『STARDOM YEAREND CLIMAX 2020』
12月26日(土)後楽園ホール(観衆713人=超満員札止め/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆3WAYバトル 15分1本勝負 |
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ゴキゲンです☆ |
4分9秒 |
レディ・C |
※もう一人はルアカ
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
11分1秒 |
飯田沙耶 |
◆タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○岩谷麻優 |
12分44秒 |
AZM● |
スターライト・キッド |
里歩 |
◆DDMvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ひめか |
11分42秒 |
刀羅ナツコ |
○なつぽい |
鹿島沙希● |
◆DDMvsCOSMIC ANGELS 6人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ジュリア |
17分16秒 |
中野たむ |
朱里 |
白川未奈 |
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○舞華 |
ウナギ・サヤカ● |
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<挑戦者組> |
16分4秒 |
<王者組> |
ビー・プレストリー |
林下詩美 |
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○小波 |
上谷沙弥● |
※第18代王者組の林下詩美&上谷沙弥が3度目の防衛に失敗。ビー・プレストリー&小波が第19代王者組となる
試合詳細レポート
◆3WAYバトル 15分1本勝負 |
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ゴキゲンです☆ |
4分9秒 |
レディ・C |
※もう一人はルアカ
年内最終戦はレディ・Cvsゴキゲンです☆vsルアカでスタート。STARSのゴキゲンとルアカに新人のレディ・Cが挑む図式だ。レディ・Cはデビュー戦に続き2度目の後楽園ホール登場。今年は旗揚げ以来初めて新人王決定戦がおこなわれなかったが、唯一の生え抜き新人が年内最終戦で初勝利をおさめることができるか。
3人がクリーンに握手をかわして試合開始。手四つの構えに見せかけてレディ・Cが高く手を挙げて誘う。ゴキゲンが足を踏みつけてルアカと共闘。ルアカとゴキゲンが「2020年感謝でーす」とファンにお礼の言葉を贈る。ゴキゲンがルアカにキャメルを決めるとレディと共闘。レディのビッグブーツからキャメルを交代。しかしゴキゲンが裏切ってレディを攻撃。レディはゴキゲンを排除しルアカとエルボー合戦、ショルダータックルを連発しルアカをダウンさせる。レディがルアカをマットに叩きつけるがゴキゲンがカット。レディはゴキゲンにエルボー。ゴキゲンがエルボーにいこうとするとレディが額を掴む。ゴキゲンのエルボーやキックはレディに届かず空回り。レディはゴキゲンに串刺しビッグブーツ、背後からルアカがレディを丸めこむとクロスボディーアタック。ゴキゲンが突進するとルアカがコンプリートショットからビッグブーツ、フィッシャーマン。しかしレディがカットに間にあう。レディがルアカの顔面にビッグブーツ、フィニッシュを宣言しチョークスラム。しかし背後からゴキゲンが回転エビ固め。そのままゴキゲンがレディから3カウントをゲットした。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
11分1秒 |
飯田沙耶 |
クイーンズクエストの渡辺桃とSTARSの飯田沙耶が一騎打ちで対戦。桃は12・20大阪で林下詩美と赤いベルトを懸けて同門対決。敗れはしたがビッグマッチでのメイン登場は大きな経験となった。対する飯田は、同大会のオープニングマッチで悲願のフューチャー・オブ・スターダム王座を初戴冠。今後、若い力のリーダーとしての活躍が期待される。フューチャーは近い将来ビッグマッチのメインを飾る選手が争うべきベルトとなった。そのイメージを作って見せた前王者・舞華を継いでどのような王者像を作り上げるのか注目だ。10周年イヤーのプロローグとなるビッグマッチでメインとオープニングを飾った選手によるシングルマッチだ。
飯田が「お願いします」と手を差し出すが桃は応じずゴング。同時に飯田がドロップキックも桃がかわしてストンピング連打。飯田は「ふざけんな」とエルボー連打からドロップキックを4連発。桃がカウントを入れさせずに返すと飯田はコーナーに振って突進。桃は「なめんな!」とカウンターでドロップキック。桃は飯田に「なめんなクソゴリラ!」とボディースラムを3連発。飯田が返すと、桃はキャメルクラッチで絞り上げる。さらに「どうした?」と挑発しながらロープに追い込み蹴り上げる。飯田が向かっていくと桃は「こいや!」と挑発しエルボーでダウンさせる。桃はストンピング連打で「終わらせるぞ」と挑発し投げの構え。飯田が反転してボディースラムを狙うが桃がこらえる。桃の突進を飯田がキャッチし、ボディースラムで叩きつける。飯田は逆水平の連打。桃がブロックしエルボー。エルボーの打ち合いに桃が打ち勝つ。串刺しドロップキックを飯田がかわしフライングクロスチョップ。飯田は「もう一回あげるぞ」とボディースラムの構え。桃がこらえてミドルキックを連発。飯田がキャッチして突進、桃を倒すと逆片エビ固め、背後からドロップキック。桃が突進を止めてBドライバー狙い。飯田がかわすが桃は串刺しドロップキックを連打するとブレーンバスター。桃がコーナーからミサイルキック投下。飯田が返すと、桃はチキンウイングフェースロック。テキーラを切り返した飯田だが桃がマットに叩きつける。飯田が返すと桃がダイブ。かわした飯田がコーナーに叩きつけ変型ダイヤモンドダスト。しかし2カウントで桃の肩が上がる。飯田は腕をロックしギブアップを迫る。ノーザンライトを決めるが桃がクリアー。飯田は「こんどこそ」とブレーンバスターの構え。形が崩れ、桃が背後に。桃は首をロックしグラウンドに持っていくが飯田がエスケープに成功。桃はフィニッシュを宣言しテキーラ狙い。飯田が切り返すと桃が返してカウンターのハイキック。もう一度蹴り飛ばすが飯田が返す。桃はBドライバーを決めると3カウントが入った。
桃のコメント
――大阪での赤いベルト戦を終えて最初の試合だったが。
「そうですね。なんか最近、フューチャーのチャンピオンになった飯田とシングルマッチでしたけども、まあ、前よりはダメージがあるなあと思いましたね。まあ、こないだワールドの試合もやっていろんなところを痛めてますけど、年内最終戦は勝利で終えたということで、また来年から私は赤いベルトを目指してやっていきたいと思います」
――赤の次期挑戦者はフューチャーを失った舞華。赤いベルトを狙う桃だが、飯田がフューチャーを取って、あとから追われる驚異みたいなものは感じる?
「そうですねえ、やっぱ自分もベルトを取ったあとの勢いというのは身をもって知っているので、それがちょっと怖いかなっていうのはありますけど、まだまだ追いつかれないなと感じてます」
――桃はあくまでも詩美の赤いベルトを狙う?
「そうですね」
――詩美が保持している限りQQの同門対決となるが。
「同門対決となっても狙うものは一つ、赤いベルトなので、詩美というよりは赤いベルトを私は狙っていきたいと思っています」
飯田のコメント
――フューチャーを取って最初の試合が、赤いベルトに挑戦したばかりの桃だったが。
「やっぱ、大きいですね。渡辺桃、元々白のベルトの最多防衛回数記録保持者というのもあって、こないだの赤いベルトの挑戦者でもあって、まだまだ自分にはかなわない敵だったのかもしれないんですけど、自分にとっては今日の試合、やっぱ、大きな、今後のフューチャーへの大きな糧になったというか。やっぱ強い選手とやることで自分がもっともっと成長できる力になると思うので。ビー・プレストリーにしょっぱいしょっぱい言われてるけど、アッシは全然しょっぱいなんて思っちゃいないんで。渡辺桃、もっともっと闘っていきたいと思ってます」
――上の選手と闘いながらフューチャーのベルトも守っていく?
「ハイ。もっと上の、いまフューチャーって新人のベルトっていう象徴だと思うんですけど自分はもっと上の位に上げたいと思ってるんで、若手のベルトだけじゃなくてもっと熱い試合ができるベルトにしていきたいと思っているので」
――フューチャーのベルトを失った前王者の舞華が赤いベルトに挑戦するが。
「そうですね。正直、自分がようやくフューチャーのベルトを手にしたときには林下詩美が赤のベルトを防衛して、舞華が赤のベルトに挑戦。あせりが正直出ちゃうんですけど、やっぱ、あんだけ舞華と白熱した試合をした仲なので、自分は応援するじゃないですけど、全然、赤のベルトに挑戦していいんじゃないかなって思ってます。でも自分もいまはフューチャーのチャンピオンですけど、いつかはやっぱり赤のベルトに挑戦したいし、2人とももっと闘いたいと思ってるので、あせらず自分の歩幅で一歩ずつ上に行きたいと思ってます」
◆タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○岩谷麻優 |
12分44秒 |
AZM● |
スターライト・キッド |
里歩 |
STARSの岩谷麻優&スターライト・キッド組が里歩&AZMのハイスピードタッグと対戦。タッグリーグ戦以来、組む機会の多い岩谷とキッドだが、今回は岩谷がハイスピードの選手たちに囲まれての試合となる。里歩&AZMは前&現ハイスピード王者コンビ。12・20大阪ではAZMがMarvelousの星月芽依を破り同王座の他団体流出を阻止、防衛を果たしたばかりだ。左手の負傷は完治していないようだが、ハンディを感じさせない試合運びでベルトを守った。次の防衛戦も気になるが、まずはスピーディーな展開必至のこの試合に注目したい。
里歩が岩谷をコーナーに追い込みストンピング連打。AZMがロープに固定すると里歩も加わり顔面を挟み撃ち。里歩が岩谷の背中にドロップキック。岩谷が向かっていくと里歩が蹴り飛ばしてコーナーに振る。岩谷がかわしてドロップキック。キッドが里歩にコルバタ。AZMがキッドを捕まえ里歩がエルボー。キッドはまとめてクロスボディーもキャッチされる。キッドが里歩の腕を取ってアームホイップからドロップキック、その場飛びムーンサルトプレス。里歩がキッドをかわしてダブルリスト。AZMがミサイルキックをキッドに叩き込みアームホイップからグラウンドでのサブミッション。AZMとキッドがかわし合い。キッドがフィッシャーマンを決めるがAZMがクリアー。岩谷がAZMにドロップキック。バックを取るがAZMがかわしてハイキック。岩谷はカウンターのトラースキックでやり返す。さらに低空ドロップキックからカバーするがAZMがクリアー。岩谷はコーナーに上がりキッドと合体。しかし里歩がカットしAZMが岩谷にハイキック、ブレーンバスター。AZMは里歩を呼び込みダブルでダイビングフットスタンプ。しかし岩谷がかわしてみせる。ところがAZMと里歩がトラースキックの挟み撃ち。AZMがミスティカ式ワキ固め。岩谷がエスケープするとAZMと里歩がダブルのダイビングフットスタンプを成功させる。AZMはコーナーから飛んで岩谷にサブミッション。キッドがカットに入り10分経過。AZMがコーナーに上がるとキッドがアームホイップでカットし岩谷がトラースキック。岩谷とキッドで619の競演。岩谷がドドンパでAZMを叩きつけるが里歩がカット。岩谷はフィニッシュを予告してドラゴンの構え。AZMが切り返すと里歩がジャンピングニー。AZMが丸めこむがカットされる。里歩が突進するとキッドがネックブリーカー。岩谷はAZMにハイキック。AZMが返すと岩谷がボディースラムからキッドと合体しファンタスティックフリップ式ダイビングボディーアタック。そして岩谷がスタンディング式の変型ドラゴンスリーパーでAZMがギブアップ。岩谷の勝利となった。
◆DDMvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ひめか |
11分42秒 |
刀羅ナツコ |
○なつぽい |
鹿島沙希● |
ドンナ・デル・モンドのひめか&なつぽい組と大江戸隊の刀羅ナツコ&鹿島沙希組がタッグで対戦。ひめか&なつぽいのパワーとスピードが大江戸隊のラフ殺法をいかにしてかいくぐるかが試合の焦点となってくるだろう。
DDMの入場を大江戸隊が襲撃しゴングを要請、場外戦で試合が始まる。ナツコはひめか、鹿島がなつぽいを攻撃する。ナツコはなつぽいのバトンを盗んでひめかを殴打し首を攻撃。鹿島がなつぽいをリングに上げてボディースラム、ヒザをノドに載せてカバー。ナツコがなつぽいに顔面ウォッシュ、セントーン。なつぽいが返すと、ナツコが顔面を踏みつけ。なつぽいが向かっていくがナツコが蹴り倒す。なつぽいがクロスボディーもナツコが受け止める。そこへひめかがショルダータックルでカット。替わったひめかがナツコにショルダータックル連打。鹿島が乱入するがひめかが2人にショルダータックル、ナツコに逆片エビ固め。ナツコがエスケープするとひめかが背中にニーアタック。ナツコはスピアでひめかを倒し鹿島に託す。鹿島がひめかにコルバタ、ビッグブーツ。串刺しはひめかがかわしナツコも追い込むと、2人まとめてアルゼンチンバックブリーカー。場外に出た大江戸隊になつぽいがプランチャ、リング内に鹿島を入れるとダイビングボディーアタック。鹿島が返すと、なつぽいがドロップキックを顔面3連打。鹿島がナツコの援護を得てビッグブーツ。鹿島とナツコが合体攻撃。しかしひめかのカットが間に合う。ひめかは鹿島に高々とボディースラム。しかしナツコがリング下から足を引く。鹿島がエプロンに出てなつぽいを蹴り上げるとコーナーからダイブ。なつぽいが返すと鹿島がビッグブーツ連発からなつぽいを挑発。ナツコは場外フェンスにひめかをチェーンで括り付ける。なつぽいがビッグブーツをかわしてドロップキック。10分経過。なつぽいが鹿島をコーナーに振るがナツコが乱入し鹿島を援護、ナツコがフロッグスプラッシュ、鹿島がダイビングフットスタンプ。ひめかが戻ってカットに成功すると2人まとめてラリアット。ひめかは鹿島にバックドロップ。なつぽいがジャックナイフ。なつぽいはバックを取るが鹿島が丸めこむ。なつぽいはトラースキックからジャーマン。3カウントが入りDDMの勝利となった。
ひめか&なつぽいのコメント
――大江戸隊とのタッグマッチだったが。
なつぽい「1月以降のカードを見たところ大江戸隊と何度も何度もしつこいように当たるから、ここで来年に向けて、いい弾みになったんじゃないかなって思います」
ひめか「とにかく自分はおなかがすいていたので、ブタモヤシが食べられてよかったなと思います」
なつぽい「もうおなかいっぱいだね」
ひめか「おなかいっぱい。もうブタモヤシはいらない」
◆DDMvsCOSMIC ANGELS 6人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ジュリア |
17分16秒 |
中野たむ |
朱里 |
白川未奈 |
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○舞華 |
ウナギ・サヤカ● |
12・20大阪でSTARSを離れ独立を宣言したコズミックエンジェルズ。中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカのトリオはアーティスト・オブ・スターダム王座を一発で奪取してみせるとともに、STARSの岩谷麻優&スターライト・キッド&ゴキゲンです☆とのイリミネーションマッチも制し初防衛に成功。そして今回はジュリア&朱里&舞華のドンナ・デル・モンドと全面対決となる。ジュリア&朱里&舞華は今年1月に揃ったDDMのオリジナルトリオ。この3人によってジュリアは一匹狼からユニットを結成した。一方の中野はジュリアとの連戦を経て、自身がリーダー格のユニットを結成、外部の選手を集めたメンバー構成からもジュリア軍を意識したことは明らかだろう。ジュリアと中野による攻防が別の形でスタートしそうな今回の6人タッグマッチである。
ウナギだけが握手求めるがDDMは応じず先発はウナギと舞華。舞華が首を取るとウナギがバックを取る。舞華が取り返しウナギが腕をロック。舞華が切り返し腕を絞り上げていくがウナギも取り返してみせる。舞華がヘッドロック、ウナギがヘッドシザーズ。コズエンがDDMを場外に落とし舞華をターゲットに連係攻撃。3人でのキックの挟み撃ちからウナギがカバー。舞華が返すと、ウナギにショルダータックル。ジュリアと朱里でウナギを捕獲。舞華が投げてジュリアと朱里がドロップキック。3人でハイタッチをかわし朱里がウナギにサッカーボールキック。片足で押さえ込まれたウナギが返すが腕十字に捕まる。ウナギがエスケープすると朱里がコーナーに叩きつけてウナギを自軍コーナーへ。ジュリアがウナギをロープに固定しDDMで攻撃。ジュリアがDDTもウナギの肩が上がる。舞華がウナギにボディースラム連発。朱里がウナギをコーナーに叩きつけ串刺しニーアタック、ブレーンバスター。ウナギがエルボーで向かっていくと朱里が「もっとこいよ!」と受けて立つ。朱里はストンピング連打から突進、ウナギがキャッチしマットに叩きつける。白川が入りフライングクロスチョップ連打。朱里がコーナーに振るが白川が河津落としから吊り天井へ。しかしジュリアがカット。白川は朱里と舞華にネックブリーカー。朱里が返すとコードブレイカーからPKを放つ。ジュリアが白川にビッグブーツ、髪を束ねてマットに叩きつける。さらにトップロープに額をこすりつけていく。ジュリアは白川に「誕生日おめでとう」。白川はムッとした表情。ジュリアが串刺しビッグブーツからネックブリーカー。白川が返すと、カウンターのエルボー。ジュリアは中野に「(白川と)同い年?」と質問。ジュリアのビッグブーツと中野のローキックの応酬。ジュリアは中野に「相変わらずだな!」。エルボーの打ち合いからジュリアがトップに上がりミサイルキック投下。中野が返すと、ジュリアはSTFへ。しかしウナギがカットに入る。DDMがコズエンを分断。ジュリアが中野にバックドロップ狙い。中野がこらえてスピンキック、ジャーマン狙い。ジュリアがくぐり抜けてバックドロップも中野がバイオレットシューティング。両者ダウン状態。ウナギと舞華が対峙。ウナギがショルダータックルも舞華が打ち勝つ。舞華はブレーンバスターの構えにいくがウナギが切り返しショルダータックルで吹っ飛ばし、ギロチンドロップ。ウナギがゴリースペシャルの体勢。舞華が切り返し柔道投げの連発。ウナギはゴリースペシャルを決め絞り上げるがDDMがカット。15分経過。コズエンが3方向でDDMに串刺し攻撃の連続、カカト落とし。白川が舞華を捕まえウナギがコーナーからマッドスプラッシュ。舞華が返すと、ウナギはゴリースペシャル狙い。舞華がかわしてブレーンバスター。しかしコズエンがカット。ジュリアと朱里が白川と中野に投げっぱなしジャーマン。朱里とジュリアでウナギにキックの連打。舞華に振ると舞華がキャッチし旋回して炎華落としで叩きつける。舞華がそのままウナギをピンフォールした。
舞華「アーティスト・オブ・スターダム・チャンピオンのCOSMIC ANGELSとやら、いま必死に頑張ってるみたいだけど、われわれDDMにはまだまだほど遠いね。まあ私たちがそのベルトをいただくまでにせいぜい頑張って、鍛えておいてください。私は、来年1月17日、ここ後楽園ホール大会で林下詩美が持つ赤いベルトに挑戦し、そしてチャンピオンとして日本武道館に進みたいと思います」
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、メリークリスマス! 1日遅れのメリークリスマス。今年1年、DDMの応援、諸君ありがとうございました。2021年もわれわれDDMがスターダム、いや女子プロレスを盛りあげてどんどん注目を集めていきたいと思うので、一瞬たりとも目を離すなよ。ありがとうございました」
朱里「2020年に、DDMが誕生して、そして私自身スターダムに入団して、来年はもっともっと大きな夢をつかんで最高に輝きたいと思ってまーす」
舞華「じゃあ、なつぽい、ひめかいないね? なつぽい、ひめか、朱里、ジュリア、そして舞華。世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド、良いお年を!」
ジュリア組のコメント
ジュリア「2020年、後楽園での最終戦ということでしっかりドンナ・デル・モンドが、ひめかもなつぽいも勝利して、我々も勝利し、いい締めくくりだったんじゃないのかしら?」
舞華「そうだね。どうしても鰻重が食べたくて食べたくて。血糖値上がるので気をつけないと」
朱里「コズミックエンジェルズだっけ? あの3人はベルトを持ってるからね。どんな感じかなと思って試合をして、まだまだウチらの強さには及ばないなっていうのはわかったけど、なんかちょっと熱いなにかを感じた気がして、次また当たるとき、ちょっと楽しみかなっていうワクワク感が今日ちょっとやってみて生まれたかなって」
ジュリア「人って変わるものだから、これからどうコズミックエンジェルズが変わっていくのか、すごい見ものじゃないのかなって、今日やってみて楽しみが今後が楽しみなユニットなんじゃないかなって肌で感じた。かわいい、乳がデカい。あと、ひとつだけ。中野たむは相変わらず、痛い。2021年も我々ドンナ・デル・モンドがスターダムの、いや、女子プロレスを盛り上げて、プロレス界の顔となれるようにガンガン輝いていきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。アリベデルチ。またな」
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<挑戦者組> |
16分4秒 |
<王者組> |
ビー・プレストリー |
林下詩美 |
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○小波 |
上谷沙弥● |
※第18代王者組の林下詩美&上谷沙弥が3度目の防衛に失敗。ビー・プレストリー&小波が第19代王者組となる
ワールド・オブ・スターダム王座を12・20大阪で防衛してみせた2冠王の林下詩美が年内最終戦でゴッデス・オブ・スターダム王座防衛戦。上谷沙弥とのコンビでビー・プレストリー&小波組の挑戦を受ける。大江戸隊は小波のアピールによりプレストリーとの挑戦が決定。小波は大江戸隊入りした今年の集大成として臨み、プレストリーは負けずして返上したゴッデス・オブ・スターダム王座の奪回を期してくるだろう。果たして詩美は2冠王として年を越すことができるのか。2021年を占うメインのタッグタイトル戦だ。
詩美と小波で先発。バックの取り合いから小波がネックロック。詩美が取り返すが小波がヘッドロック。詩美が小波の蹴りをかわすも小波が腕を取る。上谷とプレストリーがロープワークの攻防も小波が上谷の足を引き、王者チームを場外戦に誘う。プレストリーがエプロンから上谷にミドルキック。セコンドのナツコ、鹿島も手を出して王者組を妨害する。プレストリーが上谷の左腕にエプロンでストンピング。リングに戻すと左腕にストンピング、ロープ際で顔面を踏みつける。コーナーに追い込みストンピングの連打を左肩へ。小波がトップロープから上谷の左腕にフットスタンプ。小波が上谷のノドを踏みつけてカバー。プレストリーが上谷の腕をロックしコーナーに叩きつける。コーナーからもダイブして左腕を攻めていく。さらに左腕をサードロープに括り付けて絞り上げると上谷が悲鳴を上げる。上谷は「なめんな!」と叫んで小波にエルボーを打っていく。小波の突進を上谷がかわしてドロップキック。詩美が入り小波にドロップキック。プレストリーが乱入するが詩美が小波を担いでプレストリーに叩きつける、詩美は2人まとめて串刺しアタック、ドロップキック。小波が詩美にスリーパー。詩美が切り返してスリーパーを胴締めで決める。小波が切り返してスリーパーへ。詩美が切り抜けて串刺しドロップキックからアルゼンチン狙い。小波がかわしてPK。プレストリーが串刺しエルボーからネックブリーカードロップ。詩美がコーナーに振るとプレストリーがロープからドロップキックも詩美がショルダータックル。プレストリーがDDTも2カウント。10分経過。プレストリーがプランビー狙いも詩美がアルゼンチンの体勢。プレストリーが切り返すとエルボーからジャーマン、プランビー。しかし上谷がカットに成功。プレストリーはジャンピングニー、詩美がかわして投げっぱなしジャーマン、ラリアット。小波が上谷に飛びつき腕十字。上谷が上になるが2カウント。上谷はミサイルキックからカバーするが小波が返す。上谷がダッシュすると小波がかわしてプレストリーと連係攻撃。小波がスライディングキックで場外に落とし、プレストリーがエプロンからトペコン。しかし上谷がかわしてリングに戻りエプロンからムーンサルトアタック。小波をリングに戻すと上谷と詩美がミサイルキックを同時に放つ。詩美が抱えて上谷とマジックキラー。上谷が小波にフィッシャーマン。小波を引き起こしてスタークラッシャーを決める。決まったと思われたが小波の肩が上がる。上谷はフィニッシュを宣言しコーナーへ。カットしたプレストリーが抱え上げ小波がダイブ。小波は腕固めへ。15分経過。大江戸隊が乱入しリング上が大混乱。小波が上谷をカバーするが2カウント。小波がトライアングルアームロックに取ると上谷がギブアップし、ゴッデス王座が移動した。
小波「ゴッデスが、ゴッデスが戻ってきたぞ! 来年は大江戸隊がスターダムの中心になる。2020年ジ・エンド。また来年」
ビー「ヘイ、コナーミアリガト、エット…オオエドタイ・イチバン・チーム。クイーンズ・クエスト・ショッパイ、ネ。デモ…、ワタナベ・モモ、イチバン・ショッパイ! フォーエバー!! メリークリスマス&ハッピーハッピーハッピー、ハッピー・ニュー・イヤー」
大江戸隊が退場すると会場が暗転し、スターダムの2020年を振り返る映像がスクリーンに映し出される。
場内が明るくなるとSEAdLINNNGの高橋奈七永と世志琥が現われ、リングに上がる。
奈七永「どうもお久しぶりです、スターダムさん。私は、初代ワールド・オブ・スターダム・チャンピオン、高橋奈七永です。今日はちょっとケンカ、売りにきました」
世志琥「どうも女子プロレスラー・世志琥です。久しぶりだな。おい何かさ、スターダムにウチらと試合ができる骨のあるヤツいねーのかよ。おい、ロッシーでもいいぞ。でもな、岩谷。オメエが女子プロレスのアイコン? 笑わせんじゃねーよ。女子プロレスのアイコンだったらよ、久々にウチとシングルでタイマン張れよ」
飯田が割って入る。
世志琥「誰だテメー?」
飯田「アッシはスターダムの飯田沙耶だ。麻優さんに指一本、触れんじゃねーよ!」
世志琥「悪いけどさ、お前には用ないんだわ。下がっててくんね?」
岩谷「世志琥ちゃん、スターダムに出たいの? 自分は10年間ここのリングでスターダムを守ってきた。けどアンタたち2人はスターダムからいなくなった。ここに、ここのリングに上がること、そんな簡単なことじゃないんだよ」
世志琥「女子プロレスのアイコンがそんなもんかよ。簡単なことじゃない? ウチらだってな、どういう気持ちでここのリングにいま上がってるのか、オメエら知らねーだろ。こっちは女子プロレス背負ってきてるんだよ。逃げるのはえーな、アイコンさんよ。お前がやらないんだったら別にいいよ。他にウチらとできるようなヤツいないだろうし、もうこのリングには用ないわ。いいですか、それで…」ジュリアが立ち上がりアピール。
ジュリア「これはこれは、女子プロレス大賞を取り損ねた世志琥さんじゃないですかー!まあ私はね、スターダムの歴史は知らないんですけど、ちょっとね、ひとつ…」
スターライト・キッドもアピール。
キッド「おい世志琥、高橋奈七永。麻優さんが出るまでもない。私と飯田沙耶が相手してやるよ!」
奈七永「飯田とキッド? この2人のお子ちゃまたちじゃな、相手になんないんだわ。麻優、出てこいよ」
リングサイドで見ていた渡辺桃がリングに上がる。
桃「麻優さん、これはSTARSだけじゃなくて、スターダムの大きな問題ですよ。そんなに言うんだったらこの渡辺桃がやってやりますよ。高橋奈七永、5年前の渡辺桃だと思ったら、ケガしますよ」
岩谷「桃、頼もしいね。本当にこれは自分たちの問題じゃなくて、スターダムの問題でもあるんで、いまのスターダム、アナタたちに知ってもらいたいなって思います」
世志琥「ウチはテメエとシングルをやるまで、逃げも隠れもしねーからな。楽しみにしとけよ」
世志琥が岩谷の胸ぐらを掴むと、飯田が止めにはいる。
世志琥「テメエらに本物の女子プロレス見せてやるから、楽しみにしとけ。そこんとこよろしく」
奈七永と世志琥が退場。
岩谷「最後の最後にとんだ爆弾がきましたね。そして、2020年、スターダム年内最終戦、メインで勝った大江戸隊がいない…!? 誰が締めるんだよ、この興行! 年内最後だぞ。まあ、みんないるからみんなで今日だけ仲良く締めようよ。まあ、ここは仕切らせてもらいます。2020年、年内最終戦、本当に満員のお客様、皆様ありがとうございます。スターダム2020年、本当に、本当にいろいろなことがあって、激動な1年でしたけれども、ここで選手みんなが一生懸命に闘えているのは、みなさんが日々応援してくれてるからこそです。本当にありがとうございます。2021年の、22年だっけ? 2021年のスターダムにも目を離さないで、みなさん、チェケラー! というわけで、おのおのの…今日はいいや。渡辺桃、普段はね敵だけど、今日は一緒にね名乗り出てくれたし、すごい頼もしかったよ。渡辺桃にかかってる。みんなにも。必ずスターダム、これからもスターダムのてっぺん目指して、羽ばたいていくので、今日はWe are STARDOMで…いやー、おのおのでいいや。みなさんも好きなユニットの応援してる決めポーズで大丈夫です。じゃあ今日は年内最後なので立っていただこうかな。すみません、お立ちいただいて。これでいいよ、じゃあデリシャスでいいからさ。じゃあ行きますよ。2020年、スターダム楽しかったですか? 2021年もスターダムを見に来てくれますか? これからも一生、スターダムを応援するって人は手をあげてください。なんとなくいい感じです。というわけで2020年、年内スターダム最後、締めさせていただきたいと思います。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM! ありがとうございました!」
奈七永&世志琥のコメント
奈七永「リング上で言ったのがすべて」
世志琥「まあ、自分は本当に岩谷にしか興味ないし、あんなクソチビどもに興味ないんで。自分が狙うは岩谷ただ一人です。あれで女子プロレスのアイコンとか言われても、全然面白くないし」
奈七永「すぐ売られたケンカ買えばいいのにね」
世志琥「ねえ。周りに守られて、それでもアイコンかよって。アイコンだったらもっと堂々と、こっちが売ったケンカ買えよって思ったし。こっちは身一つで来てんだ。いまのスターダム、クソ面白くねえんだ。うちと高橋奈七永が来てんだよ?」
奈七永「もっと、別に岩谷だけじゃなくて」
世志琥「誰も上がってこないじゃん。うちらが上がったって。みんなビビッちゃってさ」
奈七永「あの飯田とキッド? 目の前に来た度胸だけは買いますよ。あと桃? あとはちょっとこれから女子プロレスかき回していくためにきょうは来たってことなので。まずきょうは第一歩。これからまた楽しみにしていてください」
世志琥「自分の最終標的は岩谷麻優なんで、そこは変わらずにいきたいと思います」
――岩谷とやりたいという話は出していたが、反応がなかったところも実力行使につながった?
世志琥「そうですね。こっちがふっても反応がないんだったらいくしかねえな、みたいな。つまんないじゃないですか、なんの発展もなくてさ」
奈七永「つまんねえな」
世志琥「本当につまんない。売られたケンカも買えねえ。余裕ないよね。きょうだってさ、結局(岩谷は)メインに出てないわけでしょ。メインに張れないような選手が女子プロレスのアイコン?」
奈七永「しょせんそんなもんだ」
――ここに来るにはハードルが高かったと思うが?
奈七永「まあ、ないよ。あってないようなもんだし、なくてあるようなもんだし。それをいろいろぶっ壊していくのがシードリングの役目でもあるから。楽しみにしててください」――全体をかき回していく?
奈七永「ハイ」
世志琥「女子プロレスに革命を起こします」
プレストリー&小波のコメント
ビー「イエー、メリークリマス。オーエドタイ。センキュー、コナミ。ウィナー」
小波「センキュー、ビー。ありがとう」
ビー「アリガトー」
小波「1年ぐらい、ニューパートナーと一緒にこのゴッデスのベルトが私の元に返ってきました。今年が年内最終戦、大江戸隊がこのベルトを取ってジ・エンド。そして来年はこのベルトとともにいろんなものを奪って、大江戸隊がスターダムの中心となって大暴れしていきたいと思います」
ビー「オーエドタイ、イチバン。QQ、ショッパイネ」
――詩美と上谷の手応えはどうだった?
小波「上谷がきょうはめちゃくちゃ印象的だったと思います。上谷が想像以上に成長してた。もしかしたら、フィニッシュのフェニックスがあそこで決まってれば、私は負けたかもしれない。ただ、ビーの助けと頭のよさでこのベルトが大江戸隊のもとに帰ってきました」
――奈七永と世志琥がきたが?
来ない「ちょっとマイク聞いてなかったので、何があったのか全然わからないんですけど。まあ来るなら、自分たちもやりますよ。ただ、岩谷麻優が何か言ってるんですか? わかんない」
――それぞれのユニットの選手が対戦意思を表明したが?
小波「ナツコも?」
――大江戸隊はいなかった。
小波「なるほど。別にくるならやります。ただそれだけ。来る者は拒まず潰すのみ」