2023/11/19 試合結果

2023年11月18日 『LEC Presents STARDOM GOLD RUSH 2023 ~しらんけどスターダム~』

『LEC Presents STARDOM GOLD RUSH 2023 ~しらんけどスターダム~
11月18日(土)エディオンアリーナ大阪 第1競技場(観衆1033人)

試合結果

◆時間差バトルロイヤル 時間無制限
ビリケンです★★

14分44秒
後方回転エビ固め

天咲光由

※退場順
①レディ&水森③白川④舞華&メーガン

◆マネーボール争奪トーナメント1回戦 30分1本勝負
葉月

10分32秒
セブンティーン

小波
○羽南 HANAKO●
飯田沙耶 壮麗亜美

◆マネーボール争奪トーナメント1回戦 30分1本勝負
○桜井まい

9分28秒
マイパンロール

渡辺桃
テクラ 琉悪夏●
ジュリア 刀羅ナツコ

◆ハイスピード選手権試合 15分1本勝負
<王者>

7分18秒
流れ星

<挑戦者>
星来芽依 花園桃花

※第24代王者の星来芽依が初防衛に成功

◆3WAYバトル 15分1本勝負
AZM

10分15秒
あずみ寿司

スターライト・キッド

※もう一人は鈴季すず 

◆異種格闘技戦 UWFルール 30分1本勝負
朱里【D:2/E:1】

10分15秒
TKO

スカンジナビア・ハリケーン【D:0/E:1】

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>
MIRAI 安納サオリ

※第19代王者のMIRAIが3度目の防衛に成功

◆マネーボール争奪トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
桜井まい

10分27秒
マネーボール奪取

葉月
○テクラ 羽南
ジュリア 飯田沙耶

※第30代王者のジュリア&テクラ&桜井まいが3度目の防衛に成功。

 

試合詳細レポート

◆時間差バトルロイヤル 時間無制限
ビリケンです★★

14分44秒
後方回転エビ固め

天咲光由

※退場順
①レディ&水森③白川④舞華&メーガン

 当初は飯田沙耶とHANAKOも参戦予定だったが、マネーボール争奪6人タッグトーナメント出場予定の岩谷麻優、鹿島沙希が負傷欠場。これにより、飯田とHANAKOがトーナメントに移動、7人参加の時間差バトルロイヤルとなる。

 レディと舞華で試合がスタート。舞華がショルダータックルで吹っ飛ばし串刺しで突進。レディがかわしショルダータックルを見舞う。3人目にメーガンが登場。レディは舞華にコブラツイスト。メーガンがリングインし2人に襲いかかる。レディを抱えると舞華もまとめてバックフリップ。メーガンがレディをコーナーに追い詰め逆水平。舞華にはストンピング連打。4人目に登場は白川。白川は舞華にアームホイップ。メーガンにも狙うが舞華と合体しクローズライン。白川がかいくぐり2人の手を取りグラビアポーズ。白川のパンチにメーガンは動じず。5人目は水森。水森がダイブするとメーガンがキャッチしバックを取る。白川がカットし水森とハイタッチと見せかけ蹴りを入れる。白川の突進を水森がかわしドロップキック。6人目に天咲が入り次々とドロップキック。レディと天咲がドロップキックを舞華に打ち込む。天咲が舞華にスイングDDT、首4の字固め。水森、白川、レディが加わりメーガンの逆エビで数珠つなぎとなる。7人目にはビリケン。メーガンがコーナー上のビリケンに向かっていく。ビリケンはロープ渡りを試みるがメーガンがボディースラム。天咲、レディ、水森、白川にもボディースラムを放つ。さらに舞華も天咲の上にボディースラムで叩きつける。すると舞華がメーガンをボディースラム。レディがカバーをカットしメーガンにエルボー連打。水森がメーガンの背後からドロップキック。レディと水森が共闘しようとするが舞華とメーガンが合体のラリアット。レディと水森がまとめてフォールされた。白川が舞華に河津落とし、メーガンにポーズを誇示すると突進をかわしてみせる。メーガンもかわすが延髄斬りを食らう。白川がインプラントDDT狙いもメーガンが担ぎ上げて場外に投げ捨てる。白川はOTRで失格に。舞華がメーガンにエルボー。メーガンもやり返してバックフリップ。舞華を投げ捨てようとすると舞華がエプロンに着地。ロープを挟んでブレーンバスターをかけあう。メーガンもエプロンに出るとストンピング連打。そこへビリケンと天咲がドロップキック。舞華とメーガンが同時転落で失格に。天咲がDDTもビリケンが返す。天咲の天聖狙いをビリケンが丸め込むと3カウントが入った。

木谷高明オーナーがあいさつ

「本日はご来場、誠にありがとうございます。ブシロードの木谷です。すいません。先日(11・5)の牛久大会でご挨拶、謝罪のごあいさつさせていただきましたが、あのときもリング下であいさつさせていただきました。私はちょっとまだリングの上に登ってあいさつするのが恥ずかしくてとてもできないので、ここにて失礼させていただきます。SNSで、ブシロードの本隊の人事担当役員がスターダムの全社員に面談すると。また、パートさん、あと希望する女子レスラーの方も面談するとお伝えさせていただきました。来週の月曜日にて、ほぼすべての社員、パートさん、希望する女子レスラーの面接を終了致します。私も中間報告を受けておりまして、いろいろ改善点がわかってきました。近々、新しい体制、また、改善点も含めて順次、発表していくことになるというふうに思っておりますので、なにとぞ、いましばらく温かい目でレスラーのことを応援していただけますでしょうか。明日からすぐにすべてを変えるというふうにはいかないと思いますが、順次、どんどんみなさまの目に見える形で改善していきたいと考えております。今後ともスターダムならびにレスラーのみんなのことをよろしくお願い致します。本日はぜひ、素晴らしい大会になると思います、一日楽しんでいってください。引き続き、よろしくお願い致します。ありがとうございます」

◆マネーボール争奪トーナメント1回戦 30分1本勝負
葉月

10分32秒
セブンティーン

小波
○羽南 HANAKO●
飯田沙耶 壮麗亜美

 マネーボール争奪6人タッグトーナメント1回戦でSTARSの飯田沙耶&葉月&羽南組と壮麗亜美&小波&HANAKO組が激突。当初はSTARSに岩谷麻優、ゴッズアイに鹿島沙希が入っていたが負傷欠場。岩谷の代わりに飯田が入り、鹿島の代わりには前日にフューチャー・オブ・スターダム王座に挑んだHANAKOがゴッズアイに入る。決勝に進んだ場合、HANAKOの身長はゴッズアイにとって有利に働きそうだが…。

 ゴング前にSTARSが突進し試合がスタート。葉月が連続でHANAKOを丸め込む。葉月の突進にHANAKOがショルダータックル、ボディースラムでマットに叩きつける。葉月が返すと、壮麗が滞空時間を取ってのボディースラム。小波が葉月にサッカーボールキック。葉月が返すと、小波は背中へのストンピング、フットスタンプを連打。小波が突進すると葉月がかわしてドロップキック。葉月がDDTで小波を叩きつけ飯田に託す。飯田と羽南がジャンピングチョップで合体。3人をロープに追い込み顔面ウォッシュの競演。飯田が小波にバックエルボー。小波が返すと腕十字の構え。飯田が小波のミドルキック連打を受けて立つ。小波の突進に飯田はショルダータックル、小波がカウンターでミドルキック。スライディングキック、ブレーンバスターホールド。壮麗が飯田にアルゼンチン、小波とHANAKOもサブミッションで援護する。壮麗は飯田をコーナーに宙吊りにしてボディーアタック、ラリアット。飯田が逆水平にいくと、壮麗もやり返す。壮麗がカウンターのダブルチョップ、飯田が壮麗に飯田ロケット発射。羽南が背後から壮麗にニーアタック、ランニングエルボースマッシュ。壮麗がバックフリップも羽南が返す。HANAKOが羽南にショルダータックル。コーナーに追い込むと串刺しボディーアタック。羽南が返すと葉月がミサイルキックで羽南を援護。STARSが合体を試みるがカットされる。HANAKOと壮麗が羽南をリフトアップしマットに落とす、小波が蹴り上げHANAKOがその場ボディープレス。HANAKOの突進を葉月が妨害し羽南と飯田がサンドイッチ攻撃、羽南がフェイマサ―。HANAKOが返すと、羽南にブレーンバスター。しかし羽南が肩を上げる。HANAKOはアルゼンチンの構え、小波がハイキックで援護。しかし小波と壮麗のキックが誤爆。羽南が丸め込むとHANAKOが3カウントを奪われた。

◆マネーボール争奪トーナメント1回戦 30分1本勝負
○桜井まい

9分28秒
マイパンロール

渡辺桃
テクラ 琉悪夏●
ジュリア 刀羅ナツコ

 マネーボール争奪6人タッグトーナメント1回戦でアーティスト・オブ・スターダム王者のジュリア&桜井まい&テクラ組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏組が激突。アーティスト王者のDDMとしては、チャンピオンのメンツにかけても負けられない闘いだ。

 桜井が先発に立候補しナツコと対峙。ジュリアが背後から襲いかかりテクラも合体。桜井が貴婦人マネーでナツコに張り手の連打。ナツコが張り返すと桜井が一発でダウン。大江戸隊が桜井をロープに固定して攻撃。ナツコと琉悪夏が連係で桜井を攻め込む。ナツコがキャメルクラッチにとらえ桃がミドルキック、ナツコがボディープレス。桃が桜井にボディースラム。桜井が返すと桃がミドルキック連打。桃は「どうしたニセ札オンナ」と桜井を挑発。桜井がカウンターで桃にドロップキックを放ちテクラにタッチ。テクラが桃をかいくぐりコルバタ、背後と横からビッグブーツ、ドロップキック。桃が返すと、テクラにカウンターのミドルキック、串刺しドロップキック連打、ブレーンバスター。琉悪夏がテクラにセントーン。テクラが琉悪夏をかいくぐりスピアを見舞う。桜井が琉悪夏に串刺しビッグブーツ、ドロップキック、STF。琉悪夏がエスケープすると、桜井がビッグブーツ、テクラも続く。桜井のスタナーからテクラがボディーアタック、桜井がドロップキック。桜井の突進を桃が妨害し琉悪夏がクロスボディー。桜井が返すと琉悪夏がフィッシャーマン狙い。桜井が切り返し突進も琉悪夏がかわし大江戸隊が次々と串刺し攻撃、ナツコのキャノンボールに続き琉悪夏がフィッシャーマンバスター。返した桜井にナツコと桃がサンドイッチ攻撃、琉悪夏がラリアット。桜井はネックハンギングを切り返しマイパンロール。返した琉悪夏がラリアットからコーナーに上がり冷凍庫爆弾。しかし桜井がかわしカウンターのキック。琉悪夏が立ち上がると桜井が逆さ押さえ込みからマイパンロールで3カウントを奪った。

◆ハイスピード選手権試合 15分1本勝負
<王者>

7分18秒
流れ星

<挑戦者>
星来芽依 花園桃花

※第24代王者の星来芽依が初防衛に成功

 星来芽依がデビュー記念日にハイスピード王座防衛戦。挑戦者に迎えるのは前日が誕生日だった「大阪一つおい女」花園桃花だ。花園は以前に同所でハイスピード王座に挑戦。星来も星月芽依時代にこの場所でAZMのベルトに挑んでおり、今回は王者として挑戦者を迎える。「ハイスピードの歴史を変える」と宣言した新王者がどんなタイトルマッチを見せるのか。花園のトリッキーな動きと星来の打点の高いドロップキックの勝負となる。

 試合前、星来提示の「151本勝負&場外10カウント」を挑戦者の花園とロッシー小川エグゼクティブプロデューサーが承認したため、試合ルールが変更された。ロープへの振り合いからロープワークの攻防。花園のクロスボディーアタックを星来もやり返す。花園が手を差し出すと応じた星来を丸め込む。花園が星来をコーナーに追い込みシャボン玉攻撃。星来がクロスボディーからブレーンバスター。しかしもつれて両者リング下。場外戦となり、花道から9カウントでカムバック。星来がドロップキックの連打。パワーボムを狙うが花園が切り返す。星来がラリアットにいくが花園がかわしてジャーマン。ドロップキックをかわされた星来がロープからネックブリーカー。星来がドロップキックを決めるが花園がクリアー。星来がパワーボムの構えも花園が丸め込む。星来が返すと花園が後方からエルボー。両者ダウン状態から花園が立ち上がり突進。かわした星来が丸め込み、丸め込みの応酬に。花園が飛びついて丸め込むが星来が返す。花園が丸め込むが星来が切り返して丸め込みの連続。最後は流れ星でフォールした。

 

星来のコメント

「やった! デビュー記念日に初防衛成功したぞ! メッチャ嬉しい、あー、疲れた! もっと走り込みしなきゃ。花園桃花選手、初対戦だったんですけど、他と違うハイスピードを持ってるなって。自分はいろんな団体の選手と闘っていきたいし、スターダムのハイスピード選手は全員転がしますけど。最高のデビュー記念日です!」

 

花園のコメント

「負けた…待って、しんどすぎる! ハイスピード! いや、星来芽依ちゃんが早すぎてついていくのがやっとだったけど、花園ももうちょっとで取れそうだったんじゃないですか? でも、もう1回ハイスピード挑戦させろ? 言いません、しんどいんで。…ウソです! ハイスピードでなくても、スターダムのベルト狙ってます。結構私ストロングなんで、白だったり、赤だったり。そのときはよろしくお願いします。まあしらんけど!」

◆3WAYバトル 15分1本勝負
AZM

10分15秒
あずみ寿司

スターライト・キッド

※もう一人は鈴季すず

 負傷欠場していたスターライト・キッドが、9・29品川でNEW BLOODタッグ王座を失って以来の復帰戦。復帰戦がいきなり3WAYバトルという厳しい状況で、しかも相手が永遠のライバルAZMと今年の5★STAR GP覇者の鈴季すずだ。いずれもキッドを主役とさせないように試合に臨むことは確実。とくに中野たむとのワールド・オブ・スターダム王座戦が消滅した鈴季はその憂さを晴らしに来るだろう。キッドにとっては危険な復帰戦となりそうだ。

 ゴングが打ち鳴らされキッドが鈴季にヘッドロック。AZMも加わりヘッドロックの数珠繋ぎ。ロープワークに移行しカバーの連続。AZMがキッドとのダブルを要請。鈴季をロープに振るが場外にエスケープされる。AZMがキッドをドロップキックで場外に送り出す。AZMはエプロンから蹴りにいくがキッドがかわし鈴季が蹴り足をキャッチ。鈴季はAZM、キッドを客席に投げ捨てる。鈴季は予告してキッドを花道に連行。バックを取るとAZMがステージを走ってドロップキック。キッドがAZMを花道で蹴落とし、コーナーからプランチャで舞う。キッドは2人をリングに戻し、その場跳びムーンサルトプレス。鈴季がキッドのダイビングボディーアタックをかわしニーアタック。鈴季のダッシュをAZMが妨害して挑発。AZMと鈴季がエルボーの応酬。鈴季のキックをAZMがかわす、鈴季が丸め込むがAZMが返す。鈴季がまとめて2人を叩きつける、キッドがAZMにブレーンバスター。鈴季がキッドにジャーマン。3人がダウン、ヒザをついた状態で3人がエルボーを打ち合う。キッドとAZMが鈴季にエルボー連打で共闘状態。AZMがキッドを蹴り上げるが、キッドが鈴季にフィッシャーマン。キッドが不知火を狙うが鈴季がテキーラショットの構え。キッドがこらえると鈴季がキック連打、鈴季がキッドを叩きつけるが、AZMがダイビングフットスタンプでカットし鈴季に腕固め。鈴季がエスケープするとAZMが蹴り上げてダイビングフットスタンプを決める。しかしキッドのカットが間に合う。キッドがダイビングボディープレスも鈴季が返す。キッドがバックを取るが鈴季が逃れてAZMがミサイルキック。鈴季がAZMを丸め込みもキッドがカット。AZMがキッドにあずみ寿司狙いも切り返される。返したAZMにキッドがタイガー狙い、AZMが切り返しカナディアンデストロイヤー、あずみ寿司。鈴季のカットが間に合わず、AZMがキッドをフォールした。

AZM「ハイハイハイ。今日は、むしゃくしゃしてる鈴季すずじゃなくて、今日復帰戦のキッドじゃなくて、このAZMが勝ったぞー! キッド、復帰おめでとう。まあまあまあまあ、私は、鈴季すずでもキッドでもなく、私が一番、一歩二歩先に進んでるから、今日は言いたいこと言わせてもらうわ。そうだなあ、私、アメリカで試合することが夢なんだよねー。でも、アメリカ行くには、ベルトが必要なんですよー。わかるか、オイ。ジュリアー! オマエのそのSTRONG(女子)、挑戦させろ! まあジュリアはこのあと試合があるみたいだから、いい返事お待ちしております。ありがとうございました」

 

鈴季のコメント

「おいおいおい、負けちまったじゃねえか3WAY。気がついたら試合終わってたよ。中野たむ、本当は今日オマエとここの大阪、メインでやるはずだったのかな、赤いベルトね。もういいよ。もういまさら出てきてもだーれも怒んねえよ。だから出てこいよ、ベルト持ってな。その意味わかるか?返上しろってことだよ。中野たむ、そして会社、早く決めてくれねえとイライラが止まらねーよ。待ってるよ、中野たむ」

 

キッドのコメント

「SLKカムバック。あれ、でも私がスリー取られた。でもさ、最近のスターダムちょっといろいろあって、ファンのヤツらには悲しい思いさせちまったと思うからよ、SLK、今日は復帰戦、限定でサインボール投げてやったけど、ゲットしたか!? それで、復帰戦は華の勝利で飾りたかったところなんだけど。てかさ、今日AZMも私も、すずは5★STAR優勝者ってこともあって赤の挑戦権を持ってるからさ、狙っていたはずなのに、あれ、私が取られてるのはなんで? でもここからでしょ。まだこれから本調子に戻していって、AZMには最近やられてばかりいるので、SLKの逆襲やってやるから待っとけよ。AZM、そしてすずも目は離さねーからな。とりあえず無事復帰できてよかったっす」

 

AZMのコメント

「キッドの復帰戦、このAZMパイセンが勝利しました! まあ、鈴季すず狙ってるって言ったけど、3WAYはここ(頭)も大事なんで、柔らかくないといけないということで、キャリア10周年のわたくしが無事勝利したということで、言いたいことは言わせてもらったんですけど。そう、私の夢、アメリカで試合すること、そうそれをやるためにはベルトが必要なわけですよ。その私の夢にぴったりのベルトはそう、STRONG(女子)なんじゃないかなと思いました。ジュリアは前々に壮麗亜美と防衛戦をしていて、ジュリアから勝ったことがない壮麗亜美が挑戦できるみたいな、そんなベルトだったんですよね。ってことは私、ジュリアから55秒で勝っちゃったから、これは問答無用で私の挑戦OKということでいいのではないでしょうか。まあまあ、私は焦ってないんで、ジュリア、チャンピオンの返事を待ちたいと思います。おいジュリア、逃げるなよ」

◆異種格闘技戦 UWFルール 30分1本勝負
朱里【D:2/E:1】

10分15秒
TKO

スカンジナビア・ハリケーン【D:0/E:1】

 UWFルールで白川未奈を破った朱里に挑戦状をたたきつけたのが、海外からの刺客スカンジナビア・ハリケーンだった。UWFルールでの闘いを望むハリケーンとはいったいどんな格闘家なのか。未知の相手に朱里が未知の闘いを挑む。

 試合前、ハリケーンがマーシャルアーツ、朱里がプロレスとコールされる。ローで威嚇し合い、朱里がグラウンドにもっていく。スタンディングポジションから朱里がスリーパーにとりグラウンドへ。ハリケーンが足を取るが朱里が脱出。ハイキックで威嚇し合いハリケーンがコルバタ、ハイキック。朱里がダウン。ハリケーンが朱里にカミカゼ的に投げをうち、シャイニングウイザードでダウンを奪う。朱里がマウントを取り左右の張り手。ハリケーンが反転するが朱里が戻して腕十字の構え。朱里がバックを取りグラウンドに叩きつけネックロック。ハリケーンがヘッドシザーズから腕を取る。朱里がエスケープ。ハリケーンが打撃のラッシュ、朱里が背後にまわりスリーパー。朱里がワキ固めからさらに腕を固める。ハリケーンがエスケープ。朱里がフロントネックチャンスリードロップからサッカーボールキック。蹴りの連打をハリケーンがキャッチしサッカーボールキック、「前からもキックの連打。朱里がキャッチし張り手からニーを腹部に連打する。朱里が腕十字から腕固め。逃れたハリケーンが払い腰で叩きつけるが朱里が上になる。朱里がジャーマンで投げるとハリケーンもやり返す。ハリケーンがハイキック、朱里がコードブレイカー、ハイキック。バズソーキック。ハリケーンがダウン。朱里がKO勝利でハリケーンを破ってみせた。

朱里「スカンジナビア・ハリケーン選手、今日はありがとうございました! 勝利できて、ホントにホントにうれしいです、ホッとしています。世界には、未知の強い選手がたくさんいます。私は最強女子を目指して、そんな世界の強い選手と試合をして自分自身、もっともっと進化していくので、見守ってもらえたらうれしいです! 今日はありがとうございました!」

 

朱里のコメント

「スカンジアナビア・ハリケーン選手。強豪から勝利することができました。世界にはさまざまな強い選手がいると思います。そんな選手たちと当たって進化していきたい。最強女子を目指して突き進んでいくので、これからも見逃さないで下さい!」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>
MIRAI 安納サオリ

※第19代王者のMIRAIが3度目の防衛に成功

 白いベルトの王者MIRAIが安納サオリを相手に防衛戦。このカードは5★STAR GP公式戦でMIRAIが安納に敗れたことから実現。MIRAIにとってはリベンジマッチであり、安納には降ってわいた大チャンスとなった。安納が一発で白いベルトを獲得し翌日の地元凱旋興行に王者として上がるのか、それともMIRAIがベルトを守り次につなげるか。

 ゴングが鳴ってもすぐには両者動かず。ゆっくりと歩を進め腕の取り合い。グラウンドでバックを取り合い、MIRAIがヘッドロック。安納のヘッドシザーズをMIRAIが抜け出し視殺戦。安納が手を上げて手四つに誘う。力比べでMIRAIが上になり、ブリッジに乗る。安納が跳ね返しフロントキックでMIRAIを場外に送り出す。ロープワークに付き合わず安納がMIRAIの背中を踏みつけヘッドロック。MIRAIがロープに振ると見せかけヘッドロック。ロープワークの攻防からMIRAIがドロップキックをかわし逆さ押さえ込み。安納が場外エスケープ。MIRAIが追いかけると安納がリングに戻る。MIRAIが戻ると安納が攻撃。MIRAIがビッグブーツ、ラリアットをかいくぐりショルダータックル、バックエルボー。安納が返すがMIRAIの逆水平に悶絶。チョップの応酬となり安納がダウン。MIRAIが右ヒジを踏みつけ腕十字の構え。安納がエスケープすると、MIRAIの突進をかわす。しかしMIRAIがショルダータックル。安納がMIRAIをエプロンに出してエルボー。MIRAIもやり返しエルボーの応酬。安納がバックを取るがMIRAIが跳ね除けてバックを取る。安納が切り返しバックを取る。MIRAIがラリアットも安納がかわしてエプロンにフィッシャーマン。安納は場外のMIRAIにプランチャ。戻ってこようとするMIRAIに安納がドラゴンスクリュー、足4の字固め。MIRAIがエスケープすると、安納の突進をとらえて腕を取る。安納がエスケープするとMIRAIはマットに寝かせてスプラッシュ式エルボードロップ。MIRAIがラリアット、アームロック。安納がエスケープし15分経過。MIRAIがコーナーに上がると安納が追いつきエルボー連打。安納は雪崩式フランケンシュタイナー、フィッシャーマン。両腕をクロスして極楽固めへ。MIRAIがエスケープすると安納がバックを取りジャーマン。MIRAIが返すと、安納は勝利を確信しタンタンドル狙い。MIRAIが切り返すが安納がウラカンラナ。MIRAIがラリアットをカウンターで決める。両者ダウン。MIRAIがマウントパンチ連打、安納が反転してやり返す。安納のニーをMIRAIがつかんで突進しDDT。安納がバックを取るとMIRAIが跳ね除けマットに叩きつける。返した安納にMIRAIが回転エビ固め。20分経過。MIRAIがロープの反動を利用してバックドロップ。ミラマーレショック狙いを切り返し安納がバックドロップ。両者ダウンから立ち上がりエルボーを打ち合う。安納が手を広げて受けて立つ。張り手が交錯し両者ダウン、場外転落。19カウントで生還し、MIRAIが突進。安納が足を出して阻止。MIRAIが至近距離からラリアット、安納が延髄斬り。安納がジャーマンを連発。MIRAIが返すと、安納は腕十字。安納が再びジャーマンも2カウント。安納がタンタンドルを決めるがMIRAIが返す。25分経過。安納がラウンディングボディープレス、MIRAIがラリアット。安納がカバーするがMIRAIが1カウントで返す。エルボーを打ち合い、MIRAIがヘッドバット、左右のマウントパンチ乱れ打ち。MIRAIがカナディアンからサイドに叩きつける。残り3分。安納が返すと、MIRAIがラリアット。コーナーに上がるとダイビングボディーアタック。返した安納にMIRAIはミラマーレショック狙いで旋回。安納が逃れるがMIRAIは前方に叩きつける。MIRAIがミラマーレショックも安納が反転して丸め込む。ラリアットをかわし安納がポテリング。MIRAIが返してカウンターでラリアット。安納が返すとMIRAIがもう一度担ぎあげて旋回。ミラマーレショックで叩きつけたところでゴングとなった。

MIRAI「ドローかあ。安納サオリに、負けなかった、負けなかったけど、勝てなかった。ホントは、今日、ここでしっかり勝って、スターダムにはこの白いベルトのチャンピオンMIRAIがいれば大丈夫だって証明したかったけど、それができませんでした。欠場者が多い中、今日の会場の入りも厳しい、チャンピオンとしてはすごいやっぱり責任を感じています。で、安納サオリは、華もあるし、人気もあるし、そんな安納サオリに言われた支持、その支持っていう部分に関して、これから自分はもっともっと深く考えていかなければならないなって、そう思いました。でも、ルールはルールだから、今日引き分けだったけど、白いベルトはちゃんと自分のここ(腰)に帰ってきました。だから、これからも白いベルトのチャンピオンとして、このベルトと一緒に成長していきたい。そして、必ずここにはMIRAIがいれば大丈夫だって、そう、魂込めて証明してみせます」

安納「MIRAI、アンタの肩の荷、重いな」

MIRAI「重いと思ったことも、荷だと思ったこともないです!」

安納「私が支持するわ、アンタを。そして、いつかそのベルト巻いてやる。そんときまで持ってろ。いろいろ言ったけどさ、私はアンタのこと好きやで」

安納が退場。

MIRAI「白いベルト、守り抜きました。最後に一言、自分も安納サオリが大好きです!」

 

安納のコメント

「ごめん、訂正させて。支持なんて二の次よな。MIRAIはメッチャ魅力的やわ。私が体を張って、胸を張って言える。スターダムの、ワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンはすげぇレスラーやわ。そのすごいレスラーと30分闘ったことがいまの私にとってのレベルであって、高みかな。MIRAI、また闘おう。じゃあ私は新たな道へ進むかな」

MIRAIのコメント

「安納サオリとドローの末、このベルトが自分の元へ返ってきました。勝ちに等しいドローだったのか、負けに等しいドローだったのか、それは見たお客さんが決めることだけど、自分は本当は勝って堂々と自分がいれば大丈夫だって証明したかった。けど、それができなかった。1118自分の中ですごく歴史に残る一日になりました。でも、白いベルトは自分の元に帰ってきたので、これからしっかり、もっともっとスターダムを背負えるような、スターダムをもっともっと任せてもらえるような、そんな選手にもっともっとなっていかないといけないなって自分は思います。そして、中野たむ。ちょっとふがいない結果かもしれないけど、しっかりこのベルトは守りました。自分は待ってます。以上です」

◆マネーボール争奪トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
桜井まい

10分27秒
マネーボール奪取

葉月
○テクラ 羽南
ジュリア 飯田沙耶

※第30代王者のジュリア&テクラ&桜井まいが3度目の防衛に成功。

 試合はマネーボールをカギを持った状態で奪ったチームの勝利。カギはリング上に吊るされた4つの箱のうちのひとつに入っている。残り3つはハズレ。マネーボールの宝箱は両コーナーにボタンがあり、赤ボタンで上昇、青ボタンで下降する。リングサイドに用意されたラダーの使用は認められる。カギを持った状態で宝箱を奪った選手のチームの勝利となる。

ジュリア「ひとつ言わせてもらうよ。最初から決めてたんだけど、もし、決勝行ったら賞金だけじゃなくて、このアーティストのベルトも懸けてやってやるよ! いいかオイ。いいのかオイ。OK? OKだってよ!」

飯田がマイクを奪う。

飯田「おい、ジュリア! アッシは、そのベルト、テメエからいただくからな!」

乱闘から試合がスタート。あらためて試合はアーティスト・オブ・スターダム選手権試合としておこなわれることがアナウンスされた。テクラと葉月が肩車された状態でボックスのヒモを引くが両方ともハズレ。桜井がミサイルキック、テクラの手を取りロープ渡り。しかし羽南がカットする。飯田がジュリアに逆水平連打。飯田がジュリアの肩に乗りヒモを引くがタワシでハズレ。ジュリアと飯田が打撃の応酬。飯田はジュリアにブレーンバスターを仕掛けるが、反対にタワシの上に叩きつけられる。羽南がラダーを持ち込み上がっていく。桜井よりも先にヒモを引いてカギをゲット。葉月がカギでテクラを攻撃し、羽南がラダーを設置、葉月が上がっていく。桜井がクローズラインをかいくぐるが、ラダーに激突させられる。葉月がラダーをリング中央にもっていく。しかし桜井がラダーへのシャイニングバスター。葉月が桜井をラダーにブレーンバスター。ジュリアがカギを持ってラダーを上がる。飯田が「ジュリア残念だったな」と宝箱を上昇させる。STARSがジュリアを捕獲し、ラダーへのフェースクラッシャー。羽南が予告して場外プランチャ。テクラも続いてプランチャで飛ぶ。葉月が宝箱を下降させラダーを上がる。宝箱に手をかけるがテクラが追いつき、エルボー。葉月もエルボーをやり返す。エルボーの打ち合いからテクラが雪崩式スパイダージャーマン。10分経過。宝箱が降下しテクラが宝石を外す。宝箱ゲットでDDMが勝利となった。

ジュリア「オェ! 粉が、粉がすごいんだよ。大阪の諸君、ごきげんよう! 1000万円とアーティスト防衛、やったぞ! テクラ、サンキューベリーマッチ! いやいやいや、まあ、1000万円勝ち取ったということで、でも私はいま、お金も大事だけど、もう一個大事なことをちょっと伝えなきゃいけないんだけど、AZMー! …来ねえんかい! おい、来ねえのかよ。じゃあいいよ。AZM、なんか私のこのSTRONG(女子)に挑戦したいって言ったらしいじゃん。おい、断るわけねえだろ! 私は初シングルでオマエについこのあいだ50何秒かで負けてるからよ。赤っ恥かかせられたからよ、この借り、しっかりとこのSTRONG懸けて返してやるよ」

テクラ「オーサカー! カモン。ハウアーユードゥーイング? ナンカネ、キョウハ、マネーボールトッタ。ダカラ、ナニカチャンスホシイナア! カモンカモンカモンカモンカモン。ダカラー、セイラメイ! カモンメイ。カモン。(星来が登場)キタ。ハイスピードチャンピオン。ハヤク! ハイスピードで! カモンカモンカモン。(星来がリングへ)メイチャン、ナンカネ、ハイスピードチョウセンスル、アイムチャレンジング、フォーザハイスピードチャンピオンシップ! ダカラジュンビシテホシイ」

星来「テクラありがとう。やろう、タイトルマッチ。やろう、このベルト懸けて。芽依もどんどん新しいハイスピード、吸収していきたい。だから122日、ドルフィンアリーナ、ビッグマッチで芽依とタイトルマッチお願いします」

テクラ「イイヨ。オネガイシマス」

両者が握手し、星来が退場。

桜井「わたくしも、一言よろしいでしょうか! この賞金1000万円をバリバリボンバーズで山分けして、庶民のみなさまには、わたくし貴婦人から寄付させていただきますわー。え、うれしくないの? だから、あなたたち庶民は東京へ行って富士そばでバカ食いしなさい!」

ジュリア「それじゃあ、今日はメイン3人で勝ったから、バリバリボンバーズで締めたいと思います。私がアリベデルチって言ったら、みんなでバリバリ、ボンバーズ!でいきましょう。大丈夫ですか、いきますよ。大阪の諸君、アリベデルチ! バリバリ、ボンバーズ!」

DDMのコメント

テクラ「マネーボール、ヒアウィーゴ―! カチー!」

ジュリア「ゲットだねえ。どうだった? ビッグマネーゲットだね。私からいいですか。まずね、桜井とテクラが今日1回戦目からすごい大暴れしてくれて、いままでは防衛戦、私が取ることが多かったけど、今日は1回戦目で桜井が取って、メインにつなげてくれて、テクラが取ってくれて、なんかこのユニットとして、バリバリボンバーズ、4月から、ベルトを巻いたときから、私はユニットとしてなんかこう、みんなで絆もガッチリ強くなり、ユニットとしての成長もできてきたのかなと思って、なんか私はそこが一番うれしいな。防衛できたことも、賞金取れたことも、すごいうれしいけど、私はそれがすごくうれしい」

テクラ「バリバリボンバーズが見せつけてやったぜ。タイトルを防衛し、スパイダーはシングル戦線に帰ってくる。アナタたちは2つつのベルトを手にするテクラを目撃することになる。セイラ・メイ、人生最高のスピードを覚悟しとけよ」

ジュリア「テクラのハイスピード、楽しみにしててください」

桜井「わたくしはですね、去年もバリバリボンバーズでこのマネーボールトーナメントで決勝で敗れてしまったのですが、今年はこうやってリベンジして、マネーもね、獲得することができて、また去年は巻いていなかったベルトもこうやって持ってタイトルマッチができて、本当に貴婦人として、本当に最高の一日でございました」

ジュリア「まあひとつ、真剣な話をするとするならば、こういう楽しい試合もいいけど、やっぱり、うん、そうだな、通常ルールが一番やりたい。通常ルールでみんなともっと闘いたい。って思ったかな。あとAZM、STRONGの(女子)ベルト、おい、オマエ、オマエ、私に恥かかした借りを返してやる。オマエのこと恥かかせてやるから。逃げも隠れもするなよ。っていうわけで、じゃあ、この1000万山分けして遊びに行こう。バリバリー」

3人「ボンバーズ!」

一覧へ戻る