、チームの下剋上を果たします。たむさん、ぽいさん、サオリさん、私たちのこと、ナメてると痛い目見ます。今日は、コズエン新旧世代交代の日! 私たちの強さをみなさんに、ここにいるみんなに、そしてワールドを見ているみなさんに、見せつけます。たむさんたちのアーティスト歴は4カ月ぶり2回目の防衛戦で、終わりです」

中野「宇宙のみなさん、そして後楽園ホールのみなさん、こんにちはー! こんにちは! 元気ですかー! 声を出す準備できますか? 拍手の準備は? もっと欲しい。ありがとうございます。みなさん、今日はいっぱいいっぱい、手がもげるほど拍手して、声がかれるほど応援して、さくららもんも応援してあげください。さくららもん、あなたたちがその気で来るなら、受けて立ちます。その手で勝ち取ってみなさい」

◆ハイスピード選手権試合
《王者》

合計5分8秒、

2-1

《挑戦者》
○星来芽依 ●鹿島沙希

1本目:星来芽依(0分35秒、流れ星)
2本目:鹿島沙希(3分10秒、超激アツ→体固め)
3本目:星来芽依(1分23秒、さよなら✌→エビ固め)

※星来芽依が4度目の防衛に成功

 この試合からハイスピード王座戦のルールが変更。試合は10分3本勝負で、場外は10カウント。制限時間終了時点で同スコアの場合は王者の防衛となる。その他は通常のプロレスルールに則っておこなわれる。この試合は、鹿島沙希がハイスピードバトルロイヤルで勝利したことから星来芽依に挑戦表明。と言っても、過去のいきさつから王者には直接申し出ることなく挑戦をアピールし、実現の運びとなった。が、この試合から前述のように新ルールを採用。鹿島は調印式で「このルールを考えた人はバカ」と不満の意を表していた。2度目の戴冠をめざす鹿島だが、このルールがどんな影響を与えるか。もちろん、ハイスピード戦線を牽引する王者・星来にとっても見たことのない新風景。いったいどんな闘いが展開されるのか?
 ゴングが打ち鳴らされるとともに、「よろしくお願いします」と鹿島が手を差し出す。星来のドロップキックを鹿島がかわし、起死回生を狙うが、星来が流れ星、一本を先取した。2本目がスタートも、鹿島はリング下。星来が追いかけると、鹿島が戻って「時間稼ぎしてんじゃねえよ」とクレーム。星来が戻ると丸め込み。鹿島が返すと、星来がセカンドからミサイルキック。星来のブレーンバスターを鹿島が切り返してコルバタから腕十字。 星来がエスケープしてエルボーの打ち合い。鹿島が昇竜拳からビッグブーツ。しかし、星来が上からカバー。返した鹿島がハイキック、掌底、ダブルアーム式フェースバスター。ギリギリで星来が返すと、鹿島は超激アツでフォールを奪った。3本目、鹿島が蹴りの連打からダブルアームの体勢。星来が切り返し、トラースキック連打。鹿島がカウンターでビッグブーツ、起死回生。星来が返すとカウンターのローリングソバット、ドロップキック。鹿島が返すと、星来が持ち上げてボム狙い。鹿島が切り返すが、星来がもう一度トライしてさよなら✌のボムで叩きつける。鹿島が返せず、星来が防衛に成功した。
星来「沙希超え、成功したぞ! 今日で鹿島沙希というトラウマ、芽依の中でのトラウマを克服できた気がする」
鹿島「チャンピオンから、1本取ったんだからチャンピオンにさせてよ…」
星来「じゃあさ、近づき…あ、近づきじゃねえや、近々、またこのベルト懸けて試合しようよ」
鹿島が手を差し出すと、星来は警戒しながらも応じてみせる。
鹿島「ハイスピードのタイトルマッチは、ちょっとしばらくいいや」
鹿島が退場。
星来「この新ルール、これからちょっと、まあ、いろんな選手、ハイスピードじゃない選手もこのルールだといい試合できるんじゃないかなって思ってるんで、これから芽依に期待しててください。よろしくお願いします」

鹿島沙希コメント

 

「チャンピオンから1回勝ってんだからさ、チャンピオンでいいじゃん、鹿島沙希。ダメ?ダメか…星来芽依がもう一回、近々ハイスピードのタイトルマッチやろうって、チャンピオンの方から言ってきてくれて。まあ、ハイスピードのタイトルマッチ、ちょっとしばらくはいいかな。あらした」

星来芽依コメント

 

「沙希狩り、成功しました。さっきも言ったんですけど、自分の中で鹿島沙希という存在がすごくトラウマに感じてて。でも今日、それを克服できたんじゃないかなって思います。あと今日から始まった新ルール、パワーがある人とか、ハイスピードな選手だけじゃなく、いろんな人をこの道に引き込んでいけたらなと思っているので、これからも芽依のことを見ててください。お願いします」

◆3WAYバトル
○妃南

5分44秒、

外道クラッチ

●フキゲンです★

※もう一人は、浜辺纏

 妃南、浜辺纏、フキゲンです★がいっせいに闘う3WAYマッチ。攻守が目まぐるしく変わるであろう闘いで、勝ち名乗りを受けるのは?
 フキゲンがコーナーに居座り、妃南と浜辺が腕を取り合う。浜辺はヘッドロックからグラウンドで締め上げていく。妃南がヘッドシザーズにいくと浜辺が脱出。そこにフキゲンが妃南を丸め込む。妃南と浜辺が共闘するも、フキゲンは喫煙ポーズ。そこに2人がドロップキック。浜辺が妃南へのドロップキックを連打し、エルボーも連打する。妃南が浜辺にボディースラム、コーナーに追い込み串刺しボディーアタックからドロップキック。浜辺が返すと、妃南はキャメルクラッチでギブアップを迫る。背後からフキゲンが忍び寄り妃南の頭をスポーツ紙で殴打。しかし、妃南はフキゲンもとらえて、まとめてキャメルクラッチ。フキゲンが妃南をかいくぐりサミング。ブレーンバスターを予告するたびに浜辺が蹴りでカットする。怒ったフキゲンがサミングも浜辺がかわして妃南へ。妃南はフキゲンを切り返しブレーンバスター。浜辺が妃南へドロップキック、ボディースラム。妃南が返すとSTOからフィニッシュを予告。妃南がこらえて一本背負い。フキゲンがカットすると浜辺がエルボー連打。フキゲンが浜辺を場外に送り出すと妃南をぶつけて丸め込み。妃南が切り返して外道クラッチでピンフォールを奪った。

妃南コメント

 

浜辺纏コメント

 

◆タッグマッチ
刀羅ナツコ

9分33秒、

チキンウイングフェースロック

月山和香
○渡辺桃 ●梨杏

 E neXus Vでタッグリーグにも出場した月山和香&梨杏組と、H.A.T.E.の刀羅ナツコ&渡辺桃組がタッグで対戦。EXVの舞華、白川未奈、HANAKOがアメリカ遠征で不在のなか、月山と梨杏の2人がH.A.T.E.のツートップにどこまで食い下がれるか、注目される。
 ナツコと梨杏が先発でロックアップ。ナツコが押し込むと梨杏がドロップキック連打で向かっていく。ナツコは「なにが成人式だ」と成人式帰りの梨杏を攻撃。しかし月山がカットし、梨杏とともに左右からヒップバットの連打。するとナツコがかわして月山を場外へ。桃が入って梨杏の臀部にミドルキック、ナツコがショルダータックル、桃がPK、ナツコがボディープレス。梨杏が返すと、ナツコがブレーンバスター。桃が「ホントに20歳か?」と挑発しながら梨杏を蹴飛ばしていく。梨杏が向かっていくが、桃がミドルで吹っ飛ばす。ナツコが月山に見せつけるようにヒップバットを梨杏に連発。梨杏がエルボー連打で反撃しクロスボディー。ナツコが受けて立ち、跳ね除けるとセントーンを投下し、逆エビ固め。梨杏と月山がダブルのドロップキック、梨杏がドロップキック、月山がヒップアタックからドロップキック。桃が乱入も、月山が動きを止めてナツコ、桃に次々とヒップアタックを決めていく。月山は極楽ドンを狙うが、ナツコが切り返しバックフリップ、雷電ドロップ。桃がミドルキックも月山が返す。桃のラリアットをかわして月山がドロップキック。梨杏が桃へドロップキック4連発。しかし、桃が肩を上げる。桃がカウンターでドロップキック。梨杏がH.A.T.E.の串刺し攻撃を阻止し、まとめてコルバタ。月山とダブルでドロップキック、変型極楽ドンで合体する。梨杏が桃にフィッシャーマンの構え。桃がこらえてエルボー連打を受けて立ち、カウンターでハイキック、チキンウイングフェースロック。テキーラ狙いは梨杏が丸め込み。月山が桃に地獄突き、梨杏が丸め込む。桃が返すと月山と梨杏が合体を試みる。しかしナツコがラリアットで阻止して、まとめてキャノンボールの餌食に。桃が梨杏に蒼魔刀も2カウント。桃はチキンウイングフェースロックに梨杏を捕らえる。梨杏がギブアップし、桃が勝利した。

梨杏&月山和香コメント

 

◆10人タッグマッチ
羽南

14分27秒、

120%スクールボーイ

朱里
飯田沙耶 稲葉ともか
葉月 レディ・C
○コグマ ●八神蘭奈
向後桃 虎龍清花

 ゴッズアイの朱里&稲葉ともか&レディ・C&八神蘭奈&虎龍清花組とSTARSの羽南&飯田沙耶&葉月&コグマ&向後桃組が10人タッグマッチで全面対決。ユニット対抗リーグ戦を前に、先手を取るのはどちらのチームか?
 コグマがクマしたい人を募集するとゴッズアイがいっせいにリングを下りる。知らないであろう虎龍が取り残され先発に。ゴングが打ち鳴らされるとコグマがクマポーズで接近。リング下から朱里が虎龍に「やめろ!」と絶叫。コグマが接近し虎龍の手を取る。朱里が再びストップをかける。虎龍は「できません!」と叫ぶが、コグマがブーイング。虎龍が蹴り飛ばし突進するとスターズが合体し、次々と踏みつけていく。STARSで虎龍に5方向からドロップキック。飯田が虎龍に逆水平連打の洗礼を浴びせる。向後が虎龍に串刺しドロップキック。羽南が虎龍に滞空時間の長いボディースラム。虎龍が返すと、羽南は押さえ込みの連続。葉月が虎龍にヘアーホイップ、顔面ウォッシュ。しかしゴッズアイがカットに入る。するとSTARSが止めて5方向で顔面ウォッシュの競演を見せる。さらにSTARSが4人でキャメルクラッチ、コグマの音頭で強制クマポーズを作ってみせる。リング下では飯田が朱里を押さえつけ、クマポーズのカットをさせず。虎龍が葉月にエルボー連打。打撃の連打で葉月をダウンさせる。朱里が葉月にドロップキック、「クマの恨み!」と向かっていくとコグマがカット。しかし朱里はコグマにコードブレイカー、葉月にフロントネックチャンスリードロップ。朱里が腕固めに葉月を捕らえると、ゴッズアイがサブミッションでSTARSを同時捕獲。朱里は葉月にサッカーボールキックからPK。ともかが葉月に二段蹴り。向後がアシストし、葉月とコグマがドロップキック。羽南がともかにドロップキック、飯田とダブルでジャンピングチョップとエルボーの挟み撃ち。羽南とともかがエルボーの応酬。レディが羽南にビッグブーツでともかをアシスト、ともかが羽南にスピンキック。羽南がブロックバスターをともかに決める。コグマが八神にクマポーズで威嚇。八神に飛びついてクマポーズを狙う。八神は「クマにはならねえよ!」と阻止してエルボー連打。コグマが「くまやれよ!」とボディーアタック、キャメルに捕らえると強制クマポーズを決めさせる。そこに背後から朱里がサッカーボールキック。朱里と八神がクローズラインもコグマがかわし朱里にキャメルクラッチ。しかし強制クマ寸前で八神がカット。朱里と八神がコグマにブレーンバスター。八神がコグマに向かっていくが飯田と羽南がカット、STARSが合体もゴッズアイがカットする。八神がコグマにゼロ戦キック。コグマが丸め込むと八神が切り返して丸め込みの応酬。八神がハイキック、ゼロ戦キック。混戦状態から朱里と八神が合体も飯田がラリアット、向後が619.コグマが綾上を丸め込み3カウントをゲットした。

朱里&稲葉ともか&レディ・C&八神蘭奈&虎龍清花コメント

 

◆6人タッグマッチ
上谷沙弥

12分10秒、

稲葉あずさの姉超→エビ固め

スターライト・キッド
吏南 鈴季すず
○稲葉あずさ ●天咲光由

 ネオジェネシスのスターライト・キッド&鈴季すず&天咲光由組とH.A.T.E.の上谷沙弥&吏南&稲葉あずさ組が6人タッグマッチで激突。上谷と鈴季にはワールド・オブ・スターダム王座戦に向けての前哨戦。フューチャー・オブ・スターダム王座を争った現王者・天咲と前王者・吏南の絡みも注目ポイントのひとつだろう。そして、ワンダー・オブ・スターダム王者となったキッドの動向も見逃せない。
 試合開始からいきなり場外戦。天咲が戻されH.A.T.E.がストンピング連打。あずさはロープに振られず天咲を踏みつけるとサッカーボールキック、フェイントをかけて蹴りを入れる。吏南がムチで天咲を殴打、「このクソチャンピオンが!」とコーナーに追い込み踏みつける。天咲がエルボーで向かっていくと吏南が「こいよ!」と受けて立つ。天咲がDDTを決めてキッドに託す。キッドが吏南にボディーアタックも、場外から上谷に足を引かれる。しかしキッドが上谷とあずさにコルバタ、吏南にムーンサルトアタックからその場跳びムーンサルトプレス、ストレッチマフラー。吏南が切り返してビッグブーツ連打。キッドが挑発し、吏南がさらにビッグブーツの連打を浴びせる。キッドはカウンターのエルボーから左右でエルボー連打。吏南がカウンターのビッグブーツ、払い腰。上谷がキッドにドロップキック。キッドが「クソったれ!」と上谷にコルバタ。鈴季が串刺しエルボー、上谷の二段蹴りをつかんで両者がエルボーの構えで威嚇する。エルボーの応酬から上谷が鈴季の蹴りをかわす。上谷は丸め込みを切り返しフットスタンプ。フィッシャーマン狙いを鈴季がこらえるが上谷の二段蹴りを食らう。鈴季のジャーマン狙いを上谷がこらえる。それでも鈴季は強引にジャーマンで叩きつける。両者ダウン状態からタッチし、天咲があずさにドロップキック、あずさがサッカーボールキック。上谷が返すと、あずさの二段蹴りをかわしてネオジェネシスが串刺し攻撃、トリオでの串刺しドロップックを決める。天咲はあずさにDDT。天咲があずさのエルボー連打を受けて立つ。10分経過。天咲がDDTも、あずさが返す。天咲はフィニッシュを予告して天聖の構え。上谷と吏南が二段蹴りでカット、あずさがアネゴエで突進も天咲がかわして天橋立。吏南が天咲に卍固め、あずさの二段蹴りから叩きつけて丸め込む。天咲が返すと、あずさが姉超で突進。天咲がフォールを奪われた。
あずさ「天咲! そんなんでフューチャーチャンピオンかよ、オイ。全然、SNSも発信しないで、全然フューチャーのベルト盛り上げないで、全然、若手を全然盛り上げてないですよねえ? そんなんでフューチャーチャンピオンでいいんですかあ? 私は17歳で、キャリアも2年もいってないぐらいで、私の方がフューチャーにふさわしいですよねえ!? 私は17歳だけど、そのベルト価値上げて、そのベルトにしっかり集中して私が盛り上げる自信しかねえよ。今日、勝ったのは稲葉あずさ様だ。その挑戦、受けてくれるよな?」
天咲「そこまで言われると思わなかったな。いいよ、いいよ。もちろん受けて立つよ。来週ユニットリーグ、そのあと高田馬場とか、やっちゃおうよ」
あずさ「そのベルトを引っぺがしてやるよ」
上谷「おいすずー! やりたいんだよな? 野生の血が騒ぎまくってるオマエとやれんの、こっちとしてもメチャクチャおいしいし、たまんないからさ! 来月2・2、ここ後楽園ホールで赤いベルト、やろうよ。オマエ、しもべなんだろ? 沙弥様って言ったよな? じゃあここで、ひざまづいてみろよ」
すずがヒザを着くと、上谷が足を差し出して「足なめてみろよ。足なめろよ」と要求。鈴季は「ペロペロペロ~!」となめるふりをしながら足に噛みつく。
鈴季「おい、オマエ、足くせえぞ。気持ち悪い。え? 次の後楽園? 2月2日? 後楽園、いいじゃん。アタシはいつだって準備万端なんだよ。後楽園ってどういう場所かわかるか? 格闘技の聖地、神聖な場所だ。そんな場所に立つんだったら、そのくせえ足、しっかり洗ってこいよ」
上谷は足の臭いを確認し「臭くないよ!」と否定しながら退場。

スターライト・キッド&鈴季すず&天咲光由コメント

 

鈴季「おいおいおい、上谷! オマエちゃんと風呂入ってるか? もしかしてオマエ、風呂キャンセル界隈か? マコモ湯とか使っちゃってる、もしかして? 足メチャクチャくせぇんだよ! 今朝食った納豆、思い出しちまったよ。でも後楽園、神聖な場所だよな。私は後楽園ホールでタイトルマッチ、いままでいっぱいやってきた。どんなところでやるタイトルマッチよりも後楽園でやるタイトルマッチが大好きなので、2月2日は刺激的な日にしようぜ。よし、風呂入る」
キッド「いってらっしゃい」
天咲「私は、稲葉あずさが挑戦表明してきたっていうことで、あんなに言われると思わなかったけど」
キッド「ボロクソ言われたね。でもそれをはね返せるでしょ」
天咲「そう! 私はそれをはね返す力があるし、このベルト、その力を使って今度の高田馬場、そうユニットリーグ終わった後、ユニット対抗戦終わった後の高田馬場で、しっかり防衛していきたいと思います」
キッド「おっす。なんか周りがどんどんベルトが決まっていって、私もワンダー負けてらんないんでね。まあ、今日なんか吏南がゴニョゴニョ言ってたけど、正直、吏南にはタッグリーグで私1本取られてるっちゃあ取られてるけど、もう前の話なのね。私、誰でもイエスなんて言いません。まあ、視野にはしっかり入ってるよってことだけ伝えておこうかな」
あずさ「フューチャーチャンピオンの天咲光由からスリー取りました。ずっと自分はキャリア数カ月の時からフューチャーのベルトをずっと狙っていて、一回吏南とやって負けてベルトは巻けなかったんですけど、すぐ挑戦しに行ってもよかったんですけど、自分のしっかり結果と技術を上げて挑戦しようと思って、今日挑戦(表明)しました。いまね、正直天咲がフューチャー持ってても正直、本当につまんねーし、おもしろくねーんだよ。それは私が今度の高田馬場で巻いて、私がしっかり価値を上げて。アイツがずっと腰に巻いててもおもしろくないので、私がしっかりフューチャーを巻いて、これからの若手、新世代をしっかり私が盛り上げていけたらと思ってます」

上谷沙弥&吏南&稲葉あずさコメント

 

吏南「スターライト・キッド、私はいつでもオマエの首狙ってるからな、覚悟しとけよ。それだけ」
上谷「おいおいおい、誰が足臭いって?臭くないよね」
上谷は、吏南とあずさに足をかがせる。
あずさ「全然臭くない。でも、すずがかじったから…」
上谷「だから臭い。絶対すずの匂いがついて臭いだけ。ということで、来月2・2後楽園ホールで赤いベルト戦が決まりました。野生の血がね、うずうずうずうず騒いでる。すずとやれるのメチャクチャ楽しみだよ。後楽園が爆発するような、地割れするような熱い試合やろうや」

 

◆ROH女子世界選手権
《王者》

16分56秒、

O-Face

《挑戦者》
○アティーナ ●テクラ

※アティーナが26回目の防衛に成功

 新日本1・5東京ドームでの4WAYマッチで渡辺桃に敗れたアティーナ。この敗戦は、桃のセコンドについていたテクラの介入がきっかけだった。怒りのアティーナは自身が保持するROH女子世界王座を懸けての決着戦をアピールし、スターダムでの対戦が実現することとなった。テクラはROHのベルトを世界への足掛かりにするとしているが…。
 アティーナの方から手を出すがテクラが払い除ける。ロックアップで組み合い、テクラが押し込んで首に手をかける。アティーナも応戦しロックアップ、ロープ際に追い込んでいく。ブレイクしたアティーナにテクラが張り手。アティーナが向かっていくとテクラが場外に落としてみせる。テクラはエプロンにアティーナを叩きつけ客席に放り投げる。アティーナがエルボー、テクラはやり返し鉄柱に叩きつける。さらに別方向の客席に放り投げ、リングに戻す。テクラはエプロンで側頭部にビッグブーツ、鎌固め。テクラはエルボーからコーナーに上がり、ぶら下がり式首4の字固め。コーナーに上がるとアティーナがジャンピングハイキック、コーナーからバックフリップ。テクラが返すと、背中にエルボー連打。首を取ってリバースジャイアントスイングでぶん回す。エルボー連打から串刺しアタック、エルボー、前宙での突進をかわされるもビッグブーツ。コーナーに宙吊りにすると、背中を蹴飛ばしていく。テクラが起き上がるが背中にエルボー、前からもエルボー。アティーナはコーナーに上がるがテクラが起き上がりエルボー、雪崩式ブレーンバスター、場外へプランチャで飛ぶ。リングに戻すとバズソーキック。しかし、アティーナが返してみせる。テクラがサブミッションを決めるが、アティーナがエスケープ。テクラがビッグブーツも、アティーナがバックドロップ。両者エルボーが交錯し、ダウン状態。10分経過。ヒザを着いた状態でアティーナがエルボー、テクラをブロックしエルボーを打つ。アティーナが挑発し張り手を打たせる。テクラが唾を吐きつけると、アティーナはエルボー連打、パワーボムの4連発、最後はシットダウンで決める。テクラが返すと、アティーナが両腕を取って担ぎ上げる。そこからシットダウンパワーボム。H.A.T.E.が乱入もアティーナがまとめてドロップキック。場外へトペスイシーダ。アティーナはテクラをもう一度担ぎ上げる。テクラが切り返し回転足折り固め。アティーナが返すとテクラがスイングDDT。テクラはカーブストンプを放つが2カウント。
テクラが狙いすましてスピアを決める。毒グモデスドロップを狙うがアティーナが切り返してエルボー。オーフェイス(エクリプス)を決めると3カウントが入った。
テクラ「アティーナーーー! リアルビッチめ! でもね、だからアンタが好きなんだよ」
アティーナ「テクラ、アンタとまた闘いたい。テクラは、このベルトが世界へのチケットって言ってたけど、どこでもいいからまた試合したい。アメリカでいいんじゃない。クリーンなビッチだよ。私も同類だけどさ、バディー」
アティーナとテクラが握手をかわし、さらに両者がハグ。
アティーナ「ジャパン、この国で試合をするのがずっと夢でした。世界中を旅してきて、ようやくこの機会がやってきた。アリガトゴザイマス、アリガトゴザイマス。アリガトゴザイマス。サンキュー。できることなら、また近いうちに会いましょう。ありがとうございました。私は永遠のROH(女子)王者。絶対にまた会いましょう!」

アティーナコメント

 

「ワタシハカナシイ。ナゼナラ、ワタシ、今日が今回のツアーのラストマッチだから。日本ではクマダンスやった(笑)。ここ、スターダムで友だちもできた。そして、ここを離れるのがとても悲しい。なぜならジャパンを愛しているから、スターダムを愛しているから。ここを離れるのはとても複雑な気持ち。とても楽しかったから。私の情熱、闘う王者としてだけではなく、20年近くプロレスに関わってきた者として、ここがアメリカだったら私は涙を見せない。絶対にね。だって私はタフだから。ワタシハシハイシャだから。でも今日は特別。これは私の夢。そして、ついにここにやってきたの。できることならまた戻ってきて、また闘いたい。テクラとも闘いたい。スターダム、アナタたち、きっと私とまた会うことになるでしょう。フォーリンゴッデス、アメリカンジョシ。多くのニックネームとともに私は世界をまわってきた。そして今回、アメリカンジョシのニックネームをついに体現できた。ありがとう、スターダム。みんな、ありがとう。また会いましょう。アリガトゴザイマス」

テクラコメント

 

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合
《王者組》

18分38秒、

バイオレットスクリュードライバー→片エビ固め

《挑戦者組》
○中野たむ 水森由菜
なつぽい さくらあや
安納サオリ ●玖麗さやか

※第33代王者が2度目の防衛に成功。

 中野たむ&なつぽい&安納サオリ組vs水森由菜&さくらあや&玖麗さやか組のアーティスト・オブ・スターダム王座戦は、コズミックエンジェルズ同門対決になった。1・11&12名古屋2連戦で4チーム参加のトーナメントを勝ち抜いたのが、水森組。水森組は最上級のトリオへの下剋上を狙う。久しぶりの防衛戦だが、中野組が格の違いを見せつけるか、それとも水森組が一気に下剋上達成か。来るべきユニット対抗リーグ戦に向けて結束力を高めるか、それとも分裂か。今後を占う闘いにもなりそうだ。
 なつぽいと水森が先発。ロックアップで組み合いブレイクしてロープワーク。水森がアームホイップをこらえて反対に投げつける。なつぽいがドロップキックも水森がすぐにカバーして丸め込みの応酬。さくらと玖麗が乱入しトリオでドロップキック。水森がなつぽいにボディープレス。玖麗がなつぽいにドロップキック。2発目は中野がカットし、安納も加えてトリオでドロップキック。なつぽいが玖麗の背中にドロップキック、ヘアーホイップ。安納が玖麗に鎌固め、なつぽいがサイドからドロップキックを浴びせる。さくらがカットしようとするが安納が排除。玖麗が安納にカウンターのドロップキック。水森がフライングショルダータックル。中野となつぽいに水森がショルダータックル、安納も吹っ飛ばしてみせる。さらに次々とラリアット、安納にギロチンドロップ。水森と安納がエルボー連打。安納が手をつかんでビッグブーツの連打。水森が崩れ落ちるが安納は手をつかんだまま。水森が立ちあがりラリアットを至近距離から連打。安納がこらえるが、水森がカウンターでラリアット。さくらが安納に串刺しニールキックからドロップキック、ミドルキック連打、安納がフィッシャーマン。なつぽいがさくらにドロップキック。ダイビングボディーアタックをさくらが蹴りで迎撃。なつぽいがソバットも、さくらがカウンターのミドルキック。ハイキックをかわされるが回し蹴り。串刺しで突進するが、なつぽいがかわす。さくらと水森に安納となつぽいがドロップキック。バックを取られた水森とさくらが切り返し、水森がラリアット、さくらがミドルキックで分断。玖麗が中野にドロップキック、串刺しドロップキック連打、中野ババックドロップ、ニーアタック。バックを取裏さくらが止めに入る。安納がカット。玖麗が中野にエルボー連打。中野の突進に玖麗が飛びついてスリーパー。安納となつぽいがカットし10分経過。さくらが場外にプランチャ。玖麗が中野へミサイルキック、スリーパー。エスケープさせず、回転して中央へ。なんとか中野がエスケープ。玖麗が気合いを入れて、中野にときめきカッター。決まると思われたが、中野が切り返してバイオレットシューティング。中野はブレーンバスターの構え。水森がフライングショルダータックル、さくらが合いビングニーアタック、玖麗がときめきカッターを決める。中野が返すと、さくらがなつぽいに「出てくるな」と落とし、水森が中野を捕獲、さくらと玖麗が合体へ。中野が切り返し同士討ちさせる。しかし、さくらと玖麗がドロップキック。水森が中野にブレーンバスターの構え、さくらとくららが合体して決める。15分経過。玖麗がファルコンアロー。しかし、中野が返してみせる。玖麗が狙いすましてときめきスピア。中野がかわしてスピンキック、バズソーキック、バイオレットシューティング。カットされるが中野がジャーマン。玖麗が返すと、中野は安納に託す。安納が玖麗にタンタンドル、フィッシャーマン。なつぽいが入り、玖麗にフェアリアルギフト。しかしカットされてしまう。中野が玖麗にバイオレットスクリュードライバー狙い。玖麗が丸め込みからときめきスピア。しかし、中野が返してみせる。玖麗がすかさずジャックナイフ。中野組がジャーマンで競演、さらにカカト落としを決めると中野が玖麗に滞空時間の長いバイオレットスクリュードライバーで3カウントを奪ってみせた。
たむ「宇宙のみなさん、そして後楽園ホールのみなさんこんにちはー! 最上級のトリオ、アーティスト・オブ・スターダム、防衛したぞー! ブス、ですか? ブスになってるか心配なほど、マジで、強かった。これでわかったでしょ? 最上級なのは、私たちトリオだけじゃない。コズミックエンジェルズのいまが、最上級なんだよー!」
玖麗「コズエンのいまが最上級って言われても、負けたらメチャクチャ悔しいです! 最上級のコズエンから、もっともっと最最上級になるために、私は絶対に超えなきゃいけないって思ってます。絶対に、絶対に絶対に、私たちが勝つその日まで、待っててください」
たむ「待たないけど」
王者組が親指を立てた拳を差し出す。水森とさくらが立ちあがり応じると、最後に玖麗も加わり、コズエンで一緒にポーズ。
中野「レディースアンドジェントルメン、メイアイハブアアテンションプリーズ! ウェルカムアボード、コズミックエンジェルズ! 本日の搭乗員を紹介します。玖麗、さくら、 ゆなもん、サオリちゃん、なつぽい。宇宙一かわいい中野たむ! ウィーアースーパーデリシャス、ウィーアーザベスト、ウィーアーナンバーワン! 私たちもアナタたちも、デリシャス、ウ~~~ンマ!」

中野たむ&なつぽい&安納サオリコメント

 

中野「アーティスト・オブ・スターダム、Ⅴ2! 最上級のトリオが防衛しました! ありがとう。ホントにさ、あらためて思った。コズエンンは、私の誇りです。ホントに大切。仲間がそばにいてくれるだけでこんなに心強くて強くなれるっていうこと、このベルトがまた教えてくれる。ありがとう。(なつぽいに)笑ってるの?」
なつぽい「笑ってない、うれしい。ホントに今日、私もね、すごくね、感じた。対角にいるのも仲間で、となりにいるのも仲間で。仲間に囲まれた空間で、すごく心強かった。私、なんかすごい楽しかった。痛いのに、メチャ笑ってたかも(笑)」
中野「いつも笑ってる、なっちゃん。(水森組は)メチャクチャ強かったね。ホントにビックリ。10ヵ月前のトロピカル審査のときとはホントに別人みたいだった3、人とも。首が3回くらい、折れた」
安納「あの3人、おらんか? おらんけど、言うわ。3人はもっと自覚してほしい。私たち3人をどれだけ脅かす存在か。コズエンにとっても、スターダムにとっても、3人は大きな存在やから」
中野「希望だよ。なんかさあ、下っ端とかさあ、格下とか言ってるけど、たむ、全然そんなこと思ってなくて。知ってる? 巷で私たちさあ、トニセンとカミセンって言われてるらしいよ」
安納「そうそう」
中野「だから女子プロレス界のⅤ6なわけ、私たち」
なつぽい「えへへ」
安納「はあ」
中野「いいよね、なんか」
なつぽい「どっちがトニセンで、カミセン?」
中野「カミセン? トニセンがウチら。カミングセンチュリーが若い子」
安納「関係ないよな、分けたとて。6人でコズエンやもんな」
中野&なつぽい「うん」
3人「(笑)」
なつぽい「いやあ、さくらの蹴り重かったあ」
中野「ユニットトーナメント(リーグ戦)も絶対コズエンが優勝しよう!」
なつぽい「今日、より絆深まった感じする」
中野「絶対。たむね、コズエンでベルト総取りしたいのー!」
安納「したいんだ」
なつぽい「バイポーイ」
中野「バイポイってなにー!?」

水森由菜&さくらあや&玖麗さやかコメント

 

玖麗「悔しい!」
さくら「悔しい!」
玖麗「あの3人が強いことはわかってたけど、あらためてリングの上でわからされた気がします。でも絶対!3人を超えていかないといけないって思って、もっともっと今年は成長して」
水森「上に行きたいと思います。あの3人から、勝ちを勝利をベルトを取るのは、絶対に私たちコズエンの“さくららもん”だから。この悔しさをバネに、今日からまた一緒に強くなっていこう」
さくら「コズエンと言えばあの3人という、いまの状況はホントに悔しいし、こうやってチャンスをもらっても結果を出せなかったことがホントにホントに悔しいです。でも、私たちまだまだこれからの3人です。私たち、また絶対にアーティスト挑戦して、勝って、たむさん、ぽいさん、サオリさんを超えます!」
水森「新旧コズエン、世代交代。覚悟して待っててください。次絶対、アーティスト、とってや…」
3人「るーーーー!」

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