『イッテンヨン・スターダムゲート』
1月4日(木)TOKYO DOME CITY HALL(観衆1536人=満員)
試合結果
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
八神蘭奈 |
8分11秒 |
玖麗さやか● |
○弓月 | レディ・C | |
HANAKO | 妃南 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
葉月 |
9分21秒 |
スターライト・キッド |
○羽南 | フキゲンです★ | |
飯田沙耶 | 吏南● |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○星来芽依 |
8分42秒 |
桜井まい |
白川未奈 | テクラ● |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
SAKI |
8分22秒 |
渡辺桃 |
○安納サオリ | 琉悪夏● | |
水森由菜 | 刀羅ナツコ |
◆6人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
上谷沙弥 |
10分45秒 |
鹿島沙希● |
AZM | 壮麗亜美 | |
○林下詩美 | MIRAI |
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
メーガン・ベーン |
20分00秒 |
鈴季すず |
舞華 | ジュリア |
◆IWGP女子選手権試合 60分1本勝負 | ||
<王者> |
19分6秒 |
<挑戦者> |
岩谷麻優 | 朱里 |
※第3代王者の岩谷麻優が3度目の防衛に成功
試合詳細レポート
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
八神蘭奈 |
8分11秒 |
玖麗さやか● |
○弓月 | レディ・C | |
HANAKO | 妃南 |
当初はクイーンズクエストの若手トリオ、レディ・C&妃南&天咲光由組が、HANAKO&弓月&八神蘭奈のルーキートリオと6人タッグマッチで対戦する予定だったが、天咲が体調不良により連日の欠場。天咲のところに新人の玖麗さやかが入ることになった。玖麗には期せずして同世代の新人選手たちとあたることに。このチャンスをものにしたい。また、前日の新人王決定トーナメント決勝で対戦したHANAKOと弓月の連係も気がかり。新人王を手にした弓月に対するHANAKOのジェラシーも考えられるが…。新たなるライバル闘争が幕を開けそうだ。
先に入場したHANAKOと弓月がなにやら言い争い。弓月が無理やり握手をするが、HANAKOがそれを跳ね除ける。そこを八神がなだめる形でレディ組の入場を待つ。HANAKOが「レディさん、お願いします!」と握手を求め、この2人で試合がスタート。レディがヘッドロックに取るとHANAKOがロープに振ってショルダーをぶつけ合う。HANAKOが打ち勝つとレディがやり返す。ニードロップはHANAKOがかわすが、レディもカバーをかわしてみせる。レディが八神を抱え上げ、ジャイアントスイング10回転。妃南が八神に巴投げからワキ固め。妃南が八神に高々とボディースラム。八神が返してエルボー連打で向かっていく。妃南の突進を八神がかわしてドロップキック、串刺しエルボーアタック、串刺しハイキック。HANAKOが妃南にショルダータックル連打を浴びせアルゼンチン。QQの2人をコーナーに追い込み串刺しボディーアタック。HANAKOが突進すると弓月が背中にタッチし試合権利が移行。玖麗がスワンダイブ式アームホイップからドロップキックを弓月に決める。弓月が玖麗にドロップキック。玖麗が返すと、弓月とボディースラムを狙いあう。八神がアシストし弓月のボディースラムが決まる。玖麗が返すと、弓月が串刺しで突進。玖麗がかわしレディがアシスト、玖麗がボディースラム。玖麗が返してスピアを見舞う。八神がレディにハイキック。玖麗が弓月を引き起こすが丸め込まれる。切り返した玖麗がジャックナイフ。弓月が返して丸め込むと3カウントが入った。
試合後はHANAKOと弓月が睨み合い、なにやら言葉を交わしてリングを下りた。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
葉月 |
9分21秒 |
スターライト・キッド |
○羽南 | フキゲンです★ | |
飯田沙耶 | 吏南● |
STARSの葉月&羽南&飯田沙耶組と大江戸隊のスターライト・キッド&吏南&フキゲンです★組が6人タッグマッチで激突。この試合には、羽南&飯田のNEW BLOODタッグチームとフューチャー・オブ・スターダム王者の吏南が含まれており、若い力が中心の闘い。そこに葉月、キッド、フキゲンのテクニックが加わることとなる。
飯田とフキゲンが先発でスタート。ロックアップと見せかけフキゲンがポージング。飯田がカットするとフキゲンの喫煙ポーズを注意する。STARSが合体しかけるが、大江戸隊が阻止して飯田をロープ際で捕獲する。吏南が飯田にボディースラム、大江戸隊でキックの挟み撃ち。飯田が返すと、キッドの突進をキャッチし逆水平の連打を浴びせる。しかし最後はキッドがかわしてチョップを打ち込む。それでも飯田がジャンピングチョップを決めて葉月を呼び込む。葉月はキッドにミサイルキック、フェースロック。大江戸隊が乱入しカットするが、葉月が吏南とフキゲンにまとめてドロップキック。STARSが大江戸隊に顔面ウォッシュ。キッドのエルボーが葉月にヒット、キッドがコルバタを見舞いフキゲンがスポーツ紙で殴打、キッドがニーアタック、その場跳びムーンサルト。吏南が葉月にドロップキック。葉月がブレーンバスターを決め、羽南に託す。羽南が吏南にニーアタック、吏南がボディーアタックをかわして突進するが、羽南が払い腰で叩きつける。STARSが合体フェースクラッシャーを狙うと大江戸隊がカット、羽南に次々と串刺し攻撃を見舞う。吏南がダイビングダブルニードロップ、卍固め。コーナーに振られた羽南がダイビングボディーアタック。吏南と羽南がエルボーを打ち合う。羽南がエルボースマッシュ、吏南が逆さ押さえ込みからジャックナイフ。羽南が返すと吏南はハイドレンジアへ。吏南の突進を飯田がカットし、羽南がフェイマサ―。しかし、吏南の肩が上がる。STARSが合体フェースクラッシャー、羽南がブロックバスターホールド。3カウントが入り、羽南が吏南からフォールを奪った。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○星来芽依 |
8分42秒 |
桜井まい |
白川未奈 | テクラ● |
桜井まい&テクラ組と白川未奈&星来芽依組によるタッグマッチ。桜井&テクラは前日の横浜大会でアーティスト・オブ・スターダム王座から陥落しており、この試合が仕切り直しの一戦となる。対する白川と星来はユニットを超越した異色のタッグだ。
「わたくしがいきます」と桜井が先発に名乗りを挙げ、星来と対峙。ロックアップと見せかけ貴婦人ポーズを決める。星来がロープワークに持ち込むと、桜井がドロップキック。テクラがコーナーで誘い、星来にぶら下がり式首4の字固め。桜井が星来にボディースラム、星来がカウンターでクロスボディー。白川が桜井に串刺しエルボー。テクラが乱入するが、白川が桜井へ延髄斬り。テクラのヒザにドロップキック、桜井にニークラッシャー。4の字狙いを桜井が回避し、カウンターでドロップキック。桜井はパラダイスロックを仕掛けた白川を庶民呼ばわり。しかし、白川が逃れてロープ際でドラゴンスクリュー、中央に戻して足4の字固めに入る。テクラがカットし桜井を救出すると、桜井が白川にシザーズキック。テクラが星来にエルボー連打から丸め込み。星来が返すと、白川のエルボーを挟み流れ星で丸め込む。星来はコーナーに上がるがテクラが下から張り手、コーナー上でエルボーを打ち合う。テクラはスパイダージャーマンを決め。桜井のブレーンバスターからテクラがダイビングボディープレス。星来が返すとテクラの突進に白川がエルボー、星来がミサイルキック。返したテクラに白川と星来がドロップキック。しかしテクラがかわして桜井がドロップキック、白川にスタナー。テクラがボディーアタックも星来がかわし桜井にヒット、白川を踏み台に星来がムーンサルト、トルニージョプレス。さらに星来がマヒストラルで丸め込むとテクラが返せず3カウントが入った。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
SAKI |
8分22秒 |
渡辺桃 |
○安納サオリ | 琉悪夏● | |
水森由菜 | 刀羅ナツコ |
安納サオリ&水森由菜&SAKIのコズミックエンジェルズ&カラーズ混成軍が大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏組と6人タッグマッチで対戦。12・29両国でMIRAIを破りワンダー・オブ・スターダム王者になった安納の闘いぶりが注目される。ナツコや桃からターゲットにされることが予想されるが…。
ナツコが「おい水森、こいや!」と指名。ナツコと水森の先発でゴングとなり、ロックアップで力比べ。ナツコがヘッドロック、水森がロープに振りショルダーをぶつけ合う。水森がエルボー連打から突進すると、ナツコがショルダーで吹っ飛ばす。大江戸隊が次々と水森に串刺し攻撃、ナツコと琉悪夏が連係で攻め込む。桃が水森にサッカーボールキック、ミドルキック連打。水森が返すと、桃を止めてショルダータックル、ナツコにフライングショルダータックル、桃にドロップキック。SAKIが桃のミドルをブロックすると、安納のビッグブーツを挟んで、カンパーナ。琉悪夏がカットし、桃がドロップキック連打、ミドルキック、ブレーンバスター。琉悪夏がSAKIにセントーン、ショルダータックル。水森とSAKIがアトミックドロップで競演し、SAKIがビッグブーツ。安納が琉悪夏にインディアンデスロック、桃が入るとそのままの体勢でブレーンバスター。琉悪夏がクロスボディー、ナツコがキャノンボールを安納に見舞うと、琉悪夏がフィッシャーマン。ネックハンギングを安納が切り返すが、琉悪夏が押さえ込み。琉悪夏が安納にネックハンギングボム。フィニッシュを宣言しコーナーに上がると、SAKIがカットし雪崩式ブレーンバスター。安納がフィッシャーマンもナツコがカット。返された安納だがフィニッシュを予告しバックを取る。琉悪夏が逃れてラリアット。もう一発狙うが水森がラリアット、安納がジャーマン。カットされた安納だが琉悪夏にタンタンドル。3カウントが入り、安納が琉悪夏を破った。
◆6人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
上谷沙弥 |
10分45秒 |
鹿島沙希● |
AZM | 壮麗亜美 | |
○林下詩美 | MIRAI |
クイーンズクエストの林下詩美&上谷沙弥&AZM組とゴッズアイのMIRAI&壮麗亜美&鹿島沙希組が6人タッグマッチで激突。前日の横浜大会でおこなわれたトライアングルダービー6人タッグトーナメントでは、ゴッズアイの朱里&MIRAI&壮麗亜美組がドンナ・デル・モンドのジュリア&桜井まい&テクラ組を破り優勝するとともにアーティスト・オブ・スターダム王座も獲得した。MIRAIと壮麗にとってはトリオ王者としてのお披露目であり、鈴季すず&星来芽依&メーガン・ベーン組との時間切れ引き分けでトーナメントから脱落した詩美&上谷&AZM組には雪辱を意味する闘いでもある。また、詩美&上谷はゴッデス・オブ・スターダム王者でもあり、ゴッデスとアーティストの王者対決の図式にもなっている。
鹿島がMIRAIと壮麗に握手を求め、応じた手を引きQQにぶつける。しかしQQがトリオで攻撃し、正式に試合がスタート。AZMを壮麗が羽交い絞めも、鹿島は攻撃せずにコーナーにダッシュしてMIRAIとタッチ。MIRAIと壮麗が逆水平の連打をAZMに浴びせる。壮麗がAZMに逆水平からボディースラム。AZMが壮麗にサッカーボールキック、ミサイルキック。上谷が入ると、MIRAIと壮麗のクローズラインをかいくぐりまとめてフランケン、ドロップキック。壮麗が上谷にダブルチョップ、アルゼンチン。コーナーに宙吊りにして串刺しボディーアタック、ラリアット。MIRAIが上谷をかいくぐりショルダータックル、串刺しエルボーアタック連打、串刺しラリアット、ミサイルキック。詩美がMIRAIにドロップキック、アルゼンチン狙いをMIRAIが丸め込み。詩美が返すとMIRAIはミラマーレ。しかし、詩美がロープに逃れる。MIRAIと詩美がショルダーをぶつけ合う。詩美が打ち勝つとQQがコーナーで挟み撃ち。しかしトリオでのドロップキックはMIRAIがかわす。QQをかいくぐりMIRAIが詩美にラリアット、AZMがMIRAIに飛びつくが、マットに叩きつけられる。鹿島が無理やりタッチさせられリングイン、詩美に串刺しニーアタック、ダイビングフットスタンプ、コルバタ、ビッグブーツ。詩美が返すと、鹿島はダブルアームの体勢。詩美が切り返してサイドスラム。壮麗が詩美をカットし、MIRAIがドロップキック。鹿島が押さえ込む。詩美は鹿島にタッチをさせず投げっぱなしジャーマン、ラリアット連打。QQが鹿島にトリオでドロップキック。詩美がコウモリ吊り落としを決めるが2カウント。詩美は鹿島を引き起こし、ジャーマン狙い。鹿島が起死回生で丸め込むがAZMがカット。MIRAIと壮麗をAZMがかいくぐり上谷がスワンダイブ。詩美と上谷がマジックキラー、鹿島に詩美がジャーマンを決めると3カウントが入った。
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
メーガン・ベーン |
20分00秒 |
鈴季すず |
舞華 | ジュリア |
当初はジュリア&舞華組vs鈴季すず&メーガン・ベーン組のタッグマッチが発表されていたが、12・29両国メイン終了後のバックステージにおいて、ジュリアが鈴季とのタッグを呼び掛ける形でカードが変更。ジュリアと鈴季が組んで、舞華&メーガン組と対戦することになった。よって、両国でSTRONG女子王座を争ったジュリアとメーガンにはリマッチでもある。鈴季との王座決定戦を制し悲願のワールド・オブ・スターダム王者となった舞華は、タッグリーグをともに制したメーガンとのディバインキングダムで登場。赤いベルトの新王者として鈴季と再び向き合い、ジュリアとの同門対決にもなる。この試合はジュリアの要求により実現するが、真の意図とはなんなのか? ジュリアは前日の横浜大会終了後、「私の考えというか、いま思ってる正直な気持ちを伝えたい」とコメント。昨年9・10横浜「ドリームタッグフェスティバル」以来となるジュリア&鈴季組。このカードからジュリアが出す答えとは?
ジュリアと舞華の先発でスタート。ゆっくりと歩を進め視殺戦。ジュリアが手を差し出すと舞華が応じて握手が成立。ロックアップで組み合い、舞華が押し込む。舞華がブレイクし、再びロックアップで力比べ。ジュリアが腕を取り、舞華が取り返す。ジュリアがヘッドロックからグラウンドへ。舞華がヘッドシザーズもジュリアが抜け出し、視殺戦。両者タッチをして鈴季が飛びつくがメーガンが切り返すとカウンターでショルダータックル。メーガンは鈴季にボディースラム。ジュリアにもボディースラムを見舞うと舞華も2人に叩きつける。すると舞華もメーガンを持ち上げて鈴季に叩きつける。メーガンは鈴季をコーナーに追い込み逆水平、舞華が鈴季に串刺しラリアット、ショルダータックル。鈴季が舞華の動きを読んでスピア。ジュリアが舞華にドロップキック、フロントネックロック、ブレーンバスター。鈴季が舞華をコーナーでパンチの連打。鈴季が「やり返して来いよ」と挑発しストンピング連打、顔面を踏みつけニーの連打。ジュリアが舞華をコーナーに叩きつけヘアーホイップ、サイドからドロップキック。舞華がロックボトムで叩きつけメーガンに託す。メーガンはジュリアにドロップキック、串刺しボディーアタック、スープレックス。ジュリアと鈴季が合体を試みるが、メーガンがまとめてバックドロップ。メーガンはジュリアを起こしてバックを取る。ジュリアがスタナーから切り返して丸め込む。返されたジュリアはエルボー連打、ドロップキック。鈴季がタッチを求めてリングイン、メーガンにエルボー連打。鈴季が手を引くがメーガンがこらえると張り手を見舞い串刺しエルボーアタック、串刺しニーアタック。メーガンがキャッチしスタンプホールド。舞華が鈴季にエルボー。エルボーの打ち合いで鈴季が倒れ込むがカウンターでエルボー。鈴季が舞華にサッカーボールキック、串刺しで突進すると舞華がかわすが、鈴季がスライディングジャーマン。鈴季はリング下からドロップキック、ジュリアは舞華を抑えて援護する。鈴季がカバーも舞華がクリアー。舞華が鈴季にパワースラム。鈴季が返すと。舞華がエルボー、鈴季がラリアットをかわしジュリアがエルボー、鈴季がマットに叩きつける。ジュリアが舞華にエルボー、舞華がコーナーに振るがジュリアがかわしエルボーアタック。スイングDDT。舞華がブレーンバスターをジュリアに連発。3発目をジュリアが切り返すが舞華が前方に叩きつけスリーパー。メーガンは鈴季に逆エビ固め。舞華は胴締めで締め上げるがジュリアがエスケープ。舞華は炎華落とし狙い、切り返されると張り手の打ち合いに。15分経過。ジュリアが突進すると舞華が拳を突き出しラリアットへ。ジュリアがダウン。メーガンが入りジュリアにネックハンギングツリー。ジュリアがネックロックもメーガンが後方に投げつける。ジュリアが返すと、メーガンが担ぎ上げる。鈴季がカットしジュリアがDDT。ジュリアと鈴季がダブルでビッグブーツ、鈴季が場外プランチャもメーガンがキャッチ。しかしジュリアがドロップキック。ジュリアと鈴季がコーナーから同時にミサイルキック、しかし舞華のカットが間に合う。ジュリアは鈴季を呼び込みダブルで丸め込みフェースロック。残り2分。ジュリアが持ち上げようとするが舞華がカット。舞華とメーガンがジュリアをマットに叩きつける。メーガンがライガーボムも鈴季がカット成功。舞華がジュリアを肩車。メーガンがコーナーに上がるが鈴季がカットし舞華にジャーマン。ジュリアが雪崩式ダブルアーム。鈴季が加わると舞華がまとめてパワーボム。残り30秒。全員がダウン状態からジュリアが立ち上がり突進。メーガンがフライングラリアット。結局タイムアップとなり引き分けに終わった。ジュリアは舞華に向かい拍手を送ると視殺戦。
ジュリア「TDCホールにお集まりの諸君ごきげんよう! はあ…今日は両国大会後に急にカード変更言ってしまってごめん。そして、受け入れてくれてありがとう。というのも…お話があってさ。テクラと桜井、リング上で一緒に聞いてほしいなと。DDM、まずは舞華、赤いベルトの奪取、本当におめでとう。最高に似合ってるよ。ドンナ・デル・モンドは、最初ね、私と舞華と朱里の3人で立ち上げたユニットです。そうそう、あのときは、まだ3人でよく酒を飲んで、まだデビューしたばかりの我々は、食らいつくのに必死で。3人でそれぞれのやり方で、絶対にてっぺん取ってやろうぜって、飲みながら約束したよね。舞華が両国でその赤いベルトを巻いた瞬間から、私はその誓いはもう果たされたのかなと思ってる。つまり、そう、ドンナ・デル・モンド、いろいろあった4年間だったけど、今日で解散します。ホントに急で申し訳ないけど。でもさ、あの3人見て。赤いベルト巻いて、舞華は抜けずにてっぺん取るまでDDMで4年間頑張ってきた、ホントにカッケーよ、私すげえと思ったよ、舞華の忍耐力マジで強い。でも、舞華にも舞華の考えがあると思う。そして、元ドンナ・デル・モンドのメンバーたちも見てください、みんな、すごい大きな存在になってきてるし、テクラや桜井もこんなに成長して、私はスターダムに来た当初の一匹の、一人の、あの頃のジュリアにいま戻りたいなと思ってるのが正直な気持ち。舞華にマイクをパスするね」
舞華「ジュリア、どんだけオマエのそばにいたと思ってんだよ。実はクソマジメなとことか、マジでホントにアタマぶっ飛んだ行動や思考回路、どんだけ近くで見てサポートまわったり、一緒に切り込んでいったことか。これだけいっしょにいたら、そりゃあ私だってアタマのネジ一本や二本ぶっ飛んだヤツになるよ。同じ考えだよ。私は、もう私なりのやり方で私の道を行きます」
テクラ「ジュリア…ナルホドネ。DDMニツレテキテクレテ、ホントニアリガトウゴザイマス。イマハイロイロカンガエタイコトアルシ、カラダモゲンカイダカラ、チョットヤスムネ。デモサア、テクラハ、このスターダムのリングに戻ってくるとき、いままで以上に強くなって、強くなって戻ってくる。ソノトキハマダワカラナイダケド、ライバルニナルカモシレナイ。ドッチニシテモ、コレカラモヨロシク、ネ」
ジュリアとテクラがハグ。
桜井「(涙)ジュリア、どうしようもない私をDDMに入れてくれて、ありがとう。私がDDMにきたときは、7人ほかにメンバーがいて、8人目として入って、ほかの7人が本当にいつもいつも私を支えてくれて、アドバイスしてくれて、そのおかげで成長できたと思ってる。でも、とくにジュリアには試合がない日、毎日道場で練習を見てもらいました。本当に成長できたと思ってる。感謝してます。でもね、私はまだまだ強くなる! 強くなりたい! ジュリアのもとで吸収したいと思ってる。だから私は、ジュリアについていきます」
桜井は、舞華とテクラをハグ。
ジュリア「なんか年始にこんな空気にさせてしまって申し訳ない。でも、でもでもでも、こんくらい爽やかな方がウチらしくない? ドンナ・デル・モンドは、今日でホントに解散。だけど、DDMに関わった選手たちはこれからもどんどんきっと大きくなっていくだろうし、私が言いたいのは、解散したけれど、でもそれぞれの選手、べつにいなくなるわけじゃないんだから、プロレス界からね。だから、ちゃんと目を離さずに見とけって、そういうことです。ホントに4年間、いろいろみなさんのことをお騒がせしたり、たくさんありましたけど、ホントにたくさんの応援ありがとうございました。最後は、あの締めをしたいと思います。桜井、テクラ、MIRAI、なつぽい、ひめか、舞華、朱里、そしてジュリア。我々、世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド、アリベデルチ!」
舞華「さらばだ!」
舞華のコメント
「リング上でジュリアが言った通り、DDM解散ということで、ホントにね、この4年間すっごくこんなに波乱万丈だったユニットはないんじゃないかなってホントに思う。そしてホントに私自身も抜けようと思ったこともあったし、でもいまこうやってDDMの最後一緒に過ごすことができてよかったなと思います。いまはこの赤いベルトもあるので、私は私にしかできないやり方で、私の道を突き進みたいと思います。そして今日、タッグパートナーのメーガンとこれからタッグ、ディバインキングダムは、これからもずっとタッグとしてやっていきたいと思います」
ジュリア&鈴季のコメント
ジュリア「イッテンヨンはプロレスの日。1月でドンナ・デル・モンドがちょうど4年を迎える。この4年間いろんなことがあったことが一気に今記憶がバーッと蘇ってきてます。まず私がスターダムに乗り込んできてから、ここにいるすずとの別れもあり、そして再会もあり、DDMの選手たちはみんなそれぞれがそれぞれのやり方で大きな存在になっていって、でもそんな中でも舞華、朱里、ジュリアのこの3人オリジナルのDDM、この3人が掲げた目標、そして夢。スターダムでてっぺん取る、それが年末に果たされたと、その瞬間に私はもうドンナ・デル・モンドのやるべきことはしっかりやり遂げたなと。なんかダラダラやるのは好きじゃない性格なんだよ、ウチら。誰よりも自由にノビノビとプロレスやるのがドンナ・デル・モンドのヤツらだったから、私はこの選択は間違ってなかったと思ってるし、お客さんたちをちょっとビックリさせてしまったけど、でもこれがドンナ・デル・モンドのやり方。リング上でも言ったけど、べつにみんないなくなるわけじゃないからさ。これからもっともっとでっかくなっていくための発展的解散だと思っている、私は。みんながみんなもっとやりたいことがあるだろうし、もっと自由にやっていくために私はこの方法しかないと思ったし、このタイミングが一番だと思ってます。本当に4年間、たくさんの応援ありがとうございました。これからも一選手、個人的選手としてはよろしくお願いします。そして、私は無所属となったので、無所属だから、まあ、オマエ(鈴季)がイヤでもたまに組むことあるぞ。そう思っといてもらいたい。これはもうしょうがねえから。すずをDDMに入れるっていう夢は果たせなかったけど、プロレスは何が起こるかわからない。テクラが明日からいったん欠場に入るけど、また必ずリングで再会するし、桜井はついてくるらしいし、まあいいんだよ、それぞれがそれぞれの道を進む。だから、まあ、たまに試合一緒になったら、しっかり」
鈴季「やってやるよ」
ジュリア「もういざこざは、なしだよな」
鈴季「なしだよ(笑)。仲良くやろうぜ」
鈴季が退場。
ジュリア「ありがとうございました」
◆IWGP女子選手権試合 60分1本勝負 | ||
<王者> |
19分6秒 |
<挑戦者> |
岩谷麻優 | 朱里 |
※第3代王者の岩谷麻優が3度目の防衛に成功
岩谷麻優がイッテンヨンでIWGP女子王座防衛戦。岩谷は昨年4・23横浜アリーナでメルセデス・モネを破り悲願のIWGP女子王座を奪取。昨年11・11ダラスでステファニー・バッケルを下し2度目の防衛に成功したが、この試合で指を負傷し欠場していた。しかし、12・29両国で復帰し、これが3試合目。復帰後初のシングルでいきなりタイトルマッチとなる。対するは、みずから挑戦に名乗りを挙げた朱里。かつて両者は赤いベルトを懸けて対戦。初シングルでは王者・岩谷に敗れた朱里が赤いベルトを取るためにスターダムの所属となることを宣言。朱里が王者となると、岩谷相手に両国での防衛戦で勝利。さらに昨年の5★STAR GPでも朱里が勝っており、シングルでは2勝1敗と朱里の方が勝ち越している。はたして、岩谷が対戦成績を五分に戻して防衛か、それとも前日の横浜でアーティスト・オブ・スターダムを奪取した朱里が2日連続戴冠の快挙を成し遂げるか。
岩谷の方から握手を求めると、朱里がゆっくりと応じる。探り合いからいったんブレイクし、朱里がバックへ。スピーディーなバックの取り合いから岩谷がロープに振るが朱里は応じず。岩谷が飛びついて丸め込み。返した朱里が蹴りにいくも岩谷がかわしてみせる。岩谷がドロップキックにいくが、かわした朱里が反対に「バカタレ」とドロップキック。朱里がニーアタックからフロントネックチャンスリー。朱里がコーナーからスタンディングギロチン。岩谷がコルバタからドロップキック、場外へトペで飛ぶがかわされてしまう。朱里は場外でスイングDDT。戻ろうとした朱里を捕まえ、岩谷がエプロンで投げっぱなしドラゴン。19カウントで2人が生還。エルボーを打ち合い、岩谷の連打で朱里が崩れ落ちる。朱里が立ち上がりミドルキック連打。岩谷がトラースキックも、朱里がカウンターのハイキック。エルボーが2度交錯し、ハイキックも交錯。両者ダウン。立ち上がると、岩谷がドドンパ、串刺しドロップキック。岩谷がコーナーに上がると朱里も上がりエルボーの打ち合い、朱里がヘッドバット、雪崩式ブレーンバスター、岩谷がジャーマン。岩谷は朱里をコーナーに乗せてヘッドバット、雪崩式フランケン。10分経過。岩谷がフロッグスプラッシュを投下するが2カウント。岩谷がコーナーに上がろうとすると朱里がミドルキック、張り手。朱里も上がって腕を取ると、雪崩式ブレーンバスターからアームロック、スリーパー。逃れられるとコードブレイカー、流炎で叩きつけるが岩谷が返す。朱里は岩谷を肩車も、リバースフランケンからトラースキック連打を食らう。岩谷はムーンサルトプレスを決めるが、朱里がギリギリで返す。岩谷は朱里を引き起こしドラゴン狙い。朱里がロープをつかむが、岩谷が蹴り上げて投げっぱなしドラゴン。朱里がすぐにコードブレイカー、ジャーマン。15分経過。朱里が担ぎ上げるが、岩谷が反転しパイルドライバー。岩谷が朱里の顔面を蹴り上げる。朱里が返すと、岩谷はフィニッシュを宣言してドラゴンスープレックス。自ら解いて二段式ドラゴンへ。しかし朱里の足がロープにかかる。岩谷はコーナーに上がろうとするがダウン。起き上がる岩谷の足を朱里が引っ張る。岩谷が蹴り上げ抜け出すが朱里がニーアタック、バズソーキック。岩谷が返すと、朱里は肩車して朱世界へ。しかし、岩谷が返してみせる。朱里が岩谷を担ぎ上げコーナーに頭部を叩きつけると、エルボー乱打。岩谷がジャーマン、トラースキック。コーナーからリバースフランケン。3カウントが入り、岩谷の防衛となった。
岩谷「1・4TDCホールにお越しのみなさん、こんばんはー! 3度目の防衛戦、無事に防衛しました! 今日闘ってくれた朱里、本当に本当に今日闘ってくれてありがとうございました。これで朱里とシングルマッチ、2対2のイーブン。きょう見てくれたみなさん、わかりますよね。この試合、危うく負けるところだったね。マジで、マジで危なかった。疲れた。もう1・3、1・4、もうちょっとねぎらってくださいよ!(「おめでとう」の声に)ありがとう。今日頑張ってよかった、本当に。1・3から1・4、2連戦でまたすぐ試合があるっていうのも、また2024年もこうやってスターダム選手が一丸となって盛り上げていくので、これからも応援よろしくお願いします! あんまり長くなってしまうと1・4ドーム行かれる方が多いと思うので、締めたいと思います。本日は本当に、お越しいただきありがとうございました!」
朱里のコメント
朱里「うっうっ…。1・4、IWGP戦、負けました。メチャクチャ悔しくて、いまちょっとなんて言っていいか…。私は2022年に女子プロレス大賞を取って女猪木宣言をしました。アントニオ猪木さんが巻いたIWGPの名のつくベルトを今日どうしてもこの腰に巻きたかった。そして、岩谷麻優から私があのベルトを取りたかった。私は絶対に絶対にあきらめない。あのベルトを絶対に私の腰に巻いてみせる。絶対に! 叶えてみせる!(涙)」
岩谷のコメント
「疲れた…。キツ…キツすぎるよ。このベルト、防衛戦する度に毎回毎回本当に頭が、頭がおかしくなる。記憶が、記憶が飛ぶ、本当に。でもね、いま自分のもとにIWGPのこのベルトが戻ってきてる。まだまだ、まだまだ岩谷麻優のIWGPの歴史は始まったばっかり。本当にこのベルトを狙ってくるみんなの気持ち、本当に本当に重い。みんながこのベルトを取れなかったって泣いて、叫んで、その姿を見るたびに自分がチャンピオンでいいのかなとか、このIWGPのベルト、防衛戦がなかなか組まれないから、このベルト、歴史を動かそうと思ってもなかなか動かせない。なかなか作っていけない。すごい、めちゃくちゃもどかしい。もっと防衛戦したい。もっともっとこのベルトのチャンピオンとして歴史に名を刻めるようなレスラーになりたい。みんながこのベルトを取れなくて悔しいっていう気持ち、それを全部抱えつつも、岩谷麻優がこれからも防衛戦して、歴史を作っていく。どんな相手でも逃げない。どんな相手でも勝ち続ける。どんだけボロボロにされようと、自分が最後にこのベルトを持って勝ち続ける。それがIWGP王者の岩谷麻優として、これからもっともっと、もっともっとこの岩谷麻優の歴史をこのベルトとともに歩んでいただきます。本当に本日はお越しいただきありがとうございました。この後、1・4東京ドーム、自分はカードが組まれなくてメチャクチャ悔しいけど、今日の試合を見て、やっぱり女子、岩谷麻優の試合見たかったなってドームでそう思ってくれる人、いっぱいいたと思うので。もっとね、来年、再来年、このIWGPの防衛戦が組まれるように頑張っていきたいと思います。試合はできなかったけど、この後、1・4ドーム、向かいたいと思います。行ってきます。バイバイ」