2020/12/17 試合結果

2020年12月16日 『Road to OSAKA DREAM CINDERELLA』

『Road to OSAKA DREAM CINDERELLA』
12月16日(水)後楽園ホール(観衆471人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

スターライト・キッド

6分40秒
旋回式フロッグスプラッシュ→片エビ固め

レディ・C

◆3WAYバトル 15分1本勝負

ゴキゲンです☆

4分31秒
後方回転エビ固め

ルアカ

※もう一人は小波

◆シングルマッチ 15分1本勝負

岩谷麻優

9分2秒
腕極め逆片エビ固め

飯田沙耶

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○上谷沙弥

10分9秒
スター・クラッシャー→エビ固め

舞華●

里歩

ひめか

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

18分32秒
大ふへん者斬→片エビ固め

<王者組>

中野たむ

ビー・プレストリー

白川未奈

刀羅ナツコ

○ウナギ・サヤカ

鹿島沙希●

※第24代王者組のビー・プレストリー&刀羅ナツコ&鹿島沙希が初防衛に失敗。中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカが第25代王者組となる

◆12・20前哨戦インクレディブル・バトル 30分1本勝負

渡辺桃

23分41秒
バズソーキック→片エビ固め

林下詩美

○朱里

ジュリア

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負

スターライト・キッド

6分40秒
旋回式フロッグスプラッシュ→片エビ固め

レディ・C

レディ・Cがデビュー5戦目でスターライト・キッドと初シングル。まだ勝利のないレディ・Cながら、キッドとの身長差は歴然。このアドバンテージをもって、初勝利を狙う。

 両者握手をかわしてゴング。探り合いからレディが手を高く差し上げる。キッドが払いのけるとレディがもう一度誘う。「こいよ」と逆に誘ったキッドがコーナーに追い込みドロップキックから腕を捻りあげる。レディが取り返し腕を取るとキッドが取り返してネックロックからヘッドロック。レディがロープに振ろうとするがキッドが離れないで絞め続ける。レディが持ち上げるもキッドはヘッドロックを継続。レディがロープに振るとショルダータックル。キッドがこらえてボディーアタック。ロープに固定すると背中へのドロップキックを見舞う。レディが返すとエルボー。キッドが受けて立ってやり返す。レディがダウンすると引き起こして串刺しで突進。ここをレディがカウンターでショルダータックルから河津落とし。返したキッドにレディは高々とボディースラム。キッドが返すと、レディはチョークスラム狙い。キッドがこらえるとレディがコーナーに振って串刺しビッグブーツ。キッドがかわして丸めこむが2カウント。キッドはレディをロープに固定して619。ところがレディがキャッチしエルボー連打。キッドは仕切り直しの619からその場跳びムーサルト。レディはカウンターのビッグブーツから串刺しでもビッグブーツを決める。レディはチョークスラムでキッドを叩きつける。しかしキッドが肩を上げる。レディが突進するとキッドが丸めこみ。レディが切り返して丸めこむが2カウント。キッドがコードブレーカーを放つが3カウントには届かず。キッドはネックブリーカーから旋回式フロッグスプラッシュ。レディが返せずキッドが勝利した。

◆3WAYバトル 15分1本勝負

ゴキゲンです☆

4分31秒
後方回転エビ固め

ルアカ

※もう一人は小波

小波vsルアカvsゴキゲンです☆の3WAYマッチ。図式としては大江戸隊vsSTARSのハンディキャップマッチだが。3WAYとなれば裏切りも付きもの。どんな決着が待っているか。

小波を除く2人で握手をかわして試合開始。ゴキゲンがアピールするとルアカが襲いかかるがすぐに共闘して小波を捕らえる。STARSがダブル攻撃に行くが小波が分断しルアカにミドルキック連打、サッカーボールキック。前からの蹴りはルアカがかわすが小波がアンクルホールド。ゴキゲンが小波の背後からカット。腕を取ると小波をロープ渡りに同行させる。ゴキゲンがロープを使ってアームホイップ。小波を排除するとルアカがゴキゲンを襲撃。フィッシャーマン狙いはゴキゲンが阻止。ゴキゲンがダッシュすると場外から小波が足を引いて生還。小波の突進をSTARSがかわす。ゴキゲンが突進するたびに小波が足を出していく。するとルアカがゴキゲンの指示で突進。しかし小波が難なくカット。それでもルアカは小波にフィッシャーマンを決める。小波が返すと、ルアカが突進。小波がハイキックを叩き込み脚をロック。ゴキゲンが入ってくるとこの体勢のままフィッシャーマンも決める。小波がコーナーに上がるとゴキゲンとルアカがバックの取り合いから交互に激突させる。するとゴキゲンがルアカを丸めこみ、3カウントが入った。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

岩谷麻優

9分2秒
腕極め逆片エビ固め

飯田沙耶

岩谷麻優と飯田沙耶のシングルマッチはSTARS同門対決。このところ同門対決とはいえ、STARS内で中野たむがCOSMIC ANGELSを結成、岩谷らとの間に不協和音が生じている。1220大阪ではイリミネーションマッチで答えを出すつもりだが、今回の一騎打ちは岩谷にとって純粋に同門の若い選手に胸を貸せる闘いの場になるだろう。1220大阪に向けての結束力を高めるためにも、岩谷と飯田が真っ向勝負を展開する。

 お互いが「お願いします」とクリーンに握手。ゴングと同時に飯田がドロップキックの乱れ打ち。中央に持っていくと強引にカバー。岩谷がコーナーに振って突進するが飯田がかわして逆水平。岩谷はカウンターのドロップキックからサッカーボールキックを放つ。飯田が返すと、岩谷はキャメルクラッチ、ドロップキック。ロープに固定すると背中へのミドルキックからドロップキック、エプロンでカカト落とし。岩谷が押さえ込むが飯田が返す。岩谷がエルボー、飯田がダウン。岩谷はストンピングから突進すると飯田がキャッチして後方に投げる。ボディースラムの構えは岩谷がこらえる。しかし飯田は投げきることに成功。飯田は逆水平を連打しコーナーに追い込む。岩谷がかわしてトラースキックからドロップキック、トラースキック。飯田がこらえると岩谷はハイキックでダウンさせる。飯田が返すと岩谷が全体重を乗せていく。引き起こすとボディースラムからダイビングフットスタンプ。飯田がかわして岩谷をコーナーへ、ドラゴンスリーパーのような体勢でコーナーに宙吊りし、一回転。そこから逆エビ固め。岩谷がロープに逃れると飯田が背中にドロップキック。ノーザンの構えは岩谷がこらえて強烈なエルボー。飯田のみならず岩谷も崩れ落ちる。飯田がエルボーで岩谷を吹っ飛ばす。岩谷が蹴りを入れエルボーで飯田を倒す。岩谷がトラースキックからコーナーに上がりダイビングフットスタンプ投下。飯田が返すと、岩谷はフィニッシュを予告してドラゴンの構え。切り返した飯田が丸め込みの連続、飯田橋。岩谷がなんとか返すと飯田が突進。岩谷が飛びついて腕をロック。グラウンドに持っていき腕を取っての逆片エビ固め。飯田がギブアップし岩谷の勝利となった。試合後、2人は健闘を称え合った。

 

飯田沙耶のコメント

――珍しいカードだったが。

「そうですね、なかなか経験できないシングルマッチだったので自分は素直にメチャクチャうれしかったんですけど、やっぱ、麻優さん、高い壁ですね。全然簡単じゃないって身に染みて実感しました、この試合で。自分のできること全部出し尽くしたつもりなんですけど、全然出し切れてないというか、出させないで立ちはだかってる感じで。いやあ、強い」

――このところ上の選手とのシングルマッチでも相手を追い込む場面も多いが。

「各選手、強いは強いんですけど、麻優さんのなんでしょう、このスターダムで10年間やってきたプロレス、自分のまだスターダムでの2年になるこの歴、全然この差は縮まらないなとこの試合でわかっちゃったというのが正直で」

――それでもその差を縮めていかないといけない。

「そうですね、やっぱ、だからこそ、超えたいと思いましたね、いま。正直いままで麻優さんの下でっていう気持ちでいたんですけど、今日やって、超えたくなりました」

――そのためにも1220大阪でフューチャー王座を取らないといけない

「そうですね。フューチャー取って、麻優さんに近づける第一歩なのかなと思いましたね」

 

岩谷麻優のコメント

――珍しいシングルマッチだったが。

「ええ。やっぱ、試合するまでは、まだまだなんか自分は圧勝できるかな、もっと楽ちんに倒せるかなって思ってたんですけど、こんなに苦戦するとは思わなかったし、セコンドで見ていた飯田沙耶とはちょっと違ってて、生で体験すると肉体改造のおかげもあってか、重みがすごい、迫力があったし、ホント実際にメチャクチャ重たいし、たぶんチョップでいまノドが、肺がやられているんですけど、そのくらい一発一発で流れを変えられるくらいの勢いと、なんだろう、小さいからこそのスピード感とかもあって、なんかこの選手は大化けするなって気がしました、うん」

――赤いベルトの王者だった岩谷から見ても大化けしそうに見えた?

「ハイ。いままでとは違う選手像になってるかなって。誰かのまねごととかではなくて飯田沙耶という選手のキャラクターとして成立しているし、たぶんこれからも化けて行くだろうし、可能性しかないなって思いましたね。だから、飯田沙耶ってまだSTARSっぽくはないと思ういんですよ。どっちかというとキラキラしている感じではない。けど、ホントに正義感を持っているし、誰からも好かれるような、憎めないようなホントに人柄のいい選手だし、STARSに入ってくれてよかったなって思います」

――キラキラよりもゴリゴリしてる。

「うん。すごいですね、あの肉体とか精神力を曲げずに貫いていってほしいなって。でもこの試合で、完全に超疲れました。いままで今年って赤いベルトの防衛戦とかたくさんやったんですけど、今年一疲れましたね(苦笑)」

――タイトルマッチとは異なる疲れ?

「ハイ」

――タイトルに挑戦してくるような強さが飯田にはあったと。

「ハイ。負けられないし負けるはずないと思ってたけど、こんなに追い込まれるとは思わなかったし。なんなら自分が3カウント取りそうというよりは、飯田が自分のことを取りそうな場面が多かったので、ちょっと危ないなって思うところもあったし。気を抜けられないなって感じですね」

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○上谷沙弥

10分9秒
スター・クラッシャー→エビ固め

舞華●

里歩

ひめか

ドンナ・デル・モンドの舞華&ひめかが、上谷沙弥&里歩組と対戦するタッグマッチ。上谷と里歩がスピーディーな攻撃を仕掛けてくるのは必至。これに対し、DDMがパワーで受けて立つ構図が成り立つだろう。舞華と上谷にとっては1220大阪でおこなわれるフューチャー・オブ・スターダム王座戦への前哨戦。王者は舞華で、挑戦者は上谷。飯田を加えた三つ巴の最後を締めくくるためにも、舞華と上谷は、この試合で精神的優位に立ちたいところだ。

 里歩が握手を求めるがDDMは応じない。舞華と里歩の先発で試合開始。舞華が挑発すると上谷が前進、舞華が髪をつかんで張り手を見舞う。髪をつかみ合い上谷が張り手、舞華がタックルを放ちグラウンドへ、上谷が反転しマウントパンチ、舞華も反転してやり返す。上谷が突進すると舞華がショルダータックル。舞華とひめかが上谷をコーナーに振って次々串刺し攻撃。ひめかのカバーを上谷が返す。ひめかは上谷に逆エビ固め。上谷がエスケープすると、ひめかが背中に向けて突進。上谷が返すと側転で翻弄しドロップキック。里歩がジャンピングニーからひめかにコルバタ、619。ひめかが返すと、里歩はブレーンバスターの構え。ひめかの突進を里歩がドロップキック、ひめかはカウンターのニーアタック。舞華が里歩の腕を取り柔道投げの連続。里歩が返すと舞華が突進。里歩が丸め込みからフットスタンプ、コーナーからも決める。上谷が舞華にエルボー連打。ロープの振り合いから上谷がエルボー、ドロップキック。上谷が突進するとひめかがニーでカット、舞華がスリーパー。上谷がエスケープに成功。舞華が突進すると上谷が「なめんな!」とドロップキック、コーナーからダイビングボディーアタック。もう一度コーナーに上がるとひめかが阻止して舞華が雪崩式ブレーンバスターを敢行。中央でもブレーンバスターを滞空時間を取って決める。しかし里歩のカットが間に合う。舞華とひめかが合体のチョークスラム、舞華がラリアット。舞華が担ぎ上げると上谷が丸めこみ。舞華が返すと上谷がニーアタック、スタークラッシャー狙い。舞華がかわすが上谷がノーザン。上谷と里歩がダブルのドロップキックをひめかに決め、上谷が舞華にニールキック、スタークラッシャー。3カウントが入り、上谷が舞華をフォールした。

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

18分32秒
大ふへん者斬→片エビ固め

<王者組>

中野たむ

ビー・プレストリー

白川未奈

刀羅ナツコ

○ウナギ・サヤカ

鹿島沙希●

※第24代王者組のビー・プレストリー&刀羅ナツコ&鹿島沙希が初防衛に失敗。中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカが第25代王者組となる

 1124後楽園でドンナ・デル・モンドのジュリア&朱里&舞華組を破り王者となった大江戸隊のビー・プレストリー&刀羅ナツコ&鹿島沙希組が初防衛戦。相手はCOSMIC ANGELSの中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカ組だ。中野はSTARS内で岩谷麻優の許可なくウナギを迎え入れコズエンを結成、ユニット内に亀裂が生じてしまった。が、コズエンはタッグマッチや6人タッグで快進撃、アーティスト・オブ・スターダム王座への挑戦も決めてみせた。ところが、1213新宿でのSTARS対決で初の黒星で急ブレーキ、そのままタイトル戦を迎えることになってしまった。しかも4日後の1220大阪では岩谷率いるSTARSと「答え」を出すためのイリミネーションマッチが控えている。この大一番をベルトを巻くと巻かないで迎えるのには大きな違いがある。この試合で一発奪取ならば快挙、大阪も勢いをつけて挑めると思われるが、取れなければトリオの存続も問われかねないだろう。チーム歴の浅いコズエンには試練の2大会。新宿ではなぜか同門4WAYが組まれ、あえて両者リングアウトで決着をつけなかった大江戸隊も、簡単にベルトを明け渡すはずもない。まずはこの試合、どちらに転んでも試合後のコズエンの姿に注目だろう。大江戸隊の高笑いか、それとも、岩谷らに見せつけるような初のベルトがコズエンにもたらされるのか。

 コールが終わると大江戸隊が一斉に攻撃し、そのまま試合がスタートする。場外戦でプレストリーがウナギ、ナツコが中野、鹿島が白川を集中攻撃。セコンドの小波も手を出し大江戸隊を援護する。鹿島が白川をリングに戻しロープに固定、大江戸隊が3人で白川を攻撃する。鹿島とナツコが連係で白川を追い込む。白川が返すと、鹿島がマウントを取りチョーク攻撃。鹿島はヘアーホイップからロープ際で腕と首を取る。ナツコが白川に顔面ウォッシュ、ボディースラム、セントーン。白川が返すと、ナツコが自軍コーナーで捕獲。プレストリーがコーナーで顔面を踏みつけ。串刺しエルボーからノーザンライト。白川が返すと、プレストリーはキャメルクラッチ。白川のエルボーをプレストリーが受けて立つ。白川がロープに振ってフライングクロスチョップ。中野がプレストリーに突進もかわされる。プレストリーと鹿島が合体するが中野がかわす。プレストリーが中野をマットに叩きつけるとナツコが入って串刺しエルボーアタック、キャノンボール、バックフリップ。中野とナツコがエルボーの応酬。ナツコが抱え上げようとすると中野が切り返す。ナツコが返すと、中野がコズエンを呼び込みウナギと連係のキック攻撃。白川のクロスチョップから3人がキックの連係。ナツコのラリアットを白川がかわして河津落とし、ドロップキック。10分経過。白川がネックブリーカードロップもナツコがクリアー。白川は腕をロックするがナツコがエスケープ。白川が突進するとナツコがかわして大江戸隊が連係攻撃、ダブルのバックドロップからナツコがラリアット。ナツコは白川を引き起こしボディースラムからフロッグスプラッシュ。ナツコは白川を抱え上げるがこらえられる。白川はカウンターのバックブローからコーナーに上がりダイビングヒップドロップ。鹿島がウナギをプレストリーに振り、フィッシャーマン。ウナギが返すと鹿島が突進、ウナギがスパインバスターからギロチンドロップ。ウナギはゴリースペシャルの構え。鹿島が髪をつかんで押し倒す。鹿島はウナギを挑発。ウナギがエルボー連打も鹿島がかわしてコルバタ、ビッグブーツ。ウナギが返すと、15分経過。鹿島は「どうした」「そんなもんかよ」と挑発し張り手。ウナギが張りかえすが鹿島は左右の張り手を連発、コーナーに追い込んでヘッドバット。鹿島はダイビングフットスタンプ。ウナギがかわして白川と中野が援護、ウナギが旋回してマットに叩きつけるがカットされる。中野と白川がダブルのドロップキック、中野が2人のアシストを得て場外ダイブ。ウナギがフロッグスプラッシュもカットされる。ウナギが鹿島にゴリースペシャル狙い。鹿島が丸めこむがカットされる。コズエンがトリオでカカト落とし。鹿島がイスで殴打するがウナギがゴリースペシャル。ここからサイドに叩きつけると3カウント、アーティスト王座が大江戸隊からコズエンに移動した。

 

ナツコ「おいギャーギャー泣いてんじゃねーよ。勝った気になってるんじゃねーぞ。嫌われ者はウチらだけでいいんだよ! なっ! これからもスターダムをかき乱すのは大江戸隊だけ! あっ、ビーちゃんいつものやってやげて」

小波がマイクを取る。

小波「オーケー、オーケー、オーケー。たかがアーティストが取られただけで大江戸隊は終わりじゃない。私とビーが組んでゴッデスを狙います。ねっ、ビー」

ビー「コナミ&ビー、ネクスト・ゴッデス・オブ・スターダム・タッグチーム・チャンピオン、スゴイ・コナミ、スゴイ。バット×3、アイ・ハブ・ニューチームコズミック・オールド・レディーズ! ウナギ、ショッパイ。ミナ、ショッパイ。たむ、ショッパイ。バットバットバットバット、デモ、ワタナベモモ、イチバン、ショッパイ。ホントーデス!」

ウナギ「私たちCOSMIC ANGELSが新しいチャンピオンになりました-! 私はプロレスラーとしてはじめてのベルトを巻くことができました。本当にたむさん、未奈ちゃん、ありがとうございます。私たちはどんだけしょっぱいと言われようが、前しか向かずに全力でもっともっといろんなことにチャレンジして進んでいきたいと思います。よろしくお願いします」

白川「レディース&ジェントルメン・メイ・アイ・ハブ・アテンション・プリーズ! ウェルカム・アボード、COSMIC ANGELS! コズミック・オールド・レディースじゃない! 天使だよ!! 私たちアーティストのチャンピオンになりました。20日、大阪、初防衛戦をSTARSを相手にやりたいです。たむさんどうですか?」

中野「はい。私たちCOSMIC ANGELS3人の絆をかけてやりましょう。岩谷麻優、スターライト・キッド、ゴキゲンです、アナタたち3人を挑戦者として迎えたいです。いいですよね?」

キッド「おい、たむ! COSMIC ANGELSが喜んでられるのもいまのうちだけよ。お前たちに防衛回数0回、たった4日間だけのチャンピオン姿、最低記録を私たちがプレゼントするから、よろしくお願いします」

中野「面白いね、へへへ。でも、そのプレゼントは受け取れないなぁ。かわりにCOSMIC ANGELSからSTARSにおいしいプレゼントを用意しておくね! クリスマスプレゼント、大阪、楽しみです。(STARSメンバーに向かって)私たちも、アナタたちもデリシャス。(観客に向かって)私たちも、アナタたちも、デリシャース、ウーンマ!」

 

中野組のコメント

たむ「ウナ!」

ウナギ「やったー!」

たむ「よくやった、頑張った。おめでとう。人生、初戴冠」

ウナギ「ありがとうございます。はい、初タイトル。やった!ありがとうございます、本当に。2人の声がずっと聞こえてきて、本当にとても心強かったです」

たむ「私も心強かった」

白川「私、序盤にアゴが外れて」

たむ「アゴ、大丈夫?」

白川「大丈夫です。アゴでもなんでも差し出します。ブサイクになっても、ベルトの方が…整形するよりベルトが欲しい」

たむ「整形すれば顔は治るけど、ベルトはいろんな要素がないと取れないからね。3人のこれでシートベルト締めたので、もう離陸の準備はいいですね。あとはロケットを発射して突っ走るのみ。大阪に向けて。気持ちは大丈夫?」

白川「気持ちですか?気持ちしかないです。スターダムに来て2カ月ちょっとでベルトを巻けるというのは正直、想像していなかったので。でも、やっぱりガムシャラに頑張っていくことでも何か結果につながるのかなって。このベルトだけで満足してちゃいけないと思うし」

たむ「これは準備段階なんでね。3人の絆の証だから。

ウナギ「これはずっと手放さずに」

白川「そうですね。手放さずにいろんなベルトを取っていきましょう」

たむ「この宇宙旅行、おいしいおいしいおいしい宇宙旅行、3人で楽しみましょう。私たちもあなたたちも…」

3人「デリシャース、ウーンマ!」

◆12・20前哨戦インクレディブル・バトル 30分1本勝負

渡辺桃

23分41秒
バズソーキック→片エビ固め

林下詩美

○朱里

ジュリア

 1220エディオンアリーナ大阪直前でダブル前哨戦が組まれた。赤いベルトを懸けてメインで激突するワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美と、挑戦者の渡辺桃。そして、白いベルトことワンダー・オブ・スターダム王座とSWA世界王座の2冠を懸けて対戦するジュリアと朱里。赤いベルト戦がクイーンズクエスト、2冠戦がドンナ・デル・モンドの同門対決だが、今回は前哨戦が一度に実現。ふだんは組まれないタッグでどんな展開が繰り広げられるのか。詩美と桃、ジュリアと朱里、どちらも大阪での対戦相手しか見ていない状況になることが考えられるだけに、ぶち壊しになる危険性もはらんでいると同時に、ここでなにかが生まれる可能性もあるだろう。詩美とジュリア、桃と朱里がタッグを組むのもこの機会だからこそ。貴重なカードから、1220大阪への号砲が打ち鳴らされる。

 四者歩み寄り、DDMのジュリアと朱里、QQの詩美と桃が握手をかわす。先発はジュリアと朱里。慎重に手四つの構えに入りつつ、朱里がグラウンドに持っていく。朱里が首を取るとジュリアが腕を取って立ち上がる。腕の取り合いから朱里がヘッドロック。ジュリアが切り返すと朱里がグラウンドに持ち込む。ブレイクして朱里がテイクダウンを奪い再びグラウンド。朱里が腕を取って立ち上がる。ジュリアがヘッドシザーズもすぐに朱里が脱出し睨み合い。お互いにタッチをして詩美と桃がリングイン。慎重に手四つで組み会い、桃が腕を捻りあげる。桃がレッグロックも詩美が切り返す。ロックアップから桃がヘッドロック、詩美がロープに振るとショルダーをぶつけ合う。桃は「おまえがいけ」と詩美にロープワークをはじめさせる。詩美がショルダータックルで吹っ飛ばすと桃に滞空時間を取ってのボディースラムを連発。桃が返すと、詩美は自軍コーナーに追い込みジュリアにタッチ。ジュリアと詩美がコーナーで桃の顔面を踏みつける。ジュリアは桃にキャメルクラッチ。詩美が朱里のカットを阻止も朱里がジュリアに強引なサッカーボールキック。朱里はジュリアの前に仁王立ち。怒ったジュリアが朱里をリング下に排除。ジュリアは桃をロープに固定、詩美とともにロープ際で攻撃する。ジュリアが桃を押さえ込むが2カウント。詩美が入り、桃の背中にドロップキック。桃が返すと詩美はキャメルクラッチ。ジュリアが控えの朱里をリング下に落とす。桃がカウンターのミドルキック。朱里が入り控えのジュリアを蹴落としてから詩美をコーナーに叩きつける。朱里が串刺しニーも詩美が返す。朱里はすぐに腕十字。詩美がエスケープすると、朱里と桃が合体。ダブルのミドルキックから朱里がサッカーボールキック。詩美が返すと、朱里が突進も詩美のドロップキックを食らう。ジュリアが朱里と向き合うとジュリアが張り手。桃が乱入しジュリアを攻撃。桃と朱里が合体。ジュリアは2人にビッグブーツ、朱里にDDT。朱里を引き起こすとジュリアがブレーンバスターの構え、朱里がこらえてニーを腹部へ連打、フロントネックチャンスリー。ジュリアが返すと、朱里は桃に託す。桃がジュリアにドロップキック、詩美が出てくるようアピールするがジュリアが「いけすかねえな」と桃の髪をつかんで詩美を呼び込む。ジュリアと詩美がビッグブーツの競演。詩美はジュリアを持ち上げて桃の上にボディースラムで叩きつける。詩美はジュリアにタッチを要請。ジュリアは殴るようにタッチ。詩美が桃を後方に投げ捨てる。桃が返すと、詩美が突進も朱里に捕まる。桃もジュリアにエプロン越しに捕まる。DDMは「せえの」で離すがQQがエルボーで落とす。詩美と桃がエルボーの打ち合い。桃が乱打しミドルキックで詩美を倒す。桃の突進に詩美がショルダータックル。串刺しエルボーアタック。桃がミサイルキックで詩美を吹っ飛ばすと串刺しドロップキックを連発し裏投げ。詩美が返すと、桃が蒼魔刀。詩美がかわしてスリーパーに取る。詩美は胴締めに移行も朱里がカット。朱里はジュリアを場外へ落とし詩美にニーアタック、桃がBドライバー。しかしジュリアのカットが間に合う。朱里はジュリアを再び場外へ。15分経過。詩美と桃がダウン。朱里とジュリアが突進。朱里がミドル、ジュリアは顔面ビッグブーツの打ち合い。朱里がミドル連打から突進もジュリアが顔面ビッグブーツで倒す。ジュリアが串刺しで突進、かわされるがネックブリーカーをエプロン越しで決めミサイルキックへ。ジュリアが朱里へSTF。詩美が桃を場外に落とす。ジュリアと詩美が合体し、詩美のアルゼンチンにジュリアのビッグブーツ。詩美はジュリアを持ち上げて朱里に落とす。ジュリアは朱里を引き起こすがコードブレーカーを食らう。朱里がミドルキックから腕十字、腕固め。詩美がカットに成功。朱里のキックをかいくぐりラリアットもジュリアに誤爆。朱里がPKもジュリアが返す。桃と朱里がキックの競演でジュリアを攻め込む。桃が詩美を場外に落とす。朱里がジュリアにジャーマン。ジュリアもジャーマンのお返し。朱里がハイキック、ジュリアがヘッドバット。両者ダウン。20分経過。ヒザを着いた状態でエルボーの打ち合い。ジュリアが引き起こしエルボー合戦が継続。ジュリアが連打し朱里が崩れ落ちる。ジュリアの突進に朱里がジャーマン、抱え上げるとジュリアが回避しバックドロップ狙い。朱里のハイキックをかわしジュリアがバックドロップ、ドロップキック。ジュリアはフィニッシュを宣言しグロリアス狙い。朱里がこらえて詩美がラリアットもジュリアに誤爆。桃が詩美を蹴落としリング上は朱里とジュリア。朱里が山折りもジュリアが返す。朱里はハイキックからバズソーキック。これで3カウントが入り、朱里がジュリアからピンフォールを奪った。

朱里「あー、ジュリアー! 女子プロレス大賞おめでとう! マジでマジで、自分のことのようにうれしい。ドンナ・デル・モンドが大躍進したのは、ジュリアの頑張りだと思ってる。本当に本当に、おめでとぅ! でも、でもな、大阪でベルトをかけたタイトルマッチ控えてて、今日私が勝利したってことは、ちょっとリードしたんじゃないの? 大阪で私が勝利してベルトを2本巻いて、赤いベルトに挑もうかなって思ってるよ」

ジュリア「えっとー、朱里、ちょっとちょっと、あの強すぎ。あー、もう! でも、でもねジュリアの辞書には『連敗』という言葉は載ってないんだよねぇ! 今日の借りはたーっぷり大阪で返してやるよ。そして、ジュリアのことが好きで好きでたまらないスターダム・ファンの諸君、2020年度女子プロレス大賞、受賞しました。ありがとうございます。えーっとね、連覇? 来年も受賞できるよにまた頑張ります。大阪、頑張って、二冠になります。ありがとうございました」

詩美「おいジュリア、今日は仮にも私のパートナーなんだからさ、うっかり私が攻撃しちゃったとしてもスリー取られるんじゃねーよ。お前、さては女子プロ大賞取ってちょっと浮かれてるんだろ? 選考では私は2番だったみたいなんで、来年こそは林下詩美の年にします。そのためにも1220日絶対に負けられない。渡辺桃、完全決着しよう!」

桃「詩美、お前も赤いベルト取って調子乗ってんじゃねーのかよ? 毎日忙しいのかもしれないけどよ、そのベルト、私が取って、2021年引っ張って行くのはこの渡辺桃だから、大阪楽しみにしてるよ」

朱里「はーい、失礼しまーす。ちょっとしゃべりまーす。すみませんねぇ。まぁ、ちょっと自分が勝ったので。1220日、エディオンアリーナ大阪・第1競技場まであと4日。決戦のときがあと4日ではじまります。みなさんもね大阪まで見に来るもよし、PPVで楽しむもよし。まあ私たちはね、この結果をみなさんがワクワクとしてもらえるように、私たちも頑張りますのでみなさん大大・大注目、よろしくお願いします。それじゃ、世界に通用する、モノが違う女、それが私、朱里。みんな、サラマポ。ありがとうございました」

桃&朱里のコメント

朱里「ダブル前哨戦、世界に通用するモノが違う女・朱里が取りました。大阪で私が必ずベルト2本取って、その姿を皆さんにお見せしたいと思います。そして、桃ちゃんとタッグありがとうございました」

桃「ありがとうございました」

朱里「自分はこんな組めるなんて思ってなかったので、本当に今日楽しみにしてて。同じ蹴りを使う2人なので、まぁないと思うんですけど、また組めたら嬉しいななんて思っちゃいましたね」

桃「私も正直、楽しかったですね。モノが違う女はやっぱり、モノが違うなと、隣にいても感じさせられましたし。それに比べて最後勝って、私が詩美から勝ちたかったので、それはちょっと悔しいんですけども、大阪大会、このノリに乗ってる渡辺桃が赤いベルト取って、朱里とやってもいいんじゃないかなと」

朱里「いいねえ。あと桃ちゃん、大阪は赤いベルトがメインだけど、白とSWAのこのベルトの2冠の方がメインにふさわしい試合をするから、よろしく」

桃「こちらこそ、よろしくお願いします」

詩美&ジュリアのコメント

詩美「今日は大事な前哨戦、ジュリアのせいで負けた」

ジュリア「今日は大事な前哨戦、林下のせいで負けたよ。でもね、これでやってわかりました。私これ、大阪で防衛します。負けは負けかもしれないけど、失敗を確認するための成功だったんじゃないかなと、今日の試合して思ったんでね。なおさら大阪大会、楽しみですよ。私が2冠になるところを見に来てください」

詩美「私は1220日、渡辺桃と最終決戦。新しいスターダムの時代を引っ張るリーダーの座は譲れません。私が防衛して2021年も私がスターダムを盛り上げていきます。そして、2021年の女子プロ大賞は、ジュリアに2連はさせないように。2021年も私が盛り上げていきたいと思います」

ジュリア「ふふん、それはどうかな。大阪大会はDDMの同門対決が私はメインにふさわしいと思ってるけど。この勢いを私が来年につなげて、私が来年も女子プロ大賞もぎ取ってやるんで、諸君、お楽しみに。アリベデルチ、またな」

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