2023/04/24 試合結果

2023年4月23日 『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023 Powered by SoftBank NFT LAB』

『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023 Powered by SoftBank NFT LAB
4月23日(日)横浜アリーナ観衆5539人)

試合結果

◆横浜ランブル 時間無制限
桜井まい

26分38秒
OTR

スーパー・ストロング・スターダム・ジャイアントマシン&スーパー・ストロング・スターダム・ビッグマシン

退場順
①飯田沙耶②水森由菜&レディ・C④さくらあや⑤ラム会長⑥羽南&妃南⑧吏南⑨向後桃
コグマ⑪HANAKO⑫ちゃんよた⑬フキゲンです★⑭中西百重⑮月山和香⑯スーパー・ストロング・スターダム・マシン

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺桃

9分54秒
起死回生

テクラ
琉悪夏 ジェシー●
○鹿島沙希 ジーナ
刀羅ナツコ マライア・メイ

◆スーパー・ハイスピード・タッグマッチ 20分1本勝負
○星来芽依

9分49秒
流れ星

駿河メイ
スターライト・キッド AZM●

◆フワちゃん第2戦 タッグマッチ 20分1本勝負
天咲光由

14分19秒
ジャーマンスープレックスホールド

フワちゃん●
○林下詩美 葉月

◆ひめか引退試合 30分1本勝負
舞華

14分17秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

ひめか

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

12分25秒
リングアウト

<王者組>
壮麗亜美 優宇●
○MIRAI 高橋奈七永

※第26代王者組の高橋奈七永&優宇が3度目の防衛に失敗。MIRAI&壮麗亜美組が第27代王者組となる

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

16分55秒
スペシャルポテリング

<王者組>
○安納サオリ 柊くるみ
なつぽい 鈴季すず●
KAIRI 世羅りさ

※第28代王者組の世羅りさ&鈴季すず&柊くるみが3度目の防衛に失敗。KAIRI&なつぽい&安納サオリが第29代王者組となる

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

17分56秒
フィギュアフォードライバーMINA→片エビ固め

<王者>
白川未奈 上谷沙弥

※第16代王者の上谷沙弥が16度目の防衛に失敗。白川未奈が第17代王者となる

◆女子プロレス最強決定戦 30分1本勝負
朱里

16分7秒
顔面蹴り→KO

橋本千紘

◆IWGP女子選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

12分56秒
二段式ドラゴンスープレックス・ホールド

<王者>
岩谷麻優 メルセデス・モネ

※第2代王者のメルセデス・モネが初防衛に失敗。岩谷麻優が第3代王者となる

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

23分40秒
バイオレットスクリュードライバー→片エビ固め

<王者>
中野たむ ジュリア

※第15代王者のジュリアが3度目の防衛に失敗。中野たむが第16代王者となる

試合詳細レポート

◆横浜ランブル 時間無制限
桜井まい

26分38秒
OTR

スーパー・ストロング・スターダム・ジャイアントマシン&スーパー・ストロング・スターダム・ビッグマシン

退場順
①飯田沙耶②水森由菜&レディ・C④さくらあや⑤ラム会長⑥羽南&妃南⑧吏南⑨向後桃
コグマ⑪HANAKO⑫ちゃんよた⑬フキゲンです★⑭中西百重⑮月山和香⑯スーパー・ストロング・スターダム・マシン

 女子プロレスで20年ぶりとなる横浜アリーナ大会が時間差バトルロイヤルでスタート。18人参加で、20年前の横アリでメインに立った中西百重がOGとして参戦。中西の動向が注目の的となりそうだ。

 月山とHANAKOでランブルがスタート。HANAKOがヘッドロックで絞り上げ、抱え上げるとOTRを狙う。突進をかわして月山がドロップキック。3番目はコグマ。月山とHANAKOのエルボーの打ち合いをコグマは静観してからその輪に入っていく。4人目は向後。向後は月山とHANAKOにボディーアタック。コグマと向後が共闘しボディースラムの競演を試みるがHANAKOが切り返し向後を叩きつける。5番手に飯田。STARS勢がHANAKOと月山の背中を次々と踏みつけていく。6人目にはレディ・C。STARS勢のドロップキックもレディがコグマと向後にネックブリーカー。7人目は水森。レディが向後にジャイアントスイング。向後がお返しとばかりにドロップキックを見舞う。8人目にさくら。飯田、水森、レディがエプロンでもつれあうと向後が619、飯田が落下し失格第1号に。つづいてレディと水森も失格となる。向後の突進をさくらがかわしエプロンへ。9人目が妃南。妃南がさくらのカバーをカットしボディースラムで叩きつける。10人目に吏南。10分経過。妃南が次々と払い腰を決めていくと吏南が卍固め。11人目はイメージチェンジの羽南。羽南は吏南と妃南にダイビングボディーアタックから妃南に首4の字固め。そこに吏南、コグマ。HANAKO、向後、月山も加わり数珠繋ぎ。さくらが逆エビ固めに入ると12人目のラム会長が登場。会長は数珠つなぎを破壊。13人目はちゃんよた。さくらが大勢にカバーされて失格。コグマが会長を押し潰すが2カウント。コグマが丸め込むと会長が3カウントを奪われ失格に。羽南と妃南が失格すると、吏南も失格。14人目がフキゲンです★で15人目に桜井まい。ちゃんよたが向後を抱え上げ桜井がミサイルキック。さくらい&ちゃんよたでダブルのブレーンバスター。16人目に中西百重。向後が失格。中西はコーナーに上がるがロープを揺すられリングに転落。中西とコグマが結託し串刺し攻撃、コグマのボディーアタックから中西がドロップキックを決める。スーパーストロングスターダムマシン&スーパーストロングスターダムジャイアントマシン、スーパーストロングスターダムビッグマシンのマシン軍団がまとめて登場。コグマが失格。20分経過。HANAKOがビッグブーツも中西がセコンドに助けられ転落を免れる。HANAKOがブレーンバスターを狙うが月山がカット。HANAKOが中西にブレーンバスターを決める。HANAKOは中西にアルゼンチン。中西がHANAKOを丸め込み失格させる。中西を月山が丸め込むがちゃんよたがカット。桜井のアシストを得てちゃんよたが中西にラリアット。月山が中西を捕まえるがちゃんよたがカットし、中西がモモ☆ラッチでちゃんよたをフォールする。フキゲンがブレーンバスターを狙うも中西が反対に叩きつける。ビッグマシンとマシンが中西にクローズライン。かわした中西がフキゲンとともに丸め込みの競演。丸め込みの応酬でフキゲンがフォールされる。中西が月山にモンゴリアンチョップ。月山が中西を丸め込んで退場させる。マシン軍が合体で月山をフォール。マシン軍が桜井を捕獲。桜井が突進をかわすとマシンが失格、ビッグマシン、ジャイアントマシンも転落して桜井の勝利となった。

桜井「横浜アリーナにお越しの庶民のみなさま! 貴婦人様がランブル、勝ちましたー! わたくしはこの後、ひめかを見送り、そしてメインはジュリアの勝利を見届けて、今夜はロイヤルパークホテルで最高級のおワインを楽しみますわ。アナタたち庶民は、横浜崎陽軒のシュウマイ弁当をシェアして食べなさい! それでは、ごめんあそばっせ!」

 

桜井のコメント

「シンデレラ準優勝のわたくしが、ランブルでこんなあとのほうに出て。勝ち残るのは当たり前でしょ? 次は一番最初に出て勝ち残りますわ。それではごめんあそばっせ!」

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺桃

9分54秒
起死回生

テクラ
琉悪夏 ジェシー●
○鹿島沙希 ジーナ
刀羅ナツコ マライア・メイ

 マライア・メイ&ジーナ&ジェシーのクラブビーナスにドンナ・デル・モンドのテクラが合流、外国人チームが結成された。外国人チームはオーストリア、イギリス、オーストラリア、アメリカとすべて異なる国籍で構成されている。このカード決定にあたりテクラは嫌悪感をあらわにしていたため、チームワークが心配される。対するは大江戸隊の刀羅ナツコ&鹿島沙希&渡辺桃&琉悪夏組だ。

 テクラはほかの3人と距離を置いて入場。しかしマライアたちがロープを開けてテクラを迎え入れる。まずは外国人チームが先制しテクラが琉悪夏を追い込む。するとナツコと琉悪夏が連係でテクラを攻撃。桃がテクラにミドルキック連打。テクラが返すと、桃がサッカーボールキック。ナツコがテクラに滞空時間の長いボディースラム。大江戸隊がテクラをエプロンで捕獲する。テクラがナツコのラリアットをかわしコルバタからビッグブーツ。マライアがナツコへミサイルキック。ナツコが返すと、桃とクローズライン。しかしマライアがかわしジーナがラリアット。マライアとジーナがダブルアームスープレックス、ブレーンバスターで競演。テクラが桃にコルバタ、テクラ、ジーナ、マライアがトラースキックで競演。ナツコがマライアにエルボー連打。ナツコのショルダータックルをマライアが受けて立つ。ナツコはバックフリップからラリアット。マライアは鹿島に旋回式バックブリーカー。ジェシーが鹿島をボディースラム、コーナーに連続で叩きつけると串刺しボディーアタック、旋回式バックフリップ。鹿島がコルバタからビッグブーツ。ジェシーが返すと鹿島がアストロシザーズ。返したマライアがラリアット。鹿島がかわすと大江戸隊が串刺し攻撃。ナツコが叩きつけ鹿島がダイビングフットスタンプ。ジェシーが返すと、鹿島の突進をマライアとジーナが妨害。テクラがマライアとジーナの肩からボディープレス。鹿島が返すと乱戦から琉悪夏がボックスを持ち出す。しかしマライアが奪いテクラに投げ渡して殴打を指示。しかし鹿島がかわしてジェシーに誤爆。鹿島が丸め込むと3カウントが入った。

◆スーパー・ハイスピード・タッグマッチ 20分1本勝負
○星来芽依

9分49秒
流れ星

駿河メイ
スターライト・キッド AZM●

 ハイスピード王者のAZMが、同王座最多防衛記録を樹立した王者として横浜アリーナのリングに登場。パートナーは待望の駿河メイで、対戦相手も永遠のライバルであるスターライト・キッドと、こちらもAZMにとって待望の星来芽依(せいら・めい=星月芽依から改名)。マーベラス退団後、星来にはこれが復帰戦。駿河、キッド、星来ともAZMがハイスピード王座をかけて対戦した相手だけに、「スーパーハイスピード」の冠にふさわしい高速バトルが展開されそうだ。

 試合は、両軍の希望からノータッチルールでおこなわれることがアナウンスされる。AZMと星来のロープワークでスタートしAZMがアームホイップ。星来がドロップキックをかわしともにヘッドスプリングで立ち上がる。駿河がトリッキームーブで翻弄しキッドにダイヤル固め。キッドがボディーアタック。キッドと駿河のドロップキックが交錯する。AZMと駿河が合体、キッドがまとめてその場飛びムーンサルトプレス。星来が駿河にドロップキック。ともにバックスライドもカットされる。星来と駿河がエプロンでバックの取り合い。星来の突進をAZMがかわすが。星来が場外へ。つづいてAZMも鉄柱越えのプランチャ。さらにキッドがケブラーダを狙うがAZMが阻止。駿河がコーナーを蹴ってボディーアタック、ロープを利用してのフットスタンプをキッドに決める。キッドが駿河にドロップキック、キッドが駿河のお株を奪う変則的なアームホイップ。星来がドロップキックでAZMを場外に追い出すと、キッドがケブラーダをヒットさせる。キッドと星来がAZMを捕獲し連係で攻め込む。星来がダイビングボディーアタック、キッドと駿河がエルボーの応酬。キッドのフィッシャーマンを駿河が切り返し飛びつくと丸め込み。AZMがキッドにダイビングフットスタンプも星来がカットし丸め込む。AZMと駿河がフェイントをかけ星来をカバー。星来が返すと、AZMと駿河でブレーンバスター。返した星来にAZMがフェースロックから腕を固める。星来の突進をAZMが丸め込み。丸め込みの応酬からAZMが上になるもギリギリでカットされる。AZMが突進すると星来がかわし丸め込み。星来があずみ寿司を切り返し上になるが2カウント。AZMは星来に飛びつくが星来が切り返しキッドが619.星来がAZMを丸め込むと3カウントが入った。

 

キッド組のコメント

キッド「星来芽依、復帰戦からハイスピードチャンピオンから3取っちゃったねえ~」

星来「取りました!」

キッド「私が昔から目をつけてたように、ハイスピード戦線にいい選手になるんじゃないかと思ってたけど、どうだった? 久々の試合。しかもいきなりハイスピードタッグだったけど」

星来「まずこの横浜アリーナという会場で試合ができることに感謝しています。復帰戦を迎えられて、スリーカウント取れて。今後スターダムのリングでやっていきたいことが今日わかりました」

キッド「今後スターダムのリングで存分に走り回ってもらって」

星来「今日は復帰戦力を貸してやったけど、今後また組む機会があるのか、それとも対角に立つのかわからない。でもこのハイスピードタッグはスターダムでしか実現できない試合だと思うから。次はAZMとキッドで久々に組んじゃったりして? メイメイ久々に組んじゃったりなんかして? もっとハイスピードの選手もいっぱいいると思うし、もっと夢がいっぱいあふれるカードがこのリングでは実現できると思う。私はハイスピードのベルトからは離れたかもしれないけど、ハイスピードと両方できる選手にこれからなっていきたいと思うから。芽依はやりたいことを叶えてもらって。復帰おめでとうございます!」

星来「ありがとうございます! まだまだ頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

 

AZM組のコメント

AZM「えっ、なんで!? 負けた…負け!?

駿河「夢? コレ夢なの!?

AZM「横浜アリーナのリングで負けるっていう夢なの!?

駿河「だってハイスピードの最強×最強でしょ? チャンピオン!」

AZM「負けたよ! うわ~~~! 一緒に海外回ろうって話したのに…!」

駿河「アイツヤバイよ。マジでヤベーやつが復帰しやがった」

AZM「モンスターが戻ってきたよ」

駿河「でも、メイたちは最強だから、また負けても頑張ればいいんでしょ!」

AZM「ウチら最強だもん」

駿河「アイツヤベーからな!」

AZM「今からトレーニングすんぞ!」

駿河「よ~い、スタート!!

2人で騒がしく疾走しながら去っていく。

◆フワちゃん第2戦 タッグマッチ 20分1本勝負
天咲光由

14分19秒
ジャーマンスープレックスホールド

フワちゃん●
○林下詩美 葉月

 テレビ番組の企画でプロレスにチャレンジしたフワちゃんの第2戦。パートナーは師匠の葉月で、クイーンズクエストの林下詩美&天咲光由組と対戦する。「スターダムの逸材」と言われる元ワールド・オブ・スターダム王者と「超新星」天咲との遭遇はスターダムのなんたるかを知る絶好の機会。初勝利を目指すフワちゃんは、この難題をどう乗りこなすのか?

 フワちゃんが詩美に握手を求めQQ2人と握手をかわす。先発は葉月と詩美。手四つでの力比べでスタートし、葉月が腕を取る。葉月の二段蹴りを詩美がかわし睨み合い。フワちゃんが手を出しタッチを求めると天咲と対峙。腕の取り合いから天咲がヘッドロック、ドロップキック。QQが合体でフワちゃんを攻撃。フワちゃんが返すと天咲がヒザ十字固め。フワちゃんがエスケープすると、天咲は左脚をロープにかけてドロップキック。詩美がフワちゃんにボディースラムの連続。天咲が入るとフワちゃんとエルボーを打ち合う。天咲が優位に立つがフワちゃんがドロップキック。替わった葉月が天咲に串刺しエルボー、コードブレイカー、フェースロック。QQが合体を試みると、葉月が切り返しまとめてスワンダイブ式ミサイルキック。葉月は天咲に顔面ウォッシュ、ボディースラム。セントーンは天咲がかわしてDDT狙い。葉月が切り返し二段蹴り。フワちゃんが天咲にドロップキック、ボディースラム、逆エビ固め。コーナーに上がると詩美が阻止。葉月がカットし、フワちゃんは天咲にミサイルキックをヒットさせる。天咲が返すとフワちゃんがブレーンバスターの構え。天咲が切り返し突進をかわすと側転エルボー、ドロップキック。詩美がフワちゃんへショルダータックル。アルゼンチンはフワちゃんがかわして詩美とエルボーを打ち合う。葉月の援護からフワちゃんがビッグブーツ、卍固め。フワちゃんがブレーンバスターを狙うが詩美がかわしてサイドバスター、天咲と競演。10分経過。詩美がコーナーに上がると葉月がコードブレイカーでカットし、フワちゃんがダイビングボディーアタック。詩美が返すと、フワちゃんがブレーンバスターを決める。詩美が返すがフワちゃんが連続で押さえ込み。しのいだ詩美のバックを取るフワちゃん、かわされるもあらためてバックを取りジャーマン。フワちゃんが詩美にエルボー連打。詩美が突進を止めてボディースラムからスリーパー。フワちゃんがエスケープすると、バックを取られるも丸め込み。フワちゃんの突進に詩美がラリアット。しかし葉月がカット成功。天咲が葉月を場外に送り出すと詩美が狙いすましてラリアット、天咲がDDT。詩美がジャーマンを決めると3カウントが入った。

天咲「フワちゃん、私はフワちゃんの同期で本当に誇りに思います!」

詩美「よく聞け。これがプロレスラーだ」

詩美&天咲が退場。フワちゃんが四方に頭を下げてマイク。

フワちゃん「あーあ、負けちゃいました。あー、みなさんありがとうございました。いやあ、ホントにもうこの1年間、ホントに生活の中心をプロレスにして、みんなが思ってるよりも私、ホントにプロレスが大好きになりました! ホントに。ホントに大好きなの、プロレス。有田さんの楽屋に行ってもずっとプロレスの話してるし、YouTubeの履歴だっていま全部プロレスなんだよ、へへ(笑)。プロレス大好きです。でもやっぱり、私なりに生活の中心プロレスにして、ホントにプロレスに愛も注いで頑張ってきたけど、それでもやっぱり勝てませんでした。ありがとうございます。ワンちゃん芸能人だから2戦目は勝てるって思っちゃったの(笑)。でもやっぱりちょっと、ホントにプロレスラーってすごいです。本気で挑んでも、全部懸けても、やっぱりまだ勝てない。私もちょっと出直してきます。出直してきます。ありがとうございます。プロレスのファンのみなさんもホントにすごい受け入れてくれてるのすごいわかるし、だから私も前みたいにもう一回やらせろ!って駄々こねるわけじゃなくて、ちょっと1回冷静に次どうするか考えてきます。ありがとうございます。ホントに423、忘れられない1日になりました。ありがとうございました」

葉月「フワちゃん2戦目どうでしたか!? プロレスラー・フワちゃん、負けちゃったけど、カッコよかったですか!? フワちゃん、負けてしまったけど、次、あるかわからないけど、私はいつでもフワちゃんの帰りをスターダムのこのリングで待ってます。みんなも、待ってますよね!? で、今日2戦目が終わりました。スターダムが終わったあと、みんながしないといけないことはなんですか!? え? そう、もう一回聞くよ。みんなが見ないといけないのはなんですか!?(「行列のできる相談所」)そう、しっかりテレビでもフワちゃんの試合を見てください。ありがとうございました!」

◆ひめか引退試合 30分1本勝負
舞華

14分17秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

ひめか

 ひめかのスターダムラストマッチはドンナ・デル・モンド、ひめかの盟友である舞華との一騎打ち。引退を発表してからさまざまな希望をかなえてきたひめかだが、やはり最後を飾るには舞華とのシングルがもっともふさわしいと言えるだろう。2度目にして最後のシングルマッチ。後悔を残さないような、全身全霊のぶつかり合いが期待される。

 ひめかはウェディングドレスをイメージしたような姿で登場。リングアナウンサーは白川未奈。コールを受けたひめかは白川をハグ。ひめかから手を差し出し舞華と握手。ショルダータックルをぶつけ合い8度目でフェイントをかけた舞華が打ち勝つ。ひめかは場外で間合いを取るが舞華が下りると再びショルダータックルのぶつけ合い。4回ぶつけるとエルボーの応酬。ひめかがショルダータックルで舞華を吹っ飛ばすと花道へ。ひめかは花道を走っていくが、舞華が止めてブレーンバスター。舞華がひめかをリングに戻す。エルボーの応酬から舞華が仁王立ち。さらにエルボーの打ち合いが続き、ひめかが連打、舞華が崩れ落ちる。ひめかはコーナーへ串刺しボディーアタック。舞華が串刺しラリアット、ひめかが串刺しニーからショルダータックル。ひめかは逆エビ固めでギブアップを迫る。舞華がエスケープすると、ひめかがラリアットで舞華を場外に送り出す。ひめかはコーナーに上がり場外プランチャ。リングに戻すとコーナーに上がる。すると舞華も上がりエルボーの打ち合い。舞華が連打し雪崩式ブレーンバスター。5分経過。両者ダウン状態から立ち上がるとラリアットの打ち合い。舞華が打ち勝つと、ひめかがすぐに立ち上がりラリアット。舞華も立ち上がるが、ひめかがもう一発ラリアット。ひめかがアルゼンチンからJPコースター。しかし舞華の肩が上がる。ひめかのラリアットをかわして舞華が至近距離からラリアット。ひめかがバックドロップ。ひめかがコーナーに追い込み後方から串刺しラリアット、担ぎ上げると中央でライガーボム。舞華が返すと、ひめかが突進。舞華がキャッチし、パワースラムからスリーパー。ひめかがエスケープすると、舞華が山茶華で叩きつける。10分経過。舞華が炎華落としもひめかが返す。舞華はみちドラ狙いもひめかが丸め込む。返した舞華がローリングラリアット、フィニッシュを宣言し、滞空時間を取ったみちドラへ。しかしひめかが返してみせる。舞華はスリーパー。ひめかがなんとかエスケープ。舞華が突進するとひめかがカウンターのジャンピングニー、コーナーに追い込むと背後から串刺しラリアット、ランニングパワーボム。しかし舞華が返してみせる。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合い、ひめかが絶叫、突進するが舞華がキャッチし前方に叩きつける。みちドラを決めるともう一度引き起こし、ヘッドバットからみちドラへ。3カウントが入り、舞華がひめかをフォールした。試合後、両者は握手。

ひめか「まず舞華、最後の最後まで、私のわがままをすべて受け止めてくれてありがとう。舞華がいなかったら今日私はたぶんここにいなかったかもしれない。ホントにそのくらい大事な存在でした。本当にありがとう。そして、私は5年間、みんなに応援されて本当に幸せでした。私と出会ってくれて本当にありがとう、いままでありがとうございました!」

試合後の場内はひめかコールに包まれた。

舞華&ひめかのコメント

舞華「ラスト舞ひめ、この日が本当に本当に誰よりも来てほしくなかった(涙)。でも、ひめかは自分の人生があるから止められないし、でも本当に最後、スターダムシングルマッチが私を選んでくれてよかったと思うし、私もよかったと思います。ありがとう」

ひめか「まあ次、スターダムが横浜アリーナでやるときは舞華がきっと赤のチャンピオンになっていて、私はお客さんとして、その時はセコンドとかついてるかな、なんてね。わかんないけど。でも、本当にスターダムの思い出はDDMの思い出、そしてDDMには舞華がいたからきっと私はここまでやってこられたので。こんな最大級のビッグマッチで舞華とシングル、引退試合といえどできたことを本当に嬉しく思うし、私のわがままを聞いてくれて本当にありがとう」

――「わがままを受け止めてくれてありがとうとマイクやコメントで言ったが?」

ひめか「自分が引退の会見で最後のシングルマッチというか、最後のひめかとしての試合は舞華とのシングルで終わりたいって言ったんですけど、自分の要望を会社に伝えて、本当にみんなが動いてくれて、来週の28日にwaveさんとブシロードファイトの合同興行をやることが決まって、ファンの人からしても舞華からしても最後じゃなくなってしまった。ひめかとしてリング立つのが最後じゃなくなったんじゃないかって言われるんですけど、スターダムのリングで試合をするのは自分としては本当に最後だし。もちろん28日も有田ひめかとしての恩もあるので、それを返すっていうのを舞華に伝えて分かってくれて受け止めてくれたので。普通だったら嫌な気持ちになるのかなって思うんですけど、舞華はひめかの人生だからっていうので受け止めてくれたので。本当にいろいろ支えられっぱなしだったので、ありがとうっていう含みのあるありがとうです」

――白い衣装だったが、どういう意味を込めたのか?

「引退っていうと、白のイメージが勝手に自分であって。あとは潔白だよってわけではないんですけど、自分としての意思というか、綺麗な気持ちで辞めますよっていう、ケガだったりもまったくなく、会社と揉めたとか、誰と揉めたとか、そういういざこざがあって辞めるわけではないので、自分の意思で自分が綺麗な姿で辞めるっていう意味も含めて真っ白な姿を見せたいなって思ったので、白のガウンを作らせてもらいました」

――今日の試合でスターダムとしてのひめかあるいはDDMとしてのひめかは出し切れた感はある?

「出し切れたか、出し切れないかで言ったら、出し切れてないかもしれないですけど、でも思い残すことはないというか。出し切れてないけど思い残すことはなく、悔いないかなっていう感覚です」

――リングアナに白川。デビュー戦のリングアナ。これは特別な思いがある?

「そうですね。この間のシングルの時に自分は勝って、それをお願いしようかなと思っていたんですけど、見事スリーを取られてしまって。でも図々しくリング上で耳元で囁かせてもらったのを実施してくれたので。あの時はうるっときましたね(笑)」

――「愛してるよひめか」と最後のみちのくドライバーをかけられたが?

「愛してるよひめか?あんま覚えてないんですけど(笑)。私も愛してはいるんですけど、舞華の愛がガチな愛なのでちょっと怖いなと思うんですけど(笑)。でも人から愛されるのって本当に嬉しいというか、自分を受け止めてくれてるってことなので。舞華っていう存在と出会えて一緒にいることができて、自分は本当に幸せだったなって思いました」

――これで大きい区切りが一つついて514日引退セレモニーまでどんな気持ちでラストスパートというか過ごしていきたい?

「まず28日が1個あるので、そこでは闘いっていうよりはwaveさんっていう空気を私は存分に楽しみたいなって思っていて。その後みんなはゴールデンウィークで忙しいと思うんですけど、最後だから引退セレモニーまでにやらなきゃっていうのはなく、今のままのひめかのままで514日も迎えて引退したいなって。変わらないひめかで迎えます」――当日、またやりたいこととか考えてることもある?

「そうですね。やりたいことはあるんですけど、ここまで二転三転するのもあるし(笑)。でも本当に悔いがないので、静かに引退セレモニーでみんなに笑顔で見送ってくれるのもいいなって思ったんですけど、はい1個ありました。紙テープを私は本当に浴びたくて。なので、引退セレモニーは紙テープ浴びれたらななんて思ってます。それは私が判断できることではないんですけど、みなさん準備してもらってもいいのではないでしょうか。ハハハ。ありがとうございました」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

12分25秒
リングアウト

<王者組>
壮麗亜美 優宇●
○MIRAI 高橋奈七永

※第26代王者組の高橋奈七永&優宇が3度目の防衛に失敗。MIRAI&壮麗亜美組が第27代王者組となる

 高橋奈七永&優宇の7Uppがゴッデス・オブ・スターダム王座3度目の防衛戦。チャレンジャーは通算4度目となるMIRAI&壮麗亜美組だ。ゴッズアイのMIRAIはシンデレラ・トーナメント2連覇を達成したばかり。どのシングル王座に挑むかはまだ明らかにしていないが、悲願のゴッデス王座を奪取してシングルにもコマを進めたいところ。また、パートナーの壮麗はフューチャー・オブ・スターダム王者であり、このベルトを保持しながらほかのベルトも獲得するのが目標。よってこの試合は絶好の機会。とはいえ、タッグリーグ戦から猛威をふるい続ける7Uppを超えるのは至難の業。20年前の横浜アリーナ大会にも出場した奈七永が優宇とのコンビで返り討ちにしてみせるか、それともMIRAI&壮麗組が突破口を見出すか。

 優宇がMIRAIをリフトアップし場外に投げ捨てる。奈七永が壮麗をリングに戻すと優宇が逆水平連打。壮麗が優宇を担ぎ上げようとするが逆水平で倒される。奈七永が壮麗をコーナーに追い詰めチョップの連打、ヘアーホイップ。壮麗がやり返しショルダータックル、串刺しラリアット連打。奈七永が向かっていくと壮麗がラリアット。奈七永がこらえると壮麗がブレーンバスターの構え。奈七永が耐えるが壮麗が投げ切ってみせる。MIRAIが串刺し攻撃の連続、奈七永がジャーマン。奈七永が立ち上がるとMIRAIがラリアット。MIRAIがコーナーに上がると奈七永が追いつきエルボーを打ち合う。奈七永は雪崩式ブレーンバスター。奈七永とMIRAIが張り手の打ち合い。MIRAIがなんとか担ぎ上げバックフリップ。優宇がまとめてドロップキック。奈七永がMIRAIをマットに叩きつけるが2カウント。優宇がMIRAIへセントーン。優宇のラリアットをMIRAIがかわすがカウンターのラリアットを食らう。奈七永と優宇がナナモモダイバーを狙うが壮麗がカット。奈七永が次々とラリアットを決めコーナーに追い込むと、優宇がキャノンボール。MIRAIが返すと優宇はパワーボム狙い。MIRAIが切り返し丸め込むが奈七永がカット。奈七永と優宇がナナモモダイバーをMIRAIに決める。しかしMIRAIが優宇にミラマーレ。MIRAIが切り返しマットに叩きつける。10分経過。壮麗がエプロンで奈七永を持ち上げ場外に投げ捨てる。場外戦からMIRAIと壮麗が奈七永と優宇を鉢合わせにし、MIRAIがプランチャ。MIRAIと壮麗がエプロンで優宇にラリアット。優宇が場外に転落すると20カウントとなり、リングアウトでMIRAI組が新王者となった。

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

16分55秒
スペシャルポテリング

<王者組>
○安納サオリ 柊くるみ
なつぽい 鈴季すず●
KAIRI 世羅りさ

※第28代王者組の世羅りさ&鈴季すず&柊くるみが3度目の防衛に失敗。KAIRI&なつぽい&安納サオリが第29代王者組となる

 アーティスト・オブ・スターダム王座を奪取し6人タッグリーグ戦トライアングルダービーでも猛威を振るったプロミネンスの世羅りさ&鈴季すず&柊くるみ組が3度目の防衛戦。今回の挑戦者はKAIRI&安納サオリ&なつぽい組だ。KAIRIがパートナーに指名したのがなつぽいで、さらに呼び込んだのが安納だった。また、安納はコズミックエンジェルズの分裂で名乗りを挙げ、中野たむらに合流。その第1歩としてなつぽいとのチームでベルト奪取を目指す。とはいえ、王者プロミネンスはハードコア&デスマッチユニットを標榜しながら通常ルールでも結果を残してきた。即席トリオには負けないとの自負で挑戦者組を迎え撃つことだろう。

 ゴングを待たずに鈴季が突っかかりプロミネンスが追随、場外戦で試合がスタートする。鈴季がKAIRIをリングに上げるとプロミネンスで攻撃、世羅が竹刀で殴打する。鈴季がKAIRIにヘアーホイップ、コーナーに追い詰め顔面を踏みつける。KAIRIが突進をかわすと安納となつぽいがドロップキックで競演。ハイキックでも競演しKAIRIがエルボーアタックを見舞う。なつぽいが鈴季へドロップキック連打。なつぽいのボディーアタックを鈴季がかわす。世羅がなつぽいに逆エビ固め、コーナーに追い込むと串刺しエルボー。柊がなつぽいにボディースラム、フットスタンプ。なつぽいが串刺し攻撃をかわしエプロンから張り手、フェースクラッシャー。KAIRIが控えの鈴季と世羅を場外に落とすと柊にコルバタ。世羅と鈴季が入るがKAIRIが排除し柊にスピア。KAIRIはダイビングエルボーアタックも柊が返す。KAIRIは柊にキャメルクラッチ。柊が立ち上がりバックブリーカーからサイドスラム。世羅がダブルニードロップもKAIRIが返す。コーナーに乗せると鈴季を呼び込み雪崩式狙い。安納が入ると柊も加わりまとめて叩きつける。KAIRIのバックブローを世羅がかわす。KAIRIがイカリを決めるが鈴季がカット。世羅がKAIRIを担いで鈴季とともに叩きつける。10分経過。世羅がKAIRIにブレーンバスターを狙うがKAIRIがDDTに切り返す。世羅が羅紗鋏を決め両者ダウン状態。鈴季と安納がリングイン。張り手の打ち合いから鈴季が前蹴り、エルボー連打。鈴季がバックを取るとなつぽいがカットし安納と合体。ダブルのキックで挟み撃ちし安納がスープレックス。安納の突進に柊がラリアット。鈴季が串刺しニー、世羅が串刺しダブルニー、柊がキャノンボール。鈴季が安納をマットに叩きつけるが2カウント。世羅と鈴季がコーナーからダブルニー投下。しかし3カウントには至らず。鈴季がフィニッシュを宣言しコーナーに上がる。なつぽいがカットし安納が雪崩式フランケン。KAIRIとなつぽいがネックブリーカー、安納がジャーマン。しかし世羅が竹刀でカット。15分経過。KAIRI、なつぽいが場外へダイブ。安納が鈴季にジャーマン。鈴季がやり返すと安納もやり返す。返した鈴季がテキーラショット。安納が返すと鈴季はジャーマン。もう一度狙うが安納が逆さ押さえ込みからポテリング。3カウントが入り、王座が移動した。

KAIRI組のコメント

安納「ホントに、2人がいたからこのベルトを巻くことができましたし。私にとって、初めてのスターダムのベルト。今日巻くことができました。ありがとうございます。でも、今日がリスタートだけど、ホントは今日がホントの始まりなんですよね。私たちにとってのスタートを切れたと思います」

なつぽい「このベルトを、この3人で巻いてるっていうのが感慨深いですね。なんかつながってるんだなって。今まで通ってきた、バラバラだった道もひとつになったなって思えて。すごくすごく重くて、うれしいベルトです。ありがとうございます」

KAIRI「サオリにとっては6年ぶりのスターダムで、REstartという3人のユニットも6年ぶり。6年間、ホントに団体や環境はまったく違ったかもしれないけど、3人ともホントに苦しいこととか、言えないようなつらいこともいっぱいあったと思うけど、今日こうして、大きな舞台でこういう結果を出せたのは、ホントに2人の頑張りだったと思うし。今日は2人に、とくにサオリに取ってほしかったんで。なんでも自分が受けて、最後決めてほしいって気持ちでチェンジして、しっかり最後決めてくれたから。うれしかった」

安納「ありがとうございます。これからですね」

KAIRI「今日から」

安納「今日からREstart、スタートします。ありがとうございました」

 

世羅組のコメント

すず「あー…! 負けた?」

世羅「負けた」

すず「負けた?」

くるみ「負けた」

すず「負けたぁ…! 安納サオリ、アイツ、なんかとんでもねぇヤツになってたな。勝ったと思ったのに」

世羅「勝ったと思った」

くるみ「勝ったと思った」

すず「これ(なぜか髪の毛のなかから出てきた安全ピン)、頭から抜いてブッ刺してやればよかった」

世羅「誰だよ、これつけたヤツ!」

すず「やめろよ、オマエら、こういうことは! 今日な、安納サオリに負けたこの屈辱、絶対に晴らさないと気が済まないんで。私はこれからも、ベルトは落としたけど、スターダムのリングに上がって、スターダムで天下取ってやるから。オマエら見とけよ! 目を離さないように」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

17分56秒
フィギュアフォードライバーMINA→片エビ固め

<王者>
白川未奈 上谷沙弥

※第16代王者の上谷沙弥が16度目の防衛に失敗。白川未奈が第17代王者となる

 昨年11・3広島での惨劇から4カ月半、ついに上谷沙弥と白川未奈によるワンダー・オブ・スターダム王座戦の再戦がおこなわれる。上谷は同王座新記録となる15回連続防衛を継続中、その中で10度目の防衛戦が白川とのタイトルマッチだった。試合では上谷が勝利もフェニックススプラッシュが白川の顔面を直撃。白川はその後欠場を強いられた。そして今回のタイトルマッチが実現するわけだが、挑発を受けた白川が会見で黒い液体を上谷の顔面に塗りたくれば、上谷は前哨戦で白川に毒霧を噴射した。また、「フェニックスで飛んでみろ」との挑発に対し上谷がどう出るかも見せ場となりそう。そのためにも白川の脚攻撃を徹底的に防ぐことが上谷には求められるが…。

 視殺戦から中央に歩み寄りグラウンドへ。上谷がヘッドロックに取ると白川がヘッドシザーズもすぐに上谷が脱出。白川がドロップキックから上谷を担ぎ上げヒザからマットに落としてみせる。さらに右ヒザを何度もマットに叩きつけていく。場外に出ると鉄柱にヒザを打ちつけ、鉄柱を使っての足4の字固め。上谷が返すと白川が仁王立ち。コーナーに振られた上谷が転倒も、白川の突進にドロップキック、スワンダイブで場外プランチャ。リングに戻るとエプロン越しのボディープレス。突進を読んだ白川がロープからの延髄斬り。上谷がスピンキックも白川がヒザへのドロップキック。上谷がニールキックからフィッシャーマン。白川が返すと上谷がニー。上谷がスタークラッシャーを決めるとコーナーへ。しかしバランスを崩して座りこむ。背後から白川がドロップキック。肩車してマットに叩きつけると足4の字固め。上谷がすぐにエスケープ。白川はインプラントDDT狙い。白川が切り返しバックドロップ。白川が背後からローリングエルボー、コーナーに乗せてDDT。しかし上谷の肩が上がる。白川はインプラントDDTを決めるが2カウント。10分経過。白川はグラマラスドライバー狙いも、上谷が切り返しバックブリーカー。両者ダウン状態から上谷が先に立ち上がる。上谷が二段蹴りから丸め込みスープレックス。白川が返すと、上谷はスタークラッシャーを旋回式で決める。白川が返すと上谷はフィニッシュを宣言しコーナーへ。フェニックススプラッシュを決めるが白川が返す。上谷はもう一度コーナーへ上がろうとするが白川が追いすがる。上谷が上がると白川が立ち上がり左右の張り手を連打し、雪崩式インプラントDDT。両者ダウン状態から白川が突っかかる。上谷がカウンターでフランケン。白川が丸め込みの連続。15分経過。白川の延髄斬り、ドラゴンスクリューから足4の字固め。上谷が反転も白川が元に戻して締め上げる。上谷がエスケープすると、白川はグラマラスドライバーMINA。決まったと思われたが上谷が返す。白川はもう一度グラマラスドライバーMINA。足をクロスし旋回して決めると3カウントが入った。

白川のコメント

「やっと…希望をつかむことができました。遠い遠い道のりだったし、悔しいこととかいっぱいあったけど、あきらめなかったら希望をつかんで、運命を変えられるってこともみんなに証明できましたか? みんなに希望を示せるベルトになりましたか? ホントにいつもみなさん、支えてくれてありがとうございます。すべての、どんな過去でも、その過去が未来を輝かせてくれるってことをもっともっとどんどんどんどん大切に磨いていって、証明します。そしてこの白いベルトの初防衛戦、なつぽいを指名したいと思います。闘う前になつぽいに取って来たらやろうよと約束してましたので、なつぽい相手に防衛戦します。そして次は、その次は中野たむとやります。今日の結果がどうなるか分からないけど、私は大切なものを懸けて中野たむと闘いたいです。ちゃんみなチャンプ・イズ・ヒアー!」クラブビーナスのメンバーが祝福しながら登場。

「前回、歯がなくなって牛乳を買いに行ってくれたんですけど、今日はどうやらシャンパンを買ってきてくれたみたいで。(月山がシャンパンを空けて手渡すと、白川ががぶ飲み)ちゃんみな・イズ・ヒアー!」

 

上谷のコメント

「(涙を流しながら崩れ落ちて)…怖かった。怖かった。でも、白いベルトとやってきた14カ月、ベルトに生かされてて、ホントに幸せだった。最大の恐怖に立ち向かえたってことは、負けちゃったけど…今日も一歩強くなれた証拠だと思います。白いベルト、成長させてくれてホントにありがとう。白川未奈、頼んだよ」

◆女子プロレス最強決定戦 30分1本勝負
朱里

16分7秒
顔面蹴り→KO

橋本千紘

 「女子プロレス最強決定戦」と銘打たれた朱里と橋本千紘の一騎打ち。試合は橋本の提案からギブアップ、ノックアウト、レフェリーストップのみの完全決着ルールでおこなわれる。事の発端は昨年12月の両国大会。赤いベルトを失った朱里はバックステージで橋本との対戦を希望。橋本が応じてスターダムの後楽園ホールに現われ、MIRAI、ひめかとのシングルマッチをこなしてきた。さらに前週には朱里がセンダイガールズの新木場大会に来場、ゴッズアイで橋本を挑発し、この日を迎えることとなる。ノンタイトルながら女子プロレスの最強を決めるにふさわしい闘いは必至。橋本は必殺オブライトによる、あえての10カウントKO勝ちを狙っているようだが…。

 グラウンドでバックを取り合い、立ち上がるとブレイク。ロックアップで組み合い、橋本が押し込む。橋本がブレイクすると朱里がヘッドロック。朱里がロープに振り橋本がショルダータックルからバックを取る。朱里がかわして投げを打つが橋本がコーナーに追い込む。朱里はぶら下がり腕十字。コーナーに上がると橋本が下から張り手。バックを取り合い橋本がコブラツイスト。こらえる朱里をマットに叩きつけると串刺しラリアット、後方に叩きつけるとエルボーの打ち合い。橋本がラリアットも朱里がかわしてニー。朱里の突進に橋本がラリアット、起き上がりこぼし式でもラリアットを連打しアルゼンチンで担ぎ上げる。何度も揺さぶり、投げっぱなしジャーマン。朱里がダウン。8カウントで立ち上がり橋本の突進にニー、顔面を蹴り上げる。ストンピング連打から飛びつき腕十字、腕固め。橋本がラリアット。橋本がコーナーに上がると朱里が追いつきコーナー上で腕をロックしそのままマットに叩きつける。さらにそこから離さずに締め上げると腕十字へ。橋本がエスケープすると、朱里がニー。朱里がコーナーに上がると橋本が追いつくもヘッドバットを食らう。しかし橋本が立ち上がり朱里をコーナーから落とす。リング下で橋本が蹴りをつかんでアンクルホールド。バックとるが朱里が切り返す。橋本がリングに戻ろうとすると朱里が足を引く。朱里はリング下でスイングDDT、ミドルキック。リングに戻すとダイビングギロチン、ミドルキック連打。橋本がキャッチしパワーボム。朱里が立ち上がるが橋本がジャーマン。張り手が交錯し両者ダウン。9カウントで立ち上がりエルボーの応酬。橋本が連打し、朱里もやり返す。橋本がベイダーハンマーを連打。パワーボムの構えを朱里がネックロックに切り返す。橋本がそのまま持ち上げてブレーンバスター。朱里がハイキック連打、ニーも連打する、橋本がバックを取ると朱里はスタナー、コードブレイカー、後方からヘッドバット。朱世界で叩きつける。15分経過。朱里のハイキックで橋本がダウン。起き上がれず朱里のKO勝利となった。

朱里「橋本、ちょっと待って。今日、試合してくれて、本当にありがとうございました! 試合が決まったとき、すごくうれしかったけど、やっぱりこの一戦、負けるわけにはいかないじゃん、お互い。だから、すごい精神的にきてた部分が自分はありました。でも、今日、ホントに試合ができてうれしかったです。橋本、ひとつ、言いたいことがあるんだけど、スターダムとの闘い、これで終わりにする? ねえ橋本、センダイガールズと、闘う準備はいつでもできてる。またリングで会えるのを楽しみにしてる。今日はありがとうございました!」

 

朱里のコメント

「橋本千紘から勝利しました。今日試合ができて、すごく嬉しかったです。私にとって橋本は大事なライバルのひとりです。もっともっと対戦したい。このスターダムとの闘い、終わりにするのか。センダイガールズと闘う準備はいつでもできてます。そして橋本千紘、もしできるなら私はタッグも組んでみたい。もしできるなら。そう思いました。今日は本当にありがとうございました」

橋本のコメント

「もうここで…負けた自分にはこれから逆に希望しかないと思うので…。この負けが、この負けがあって良かったって思える日がくるように、また仙台に戻って強くなって、必ず次に朱里と向き合ったときは私が勝ちます。こういう大きい舞台で試合ができたことは、必ず私にとってプラスになるので。この負けは絶対無駄にせず、すぐ試合があるので。橋本千尋らしく、強さを持ってこの先も闘います」

◆IWGP女子選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

12分56秒
二段式ドラゴンスープレックス・ホールド

<王者>
岩谷麻優 メルセデス・モネ

※第2代王者のメルセデス・モネが初防衛に失敗。岩谷麻優が第3代王者となる

 新日本プロレスが女子王座を新設し、初代王者を決めるトーナメントを開催。新日本&スターダムの合同興行で初代王者に輝いたのが、元スターダムのKAIRIだった。KAIRIは1・4東京ドームで中野たむを破り初防衛も、アメリカ・サンノゼでの防衛戦で元WWEスーパースターのメルセデス・モネに敗れ王座陥落。モネは新日本4・8両国で葉月、AZMの挑戦を退け、今回が2度目の防衛戦となる。スターダムの大会で初めて開催されるIWGP女子王座戦でスターダムのもとにベルトを持ってこようとするのが、スターダムのアイコン岩谷麻優だ。岩谷は初代王座決定トーナメントで決勝まで勝ち上がるもKAIRIに敗れた。が、地元凱旋となる山口大会で再びこのベルト取りに動くと宣言。そしてこの日、横浜アリーナでのIWGP女子王座奪取を目指すことになる。SWA世界王座を手放してまで取りたかったIWGP女子、岩谷は悲願のベルトを巻くことができるのか、それとも再び苦杯を強いられるのか。世界を知り日本のプロレスにも精通するモネの壁は厚いと思われるが…。

 あとから入場のモネはマスク姿で登場。リングに上がるとマスクを投げてベルトを誇示、岩谷の面前でも見せつける。モネが手を広げてから張り手を見舞い「あんた何様?」と挑発。モネがマウントを取ると岩谷が反転。岩谷がドロップキックで場外に追い出しトペスイシーダ。岩谷はリング下でモネにまたがり腕をロック。岩谷はモネをリングに戻して押さえ込む。モネが返すと、背中への強烈な蹴りをぶち込む。岩谷は頭部を踏みつけ観客にアピール、切り返したモネがダブルニーで突進、岩谷が宙吊りになると場外へのダブルニーでダイブ。モネが岩谷を本部席に叩きつけリングに戻す。モネがセカンドロープからダブルニーアタック。岩谷が返すと、モネはブレーンバスターをロコモーション式で3連発。岩谷が返すと、モネはコーナーへ。フロッグスプラッシュを岩谷がかわす。モネが串刺しダブルニーアタックからもう一度とアピール。岩谷が丸め込むがモネがセカンドに乗せてノドを踏みつける。そのままダブルニードロップも2カウント。モネが「モネメーカー」を宣言も、岩谷が切り返しドドンパで叩きつける。モネが返すと岩谷はバックを取る。モネがこらえると岩谷がロープを蹴り上げドラゴンスープレックス。岩谷がトラースキックで顔面を蹴り上げると絶叫しコーナーへ。フロッグスプラッシュを決めるがモネが返す。もう一度コーナーに上がり、ムーンサルトプレス。しかしモネがかわし岩谷が悶絶。モネはモネメ―カーの体勢、岩谷が切り返しトラースキック連打、張り手。モネがモネメーカーの体勢、岩谷が切り返しコーナーに上がるがモネが強引に叩きつける。モネが余裕の表情で上から挑発。モネメーカーの構えを岩谷がこらえて丸め込む。しかしモネがモネメーカーへ。岩谷がニアロープで命拾い。モネがさまざまな角度から押さえ込みの連続。10分経過。モネが大の字状態の岩谷を立ち上げスリーパーからバッククラッカー。余裕のモネの背後から岩谷がドラゴンスープレックス。モネが返すと岩谷がトラースキック。モネがキャッチも岩谷が突進を止めてツームストーンパイルの構えから決めてみせる。岩谷が絶叫しコーナーへ上がろうとするが、モネが足をつかんで離さない。モネの挑発を岩谷が振りほどき、顔面蹴り。モネを寝かせると岩谷がムーンサルトプレス敢行。決まったと思われたがモネがクリアー。岩谷はモネを引き起こしドラゴンスープレックスを二段式で決める。3カウントが入り、岩谷がモネに勝利、IWGP女子王座をゲットした。

岩谷「横浜のみなさん、こんばんはー! モネ、帰っちゃったかな。ごめん、ダメージ、あると思うんだけど、最後のわがまま、もう一回だけ、リングに戻ってきてください。いま。ちゃんと、お礼が言いたい。今日、ちょっと、戻ってくるまで、まあ戻って来るかわからないですけど、ホントに…」

バックステージに引き上げていたモネが姿を現しリングへ。

岩谷「ホントに、ホントに、ホントに! むかついたけど、岩谷麻優を本気にさせてくれて、ありがとう。あなたが日本も、このベルトも、大事にしてきたように、このベルト、あなたの意思も引き継いで、もっともっと最高のベルトにするから、ホントに、ありがとう」

モネ「アリガトゴザイマス。スターダムにCEOとしていることを誇りに思う。そして今夜、マユ、あなたはスターダムの本物のアイコンであことを私に証明した。マユ、どうかIWGP女子王座を大事にしてください。そして全世界に向けてあなたが本物のアイコンであることを見せつけてください。アリガトウゴザイマス」

 

モネのコメント

「ものすごくガッカリしてる。心が破壊された気分。破産したみたいな気分。でも私は大丈夫。マユは私の美しい顔を潰しに来た。私が誰かわかってるの? 私は生きる伝説、私は大スター。マユさん、アナタは墓堀り人じゃないでしょ。だから終わりじゃない。約束するわ。再戦させてほしい。私にもう一度チャンスをちょうだい。もう一回チャンスがほしい。私のIWGP女子王座を取り戻すチャンスをね。ニュージャパンとの関係が終わったわけじゃない。スターダムとも終わったわけじゃない。私はまだワールドツアーの途中。次の機会まで待っててよ。それまでロングビーチにある従兄(スヌープ・ドッグ)の家で休息よ!」

岩谷のコメント

「IWGPのベルト取りました! ホントにホントに、メチャクチャ、メチャクチャ、ムカついた、モネ。ホントに、ホントに、チャンピオンがモネでよかった。モネからこのベルトを取れて、ホントによかった。自分のいまのアイコン、このアイコンっていうただの肩書きにすがってるまんまじゃダメなんだなって、試合をしてホントに自分の心が引き締まったし、何より本気にさせてくれてありがとう。いま麻優が勝ったからこんなにありがとうって言葉が出てくるのかもしれないし、負けてたらあのヤローって、クソーって思ってただけかもしれないけど、本気にさせてくれたおかげで、いま岩谷麻優のもとにこのIWGPのベルトがやってきた。これから岩谷麻優は日本だけじゃなく世界にこのベルトを持っていきたいし、世界に羽ばたいていきます。第3代IWGP女子王者、岩谷麻優から目を離さないでください」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

23分40秒
バイオレットスクリュードライバー→片エビ固め

<王者>
中野たむ ジュリア

※第15代王者のジュリアが3度目の防衛に失敗。中野たむが第16代王者となる

 昨年末の両国で朱里の長期政権を切り崩しワールド・オブ・スターダム王座を初奪取したジュリアが、鈴季すず、雪妃真矢に次いで3度目の防衛戦。ここまではアイスリボン時代の因縁を引き継いだ赤いベルト戦だったが、今回はスターダムで続く中野たむとのライバル闘争。かつてジュリアの白いベㇽトを巡り激闘を繰り返してきたが、今回は赤いベルトを懸けての対戦となる。両者の一騎打ちは昨年、ジュリアが初制覇した5★STAR GP決勝戦以来。中野としてはなんとしても連敗は避け、赤いベルト初奪取を果たしたいところ。コズミックエンジェルズ分裂のショックの中、安納サオリが合流の希望も見えた。そんな状況下で迎えるジュリアとの頂点の闘い。ジュリアが返り討ちにするか、それとも中野が悲願の赤初戴冠か。今後のスターダムを占う上で、見逃せない闘いだ。

 序盤から中野が場外でダウン状態。ジュリアがテーブルを持ち出しパイルドライバーを狙う。中野がこらえてエスケープもジュリアがリングに戻す。ジュリアが顔面を蹴り上げドロップキック。ジュリアの突進に中野がスピンキック、ニーアタック。中野がコーナーから宙吊りでスリーパー。ジュリアが切り返すと場外のテーブルに投げ落とす。ジュリアは中野を連れて花道へ。グロリアスドライバーの体勢を中野が切り返しリバースDDT。中野が花道を走りバイオレットシューティングを連打。リングに戻されたジュリアがコーナーに上がる中野に張り手。ジュリアもコーナーに上がりエルボーを打ち合う。ヘッドバットを打つと両者転落。18カウントで両者生還し10分経過。張り手の打ち合いから中野がダウン。ジュリアが手を引いて張り手を連打、中野がヘッドバットでジュリアはダウン。中野が張り手をもう一発。ジュリアのパンチで中野がダウン。ジュリアは中野を引き起こしファルコンアロー。中野が返すと、ジュリアがバックドロップから前方に叩きつける。中野が返して丸め込むが2カウント。中野がカウンターのトラースキック。中野がダブルアームの体勢もジュリアが切り返す。中野がサブミッションにとらえるが、ジュリアがエスケープ。15分経過。中野がタイガードライバーも2カウント。中野はバイオレットシューティングを前から後ろから打ちこみ横からも放つ。ジュリアが起き上がると中野はさらに正面からバイオレットシューティング。中野がクロスアームジャーマンも2カウント。中野のブレーンバスター狙いをジュリアが切り返し雁之助クラッチ。中野が返すと、ジュリアがパンチ。場内はブーイングに。ジュリアが狙いすまして正面から顔面にニーをぶち込む。中野が返すとジュリアがノーザンライトボム。返した中野にジュリアがグロリアスドライバーの体勢。中野がエスケープすると、ジュリアはコーナーに叩きつけてからコーナーに乗せて雪崩式フィッシャーマンを狙う。中野がこらえるがジュリアが雪崩式ダブルアームスープレックスを狙う。中野が切り返しパワーボム狙い。20分経過。ジュリアがこらえるが中野が上がり雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。ともに突進し中野がタイガー。1カウントで返したジュリアがバックドロップ。中野が1カウントで返すとジュリアが投げっぱなしタイガー。中野がノーザンライトボムを敢行、さらに中野がトワイライトドリーム。しかしギリギリでジュリアが返す。中野がバイオレットスクリュードライバーを決めるとジュリアが返せず中野が新王者となった。

中野「ジュリア、アタシさ、ブスかな? あんた、バケモンだよ! アンタの大切な赤いベルト、奪ってやったぞ! アタシの最大のライバルだ。アンタと闘うのには、命だって捧げたって構わないって思ってる。どうせ、アンタのことだからまたしつこくこのベルト取り返しに来るんだろ? 来てよ。来なきゃ絶対許さない!」

ジュリア「しつこいのはオメーだろうがよ! 私のこれからやりたいことに、どうしても必要なその赤いベルト奪ったな、たむ。ぜってー許さねえ。でも、まあ、今日は楽しかったよ。ただし、オマエの顔はもう当分見たくねえ。こっちのセリフだよ。またいつかな。そして、横浜アリーナにお越しの諸君! 見たか、これが最高峰だ。そして、これがジュリアだ。そして、これが中野たむだ! たむ、アリベデルチ、じゃあな!」

ジュリアが退場。

たむ「ホント、ずるいよ…。横浜アリーナにお越しの宇宙のみなさんこんにちは! 第26代(第16代)ワールド・オブ・スターダムチャンピオンになりました! なんも…この世界は本当にどうしようもないことばっかりで、頑張っても報われないことが多くて、どうしても勝てないヤツがたくさんいて、でも、そんな世界を、そんな世界にほんの少しだけ奇跡を起こせるのが、プロレスだ! ねえ、今日だけはちょっとだけわがまま言ってもいいですか? いつもか? いまだけ、みんなで一緒にやってほしいことがある。立ってもいい。立ってください! 今だけお願い。ありがとう。たむがさあ、今日、この横浜アリーナのみんなと一緒に言ってほしいことがある。ビリーブインとたむが言ったら、みんなでたむ!って叫んでくれますか!? じゃあ1回練習いくよ。ちゃんとできないとダメだから。ビリーブイン、たむ! ありがとう。じゃあ本番いきますよ! 宇宙にきらめくたむロードについて来い! ビリーブイン…たむ!」

ジュリアのコメント

「私はこの赤いベルトを手に入れた時、ベルトは守るものじゃない、自分より強いヤツ、自分より面白そうなヤツと闘うためのチケットだって言った。それは本当に心から。ただし、まだまだ私はあのベルトを持ってるからこそ闘える相手、いろんなヤツいるでしょ。やりたいこといっぱいあったんだよ。取られちゃいましたね。奪われちゃいましたね。でも、私は死んじゃいねえよ。生きてるよ。生きてるからなんでもできるよ。また出直してよ、取りにいくよ。それだけだよ。また一つやりたいことが、やらなくちゃいけないことが私にはもう一つ増えたってことで。またここから精進したいと思います。短い防衛ロードだったけど、楽しかったよ。また取りにきます。ありがとうございました」

中野のコメント

「かわいいですか?ブスですか?ジュリア…化け物ですよ。もういくつか命がどんだけあっても足りない。でも、アイツとの闘いにはこの命どれだけ捧げてもいいって思ってる。この世の中は本当、どうしようもないことばっかりで、どんなに頑張っても報われないことが多くて、どんなもがいても努力しても勝てないヤツが超いっぱいいて!でも、そんな世界でプロレスは奇跡を起こせるんだと思ってます。もうジュリアの顔はもうホント、こんな顔めちゃくちゃになってボコボコになって、本当に毎日夢に出てきてノイローゼになりそうで…。もう本当に顔も見たくないけど、でもアイツがいたから私がいままでこれだけ奇跡を起こせてきたっていうのも事実だと思ってる。でもやっぱりしばらくはゆっくり眠らせてくれ。もう夢に出てこないで…。第26代ワールド・オブ・スターダムチャンピオンになりました。これから私のことをぶっ壊す覚悟がある挑戦者と片っ端から闘っていきたい。そしてたむにぶっ壊される覚悟があるヤツの挑戦待ってます。宇宙にきらめくたむロードについてこい!ビリーブ・イン・たむ!」

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