『STARDOM in KANAZAWA 2024』
3月2日(土)金沢流通会館(観衆367人=満員)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
鹿島沙希 |
4分55秒 |
八神蘭奈 |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○天咲光由 |
10分38秒 |
玖麗さやか● |
上谷沙弥 | 水森由菜 |
◆8人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○渡辺桃 |
13分43秒 |
葉月 |
スターライト・キッド | コグマ | |
琉悪夏 | 羽南● | |
刀羅ナツコ | 飯田沙耶 |
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○AZM |
11分42秒 |
星来芽依 |
林下詩美 | 桜井まい● |
◆10人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○鈴季すず |
18分6秒 |
ジーナ |
ジュリア | HANAKO | |
壮麗亜美 | 月山和香● | |
MIRAI | 白川未奈 | |
朱里 | 舞華 |
◆タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
○安納サオリ |
9分49秒 |
弓月● |
中野たむ | 岩谷麻優 |
試合詳細レポート
岡田太郎社長のあいさつ
「みなさま、こんにちは。本日はご来場いただきまして、まことにありがとうございます。試合に先立ちまして、わたくしの方からみなさまにご案内させていただきます。このたび、1月1日にありました地震におきまして、被害に遭われたみなさま、大変な思いをされているかと思います。今回の大会ですが、今大会の収益の一部をこの令和6年能登半島地震の被害に遭われた方に向けて寄付することを決めさせていただきました。我々ブシロードグループ、ブシロードファイト、そして新日本プロレスリングは、1月にもこういう形で寄付していたり、大会で募金を募ったりして行動しております。本当に微力ではございますが、みなさまの一日も早い復興と、そして被害に遭われた方へのお見舞い、そして犠牲になられた方のご冥福をお祈りして、しっかり我々ができることを考えて、みなさまを元気にしていきたいと思いますので、あらためてスターダム、ブシロードファイトの応援をよろしくお願いいたします。本日は楽しんでください。よろしくお願いします」
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
鹿島沙希 |
4分55秒 |
八神蘭奈 |
鹿島沙希と八神蘭奈によるシングルマッチは、ゴッズアイ同門対決であると同時に、八神によるチャレンジマッチ。鹿島ののらりくらり戦法に八神がどう挑むか。鹿島の起死回生には要注意だ。
八神が握手を求めると、鹿島は「イヤでーす。だってこれから闘うんだよ。握手してる場合じゃないでしょ」と拒否。ところが試合が始まると「よろしくお願いいたしま~す」と手を差し出す。八神が応じようとすると鹿島が「握手してる場合じゃねえだろって言ってんだよ」と攻撃。しかし八神がサッカーボールキックを連発でぶち込む。鹿島が返すがダウン状態。八神がひっくり返し、右腕にニードロップ連打から腕十字に入る。しかし、鹿島の足がロープへ。八神が「こいよ!」と挑発し突進すると、鹿島が「なめんな!」と蹴りをぶち込みダブルアームスープレックスホールド。八神が返すと、鹿島はもう一発狙う。八神が切り返し、腕十字を決める。鹿島がエスケープすると、八神が串刺しキックからサッカーボールキック。返した鹿島がミドルキック、八神もやり返し、ミドルキックの打ち合いに。八神がかわしてドロップキックの連打。鹿島が返すと、八神がダッシュしてPKを打ち込む。八神はダウン状態の鹿島を引き起こし、ハイキック。鹿島がかわして起死回生を決めると3カウントが入った。試合後、八神はあっけにとられた表情を浮かべながらも、鹿島と握手を交わした。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○天咲光由 |
10分38秒 |
玖麗さやか● |
上谷沙弥 | 水森由菜 |
クイーンズクエストの上谷沙弥&天咲光由組とコズミックエンジェルズの水森由菜&玖麗さやか組のタッグマッチ。水森&玖麗組はコズエンながら、玖麗はいま見習いの身。見習いからダイエットをおこない正式メンバーに昇格した水森が玖麗のメンバー入りを認めておらず、この試合で玖麗がどこまで水森を認めさせられるかがカギとなる。
水森が入場ゲートで玖麗のダンスを見守る。試合は上谷と玖麗が先発。玖麗が腕を取りにいくと上谷が応戦。玖麗が捻り上げると上谷がヘッドロックへ。玖麗のヘッドシザーズを上谷が抜け出し、玖麗のエルボー連打を受けて立つ。上谷がエルボー一発で倒し突進。しかし水森が妨害し、玖麗がドロップキック。コズエンがQQを振ると、切り返されて水森と玖麗が同士討ち。天咲が玖麗をコーナーに追い詰め上谷に託す。玖麗のエルボー連打に上谷が仁王立ち。水森のアシストを得て玖麗が上谷にドロップキック。水森が控えの天咲を吹っ飛ばし、上谷に突進。上谷がかわすも、水森が至近距離からドロップキック。上谷と水森がエルボーの応酬。お互いに技をかわし合い、上谷のニールキックがヒット。天咲がチェンジを申し出てリングインし、水森にドロップキック、DDT、背後からのドロップキック。水森が返すと、天咲にバックブリーカー、ギロチンドロップ。天咲が返すと、玖麗がタッチを申し出る。替わった玖麗がスワンダイブ式アームホイップからドロップキック。玖麗のエルボー連打に天咲もやり返す。天咲がボディースラムからDDT。玖麗が返すと、水森が乱入しシュルダースルー、水森が玖麗を持ち上げて天咲の上にボディープレス。天咲が返すと、玖麗が予告してボディースラム、スリーパー。しかし、上谷がカット成功。玖麗がエルボー連打、天咲が突進をかわしドロップキック、上谷がスワンダイブ式ボディーアタック、天咲がDDT連発。玖麗が返すと、天咲はフィニッシュを宣言し、天聖の体勢。玖麗がこらえて切り返すと水森がラリアット、玖麗が丸め込む、スピア。コズエンをかいくぐりQQがドロップキック。天咲が玖麗を引き起こし変型DDT。決まったと思われたが玖麗の肩が上がる。10分経過。天咲が玖麗にあらためて天聖。これが決まると玖麗が返せず3カウントが入った。
◆8人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○渡辺桃 |
13分43秒 |
葉月 |
スターライト・キッド | コグマ | |
琉悪夏 | 羽南● | |
刀羅ナツコ | 飯田沙耶 |
STARSの葉月&コグマ&羽南&飯田沙耶組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&スターライト・キッド&琉悪夏組が8人タッグマッチで全面対決。STARSは葉月&コグマのFWCと、羽南&飯田のwing★goriの合体となる。
羽南とキッドが先発で対峙。羽南がエルボーを打ち、キッドがやり返す。エルボーの打ち合いから羽南が連打。キッドがドロップキックをかわすと、羽南がダイブをかわす。かわし合いからキッドがアームホイップ、羽南が払い腰。STARSがキッドを捕獲し連係で攻撃、4方向からのドロップキックを見舞う。飯田がキッドにエルボードロップ、大江戸隊が乱入しSTARSを分断。キッドが飯田にボディーアタック、大江戸隊が飯田をマットに叩きつける。キッドが飯田にその場跳びムーンサルトプレス。桃が飯田にサッカーボールキック。ナツコと琉悪夏が飯田にダブルのショルダータックル、セントーンの連打。ナツコがブレーンバスター。飯田が返すと、逆水平の連打。ナツコが受けて立ち胸を突き出す。ナツコの突進をかわした飯田がジャンピングチョップ。葉月がナツコへドロップキック、串刺しエルボーアタック、コードブレイカー、フェースロック。キッドが乱入するが、葉月がコグマとともに大江戸隊を分断。STARSが大江戸隊に顔面ウォッシュを浴びせる。ナツコが返すと、葉月がブレーンバスターを狙う。ナツコがこらえて葉月とエルボー合戦。ナツコが葉月をキャッチしバックフリップ。琉悪夏が葉月にセントーン、串刺しボディーアタック、ショルダータックル。返した葉月がフィッシャーマンを切り返しブレーンバスター。コグマが琉悪夏の背中を踏みつけ、フットスタンプ投下。琉悪夏が返すと、桃がコグマを妨害、ナツコがキャノンボール、琉悪夏がクロスボディー。しかし、コグマが返してみせる。コグマと琉悪夏がエルボーの打ち合い。琉悪夏がコグマにフィッシャーマン、コグマがDDT。両者のクロスボディーが交錯する。羽南と桃がドロップキックを打ち合い、羽南がボディーアタック。10分経過。桃とキッドが羽南にロープ際でダブルの攻撃、コーナーに追い込むが飯田が次々とショルダータックル。ナツコともぶつけ合い、ショルダータックルで吹っ飛ばす。STARSが桃を捕獲し合体フェースクラッシャー、羽南がフェイマサ―。しかし、キッドのカットが間に合う。羽南がフィニッシュを宣言し桃を持ち上げる。桃が切り返し、キッドのドロップキックから桃がチキンウイングフェースロック。羽南が切り返し丸め込むが2カウント。羽南が飛びつき腕十字も大江戸隊がカット。キッドが飯田と葉月に向けて場外プランチャ。桃が突進するが羽南がキャッチし叩きつける。琉悪夏がラリアット、ナツコがハリケーンドライバー、キッドがダブルニーアタック、桃がひとでなしドライバー。3カウントが入り、桃が羽南からピンフォールを奪った。
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○AZM |
11分42秒 |
星来芽依 |
林下詩美 | 桜井まい● |
クイーンズクエストの林下詩美&AZM組と桜井まい&星来芽依組がタッグマッチで対戦。ハイスピード王者・星来とAZMのハイスピード対決。「クールにロイヤル美しい」詩美と、貴婦人・桜井が遭遇する。
詩美と桜井が先発。桜井が詩美のロープワークに付き合わず。詩美は桜井がポーズをしているところにドロップキックを叩き込む。詩美が桜井にボディースラム。AZMが加わりダブルで攻撃。AZMが桜井にサッカーボールキック連打。詩美が桜井をコーナーに追い込み串刺しエルボーアタック。桜井がドロップキックをかわしてドロップキック。パラダイスロック狙いを詩美が跳ね除けるが、桜井がブルドッキングヘッドロックからパラダイスロックを決めてみせる。桜井は詩美を庶民扱いして星来に託す。星来はロープ間を奪取し詩美にドロップキック。ロックの解けた詩美を捕獲するが、AZMが乱入。しかし、星来がまとめてドロップキック。星来が詩美にスリーパー。詩美が星来のボディーアタックを受け止める。星来がソバットも、詩美がエルボーからマットに叩きつける。AZMが星来にアームホイップ、腕固め。蹴りのかわし合いからAZMと星来がハイスピードの攻防。エルボーの打ち合いから、AZMがブレーンバスター、星来がドロップキック。桜井がAZMにビッグブーツ、ドロップキック。桜井がSTFをAZMに決めるが詩美がカット。AZMと詩美が合体も、桜井がまとめてスタナー、AZMにあらためてSTFを決める。AZMがエスケープすると、桜井と星来がドロップキックの競演。しかし、AZMが返してみせる。桜井がノーザンライトも、詩美がカット。桜井がコーナーに上がると詩美がカットし、AZMが雪崩式アームホイップ。AZMと詩美でサンドイッチ攻撃。桜井がAZMのハイキックをかわし丸め込む。10分経過。AZMがコーナーに上がりダイビングフットスタンプ。しかし桜井がかわし星来のドロップキックから桜井がマイパンロール。詩美がカットし、AZMが突進。しかし、桜井がシザーズキック。AZMが返すと、桜井の突進を詩美が止めてバックフリップ。AZMがダイビングフットスタンプで続くと、桜井が返せず3カウントが入った。
◆10人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○鈴季すず |
18分6秒 |
ジーナ |
ジュリア | HANAKO | |
壮麗亜美 | 月山和香● | |
MIRAI | 白川未奈 | |
朱里 | 舞華 |
E neXus Vの舞華&白川未奈&月山和香&ジーナ&HANAKO組と朱里&MIRAI&壮麗亜美&ジュリア&鈴季すず組による10人タッグマッチ。EXVと対戦する朱里組は、朱里&MIRAI&壮麗のゴッズアイと、ジュリア&すずの合体チームとなる。朱里とジュリアのアリカバが復活する形にもなるが、ゴッズアイとジュリア&鈴季のチームワークがポイントとなりそうだ。また、5★STAR GP決勝戦とワールド・オブ・スターダム王座決定戦を争った舞華と鈴季の対戦も注目される。赤いベルトを奪取しスターダム新時代の王者となった舞華。宿敵・鈴季、そしてドンナ・デル・モンドを解散したジュリアを前にどんな闘いを見せるのか。また、アーティスト・オブ・スターダム王座取りを公言しているEXVにとって、王者組(朱里&MIRAI&壮麗)との対戦は、対戦実現に向けて絶好の機会にもなる。
朱里組がジュリアのテーマ曲で入場し、ジュリアと鈴季が東側、ゴッズアイが西側から同時にリングイン、リング上で一緒にポーズをとる。朱里と白川が先発でスタート。グラウンドの攻防から白川がバックを取ると、朱里がヘッドロックで締め上げる。白川のヘッドシザーズを朱里が脱出するが、白川がヒザへのドロップキックを見舞い、舞華と連係攻撃。月山が朱里にヒップアバット連打。朱里が月山の腹部にニーの連打、サッカーボールキックも連打する。ジュリアが月山に串刺しエルボーアタック、ストンピング連打からドロップキック。月山が返すと、ジュリアはチョークスラム式に持ち上げて前方に叩きつける。ジュリアがタッチを求めると壮麗が応じてリングイン。壮麗はMIRAIを呼び込み月山に逆水平連打の競演。月山が向かっていくが、壮麗が仁王立ち。月山が壮麗にフェースクラッシャーを決め、HANAKOに託す。HANAKOが朱里、ジュリア、MIRAIにショルダータックル。鈴季がかわすが、白川が割って入りHANAKOと合体、壮麗を叩きつけると白川がHANAKOの上からトルニージョプレス。HANAKOが壮麗にブレーンバスター狙い。壮麗がこらえてショルダータックルをぶつけ合う。HANAKOが打ち勝つが、壮麗が串刺しボディーアタック、ショルダータックルのお返し。MIRAIがHANAKOにショルダータックル。HANAKOがこらえると丸め込みをこらえてニードロップ。MIRAIがかわしてラリアットにいくが、HANAKOがキャッチしボディースラムで叩きつける。ジーナがMIRAIにダブルアームスープレックス。MIRAIが返すと、ジーナが強烈なチョップ。抱え上げられたMIRAIが切り返して丸め込みからミラマーレ。壮麗のカミカゼからMIRAIがボディープレス。MIRAIが「お返しだ」とジーナにチョップ。ジーナがMIRAIにエプロンからキック、ハイキック。月山がヒップアタックを見舞い、ジーナがハイキック。MIRAIがカウンターでフェースバスター、ジーナが起き上がりラリアット。MIRAIもやり返し、ラリアットの打ち合いに。ジーナが下から蹴り上げ突進するが、MIRAIがラリアットを決める。10分経過。舞華とジュリアがリングイン。ジュリアのバックドロップ狙いを阻止した舞華だが、ラリアットをかわされる。睨み合いからジュリアがエルボー、舞華がこらえてエルボーをやり返す。エルボーの打ち合いから舞華が連打し仁王立ち。ジュリアの一発で舞華がよろめく。舞華は「なめんじゃねえぞ!」と、ブレーンバスターでジュリアをたたきつける。ジュリアが舞華をかわし、朱里とジュリアがダブルのドロップキック、ダブルのエルボードロップ。大蛇を狙うが舞華が切り返す。しかしMIRAIと壮麗がダブルのショルダータックル。ジュリアが舞華を持ち上げ後方に叩きつける。鈴季が舞華に串刺しエルボーアタック、串刺しニーアタック。舞華と鈴季のエルボーが交錯し、ニーの打ち合い。舞華がカウンターでパワースラム。月山が鈴季にヒップアタック連打、HANAKOを呼び込み、HANAKOが月山を鈴季の上に投下する。鈴季が返すと、月山は極楽ドン狙い。鈴季が切り返しジュリアが乱入、朱里がニー。ジュリアが押さえて、鈴季がリング下から月山に顔面蹴り。鈴季は月山にミサイルキック。月山が返すと、鈴季はサブミッション。しかし白川とHANAKOがカット成功。15分経過。月山が鈴季をかわし白川が腕を極めてニーを投下HANAKOがブレーンバスター、月山が極楽ドン。しかし壮麗とMIRAIのカットが間に合う。鈴季が月山をマットに叩きつけると、鈴季とジュリアが合体。鈴季の張り手からジュリアとダブルでバックドロップ。MIRAIと壮麗も合体し前方に叩きつける。朱里、ジュリア、鈴季がニーを叩き込む。残り3分。鈴季の蹴りをかわし月山がオースイ。乱戦から鈴季と月山がリング上。鈴季がカウンターでハイキック、テキーラショット。3カウントが入り、鈴季が月山を破った。試合後、舞華が鈴季の目の前で赤いベルトをちらつかせる。鈴季が赤いベルトを見つめると、朱里、壮麗、MIRAIが舞華、白川、ジーナにゴッデスのベルトを誇示。舞華とジュリアもベルトを肩にかけて視殺戦を展開。ジュリアが手を差し出すと、舞華も差し出す。しかし、両者ともその手を引いて握手はせずにリングを下りた。
◆タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
○安納サオリ |
9分49秒 |
弓月● |
中野たむ | 岩谷麻優 |
STARSの岩谷麻優&弓月とコズミックエンジェルズの中野たむ&安納サオリ組がタッグで激突。IWGP女子王者の岩谷がSTARSの新人・弓月をいかにリードするか。コズエンは前ワールド・オブ・スターダム王者と現ワンダー・オブ・スターダム王者によるタッグとなる。
弓月が先発を買って出て岩谷が送り出す。試合は中野と弓月でゴング。ロックアップでの力比べから弓月がエルボー連打。弓月がアームホイップ、中野もやり返す。弓月のカバーを中野がブリッジで返し顔面を蹴飛ばす。中野のサッカーボールキックで弓月が悶絶。中野はもう一発放ちカバーも、弓月が返す。安納が控えの岩谷を蹴落としてから、弓月の顔面を踏みつける。弓月のエルボー連打を安納が「どうした、コラ」と受けて立つ。安納がエルボーを打ち込むが、弓月がコルバタからドロップキック。岩谷が安納にドロップキック、バックキック、ドロップキック。安納がドロップキックを読んで延髄斬り。中野がダイビングボディーアタック、ニーアタック。岩谷が返すと、中野と髪をつかみ合う。蹴りのかわし合いから中野がバックを取る。岩谷が切り返すが、中野がカウンターのエルボーで岩谷ダウン。岩谷がゆっくりと起きあがりエルボー。中野もエルボーでやり返す。エルボーの応酬から中野が連打。中野の突進に岩谷がスリングブレイド、中野がすぐに立ち上がりジャーマン。岩谷もすぐに立ち上がりジャーマンのお返し。ドラゴンの体勢は中野が切り返しバックキック。両者ダウンからタッチ。弓月のドロップキック連打を安納が受けて立つ。弓月がエルボー連打、ラリアットをかいくぐりドロップキック。安納がカウンターでビッグブーツ、フィッシャーマン、ミサイルキック。カットした岩谷を安納が振ると、岩谷は場外の中野にトペ。弓月がローリングアローで丸め込むが中野のカットが間に合う。中野が弓月にハイキック、安納がフィッシャーマン。しかし、弓月が返してみせる。中野と安納がカカト落としの競演、安納がタンタンドル。弓月が返せず、安納が勝利した。
安納「弓月、デビューしてまだ3カ月目やって? いいやん。また、いつかやろうよ。3月9日からシンデレラ・トーナメントが始まりますけど、私は堂々とチャンピオンでいて、なつみ(なつぽい)の復帰戦の超絶スペシャルなカードをします」
中野「サオリちゃん、たむも超絶スペシャルスーパーウルトラ、デリシャスなカードなんだよね。……。(安納へ)ポカンとしてないで。いまの中野たむと岩谷麻優が組んだら、とんでもない化学反応起きちゃうんじゃないですか!? 岩谷麻優に、確かめたいこともあるんだよね。3・9横浜武道館、超絶…なんだっけ? 超絶スペシャルデリーシャスな横浜武道館大会、みなさんぜひ現地に応援に来てください。どうしても来れないって方は、配信もありまーす。よろしくお願いしまーす。(岩谷に)しゃべんないの?」
岩谷(リング下から)「さっきマイク取ろうとしたら取られたから。楽しみにしてる。また」
岩谷と弓月が退場。
中野「じゃあ、今日はサオリちゃん締めて」
安納「英語わからへん。わからん」
中野「わかるよ。いつもいってるじゃん、となりで!」
(中野が教えながら)。安納「レディースアンドジェントルメーン、メイアイハブアテンションプリーズ。ウェルカムアボー、コズミックエンジェールズ! 金沢のみなさん…」
中野「大好きチュチュチュ」
安納「言わんな、そんな。言うかい。いやや!」
中野「言わんのかい?」
中野は水森と玖麗を呼び込む。中野が玖麗に教える。
玖麗「金沢のみなさん、大好きチュッチュッチュ!」
中野「搭乗員を紹介してください」
安納「宇宙一のアイドルレスラー、中野たむ! トロピカルモンスター、水森由菜! コズエンの見習い、玖麗さやか! そして、私が絶対不屈彼女・安納サオリです。私たちもアナタたちも…」
コズエン「デリシャース、ウ~~ンマ!」
コズエンのコメント
中野「サオリちゃん、ありがとう! いよいよだね、いよいよ」
安納「なつみ?」
中野「なつみ。なつぽい」
安納「なつぽい、な」
中野「帰ってくるよ」
安納「そうね、帰ってくんなあ。やっと、か。やっとやな」
中野「そろうね」
安納「待ってたなあ。そろうなあ」
中野「怪物(橋本千紘)とSareeeさあ、なっちゃんがぺしゃんこにされないようによろしくよ。また欠場とかなったら困るからね。大丈夫? 生きて帰れんのかなあ?」
安納「大丈夫。まかせろ。ちゃんとパートナーとしてやるから。アナタもなに?スペシャルウルトラデリシャス、ミラクル、パワー、スペシャルな?」
中野「まあね。岩谷麻優と中野たむ組むの2年ぶりくらいかな? 4年前、2020年1月16日、岩谷麻優の女子プロレス大賞受賞式の日にした約束。次はたむだよって。アンタが言ったことを4年経ってやっとかなえたよ。ほかにもいっぱい岩谷といろんな約束してきたけど、アンタはおぼえてないかもしれないけど、たむは未練がましい女だから全部おぼえてる。2年前の約束も。3・9横浜武道館、岩谷麻優に確かめたいことがある。スペシャルだから」
安納「スペシャルやな。昨日さあ、金沢入ってコンビニ行ったんや。そしたら、レジのところのクリアーボードに、支援に来てくださってありがとうございますって張り紙があってさ。なんかそれ見て、私たちも微力ながらもできることはあるって、今日こうやって来てみなさんを楽しませることもそうやし、そのためにもまたこうやって私たちが元気な姿で金沢来ますし、そのときは一緒に楽しみましょ。今日はありがとう」