『甲府大会』
5月23日(日)アイメッセ山梨(観衆287人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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舞華 |
5分55秒 |
妃南 |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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羽南 |
8分50秒 |
レディ・C● |
○スターライト・キッド |
ウナギ・サヤカ |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○AZM |
11分58秒 |
琉悪夏● |
渡辺桃 |
刀羅ナツコ |
◆スペシャル・シングルマッチ 15分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
15分00秒 |
ジュリア |
◆タッグマッチ 30分1本勝負 |
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上谷沙弥 |
15分3秒 |
白川未奈● |
○林下詩美 |
中野たむ |
試合詳細レポート
試合開始前に選手がリングサイドに集まり、昨年5月23日に逝去した木村花さんに向けて1分間の黙祷が捧げられた。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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舞華 |
5分55秒 |
妃南 |
正当ファイトで実力上昇中の妃南が舞華に挑む第1試合。舞華はシンデレラ・トーナメントで4強入り。しかもトーナメントで好試合を連発しているだけに、妃南にとっては大きな壁となる。トーナメント優勝候補にどこまで爪痕を残せるか。
探り合いから舞華が組み付くが妃南は倒れず。しかし舞華が首投げでグラウンドに持っていく。妃南がヘッドロックに取るが、舞華が抜け出しボディースラムで叩きつける。舞華はコーナーに振って串刺しラリアット。リング中央でもラリアットを放つ。妃南が返すと舞華はスリーパー。妃南がロープに逃れると、エルボーの打ち合いを仕掛ける。舞華はエルボーで倒すと妃南を挑発。舞華の突進を妃南が止めてマットに叩きつける。妃南はSTOで舞華を倒すが2カウント。返された妃南がすぐに腕十字へ。舞華が逃れると、妃南はボディースラムの体勢。舞華がこらえてロープに振ろうとするが妃南が巴投げから再び腕十字。逃れた舞華にあらためて腕十字を仕掛ける。しかし舞華が切り返して反対に腕十字を極める。妃南が逃れると、スモールパッケージ、スクールボーイ、逆さ押さえ込みでピンフォールを狙う。しのいだ舞華に妃南はドロップキック、STO。しかし舞華の肩が2カウントで上がる。妃南はフィニッシュを宣言も舞華がバックドロップ。妃南が返すと、舞華はブレーンバスター狙い。しかし妃南がこらえて丸め込む。返した舞華がラリアット、炎華落とし。3カウントが入り、舞華が妃南を破った。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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羽南 |
8分50秒 |
レディ・C● |
○スターライト・キッド |
ウナギ・サヤカ |
STARSのスターライト・キッド&羽南がウナギ・サヤカ&レディ・C組と対戦。COSMIC ANGELSのウナギと無所属レディの大型タッグがどんな化学反応を見せるか。STARSナンバーツーでもあるキッドが成長著しい羽南をどこまで引っ張るかも勝敗のカギを握りそうだ。また、フューチャー・オブ・スターダム王座を争う可能性があるウナギと羽南の顔合わせにも注目だ。
両軍が握手をかわし、羽南が先発に名乗りを挙げウナギにドロップキックから投げの連発。ウナギが返すとエルボーをぶち込む。羽南もやり返しエルボーの応酬。ウナギが打ち勝つとレディと合体しウナギのチンクラッシャー、レディのビッグブーツ。返した羽南がレディにドロップキック、ボディースラム。キッドがレディにアームホイップ、逆片エビ固め。しかしウナギがカットする。キッドはレディにフットスタンプ。レディが返すとキッドが腕を捻りあげて羽南を呼び込む。羽南はレディをコーナーに振ってドロップキック。返したレディがエルボー。エルボーの打ち合いで羽南が「こいよ!」と挑発。レディが打ち勝ちウナギとチェンジ。ウナギは羽南にフェースクラッシャー、ギロチンドロップ。大ふへん固め狙いはキッドが乱入してカットする。しかしウナギは2人まとめてギロチンドロップ。ウナギはあらためて大ふへん固めを狙うが羽南がこらえてマットに叩きつける。替わったキッドがネックブリーカー。ウナギが返すと、キッドは619狙い。ウナギがかわすがキッドが突進を阻止。それでもウナギはカウンターでスパインバスター。レディがキッドにショルダータックルの連打。レディはボディースラムを狙うがキッドが切り返す。さらに切り返したレディが滞空時間の長いボディースラムから河津落とし。レディはチョークスラムの構えもキッドがこらえる。コーナーに振られたキッドがレディをかいくぐり丸め込みからドロップキック。キッドの突進をウナギが妨害しレディがビッグブーツを放つ。キッドが返すと、レディがチョークスラムで叩きつける。しかしキッドがクリアーに成功。レディはキッドを引き起こしエルボー連打、コーナーに乗せるが羽南がカットしキッドがダイビングボディーアタック。キッドはレディをロープ際に追い込み619を決める。羽南のドロップキックからキッドがフィッシャーマン。しかしウナギのカットが間に合う。羽南とキッドがダイビングボディーアタックの競演、キッドがレディにムーンサルトプレス。3カウントが入り、キッドがレディをフォールした。試合後、リング下では羽南とウナギがつかみ合いを展開した。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○AZM |
11分58秒 |
琉悪夏● |
渡辺桃 |
刀羅ナツコ |
クイーンズクエストの渡辺桃&AZMと大江戸隊の刀羅ナツコ&琉悪夏がタッグマッチで対戦。桃&AZMのMOMOAZはゴッデス・オブ・スターダム王座奪取にこそ失敗したが、チームとしての強さは折り紙付き。大江戸隊ではナツコが琉悪夏とのコンビで若い琉悪夏を急成長させている。よって、琉悪夏はこのところメインに出場する機会も増えた。MOMOAZにどこまで琉悪夏が食い込めるか。ナツコによる悪のリードが期待される。
QQのコールが終わるとともに大江戸隊が襲い掛かり試合開始、AZMを孤立させナツコと琉悪夏がセントーンで競演。AZMを場外に送り出し、大江戸隊が場外戦を仕掛ける。リングサイドでは琉悪夏がAZM、ナツコが桃を攻撃、琉悪夏がAZMをリングに戻してコーナーに叩きつける。ナツコがコーナーでヒッププッシュ連打。ナツコはAZMにボディースラムからセントーン。AZMが返すと、ナツコはキャメルクラッチにとらえてみせる。そこへ琉悪夏がビッグブーツ。ナツコがコーナーに振ってAZMの顔面を踏みつける。琉悪夏がヘアーホイップからコーナーに振る。AZMはミサイルキックをかわされるもドロップキックを決める。桃がブレーンバスターを狙うが琉悪夏がこらえる。突進してきた琉悪夏を止めて桃がブレーンバスター。しかしナツコがカットに入る。桃は蒼魔刀を放つが琉悪夏がクリアー。桃の突進に琉悪夏がクロスボディー。ナツコがフットスタンプから桃をコーナーに叩きつけると串刺しエルボーアタック。桃がキャノンボールをかわして串刺しドロップキック。ナツコがエルボーを仕掛け打ち合いに。ナツコが突進すると桃が腕にハイキック。ナツコが返すと顔面をかきむしってショルダータックル。ナツコはあらためてキャノンボールを決めてバックフリップへ。桃が返すと、ナツコがセントーン。桃がかわすがダブルニードロップもかわされる。桃はナツコにハイキック。AZMがナツコにドロップキック。ブレーンバスター狙いはナツコがこらえる。AZMが飛びついて変型卍固めからブレーンバスターを決める。AZMがダッシュもナツコがスピア。琉悪夏がAZMにショルダータックル連打。しかしAZMの肩が上がる。琉悪夏がフィッシャーマンの構えもAZMがこらえて三角飛びからサブミッションでギブアップを迫る。コーナーに振られたAZMだが琉悪夏をかわして桃とキックの競演。AZMはフィニッシュをアピールしミスティカ式で飛びつく。しかし琉悪夏が切り返してコーナーに乗せる。桃がカットしAZMがミサイルキック。AZMは琉悪夏を引き起こしナツコを呼び込む。ナツコが抱えて琉悪夏がラリアット。AZMがマットに叩きつけられ琉悪夏のセントーンを食らう。AZMが返すと、琉悪夏はフィニッシュを宣言して冷凍庫爆弾を投下。まともに食らったAZMだが桃が救出。琉悪夏はAZMにダッシュ。AZMがかわして桃がアシスト、AZMがダイビングフットスタンプを決める。しかしナツコのカットが間に合う。AZMは琉悪夏に飛びつくが琉悪夏がカットしビッグブーツ。AZMがミスティカ式ワキ固めも逃げられる。AZMが丸め込んでさらに腕を固める。すると琉悪夏がギブアップ。AZMが琉悪夏を破った。
◆スペシャル・シングルマッチ 15分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
15分00秒 |
ジュリア |
ジュリアvs岩谷麻優のスペシャルマッチが今大会でマッチメークされた。両者の一騎打ちは昨年8・8後楽園での5★STAR GP開幕戦以来。このときはジュリアがグロリアスドライバーから岩谷をフォールし、開幕ダッシュをかけた。この日、5月23日は昨年逝去した木村花さんの命日でもある。昨年3・24シンデレラ・トーナメント後楽園で木村さんと最後に対戦したのが岩谷だった。この大会でジュリアは初出場初優勝。それぞれの思いを胸に、“特別”な一騎打ちをおこなう。
岩谷が手を差し出し、ジュリアも握手に応じる。試合が始まると、慎重な探り合いから岩谷が手を挙げて誘う。ジュリアが向かっていくと岩谷とロックアップで力比べ。ジュリアがエルボーを打ち込み、岩谷がロープワークに誘う。岩谷がエルボーアタックも、ジュリアが背後からスリーパーを決める。ジュリアはキャメルクラッチの体勢で岩谷の髪の毛を引っ張る。レフェリーが「離せ!」と命令するがジュリアは「イヤだ!」と拒否。ジュリアは岩谷を何度もカバー。岩谷がしのぐと、ジュリアが滞空時間を取ってのボディースラム、ドロップキック。岩谷が返すと、ジュリアがロープ際で踏みつける。岩谷が返すと、エルボーで向かっていくが力なく倒れてしまう。ジュリアがストンピングからコーナーに叩きつけ突進を試みる。しかし岩谷が髪をつかんで阻止。ジュリアはコーナーに固定しチョップの連打。反対コーナーに振られた岩谷がかわしてドロップキック。岩谷はバックキックもジュリアがカウンターでビッグブーツ。バックドロップ狙いは岩谷がこらえる。ジュリアは岩谷をエプロン越しにネックブリーカー、さらにミサイルキックからフェースロックへ。岩谷がエスケープすると、ジュリアがビッグブーツ連発。返した岩谷に対しジュリアは「決めるぞ!」と叫んでコーナーへ。しかし岩谷も上がって雪崩式フランケンシュタイナー、ミサイルキック。しかしジュリアがクリアーに成功。岩谷はジュリアに回転エビ固め、トラースキック、低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプ。再度コーナーに上がるとジュリアが追いついて雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。10分経過。ジュリアの突進に岩谷がトラースキック。ジュリアがドロップキックでやり返す。両者ダウン状態から立ち上がり、岩谷がエルボー。ジュリアが応戦しエルボーの打ち合いに。張り手のかわし合いから岩谷がフェイントをかけて決める。ジュリアも張り手を打ち込むが岩谷が卍固めからグラウンドで締め上げる。残り3分。ジュリアが場外にエスケープ。すると岩谷がトペスイシーダで追撃。岩谷はジュリアをリングに戻してフロッグスプラッシュ。ジュリアが返すと岩谷はフィニッシュ宣言をしてドラゴンの構え。ジュリアが切り返して丸め込む。岩谷が返すと、ジュリアが弓矢固め。岩谷のキックを連続ブロックしてジュリアがバックドロップ。残り1分。ジュリアがグロリアスを決めるが岩谷が返してみせる。ジュリアは残り30秒でパッケージパイルドライバーの構え。こらえた岩谷が投げっぱなしドラゴンからムーンサルトで舞うが、ジュリアがかわす。ジュリアがスモールパッケージ。岩谷が2カウントで返したところでタイムアップとなった。
ジュリア「本日はご来場いただき、ありがとうございます! 今日は、5月23日は、私たちにとって戦友の命日で、今日は岩谷麻優と気持ちをぶつけ合いました。いろいろ、いろいろ、ホントにいろいろ思うことあるけど、闘い続けることが、私たちにとって一番の供養だと思ってます。岩谷、岩谷麻優、次はオマエと決着つけてやる!」
岩谷「ジュリア、花ちゃん。山形のみんな…山梨だね。またね」
◆タッグマッチ 30分1本勝負 |
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上谷沙弥 |
15分3秒 |
白川未奈● |
○林下詩美 |
中野たむ |
クイーンズクエストの林下詩美&上谷沙弥組とCOSMIC ANGELSの中野たむ&白川未奈組によるタッグマッチ。詩美&上谷組はジュリア&朱里組の保持するゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦表明、タイトルマッチが確実な情勢だ。詩美&上谷は元王者だけに、タイトル戦を前に負けるわけにはいかないだろう。対する中野&白川組はウナギ・サヤカを加えたトリオでアーティスト・オブ・スターダム王座を保持しているが、中野&白川のチームではどうか? タッグ戦線への参入も期待したいだけに、この試合は試金石にもなるだろう。タッグ王座挑戦を控えるチームと、6人タッグ王者によるタッグチームの対戦。さらには赤いベルトの王者・詩美と白いベルトの王者・中野の直接対決、中野と上谷の師弟対決の側面も。果たして、どんな結末が待っているのか?
先発は上谷と中野。バックの取り合いから上谷が丸め込む。中野が返すと回転エビ固め。上谷が返し、中野が逆さ押さえ込み。詩美が白川にヘッドロック。白川がロープに振るが詩美がショルダータックルで吹っ飛ばす。白川がアームホイップから吊り天井。中野が介入しネックブリーカー。コズエンが左右からドロップキックの挟み撃ち。詩美が返すと白川が突進するが、ドロップキックを食らう。上谷が白川をコーナーに追い込みストンピング連打から高々とボディースラム。詩美も滞空時間の長いボディースラムで続く。詩美がキャメルにとらえると上谷がドロップキック。白川がエルボーを打って、詩美と打ち合う展開。詩美が突進すると白川がフライングクロスチョップ。中野が詩美にドロップキック。上谷が乱入し中野を捕まえる。しかし中野が2人を蹴散らし、まとめてDDT。詩美が返すと、中野はジャーマン狙い。詩美が切り返してアルゼンチン。すぐに中野が脱出し突進するが詩美が担ぎ上げてバックフリップ。上谷が中野へ串刺しニーアタックからドロップキック。上谷が逆エビ固めを狙うが中野が丸め込む。上谷が中野をかいくぐり詩美と合体、連係攻撃を披露し中野を追い込む。カットされた上谷だが:フィニッシュを宣言し中野にスタークラッシャーの構え。中野がこらえてエルボーをぶち込む。上谷も応戦し、エルボーの打ち合いに。中野がバックキックからローリングエルボー。上谷がニールキックから二段蹴り。もう一度突進すると中野のスピンキックを食らってしまう。両者ダウン状態からタッチが成立。詩美をかわした白川がエルボー連打、串刺しエルボーアタック、ドロップキック。詩美が返すと白川が飛びつく。詩美が受け止めるが白川が脱出し飛びついての河津落とし。白川はパワースラムを決めるが2カウント。白川がコーナーに上がると上谷がカットしデッドリードライブ、詩美がサイドバスター。中野がカットし白川と合体クローズライン。かいくぐった詩美がラリアットをまとめて放つ。上谷が場外へスワンダイブプランチャもかわされ、中野がプランチャで舞う。白川が戻された詩美の顔面を蹴り上げカバー。詩美が返すと、白川はダイビングエルボーアタック、インプラントDDT。しかし上谷のカットが間に合う。中野と白川が合体を試みるが上谷がスワンダイブのプランチャでカットする。詩美が白川をカバーするが2カウント。詩美はコウモリ吊り落としへ。しかし中野がカット成功。上谷がドロップキックで中野を排除。詩美が白川にジャーマン狙いも丸め込まれる。詩美の突進に白川は空中胴締め落とし。詩美と上谷がマジックキラーで合体、詩美がフィニッシュを宣言してぶっこ抜きジャーマン。白川が返せず詩美が勝利した。
詩美「山梨大会、コズミックエンジェルを相手に、私と上谷のアフロディーテが勝利しました! 私たちは、ゴッデスのベルト、タッグのベルト、次の挑戦者になります。必ず、上谷と私で、ゴッデスのベルトを巻いた姿をみなさんにお見せします。楽しみにしててください。ということで、今日はアフロディーテ、クイーンズクエストが勝ったので、私たちで締めたいと思います。いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!!」
詩美&上谷のコメント
上谷「自分たちアフロディーテ、ゴッデスのベルトに挑戦するわけなんですけれども、自分は個人的に前回ゴッデスのベルトを防衛していたときに少し悔いが残ったところがあるので、そこを晴らしたいという気持ちがあります。なので、このさらにパワーアップしたアフロディーテでゴッデスのベルトをあの2人から取って、ゴッデス最多防衛記録を私たちが残していきたいと思っています」
詩美「上谷が言った通り、私たちは以前この2人でタッグのベルト、ゴッデスを持っていましたし、あの頃からさらに成長した、違うアフロディーテになっていると思います。挑戦した際には必ずベルトを取って、私たちが最強タッグだと思っていますので、さらに輝きたいと思います。今日の5月23日山梨大会、スターダムの明るさ、華やかさ、強さがみなさんに、空にも、いろんな方に届いたと思います。まだまだスターダム、そしてクイーンズクエスト、私たちアフロディーテ、どんどん輝きたいと思います。Bow down to the queens」