『福岡女神祭り~ばってんスターダム~』
5月5日(木・祝)福岡国際センター(観衆1156人/コロナ対策人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
妃南 |
6分25秒 |
月山和香 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
向後桃 |
8分43秒 |
琉悪夏 |
○羽南 | 吏南● | |
飯田沙耶 | 鹿島沙希 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○ウナギ・サヤカ |
10分3秒 |
レディ・C● |
白川未奈 | 林下詩美 | |
中野たむ | AZM |
◆SWA世界選手権試合 30分1本勝負 | ||
<挑戦者> |
17分26秒 |
<王者> |
岩谷麻優 | テクラ |
※第8代王者のテクラが3度目の防衛に失敗。岩谷麻優が第9代王者となる
◆God’s EYEvsDDM イリミネーションマッチ 30分 | ||
小波 |
26分32秒 |
桜井まい● |
壮麗亜美 | なつぽい | |
○MIRAI | ひめか | |
朱里 | ジュリア |
(1)●壮麗(10分14秒、OTR)桜井○
(2)○小波(13分33秒、ファイナルランサー)なつぽい●
(3)●朱里(16分56秒、両者OTR)ひめか●
(4)●小波(20分42秒、両者OTR)ジュリア●
※MIRAIのひとり残り勝ち。
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<挑戦者組> |
22分19秒 |
<王者組> |
○葉月 | 渡辺桃● | |
コグマ | スターライト・キッド |
※第23代王者組のスターライト・キッド&渡辺桃が2度目の防衛に失敗。コグマ&葉月が第24代王者となる
◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者> |
24分58秒 |
<挑戦者> |
上谷沙弥 | 舞華 |
※第16代王者の上谷沙弥が5度目の防衛に成功
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
妃南 |
6分25秒 |
月山和香 |
月山和香と妃南のシングルマッチで女子プロレス初開催となる福岡国際センターでのビッグマッチがスタート。いまだ白星のない月山と、復帰間もない妃南。どちらもフューチャー・オブ・スターダム王座挑戦を経験しているが、再チャレンジのためにも負けられない闘い。福岡大会のオープニングを飾るのは、どちらか?
月山の方から握手を求めるが妃南は応じない。ゴングが鳴ると、ロックアップから妃南が腕を取りにいく。腕の取り合いから妃南がヘッドロック、月山がヘッドシザーズ。妃南が脱出すると月山がドロップキックもかわされる。妃南が予告してボディースラム。月山が返すと、妃南は逆エビ固めでギブアップを迫る。月山がエスケープするとエルボーで向かっていく。エルボーの打ち合いから月山がDDT。妃南が返すと、月山が背後から飛び乗りパロ・スペシャル。妃南がエスケープすると、月山は極楽ドンを狙う。しかし妃南が切り返してバックブリーカー。妃南はコーナーに振って突進も月山がかわしてミサイルキック。妃南が返すと、月山は極楽ドンを決める。しかし妃南が返してみせる。妃南が払い腰で叩きつけるが2カウント。妃南は月山を抱え上げると前方に叩きつける。しかしギリギリで月山がクリアー。妃南が興して持ち上げると、月山が切り返して丸め込み。妃南が3カウント寸前で返すと大外刈り。月山を引き起こし持ち上げるとチョークスラム気味に叩きつける。これも月山が返すことに成功。妃南はもう一度担ぎ上げてサイド気味に叩きつけると3カウントが入った。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
向後桃 |
8分43秒 |
琉悪夏 |
○羽南 | 吏南● | |
飯田沙耶 | 鹿島沙希 |
STARSの羽南&飯田沙耶&向後桃組と大江戸隊の鹿島沙希&琉悪夏&吏南組が6人タッグマッチで激突。若い選手が中心の6人タッグ戦で、不気味なのが鹿島の存在。STARSにとってはいつどこからでも丸め込んでくる起死回生が厄介だ。前日の熊本大会で双子姉妹対決を制した吏南がフューチャー・オブ・スターダム王者の姉・羽南に臨む図式も見どころのひとつとなる。
羽南が琉悪夏を指名すると吏南が出てくる。向後が前に出ると吏南とにらみ合い。向後が握手を求めると、吏南が困惑。そのままゴングが鳴ると吏南が向後の髪を引いてマットに叩きつける。吏南がコーナーに振ると向後がかわしてドロップキック。STARSが合体しまとめてボディープレス。向後がエルボー連打も鹿島が背後から髪を引いて吏南がドロップキック。大江戸隊が全員で向後を攻め込む。吏南が向後にヘアーホイップ。向後を「クソババア」呼ばわりし顔面を踏みつける。鹿島も向後を「クソババア」呼ばわりしボディースラム。琉悪夏が向後の顔面を攻撃。琉悪夏の串刺し攻撃を向後がかわしてボディーアタック。飯田のドロップキックがかわされ大江戸隊が3人で攻撃。しかし飯田は次々と打撃を打ち込む。琉悪夏がコンプリートショットからボディースラム、セントーン。鹿島が飯田をコーナーに追い込みニーアタック、フェースクラッシャー。ダイビングフットスタンプは飯田がかわしてジャンピングチョップ。羽南が串刺しドロップキック、払い腰。鹿島が返すと、羽南がダブルリスト狙い。鹿島が切り返し吏南がドロップキック。吏南と羽南でエルボーを打ち合う。吏南が卍固めから羽南を丸め込む。吏南の突進を向後が妨害し、羽南がダブルリストアームサルト。吏南が返すと羽南がフェイマサ―を決める。しかし大江戸隊のカットが間に合う。羽南は吏南を起こすが大江戸隊が串刺し攻撃。鹿島と琉悪夏がブレーンバスター、吏南がダイビングダブルニー。吏南は羽南にフィッシャーマン、ピンクデビル狙い。羽南が切り返し丸め込むと3カウントが入った。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○ウナギ・サヤカ |
10分3秒 |
レディ・C● |
白川未奈 | 林下詩美 | |
中野たむ | AZM |
クイーンズクエストの林下詩美&AZM&レディ・C組とCOSMIC ANGELSの中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカ組が6人タッグで対戦する。3月の両国2DAYSで白いベルト奪取ならなかった詩美と中野。シンデレラ・トーナメントでも対戦したがドローに終わった。福岡でのビッグマッチではタイトル戦線に絡めなかった両者だが、この試合でなにかがはじまるのか。スターダムの中心人物だけに、目が離せない。また、大会前の会見では白川が獣神サンダー・ライガーのタイトルマッチを見るために福岡に「密航」した経験を告白、この試合での勝利をテレビ解説席から見守るライガーに捧げるとした。この日のコズエンの合言葉は「OUR VICTORY FOR LIGER」。果たしてコズエンは、ライガーに勝利を届けることができるのか?
コズエンはライガーマスクで登場。コズエンが先制攻撃を仕掛けるがQQがカット。QQが連係で白川を攻め込む。詩美が白川に串刺しドロップキック。詩美のラリアットをかわして白川がコルバタ式河津落とし、中野がダイビングボディーアタック。中野は詩美とレディにドロップキック。中野のガンスタンを詩美がキャッチし叩きつける。中野のスピンキックを詩美がかわす。両者の打撃が交錯。AZMが白川にロープワークからドロップキック。AZMのブレーンバスターを白川がかわしヒザへのドロップキック、吊り天井。白川の突進を詩美がカットし、AZMがダイビングフットスタンプ。AZMの突進に白川が空中胴締め落とし。レディがカットし白川をジャイアントスイングで7回転。ウナギがレディにフェースクラッシャー、ギロチンはかわされ脳天唐竹割りを食らう。レディが逆水平の連打、ウナギが串刺しで突進もレディがかわしてネックブリーカー。レディはウナギにチョークスラム。しかし、ウナギが返してみせる。レディのバックブリーカーを中野がカット。中野がタイガーの構え、白川がフェースクラッシャーで合体。コズエンが宇宙旅行で場外ダイブ。ウナギがマッドスプラッシュもカットされる。コズエンがカカト落としからレディに城門突破。レディが返せずウナギが3カウントを奪ってみせた。
コズエンのコメント
コズエン「アワー・ビクトリー・フォー・ライガー!」
白川「憧れのレスラーの前で試合できるっていうのは、しかもその方が引退されてしまって、レスラーになったこととかを伝えられなかったんですけど、私がライガーさんのタイトルマッチを応援しにきたこの会場で試合ができて、本当に感無量の言葉以外ないです。だけど、ウナギありがとう。自分がスリーを取るところを見せたいから、まだまだライガーさんに見せられるところがある」
ウナギ「次の福岡はタイトルマッチを」
白川「タイトルマッチをライガーさんの前で、来年」
中野「戴冠しよう。チャンピオンとしての勝利をライガーさんに捧げよう」
白川「その夢がまた一つできました(涙)。本当に今日はありがとうございました。勝手に『アワー・ビクトリー・フォー・ライガー!』とか…」
ウナギ「でも、ウナは未奈ちゃんのそういう純粋なところが大好きだよ」
白川「本当にありがとう、本当にありがとう…」
中野「わかった(笑)。こうやってね、プロレスラーは夢を与える。私たちは夢を与えられて、いま夢を与える側になっていることを、夢の連鎖がね、これからも私たちも皆さんに夢を与えていけたらいいなと思ってます。みなさん、コズミック・エンジェルズを信じてこれからもついてきてください」
――3人が持っているライガーマスクは?
白川「これ、私のレプリカのコレクションで(自分が持っている)これは、ライガーさんにYouTubeのチャンネルでいただいたヤツ」
中野「本物のヤツ」
白川「で、ファイアーライガーとホワイトライガーは自分のコレクションです」
◆SWA世界選手権試合 30分1本勝負 | ||
<挑戦者> |
17分26秒 |
<王者> |
岩谷麻優 | テクラ |
※第8代王者のテクラが3度目の防衛に失敗。岩谷麻優が第9代王者となる
テクラが保持するSWA世界王座に岩谷麻優が初挑戦。朱里が赤いベルトに集中するため返上した王座は、白川未奈とテクラで新王者決定戦をおこない、テクラが戴冠。これまで鹿島沙希、琉悪夏に防衛してきた。そして今回はスターダムのアイコンを挑戦者として迎え撃つ。テクラにとっては奪取以来最大のピンチとも言えるだろう。また、初めてSWAに狙いを定めた岩谷はどんな狙いでこのベルトを取りにいくのか。試合後の風景が注目される闘いだ。
岩谷の方から手を差し出しテクラも応じる。ゴングが打ち鳴らされ、探り合いから岩谷がグラウンドに持っていく。岩谷が腕を取るとテクラが取り返し、腕の取り合い。岩谷がロープに振るとテクラが止まって岩谷を誘う。岩谷が接近すると顔面を蹴り上げる。リング下の岩谷に対し、テクラは場外に飛ぶと見せかけ中央でブリッジのポーズ。ロープに振り合い岩谷がコーナーに乗せるとテクラがぶら下がり式首4の字。テクラがインディアンデスロックからブリッジして鎌固め。岩谷がエスケープすると、テクラがストンピング連打から顔面を踏みつける。岩谷が向かっていくが、テクラがエルボーで倒してみせる。岩谷がバックキックから突進しスリングブレイド。突進をかわし合い岩谷がドロップキック。岩谷はノーザンライトも2カウント。岩谷がダイビングフットスタンプを決めるがテクラが返す。ドラゴンの構えをテクラが切り返すがトラースキックを食らう。岩谷が低空ドロップキックから場外へトペはテクラがベルトで殴打。テクラがリングに戻して足4の字固め。岩谷がエスケープすると、テクラがエルボーからコーナーに乗せる。岩谷がチョップで落とすがテクラがもう一度上がりコーナー上でエルボー連打、岩谷がエルボーもテクラが腹筋で這い上がりエルボーをぶち込む。テクラは雪崩式ブレーンバスターからそのまま自身が宙吊りになりムクッと起き上がる。さらに場外へプランチャ敢行。10分経過。テクラは岩谷をリングに戻すとバズソーキック。岩谷が返すと、テクラはエルボー連打、バズソーキックを顔面へ。しかし岩谷の肩が上がる。岩谷が張り手、エルボー。「お返しだ」とバズソーキックを放ち投げっぱなしジャーマン。テクラがダブルアームから叩きつけると両者ダウン状態。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合い、テクラが連打。テクラの突進を岩谷がかいくぐり場外に追い出すとトラースキック、ツームストーンパイルドライバー。岩谷がリングに上がりトペスイシーダで再び場外へ。テクラが戻ると岩谷がコーナーからミサイルキック。15分経過。岩谷がフロッグスプラッシュもテクラが返す。岩谷はムーンサルトプレスで舞うがテクラがかわす。岩谷が起き上がりテクラを引き起こすとドラゴンの構え。テクラが丸め込んでブリッジ。ギリギリで岩谷が返すとカウンターのトラースキックからドラゴン。テクラが返すと、岩谷はためにためたツームストーンパイルドライバーを決めて「終わり!」と絶叫。ムーンサルトプレスを放つとテクラが返せず、岩谷が新王者となった。
テクラのコメント
「マイベルト、マイベルト、イワタニ…オメデトー。これからどうしよう?」
――再戦をすぐにしたい?
「わからない。モウイイ、モウカエル」
岩谷のコメント
「グランドスラム、グランドスラム、グランドスラム達成しました! やっぱね、グランドスラムへの道は遠かった。1年、半年、シングルもタッグもなにもベルト取れなかった。でも、こうしていま、岩谷麻優の手元には、このSWAのベルトが、自分の元にやってきた。メッチャうれしい。やっぱ、スターダムのアイコン岩谷麻優が歴史を作ってなんぼでしょ。アイコン、オワコンじゃないよ、これからこれから、もっともっと世界中のレスラーにこのベルトを欲しいと思わせるくらい、いろんな人とやり合って、このベルトを女子プロレス界トップのベルトにしたいと思います。形だけじゃない、このグランドスラム、記録でなにもかも岩谷麻優が作り上げる」
◆God’s EYEvsDDM イリミネーションマッチ 30分 | ||
小波 |
26分32秒 |
桜井まい● |
壮麗亜美 | なつぽい | |
○MIRAI | ひめか | |
朱里 | ジュリア |
(1)●壮麗(10分14秒、OTR)桜井○
(2)○小波(13分33秒、ファイナルランサー)なつぽい●
(3)●朱里(16分56秒、両者OTR)ひめか●
(4)●小波(20分42秒、両者OTR)ジュリア●
※MIRAIのひとり残り勝ち。
ドンナ・デル・モンドとゴッズアイが8人タッグのイリミネーションマッチで全面対決。朱里率いるゴッズアイはMIRAI&壮麗亜美に加え小波が加入。今シリーズ限定復帰でゴッズアイに合流し、前日の熊本大会まで3連勝と好調だ。対するドンナ・デル・モンドはジュリア&ひめか&なつぽい&桜井まい組。昨年12・29両国における小波ラストマッチの相手がジュリアだっただけに、思うところがあるだろう。ジュリアと小波の絡みを中心に、袂を分けたジュリアと朱里の対戦も、この試合のカギを握る。最後まで生き残り、ユニットに勝利をもたらすのは?
ジュリアがメンバーを制して「小波出てこいよ」と指名。しかしゴッズアイは朱里が仁王立ち。試合は朱里とジュリアの先発でスタートする。腕の取り合いからジュリアがヘッドロックでグラウンドへ。朱里がすぐに抜け出してブレイク。MIRAIとなつぽいが対峙。ロックアップで組み合い力比べ。その後ジュリアと小波に。ジュリアが「フラッグ返せ」と要求すると小波が応じるがフラッグを覆いかぶせようとする。小波がカバーし丸め込みの応酬。DDMが小波を捕まえ一斉にドロップキック、4方向から腕と足を取る。ゴッズアイがカットすると、ひめかが小波を担いで場外に投げようとするが小波が切り返す。壮麗とひめかがショルダータックルをぶつけ合う。ひめかが打ち勝ち、壮麗を吹っ飛ばす。しかし壮麗もショルダータックルで吹っ飛ばしフライングラリアット。するとひめかもラリアットを打ち返す。桜井が壮麗にビッグブーツ。壮麗はショルダータックルから桜井をコーナーに乗せて、串刺しボディーアタック。MIRAIが桜井にボディースラム4連発。朱里が桜井にサッカーボールキック、コーナーに追い込み壮麗に託す。壮麗が桜井にアルゼンチンの構え。桜井が回避も壮麗が逆水平の連打からエアプレーンスピン。アルゼンチンで担ぎ上げエプロンに落とす。桜井がブレーンバスターの構え、桜井が足を懸けてOTRを阻止し、リングに戻るとスライディングキック。壮麗が落ちて退場に。10分経過。なつぽいが小波にダイビングボディーアタック、ドロップキック。MIRAIが割って入るがなつぽいがかわして2人に低空ドロップキック。小波がなつぽいの腕をロックもDDMがカット。小波は打撃の連続からハイキック。なつぽいが投げ捨てジャーマン。小波がトライアングルランサーもカットされる。なつぽいがカバーするが2カウント。なつぽいがコーナーに上がるとMIRAIがカットしカナディアンからサイドに落とす。小波と朱里が蹴りの競演でなつぽいを挟み撃ち。小波がなつぽいにハイキック、サブミッションに入るとなつぽいがギブアップし失格に。朱里がひめかに突進。ひめかがかわしてマットに叩きつける。朱里がカサドーラで飛びつきフェースクラッシャー。ひめかが返すと朱里はサソリ固め。15分経過。ひめかが朱里を担ぎ上げて場外に投げるがキャッチされセーフ。朱里はひめかの腕をエプロンから締め上げる。エプロンで朱里とひめかがエルボーの打ち合い。朱里がバックを取ってジャーマンの構え。ジュリアがひめかの手を引く。小波はジュリアのバックにまわるも跳ね返される。エプロンでひめかが朱里にパワーボム狙い。朱里が阻止するがひめかがパワーボムの構えに再び入る。朱里とひめかが同時に落下し失格に。ジュリアが小波にエルボー、ドロップキック。小波がスリーパーから後方に投げつける。ジュリアは小波にバックドロップ、顔面にニー。コーナーに上がったジュリアに小波が追いつきコーナー上で卍固め。コーナー下のジュリアと上の小波が額を叩き合う。小波がエプロンからフラッグでジュリアの首を絞める。MIRAIがラリアットでカット。エプロンで小波とジュリアがフラッグを引っ張り合う。小波がキックもフラッグに足を滑らせる。ジュリアと小波が落下し失格。リング上はMIRAIと桜井。MIRAIがエルボー連打、桜井がビッグブーツ連発からドロップキック。MIRAIが返すと、桜井がスタンディングギロチン。桜井はMIRAIを寝かせてダイビングエルボードロップ狙い。しかしMIRAIが立ち上がりデッドリードライブ。MIRAIがドロップキック。「魂込めてくぞ!」と叫んでコーナーに上がろうとするが桜井がカットしエプロンに落とす。MIRAIが戻ってカウンターのエルボー。桜井がダッシュを止めてSTF。25分経過で残り5分。MIRAIがラリアット連発。桜井が返すと、MIRAIはミラマーレ。桜井がギブアップしMIRAIのゴッズアイの勝利となった。
朱里「ゴッズアイが勝利しました。ジュリア、小波はこの通り、ゴッズアイの強力な一員。だから、あきらめなさい!」
ジュリア「小波!限定復帰だけど、今日ビッグマッチで試合できてよかった。ありがとう。まあたぶん、ほかのスターダムのメンバーもファンのみんなも喜んでると思うから、まあそのフラッグは大事に取っといてくれよ。次、復帰するときはぜひ、DDMで」
朱里「ダメダメ」
小波「フラッグ、返さなくてもいい?言われなくても返すわけねーだろ、バーカ!でもでも、今日は決着ついてないから、ジュリアとの闘いはまだまだネバーエンドだ!」
DDMのコメント
桜井「MIRAI、私はまだまだもっともっと上を目指して強くなりたい。私はDDMで強くなる。そしてオマエから勝つ」
ジュリア「でも今日、1本目、壮麗落としたじゃん。すごいよ。だから、もっともっと自信持て」
桜井「ハイ!」
ジュリア「できるんだよ、オマエは、やれば。今日は小波が限定復帰ということで試合しましたけど、今日闘ってみて、全然プロレスまだまだやれるじゃんって、全然あのころと変わらず強いし、むしろコンディション、すげえいいんじゃないのって感じました。さっきリング上でも言ったけど、ユニットはゴッズアイだけじゃないから。私はもしまた小波が本格復帰なのか限定復帰なのかわからないけど、選べるように居場所を用意しといてやるから、気が変わったらいつでもDDMに入ってくれてもいいんだからな。まあフラッグは大事にしといてくれるっていうわけで、ホッとしました。しかし、小波!プレゼントくれるって言ってたけど、何ももらってねえ。アイツらしいな。まあ、そんなとこかな。というわけで福岡、アリベデルチ、また会いましょう」
ゴッズアイのコメント
MIRAI「どうにか勝ち残ってゴッズアイ勝つことができました。イリミネーションマッチ、ルール難しいですね。今日相手のDDM、メチャクチャ強いし、闘っててメチャクチャ楽しいです。そして自分的にはやっぱり桜井まい。この大舞台で桜井まいとやり合えたこと、すっごいすっごい楽しかったです。これからももっともっとリング上で語り合って、お互いをぶつけ合って、もっともっと強くなっていきたいなって思いました。そして今日のメインは白いベルト、上谷沙弥なのか舞華なのか、シンデレラは魂込めて楽しみにしてますんで」
小波「新格闘プリンセスのおかげで私のフラッグを守ることも、そして私がゴッズアイで生き残ることもできました。ありがとう、新格闘プリンセス」
MIRAI「ありがとうございます!」
小波「まあこの先、私がスターダムに戻ってくるかどうかっていうのはまだわからないですけど、必ず戻ってきたときはまたこのメンバーと一緒にリングに立ちたいと思います。そしてジュリア、オマエの執念、久々に体で感じた。オマエとはまだ今日は決着ついてないからな。闘いはまだまだ続く。ネバーエンドだ」
朱里「DDMに勝利して小波を守ることができ、そしてほかのチームにももちろん小波を渡さない。次、大阪大会、大江戸隊。そして小波のGW復帰ラスト、しっかりこの4人で、ゴッズアイで勝利を飾ります」
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<挑戦者組> |
22分19秒 |
<王者組> |
○葉月 | 渡辺桃● | |
コグマ | スターライト・キッド |
※第23代王者組のスターライト・キッド&渡辺桃が2度目の防衛に失敗。コグマ&葉月が第24代王者となる
昨年末の両国で大江戸隊の“ブラックデザイヤー”渡辺桃&スターライト・キッドにゴッデス・オブ・スターダム王座を明け渡したSTARSの“FWC”葉月&コグマ組が地元福岡で奪回を目指す。王者組はこれが2度目の防衛戦だが、スパンの短いFWCの挑戦に不満をあらわにしており、前日の熊本大会でもこの試合で防衛したら葉月&コグマ組の挑戦は二度と受けないと宣言。挑む葉月&コグマもベルトを奪回し桃&キッド組の挑戦は受けないと明言した。両軍によるゴッデス戦はこれが最後か? 試合後、ベルトを巻いているのは…?
桃と葉月でスタートしキッドがすぐに入ってくる。コグマも入ってドロップキックの応酬に。葉月が桃にボディースラム3連発から片足で顔面を踏みつけると顔面ウォッシュへ。しかし桃がカウンターでドロップキック。場外戦となり、セコンドの介入もあり大江戸隊が優勢に。桃が葉月をリングに戻し、ボディースラム3連発のお返し。片足でのカバーを葉月が返す。キッドが葉月の髪を束ねてヘアーホイップ、コーナーに追い込み顔面を踏みつける。キッドは「地元なんだろ!」と葉月を挑発。大江戸隊が葉月をロープに固定し水を浴びせる。桃が「どうしちゃったのねえ、つまんないよそんなんじゃ」とつぶやきながら顔面を蹴飛ばしていく。葉月がエルボー連打で向かっていくが、桃がミドル一発で倒してみせる。葉月がフルネルソンも桃が切り返して場外に追い出すとキッドが攻撃、葉月を倒してその上にコグマをボディースラム。桃がエプロンを走って蹴りにいくがかわされてキッドに誤爆、コグマがエプロンからプランチャで飛ぶと、葉月がトペスイシーダで一直線。桃を戻して葉月がスワンダイブ式ミサイルキック、顔面ウォッシュをやり直す。さらに葉月がセントーンを決めてコグマを呼び込む。コグマがまとめて串刺しボディーアタック、2人の背中にフットスタンプ。桃が返すとコグマにドラゴンスリーパー。コグマが切り返すが桃が裏投げ。キッドがコグマに飛びついてコルバタ。コグマが突進をかわすが、キッドがコーナーに叩きつけてプランチャ。10分経過。キッドがロープに振るとコグマがエプロンに出てエプロン越しにガンスタン。コーナーに上がるとキッドが雪崩式アームホイップで強引に投げ捨てる。キッドがコーナーに上がるとコグマが追いつきデッドリードライブ、DDT、ミサイルキック。葉月がキッドへ串刺しエルボー、コードブレイカー、フェースロック。しかしキッドがエスケープ。ロープに振り合いから桃が入ってミドルとキッドの619が合体、キッドがその場飛びムーンサルト。葉月が返すとフルネルソンバスター、二段蹴り。桃がタッチしておりリングイン、葉月とエルボーの応酬。桃がミドルキック、葉月がビッグブーツを顔面へ。ミドルとブーツの応酬が展開され、桃が連打で追い込み串刺しで突進。葉月がかわして突進するがキッドが介入し蒼魔刀の挟み撃ち。桃がコーナーに上がりダイビング式蒼魔刀。葉月が返すと桃は、Bドライバーの構え。葉月が切り返し丸め込み合戦。15分経過。桃のハイキックがかわされコグマがガンスタンで援護。葉月はコーナーに上がり、ダイビングセントーン投下。しかし3カウントには至らず。葉月が担ぎ上げるがキッドがコグマをカット、葉月は桃にコードブレイカー、キッドにスライディング、コグマがダイビングボディープレス。葉月が桃を前方に叩きつけるがカバーが反転される。葉月が返すと、「決めるぞ!」と絶叫。桃が切り返し投げっぱなしドラゴン。両者ダウン状態から葉月がエルボーを桃に乱打。桃がカウンターのハイキック、葉月が倒れず二段蹴り連打。葉月が担ぎ上げてコグマがネックブリーカーで合体。葉月は桃に垂直落下式ブレーンバスターもカットされる。桃がさっと丸め込むが葉月が返す。キッドが葉月のわき腹にドロップキック、キッドがコグマをコルバタで投げ、場外にケブラーダ。キッドと桃がハイキックの競演、桃が人でなしドライバーも2カウント。20分経過。桃が葉月にフルネルソン、葉月が切り返し葉・月ストラル。桃が返してテキーラサンライズ。ピーチサンライズを「終わり!」と絶叫して決めるがコグマがカット、コグマはキッドにジャーマン、キッドがコグマのダッシュをキャッチし黒虎天罰。キッドが葉月を捕まえ桃と合体で昇天気味に叩きつける。セコンドがボックスでレフェリーを引き寄せキッドがイスで殴打。桃がピーチサンライズ狙いを葉月が丸め込むと3カウントが入った。
葉月「福岡、ただいま! そしてゴッデスのベルト、私たちの元にお帰り!渡辺桃は私たちが何回もオマエらに負けると思ったのか?」
桃「葉月、葉月…。地元で勝ったぐらいで調子乗ってんじゃねえぞ。テメーラに挑戦なんて、こっちから願い下げなんだよ、バーカ!」
葉月「おまえら二度と私たちのゴッデスのベルトに挑戦してくるな」
コグマ「お帰り、ベルト! そしてきょうはもういっこめでたいことがある。麻優さん!(岩谷が現れる)あ、麻優さん!お腰に綺麗なベルトがついてます!麻優さん、STARSにベルトが3つも持って帰ってこれた。この勢いのままもっとベルト総取りしたい。ですよね?私はゴールデンウイーク最終日、8日の名古屋、vsAZM、シングルマッチがあるんですよ。それはもうハイスピード選手権にしてもらうしかないでしょ! AZMの返答がわからないけど、うだうだ言いながら私もチャンピオンだし、受けてくれると思います。麻優さん、葉月、そしてSTARS、これからもっともっと盛り上がっていきましょう!」
葉月&コグマのコメント
葉月「ベルトを取れたのは、となりにいるコグマのおかげでもあり、地元福岡の拍手、応援のおかげ。第22代のときは3度目の防衛戦で失ったベルト、今回はしっかり私たちが盛り上げて、誰も挑戦できないような、挑戦したくないようなタッグになっていきたいと思います」
コグマ「ブラックデザイヤー、返却期限守ってくれた。負け惜しみの言葉も吐いてスッキリして帰ったんじゃないの。やりたくないっていうか、怖いんだろうね、私たちが。だからもうやらないとかそんなこと言ってたけど。私たちは次の挑戦者、待ってる」
葉月「誰でもいい。次の挑戦者お待ちしてます」
◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者> |
24分58秒 |
<挑戦者> |
上谷沙弥 | 舞華 |
※第16代王者の上谷沙弥が5度目の防衛に成功
メインはワンダー・オブ・スターダム王座戦で、上谷沙弥が舞華の挑戦を受ける5度目の防衛戦だ。これは昨年シンデレラ・トーナメント決勝戦の再現でもあり、舞華はその試合で上谷とのシングルマッチに初めて敗れ、上谷が舞華に追いつき、その後の白いベルト奪取で追い越したとの印象を残してみせた。そして迎える白いベルトを懸けてのタイトルマッチ。地元凱旋の舞華としてはなんとしても勝利し、白いベルト初戴冠を果たしたいところ。福岡大会での勝率からしても大チャンス到来だ。とはいえ、対する上谷もまだまだベルトを明け渡すつもりはない。白の全力王者が舞華を返り討ちにするか、それともスターダムの象徴と言えるベルトが移動するか。大注目のメインイベントである。
ロックアップで組み合い舞華がヘッドロック。上谷が切り返しグラウンドへ。舞華が首を取ると上谷がバックを取り腕十字狙い。上谷のニールキック、舞華のラリアットがかわされる。上谷が突進すると舞華がショルダータックル、串刺しラリアット。舞華はボディースラムを決めると予告してもう一発。上谷が返すと舞華はスリーパー。上谷がエスケープし、場外での攻防に。上谷が舞華の腕を鉄柱に巻き込んで攻撃。エプロン越しでアームブリーカーも決める。リングに戻ると右腕にストンピング、エルボー連打からアームブリーカー。さらにコーナーに追い込んで右腕を蹴っていくとワキ固めへ。串刺し攻撃をかわした舞華は上谷のスワンダイブを迎撃。上谷の突進を止めてパワースラム。舞華がダッシュすると上谷はフランケンシュタイナー。場外に出た舞華へスワンダイブ式プランチャをぶつける。10分経過。場外でのフランケンを舞華が受け止めエプロンに叩きつける。舞華は上谷をリングに戻し、エプロンでブレーンバスターを放つ。リングに戻すとバックドロップ。しかし上谷が返してみせる。エルボーの打ち合いから上谷が仁王立ちで受けて立つ。すると舞華がエルボー一発で上谷をダウンさせる。上谷が立ち上がると舞華が「こいよ」と挑発。上谷は「なめんな!」とドロップキック。コーナーに上がると舞華が追いつき雪崩式ブレーンバスター狙い。上谷がこらえてパワーボムの構え。舞華がこらえると上谷が下からパンチ。15分経過。上谷がコーナーを上がり雪崩式狙いも舞華がカット。舞華は上谷をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスターを決める。しかし上谷が返してみせる。舞華が至近距離からラリアット連発。上谷が二段蹴り、張り手。ラリアットをかいくぐりニールキック。舞華がラリアット。両者ダウン状態。舞華が上谷を押し倒すが2カウント。舞華はフィニッシュを宣言し、炎華落とし狙い。上谷が丸め込みジャーマンへ。上谷がノーザンライトからフィッシャーマン。舞華が返すと、上谷がフェニックススプラッシュ狙いでコーナーへ。舞華が殴りかかり、自分も上がると上谷を担いで雪崩式炎華落とし。しかし上谷の肩が上がる。20分経過。舞華は上谷を持ち上げると旋回してマットに叩きつける。上谷がフランケンも舞華が丸め込む。舞華が突進すると上谷が回し蹴り、ラリアットをかわしてリバースフランケンシュタイナー。両者ダウン。8で立ち上がり両者突進、舞華がラリアット、上谷が二段蹴り。上谷がノーハンドでヘッドバットもカウンターのラリアットを食らう。上谷が返すと、舞華が寝かせようとするが上谷が切り返してスタークラッシャー。舞華が返すと、上谷はファイヤーバードスプラッシュ。さらにコーナーに上がりフェニックススプラッシュを放つ。3カウントが入り、上谷が防衛に成功した。
上谷「ワンダー・オブ・スターダム5度目の防衛に成功しました!舞華、舞華は私のこと大嫌いな存在って言ってたけど、私のプロレスラー人生にとって、かけがえのない存在だよ。これからも私のライバルだから」
舞華「(倒れたままマイク)上谷…。立場逆転しちまったね…(涙)。でも、私はおまえのこと超えるまでおまえのすべてを奪うまで、あきらめないからな(涙)」
上谷「ということで、次の防衛戦の相手、今年のシンデレラ・トーナメントの優勝者・MIRAI出てこい!」
MIRAIリングイン。
MIRAI「シンデレラ・トーナメント2022、優勝・MIRAIです。上谷沙弥、まずは防衛おめでとうございます。上谷沙弥とはシングル、初対決になりますが、魂込めてやり合いましょう」
上谷「MIRAIとの未来。全力と魂の熱い試合をしましょう」
MIRAI「上谷さん、お疲れさまでした」
上谷「…お疲れさまでした。ということであらためてワンダー・オブ・スターダム5度目の防衛をしたわけですけども、福岡国際センター、ばってんスターダム、福岡女神、スターダム…違う違う。こんなにたくさんのお客様、お集まりいただきまして、本当に本当にありがとうございます! 福岡の地でこんなにたくさんのお客さんに囲まれて試合ができて本当に本当にうれしいです。これからもスターダムの応援、たくさんたくさんたくさん、全力でよろしくお願い致します! 誰がなんと言おうと、私がスターダムだー!」
舞華のコメント
舞華「たぶん上谷の方が上だった。それを実感させられました。この福岡という地でたくさんの人に支えられて生きてきたこの地で今日勝てなかったことは、この先死ぬまで忘れることはないでしょう。ただ、次、福岡に帰ってくるときは、必ずシングルのベルト、私が取って、また福岡に帰ってくるけん。みんな、待っとってね(涙)。ありがとうございました…」
上谷のコメント
「ワンダー・オブ・スターダム5度目の防衛に成功しました。舞華…舞華ね。スターダムに来たときからすぐにフューチャーのベルトを巻いて、メチャクチャ気に食わなくて大嫌いな存在だった。でもね、ここまでやり合ってると本当に本当にかけがえのない存在になったというか。私のプロレスラー人生にとって本当に大切なかけがえのない存在になりました。ずっと私のライバルです」