『STARDOM むつ大会』
11月28日(土)むつマエダアリーナ(観衆561人=超満員札止め/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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舞華 |
4分13秒 |
ルアカ |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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なつぽい |
6分41秒 |
鹿島沙希 |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
10分23秒 |
白川未奈 |
◆タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○中野たむ |
10分20秒 |
里歩 |
ウナギ・サヤカ |
飯田沙耶● |
◆STARSvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
12分38秒 |
刀羅ナツコ● |
○スターライト・キッド |
ビー・プレストリー |
◆こけら落とし記念試合 QQvsDDM 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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ジュリア |
16分24秒 |
林下詩美 |
○朱里 |
AZM |
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ひめか |
上谷沙弥● |
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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舞華 |
4分13秒 |
ルアカ |
青森県むつ市むつマエダアリーナのこけら落とし興行。そのオープニングを飾るのは、ルアカと舞華のシングルマッチだ。内容しだいでは、ごく近い将来のフューチャー王座戦候補にもなるだろう。フューチャー・オブ・スターダム王者として君臨する舞華の牙城にどこまでルアカが迫れるか。受けて立つ舞華の技量はもちろん、ルアカの奮起が期待される。
DDMの朱里とひめかが舞華を迎え入れる。ルアカの方から握手を求めるが舞華は手を払う仕草で応じない。ルアカが腕を取りにいくと舞華が取り返す。ルアカがヘッドロックにとると舞華がロープに振りショルダータックルからボディースラムを連発。ストンピングの連打から舞華はルアカの背中を踏みつける。カバーするとルアカがクリアー。舞華が引き起こすとルアカのエルボー連打を受けて立つ。舞華がロープに振るとルアカがボディーアタック。舞華は柔道投げ連発で追い込みカバー。しかしルアカが肩を上げる。舞華がショルダータックルで吹っ飛ばしビッグブーツで蹴り倒す。舞華が返すと、ルアカが逆片エビ固め。舞華がエスケープし、カウンターで「ふざけんじゃねえ!」と叫んでラリアット。山茶華で倒すとルアカが返せず、3カウントが入った。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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なつぽい |
6分41秒 |
鹿島沙希 |
ドンナ・デル・モンドのなつぽいと大江戸隊のアーティスト・オブ・スターダム王者・鹿島沙希が一騎打ち。なつぽいが鹿島のラフをかいくぐりながら勝機を見いだす展開が予想される。
DDMのセコンドにジュリアが合流。なつぽいがドロップキックで仕掛けるも鹿島がかわしてヘッドロック。なつぽいが切り返して締め上げると鹿島が振ってロープワークになつぽいが突進すると鹿島が蹴り上げてフェースクラッシャーからドロップキック。鹿島はロープ際に追い込み顔面を踏みつける。さらにサッカーボールキックで蹴り上げグラウンドでコブラツイスト。髪の毛を引っ張る鹿島になつぽいは反則を主張。鹿島が解いてマウントを取ると首を絞めていく。なつぽいが向かっていくと鹿島がビッグブーツ。なつぽいはブリッジで返してみせる。鹿島が髪を束ねてコーナーに追い込みノドを踏みつけていくなつぽいがネックブリーカーからドロップキック連発。なつぽいはダイビングボディーアタックを決めるが返した鹿島がヒザ十字固め。なつぽいがエスケープすると、鹿島は右ヒザをロープにかけて蹴り上げる。さらに右ヒザへのダイビングフットスタンプ。なつぽいが向かっていくと鹿島が蹴り返す。なつぽいのエルボー連打を鹿島が受けて立つ。鹿島はカウンターの二段蹴り。なつぽいが返すと、鹿島はダブルアームの構え。なつぽいが切り返しトラースキック。鹿島が丸めこみ、まるめ込みの応酬に。ギリギリで返したなつぽいに鹿島が顔面蹴り。なつぽいはトラースキックからジャーマン。鹿島が返せず、3カウントが入った。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
10分23秒 |
白川未奈 |
クイーンズクエストの渡辺桃とCOSMIC ANGELSの白川未奈がシングルで激突。同門・林下詩美が保持する赤いベルトへの挑戦がすでに決まっている桃にとっては、12・20大阪までのすべてのカードが大一番に向けての調整試合になってくるだろう。そのなかには詩美との直接対決が含まれる可能性もあるが、まずはどんな相手でも確実に白星を挙げていくことが求められる。この日の相手は初シングルの白川。スターダムへの新参者に生え抜きの力を見せつけにかかるだろう。桃には蹴り技を中心にしての圧勝が求められるが、白川にはシングルプレーヤーとしての力量を見せつけるチャンスでもある。
白川が歩み寄り握手を求めるが桃は応じない。ゴングが打ち鳴らされ両者慎重に組み合おうとする。まず桃が入っていくと白川が首を取りにいく。桃がネックロックに取るが白川がグラウンドで上になる。桃が反転しボディーシザーズを脱出。ロープブレイクからロックアップ。桃がヘッドロックにとると白川がロープワークに誘いアームホイップ。白川が足を取りにいくと桃がロープに逃れる。白川が突進すると桃がカウンターでドロップキック。桃はサッカーボールキックをぶち込むと片ひざでカバー。白川が返すと桃はボディースラム3連発からキャメルクラッチ。桃が仁王立ちで白川に打撃を打ってこさせる。桃はコーナーに追い込むとノドを踏みつけ挑発。白川がエルボーにいくと桃がお返し。相手を立ち上げ突進すると白川がフライングクロスチョップから串刺しボディーアタック、ドロップキック。さらに白川は吊り天井からサマーソルトドロップ。白川がエルボーでコーナーに押し込むと、桃が反転してミサイルキック、串刺しドロップキックを連打、ブレーンバスター。白川と桃がエルボーの応酬。白川が飛びついて河津落としからドロップキック、ラウンディングボディープレス。桃が返すと、ダッシュをキャッチし裏投げ。桃のハイキックを食らった白川だが3カウントは入れさせない。桃はチキンウイングフェースロック。白川がなんとかロープへ到達。桃はフィニッシュを宣言し突進も白川がバックブローから空中胴締め落とし。白川はフィニッシュを宣言し担ぎ上げる。桃が切り返してハイキックからBドライバー。3カウントが入り、桃が白川を破った。
◆タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○中野たむ |
10分20秒 |
里歩 |
ウナギ・サヤカ |
飯田沙耶● |
中野たむ&ウナギ・サヤカのCOSMIC ANGELSが里歩&飯田沙耶組と対戦。STARS内ユニットを結成した中野だが、岩谷に無断でウナギを引き入れたことにより、STARSでの関係にヒビが入ったと思われる。そのなかでいかにコズエンの存在価値を高めていくか。この日の里歩組戦はそのための試金石にもなり得るだろう。中野とウナギのチームワークがカギを握る。
両者クリーンに握手をかわし、飯田とウナギが先発。ロックアップで組み合い、ウナギが押し込む。ウナギが小ばかにしたようにブレイクすると飯田がネックロックに取る。首の取り合いから飯田がバックを取る。飯田がヘッドロックを決めるとウナギがロープに振ろうとするも飯田は付き合わない。ウナギがロープに振ると飯田がショルダータックルで吹っ飛ばし里歩を呼び込む。里歩組がクローズラインで合体し、連係攻撃を披露。飯田がカバーするがウナギがクリアー。中野がエプロン越しでスタナー。飯田が中野とウナギの合体キックの連係を食らう。ウナギが飯田にレッグロック。中野が飯田にサッカーボールキック。飯田が返すと、中野は足首をひねり両脚をロック。レッグブリーカーからカバーにいくが飯田が返す。中野は滞空時間の長いボディースラムからウナギに託す。ウナギは飯田をコーナーに追い込み左脚をサードロープにかけて締め上げていく。飯田がロープワークをかいくぐりダブルチョップ。里歩がウナギを誘いロープに追い込むと619からダイビングボディーアタック。ウナギが返すと、里歩がブレーンバスター狙い。ウナギがこらえてボディースラム、ギロチンドロップ。中野がバックキックも里歩がフットスタンプ。飯田がドロップキックから逆水平を中野に連打。中野がかいくぐるが飯田がカウンターの逆水平を叩き込む。中野が返すと、飯田はボディースラムの構え。中野がこらえてラリアットをかわすとエビ固め。返されるとトラースキック。中野はコーナーに上がるが飯田が追いつきエルボー連打。中野が落とすが里歩がアームホイップで援護。飯田が中野にミサイルキック、ノーザンライト。しかしウナギがカットに成功。飯田が中野にブレーンバスター。中野が切り返しドラゴンスリーパー。中野とウナギが合体し飯田にフェースクラッシャー。しかし里歩のカットが間に合う。ウナギが里歩にスパインバスターで分断。中野がバックを取るが飯田がかわして飯田橋。しかしウナギのカットが間に合う。中野がバイオレットシューティング、中野とウナギがカカト落としの競演、中野がタイガー・スープレックス。飯田が返せず中野がピンフォールを奪った。
◆STARSvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
12分38秒 |
刀羅ナツコ● |
○スターライト・キッド |
ビー・プレストリー |
ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦終了後も組み続けている岩谷麻優&スターライト・キッド組が大江戸隊のアーティスト・オブ・スターダム王者組ビー・プレストリー&刀羅ナツコと対戦。中野がCOSMIC ANGELSを立ち上げたことで混乱をきたしているSTARSだが、この試合ではコズエン問題を忘れて対大江戸隊に集中しなければならないだろう。赤いベルトを失った岩谷がいま目指すべきものは何なのか。コズエン問題と並行して、“アイコン”岩谷の今後も注目される。
STARSが握手を求めるが大江戸隊が襲いかかり試合開始。セコンドの鹿島はレフェリーの注意を引きメンバーを援護する。ナツコは会場後方でキッドを攻撃。プレストリーはリングサイドで岩谷をいたぶる。ナツコはキッドをリングに戻してコーナーに叩きつける。中央では豪快にボディースラム。さらにセントーンを投下しキッドを悶絶させる。ナツコは戻ろうとする岩谷を蹴落とす。プレストリーがキッドにストンピング連打、ロープに固定すると鹿島も加勢。プレストリーがキッドの背中にエルボーアタック。自軍コーナーに叩きつけると、ナツコが顔面ウォッシュの洗礼を浴びせる。キッドのエルボー連打をナツコが受けて立つ。一発で倒したナツコだが、キッドはカウンターでコードブレーカー。岩谷がナツコにドロップキック、突進をかわしてドロップキックをもう一発。岩谷がナツコにパロ・スペシャルを仕掛けると、キッドもプレストリーに決めて競演を果たす。岩谷とキッドがその場飛びムーンサルトプレス。ナツコが返すと、岩谷の動きを読んでスピア。プレストリーが岩谷にミサイルキック、プランビー狙い。岩谷がこらえてエルボーの打ち合いを仕掛ける。岩谷がハイキックもプレストリーがニーアタック連打。岩谷のトラースキックでプレストリーがダウン。キッドがナツコをかいくぐりダイブ。ナツコが受け止めるがキッドが丸めこむ。キッドがナツコにコルバタから突進。ナツコがかわして大江戸隊が串刺し攻撃、ナツコがフロッグスプラッシュ。ナツコは打撃の連打からラリアット。キッドが返すと、ナツコは昇天狙い。キッドが丸めこむが2カウント。大江戸隊のクローズラインをキッドがかわすとまとめてコルバタ、岩谷とキッドがドロップキックの競演、岩谷が場外へトペスイシーダを放つ。ナツコをリングに戻すとキッドが旋回式フロッグスプラッシュ。岩谷とキッドがコーナーで合体。しかしプレストリーがハイキック、ナツコがデッドリードライブ。ナツコがキッドにラリアット。キッドが返すと、ナツコはフィニッシュを予告し昇天を放つ。しかし岩谷がカットに成功。大江戸隊が岩谷を捕まえるも試合権利はキッド。岩谷がまとめて投げるとキッドと619へ。大江戸隊がかわしてチェーンで2人まとめて絞首刑。反則が取られ、STARSが辛うじて勝利となった。
ナツコ「あのさ、STARSでいま一個気になることがあるんだけど、いま仲間割れしてんの? いまのオマエらの団結力じゃ到底大江戸隊には勝てねえよ。ビーちゃん、いつものお願いしてもいいですか」
プレストリー「マユサンショッパイ、キッドチョットモットショッパーイ、アト、スターズノメンバーショッパイッショッパイショッパイ。ワタナベモモー、イチバーンショッパーイ!」
◆こけら落とし記念試合 QQvsDDM 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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ジュリア |
16分24秒 |
林下詩美 |
○朱里 |
AZM |
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ひめか |
上谷沙弥● |
メインはクイーンズクエストvsドンナ・デル・モンドの6人タッグマッチ。QQはワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美を筆頭に、AZM&上谷沙弥の編成。詩美と上谷はゴッデス・オブ・スターダム王者でもありAZMはハイスピード王者。対するDDMはワンダー・オブ・スターダム王者ジュリア&朱里&ひめか組。赤白王者対決が注目されるが、DDMのジュリアと朱里はジュリアの白と朱里のSWA世界王座を懸けてのダブルタイトル戦が決定済み。QQの詩美vs桃と合わせ、こちらの同門対決も興味深い。一騎打ちが決まっている両者の心理状態がこの試合にどんな影響を与えるのか。
上谷が「本日誕生日」とコールされる。その上谷とジュリアが先発で対峙。ジュリアがレッグロックにとり、グラウンドへ。上谷が逃れるとジュリアがヘッドロック。上谷が脱出するとジュリアが仁王立ち。AZMと朱里がハイスピードなロープワークを展開。朱里がサッカーボールキック。朱里とジュリアがロープに振ってAZMを前に落とすとダブルで足を取り、ひめかがフットスタンプ。DDMはAZMを自軍コーナーで捕獲して攻撃。ジュリアがスリーパーからキャメルクラッチ、ネックブリーカー。ひめかがAZMにボディースラム、逆エビ固め。AZMがエスケープすると、ダイビングクロスボディーアタック。詩美が入るが朱里がカット。詩美が朱里にアルゼンチン、ひめかとともにコーナーに追い込みエルボーアタック。ひめかが詩美とAZMをまとめてアルゼンチンで持ち上げる。ひめかは詩美にジャンピングニーアタック。ジュリアが詩美に突進。詩美がかわそうとするとDDMがトリオで詩美を攻撃。ジュリアは詩美をロープ越しのネックブリーカー。詩美が返すと、ジュリアはSTFへ。ブレーンバスター狙いを切り返した詩美がバックフリップ。詩美はジュリアにミサイルキックも2カウント。詩美がスリーパーを決めるが、ジュリアがロープへ逃れる。詩美はロープ越しにバックを取るがジュリアがバックドロップを回避しリングイン。10分経過。エルボーの応酬から詩美が突進もジュリアがビッグブーツ、詩美がドロップキック、ジュリアがジャーマン、詩美がラリアット。両者ダウン。朱里と上谷がリングイン。上谷がエルボー連打。朱里がミドルキック連打で応戦。上谷がカウンターのドロップキックも朱里がサッカーボールキック、PK。朱里が腕固めにとるがAZMがカット。朱里はニー連打で追い込み串刺しで突進もかわされる。AZMのダイビングフットスタンプから上谷がミサイルキック。朱里が返すと、ひめかがカット。ジュリアも上谷を攻撃し朱里に託す。朱里はフロントネックチャンスリードロップ、DDT。朱里は上谷を引き起こし担ぎ上げるが上谷がエビ固め。詩美のアシストからさらに丸めこんでニールキック、フィッシャーマン。朱里が返すと、QQがトリオのドロップキック。上谷がスタークラッシャーを狙うがジュリアがエルボーからサイドに叩きつけ、ひめかがトリオでのファンタスティックフリップ。朱里がニーアタック。しかし詩美がカット。15分経過。朱里が上谷を引き起こして山折り。上谷がなんとか返すと朱里はフィニッシュを宣言しバズソーキック。3カウントが入り、DDMがQQを破った。
朱里「むつマエダアリーナこけら落とし、勝利しました! スターダムでここに来るのは久しぶりですが、また、むつで試合がしたい! 来年も私たちがここで試合できるように頑張っていきたいと思います。今日来てくださったみなさん本当にありがとうございます。それじゃあ、舞華、なつぽい、ひめか、ジュリア、そして私、朱里。世界に弾ける女たちドンナ・デル・モンド。サラマポ。また会いましょう。ありがとうございました!」
DDMのコメント
朱里「むつマエダアリーナこけら落としでドンナ・デル・モンド勝利しました。しかも、ひめかが出身…」
ひめか「青森出身ということで、うれしい」
朱里「絶対勝利しようと思ってたので、いいアピールになったんじゃないかなと、思ってます」
ジュリア「まあね、こけら落としのメイン、このDDM最強の3人がかっさらったというね。チャンピオン勢揃いのQQからしっかり勝ったということは、やっぱり12・20大阪、私的にはクイーンズクエストメインで闘う?同門対決、同門対決って。セミは、メインのQQとの闘いだとも私は思ってるので、別の意味での前哨戦でもあったのかな?なんて思います。朱里、ありがとう」
朱里「ありがとう。いやあ、楽しみです」
ジュリア「アリベデルチ」
朱里「サラマポ」