2021/04/10 試合結果

2021年4月10日 『CINDERELLA TOURNAMENT 2021』

『CINDERELLA TOURNAMENT 2021』
4月10日(土)後楽園ホール(観衆606人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆~ビギニングファイト~ シングルマッチ 15分1本勝負

妃南 

6分24秒
体固め

レディ・C

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ひめか

6分37秒
JPコースター→片エビ固め

羽南

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

舞華

8分27秒
OTR

小波

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ウナギ・サヤカ

6分51秒
OTR

刀羅ナツコ

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

吏南

4分40秒
OTR

AZM

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

スターライト・キッド

6分23秒
OTR

渡辺桃

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

岩谷麻優

4分16秒
首固め

フキゲンです★

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ジュリア

4分21秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

琉悪夏

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

林下詩美

8分59秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

白川未奈

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

5分48秒
OTR

中野たむ

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

朱里

9分26秒
バズソーキック→片エビ固め

なつぽい

試合詳細レポート

◆~ビギニングファイト~ シングルマッチ 15分1本勝負

妃南 

6分24秒
体固め

レディ・C

 カードが二転三転。当初は羽南vs妃南vs吏南vsレディ・Cの4WAYバトルがマッチメークされていたが、トーナメントリザーバー選手の羽南のエントリーが決定したため3WAYに変更。さらに当日、鹿島沙希が欠場となり吏南がエントリー。よって、妃南vsレディ・Cのシングルマッチが第1試合でおこなわれることになった。

 ロックアップから妃南が腕を取りにいくとレディが取り返して捻りあげる。腕の取り合いから妃南がヘッドロック、ドロップキックを3連発。レディが返すと、妃南が串刺しで突進。かわしたレディがビッグブーツ。妃南が返すと、レディがストンピング連打から滞空時間の長いボディースラムで叩きつける。もう一度叩きつけるが妃南の肩が上がる。レディは逆エビ固めでギブアップを迫るが妃南がエスケープ。レディが挑発しエルボーの打ち合い。妃南が突進するとレディが止めるが、妃南がこらえてマットに叩きつける。もう一度叩きつけるがレディが返す。レディは河津落としも2カウント。チョークスラムを狙うが妃南が切り返して外道クラッチ。レディが返すと妃南が丸め込みの連続。妃南が突進しビッグブーツをかわすと払い腰。柔道投げの連続もレディがしのぐ。妃南はフィニッシュを予告して抱え上げると前方に叩きつける。レディが返せず、妃南が勝利した。

シンデレラ・トーナメント入場式

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ひめか

6分37秒
JPコースター→片エビ固め

羽南

 第7回目となる春恒例のシンデレラ・トーナメントが開幕。これまではワンデートーナメントで優勝者を決めていたが、今年は史上初となる2大会に分けての開催、最多となる20選手が参戦する。オープニングを飾るのは、ひめかと羽南の1回戦。飯田沙耶が4・4横浜武道館の試合で左ヒザを負傷したためトーナメント参戦を断念、代わりにリザーバーの羽南が入ることとなった。最近目に見えて大きくなった羽南にはビッグチャンス到来だ。相手は大型のひめかとあって、迫力ある闘いが期待される。リザーバーの羽南が1回戦を突破すれば痛快だが、ゴッデス王座から陥落したばかりのひめかにとってはまたとない巻き返しの機会でもある。シンデレラ・トーナメントは初参戦ながら、昨年のシングルリーグ戦、5★STAR GPでは初出場ながら準優勝と飛躍の舞台ともなった。それだけに、今回の目標は優勝以外に考えられない。タッグからシングルへと気持ちを切り替え、まずは着実に1回戦突破を狙うだろう。

 羽南から握手を求めるがひめかは応じず。ゴングが鳴ると羽南がドロップキック連発もひめかがショルダータックル一発で吹っ飛ばす。ひめかはコーナーに追い込んで逆水平チョップの連打、「ゴリちゃん待ってるよ!」と叫んだが、羽南が胸を叩いてやり返す。しかしひめかがすぐに反撃。羽南をボディースラムで叩きつける。羽南のエルボー連打をひめかが受けて立つ。羽南が投げようとするもひめかがこらえる。ひめかが突進すると羽南が投げを打つ。ひめかがコーナーに振ると羽南がボディーアタックからワキ固め。羽南が右腕にストンピング。右腕を捻りあげアームブリーカーから蹴り上げる。羽南が突進しドロップキック連打、ひめかにラリアットを打たせない。羽南が絶叫しボディースラムを狙うが反対に投げられてしまう。ひめかは逆片エビ固め。羽南がエスケープすると、ひめかが後方にニーアタック。引き起こして突進すると羽南が飛びついて腕十字。羽南がエルボー連打から突進、ひめかがキャッチしてバックフリップ。担ぎ上げられた羽南が丸め込みの連続。羽南は「終わりだ!」と絶叫し担ぎ上げようとするがひめかが至近距離からラリアット。もう一発撃ち込むが2カウント。ならばとひめかはアルゼンチンで担ぎ上げフィニッシュを予告し叩きつける。3カウントが入り、ひめかが1回戦を突破した。

 

ひめかのコメント

―――まずは1回戦突破。

1回戦突破で喜ぶのが普通なんでしょうけど、ここで私、負けたら先がなさすぎでしょ。さすがに、羽南とかには負けられないよ。これ、トーナメント表出てます?」

――まだ出ていないが。

「なんで出てないのって思うけど、誰と闘うのかわからないですが、2021年のシンデレラは、この私、ジャンボプリンセスのひめかです」

――身体がどんどん大きくなってる羽南はどうだった?

「そうですね。大きくなってるのに前と同じ技を使うと威力がすごいなって思うのと、関節も素早く入れられたりもするので、自分が大きい分隙を突かれやすいから、今後も注意して、負けないようにしないとはと思います」

――試合中のチョップは飯田へのメッセージ?

「そうですね(笑)。そうですね。飯田は試合でのアクシデントで(欠場)。飯田はユニットは違うけど尊敬している選手ではあるので、絶対に復帰してシングルをやりたいなと思ってます」

――ゴッデスのベルトを落として、このトーナメントは心機一転?

「まあそうですね。それまでやっぱりゴッデス一直線というところがあったので、シングルだとタッグと違って味方が自分しかいない

ので、そこの力を強めて、強めた結果シングルで結果を出したらまたゴッデスにも挑戦したいなという気持ちがあります」

――会見で「優勝したら大きいドレスを」と言っていたが、会社には通っている?

「言ってはいるんですけどね。会社が訊いてくれるかどうかはわからないですけど(笑)。小さかったら、ちょっと身体が出た感じのドレスになるかなとは思うので(笑)」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

舞華

8分27秒
OTR

小波

 舞華と小波の実力派対決がトーナメント1回戦に組まれた。舞華は4・4横浜武道館でのドンナ・デル・モンド同門対決に敗れ、ゴッデス・オブ・スターダム王座を失ってしまったばかり。直後のトーナメントは心機一転、気持ちを切り替えてシングルプレーヤーの実力を見せたいところだ。対する小波はここまでチャンスを得ながらも、シングル戦線ではここ一番でタイトルや優勝に見放されてきた。タッグパートナーのビー・プレストリーがスターダムを離れたことで、まずはシングルで方向転換が必要か。舞華、小波、両者にとって出直しとなる一戦。2回戦に駒を進めるのは、どっちだ!?

 グラウンドの攻防でスタートし小波が腕を決めにかかる。小波がロープに振ると舞華がショルダータックル。舞華のラリアットを小波がかわしてミドルキック。小波は舞華を場外に送り出してキックの連打。さらに右肩を鉄柱に叩きつける。小波はリング中央で胡座をかいて舞華の生還を待つ。舞華が戻ると小波が右腕を踏みつけてストンピング。右腕を引いて立ち上げると、蹴り上げて挑発。舞華がロックボトムからカバーするが小波が返す。舞華がコーナーに振りラリアットからバックドロップ。舞華が返すと、小波がワキ固め。舞華が切り返し腕十字も、すぐに小波が腕十字。舞華が上になるが小波がバックにまわり腕固め。腕十字の体勢を切り返し舞華が上になる。小波が返すと舞華はブレーンバスター狙い。小波がバックにまわり変型コブラツイスト。さらに腕を締め上げ両腕を取る、グラウンドに持ち込み小波が腕を絞り上げる。舞華はなんとかロープに到達。しかし小波がスライディングキック。小波はコーナーに追い込み頭部へのドロップキック、ブレーンバスター。舞華が返すと、小波が飛びついて腕十字、三角絞め。舞華がリフトアップしOTRを狙う。小波はぶら下がり式で腕十字。残り3分。小波がコーナーに上がると舞華が落として突進。小波がロープを引くが舞華がこらえる。小波がエプロンに出しバックを取る。舞華が脱出するが小波がハイキック。小波が突進すると舞華がエルボー、ロープ越しにブレーンバスターを狙うが小波が組み付く舞華は強引にブレーンバスター。小波が落下し舞華がOTR勝利を手に入れた。

 

舞華のコメント

ああっ…。まずは1勝。1回戦の相手、小波、強敵、難敵。1回戦で腕一本もっていかれてしまったけど、30日、必ず腕一本もげようが足一本もげようが私が優勝して、スターダムの女帝になってやる」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ウナギ・サヤカ

6分51秒
OTR

刀羅ナツコ

 1回戦屈指の危険なカードがウナギ・サヤカvs刀羅ナツコと言っていいだろう。ウナギは2月に7番勝負を完走、4・4横浜では上谷沙弥を相手に番外戦もおこなった。が、そのすべてでウナギは敗北。常識的に考えればウナギがこのトーナメントで優勝する可能性は限りなく低いと言って間違いない。が、だからこそ、ここで大逆転の大躍進を見せれば痛快なことこの上ない。脚の負傷が気になるアーティスト王者だが、このトーナメントでなんらかのきっかけを掴みたい。とはいえ、相手がナツコだけに一筋縄ではいかないだろう。会見ではこのカードへの不快感をあらわにしたナツコ。アーティスト王座戦を見据えた上でのラフを仕掛けてくることが予想される。

 ウナギがエルボー連打で奇襲を仕掛ける。しかしナツコが串刺しエルボーアタックからヘアーホイップ、顔面ウォッシュで圧倒する。ウナギがエルボーもナツコのミドルを食らってダウン。ナツコが顔面を踏みつけセコンドの白川も挑発。ナツコはレフェリーに悪態をつく。エルボーの打ち合いからナツコがヘッドバット。ナツコの突進にウナギがコードブレーカー、フェースクラッシャー。ナツコが返すとウナギは大ふへん固めを狙う。ナツコが切り返すが、ウナギが前方に叩きつける。ナツコが返すとウナギは大ふへん固めを再び狙う。ナツコが切り返しエルボーの打ち合い。ウナギの突進にナツコがラリアット。ナツコはコーナーに追い込むとキャノンボール、バックフリップ。ダウン状態のウナギを引き起こしボディースラムからフロッグスプラッシュ。決まったと思われたがウナギが肩を上げる。ナツコはフィニッシュを予告してダイビングギロチン。ウナギがかわしてカカト落とし、場外転落を狙う。エプロンに送り出したがナツコが戻りエルボーアタック。ウナギもやり返しラリアットをかわすとエルボー、ナツコの突進をロープを引いてかわす。ナツコが転落しウナギがOTR勝利を獲得した。

 

ウナギのコメント

「やった…やった! OTRっていう普通のシングルにはないですけど、勝ちは勝ちだ! ここから勝ち進んで、トーナメント、シンデレラつかみたいと思います。やった! ありがとうございます」

――OTRは狙っていた?

「体格差もすごかったですし、もうOTRしかないなと思ってましたね。常に、常に狙ってました」

――シングルでも結果を残したい。1回戦で結果が出たが?

「そうですね。OTRにかなり助けられましたけど、一応、シングルで1勝できましたね」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

吏南

4分40秒
OTR

AZM

 当日になり鹿島沙希が欠場。これにより鹿島vsAZMの1回戦が吏南vsAZMに変更。吏南が初出場で大抜擢、チャンスをものにすることができるか。

 吏南が花道でAZMの入場を襲撃、フェンスに叩きつけ場外マットにボディースラム。リングに戻ると「どうした!」と挑発。AZMが入ると吏南は卍固めでギブアップを迫る。AZMがエスケープすると、吏南は柔道殺法の連続。AZMがエルボーを打つと吏南がビッグブーツ。AZMがドロップキックからブレーンバスター。吏南が返すとAZMはサッとワキ固めに入る。吏南がエスケープすると、AZMが串刺しで突進、吏南がエプロンに出すとAZMがダイブを狙うが吏南が蹴り上げる。AZMがこらえてリングインし丸め込みの応酬に。AZMが突進するとリング下から小波が足を引く。吏南がジャックナイフも2カウント。AZMがハイキックから腕固め。吏南がエスケープに成功。AZMはフィニッシュを宣言しダイビングフットスタンプ。しかし吏南が自力でクリアー。AZMは改めてフィニッシュを宣言しコーナーへ。ナツコがカットするとナツコにフットスタンプ、吏南がドロップキックでAZM転落。吏南が2回戦進出となった。

 

AZMのコメント

――1回戦で負けてしまったが。

「シンデレラ・トーナメント優勝するつもりだったんですけども、初出場の、しかも急きょ代理の吏南ちゃんに負けて、すごく屈辱的ですね。まあ、吏南ちゃんは昔の私に似ているところがあるので、また闘って、昔のクソガキ加減を私が教えてあげたいと思いますね」

 

吏南のコメント

――急きょシンデレラ・トーナメントに出場が決まり、1回戦突破。

「大江戸隊とSTARSの全面対抗戦で沙希さんが勝ってくれて。でも自分、ホントになにもできなくてここで勝たないとホントに意味ないと思ったし、自分は最年少でベルトを巻くのを狙っているので、シンデレラを自分が最年少で優勝して、14歳のシンデレラになりたいと思います」

――出場が決まったときはどう思った?

「もうホントに、自分が出るとは思ってなかったし、まだ実力も全然だからと思ってたんですけど、自分が出ると言われたからには、このチャンスをものにして自分の夢に一歩近づけるように、絶対勝とうと思いました」

――セコンドのナツコ、小波の協力もあったが。

「それはもう大江戸隊ありきの自分だと思ってるので、うれしいです」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

スターライト・キッド

6分23秒
OTR

渡辺桃

 渡辺桃vsスターライト・キッドのカードは昨年のトーナメント1回戦と同一カード。昨年は桃が勝利したが、このところのキッドはSTARSのナンバーツー的なポジションを獲得、白いベルトにも挑戦し格段に経験を積んでいるだけに侮れない。対する桃はこのトーナメントで優勝を飾り、かなえたい望みを告げるつもりでいるらしい。果たして桃が希望することとはなんなのか。この試合で勝った方が俄然勢いを増しそうだ。

 ゴングが打ち鳴らされキッドがエルボー連打、桃が応戦しハイキック。キッドがかわすが桃も突進をかわしドロップキックを串刺しで連打する。桃がサッカーボールキックからミドルキック。桃が仁王立ちでキッドのエルボーを受けて立つ。ロープに追い込むと喉元を踏みつけ「終わらせるぞ」とBドライバーを狙う。キッドがかわすが619を捕まれエプロンに出されてしまう。桃が突進するとキッドがかわしてロープを引く。桃がエプロンから戻ってカウンターのミドルキック、ブレーンバスター。蒼魔刀をキッドがかわし背後からダブルニーアタック。キッドはフィッシャーマンで叩きつけるが2カウント。キッドはコーナーに上がるが桃がカット。キッドがスイングDDTを狙うが桃がBドライバー狙い。キッドが丸め込みの連続から飛びつくが桃がこらえる。キッドが旋回するが桃が叩きつけて背後から蒼魔刀。正面からも蒼魔刀を決めるがキッドがクリアー。桃はチキンウイングからBドライバーを決める。しかしキッドが返してみせる。桃はスリーパーからドラゴン狙い。桃がコーナーに上がるとキッドがドロップキック。桃はエプロンでキッドにハイキック、Bドライバーを狙うとキッドがキッチャンボム。桃が転落しキッドが1回戦を突破した。

 

キッドのコメント

「シンデレラ・トーナメント2021、渡辺桃から勝利しました! 去年Bドライバーでスリー取られたんですけど、今年の私は違います。Bドライバー決められたけど、絶対負けたくない気持ちがBドライバー返すことができたし、去年は私のキッちゃんボムをBドライバーで潰されてから最後Bドライバーで仕留められたんですけど、今年はBドライバーをキッちゃんボムで切り返してOTRで仕留めてやりました。2回戦、進出したからには決勝、そして優勝目指してシンデレラ駆け上がっていきたいと思います」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

岩谷麻優

4分16秒
首固め

フキゲンです★

 4・4横浜でおこなわれたSTARSvs大江戸隊の全面戦争。最後に敗れたゴキゲンです☆がルール通りSTARSから大江戸隊に強制移籍、リングネームもフキゲンです★に変更された。よって、この試合は大江戸隊のフキゲン初戦ということになる。皮肉にも、相手はSTARSのリーダー岩谷麻優。5・29大田区でゴキゲンを必ず取り戻すとしているが、この試合に複雑な気持ちで臨むことは間違いない。フキゲンは大江戸隊としての試合をするのか、岩谷は純粋に勝ちを求める闘いができるのか。1回戦でもっとも予想がつきにくい展開となりそうだ。

 ナツコに連れられてフキゲンが脅えながら入場、リングに入れられる。リング下ではナツコが鉄パイプでエプロンを叩いて威嚇する。岩谷がリングインするとフキゲンが泣き顔に、しかしコール時にフキゲンが襲い掛かり場外に追い出す。フキゲンはヒールファイトで岩谷をフェンスに叩きつける。フキゲンは岩谷をリングに戻しロープに固定するとナツコが加わる。フキゲンは「フキゲンでーす!」とアピールしキャメルクラッチ。コーナーに振ると突進。岩谷は「ゴキゲンさん戻ってこい」とアピールしながら突進にビッグブーツ。改心したのか「ゴキゲンでーす」とのアピール。しかしこれはフェイクで岩谷を叩きつける。ブレーンバスターをかわした岩谷が低空ドロップキック。エプロンに出すとエルボーの打ち合い。フキゲンが手を取ってロープ歩き。岩谷がOTRを狙うがフキゲンもエプロンに出す。フキゲンが地獄突き。脚をすくうと岩谷を落としにかかる。トラースキックを掴んだ「麻優さん(リングの)なかでーす、ゴキゲンデース」と握手を求める。しかしこれもフェイク。岩谷が突進を丸め込むと3カウントが入った。

 

岩谷のコメント

「今日はシンデレラ・トーナメント1回戦、初めてのフキゲンさんだったんですけど、あれは、あれはいったい、なんなんだろう? なにを考えてるかわからない。ゴキゲンさんは、悪に染まってた? わからない、わからない(苦笑)。わからないよ」

――岩谷としては(STARSの)ゴキゲンのままで闘えるのではないかという期待があったと思う。大江戸隊に取られてはしまいリングネームはフキゲンになったが、中身はゴキゲンのままで闘えると思ったのでは?

「そうですね。ゴキゲンさんのままだと思いたかったけど、完全に大江戸隊になってた…。たぶん、麻優さん、麻優さんって言ってたけども、あれも自分を騙すための言葉だったのかな? もう、ゴキゲンさんはわからない」

――取り返したい気持ちは変わらない?

「それはもちろんあります。必ずゴキゲンさんを取り返してSTARSに戻って、またゴキゲンさんとしてSTARSを支えてもらいたい。だから取り返す。数日間であんなにヒールというか、大江戸隊に…。でもなあ、試合終わってからも刀羅ナツコがゴキゲンさん、フキゲンさんのことを叱って引きずって帰ったんですよね。わかんないな…。大江戸隊の一員にはなってないのかな、わからない、わからないよ、フキゲンさん」

――1回戦を突破し、シンデレラ・トーナメントは優勝返り咲きを狙うと思うが。

「以前は2連覇して輝かしい2年間、そこから、シンデレラ・トーナメントから自分は変わったので、また返り咲きたいと思います。自分もまだまだ狙ってるベルトあるので」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

ジュリア

4分21秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

琉悪夏

 ドンナ・デル・モンドのジュリアと大江戸隊の琉悪夏による1回戦。ジュリアは4・4横浜で舞華&ひめか組との同門対決を制し、朱里とのコンビでゴッデス・オブ・スターダム王者を初戴冠。タッグ王者となったばかりでいきなりシングルの祭典に臨むこととなる。昨年のジュリアは初出場で初制覇、今年は岩谷麻優以来のシンデレラ・トーナメント連覇を狙う立場である。1回戦の相手は大江戸隊入りした琉悪夏。当初はビー・プレストリーが予定されていたが、4・4横浜を最後にスターダムから離れることとなり、リザーバーの琉悪夏がエントリーされた。ジュリアは「3分もったらたいしたもの」と豪語するも、琉悪夏にとっては大番狂わせを起こすにはまたとないチャンス。トーナメントならではのルールやセコンドも利用、なりふりかまわない勝利への執念が求められる。

 琉悪夏が先制攻撃を仕掛けるがジュリアがバックドロップ狙い。琉悪夏がこらえてマットに叩きつけるとビッグブーツ。琉悪夏がフィッシャーマンもジュリアがクリアー。琉悪夏がボディースラムからフィニッシュを宣言してコーナーへ。冷凍庫爆弾を放つがジュリアがヒザを突き立てカット。ドロップキックにいくが琉悪夏がクリアー。ジュリアはノーザンライトボムで一気に試合を決めた。

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

林下詩美

8分59秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

白川未奈

 赤いベルトを巻く林下詩美。王者として臨むシンデレラ・トーナメントで最初に闘うのは初エントリーの白川未奈だ。詩美にとって優勝は至上命令。制覇した上でワールド・オブ・スターダム王座次期挑戦者に朱里を指名するつもりでいるからだ。対する白川は、中野たむ&ウナギ・サヤカとのトリオでアーティスト・オブ・スターダム王座を保持するもシングルでの実績はないに等しい。それだけにこのトーナメントでの大物食いでサプライズを狙っている。白川は優勝を果たしシングルのベルト挑戦が目標だという。ここで詩美を破れば、赤いベルト挑戦という可能性も一気に浮上するが…。

 入場した詩美がコーナーに上がると白川が襲い掛かりエルボー連打、ストンピング連打。さらにネックブリーカードロップを決めるが詩美が至近距離からドロップキック。詩美はボディースラムを連発で叩きつけるが白川が返す。詩美がストンピングを連打し顔面を踏みつけていく。中央に持っていくと背後からドロップキック。白川が返すと詩美はカバーの連続で追い込んでいく。詩美は「どうした?」「やる気見せてみろよ」と顔を蹴っていく。白川が向かっていくと詩美がエルボー。詩美の突進に白川はヒザへのドロップキック、フライングクロスアタック、串刺しエルボーアタック、横からのドロップキック。さらに詩美のラリアットをかいくぐりコルバタから河津落とし、袈裟固め。詩美が逃れると白川は気合いを入れてコーナーへ。詩美が追いつきデッドリードライブで落としてみせる。詩美がコーナーに上がると白川は「なめんな」とエルボー連打。詩美をのけぞらせ突進。しかし詩美がビッグブーツをコーナー上で放つ。白川は詩美を引いてDDT。エルボー連打、後方からもエルボー。しかし詩美が返してみせる。白川はインプラントDDTを狙うが詩美がこらえてバックフリップ。白川がエルボーにいくと詩美も応戦。エルボーの打ち合いから白川が突進も詩美がラリアット。白川はカウンターで空中胴締め落とし。残り3分。白川がコーナーに上がりダイビングエルボー。「もらった!」と叫んでインプラントDDT。詩美が返すと、白川がバックを取る。詩美がこらえるとラリアットをかわしてスリーパー。残り2分。白川が逃れるが詩美がバックを取る。切り返した白川が丸め込みの連続。詩美がラリアットを決めてコウモリ吊り落とし。さらにバックを取るとフィニッシュを宣言しぶっこ抜きジャーマン。3カウントが入り詩美が2回戦進出を決めた。

 

詩美のコメント

「1回戦、無事ではないかもしれないけど、無事に私は勝利して次の2回戦に進みますよ。私は、めんどくさい女がすごく嫌いだけど、白川未奈、あの熱い女は嫌いじゃないっすね。なんか、アイツに言われて同期だとか初めて知ったくらい白川未奈なんて興味なかったけど、今日の白川未奈だったら、ちょっとはいい選手なんじゃないかなって思いました。まあまだまだ私に届かないところだらけなので、まあ来年?再来年?何年後かにまた試合をしたときに、もっともっと私を楽しませて欲しいなと思います。シンデレラ・トーナメントこのまま進んでいって、私が優勝します」

――白川のどういうところがいいと思った?

「なんでしょう? 闘ってて白川未奈の目を見ても、コイツ折れてないなっていうのをすごく感じました。最後まで私に向かってくる姿勢と表情と、すごくよかったなと思います」

――いま鼻を押さえているが。

「なんでしょう? これはなにで打ったかちょっとわからないですけど、それほど最初は彼女に期待もしていませんでしたが、私に血を出させるまで来たっていう彼女の本気はすごく伝わりましたね。鼻血止まらないし…」

――今年は(赤いベルトの)チャンピオンとして優勝しないとという気持ちがある?

「そうですね。こちらシングルのトーナメントですので、もちろんシングル最高峰のベルトを持ったこの林下詩美が優勝するべきと言いますか、優勝するのが当たり前の気持ちで挑んでいきます」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

5分48秒
OTR

中野たむ

 中野たむと上谷沙弥が1回戦で激突。中野はワンダー・オブ・スターダム王者初防衛に成功したばかり、対する上谷は3・3日本武道館でワールド・オブ・スターダム王座に挑戦も初奪取はならなかった。ともにシングル戦線で明暗を分けた両者だが、2人にはデビュー前からの物語がある。上谷からすれば中野は遠い存在だったとのことだが、中野は上谷の才能をうらやましくさえ思っている。白いベルトを懸けて対戦したとしてもおかしくない好カード。勝った方が決勝進出への可能性をグンと近づけるのではなかろうか。

 中野がサッカーボールキックからミドル。上谷がキャッチするとカウンターでドロップキック。上谷は逆エビ固めでギブアップを迫る。中野がエスケープすると上谷が突進し背中にドロップキック。中野が返すと上谷はラリアット。中野がかわして丸め込みからバックドロップ。中野がニーアタックを後頭部に放つ。上谷がコーナーに振って突進。中野がかわしてコーナーから宙吊りのスリーパー。中野は上谷をエプロンに出してデスティニーハンマー。上谷がかわして中野を蹴り飛ばす。両者エプロンでエルボーを打ち合う。上谷が投げを狙うと中野がバックを取る。上谷がこらえると中野はタイガーの構えに。中野がトラースキックからジャーマン。中野がリングインし、ストンピング。突進すると上谷がスワンダイブで飛びつき中野を落とす。中野が失格となり、上谷が勝利した。

 

上谷のコメント

「シンデレラ・トーナメント1回戦、たむさんから勝利することができました。あのころはたむさんは遠くて遠くて本当に手の届かない遠い存在だったんですけど、たむさんはいつも同じ目線で私を見てくれていて。きょうしっかりプロレスで真っ正面から向き合えた気がしました。今回はロープを越えたのですが、次は本当の意味でたむさんを超えたいです。このシンデレラ・トーナメントを制すれば、新たな希望と未来がたくさんが見えてくると思います。ここから勝ち進んでいって、私がトーナメント優勝したいと思います」

◆シンデレラ・トーナメント 1回戦 15分1本勝負

朱里

9分26秒
バズソーキック→片エビ固め

なつぽい

 トーナメント1回戦最後の試合は、ともにシンデレラ・トーナメント初出場となる朱里となつぽいの一騎打ち。しかもドンナ・デル・モンド同門対決である。SWA世界王者・朱里は4・4横浜でジュリアとともにゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取、2冠王となった。一方のハイスピード王者・なつぽいは中野たむの白いベルトに挑むも敗戦、2冠には届かなかった。そんな両者がトーナメント初戦でぶつかるのだが、なつぽいは朱里を「朱里姉ちゃん」と呼ぶほど慕っている。スターダム参戦前から舞台共演などで関係があった2人。まずはこの試合で朱里が勝って、詩美が保持する赤いベルト挑戦へさらに一歩進めるのか、それとも、初出場初優勝をもくろむなつぽいが、朱里の野望を砕いてみせるのか。

 朱里から手を差し出し握手をかわすとなつぽいが丸め込みの連続。朱里がロープに追い込んでブレイク、なつぽいが張り手。朱里がロープに振るとなつぽいがかいくぐり回し蹴り。朱里がショルダータックルで吹っ飛ばすとなつぽいがかいくぐってバックラッシュ気味に飛びつく。朱里が受け止めサイドに叩きつける。朱里は正面からドロップキック、串刺しニー、フロントネックチャンスリー、腕十字。なつぽいがエスケープすると朱里はストンピング連打。なつぽいがエルボー連打も朱里が仁王立ち。朱里がビッグブーツからロープに固定しチンロック。ヒップを蹴り飛ばすと片足でカバー。返されると強烈なサッカーボールキック。なつぽいが返すと朱里がミドルキック連打、顔面を踏みつける。なつぽいはドロップキック連打でやり返しカバー、朱里が返すとなつぽいは右ヒザにストンピング連打。朱里がコーナーに振るがなつぽいがアームホイップからストレッチマフラー。朱里がエスケープすると5分経過。なつぽいは朱里の右脚をロープにかけて絞り上げる。エプロンに出て右ヒザにエルボー連打、ドラゴンスクリュー。リング中央で右ヒザにストンピング連打。朱里がエルボー、なつぽいもやり返していく。朱里がニー連打からコーナーに上がるなつぽいがドロップキックでエプロンに出してドロップキック連打。スライディングキックで朱里が落ちそうになるがドロップキックをかわしてみせる。朱里がコーナーからダイビングギロチン。残り3分。朱里はなつぽいをマットに叩きつけるも2カウント。朱里はなつぽいを担ぐが丸め込まれる。なつぽいが丸め込みの連続。マヒストラルの連続も朱里がクリアー。残り2分。なつぽいがアキレス腱固め。朱里がエスケープすると、なつぽいがバックを取る。朱里が切り返しバックの取り合い。なつぽいの突進に朱里がハイキック。なつぽいが返すと、朱里は顔面を蹴り上げ残り1分。朱里がバズソーキックを決めると3カウントが入った。

朱里「シンデレラ・トーナメント、1回戦目突破しました。なつぽいとは約5年ぶりのシングルマッチで、自分は久々に試合ができてうれしい。でもさ、でもさ、握手してさ、すぐ丸め込むってさ、どういうこと? めっちゃビビったわ! でも、さすが我が妹って思ったよ。今日はありがとう」

握手から抱擁をかわす。

朱里「また明日から高めあっていこ、ねっ。えっと、シンデレラ・トーナメント2回戦、4月30日ですね。自分は林下詩美と2回戦目、やりたいと思っています。そこで勝利して、シンデレラ・トーナメント優勝して、そして赤いベルトも手に入れるつもりです。スターダムを刺激的な世界にしていく。そして朱世界のはじまりする。それではみなさん、そんなこんなで、お楽しみにぃ! ひめか、舞華、ジュリア、なつぽい、そして朱里。世界にはじめる女達、ドンナ・デル・モンド。みんなサラマッポ、ありがとうございました!」

朱里のコメント

「シンデレラ・トーナメント1回戦目、突破しました。自分は赤いベルトに挑戦表明しているので、ここで負けるわけにはいきません。必ず、シンデレラ・トーナメント優勝します。2回戦目に林下詩美、あたりたいですね。会社の方、当ててください、お願いします。そして優勝して、赤いベルトも自分のものにします。そして朱世界のはじまりにし、スターダムを刺激的世界にする。必ずやり遂げます」

 

なつぽいのコメント

――朱里と対戦して。

「前に(シングルで)闘ったのは5年前とかなので、そのときとは全然違うんだぞってところを見せつけたい気持ちもあったし、朱里さんをいますごく近くで見られるチャンスがすごく沢山あるので、それに対策を考えてきたりしたんですけど、一発一発の重みがすごくて、一発食らってしまうとホントきつかったですね。立て直すのが大変でした」

―ー朱里とはあらためてどういう存在?

「ホントに人としてもプロレスラーとしても尊敬できる、憧れの自慢のお姉ちゃんって感じですね」

――次はどういうシチュエーションでシングルマッチをしたい?

「同じDDMにいる以上、同門対決というのがなかなか組まれる機会はないと思うので、朱里選手はいまベルト持ってますし、自分もベルトを持っているので、ベルトをかけたりとかするような対決ができるように自分も成長したいと思ってます。もう一皮剥けたら、また挑戦したいと思います」

一覧へ戻る