2021/10/10 試合結果

2021年10月9日 『10th Anniversary GRAND FINAL OSAKA DREAM CINDERELLA 2021 ~大阪めっちゃスターダム~』

『10th Anniversary GRAND FINAL OSAKA DREAM CINDERELLA 2021 ~大阪めっちゃスターダム~』
10月9日(土)大阪城ホール(観衆1441人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆タッグマッチ 10分1本勝負

吏南

5分43秒
ダブルアーム・フェイスバスター→体固め

月山和香●

○鹿島沙希

レディ・C

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<挑戦者>

8分17秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

<王者>

琉悪夏

ウナギ・サヤカ

※第6代王者のウナギ・サヤカが4度目の防衛に失敗。琉悪夏が第7代王者となる

◆タッグマッチ 20分1本勝負

Maria

11分39秒
逆エビ固め

桜井まい●

○門倉凛

白川未奈

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

5分47秒
黒虎天罰→片エビ固め

<挑戦者>

スターライト・キッド

フキゲンです★

※第21代王者のスターライト・キッドが初防衛に成功

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

16分36秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

<挑戦者組>

なつぽい

上谷沙弥●

ひめか

AZM

○舞華 渡辺桃

※第26代王者組の舞華&ひめか&なつぽいが初防衛に成功

◆リユニオン・オブ・ディスティニー《葉月復帰戦・運命の再会》 30分1本勝負

葉月

11分39秒
垂直落下式ブレーンバスター→体固め

コグマ

◆ワールド・オブ・スターダム王座挑戦権利証マッチ&SWA世界選手権試合 30分1本勝負

<権利証保持者&SWA世界王者>

8分58秒
足四の字固め

<挑戦者>

朱里

鹿島沙希

※第7代王者の朱里が6度目の防衛、ならびに権利証保持に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権 30分1本勝負

<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>

中野たむ

岩谷麻優

※第15代王者の中野たむが4度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権 時間無制限1本勝負

<王者>

30分52秒
ハイジャック・ボム→エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

彩羽匠

※第13代王者の林下詩美が7度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆タッグマッチ 10分1本勝負

吏南

5分43秒
ダブルアーム・フェイスバスター→体固め

月山和香●

○鹿島沙希

レディ・C

 1995年3月21日以来となる女子プロレスの大阪城ホール大会は、第0試合とするレディ・C&月山和香組vs鹿島沙希&吏南組のタッグマッチでスタート。鹿島と吏南は大江戸隊で、レディと月山は月山のスターダム・チャレンジで対戦、レディが初勝利を収めた試合だった。そして今回は、この2人が初めてのコンビを結成。月山には、スターダム参戦後初めてのタッグマッチとなる。

 入場ゲートでレディと月山が(レディの言う)Cポーズ、(月山の言う)月ポーズをともに決めて登場。月山とレディが握手を求める。大江戸隊が応じると見せかけ襲い掛かり試合がスタート。月山がドロップキック、レディがビッグブーツで競演。吏南が鹿島を呼び込みロープに振るとダブルの前蹴りを食らわせる。鹿島がボディースラムから吏南に託す。吏南も続けてボディースラム。月山がエルボー連打で向かっていくと吏南が「こんなもんかクソババア!」と仁王立ち。替わったレディが出てくると鹿島が妨害。しかしレディは二人まとめてネックブリーカー、吏南にはジャイアントスイングを左右で回転。吏南が返すと、レディがココナッツクラッシュからビッグブーツ。吏南が返すと、レディに卍固め。吏南がドロップキックを決め鹿島にチェンジ。鹿島はレディの顔面をかきむしる。月山が入りドロップキックからボディースラムの構え。鹿島が切り返すが月山が切り返してパロ・スペシャル。グラウンドにもっていくと吏南がカット。月山はまとめてクロスボディー。月山はセカンドからミサイルキックを投下。鹿島が返すと、レディと合体。鹿島がかいくぐり吏南と合体。鹿島は月山にダブルアームスープレックスホールド。鹿島がフィニッシュを予告も月山が丸め込む。返した鹿島がビッグブーツ、ダブルアーム式フェースバスターを旋回式で極める。3カウントが入り、鹿島が月山を破った。

鹿島「あー疲れた、疲れた。でも、やり足りねぇ、マジ! 第0試合? 5分? やりたりねーよ。今日、試合がないヤツいるみたいだよな? なぁ! なぁ、朱里! オマエ、今日コスチューム持ってるだろ? なあ、朱里!」

朱里「持ってるよ?」

鹿島「オマエ、試合やりたそうな顔してんな!」

朱里「いや、そりゃさ、大阪城ホール? そりゃ、やりたいですよね!」

鹿島「だったら、アタシとシングルマッチなんてどうかなぁ? SWA選手権、権利書なんとかでもいいし、UWFルールもいいし、シングルマッチしようよ。朱里!」

朱里「いや…ちょっと、メチャクチャビックリしてて…。でも、鹿島沙希、いいこと言うねぇ!」

鹿島「おいロッシー、おい携帯いじってんじゃねーよ。おい、いいだろ?決定だ! ロッシーがいいって言ったんだ、決定だ!」

朱里「だ、大丈夫ですか? ありがとうございます」

鹿島「じゃあ朱里、またあとでな!」

朱里「よろしくお願いします」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<挑戦者>

8分17秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

<王者>

琉悪夏

ウナギ・サヤカ

※第6代王者のウナギ・サヤカが4度目の防衛に失敗。琉悪夏が第7代王者となる

 ウナギ・サヤカが保持するフューチャー・オブ・スターダム王座に大江戸隊の琉悪夏が挑戦。白川未奈とのCOSMIC ANGELS同門対決を制し王者となったウナギは、直近では桜井まい、月山和香ら初参戦の相手にベルトを懸け物議を醸した。これに嚙みついたひとりが琉悪夏である。ウナギのやり方に異を唱える琉悪夏と、琉悪夏の名乗りを心待ちにしていたというウナギ。フューチャーのベルトに対する考え方がこの試合で交錯する。

 ウナギがコールされると琉悪夏がショルダータックルで急襲し試合が始まる。場外戦となり琉悪夏がウナギを鉄柱に叩きつけるとセコンドをウナギにぶち当てる。琉悪夏はウナギをリングに戻すと片ヒザでカバーし、ヘアーホイップの連続で投げ飛ばしていく。コーナーに追い詰めると腹部へのパンチを連打。さらにヘアーホイップで投げると顔面ウォッシュからビッグブーツ。サードロープに乗せるとエプロンでセントーンを食らわす。琉悪夏は中央に戻してカバー。ウナギが返してエルボーを打っていくが力が入らず。琉悪夏がダッシュするとウナギはビッグブーツをカウンターで放つ。ウナギは串刺しエルボーアタックからフェースクラッシャー。琉悪夏が返すと、大ふへん固め狙いを切り返して張り手。こらえたウナギだがコンプリートショット、ブレーンバスターを食らう。エルボーの打ち合いから琉悪夏がラリアットで吹っ飛ばす。しかしウナギもダブルハンマー。琉悪夏がセントーンを決めるが2カウント。琉悪夏はフェースロックにとらえるもウナギの足がロープに届く。琉悪夏の突進にウナギがコードブレイカー、ギロチンドロップ連打。琉悪夏が返すと、ウナギがコーナーに乗せてコードブレイカー。しかし3カウントには至らない。ウナギが気合を入れてコーナーに上がるとマッドスプラッシュ。琉悪夏が返すと吏南が乱入しボックスを渡す。琉悪夏が殴打し吏南が大外刈り、琉悪夏がフィッシャーマン。さらにコーナーに上がり冷凍庫爆弾を投下する。3カウントが入り、琉悪夏がウナギを破ってみせた。

琉悪夏「ウナギからベルト獲った! 私がこのベルトの価値を上げて、いきたいと思う」

レディ・Cが登場。

レディ「琉悪夏さん、そのベルト、私に挑戦させてください!」

琉悪夏「このタイトルマッチは査定マッチじゃねえぞ。まぁ、挑戦したいって言うんだったら…まぁ、させてあげてもいいけど…オマエ、結果残してから、な!」

琉悪夏のコメント

「ベルト、取りましたあ! やったあ。このベルトはいろんな思いがあって、キッドに初挑戦したときもこのベルトだったし、まあ、飯田ともやったし、初めてほしいと思ったベルトだったから、3度目の正直でこれは絶対取らなきゃって思って、なんか、この最高の場所でアイツからベルトを取れたってことがホントにうれしいい、ナツコ取ったよ、ベルト、大江戸隊に持ってきた! まあ、そうですね、STARSにいたときできなかったことを大江戸隊ではたくさん経験させてもらって、結果も、結果を出せて初めて…とにかく超絶うれしい!」

 

ウナギのコメント

「いやもう、クソみたいな勝ちですけど、あれは琉悪夏の勝ちでしょう。スターダムのフューチャーは私は卒業ですね。なので、琉悪夏がこの先、私より面白い未来を描けるのか、まあ見といてやろうじゃないのって感じで。あとは残りのやりたいって言ってた人たちに未来を託します。ここからは、丸腰で軽くなったので、大暴れしたいと思います」

――フューチャーの防衛戦を重ねる中でベルトを通して感じたことは?

「そうですね、私はスターダムにきてベルトを巻いて成長させてもらったと思っているので、フューチャーはやっぱり目立たないベルトの気がしたので、ぶち上げて目立つベルトにしたいと思っていたし、まあ残りの挑戦者、まだまだこれから出てくると思うので、一番盛り上がるベルトでいつづけてほしいなと思います」

◆タッグマッチ 20分1本勝負

Maria

11分39秒
逆エビ固め

桜井まい●

○門倉凛

白川未奈

 白川未奈&桜井まいのCOSMIC ANGELSがMarvelousから参戦の門倉凛&Maria組とタッグで対戦する団体対抗戦。これまではスターダム・チャレンジをはじめシングルで闘ってきた桜井にとって、スターダム参戦でこれが10・2名古屋に続き2度目のタッグマッチ。前回はウナギ・サヤカとのタッグで今回は白川との初タッグ、いよいよコズエンとしての本格始動とも言えるだろう。しかもこの試合がいきなり団体対抗戦となるだけに、桜井の闘いぶりがカギを握ることになりそうだ。また、白川がどのように桜井をリードするかも勝負の行方を左右する。対するMarvelousの門倉は岩谷麻優にあこがれ、岩谷本人ともホームリングでシングルマッチを実現させた。そして今回は後輩を率いる形での登場。彩羽匠の5★STAR GP公式戦、その多くでセコンドについていたMariaが、大阪城ホールでのビッグマッチにおいてスターダム初参戦を果たすこととなる。スターダムの桜井同様、MarvelousサイドではMariaがキーパーソン。フレッシュな攻防が期待される。

 Mariaが桜井にドロップキック、門倉が顔面へのビッグブーツをヒットさせるとロープにかけて攻撃する。さらに背中へのドロップキック。Mariaが滞空時間の長いボディースラム。桜井はカウンターのビッグブーツをMariaに決める。白川がフライングクロスチョップからドロップキック。Mariaが返すと、白川が吊り天井の体勢、桜井は門倉を落として乱入を阻止。しかし白川が決めるとカットに入る。門倉とMariaが攻撃も白川が鉢合わせにさせてまとめてネックブリリーカー。Mariaが白川に卍固め、ビッグブーツ。Mariaはロープを超えてエプロンからフットスタンプ。門倉がドロップキックを連打し、ミサイルキックを白川に決める。門倉が白川の顔面を何度も蹴飛ばす。門倉は「そんなもんか」「こいよ」と挑発し仁王立ち。エルボーの打ち合いから白川がローリングエルボー。挑発した門倉がダウン。白川がマットに叩きつけるが2カウント。桜井が白川と合体し串刺し攻撃を交互に決める。桜井はフェースクラッシャーから白川とキックの挟み撃ち。桜井がマットに叩きつけるが門倉が返す。コーナーに上がるとMariaが妨害、門倉が立ち上がりデッドリードライブ、トラースキックを顔面に決める。門倉は桜井に逆エビ固め。桜井がエスケープすると門倉がボディースラム、Mariaが入り門倉と合体フットスタンプ。しかし白川のカットが間に合う。10分経過。白川が打撃の連打、桜井が背後から丸め込む。返されるとさらに丸め込みの連続で門倉を追い込む。しかし門倉がカウンターでトラースキック。門倉がトラースキックも白川がカットに入る。しかしキックのカットがかわされ門倉が桜井にブレーンバスター。門倉が桜井に逆エビ固め。桜井がギブアップし門倉が勝利した。

 

門倉&Mariaのコメント

門倉「ホントにね一言言うんだったら、マジでプロレスなめんなよって思います。結局今日の試合技出さずして、こっち勝ってるので。この大舞台目いっぱい門倉凛を出して試合をしたかったんですけど、そんなもんかよって思いました。もっといっぱい技持ってるのでね、逆打ちとかねいっぱいあるのにね、そこまで出さずして試合終わったってことはそういうことだと思います。マジでプロレスなめんな」

Maria「今日、自分たちも実は初タッグで、あっちも初タッグだったと思うんですけど連係合ってなかったし。こっちは初めてだったけど、お互いに目を合わせるだけで日ごろの練習の成果が出せたと思ってるので、そこはうまくいってよかったなとは思います。でも自分もまだまだやり足りないので、もっともっと相手がやってこなければ自分がやればいいと思ったので、そこは反省点ですけどやり足りないので次もし参戦させていただくことがあったら、もっともっとMarvelousのMariaをお客さんに、みなさんにお届けできればいいと思ってます」

門倉「桜井選手?から勝ちましたけど、白川選手が取るくらいの気持ちじゃないとこっちは困るので、次がもしあるんだったらね、やりたいですね、決着つけましょう」

――10・1後楽園で闘ったのは大きかった?

門倉「そうですね、大きかったですね。Mariaが復帰して、やっぱりMariaがどのくらい気持ちを1日のこのリングにもってくるかというのを試してた部分はあります。それ以上にMariaが全力でぶつかってきてくれたので、それは私からしてみたら花丸ですね。そこで気持ちをぶつけてくれたことはこのタッグにいい波に乗せてつながったと思います」

――この舞台で長い時間をかけていたが入場はどうだった?

門倉「いやあメチャクチャ緊張しましたね。やっぱり大阪城ホールはMarvelousでやってないので、スターダムさんで参戦させていただけたことはすごくうれしいですし、メチャクチャ緊張。目の前で長与さんも座ってたので、ドキドキしながら試合しました」

――メインは彩羽だが。

門倉「自分たちがこれでいい波をもっていったんじゃないかと思うのでメインイベント、しっかり赤いベルト取ってもらって自分たちで、若い世代で、ベルト挑戦できたらいいなって思います」

 

白川&桜井のコメント

白川「(顔に)すごい靴跡…」

桜井「今日は大阪城という大きな場所でMarvelous、ホントに勝ちたかったんですね。なんですけど、最後私のせいで負けてしまって、ホントに…」

白川「でも今日は負けたかもしれないですけど、私、直接負けてませんから。門倉凛選手、いつシングルやんの? 長与さん、聞いてますか? 門倉選手、匠さんにつづいてエースですよね。いつ、シングル、やりますか?」

桜井「これから自分が勝利する気持ちを忘れないで勝っていきたいと思ってます」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

5分47秒
黒虎天罰→片エビ固め

<挑戦者>

スターライト・キッド

フキゲンです★

※第21代王者のスターライト・キッドが初防衛に成功

 8度目の挑戦にしてついに悲願のハイスピード王座を獲得、大江戸隊入りの結果を残してみせたスターライト・キッドのチャンピオンロードがこの試合でスタートする。初防衛戦の相手はこちらもSTARSから大江戸隊に移籍したフキゲンです★。同門対決となるがシングルとなると話は別ということか、フキゲンの挑戦表明によりこのタイトルマッチが決定した。フキゲンの実力者ぶりはよく知られるところだけに、キッドに油断は禁物。スリリングな丸め込みの攻防からどんな結末が待っているのか。

 フキゲンが握手と見せかけ挑発。ロープワークでスタートし、アームホイップの応酬。探り合いからフキゲンが突きをみせるがキッドが髪を引いてロープにかけると619へ。しかしフキゲンがかわしてマットに叩きつける。ブレーンバスターを予告するフキゲンをかわして場外に出したキッドがケブラーダ狙い。フキゲンが足を引いてリング下に落とすと場外マットへのブレーンバスターを予告。キッドがこらえるがフキゲンが投げ切ってみせる。フキゲンはキッドをリングに戻してカバー。キッドが返すとフキゲンが串刺し攻撃。突進のたびにキッドが足を出していく。キッドはレフェリーをどけて突進するがフキゲンが丸め込む。キッドがモモ☆ラッチを狙うとフキゲンがキャッチし叩きつける。さらにフキゲンがダイビングセントーン。しかしキッドが返してみせる。フキゲンがコーナーに上がるとキッドが雪崩式アームホイップ。キッドはフィッシャーマンもフキゲンがクリアー。キッドが持ち上げるがフキゲンが丸め込み、キッドが反転して上になるが2カウント。丸め込みの応酬からキッドがドロップキック。キッドは黒虎天罰へ。フキゲンが返せず、キッドの防衛となった。

 

キッドのコメント

「フキゲン、今日、完全に取りにきてたね。ハイスピードのタイトルマッチらしく、同門らしい、最高な闘いができたんではないかと思うけど、まだまだこれは譲れない。今日でこの闇のハイスピードベルトの闇レベルが1アップした。私がこのベルトを取った以上は、闇レベルを9以上にあげないといけない使命があると思ってる。岩谷麻優の持つこのベルトの最多防衛記録、超えてやりたい。もっとハイスピード界を面白く活性化させてやるから、楽しみにしとけ。さあ、このダークハイスピードワールドにいろんな人を巻き込む準備、そろそろ始めようかな」

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

16分36秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

<挑戦者組>

なつぽい

上谷沙弥●

ひめか

AZM

○舞華 渡辺桃

※第26代王者組の舞華&ひめか&なつぽいが初防衛に成功

 先日の名古屋大会で中野たむ&ウナギ・サヤカ&白川未奈組を破り、アーティスト・オブ・スターダム王座を獲得した舞ひめぽいこと舞華&ひめか&なつぽい組がクイーンズクエストの渡辺桃&AZM&上谷沙弥組を迎えての初防衛戦。舞ひめぽいはその前の名古屋大会でアーティスト王座に挑戦し時間切れ引き分け、コズエンの防衛を許していた。しかし再挑戦のチャンスを生かし念願のベルトをゲット、その直後に今大会でのカードをタイトルマッチに変更させた。対する桃&AZM&上谷組にとっても絶好のチャンスが到来。ドンナ・デル・モンドを短期政権で終わらせるか、それとも舞ひめぽいが初防衛に成功し、さらなる前進を見せるのか? 

 上谷が歩を進め舞華を挑発。すると桃が手を上げ先発に名乗りを上げて舞華と対峙する。ロックアップから舞華がヘッドロック。桃が反対に取るとネックロックへ移行する。桃のヘッドシザーズを舞華が脱出するとQQが入って串刺し攻撃の連続。さらにロープに振ってAZMが倒すと桃と上谷がドロップキックの競演を見せる。桃が舞華にサッカーボールキック。上谷が舞華にスワンダイブ式ボディーアタック。しかし舞華がキャッチしマットに叩きつける。ひめかがショルダータックル連打から逆エビ固め。上谷がエスケープすると、ひめかはアルゼンチンを狙う。AZMがカットし、上谷と合体。しかしひめかがまとめてコーナーに追い込み串刺しニーからふたりまとめてのアルゼンチン、バックフリップ。上谷が返すと、ひめかはパワーボムの構え。上谷が切り返してニールキック。桃がひめかに串刺しドロップキックを連発。ひめかが返すと、桃はブレーンバスター狙い。ひめかも狙うが桃がハイキック、ひめかがエルボー。桃のミドルとひめかのエルボーが交互に打たれる。桃の突進をなつぽいが阻止。舞華とひめかが桃にダブルのブレーンバスター。なつぽいが桃へダイビングボディーアタック。桃が返すとなつぽいがハイキックをかいくぐる。しかし桃がカウンターのミドルキック。AZMがダイブするが、なつぽいがかわす。AZMもなつぽいをかわしてワキ固めへ。なつぽいが上になるがAZMが返す。なつぽいの突進をAZMが丸め込み。丸め込みの応酬が展開されるが、どちらも譲らない。AZMがあずみ寿司にいくがなつぽいが押しつぶす。AZMが足を取って後方に叩きつける。なつぽいは投げっぱなしジャーマンを高角度で放つ。上谷の2弾蹴りを舞華がかわす。エルボーの応酬から上谷が側転してドロップキック。上谷が突進すると舞華がかわす。しかし上谷がカットしQQでトリプル串刺しドロップキック。上谷の突進をひめかがカットしDDMが合体。なつぽいを2人で落とすとひめかがブレーンバスター。10分経過。AZMと桃が合体で攻め込むと上谷が場外に向けてスワンダイブ式プランチャを見舞う。桃が舞華のバックを取りAZMがダイビングフットスタンプ、上谷がフィッシャーマン。上谷はスタークラッシャーを狙うが舞華が切り返しバックドロップ。舞華がラリアットも上谷がキャッチしその場スパニッシュフライで叩きつける。上谷がスタークラッシャーを決めるがDDMがカットする。上谷がコーナーに上がるとなつぽいがカット、舞華が雪崩式ブレーンバスター。しかし上谷がギリギリで返す。なつぽいがジャーマン、舞華が山茶華。しかしQQがカット成功。ひめかがQQをカットし舞華を呼び込む。舞華が上谷に炎華落とし。しかし3カウントには至らず。上谷がフランケンシュタイナーを決めるが舞華が返す、舞華はカウンターのラリアットからみちのくドライバーを連発。上谷が返せず舞華が3カウントを奪った。

舞華&ひめか&なつぽいのコメント

舞華「初防衛ということで、QQは本当に、安定に強かった。でも私たちが求めてるのは安定じゃないから。もっともっとこのベルトでおまえら全員、新しい景色を見せてやるよ」

なつぽい「楽しかったね」

ひめか「楽しかった」

舞華「アーティストといえば舞ひめぽい。3人トリオといえば舞ひめぽい。よろしく」

――新しいお揃いのコスチュームにしてきたが?

なつぽい「新生舞ひめぽいの登場ということかな」

舞華「まさか、こんな感じで出てくると思った? それを求めてたよ。もっともっと私たちは新しいものをたくさんたくさん見せていくから」

――リング上のダンスはキャラじゃなかったのでは?

舞華「あ(笑)。私も思ったよ。ただ、ずっと強さを追い求めてきたんだよ。でもその強さっていうのは、私はトレーニング、筋トレ、いろんな技術練、その強さのことだけをずっと見てきた。でも、ひめぽいと出会って、わかる? 引き込む強さ、いろんな強さがある、強さがあることに私は気づいた。だからきょう、私は踊ったんだ!」

なつぽい「ハハ、うれしい! どんどん進化していくね」

◆リユニオン・オブ・ディスティニー《葉月復帰戦・運命の再会》 30分1本勝負

葉月

11分39秒
垂直落下式ブレーンバスター→体固め

コグマ

 引退していた葉月が復帰し、いきなりコグマとのシングルマッチを実現させる。6年7カ月ぶりの同期対決は同い年など様々な共通点があり、ともに一度はリングを去るもカムバックという点までもが同じだ。スタイル的にもハイスピードな攻防が期待されるが、まずは葉月がどこまでコンディションを戻しているかがカギとなる。この試合から、スターダムに新たなる流れがスタートするか、注目の一戦だ

 葉月から求める形でクリーンに握手を交わしてゴング。探り合いから手4つ構えには入らず、いったんブレイク。ロックアップで組み合うと力比べ。コグマが押し込むとエルボー連打。コグマが突進すると葉月がカウンターでドロップキック。葉月は続けて顔面ウォッシュへ。葉月がダッシュするとコグマがかわすが葉月がコードブレイカー。葉月はもう一度顔面ウォッシュを見舞うとボディースラムからカバー。コグマが返すと、葉月が串刺しで突進。コグマがかわしてボディーアタック。葉月が返すと、コグマがストンピング連打から背中を踏みつけていく。コグマはネックロックから丸め込む。葉月が返すとコグマはDDT、コーナーに上がるとミサイルキック。返した葉月にコグマはジャーマン狙い。葉月がこらえるとコグマはRKOで叩きつける。葉月がバックブリーカーからストンピング、二段蹴りの連打、エプロン越しにDDT。さらに葉月が場外へトペスイシーダを放つ。葉月は「まだまだいくぞ!」と絶叫。コグマをリングに戻すとスワンダイブ式ミサイルキックを背中に命中させる。コグマが返すと葉月はフェースロック。さらに羽根折り固めに移行。葉月はフィニッシュを予告してコーナーに上がる。しかしコグマが阻止して雪崩式フェースクラッシャー。コグマがダイビングボディープレスを決めるが葉月が返す。コグマがジャーマン狙いも葉月がロープへ、コグマが離さず胴締めスリーパー。腕十字にいくが葉月の足がロープに届く。コグマはジャーマンの構えに入るが葉月が丸め込む。コグマが返すと葉月が打撃の連打。コグマが高角度のジャーマン。両者ダウン状態からコグマがエルボー。葉月もやり返しエルボーの打ち合いに。10分経過。葉月が串刺しで突進。コーナーに乗せるとコードブレイカー、フィニッシュを予告しダイビングセントーン。しかしコグマが肩を上げる。葉月は「決めるぞ!」と絶叫もコグマが丸め込む。返した葉月にコグマが突進。二段蹴りの連発から葉月が垂直落下式ブレーンバスター。コグマが返せず葉月が復帰戦を勝利で飾った。

葉月「やっぱりプロレスは最高だー! 今日、すごい不安だったんですけれども、お客さんの顔、声援、見てたら私は戻ってきてよかったなって思いました。そして、コグマ…。私の復帰戦の相手、務めてくれてありがとう」

2人がハグをかわす。

葉月「今日こうしてコグマとまた選手としてリング上で闘えたのは運命だと思っています。そして、これからはじまるタッグリーグ、これは私とコグマが組むのも運命なんじゃないんですか?」

コグマ「あのさ、いま負けて、涙が出てきてるんだよね。でもさ、なんか悔し涙っていうより、うぅ嬉しかった、すごい…。たぶん、スカしてたけど、ずっと葉月とプロレスしたかったんだと思う。チャンスは逃したくない! 一緒にタッグリーグ出よう! プロレス楽しいよね」

葉月「タッグリーグ! コグマと葉月が盛り上げるんで、よろしくお願いしまーす!」

 

葉月とコグマのコメント

葉月「コグマとのシングルマッチも緊張したんですけど、やっぱり自分は大阪城っていうビッグマッチ、試合が近づくにつれ、すっごく緊張しているのが自分でわかって。どうなるかなって思ったんですけど、これだけ応援してもらえて。外から見れば普通の女の子に見えるかもしれないけど、リングに立てばこうやってたくさんの人の笑顔の力になれるし。逆にその応援が自分たちの力になるし。ホントにまだ決めつけるのは早いかもしれないけど、やっぱりリング上で言った通り、戻ってきてよかったなと思いました。そしてコグマとシングルマッチをして、やり合ったからこそわかるし。いままでバチバチ仲悪かったからこそ、今回わかり合えたのかなと。この試合は勝ち負けよりも私たちのいままでの感情をぶつけた、そしてこれから先の未来を見せるための試合だったんじゃないかなと思いました」

コグマ「私、試合するまで正直、よくわからなかったんです、いろんな感情があって。試合終わったあとにどんな感情が出てくるのかなと思って。ただ、涙が出てきて…。悔し涙じゃないなと思って、すごいうれしくて。やっぱどっかでずっと待ってたんだなと思って。たぶんむかしバチバチしてた時も、内心はすごく楽しくて。そういうのが今日またリングで見つけられて。やっぱり運命だなと思って。いまはすっごいうれしいって感情が一番前に出てきてます」

葉月「次から始まるタッグリーグ、コグマ&葉月組で出るんで。なんだろうな」

コグマ「葉月は嬉し涙ないの?」

葉月「もらい泣きしないよ。出さないよ、涙、アハハ」

コグマ「私が葉月のぶんまで…」

葉月「泣いていいよ。その分喋るから。いままで組んできたことない分、タッグになるとどうなるかわからない部分が大きいですけど」

コグマ「絶対楽しいよね」

葉月「楽しいし、私たち同期っていう絆があるので」

コグマ「復帰組っていう共通点があるから。そこ、どうしても見られちゃうから。そこを覆すようなタッグチームに」

葉月「ウン、覆す。どのユニット、どういうタッグが出るかわからないですけど、私たちは着実に勝ちをとって、ゴッデス優勝、ゴッデス挑戦、ゴッデスを巻くまでしっかりつなげたいと思います」

◆ワールド・オブ・スターダム王座挑戦権利証マッチ&SWA世界選手権試合/UWF公式ルール 30分1本勝負

<権利証保持者&SWA世界王者>

8分58秒
足四の字固め

<挑戦者>

朱里

鹿島沙希

※第7代王者の朱里が6度目の防衛、ならびに権利証保持に成功

 当初はUWFルールによる小波の挑戦が決まっていたが、急性腸炎による欠場が前日発覚し、試合は中止に。しかし第0試合後に鹿島沙希がアピールし、急きょ朱里vs鹿島のワールド・オブ・スターダム王座挑戦権利証マッチ&SWA世界選手権試合が決定した。試合は通常のプロレスルールでおこなわれる。

 鹿島の方から手を差し出すと朱里も応じる。意外にもクリーンな握手が成立してゴング。探り合いからバックの取り合い。朱里がグラウンドで上になるとネックロック。鹿島が切り返してスリーパーも朱里が抜け出し腕十字。鹿島がエスケープし、グラウンドで「こいよ」と挑発。朱里が足を取りにいくと鹿島が首を取る。朱里がヘッドロックで立ち上がると鹿島がロープに振ろうとするが朱里は応じない。鹿島がロープに振ると朱里がかわしてストンピング連打。朱里がコーナーに振ると鹿島が反転してコルバタ。朱里がスリーパーを決めるが鹿島がエスケープ。鹿島がミドルキックを連打すると朱里が受けて立つ。朱里がニーを連打しサッカーボールキック。鹿島が返すと、朱里がコーナーに叩きつけ連続でカバー。朱里はマウントを取り左右から張り手の連打。さらにストンピングの連打で鹿島の動きが止まる。朱里が引き起こそうとすると鹿島が立ち上がり張り手からエルボー乱打。さらにマウントを取りパンチも乱打する。鹿島は朱里の顔面を蹴り上げていく。側頭部に蹴りを入れるが朱里が返す。朱里がDDTからバックを取る。鹿島がこらえてダブルアーム式フェースバスター。鹿島はマイエンブレムを狙うが朱里が切り返す。さらに切り返した鹿島が丸め込み。起死回生狙いを切り返して朱里がローキック連打、ジャンピングニー。朱里がストレッチマフラーにいくと、鹿島はロープへ。朱里がフィニッシュを宣言し流炎を狙うが鹿島が切り返す。鹿島の蹴りを朱里がキャッチしドラゴンスクリュー、アキレス腱固めから足4の字固め。鹿島がギブアップし朱里が勝利した。試合後、朱里が握手を求めると鹿島もクリーンに応じてみせた。

朱里「小波とは今日この場で試合できませんでしたが、鹿島沙希っ! 本当にありがとうございました! 109、今日この日、伝説の日に、足4の字固めで勝利しました! 私は1229日までこのSWA、そして権利証を守り続けます。そして、次に5★STAR GPで負けているAZMと試合がしたいと思っています! このあと赤、白、タイトルマッチがあります。私もしっかり見ます。それでは、みんなサラマポ、ありがとうございました」

 

朱里のコメント

「ホントは今日、小波とこのSWA、そして権利書を懸けてUWFルールで闘うはずでした。でも、急きょ小波が欠場になり、自分は試合がない、解説のみと思っていたんですが、第0試合のあとに鹿島沙希がやろうと言ってくれたのがホントにビックリしたし、すごくうれしかったですね。大阪城ホール、自分は10・9の試合を知らなかったんです。でも、この試合が決まって昔の試合、いろいろ調べて。髙田さん、武藤さんの試合をみて。10・9と言ったら足4の字固め、今日できるかわからなかったけど、こうやって足4の字固めで勝てたこと。昔の伝説の日の思いをちょっとでも、まだまだ足りないけど、自分のなかにあるんだっていうのを少しでもみせられたかなとか思って。何言ってるかちょっとわからないかもしれないけど、いろんな思いがあって、今日試合ができてすごくよかったです。1229日に赤いベルトを取る気なので。しっかりとSWAのベルト、権利書を守って、次5★STARで負けてるAZM選手と試合がしたいです。以上です」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権 30分1本勝負

<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>

中野たむ

岩谷麻優

※第15代王者の中野たむが4度目の防衛に成功

 5★STAR GP優勝を逃した中野たむだが、最終戦のリングで白いベルトのタイトルマッチをアピールし、岩谷麻優を次期挑戦者に指名した。ワンダー・オブ・スターダム王座をスターダムの象徴ベルトにしたいとする中野が、スターダムのアイコン(象徴)と呼ばれる岩谷をターゲットに絞ったのだ。もちろん、岩谷は中野の要求を快諾、白いベルトを再び手にするチャンスがやってきた。すなわち、この試合は象徴の座を懸けた闘いでもある。今後の流れを大きく占う大一番。白いベルトの行方やいかに!?

 ゴングが打ち鳴らされるも両者コーナーから動かず。睨み合いから中野が歩み出すと岩谷も静かに動き出す。再び静止し睨み合い。中野が蹴りで威嚇すると、探り合いから岩谷が向かっていくが中野がステップバック。グラウンドの攻防となり、首の取り合い。中野がネックロックも岩谷が抜け出しアキレス腱固め。中野が両足をロックしようとすると岩谷がロープへ逃れる。岩谷がスリーパーに入るが中野の足がロープへ。岩谷が顔面を蹴り上げると中野が場外で間合いを取る。岩谷がリング上で待ち続ける。中野が入ると岩谷がストンピング、中野がコーナーに振るとバックを取る。岩谷がネックロックに切り返すと中野がハイキックから高角度のジャーマン。岩谷が返すと、中野がストンピング連打からフロントネックロック。5分経過。中野は胴締めで極めるが岩谷がエスケープ。中野がDDTからスイングネックブリーカー、エプロン際で顔面を踏みつける。中野はリング下の岩谷を戻してストンピング連打、岩谷が蹴り足をつかんでエルボー。中野はキャメルクラッチ気味に首を攻撃。コーナーに振られそうになった岩谷が反対に振るが中野がコーナーから宙づりのドラゴンスリーパー。中野が反り上げると岩谷が場外へ。中野はプランチャで舞うが岩谷が足を出して迎撃する。岩谷が中野をリングに戻し大きく手を広げるとミサイルキック。10分経過。中野が返すと、岩谷がネックロック、サッカーボールキック、フットスタンプ。岩谷が中野の顔面を蹴飛ばしていく。強引にカバーすると中野が返す。岩谷が首をロックも中野がエスケープ。岩谷は低空ドロップキックで中野を場外に送り出しトペ狙い。しかし中野がエプロンからキックで迎撃し、エプロン越しにネックブリーカー。岩谷も場外転落。中野はバックをとりリング下でタイガーの構え。岩谷が抜けてエルボーの打ち合い。岩谷は村山レフェリーを突き飛ばしさらにエルボーの応酬に。中野も突き飛ばしエルボーの打ち合いが続く。レフェリーは強引に2人をリングに戻す。リング上でもエルボーの応酬。岩谷が連打し中野がダウン。15分経過。中野の一発で岩谷が崩れ落ちる。岩谷が向かっていくと中野がさらに連打。ミドルの連打からカカト落とし。中野は岩谷を引き起こし突進もトラースキックを食らう。しかし中野がスピンキック。両者がダウン状態。中野がタイガーの構えも岩谷がかわしてスピンキックをかいくぐりバックを取る。中野がバックを取りジャーマン4連発。しかし岩谷が返してみせる。中野はタイガー狙い、岩谷が丸め込む。中野が突進すると岩谷がドラゴン。岩谷の蹴りを中野がキャッチし顔面を蹴り上げる。岩谷も顔面蹴りのお返し。中野もやり返すと、岩谷ももう一発。髪をつかみ合い中野がヘッドバット。岩谷もヘッドバットをやり返す。20分経過。ヘッドバットの打ち合いから髪をつかみ合い岩谷のヘッドバットで両者が崩れ落ちる。岩谷が張り手から手を広げて迎え撃つ。中野が左右の張り手連打、「岩谷!」と叫びながら自身が崩れ落ちると岩谷が蹴り上げる。岩谷がコーナーに上がりムーンサルトも中野がスタンディングでかわす。中野がバイオレットシューティングからプランチャで場外に舞う。中野がトワイライトドリームを狙うが岩谷が逃れる。中野が後方からニーアタック、バイオレットシューティング。さらにタイガーを決めるが2カウント。中野は垂直落下狙い。岩谷がこらえてドドンパ。中野が返すと、岩谷が飛びつきフブキ・ラナ。両者ダウン状態から岩谷がトラースキック。岩谷はフィニッシュを宣言しムーンサルトプレス。しかし中野がかわしバイオレットシューティング。岩谷がかわすと25分経過。岩谷が蹴り上げようとすると中野がかわす。岩谷も蹴りをかわすが中野がハイキック。蹴った中野も場外転落。両者が場外でダウン。19カウントで2方向から生還。残り3分。エルボーが連続で交錯し岩谷がスリングブレイド。岩谷がフロッグスプラッシュも2カウント。岩谷がハイキックからドラゴンを決めるが中野が返す。岩谷が蹴り上げコーナーに上がるとムーンサルトプレスを決める。しかしすぐにはカバーにいけず中野がクリアー。岩谷が二段式ドラゴンを狙うが中野が切り返し丸め込みの応酬。中野が張り手、覆いかぶさるが岩谷が返してみせる。中野が持ち上げるが岩谷がこらえる。あらためて持ち上げ垂直落下も岩谷が返して残り10秒。中野がタイガーを決めるがゴングが鳴った後だった。

中野「岩谷麻優、岩谷麻優、私はアンタを越えるためだけにここまでやってきた。引き分けなんて認めない。勝たなきゃ意味がない。絶対に決着をつける、絶対! 岩谷麻優、アナタをメチャクチャにぶっ壊すのはアタシだけだ。そうでしょ?」

岩谷「今日は、中野たむにも勝てなくて、その白いベルトも取れなかった…。でも、悔しいけど前向くしかないよね? たむ、ポジティブに考えて、今日引き分け…決着が付かなかったってことは、もう1回、そのベルトに挑戦できる権利はあるんじゃないでしょうか!? たむ! たむが麻優を克服できるなら、麻優はたむを克服する。またいつかまたそのベルト、中野たむから奪ってみせるから、それまで大切にね」

中野「言われなくても大切に守り続けますよ!」

ウナギが入ってくる。

ウナギ「大切なお話し中、ちょっと失礼してかぶかせていただいていいですか? アナタに今日3つ伝えたいことがあります。1つめ、どどーん! やっぱCOSMIC ANGELSのリーダーは、中野たむだよね! ふたつめ、どどーん! 本日ウナギ・サヤカ、丸腰になりまして、とても身軽になり、大暴れしたいなーなんて思っています。そして3つめ、どどーん! 私、5★STARでたむさんに勝っているので、そのベルト、挑戦させてください!」

中野「ウナギ、アンタさ、この試合のあとに、そんなヘラヘラ挑戦できるの、本当にメンタル鋼鉄お化けだよね? 5★STARでの借り、100万倍にして返させてもらいます。挑戦、受けましょう! その鋼鉄メンタル、ベッコベコのボコボコになるのを楽しみに」

ウナギ「私の心が折れないのは、たむさんが一番よくわかってますよね? よろしくお願いします」

中野たむのコメント

「……。防衛はしましたが、この試合は勝たないと意味がなかったんで、ホントに悔しいです。でも次は岩谷麻優を絶対にぶっ壊す。岩谷麻優をぶっ壊す。女子プロレス大賞も、スターダムのてっぺんを取るのも全部諦めません。中野たむは、全部諦めてきた夢を全部かなえます。絶対に、次は、岩谷麻優をぶっ壊す! 次の白いベルトの挑戦者、ウナギに決まりました。まだまだ聖なる白い王者としてたむロード、たくさんたくさんかなえなきゃいけないことがあります。どうか、中野たむを信じてついてきてください。ありがとうございました」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権 時間無制限1本勝負

<王者>

30分52秒
ハイジャック・ボム→エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

彩羽匠

※第13代王者の林下詩美が7度目の防衛に成功

 中野たむとの最終公式戦で不覚を取り5★STAR GP2連覇を逃してしまった林下詩美だが、赤いベルトの次期挑戦者には公式戦で決着をつけられなかったMarvelousの彩羽匠が決定した。詩美が連覇を逃した5★STAR GPでは朱里が初優勝を果たし、かねてから宣言していた赤いベルト戦を1229両国国技館に指定。それまでは挑戦権利証を懸けた試合をこなしていくこととなった(今大会で予定されていた朱里vs小波の権利証マッチ&SWA世界王座戦は小波の急性腸炎により中止、しかし鹿島沙希のアピールから急きょ朱里vs鹿島の権利証&タイトルマッチが実現)。詩美は赤いベルトを守り抜き、朱里とのタイトルマッチに前進するか、それとも彩羽が5度目の挑戦で悲願の赤いベルトを手にし、Marvelousにスターダム最高峰王座を持ち帰るのか。彩羽の師匠・長与千種も注視するなか、26年ぶりの女子プロレス大阪城ホール、そのメインで待ち受ける結末とは?

 両者とも歩を進めガッチリと握手をかわす。探り合いから彩羽がグラウンドに誘いをかける。首の取り合いから詩美が手を挙げて誘うと彩羽が応じて手四つの構えで力比べ。彩羽がバックを取ると詩美が切り返しバックの取り合い。彩羽が突進しショルダータックル。詩美もショルダーでぶつかっていく。両者譲らず組み合うと再びショルダータックルをぶつけ合う。打ち勝ったのは詩美。彩羽がバックキックからサッカーボールキック連打。詩美が返すと、彩羽が高速ブレーンバスター。詩美が返すが彩羽が背中にニードロップ連打からキャメルクラッチ。串刺し攻撃を詩美がかわしてミサイルキック。詩美は右ヒザにエルボードロップ。足をロックするが彩羽がエスケープ。詩美がストンピング連打からコーナーに追い込むが彩羽が反転してコーナーへもっていく。しかし詩美が右ヒザへのドロップキックからヒザ十字固め。詩美はヒザへのエルボードロップ連打。ロープに振られた彩羽がニールキック、サソリ固め。10分経過。詩美がエスケープすると、彩羽がバックを取る。詩美が抜け出し突進すると彩羽が止めて左右のキックを連打しPKからドロップキック。詩美がアルゼンチンからバックフリップ。彩羽が返すと、詩美は足4の字固め狙い。彩羽が回避するが詩美は足をロープにかけてドロップキック。さらにヒザをマットに叩きつける。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合い詩美がヒザへの攻撃を継続。エルボーの打ち合いで15分経過。彩羽がショルダースルーも詩美がラリアット連発。詩美はコーナーに上がりミサイルキック。彩羽が返すと、詩美はスリーパー。彩羽が脱出し顔面を蹴り上げると前方に叩きつける。彩羽がロープに振ってスリーパー、後方からエルボー。詩美が返すと、彩羽がキック。詩美がキャッチし強引に倒すとドラゴンスクリュー。さらに両足を取っての変形ドラゴンスクリュー。両足をロックすると足4の字固め。20分経過。彩羽がなんとかエスケープに成功。彩羽が場外に出ると詩美も追ってリングに戻す。詩美はロープ越しでスリーパー、逆落とし。続けてアルゼンチンで担ぐが彩羽が脱出しアームホイップ。詩美が返すと彩羽がハイキック連打。返した詩美に彩羽はランニングスリー狙い。詩美がかわしてドロップキック。彩羽がジャーマンからハイキック、スワントーンボム。詩美が返すとコウモリ吊り落とし。25分経過。彩羽がハイキック、詩美がエルボー、ラリアット、トーチャーラックボム。彩羽が返すと、詩美はカナディアンからハイジャックボム狙い。彩羽がかわしてハイキック連打。詩美が1カウントで返すと彩羽がパワーボム。高角度でライガーボムも決めるが2カウント。彩羽は詩美をコーナーに追い込みランニングスリーの構え。詩美がかわしてカナディアンの体勢。彩羽が切り返し丸め込むとランニングスリーの構え。詩美が再びかわすとエルボーの打ち合い。詩美がハンマーパンチの連打からハイキックをかわしてコーナーにジャーマン。さらにアルゼンチンで担ぎ上げるが彩羽がかわしてハイキック、詩美はカウンターでラリアット。至近距離からもう一発放つが詩美が返す。詩美はハイキックをキャッチしパワーボム。30分経過。詩美がアルゼンチンから旋回させて叩きつける。さらに旋回式でハイジャックボム。3カウントが入り、詩美が勝利した。

詩美「7度目の防衛、成功しました。匠さん、匠さん! アナタ、本当どこまでもタフな人で、朱里さんと同じくらい最高の挑戦者でした。正直、アナタから勝ててホッとしてるくらいです。私たち、もう一度、リングで出会えたらなら、今日よりもっと、まだまだやり合いましょう」

彩羽がうなずいて退場。

詩美「そして、今日7度目の防衛成功して、私はどんどん防衛戦やっていきたいと思っています。次は113日、とどろきアリーナでこの赤いベルト、挑戦者受け付けます」

葉月が登場。

葉月「詩美、防衛おめでとう。アナタがいま持っている赤いベルト、私に挑戦させてください」

舞華が現れ、マイクを奪い取る。

舞華「私は、林下詩美に5★STARで勝ってる」

葉月「舞華さん、はじめまして。ここは私に譲ってもらえませんか? 私が赤いベルトを取って、初防衛戦の相手にアナタを指名します」

舞華「ナメてんじゃねーよ! 言っとくけど、コイツ、つぇーから。まあまあまあまあまあ、優しい私は、それじゃどちらか勝った方と、1127日、国立代々木競技場で挑戦する!」

詩美「葉月さん、復帰おめでとうございます。葉月さん…いや、葉月! オイ、そんな復帰したてで簡単に取れるようなベルトじゃないって、そんなことオマエもわかってるだろ? でも、私は赤いベルト挑戦資格ある人なら誰だって、いつだって挑戦受け付けますよ。葉月、オマエのその挑戦も受けてやるよ!」

葉月「この復帰した勢いのまま、スターダムのトップ、林下詩美に挑みます。よろしくお願いします」

葉月が握手を求めると、詩美が握り返してベルトを見せつける。

詩美「スターダムはいつだって時の流れが早い。昨日いなかった人が今日復帰したり、いままでいた人が急にいなくなったり、時の流れがとても早い。けど、だからこそスターダムこそが最先端の王道女子プロレスなんだと思います。そのスターダムの、いつだって最先端はこの林下詩美。まだまだみなさんに、スターダムの最高の景色を、この林下詩美が見せていきたいと思います。それまで、ごきげんよう」

詩美は、赤いベルトを放送席の朱里にも見せつけて退場。

詩美のコメント

「ここに、林下詩美の元に赤いベルト、ちゃんと帰ってきました。彩羽匠さん、本当強すぎるって。隙がないって。チャンピオンだけど、こんなこと言っちゃダメなのかもしれないけど、あの人から防衛できてよかった。すごいホッとしちゃってますよ。今日しっかりあの人と決着つけられたけど、私って欲深いから、まだまだもっとやりたいなって思いました。早くまたリングで再会したいですね。そして次の防衛戦。葉月さん、いや葉月! あんだけスターダムのこと悪く言ったじゃん。いやになって出ていったんじゃなかったの? ちょっと未練がましいんじゃないの? きょう復帰したけどさ、復帰はすごいめでたいことだと思うけど、忙しい合間縫ってしっかり見てたよ、裏で。ちょっと動きが落ちたんじゃないの? そんな姿で、この勢いで赤いベルト挑戦したい。ナメたこと言わないでくださいよ。私だってあのころの林下詩美じゃない。あなたの知らないところで私はもう、あなたが大嫌いだと言って出て行ったスターダムの頂点にいるんですよ。いまのスターダムを私が11月3日、しっかり葉月にわからせてやりたいと思います。最終戦、朱里とやるまで、それ以降もずっとずっとスターダムの最先端、頂点はこの林下詩美です」

――ハイペースで防衛戦をやりたいのはどんな気持ちから?

11月にタイトルマッチをやらずに次は朱里さんと、となると2カ月近く防衛戦をせずに間があいちゃいます。それでチャンピオン、スターダムの頂点名乗っていいのかって、私は恥ずかしくてそんなこと言えないです。闘える大舞台があるなら、挑戦する資格があるような選手は誰だっていつだって挑戦を受け付けて、何度だってこの林下詩美が叩き潰して私が頂点だとみなさんにお見せしていきたいと思います」

――女子プロレス26年ぶりの大阪城ホールで勝った気持ちは?

「正直、最初やるときはあまりにも壮大なことすぎて、聞いたときの林下詩美、まったくことの重大さに気づいていませんでした。そのときの詩美にすごいことやってるよって。26年ぶり。(26年前は)私はまだ生まれてもないから、そんな前にやった久しぶりの女子プロレス団体がスターダム、そしてその頂点が林下詩美。そしてその大事な大会、メインイベント、最高峰のベルトを懸けてやってるのが林下詩美。ことの重大さに大阪城ホールでやると聞いた林下詩美、早く気づいてた方がよかったかもしれない。最高の景色でした。これをスターダム当たり前にしていきたい。何十年ぶりとかじゃなくて、スターダム大阪城ホール、恒例行事にこの林下詩美がしていきたいと思いました」

――これまでに赤いベルトでメインじゃなかったり、勝って終われなかったりいろいろ試練があったと思うが、今日最後のリングに上がってリングに立っている予告を成就させたが?

「今年の防衛ロード、最強の選手たち相手に防衛してきたにもかかわらずセミになったり、しっかり決着をつけられなかった私が悪いんだけど、そんな防衛ロードをしてきたけど、ここ大阪城ホールメインイベント、マーベラス彩羽匠相手にしっかり防衛したこの林下詩美、やっぱりスターダムの頂点はこの林下詩美じゃなきゃダメだって思いました。セミに決めたヤツとか、よく聞いておけよ。スターダム頂点・林下詩美じゃなきゃダメだって、そう思えるような大会でした。今日はこの大阪城ホール、彩羽匠に勝ったから、体中ボロボロだけど、すごく気分がいいからさ。言いたいことをいままでチャンピオンだから我慢しなきゃだとか、我慢してきたことを全部言わせてもらいましたよ。これからもっともっと、もう少しでいままでの林下詩美より偉そうに、ワガママに、赤いチャンピオン、頂点らしく堂々とさせてもらいますよ」

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