2022/09/23 試合結果

2022年9月23日 『5★STAR GP 2022後楽園大会』

『5★STAR GP 2022後楽園大会』
9月23日(金・祝)後楽園ホール観衆1207人)

試合結果

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鈴季すず<10点>

7分29秒
ジャーマンスープレックスホールド

羽南<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
なつぽい<12点>

8分49秒
フェアリングリング

飯田沙耶<4点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
SAKI<10点>

6分23秒
ケンタッキーボム

向後桃<2点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
コグマ<12点>

4分51秒
回転式横入りエビ固め

AZM<14点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鹿島沙希<10点>

6分49秒
起死回生

世羅りさ<13点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
スターライト・キッド<12点>

10分24秒
スタースープレックスホールド

MIRAI<13点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
白川未奈<8点>

13分8秒
グラマラスドライバーMINA→片エビ固め

上谷沙弥<13点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<8点>

11分21秒
ピーチサンライズ

ジュリア<13点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
岩谷麻優<13点>

10分20秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

葉月<14点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
朱里<14点>

14分53秒
グラウンド式朱雀

中野たむ<14点>

 

試合詳細レポート

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鈴季すず<10点>

7分29秒
ジャーマンスープレックスホールド

羽南<0点>

 羽南と鈴季すずが初対決。フューチャー・オブ・スターダム王者の羽南は5★STAR GP初エントリーも9連敗。残り3試合で1勝をあげられるかどうかが焦点となってきた。対する鈴季は3連敗スタートも、急激に盛り返し4勝4敗の五分に。優勝戦線に首の皮一枚つながっていると思われるだけに、ここはフューチャー王者相手に白星先行と行きたいところ。しかしながら王者の羽南にもスターダム所属の意地があるだろう。羽南の意地爆発に期待したいが…。

 あとから入場の羽南がドロップキックの奇襲。何度も押さえ込み初勝利を狙う。鈴季が返すと羽南はロープに振ろうとするが拒否されエルボー連打。鈴季がバックを取ると羽南が脱出も髪を引かれ倒される。鈴季は羽南をコーナーに叩きつけ頭部にエルボー。羽南が1カウントで返すと、鈴季は「テメエ、(奇襲に)ビックリしたじゃねえか」と顔面を蹴飛ばしていく。羽南はコーナーに振られるも反転してボディーアタック。ダブルリストの体勢を鈴季がこらえるが羽南がヒザ十字固め。鈴季がエスケープすると、羽南がヒザをロープにかけてドロップキック。ダブルリストも決めるが2カウント。羽南が突進すると鈴季がニーを連打。コーナーに上がると、ミサイルキック。返した羽南がエルボーで向かっていく。鈴季が挑発しエルボー連打を受けて立つ。鈴季の一発で羽南が崩れ落ちる。それでも羽南が連打で向かっていく。鈴季の打撃を食らうが羽南がカウンターでブロックバスター。鈴季が返すと、羽南はバックドロップ狙い。鈴季がこらえるも中央に羽南が引き戻す。しかし鈴季が投げっぱなしジャーマンからニーアタックを後方から放つ。羽南が返すと丸め込み。ギリギリで鈴季が返しカウンターのトラースキック。羽南が向かっていくと鈴季がマットに叩きつける。鈴季はバックを取りジャーマン。3カウントが入り、鈴季が羽南を破った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
なつぽい<12点>

8分49秒
フェアリングリング

飯田沙耶<4点>

 なつぽいと飯田沙耶が5★STAR GP公式戦で2度目のシングル対決。両者とも決勝進出は絶望的ながら、残り試合は大物食いを狙いたい。特にこの組み合わせでは飯田がゴッデス・オブ・スターダム王者のなつぽいを相手に王者食いができるかどうかがポイントとなる。師匠の葉月をフォールした飯田だけに決して不可能ではないだろう。一方のなつぽいとしても新天地でベルトを巻いただけに、勢いを持続させたい。白星先行でリーグ戦を終えたいが…。

 両者クリーンに握手を交わし試合がスタート。ともに筋肉をアピールしロックアップで力比べ。飯田が押し込むとブレイク直後に逆水平チョップ。再度ロックアップし飯田がロープに押し込む。なつぽいが反転し、ブレイク直後にチョップもかわされる。飯田がチョップをかいくぐり逆水平の連続。なつぽいが足を踏んで逆水平。しかし、これも飯田がかわしてみせる。飯田は逆水平の連打でコーナーに追い込む。なつぽいがレフェリーを引っ張るような形で飯田のチョップが誤爆。なつぽいが背中にドロップキックを放つが2カウント。なつぽいはキャメルクラッチからロープに追い込んでエプロンからドロップキック。なつぽいは飯田の腕に噛みつくとレフェリーに注意される。エルボーの打ち合いに飯田が打ち勝つが、なつぽいがカウンターのドロップキック。低空ドロップキックも決めてダイビングボディーアタックへ。飯田が返すと、なつぽいがネックスクリューの構え。飯田が切り返すとスパインバスター、ノーザンライトスープレックス。返された飯田はコーナーに上がる。なつぽいが追いつきエルボー連打、飯田がエルボーで落として飯田ロケット。しかしなつぽいが返してみせる。飯田はフィニッシュを宣言しブレーンバスター狙い。なつぽいが切り返しバックラッシュから丸め込む。飯田が返すと、なつぽいはフェアリアルギフト。しかし寸前で飯田がかわしバックエルボー。飯田がキン肉バスターの構えもなつぽいが切り返しバックキック、トラースキック。飯田が飯田橋もなつぽいがなんとか返す。なつぽいはポイ捨てジャーマンからトラースキック、フェアリングリングで叩きつけると3カウントが入った。

 

なつぽいのコメント

「マッチョゴリさんと頑張って闘ったけど、やっぱりドラミング(チョップ)を受けて真っ赤に…。でも妖精さんは強い! ということで、5★STARの優勝戦線からは落ちてしまったんですけど、残る1試合はみなちゃん(白川未奈)とのコズエン対決になるけど、みなちゃんが発言してくれた熱い想い。どう受け止めたらいいのか、日々考えてます。10月1日、何かが始まればいいなと思うし、何か進んでいければいいなって思ってます。10月1日まで私も必死にいろいろ考えたいと思います。ばいぽい!」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
SAKI<10点>

6分23秒
ケンタッキーボム

向後桃<2点>

 元アクトレスガールズの向後桃とSAKIがスターダムのリングで再会する。向後はスターダム参戦からすぐにSTARS入りをし、SAKIはガールズユニットカラーズのリーダーとしてスターダムに乗り込んできた。COSMIC ANGELSと合体したSAKIとSTARSをこよなく愛する向後。シングルマッチではどんな結果が待っているか?

 向後から「よろしくお願いします」と手を差し出しSAKIもクリーンに応じてゴング。バックの取り合いからSAKIが足を出すが向後がかわしてドロップキック。エルボーの打ち合いで向後がリード。SAKIのビッグブーツをこらえて向後がドロップキック。向後は619にいくもSAKIが阻止。しかし向後が丸め込み。SAKIがドロップキックをかわし手足を持っての変型ジャイアントスイング。向後が返すがSAKIは何度もカバーし押さえ込む。向後がしのぐとSAKIがサソリ固め。向後がエスケープすると、アトミックドロップを切り返しドロップキックから619をヒットさせる。さらに向後はスワンダイブ式ミサイルキック。SAKIが返すと、向後はフィニッシュを予告してネクターピーチ狙い。SAKIが切り返しサイドに叩きつける。SAKIのビッグブーツをかわし向後がコルバタ。突進をかわされたが向後がボディーアタック。SAKIが返すと、向後が首を取る。SAKIが切り返しパワースラム。返した向後にSAKIはブレーンバスター狙い。向後が切り返しジャックナイフ、トラースキック。SAKIが突進をキャッチしマットに叩きつける。向後が返すとSAKIはケンタッキーボム。3カウントが入り、SAKIが向後を破った。

 

SAKIのコメント

「向後桃との初シングルが、ついに5★STARという舞台でできたこと、嬉しく思います。ちょっと不器用なところがあるなと思いながら、それをはね返すくらい一緒に練習してきたし、その姿を見てたので。こうやって勝つことができて、私はまだまだ壁であり続けます。またやろう、ありがとう!」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
コグマ<12点>

4分51秒
回転式横入りエビ固め

AZM<14点>

 AZMとコグマのハイスピードライバル対決が5★STAR GP公式戦で組まれた。ハイスピードのベルトを争ってきた両者だが。現在のチャンピオンはAZM。しかも5★STAR GPも好調で、ここまでレッドスターズでトップの得点を積み重ねてきた。公言通りの最年少優勝が視野に入ってきた中で、コグマとどう向き合うか。コグマはここまで5勝5敗と五分の成績。決勝進出の可能性はなくなったと思われるが、AZM相手に負けてはいられない気持ちが大きいだろう。ハイスピードのライバル対決で、AZMが突き放すか、それともコグマが足を引っ張るか?

 コグマが握手を求めるとAZMも応じて試合がスタート。AZMがいきなりヘッドシザーズもコグマがすぐに脱出。ロープに振られたコグマが場外に下りて「鬼ごっこしよ」と誘い出す。「だって(2日後の)ショーケースで遊べないから」との言葉にAZMが追いかけリング下で蹴飛ばす。AZMはリングに戻し串刺しドロップキックからワキ固め。AZMが突進するとコグマがドロップキック。コグマはAZMの背中を踏みつけフットスタンプ。エルボーの打ち合いから2人ともコーナーに上がりロープを伝って中央へ。ジャンケンをして勝ったコグマがエルボー、AZMが落ちそうになる。AZMの要請でもう一度ジャンケン。AZMが落ちそうになるがレフェリーの手を取り両者転落。AZMはエプロンから蹴りにいくがコグマがキャッチしリング下に落とす。コグマがリング下入ろうとするがAZMが阻止。するとコグマが逃亡、AZMが追いかける。レディが探しにいくなか場外カウントが続く。2方向から両者がカムバック、19カウントでリングに戻る。AZMがブレーンバスターからダイビングフットスタンプ。コグマがかわして丸め込み。AZMが返すと、AZMが丸め込む。返したコグマが120%スクールボーイ。返したAZMがハイキックもコグマが連続で丸め込むと3カウントが入った。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鹿島沙希<10点>

6分49秒
起死回生

世羅りさ<13点>

 大江戸隊の鹿島沙希とプロミネンスの世羅りさが5★STAR GP公式戦で対戦する。決勝進出の可能性がある世羅にとっては確実に2点を取っておきたい試合だが、誰から勝ってもおかしくない鹿島だけに油断は禁物。この試合でも正々堂々の振りをしてダーティーに出ることが予想される。と同時に、一発逆転の起死回生にも細心の注意が求められるだろう。世羅がハードコア的な闘いを仕掛けてくるかどうかもポイント。今大会でもっとも予測困難なカードである。

 両者コーナーから動かず握手は交わさずゴングが打ち鳴らされる。すると鹿島が「正々堂々よろしくおねがいします」と手を差し出す。世羅が困惑も再び鹿島が手を差し出す。世羅が応じようとすると鹿島が攻撃。しかし世羅がマットに叩きつける。世羅は逆エビ固め。決められた鹿島は「卑怯だろ」とクレームをつける。世羅は腕も取ってリバースカンパーナへ。さらに鹿島の背中を踏みつけダブルニードロップ。世羅は鹿島をコーナーに叩きつけ串刺しエルボー。世羅が両足を取りにいくと鹿島は慌ててロープに逃げる。鹿島がコルバタからビッグブーツ。世羅が返すと、鹿島はダブルアームの構え。世羅がビッグブーツをカットし高速ジャイアントスイング10回転。5分経過。鹿島は場外から生還も串刺しニーからダブルニードロップを食らう。鹿島が返すと丸め込み狙い。世羅が持ち上げて前方に叩きつける。世羅は鹿島を引き起こしもう一度前方に叩きつける。鹿島が返すと、世羅は羅紗鋏狙い。鹿島が起死回生で切り返すと3カウントが入った。

 

鹿島のコメント

「世羅りさよお…アイツ、加減ってモノを知ってるか? オイ、世羅りさ。加減という知ってるか。何はともあれ、世羅りさの嫌がらせ、完了!」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
スターライト・キッド<12点>

10分24秒
スタースープレックスホールド

MIRAI<13点>

 13点のMIRAIと10点のスターライト・キッドが初の一騎打ち。どちらも3敗で決勝進出の可能性が残されているだけに、優勝に向けて大きなポイントとなる試合だ。MIRAIのパワーとキッドのスピードがどんな闘い模様を描き出すか。そして、勝利とともに2点を上乗せし、決勝進出へ一歩前進するのは?

 MIRAIが蹴りを入れロープワークへ。キッドがコルバタで投げてロープ際に追い込むと619へ。MIRAIがかわしコーナーに追い込むと串刺しで突進もかわされる。キッドがコーナーからダイビングボディーアタック、その場飛びムーンサルトプレス。MIRAIが返すと、キッドがエルボー、MIRAIがショルダータックル、ボディースラム、首筋にエルボー。コーナーに振ると串刺しラリアット。コーナーに上がるが、キッドが追いつき雪崩式アームホイップ。コーナー上がったキッドをMIRAIが持ち上げてマットに叩きつける。バックを取ったMIRAIだがキッドが切り返しストレッチマフラー。MIRAIが逃れると前方に叩きつける。MIRAIが担ぎ上げるがキッドがDDT。MIRAIが後方に叩きつけるがキッドが返す。MIRAIのサブミッションをキッドがエスケープ。MIRAIが突進、キッドがかわすがMIRAIがラリアット。「終わり!」とキッドが飛びつくがMIRAIがパワーボム。MIRAIが突進するとキッドがヒザへドロップキック。MIRAIのラリアットをブロックしキッドがネックスクリュー。MIRAIが返すと、キッドはストレッチマフラーの構えから黒虎脚殺へ。エスケープを許さず反転し締め上げる。MIRAIが耐え抜くと、キッドが寝かせてムーンサルトプレス。決まったと思われたがMIRAIが返してみせる。キッドがダッシュするとMIRAIがラリアット。キッドはもう一度ダッシュし背後からダブルニーアタック。キッドは黒虎天罰から引き起こしスタースープレックス。3カウントが入り、キッドがMIRAIを破った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
白川未奈<8点>

13分8秒
グラマラスドライバーMINA→片エビ固め

上谷沙弥<13点>

 上谷沙弥と白川未奈が2度目のシングル対決。ワンダー・オブ・スターダム王者の上谷は6勝2敗1分で決勝進出に向けて負けられない闘いだ。一方の白川に優勝の可能性はなくなってしまったが、かねてから白いベルト取りを切望しており、現王者との対戦はワンダー王座戦実現に向けての絶好のチャンスでもある。現在の数字ではさすがに難しいものの、王者から直接勝利を上げれば視野に入ってくるのではないか。白川にとっては今回のリーグ戦でもっとも重要な試合かもしれない。また、そういった意味では上谷にとってはもっとも油断してはならないカードだろう。

 握手は交わさず試合がスタート。ロックアップから白川がヘッドロック。上谷が抜け出しアームホイップからドロップキック、滞空時間を取ってボディースラム。白川が返すと、上谷が逆エビ固め。白川がエスケープすると上谷は背後からドロップキック。白川が挑発気味に張り手を連打、「もっとこいよ、オラ!」と叫びエルボーを打たせる。上谷が突進すると白川はヒザへのドロップキック。コーナーに振られると足を出して上谷をカットしコルバタ式河津落とし。上谷が返すと、白川はヒザへのストンピングを連打。上谷のラリアットをかいくぐり白川がネックブリーカー、リバースDDT。上谷が返すと、白川がインプラントDDT狙い。上谷が切り返しドロップキック。上谷の突進に白川はヒザへのドロップキックから足4の字固め。エルボーの打ち合いから上谷がニールキック、場外へスワンダイブ式プランチャ。リングに戻すと、コーナーからミサイルキック。白川が返すと、上谷がフィッシャーマンズスープレックス。スタークラッシャー狙いを白川が切り返すが上谷がカミゴェ気味にニーを叩き込み滞空時間を取ってスタークラッシャー。しかし白川の肩が上がる。上谷はコーナーに上がりファイヤーバード。かわした白川がグラマラスコレクションMINAも2カウント。10分経過。上谷が突進すると白川がヒザへドロップキック、コーナーに乗せてDDT。上谷が返すと、白川がグラマラスドライバーMINA狙いも二段蹴りを食らう。しかし白川が延髄斬り。上谷の突進を止めて投げっぱなしドラゴン。白川はコーナーに上がるが上谷が追いつく。コーナー上での攻防から白川が張り手の連打。白川がコーナー上からインプラントDDTを見舞うとグラマラスドライバーMINA。上谷が返せず白川が3カウントをゲットした。

 

白川のコメント

「白いベルトのチャンピオン、上谷沙弥に勝ちました! ホントに生きてると辛いこととか、心が折れそうになることが何回もあるけど、それでも私は自分を信じてる。上谷沙弥に勝てるってことも今日信じてた。信じることというのは私の中で希望だから。白いベルトのチャンピオンになるっていう、それも信じてる。それが今の私の希望です。その希望があるから生きれる。その希望にもう少しだけ光が灯った! 絶対に全部点灯させて、白いベルトのチャンピオンに絶対になる!」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<8点>

11分21秒
ピーチサンライズ

ジュリア<13点>

 ジュリアと渡辺桃が5★STAR GP公式戦で遺恨対決。昨年は途中リタイアで優勝戦線から脱落したジュリアだが、今年はここまで2敗をキープしており決勝進出の可能性が大いにある。この日対するは昨年の準優者である桃だが、すでに6敗しており優勝の可能性はなくなったとみていいだろう。それだけにこの試合ではジュリアの足を引っ張ることを目的にリングに上がってくるだろう。黒星はもちろん、凶器攻撃によるケガにも注意しなければならない。はたしてジュリアは桃の凶行をかいくぐり、初優勝に向けて前進することができるのか。また、この試合は2日後の高田馬場「ショーケース」でおこなわれるハードコアタッグマッチ(ジュリア&山下りな組vs桃&琉悪夏組)の前哨戦でもある。

 探り合いから視殺戦、ジュリアが桃に向かって吠えるとともにコーナーを外しにいく。コーナーポストで殴り合いジュリアが打ち勝つ。場外戦が展開され、大江戸隊の刀羅ナツコも手を出す。桃がジュリアをリングに戻し、サッカーボールキック、剥き出しのコーナーに叩きつける。桃がミドルキックを連打、ジュリアが「こいよ」と挑発する。ジュリアが後方に投げ捨てると、桃に変型サーフボードストレッチ、ミサイルキック。桃が返すとコーナーに宙吊りにして顔面を蹴飛ばす。コーナーに上がるとジュリアが追いつき、トップから雪崩式ダブルアームスープレックス。しかし桃が投げっぱなしドラゴン、ジュリアが投げっぱなしジャーマン、桃がハイキック、ジュリアがドロップキック。両者ダウン。髪をつかんで立ち上がるとエルボーの打ち合い。桃のミドルを止めてジュリアが張り手。桃はカウンターのミドルキック。桃が串刺しで突進するとジュリアがかわしバックドロップ。ジュリアはフィニッシュを宣言しファルコンアロー。桃が返すと、ジュリアはグロリアスドライバー狙い。桃がこらえて人でなしドライバー、Bドライバー。返したジュリアに桃はチキンウイングフェースロック、ドラゴンスープレックス。ジュリアが返すと、桃がレフェリーのブラインドを突いてスパナを取り出す。ジュリアを引き起こし蹴り上げるがかわされる。ジュリアがパンチからハイキックをかわして変型バックドロップ。10分経過。桃がハイキックからジュリアの顔面を蹴り上げる。桃はピーチサンライズも2カウント。しかし、桃が起き上がりこぼし式でさらに2連発。3カウントが入り、桃がジュリアを破った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
岩谷麻優<13点>

10分20秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

葉月<14点>

 岩谷麻優と葉月のSTARS同門対決は決勝進出に向けてどちらも負けられない闘いとなった。岩谷は5勝3敗1分の11点で、葉月は破竹の7連勝からまさかの3連敗で、14点から星を伸ばせないでいる。ここでは何としても立て直しを図りたいところだろう。また、スターダム史上初となる2度目の優勝を目指す岩谷も絶対に2点を取っておきたいところ。両者のシングルは3年ぶりとあって、過去の戦績は参考にはならない。負けた方が大きく後退する重要な一戦。最後に勝ち名乗りを受けるのは、どちらか?

 ゴングが打ち鳴らされゆっくりと中央へ。葉月が手を差し出し岩谷が応じる。葉月が手を引いて丸め込みの連続。岩谷が逆さ押さえ込みを切り返しコルバタ。低空ドロップキックを狙うが葉月がカウンターでドロップキックを見舞い顔面ウォッシュ。しかし岩谷が切り返しドロップキック。葉月が場外に転落。岩谷のトペスイシーダをかわした葉月がトペスイシーダ。さらにエプロン越しにDDT、顔面ウォッシュをやり直す。岩谷が返すと葉月がフェースロック。岩谷がエスケープすると、葉月の突進をかわしてドロップキック、ダブルリストアームサルト、ダイビングフットスタンプ。もう一発狙うと葉月が追いつきコーナー上でエルボー、岩谷が下りて下からチョップ、もう一度上がって雪崩式フランケンシュタイナー。葉月がすぐに立ち上がりコードブレイカーから串刺しエルボーアタック、コードブレイカー。葉月はコーナーに上がり、ダイビングセントーン、前方に叩きつけるが2カウント。葉月は垂直落下狙いも岩谷が切り返しドドンパ。葉月が返すとエルボー乱打。岩谷が向かっていくが葉月がエルボーでやり返す。エルボーの応酬から岩谷が連打し突進も2段蹴りを食らう。岩谷が投げっぱなしジャーマンからトラースキック、ドラゴンの構え。葉月が切り返すが岩谷のドラゴンが決まる。葉月が返すと、岩谷はフィニッシュ狙いでムーンサルトプレス。しかし葉月がかわして葉・月ストラル。ギリギリで岩谷が返すとツームストーンパイル、トラースキック。10分経過。岩谷がバズソーキックからフィニッシュを宣言しムーンサルトプレスを決める。葉月が返せず岩谷が勝利を飾った。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
朱里<14点>

14分53秒
グラウンド式朱雀

中野たむ<14点>

 ゴッズアイの朱里とCOSMIC ANGELSの中野たむがリーダー対決。赤いベルトの王者・朱里はここまで6勝4敗と意外な苦戦。やはりシングルの頂点王者にはそれだけ厳しいマークが待っているということか。一方の中野は7勝2敗でレッドスターズのトップ。過去5★STAR GPの優勝争いとはほとんど縁がなかっただけに、今年は順調とみていいだろう。シリーズ中にはなつぽいとのタッグを新結成し、ゴッデス・オブ・スターダム王者にもなった。タッグのベルト取りとシングルリーグ戦の初優勝という快挙を達成するためにも朱里越えは必須である。朱里は敗れれば脱落が確実となるだけに絶対に落とせない一戦。中野が敗れればレッドスターズの混戦に拍車がかかる。朱里が防衛した赤いベルト戦以来、2カ月ぶりの再戦。その結末は?

 グラウンドの攻防でスタートし、朱里がヘッドロック。中野が切り返すが朱里が反転しマウントを取る。朱里がブレイクし両者突進。バックの取り合いから蹴りをブロックし合い、ハイキックが交錯する。朱里がグラウンドでマウントを取り「こいよ」と挑発。中野が反転し上からエルボー、後方からニーアタックで場外に落とす。中野はコーナーからプランチャ、リングに戻すとジャーマンスープレックスホールド。朱里が返すと中野はコーナーへ。朱里が追いつき、コーナー上でエルボーの打ち合い。朱里は腕をロックも中野が外して頭部を蹴り上げる。朱里が下から張り手を打ち込みコーナー上でヘッドバット、腕を取っての雪崩式変型ブレーンバスターで、着地後もそのまま腕をロック。腕固めに移行するがエスケープを許す。朱里はニーアタックからコーナーに上がりスタンディングギロチンから腕十字、腕固め。中野が回し蹴りも朱里の二段蹴りを食らいダウン。朱里は中野を引き起こし担ぎ上げる。中野が反転しニーアタックもかわされ反対にニーアタックを食らう。中野が返すと、朱里はサッカーボールキック。前方からも蹴り飛ばし、山折りへ。中野が返すと、朱里はバズソーキック。しかし中野が返してみせる。朱里は中野を引き起こしフィニッシュを宣言。流炎を狙うが中野が組み付き変型ヘッドシザーズ。グラウンドに移行し中野が腕を取る。朱里がエスケープすると、中野はエプロンに出してバックを取る。朱里がこらえると中野が背中を蹴り飛ばし、エプロンを突進。朱里がカウンターでハイキック。10分経過。中野が場外でジャーマン。17カウントで朱里、19カウントで中野が生還。両者突進しかわし合いから中野がトラースキック、バイオレットシューティングを前から後ろから決める。横からも決めるが朱里が返す。中野は滞空時間の長いバイオレットスクリュードライバーを決める。勝負ありと思われたが朱里が返してみせる。中野は朱里を引き起こし、トワイライトドリーム狙い。朱里が切り返し腕を蹴り上げるとスリーパー。胴締めに移行し締め上げるが中野がロープへ。残り1分。朱里が腕十字から腕固め。さらにヘッドシザーズと複合で締め上げる。残り10秒、ここでゴングとなり朱里の勝利となった。

朱里「中野たむう! 赤いベルトのタイトルマッチ以来ってことは、7月以来だな。私はあの日からオマエがここの片隅にずっとずっといるんだよ。オマエの情念、すげえな!

もっともっと支配してよ。もっともっともっと、オマエはこんなもんじゃないだろ。もっともっと追い詰めてこいよ。次、試合するの楽しみにしてるよ」

中野がリングを転げるように下りる。

朱里「5★STAR GP中野たむに勝利しました! 私は去年優勝して、今年も優勝して、2連覇するように頑張ります! あとちょっと、なんか、撤収の時間がヤバいみたいなんで、まきで締めさせていただきます。今日もみなさんお忙しいなか来ていただいてありがとうございます。これからもスターダムをよろしくお願いします。そして明日、高田馬場、お待ちしておりますのでまた明日お会いいたしましょう。みんなサラマポ、ありがとうございました!」

朱里のコメント

「7月のタイトルマッチ以来なんで、まだあんまり間隔が空いてないですけど、たむから自分はスゲー刺激をもらってますね。もっともっとやり合いたい。5★STAR GP、自分は、ちょっとギリギリの、決勝に行けるギリギリのラインなので、ほかの選手がどんなふうにいくかによっても変わってくるんですが、ちょっとでも可能性があるなら私は絶対にあきらめない。2連覇、誰も成し遂げたことがない5★STAR GP2連覇、私が制覇してみせます。次は、世羅りさ。正面から向き合って、私が勝利します。覚悟しとけ、世羅りさ」

一覧へ戻る