『STAR☆VERSE Presents 5★STAR GP 2023 Supported by SoftBank 佐賀大会』
9月17日(日)佐賀市立諸富文化体育館ハートフル(観衆518人)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
飯田沙耶 |
6分46秒 |
HANAKO |
◆3WAYタッグバトル 15分1本勝負 | ||
○スターライト・キッド |
6分31秒 |
月山和香● |
琉悪夏 | 白川未奈 |
※もう一組は林下詩美&AZM
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○メーガン・ベーン |
8分31秒 |
水森由菜● |
舞華 | 中野たむ |
◆ハイスピード5WAYバトル 15分1本勝負 | ||
コグマ |
6分15秒 |
鹿島沙希 なつぽい 葉月 星来芽依 |
◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
渡辺桃<8点> |
10分59秒 |
羽南<2点> |
◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
MIRAI<8点> |
12分53秒 |
マライア・メイ<6点> |
◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
鈴季すず<8点> |
11分29秒 |
壮麗亜美<4点> |
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
飯田沙耶 |
6分46秒 |
HANAKO |
飯田沙耶とHANAKOのシングルマッチ。体格差こそあれ、ショルダータックル、逆水平など、両者の力と力が激突する闘いは必至だ。
HANAKOが握手を求めると飯田もガッチリ応じて試合がスタート。ロックアップでの力比べで始まり、飯田がレッグロックでグラウンドにもっていく。HANAKOが切り返すが、飯田も切り返す。HANAKOがヘッドロックにとり立ち上がって締め上げる。飯田がロープに振るとHANAKOがショルダータックル。ショルダーをぶつけ合い、飯田が打ち勝つ。HANAKOが返すと、飯田が押さえ込みの連続。飯田はHANAKOの背中にダブルチョップを叩き込む。返されると「まだまだ」とHANAKOを挑発。HANAKOがエルボー連打、飯田が受けて立ち一発で倒してみせる。飯田の突進をHANAKOがキャッチしボディースラム。飯田が返すと、HANAKOがアルゼンチンからコーナーに叩きつけショルダータックルの連打。飯田が返すと、HANAKOの背中に飛び乗りスリーパーの構え。HANAKOがエスケープすると飯田がエルボーアタック連打。HANAKOが返すとエルボーの打ち合いに。HANAKOのエルボー連打に飯田が逆水平連打で対抗。飯田がジャンピングチョップを狙うがHANAKOが止めてブレーンバスター。返した飯田にHANAKOはフィニッシュを予告しアルゼンチンで担ぎ上げる。飯田が丸め込むが2カウント。飯田が丸め込みを再度狙うがHANAKOが押し倒し突進。しかし飯田が腹部、首にラリアット。飯田がフィニッシュを宣言しコーナーから飯田ロケットを発射する。なんとか返したHANAKOに飯田が変型ストレッチプラム。HANAKOがギブアップし飯田が勝利した。
◆3WAYタッグバトル 15分1本勝負 | ||
○スターライト・キッド |
6分31秒 |
月山和香● |
琉悪夏 | 白川未奈 |
※もう一組は林下詩美&AZM
クイーンズクエストの林下詩美&AZM組、クラブビーナスの白川未奈&月山和香組、大江戸隊のスターライト・キッド&琉悪夏組が3WAYタッグマッチで対戦。さまざまな駆け引きが展開されるであろう闘いで、最後に勝利をつかむのは? とくに9・10名古屋でなつぽい&安納サオリのゴッデス・オブ・スターダム王座に挑む詩美&AZM組はこの試合でより連係力をつかんでおきたいところだ。
AZM、白川、キッドが先発しハイスピードなロープワーク。AZMと白川が合体でドロップキックを見舞うが、2発目狙いはリング下から琉悪夏が脚を引いて妨害。詩美と琉悪夏がショルダーをぶつけ合うと月山が割って入るが吹っ飛ばされる。月山は琉悪夏にフェースバスター、詩美も捕獲し白川を呼び込む。月山が琉悪夏にパロ・スペシャル、白川が詩美に吊り天井を決める。そこへAZMが割って入り白川をカバー。白川が返すとAZMが月山と白川にまとめてコルバタ、詩美がドロップキックで分断し白川に突進。白川は詩美にエルボー、打撃の連打を浴びせる。詩美が白川をキャッチしボディースラム。キッドが詩美にボディーアタック、キッドとAZMがエルボーの応酬。キッドのエルボーがAZMの顔面にヒット。月山が割って入りキッドにドロップキックもAZMは共闘を拒否しキッドと一瞬結託。しかし月山がカットし背後からまとめてドロップキック。月山はキッドにもう一発ドロップキック。キッドがカウンターでヒザへのドロップキックを決めストレッチマフラー。白川がカットすると、琉悪夏がラリアット、キッドがエルボー。琉悪夏が白川を捕獲、白川が抜け出しキッドに激突させるとAZMのハイキックから白川が逆さ押さえ込み、AZMがジャックナイフで合体。AZMが琉悪夏に串刺しドロップキック、白川がコルバタ式河津落としでつづく。月山が琉悪夏にミサイルキックもキッドがカット。白川がキッドにエルボー連打、詩美がバックフリップ。AZMが詩美と合体も琉悪夏がまとめてラリアット、月山がオースイスープレックスホールド。しかしキッドがカット成功。キッドは月山にストレッチマフラーから黒虎脚殺。月山がギブアップしキッドの勝利となった。
キッド「はじめまして、佐賀のオマエら! 前回ドリームタッグフェスティバルでAZMとスターボム大成功だったけど、やっぱりAZMとSLKは対角だよなあ。ところでAZM、もう少しで10周年。なんか10周年記念試合とかやるの?」
AZM「やりたいですよね」
キッド「だよね、だよね。やっぱりAZMの特別な何かのときの対戦相手は、このSLKしかいないと思うんだけど、SLKが相手してやろうか、AZM」
AZM「私の10周年記念、キッド、いいじゃないの! まあまあ、まあまあ、でもまだシングルマッチはやりたくないかな」
キッド「やりたくないんかい」
AZM「シングルでは、まだもったいないんじゃない。まあ、タッグマッチとかで、どう?」
キッド「いいんじゃない、タッグマッチ」
AZM「じゃあお互い、パートナーを連れてくる」
詩美がリングイン。
詩美「タッグマッチすか? だったらだったら、林下詩美、AZMさんの10周年記念のパートナーをやらせてください」
AZM「で、こっちはAZM、詩美組になったけど、そっちどうするの?」
キッド「どうしようか?」
渡辺桃が入ってくる。
桃「このメンバーなら、渡辺桃しかいねえだろ、なあ。10周年盛大にお祝いする…わけねえだろ、ぶち壊してやるよ!」
キッド「じゃあ、このタッグマッチで。その前にNEW BLOODタッグもAZMとはあるから、そこもよろしく」
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○メーガン・ベーン |
8分31秒 |
水森由菜● |
舞華 | 中野たむ |
コズミックエンジェルズの中野たむ&水森由菜組と舞華&メーガン・ベーン組がタッグで激突。見習いの水森としては正式メンバーになるためにもリーダー中野にいいところを見せておきたい。査定マッチで対戦する中野がいかにして水森を引っ張るかもカギとなる。対する舞華&メーガンは10・15で開幕するタッグリーグ戦にエントリーされているとあって、この試合が試運転。リーグ戦の本命?台風の目? この試合でタッグリーグ戦の行方が見えてくるか? そして、赤いベルトを争った中野とメーガンの“再会”も見どころのひとつだ。
中野とメーガンがいきなり先発。中野のローキック連打にメーガンは涼しい顔で受けて立つ。メーガンのラリアットを中野がかいくぐりストップをかけて後退。中野がチェンジを求め水森と交代。水森がショルダー、エルボー連打で向かっていくがメーガンが仁王立ち。水森の突進にメーガンはショルダータックルで吹っ飛ばす。メーガンがニーを連打し、ボディースラム。舞華もボディースラムでつづき、メーガンと舞華が早いタッチワークでボディースラムの連続。舞華が連発し片足でカバー。水森が返すとエルボーで向かっていく。舞華が受けて立ち、「もっと」「もっと」と挑発。舞華はエルボー一発でコーナーに追い込む。しかし水森がカウンターでドロップキック。中野は水森のタッチ要請を拒否。舞華がロープに振ると水森がドロップキックからショルダースルー。中野は水森に戻ってくるように指示を送りタッチが成立。中野が舞華にダイビングボディーアタック。控えのメーガンに向かっていくが、軽く受け流されてしまう。それでも中野は舞華にドロップキック、ニーアタック。舞華が返すとブレーンバスター狙い。中野が組み付いてこらえるが舞華は強引に投げ切ってみせる。メーガンが中野の蹴り足をつかんでスープレックス。水森が首元へラリアット連打も、メーガンが受けて立ちビッグブーツ。メーガンは水森をコーナーに追い込み体をぶつけていく。水森がドロップキック、コーナーから飛ぶがキャッチされてマットに叩きつけられる。水森が返すとメーガンがパイルドライバーの構え。水森がこらえてドロップキック。メーガンが水森を持ち上げると中野が乱入しダブルで攻撃。しかしメーガンがまとめてラリアット、水森にブレーンバスター式ボディースラム。水森が返すと、メーガンがF5狙い。水森が切り返し中野がドロップキック。丸め込みを返したメーガンが水森にスープレックス。中野がカットするが舞華とメーガンが合体。舞華が中野、メーガンが水森にボディースラム。メーガンは水森にネックハンギングボム。3カウントが入りメーガンが水森をフォールした。
◆ハイスピード5WAYバトル 15分1本勝負 | ||
コグマ |
6分15秒 |
鹿島沙希 なつぽい 葉月 星来芽依 |
鹿島沙希、星来芽依、なつぽい、コグマ、葉月組がいっせいに対戦する5WAYマッチ。現王者の鹿島と次期挑戦者の星来には、10・9名古屋におけるハイスピード王座前哨戦。なつぽい、コグマ、葉月も歴代ハイスピード王者だけに、スピーディーなノンストップバトルは必至。ハイスピードの定義に対してひとりだけ解釈の異なる王者・鹿島が、チャンピオン包囲網をいかにしてかいくぐるか?
ベルト持参の鹿島は取られないかとヒヤヒヤ。試合がスタートすると、全員が慎重に手四つの構え。鹿島だけが残され4人がロープワーク。鹿島はなつぽいと星来のドロップキックをかわす。コグマと葉月が星来となつぽいにドロップキックを決めて顔面ウォッシュを叩き込む。鹿島はひとりリング下。コグマと葉月が星来を捕獲しダブルで攻撃。しかしドロップキックの挟み撃ちを星来がかわしてドロップキック、葉月を捕まえると首4の字固め。なつぽい、コグマが加わり数珠繋ぎ。そこへ鹿島が全員を踏みつける。鹿島は星来に串刺しニーからダイビングフットスタンプ。ダブルアームの構えは星来がかわしネックブリーカー。なつぽいが葉月、コグマが星来にダイブ。ジャーマン狙いは葉月、星来がこらえると、鹿島がまとめてフェースクラッシャー。なつぽいとコグマがドロップキック。なつぽいがコグマを丸め込み。コグマが丸め込もうとすると鹿島がまとめてカバーも星来がカットする。葉月が星来にビッグブーツ、コグマが場外で選手を止めて葉月がトペ。しかしかわされコグマに直撃。なつぽいと星来がコーナーに上がる。なつぽいがプランチャも鹿島が星来をカット。鹿島は「星来芽依取りにこいよ!」とベルトを持ち出し場内を逃走。全員が場外乱闘に。18カウントでコグマが戻る。葉月となつぽいがダッシュもコグマが蹴落とし、コグマがリングアウトで勝利した。
◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
渡辺桃<8点> |
10分59秒 |
羽南<2点> |
STARSの羽南と大江戸隊の渡辺桃が5★STAR GP公式戦で激突。1勝5敗の羽南はすでに優勝戦線から脱落しているが、このままでは終われない。試合数こそ異なるものの、昨年の2勝を上回るには残り3戦で2勝以上が必要だ。後退と思わせないためにも桃の足を引っ張りたい。一方の桃は好調スタートを切ったが現在は五分の星取り。2度目の決勝戦進出、初優勝に向けて確実に2点をもぎ取りたい試合だが…。
探り合いから手四つで力比べ。羽南が腕を取ると桃が取り返していく。羽南がヘッドロックで締め上げるが、桃が切り返しヘッドロック。羽南がヘッドロックからネックロック。桃が切り返しグラウンドで上になる。羽南がヘッドロックにいくが桃が切り返す。羽南がドロップキックを至近距離から放ち、もう一発狙うが桃が回避しミドルキック。桃がヘアーホイップからコーナーに追い込み顔面を踏みつける。桃がボディースラムから片足でカバー。羽南がすぐに返すが桃がサッカーボールキック、ミドルキック連打。羽南が向かっていくが桃が仁王立ち。桃は「そんなもんか!」と挑発。桃がミドルキックでダウンさせるも羽南が返す。桃がコーナーに振ると羽南がボディーアタック。桃がかわして場外に送り出すと大江戸隊のセコンドがいっせいに攻撃。桃はリング上でレフェリーをひきつける。琉悪夏が羽南をリングに戻し桃がカバー。桃はレフェリーのカウントが遅いとクレームをつける。羽南が払い腰で桃をマットに叩きつけると後方からアタック。場外転落の桃に羽南は「飛ぶぞ!」と予告しエプロンからダイビングボディーアタックを放つ。リングに戻すとコーナーで反転してボディーアタック。桃が返すと、羽南が投げの体勢。桃が切り返して裏投げから蒼魔刀。羽南がかわしランニングエルボースマッシュ。桃がチキンウイングフェースロックにとらえギブアップを迫る。胴締めに移行して締め上げるが羽南がエスケープ。桃はコーナーに上がるが羽南がデッドリードライブ、ブロックバスターホールド。桃が返すと、羽南が後方からランニングエルボースマッシュ。両者ダウン状態から桃が先に立ち上がりミドルキック連打。羽南がこらえて立ち上がる。桃がミドル連打を継続、羽南がキャッチも桃が蹴り倒す。羽南が立ち上がりバックを取る。逃れようとする桃に羽南が強引にバックドロップ、フェイマサ―。桃が返すと、羽南は後方からドロップキック、コーナーに乗せてバックを取る。桃がこらえてダイビング式蒼魔刀。返した羽南に桃はBドライバー狙い。羽南がこらえるが桃がハイキック、Bドライバー。しかし羽南がカバーを反転。キックをかわし丸め込むが2カウント。桃がハイキック、羽南がこらえて突進。受けて止めた桃が人でなしドライバーを決めると羽南が返せず3カウントが入った。
◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
MIRAI<8点> |
12分53秒 |
マライア・メイ<6点> |
ワンダー・オブ・スターダム王者のMIRAIとマライア・メイの初シングルは、ともに3勝3敗の五分で優勝の可能性を残している。と同時に、この試合で敗れた方が脱落確実。決勝進出に向けて望みをつなぐのは、春のシンデレラ・トーナメントとの連覇を目指すMIRAIか、それとも初来日からゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取し実績を積み上げているマライアか?
ロックアップからマライアがヘッドロック。MIRAIが取り返し首の取り合い。マライアが腕を捻り上げるがMIRAIも応戦。マライアがロープを利用し脱出しバックにまわる。MIRAIはエプロン越しにマライアの腕を取って蹴り上げる。さらに腕を両足でツイスト。MIRAIがエルボー連打から突進するとマライアがロープを下げるが、MIRAIが読んでいてストンピング連打。MIRAIがコーナーに上がるとマライアが後方から攻撃。MIRAIが切り返し逆水平、串刺しエルボーアタック連打。3発目はマライアがかわして逆水平の連打、コーナーに乗せるとダブルチョップから雪崩式フランケン、ミサイルキック。MIRAIが返すとマライアはグラウンドでフルネルソン、腕十字。MIRAIがエスケープすると、マライアはロープに固定して背中へのドロップキック。エプロンに出て回転エビ固めの体勢、MIRAIを場外にもっていくが、MIRAIが場外マットにフェースクラッシャー。リングに戻すとフェースクラッシャーからスプラッシュ式エルボードロップ。返したマライアがエルボーを打ち込むとMIRAIも対抗。MIRAIが突進するとマライアが顔面ビッグブーツ。MIRAIはバックフリップ。マライアがすぐに立ち上がりスリングブレイド。両者ダウン状態からマライアが先に立ち上がりダブルアームの構え。MIRAIがこらえるとマライアは逆水平、MIRAIがカウンターでドロップキック、串刺しラリアット、ミサイルキック。マライアが丸め込むが2カウント。MIRAIがカウンターのエルボーから変型ロックボトム。MIRAIがラリアットを狙うがマライアが止めてダブルアームスープレックス、エプロン越しにハイキック、ミサイルキック。しかしMIRAIが返してみせる。10分経過。マライアが持ち上げようとするとMIRAIが切り返す。マライアが丸め込むがMIRAIが返す。マライアがバックを取るもMIRAIが切り返しバックドロップ。マライアが立ち上がるとMIRAIがキャッチし旋回、マライアが切り返しマットに叩きつけると「オワリ!」と叫んでハワイアンスマッシャー。しかしMIRAIの肩が上がる。マライアがダブルアームもMIRAIがこらえてショルダースルー。MIRAIはノーザンライトスープレックスもマライアがクリアー。マライアが左右の張り手を連打、MIRAIがカウンターでラリアット。MIRAIが担ぎ上げミラマーレショック。3カウントが入り、MIRAIがマライアを破った。
◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 | ||
鈴季すず<8点> |
11分29秒 |
壮麗亜美<4点> |
3勝3敗の鈴季すずと2勝4敗の壮麗亜美が5★STAR GP公式戦でシングルマッチ。すずは3勝3敗ながら、現在レッドスターズのトップを走っている刀羅ナツコに勝っているため、まだ決勝進出の可能性が残されている。一方の壮麗はナツコに敗れたことから早々と脱落となってしまった。前日の公式戦でも中野たむに敗れており、今後のためにもズルズルと後退することは避けておきたい。すずを破れば相手の決勝進出を阻止することになるだけに、ここは大仕事をやっておきたいところだが、鈴季にとっては絶対に落とせない一戦だ。
ゴングと同時に両者突進、壮麗がショルダータックルで鈴季を吹っ飛ばすと逆水平の乱れ打ち、コーナーに乗せると串刺しボディーアタック。鈴季が返すと、壮麗は逆エビ固め。鈴季がエスケープすると、壮麗を走らせずにロープ際で顔面を踏みつける。リング下におりるとエプロンの壮麗にドロップキックを見舞う。壮麗が返すと、鈴季は腕と首をロックし腕も取る。壮麗がエスケープすると、鈴季はレフェリーにクレーム。壮麗がエルボー、鈴季もやり返してエルボーの打ち合い。壮麗の連打で鈴季が崩れかけるも、一発見舞ってお返し。しかしすぐに壮麗が至近距離からラリアット連打、エアプレーンスピンからマットに叩きつける。壮麗がバックを取ると鈴季が切り返しテキラーショット狙い。壮麗が切り返してブレーンバスター。鈴季がトラースキックからバックを取り強引にジャーマン。壮麗が立ち上がりラリアット。両者ダウン。9カウントで立ち上がり両者突進、壮麗がブルーサンダーで叩きつけ逆エビ固めへ。壮麗は中央にもっていきパワーボムの体勢、鈴季が切り返し、よくばりロック。しかし壮麗の足がロープに到達。鈴季は壮麗をロープに乗せてスライディングジャーマン。コーナーに上がると壮麗が追いつき、コーナー上でエルボーの打ち合い。鈴季が張り手から雪崩式パワーボムの構え。壮麗がこらえると鈴季が下からドロップキック、コーナーに乗せてバックを取ると雪崩式投げっぱなしジャーマン。首をかっ切るポーズからミサイルキックも放つが壮麗が返す。10分経過。鈴季がトラースキック、バズソーキックも壮麗がカバーを反転。鈴季が返して後方からニーアタック。これも壮麗がすぐに返すがジャーマンを食らう。壮麗が突進すると鈴季が「もらった!」とテキーラショット。3カウントが入り、鈴季が壮麗をフォールしてみせた。
鈴季「帰ろうとしてるヤツら、ちょっと足を止めてくれ。こんなに、こんなに、こんなに壮麗が頑張ったんだぞ! 壮麗、オマエは、確かにデカいし強いよ。だけどなあ、オマエと私には、こーーんくらいの差があるんだよ。サガ、サガ、佐賀だけになあ! 気持ちいいねえ! いいよ、いいよ! この勢いのまま鈴季すずは5★STAR GP優勝、そしてプロレス界の顔になるから、オマエら全員乞うご期待、ありがとうございました!」
鈴季のコメント
「勝利してもなおまだリング上でオヤジギャグをぶちかますくらいの元気があるんだよ。壮麗、元気ねえんじゃねえのか、おい。オマエも勝ってオヤジギャグをスペシャルなオヤジギャグをぶちかませるようになるまでもっと修行して来い。そして絶対にプロレス界の顔になるから。まだまだ、まだまだ決勝に行くアレはあるよな。まだ残ってるんだよ。だからまだまだいくから鈴季すずは」