2023年6月4日　『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jun.』

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jun.』
6月4日（日）後楽園ホール（観衆1167人）

試合結果

◆3WAYバトル　15分1本勝負
フキゲンです★	5分42秒後方回転エビ固め	向後桃

※もう一人はテクラ

◆6人タッグマッチ　15分1本勝負
○渡辺桃	10分58秒ひとでなしドライバー→エビ固め	葉月
琉悪夏		コグマ
刀羅ナツコ		飯田沙耶●

◆世代闘争 6人タッグマッチ　15分1本勝負
○月山和香	9分26秒変形スープレックスホールド	さくらあや●
桜井まい		HANAKO
レディ・C		天咲光由

◆タッグマッチ　15分1本勝負
マライア・メイ	12分10秒足4の字固め	壮麗亜美●
○白川未奈		MIRAI

◆タッグマッチ　15分1本勝負
○星来芽依	12分49秒流れ星	スターライト・キッド
AZM		鹿島沙希●

◆パッション注入マッチ　15分1本勝負
高橋奈七永	12分10秒冷蔵庫爆弾→片エビ固め	水森由菜

◆タッグマッチ　15分1本勝負
○安納サオリ	10分27秒ポテリング	ジェシー●
なつぽい		ジーナ

◆世代闘争 8人タッグマッチ　30分1本勝負
ジュリア	30分00秒時間切れ引き分け	鈴季すず
朱里		舞華
岩谷麻優		上谷沙弥
中野たむ		林下詩美

試合詳細レポート

◆3WAYバトル　15分1本勝負
フキゲンです★	5分42秒後方回転エビ固め	向後桃

※もう一人はテクラ

　向後桃、テクラ、フキゲンです★がいっせいに闘う３ＷＡＹマッチ。一瞬の隙が命取りとなるスリリングな展開が期待される。

　向後が２人を呼び込むも、テクラがロープ間に寝そべる。フキゲンは向後を無視して四方に「デース！」のポーズ。テクラの前で決めるとテクラが襲い掛かり向後も参戦。３人が手四つと見せかけフキゲンがテクラを排除、向後の手を取ってロープ渡りに同行させる。ポーズを決めるとテクラが攻撃、フキゲンを排除すると向後にボディースラム。向後が返すとエルボーで向かっていく。テクラが受けて立ち、ドロップキックをかわすとインディアンデスロック、鎌固め。そこへフキゲンが入ってテクラの上に座り込む。フキゲンはテクラ、向後をコーナーに追い込むが突進をかわされ向後のボディーアタックを食らう。テクラは向後にエルボー。向後が突進をかわしドロップキック、６１９、スワンダイブ式ミサイルキック。フキゲンがセントーンでカバーをカット。テクラがフキゲンを丸め込むも向後がカット。フキゲンと向後でロープに振るがテクラがスピア。テクラが向後にボディースラム。コーナーに上がると向後が追いつく。フキゲンが割って入りブレーンバスターを狙う。すかし向後が肩車。上になったフキゲンがコーナー上のテクラを落として向後を丸め込むと３カウントが入った。

◆6人タッグマッチ　15分1本勝負
○渡辺桃	10分58秒ひとでなしドライバー→エビ固め	葉月
琉悪夏		コグマ
刀羅ナツコ		飯田沙耶●

　ＳＴＡＲＳの葉月＆コグマ＆飯田沙耶組と大江戸隊の刀羅ナツコ＆渡辺桃＆琉悪夏組による６人タッグマッチ。

　ＳＴＡＲＳはジャンケンから葉月が先発、ナツコと対峙する。ロックアップからナツコがヘッドロック。ロープに振られるとショルダータックル、飯田が乱入しチョップを放つとコグマも介入し葉月とダブルのドロップキック。葉月はナツコに顔面ウォッシュ。しかしリング下から琉悪夏が足を引いて場外戦へ。ナツコが葉月をリングに戻してブレーンバスター。琉悪夏と桃が連係で葉月を攻める。葉月が返すとミサイルキック。コグマが琉悪夏にドロップキック。ナツコが割って入るがコグマが鉢合わせにしてコーナーに追い込むと串刺しボディーアタック、まとめて背中を踏みつけていく。桃が入ると３人寝かせてＳＴＡＲＳが合体攻撃。さらに顔面ウォッシュの競演を見せる。琉悪夏が返すとコグマの腹部にパンチ、クロスボディー、セントーン。桃がミドルキック、串刺しドロップキック。コグマは２発目を読んでカウンターでドロップキック。飯田が桃にエルボードロップ。琉悪夏が飯田を止めて桃がドロップキック。飯田がラリアットで次々なぎ倒す。ナツコがラリアットも飯田がかわしラリアット。ＳＴＡＲＳが桃を捕獲し合体フェースクラッシャー。飯田は飯田ロケット発射。桃が返すとミドルキック、飯田は逆水平で対抗。飯田が桃を倒すがコーナーに追い込まれ大江戸隊の串刺し攻撃を浴びる。桃が蒼魔刀を決めるが飯田がクリアー。桃はチキンウイングフェースロックもＳＴＡＲＳがカット。桃と飯田が丸め込みの応酬。飯田が飯田橋もカットされる。10分経過。葉月とコグマがクローズラインもナツコがまとめてラリアット。桃が飯田へハイキック。かわした飯田がラリアット。飯田の突進を琉悪夏がボックス殴打で妨害。ナツコのスパインバスターから桃がひとでなしドライバー。３カウントが入り桃が飯田をフォールした。

◆世代闘争 6人タッグマッチ　15分1本勝負
○月山和香	9分26秒変形スープレックスホールド	さくらあや●
桜井まい		HANAKO
レディ・C		天咲光由

　５・21富山のメイン後、鈴季すずの呼びかけから世代闘争へ突入。このとき新人のＨＡＮＡＫＯ＆さくらあやも名乗りを挙げ、さらに若い世代による闘いも勃発した。富山ではＨＡＮＡＫＯ＆さくら組vs月山和香＆桜井まい＆レディ・Ｃ組の図式になっていたが、体調不良により欠場していた天咲光由のカムバックにより、試合は月山和香＆桜井まい＆レディ・Ｃ組vs天咲光由＆ＨＡＮＡＫＯ＆さくらあや組の６人タッグマッチに。後輩のＨＡＮＡＫＯ＆さくらからなぜか呼び捨てにされていた月山の動向も気にかかるカードである。

　さくらと月山が先発と思いきやＨＡＮＡＫＯが割って入り「レディ出てこい」と指名。ロックアップで組み合い力比べ。ＨＡＮＡＫＯが押し込むがすぐにレディが反転。ＨＡＮＡＫＯはブレイク直後にロープに追い込みエルボー連打。ショルダータックルをぶつけ合い、ＨＡＮＡＫＯがエルボー連打。レディがコーナーに追い込みニー。３度コーナーに叩きつけると河津落とし。桜井がＨＡＮＡＫＯにストンピング連打し「この庶民が！」と挑発。桜井はコーナーからＨＡＮＡＫＯを捕獲し謎のポーズを披露。ＨＡＮＡＫＯが向かっていくと桜井は「おだまり！」としかりつける。ＨＡＮＡＫＯがコーナーに追い込み串刺しボディーアタック。天咲が桜井へ串刺し側転エルボー、背中へのドロップキック。桜井が返すと天咲はフェースロック。レディと月山がカットクローズライン。しかし天咲がかわしてレディにＤＤＴ。天咲は桜井にもＤＤＴ。桜井が首を取るも天咲が切り返す。しかし桜井がビッグブーツ。月山がドロップキック、あえて相手コーナーに連れていきさくらにチェンジを要請。さくらが月山にドロップキック。月山が受けて立ちエルボーも打たせていく。さくらがボディースラムを狙うが月山がこらえる。さくらはエルボーをかわしドロップキックからボディースラムで叩きつける。月山が返すと、さくらは背中にドロップキック。エプロンで天咲とＨＡＮＡＫＯがビッグブーツの挟み撃ち。さくらが月山に三角絞め。しかしレディと桜井がカットする。月山が押さえるがダブルのビッグブーツが誤爆。さくらが月山に丸め込みの連続。さくらの突進に月山がクロスボディー。月山がさくらにヒップアタック。さくらが返すと、月山は極楽ドン狙い。さくらが切り返し三角絞め。レディがカットしようとするがＨＡＮＡＫＯがブレーンバスターで阻止してみせる。天咲は桜井をリング下に落とす、さくらが月山にハイキック。さらに左右のキックを連打し顔面蹴り。しかしレディのカットが間に合う。レディが桜井を呼び込み合体攻撃、月山が極楽ドンを桜井に決める。カットされた月山だがさくらを起こしてスープレックスで固める。３カウントが入り月山が勝利した。

月山「おい、さくら！」

桜井がマイクを奪い取る。

桜井「後楽園ホールにお越しの庶民のみなさま、ごきげんよう！　今日はつまらぬ争いに巻き込まれてしまいましたわあ！　わたくし、アーティスト・オブ・スターダムチャンピオンになって、後楽園ホールに戻ってまいりました！　来週からまた長いツアーが始まりますが、わたくしは今日、スパラクーアのエステでメンテナンスしてきますけどお、アナタたち庶民は、富士そば様がカレーパン丼を発売したら必ず食べに行きなさい！　それでは、ごめんあそばっせ」

レディ組のコメント

レディ「世代マッチだったけど、つっきーが勝利を取ってくれて。どう？」

月山「勝利をおさめることができて、ビクトリー、パッション、よかったなと思いますけど、ちゃんとＨＡＮＡＫＯ教育しろよ、オマエ」

レディ「ちょっと生意気が過ぎるからもっと教育してやろうかな。そして光由も久しぶりに光由の技食らったけどメチャクチャ威力増して、対戦しないとわからないこともあるんだなと私も勉強になりました。もっともっとボコボコに教育してやりたいと思います。どう、さくらは？」

月山「さくらはすごい根性があるんで、私は個人的には好きなんだけど、どうしても許せないポイントがある。それはね、お弁当持って帰ることすごい発想が…」

レディ「せこいよ」

月山「アイツみたいなのよ、桜井まい」

桜井が入ってくる。

桜井「なになに、なに。なに、このイス？　こんなんじゃダメよ、買い替えなさい、このイス」

レディ「カレーパン丼食べに行こう。おごって、連れてって」

さくら組のコメント

さくら「メッチャ悔しいです。もう、前、シングルしたときより絶対に今日の蹴りの方がよかったし。またシングルさせてください。悔しいです。あと、今日、これでお弁当持って帰ってたら許さないです」

月山が入ってくる。

月山「お弁当あるよ！　お弁当ある。お弁当ある」

レディ「いやしいんだよ、アナタ」

◆タッグマッチ　15分1本勝負
マライア・メイ	12分10秒足4の字固め	壮麗亜美●
○白川未奈		MIRAI

　ゴッデス・オブ・スターダム王者のＭＩＲＡＩ＆壮麗亜美組がクラブビーナスの白川未奈＆マライア・メイ組と対戦。ワンダー・オブ・スターダム王座を失ってしまった白川にとって、次のターゲットはなにになるのか？　この試合の結果と内容によっては白川＆メイ組の挑戦もおもしろいかもしれない。日本のスタイルに慣れてきたマライアだけにチャンスはありそうだ。

　ＭＩＲＡＩとマライアが先発。マライアが腕を取るとＭＩＲＡＩがエプロン越しに切り返す。マライアのショルダータックルをＭＩＲＡＩが受けて立つ。ＭＩＲＡＩがショルダータックルでマライアを倒し、白川とドロップキックの挟み撃ち。白川をかいくぐりＭＩＲＡＩがショルダータックル。ＭＩＲＡＩと壮麗がチョップの連係。ＭＩＲＡＩが白川にチンロック。白川がエスケープしマライアに託す。マライアはＭＩＲＡＩにミサイルキック。コーナーに乗せると雪崩式フランケン。ミサイルキック狙いを壮麗がカット。しかしマライアや２人に次々とチョップを見舞う。マライアは２人まとめてＤＤＴ。壮麗がマライアに串刺しボディーアタック、逆水平連打、逆エビ固め。マライアが壮麗にフランケンシュタイナー、ドロップキック。白川が壮麗のヒザをマットに叩きつける。足４の字狙いを壮麗が回避。白川は壮麗のヒザへドロップキックを見舞い足４の字固めへ。ＭＩＲＡＩが白川をマットに叩きつけ壮麗がサイドへ落とす。10分経過。壮麗が白川にラリアット、ブルーサンダー。しかしマライアがカットする。壮麗が雷の如くを狙うとマライアがカットしミサイルキック。ＭＩＲＡＩが入ってくるとマライアがジャーマン。白川が壮麗にドロップキック、足４の字固め。壮麗がギブアップし白川の勝利となった。

白川「エブリワン、クラブビーナスがゴッデスチャンピオンから勝ちました！　白いベルトはなくなっちゃったけどねえ、白川未奈は折れない、くたばらない、潰れないんだよ！　白川未奈、ちゃんみなの復活ロードをちゃんとみんなに見せてあげる。次のビッグマッチ、６月25だ。６・25代々木でそのゴッデスのチャンピオンベルト、クラブビーナスがもらっちゃうねえ！」

壮麗「わかった。わかった。挑戦は受けてあげましょう。折れない、くたばらない、潰れない？白川未奈。今日は確かに私が負けたけど、次は必ずオマエを地獄の底に叩き落として、また、大泣きさせてあげる」

白川「白川未奈の執念をなめんなよ」

マライア「ナメンナヨ！」

白川組のコメント

白川「クラブビーナス、勝ちました！クラブビーナス・イズ・ヒアー。私の中ではね、白いベルトを落としたことも、２冠戦、自分が言ってやって負けたことも。いままでで一番気持ちが落ちたかな。だけど、その時にマライアが未奈とベルトを取りたいっていうようなことを言ってくれてたんですよね。今日、ゴッデスのチャンピオンが目の前にいるっていうのは大きいチャンスだったんで、まず一つチャンスをもぎり取りました」

マライア「白いベルトなくなって未奈の気持ちが苦しかったのはわかってた。私も同じように心が痛かった。6カ月いたけど、なんのチャンピオンシップにもチャレンジはしてない。最初のチャレンジを未奈としたい」

白川「白川もフューチャーをほしいって言うことを、噛みつけって言ったんでアピールしたし、私たちもゴッデスのベルトを取って。きっと、ジーナも自分の欲しいもの、見つけたいものを必ず見つけてくれると思うので。ちゃんみなは泣いてるだけじゃないぞ！こっからアップ！アップ！アップ！アーップ！ズンドコ行こう！ズンドコってよくない!?」

――個人で新しく盛り返すというよりも、今回はクラブビーナスとして盛り返していく中で、また白いベルトみたいな感じになる？

白川「そうですね。まずチームの力ってベルトだけで測るものじゃないですけど、わかりやすいから。しっかりここでチームとしてベルトを獲得して、私はスターダムの頂きに立つことをあきらめてはないし、中野たむも倒すから、まずはここでしっかりチームの力をあげて、シングルのベルトも狙いにいきます」

ＭＩＲＡＩ組のコメント

ＭＩＲＡＩ「亜美に白川未奈が勝ったという事実、そして現ゴッデス・オブ・スターダムのチャンピオンが白川＆マライア組に負けたという現実、それをしっかり受け止めなきゃいけないなとは思います。けど、絶対にやられてばっかりじゃ終われないので、しっかりやられたらやり返す。そして白川未奈とこのベルトを懸けて闘うとはまさか思ってなかったんですけど、白川未奈、6月25日って言ってた？　自分はそこでは白川未奈には負けてられないので、その後の7月2日にも自分は白川未奈の倒したかった相手を倒す予定なので、まあここでは負けてられないかなと思います。魂込めてプロレスラー、見せてやりますよ」

壮麗「今日は白川未奈に足4の字で負けたわけですけども、去年も５★ＳＴＡＲ　ＧＰ、シングルでやった時に足4の字でタップを取られてて。非常に悔しい。今回このゴッデスのベルトを懸けてやるってことで、私の左足が壊れようとも、何としてでもあいつの足4の字対策、しっかりして、白川＆マライア組に勝利して、しっかり防衛したいと思います」

◆タッグマッチ　15分1本勝負
○星来芽依	12分49秒流れ星	スターライト・キッド
AZM		鹿島沙希●

　ＡＺＭ＆星来芽依がタッグを結成し、大江戸隊の鹿島沙希＆スターライト・キッド組と対戦する。キッドはハイスピード王座戦線から卒業も、この４人に共通するのはやはりハイスピードということになる。が、ＡＺＭからハイスピード王座を奪取したばかりの鹿島は他の選手たちとハイスピードの解釈がことなっている。ハイスピードとは秒殺とする鹿島が、ノンタイトルながらもこの試合でなにを見せるのか？

　ＡＺＭが鹿島を走らせようとするが鹿島は応じず。鹿島は「オマエが走っとけ」とロープに走らせる。すると転がして「ハイスピードの恥さらし～」。しかしＡＺＭは鹿島を倒してみせる。星来とキッドがドロップキックのかわし合い。丸め込みの応酬から星来がドロップキック。ＡＺＭと星来がエプロンからドロップキックで挟み撃ち、リングに戻ってもキッドへダブルのドロップキック。星来が走ると鹿島が妨害、キッドが星来にヘアーホイップ。鹿島が星来の脚を踏みつけ突進、星来はカウンターでドロップキック。ＡＺＭが串刺しドロップキック。キッドが乱入するとキッドはまとめてアームホイップ、ドロップキック。鹿島が返すと、ＡＺＭは「チャンピオン走っとけ」とロープに振ろうとするがまたもや拒否される。キッドがＡＺＭにボディーアタック、ドロップキック、その場飛びムーンサルト。ＡＺＭがブレーンバスターを狙うがキッドがこらえる。ＡＺＭがドロップキックから丸め込んで腕を取る。キッドがエスケープすると、ＡＺＭがコーナーへ上がる。キッドがドロップキックで撃墜し鹿島がビッグブーツ。キッドは場外へ飛ぼうとするがＡＺＭがカットしスワンダイブ式ミサイルキック。キッドが返すと、ＡＺＭがコーナーへ。キッドが追いつきエルボーを打ち合う。ＡＺＭはキッドを宙づりにしてマリンスパイク。かわしたキッドがドロップキック、ＤＤＴ。鹿島と星来がリングイン。星来がドロップキック連打、足をロックしてのチンロックでギブアップを迫る。10分経過。ＡＺＭと星来がダブルのブレーンバスター。星来の突進を鹿島がかわしキッドが６１９、フェースクラッシャーで合体。鹿島がブレーンバスターホールド。キッドのスイングネックブリーカーから鹿島がダイビングフットスタンプ。鹿島がマイエンブレムを狙うが星来が逆さ押さえ込み、返されるがドロップキックを決める。星来のドロップキックをかわし鹿島が起死回生狙い。星来が丸め込みの連続。鹿島が起死回生を狙うが星来が切り返し丸め込みの応酬。ＡＺＭが蹴り上げ星来が丸め込むと３カウントが入った。

星来「沙希さん、もう芽依は２試合中２勝もしてますよ。その（ハイスピード）ベルトほしいなあ。沙希さん、芽依に挑戦させてください」

鹿島「そうだなあ、ハイスピードチャンピオンがこのまま負けて終わるわけにはいかねえよなあ！　ハイスピードのタイトルマッチ？　絶対にやりませーん！　ヤダヤダヤダヤダ、無理。私は絶対にやりませ～ん。今日はありがとうございました！」

鹿島とキッドが「フキゲン（との防衛戦）があるからね」と言いながら退場。

◆パッション注入マッチ　15分1本勝負
高橋奈七永	12分10秒冷蔵庫爆弾→片エビ固め	水森由菜

　高橋奈七永が若手に対してパッションを注入するパッション注入マッチ。今回の相手は７Ｕｐｐの同門・水森由菜だ。しかしながら、最近の水森は７Ｕｐｐと同時にコズミックエンジェルズと組む機会も多く、なつぽいっぽい姿でセコンドにもついた。前回の後楽園大会で奈七永は水森に詰め寄るも、水森は勢いでしのぎ切ってみせた。この試合はパッション注入と同時に、奈七永が水森所属ユニットの真意を確かめる闘いになるかもしれない。

　奈七永が握手を求めると、水森はその手を叩いてみせる。ロックアップからグラウンドになり奈七永が腕を取る。水森は「パッション」を連呼し「トロピカル」張り手。水森のショルダー連打を奈七永が受けて立つ。水森がエルボー連打、奈七永がショルダータックルで水森を倒す。奈七永は髪をつかみスリーパー、右脚を取りアキレス腱固めへ。水森がエスケープするが奈七永は右ヒザをマットに叩きつける。水森がエルボー連打で向かっていくが奈七永が反転してエルボー連打から逆水平の連打。水森が反転しチョップと張り手の連打、ダイビングショルダータックル。水森はショルダースルーからクロスボディー、ボディープレス、マウントパンチの連打、ヒップドロップ。奈七永が返すと、水森の突進を止めてバックドロップ。打撃の連打から張り手を４連発。コーナーに振られた水森がドロップキック。ボディープレスを奈七永がかわしエルボードロップ、逆片エビ固め。水森がエスケープすると、奈七永が至近距離からラリアット、エルボー連打からもう一発ラリアット。こらえた水森がラリアット。ラリアットの打ち合いから水森が張り手を食らうもラリアットで奈七永を倒す。水森はコーナーに上がりダイビングラリアット。奈七永を担ぎ上げると前方に叩きつける。返した奈七永に水森はフィニッシュを予告し担ぎ上げようとする。奈七永が切り返し前方に叩きつけるが２カウント。奈七永が冷蔵庫爆弾投下も水森がヒザを立ててカットし丸め込む。奈七永が返すが水森が腕をロック。奈七永がエスケープし10分経過。奈七永が張り手連打から延髄斬り。水森が立ち上がり張り手を乱打。奈七永がカウンターでラリアット。水森が回し蹴りからフィッシャーマン。返した奈七永を水森が担ぎ上げる。奈七永が反転しバックドロップ。水森が立ち上がるが奈七永がもう一発バックドロップ。水森が返すと奈七永は冷蔵庫爆弾。３カウントが入り奈七永が水森を破った。

奈七永「まず、今日のパッション注入マッチに来てくれたみんな、ありがとうパッション！　パッションパッションパッションパッション。みんなの心にパッションが宿っているようだ。そして水森、オマエここまでパッションはあるのか？」

水森「私の心の中にパッションがある。パッションは、私の心にあるよ！　パッションは一度感じたらなかなか心の中から離れない。でも、そのパッション、水森由菜は高橋奈七永のあとを引き継げるレスラーだと思ってます！　それは、となりではなく対角で水森由菜はコズミックエンジェルズを選びます」

奈七永「おい、ひとつ聞くよ。コズエン、そこにパッションはあんのかよ？」

水森「そっくりそのまま返します。奈七永さんがここでパッションのないみんなにパッションを植え付けたように、私はコズミックエンジェルズにパッションを植え付ける闘いをやっていきます」

奈七永「私たちはみんないまという時間を懸命に生きてると思います。だからお互い、いまをいまを生きよう！　いまを生き続けてきたから私はいまここにいられると思ってる、いると思ってる。そこでだ、スターライト・キッド、出てこい！」

キッドが出てくる。

奈七永「ちんたら出てこないで早くこいよ！歩き方にパッションがないな！　おい、ひとつ言いたいことがあるんだよ、オメエによお。昨日、ツイッターで私のことを過去のレスラーって言いやがったな」

キッド「言ったけど」

奈七永「ビックリしたよ。そう、私はいまでも現役だし、こんなにもいまを生きてパッションをみんなに注入して、こんなにもスターダム盛り上げてんだよ。いつもいつも冷静に物事を見てると思ってた。これがその発言？　オマエにはどうやらパッションが足りないらしい。私がオマエに、パッション注入マッチやってやるよ！」

キッド「高橋奈七永さんからご指名ですかあ。初遭遇、やっとだねえ。まあ正直、私はいまもっともっと強いヤツ、格上のヤツと闘いたい。でも、パッション注入マッチ？　そのタイトルは、お断りだなあ（笑）。奈七永がいままでパッション注入マッチしてきたヤツらと私は比べ物になんねえんだよ。今年、私はキャリア８年目になる。奈七永からしたらたった８年かもしんねえけどなあ、キャリア27年目になる奈七永のプロレスを、女子プロレスを見て育った全女魂も持ってるこの私のプロレスで飲み込めるってことを証明してやるよ。ウフフフ。ってことで高橋奈七永vsスターライト・キッド、決定！　あとは会社がデカい箱で組め。よろしく、グッバイ」

奈七永「グッバーイ。グッバイ、グッパイ、グッパイ、パッション、パッション、パッション！」

奈七永のコメント

「パッション注入しましたが、水森はコズエンを選ぶということで。どうなるのかな。７Uppは元々優宇と二人でこのスターダムに牙をむいて、タッグリーグに名乗りを上げてすごい快進撃を見せて、それは優宇がいたからできたことで、今隣には優宇はいない。それはなんでかって？今、おにぎりたくさん食べてパワーを貯めてるんだよ！あんまり食べすぎるなよ、優宇。待ってるから私は。二人の７Uppだ。そして私がいる限り、奈七永がアップサイドしていくんだよ。奈七永がここで。だから水森はコズエンにパッションを注入するみたいなことを言ってたから、それはそれで私のパッションの枝が広がっていいんじゃないの？ねずみ講みたいなもんで。でも私に背を向けたんだから、それがどういうことか、また対戦した時に分かると思う。そしてキッド。私からしたらまだ8歳のおこちゃま？　おこちゃますぎるんだけど、スターダムではまあなんか偉そうにしてるよね。でも最近パッション足りないと思う、マジで。だから私がキッドにパッション注入してやる。パッション注入マッチだ。あいつが認めないかもしれないけれども、それが大きな意味を持つことを、これも試合をもって証明してやりますよ！それではグッバイパッション！」

キッドのコメント

「高橋奈七永からご指名いただきましたＳＬＫ、スターライト・キッドです。私は今ニューブラッドタッグチャンピオンではあるけど、キャリア８年目になるかもしれないけど、今私はもっともっともっと刺激的なやつと本当は闘いたい。でも高橋奈七永、練習生時代にちょっと時期かぶってたんだけど、このスターダムマットからいなくなって、ちょっと闘えるの楽しみにしてたのに、まあいなくなっちゃって。ちょっと残念だと。私は女子プロレスを見て育ちました。全女も見てました。高橋奈七永がパッションレッド、めちゃくちゃやってる時もずっと見てた。だからこうしてスターダムのマットに戻ってきて、やっと実は初遭遇できるのはとてもありがたいこと。でも、パッション注入マッチっていうタイトルは断固拒否、認めない。今までパッション注入マッチしてきた奴らと私は比べ物になんねえの。奈七永があのパッションパッションパッションパッションパッション、あの勢いだけでどこまでこの女子プロレス界にい続けるのか。なんでスターダムマットに戻ってきたのか。パッション注入するだけのために戻ってきたのか？私が逆にこのスターダムマットに、キャリア8年目でキャリア27年目の高橋奈七永を沈めてやりたいと思います。私のプロレスで奈七永の27年を飲み込めるってことをこの一戦で証明してやるよ。女子プロレス見てきた私をナメんなよ」

水森のコメント

「今日のシングルマッチ、プロレスラーになってから（奈七永とは）３回目シングルマッチで。スターダムに来てからも一緒に組むだけじゃなくて、本当はもっともっと高橋奈七永と闘って自分を高めていきたかった。だからシングルできたことは本当に嬉しくて。でも同時にやっぱり負けて悔しくて。自分でしっかりこの道を選んだからには、言ったように、自分の信じた道でこの奈七永さんからもらった強い強いパッションをどんどん水森由菜として出していきたいと思います。これからの水森由菜を、自分の先を見といてください」

◆タッグマッチ　15分1本勝負
○安納サオリ	10分27秒ポテリング	ジェシー●
なつぽい		ジーナ

　なつぽい＆安納サオリ組のコズミックエンジェルズとジーナ＆ジェシー組のクラブビーナスがタッグで対戦。なつぽいと安納が外国人チームを相手にどんなコンビネーションを見せてくれるのか。

　なつぽいが先発に立候補するとジェシーが名乗りを挙げて試合開始。ロックアップでの力比べでジェシーがなつぽいをロープに追い込む。ジェシーはセクシーダンスを始めると、なつぽいはなぜかマッチョポーズを誇示してみせる。ジェシーはなつぽいに別れを告げ安納と対する。安納がジェシーを蹴飛ばすとなつぽいも加わり連係攻撃。安納の突進にジェシーがニー、ジーナとのダブルでドロップキックの挟み撃ち。ジェシーが片足でカバーも安納が返す。ジーナが安納にボディーアタック、ジェシーがジーナを踏み台にエルボーアタック。ジーナが安納をマットに叩きつけ２カウント。ジーナが滞空時間を取ってブレーンバスター、旋回式スラム。安納が返すとドロップキック。なつぽいがジーナへダイビングボディーアタック。ジーナがネックブリーカー狙いを切り返すがドロップキックを食らう。ジェシーが乱入するがなつぽいが排除。ジーナがなつぽいにダブルアームスープレックス。ジェシーがなつぽいに串刺しボディーアタック、ラリアット。なつぽいが返すと、ネックブリーカー。安納がジェシーにミサイルキック。ジーナのビッグブーツからジェシーとキックの挟み撃ち。ジェシーは安納を後方に叩きつけるが２カウント。ジェシーがコーナーに上がるとなつぽいがカット、安納がブレーンバスターを連発しホールド。ジェシーが返すとエルボーの応酬に。安納が延髄斬り、コーナーに上がるとジーナが落としてジェシーがエプロン越しのジャックハマー。なつぽいがカットするとジーナが排除。安納とジェシーが丸め込みの応酬、なつぽいのカットが安納に誤爆。安納となつぽいがドロップキックの競演。なつぽいがバックを取り安納がミサイルキックもかわされ誤爆。ジェシーが安納を丸め込み。返した安納をジェシーが担ぎ上げる。安納となつぽいがダブルで延髄斬り、安納がポテリングにいくと３カウントが入った。試合後、なつぽいが安納に歩み寄ると、突然、安納がなつぽいにフィッシャーマンの構え。なつぽいが回避しマイクを取る。

しかし、なつぽいは声が出ない。

安納「なつみ、なに言ってるかわからへん」

安納がリングを下りる。

なつぽい「声、治してきます…」

なつぽい組のコメント

なつぽい「ごめんね。誤爆、ごめん。この間の…」

安納「全然。誤爆のこととかまったく全然気にならない。私のせいでもあるし。私もしちゃったし」

なつぽい「私も。そんなんで崩れるような関係じゃないから」

安納「…ただ、なつみの技を受けてから、なんか秘めてた感情が出てきたっていうか。なつみの技を受けて、それをすごく感じるものがあって。ちょうど偶然さ、13日に闘うやん。私はコズミック・エンジェルやし、ちょっと複雑なところもあったけど、ちょっとうれしかった。闘えることが。ただ、やっぱり私はなつみと１対１で闘いたい」

なつぽい「…そうだね」

安納「私はなつみに言いたいこといっぱいあるから」

なつぽい「私も言いたいこといっぱいあるよ。…ばいぽーい」

◆世代闘争 8人タッグマッチ　30分1本勝負
ジュリア	30分00秒時間切れ引き分け	鈴季すず
朱里		舞華
岩谷麻優		上谷沙弥
中野たむ		林下詩美

　５・21富山で突如勃発した世代闘争の図式。メイン後に鈴季すずと舞華が現われ、鈴季のアピールから中野たむ＆岩谷麻優＆朱里＆ジュリア組と林下詩美＆上谷沙弥＆舞華＆鈴季すず組の2世代に分かれた。しかしながら、舞華＆鈴季と組むことになった詩美と上谷の関係はギクシャクしたまま。そんな爆弾を抱えたうえに、詩美はこのチーム編成に納得していない様子もある。ユニットがシャッフルされたこの試合からいったい何が生まれるか？

　鈴季とジュリアが先発でスタート。腕の取り合いからジュリアがヘッドシザーズで飛びつきグラウンドへ。ジュリアが手四つ、鈴季が蹴りにいくがジュリアがかわして視殺戦。舞華と朱里が対峙。グラウンドから手四つで探り合い。舞華がネックロックにいくが朱里が上になると舞華がネックロック。朱里がキックからブレイクしロックアップから舞華がヘッドロック。ともに首をつかみ合いブレイク。上谷と岩谷が入りロープワークの攻防。ドロップキックが交錯し、ともにヘッドスプリングで立ち上がる。詩美と中野が技のかわし合いから視殺戦。中野が髪をつかみにいくと詩美がエルボー、中野もやり返しエルボーの応酬。詩美がショルダースルーで倒すが中野がバックキック、詩美はカウンターでドロップキック。詩美がボディースラムからカバーするが中野が返す。５分経過。鈴季が中野をコーナーに追い込み踏みつけていくと、舞華を呼び込み合体攻撃、中野をロープに固定し鈴季がリングサイドからドロップキック。舞華が中野をコーナーに追い込み挑発しながら踏みつける。リング中央にもっていくと高々とボディースラム連発。上谷が中野にストンピング連打。上谷の突進を中野がかわすとバックドロップ。一瞬の緊張感が走るが中野はジュリアとタッチをかわす。ジュリアは上谷にサブミッションを仕掛ける。ジュリアは上谷の左腕を蹴り上げるとスープレックス。朱里が上谷をコーナーに追い込みジュリア、中野、岩谷、朱里が連続で串刺し攻撃。朱里の指示から４人がドロップキックを決める。朱里は上谷にサッカーボールキック。10分経過。岩谷が上谷にサッカーボールキック、ボディースラム。上谷が1カウントで返す。岩谷をかいくぐり詩美が入って上谷と合体、ドロップキックの挟み撃ち。タッチを受けた詩美が岩谷を攻撃も朱里が介入。詩美は岩谷を担いで朱里にぶつけ串刺しエルボーアタック、ドロップキック。岩谷が返すと、詩美が突進もスリングブレイドを食らう。ジュリアが詩美にドロップキック、挑発しながらマウントを取り、顔面を踏みつけていく。ジュリアは「もっとこいよ」と挑発。詩美が強烈なエルボーを放つとさらにジュリアへエルボー連打。ジュリアと詩美が髪をつかみ合う。詩美がエルボー連打を続け顔面を踏みつける。詩美がバックを取るとジュリアが切り返してドロップキック。詩美が担いで前方に落とす。両者ダウン状態から髪をつかみ合う。ジュリアは詩美にＳＴＦ。詩美がエスケープすると、ジュリアがバックドロップ狙いも詩美がコウモリ吊り落としを決める。舞華がジュリアに串刺しラリアット連打、頭部をコーナーに叩きつけていく。ジュリアもやり返し頭部を叩きつける。15分経過。舞華が串刺しラリアット、ショルダータックル。ブレーンバスターを狙うがジュリアがこらえてエルボー。舞華がやり返し、両者とも相手のエルボーを受けて立つ。エルボーの打ち合いから舞華が連打、ジュリアがダウン。舞華はジュリアを起こすがジュリアが卍固め。詩美がカットしジュリアをアルゼンチン。舞華が受け取り後方に投げ捨てる。詩美と舞華がジュリアを持ち上げる。ジュリアが切り返すと中野と合体。中野は「ジュリアこのやろ！」と攻撃。詩美と舞華がブレーンバスターを狙うがジュリアがまとめてＤＤＴ。ジュリアは舞華にバックドロップ。ジュリアは中野と無理やりタッチ、中野が舞華にダイブもキャッチされる。中野が舞華にカカト落とし。舞華が返すと中野にエルボー。中野もやり返すが舞華がパワースラム。舞華が中野にブレーンバスター。中野が返すと、舞華がみちドラ狙い。中野が切り返すが舞華が至近距離からラリアット。20分経過。中野がスピンキック、舞華がダウン。舞華はカウンターのエルボー。鈴季が中野の後方からニーアタック連打、中野が突進に足を出す。鈴季がスライディングジャーマン、コーナーに上がると中野が下から蹴り上げる。中野が飛ぶと鈴季がかわしスピア。鈴季が上谷と合体も中野が丸め込んでジュリアとともにドロップキック。ジュリアと中野がコーナーへ上がり鈴季と上谷を宙づりに。リング中央では朱里が詩美、岩谷が舞華を捕獲する。中野とジュリアがコーナーからダイブ、中野が鈴季にニーアタック。鈴季が返すと中野は朱里にタッチ。朱里はジュリアを呼び込みダブルでドロップキック。朱里が鈴季にスライディングキック、コーナーに上がると鈴季が下から張り手。エルボーをコーナー上で打ち合う。鈴季が雪崩式フランケン。鈴季のトラースキックを朱里がカットしコードブレイカー、ミドルキック連打。朱里のバズソーキックを鈴季がかわすとジャーマン。朱里がバックドロップを決め25分経過。エルボーが交錯し朱里が崩れる。鈴季が蹴りの連打も朱里が返す。鈴季の突進に朱里がカウンターのキック。上谷と岩谷がエルボー合戦。蹴りのかわし合いから岩谷が突進。詩美が押さえるが上谷のドロップキックが誤爆し一触即発。岩谷と中野がコーナーから場外にプランチャもかわされる。上谷がスワンダイブ、鈴季がプランチャで場外へ。残り３分。舞華と詩美が岩谷を持ち上げ鈴季と上谷が合体。上谷が岩谷にスープレックスもカットされる。上谷は岩谷にスタークラッシャー狙い。中野がカットし岩谷を呼び込み合体ジャーマン。岩谷がコーナーに上がるが詩美がカットし舞華とともに雪崩式ブレーンバスターをきめる。朱里とジュリアがジャーマンの競演。乱戦から中野が鈴季にタイガー。鈴季が立ち上がり中野にテキーラショット。上谷が向かっていくと岩谷がドドンパ。ジュリアと朱里が中野と岩谷のキックを挟んで大蛇。岩谷がムーンサルトを上谷に決めたところでゴングとなった。

鈴季「全然時間が足りねえよお！　納得いかない。オマエ（相手チーム）らもそうだろ」

舞華「もう一度だよ。むかーし、新日本プロレスの世代闘争でイリミネーションマッチ？やったみたいだけど、私たちは新しい令和の世代闘争イリミネーションマッチで白黒つけようぜ。場所は、次の後楽園ホールで決まりだ！」

鈴季「いいけどさ、ちょっと一個言っていいかな。上谷、詩美、オマエらまだケンカしてんの？　あのさ、ケンカするならほかでやってくれねえかな。自分たちのことばっかり考えすぎなんだよ、オマエらよ」

ＭＩＲＡＩが登場。

ＭＩＲＡＩ「自分のことを忘れてもらっちゃ困るんですよ。次は自分も一緒に闘わせてもらいたい」

鈴季「ちょっと待ってください。勢いよく出てきたのはいいけどさ、シンデレラ２回優勝してんだよね。２回優勝して、スターダムに埋もれちゃってるＭＩＲＡＩ、コイツラのこと超えるの？　本気？」

ＭＩＲＡＩ「ハイ。じゃあ、こっちも言わせてもらうけどさ、すずオマエさ、プロミネンスにいたときの方が勢いがあって毒々しかったんじゃないの？　現に今日だって勝ててないわけだし、オマエ言い出しっぺだろ。スターダムに来て、スターダムに染まって埋もれてんの、そっちじゃねえの？　自分は埋もれるつもりはない。そして朱里」

朱里「ハイ」

ＭＩＲＡＩ「朱里にはいつも感謝してます」

朱里「ありがとう」

ＭＩＲＡＩ「けど、いつまでも朱里の下、二番手三番手、ゴッズアイの二番手、三番手じゃ自分もいられない。だから次は朱里の対角で、魂込めて闘わせてもらいたい」

朱里「いいねえ、そういう言葉待ってましたよ、ＭＩＲＡＩちゃん。みなさんどうですか。ＭＩＲＡＩ、じゃあじゃあ、次の後楽園ホール、いつだっけ？　７月９日、朱里、岩谷麻優、中野たむ、ジュリア、鈴季すず、舞華、ＭＩＲＡＩ、あと、あと一枠。一枠」

上谷「ここは私が出させてもらう。だって、（詩美は）なに考えてるかわからないし」

詩美「オマエの方がいつもなに考えてるか　わかんないよ。こんな世代闘争に私入れんな、勝手にやれ」

詩美がリングを下りて退場。

朱里「ごめん、ごめん、ちょっとごめん。時間がないみたいで、まきでいきましょう。まきで。締めよう」

鈴季「私はオマエらみたいないつも通りの景色を変えに来たんだよ。ここで天下取りに来たんだよ。だからなあ、オマエらもメチャクチャおもしれえ。次の後楽園、オマエら全員こうご期待！」

中野組のコメント

朱里「なかなか組めないこの４人で組めたことは私はすごいうれしいです。やっぱりいつも組まないとすごい刺激もらえるし、すごいうれしかったです。その後、試合後にＭＩＲＡＩが来てくれたこと、私はすごく楽しみだなと思いました」

ジュリア「まずは完徹時間が間もなくでとってもソワソワしております。あのね、自称黄金世代のヤツら、オマエらそういう時間を気にしろよ。じゃないと一生下らない黄金世代の枠の中から抜けれねえんだよ。プロレスこういう世代世代もあるけど、ぶっちゃけそんなキャリア、オマエらと変わんねえんだよ、バカが。プロレスは私は最終的には個人闘争だと思ってるから、そこに気づかない限りは、それ以上はないんじゃないでしょうか。というか、オマエ（中野）殴ったよな、私のこと試合中に」

中野「殴ってない、殴ってないよ。殴ってないし。殴ってないし。そっちだって」

ジュリア「は？　知らねえよ、そんなの」

朱里「まあまあ、まあまあ」

岩谷「この２人はね、試合中にお互い殴り合ってましたけど、こんなにチャンピオンが揃ってる中でこの試合を決めれなかったっていうところが、ちょっとまだまだ、世代上と言っても、決めきれなかった事実はここにあるので、次を提案してくれたことが逆にありがたいです。次こそ必ずこのスターダム四天王って言われるのかな？　ちょっとわからないですけども、このスターダム四天王がちゃんと壁になってそこにね、誰かが脱落して違う四天王のメンバーが来るかもしれないから、自分たちも気を抜かずにちゃんとスターダムのトップ張っていけるように頑張っていきたいと思います。あくまでもこの四天王の中でスターダムのアイコンは岩谷麻優なんで、よろしくお願いします」

岩谷が退場。

ジュリア「私はオマエ（中野）を見てっからな。オマエのその２冠、見てるからな」

中野「指くわえて、よだれ垂らして見とけ！」

ジュリア「なんだよ、よだれぶっかけてやるよ」

中野とジュリアが退場し朱里がひとり残される。

朱里「モノが違う女でーす」

上谷組のコメント

上谷「次が決まったということで、今日は自分は元赤いベルトのチャンピオン、全員が。そして、現ＩＷＧＰ女子、そして赤白チャンピオンがずらりと並んだ中で闘えたということで、私はすごく刺激的でまた次の夢が見つかっちゃったかな。だからまた私は再出発していきたいと思います」

舞華「正直、今日、ＤＤＭを抜けるつもりでした。が、ジュリアと闘ってみて、朱里、ＭＩＲＡＩ、なつぽい、そして引退したひめか。私はあえてジュリアのとなりでジュリア超えをしてやろうと思います。そして、スターダムの天下を取るのは、この私だぞ」

鈴季「私だよ」

舞華「私だよ」

鈴季「まあプロレスは個人闘争だなんだってあるけどね、今日ここで闘って個人個人、こっちのチームもみんな目標が、新たな目標ができたんじゃないか。そして、私は最初に言ったこのスターダムに来た目標、スターダムで天下を取る、プロレス界の顔になる。その目標が果たせる日が近いんじゃないかと思います。次の後楽園、お楽しみに」