『STARDOM GoldenWeek Fight Tour 2024 in KUMAMOTO』
5月4日(土祝)横浜武道館熊本城ホール・シビックホール (観衆382人(満員))
15分1本勝負 | ||
○朱里 |
10分25秒、 サソリ固め |
さくらあや● |
空手ガールのさくらあやと元KG朱里。さくらが朱里に挑むシングルマッチだが、さくらとしては空手技で爪跡を残したい。
さくらが両手で「お願いします!」と握手を求めると、朱里もガッチリ応じて試合開始。バックの取り合いでスタートし、腕の取り合いへ。さくらが振りほどき腕を取るが、朱里がグラウンドにもっていき、ネックロックから腕十字へ。さくらがエスケープすると、ロックアップから朱里がヘッドロック。さくらが振ろうとするが、朱里はグラウンドでのヘッドロックで締め上げる。立ち上がるとハイキックで威嚇し合い、朱里のキックをさくらがかわす。ロックアップから朱里がロープに押し込み、ゆっくりとブレイク。そこにさくらがドロップキックも、すぐに朱里がショルダータックル。朱里はサッカーボールキックを連発。さくらが返すと、朱里はコーナーに追い詰めてストンピング連打。串刺しニーから連続でカバーするがさくらが返す。さくらがエルボーで向かっていくと、朱里が「そんなもんか!」「新空手ガール、こいよ!」と仁王立ち。さくらがエルボー連打で向かっていくと、朱里が倒してストンピング連打。さくらのドロップキックを朱里がかわしてボディースラム狙い。切り返したさくらが反対に叩きつける。朱里が返すと、さくらは串刺しで後ろ回し蹴り、ドロップキック。返した朱里にさくらは三角絞め。朱里が抜け出しスリーパー。さくらがエスケープしてミドルキック連打。朱里が受けて立つと、さくらはサッカーボールキック。前から蹴りにいくと朱里がかわすが、さくらがネックブリーカー。さくらがさらに蹴りの連打を見舞うも、3カウントには至らず。さくらがエルボー連打、朱里が先を読んでニー、フロントネックチャンスリードロップ。返したさくらに朱里は逆エビ固め。エスケープしようとしたさくらを引っ張り、朱里がさらに締め上げる。それでもさくらはなんとかロープに到達。朱里は「終わりだ」と抱え上げるが丸め込まれる。さくらは連続の丸め込み。しのいだ朱里にさくらがハイキック。朱里が前方に叩きつけるが、さくらが肩を上げる。朱里はサッカーボールキックからミドルキック。返したさくらに朱里がニーアタック、サソリ固め。さくらがギブアップし、朱里の勝利となった。試合後、朱里がさくらに何やら話しかけ抱き寄せた。
朱里コメント
さくらあやコメント
3WAYバトル15分1本勝負 | ||
〇鹿島沙希 |
6分0秒、 HANAKOのブレーンバスター→片エビ固め |
梨杏● |
※もう一人はHANAKO
鹿島沙希、HANAKO、梨杏が一度に闘う3WAYマッチ。前日の山口大会で復帰した鹿島だが、「足が痛い」とし、リング下に待機する姿もしばしば見られた。事の真意は不明だが、この試合でもHANAKOと梨杏に闘わせ、最後においしいところをもっていくか?
レフェリーのチェックに鹿島は「(足が)痛い」と抗議。2選手には「オマエら絶対手加減しろよ」と注文を付け、試合が始まるとエプロンで間合いを取る。HANAKOがショルダータックルから梨杏にスリーパー。鹿島が戻って切ってHANAKOにスリーパー。HANAKOは鹿島を背負ったまま立ち上がり梨杏にストンピング連打。梨杏は鹿島にドロップキックを見舞うとHANAKOにも。しかしHANAKOは「きかねえよ」と倒れず、エルボー連打から串刺しボディーアタック、ニードロップ。梨杏が返すと、HANAKOはアルゼンチン狙い。梨杏が丸め込むが2カウント。鹿島が割って入りまとめてカバー。HANAKOが梨杏に共闘を呼びかけコーナーに振るが、鹿島は「足が痛い」とエプロンにエスケープ。HANAKOと梨杏がエルボーを打ち合い、HANAKOが打ち倒す。串刺しアタックを梨杏がかわしてHANAKOにドロップキック、コルバタ、ドロップキックの連打。しかし、HANAKOが返してみせる。梨杏は予告し持ち上げようとするが、反対にHANAKOが叩きつける。HANAKOはフィニッシュを宣言するが、梨杏がスモールパッケージ。HANAKOが返すが梨杏がさらに丸め込む。梨杏は突進を止めてエビ固めも鹿島がダッシュでカットする。梨杏が鹿島にストンピング、HANAKOにドロップキック。鹿島がHANAKOをつかんで梨杏にドロップキックを連打させる。HANAKOがビッグブーツで梨杏を吹っ飛ばすが2カウント。HANAKOはフィニッシュを宣言し梨杏にブレーンバスターを決める。しかし鹿島がカットしそのままカバーすると3カウントが入った。
鹿島沙希コメント
HANAKO&梨杏コメント
6人タッグマッチ20分1本勝負 | ||
●向後桃 |
9分11秒、 ブルーサンダー→エビ固め |
八神蘭奈 |
羽南 | 小波 | |
岩谷麻優 | 壮麗亜美〇 |
STARSの岩谷麻優&羽南&向後桃組とゴッズアイの小波&壮麗亜美&八神蘭奈組が6人タッグマッチで対戦。前日のワンダー・オブ・スターダム王座次期挑戦者決定戦では、なつぽいを破った壮麗が安納サオリとのタイトルマッチ実現を決めた。安納に前回挑戦し敗れた羽南だが、その前には壮麗とのライバル対決を初めて制してシンデレラ・トーナメント初優勝。壮麗と羽南のライバル対決も注目されるユニット戦だ。
八神が先発に立候補すると羽南を指名しドロップキックからミドルキック連打、ミドルキック。ロープに走るとSTARSが乱入し、3方向からドロップキック。向後が八神にボディースラムを連発。岩谷が八神にサッカーボールキック、逆片エビ固め。八神がエスケープすると、岩谷がコーナーに追い込みチョップを放つ。八神がコーナーに振って串刺しハイキックからサッカーボールキックのお返し。小波と岩谷がキックをかわし合い、小波がワキ固め。小波がカットし岩谷とクローズライン。小波がかいくぐりキック連打で分断。岩谷が返すと小波はストンピング連打。串刺し攻撃を岩谷がかわしてドロップキック。岩谷は小波にドロップキックも2カウント。羽南がタッチを申し出て小波にニーアタック、ランニングエルボースマッシュ。ボディーアタックを小波がかわしてミドルキック。壮麗が羽南にショルダータックル連打。羽南が「なめんな!」とエルボー、壮麗もやり返してエルボーの打ち合い。ブレーンバスターの掛け合いから岩谷がトラースキックで乱入、羽南が払い腰を決める。向後は壮麗に619をヒットさせる。岩谷と向後が合体し、岩谷のトラースキックから向後がミサイルキック、ネックブリーカー。壮麗が返すと向後がSTARSを呼び込み、向後が背後からスワンダイブ式ミサイルキックで合体フェースクラッシャーとなる。向後がネクターピーチを狙うG壮麗がこらえ、小波のアシストから壮麗がアルゼンチン。サイドに叩きつけるが向後が返す。壮麗はフィニッシュを宣言しブルーサンダーの体勢。向後が切り返し丸め込むがカットされる。小波と八神がキックのサンドイッチ攻撃、壮麗がブレーンバスターで叩きつけるが、向後がなんとか返す。壮麗は向後にブルーサンダー。3カウントが入り、壮麗が向後をフォールした。
God’s Eyeコメント
STARSコメント
8人タッグマッチ20分1本勝負 | ||
月山和香 |
12分21秒、 インプラントDDT→片エビ固め |
天咲光由 |
ジーナ | レディ・C● | |
〇白川未奈 | AZM | |
舞華 | 上谷沙弥 |
E neXus Vの舞華&白川未奈&ジーナ&月山和香組とクイーンズクエストの上谷沙弥&AZM&レディ・C&天咲光由組が8人タッグマッチで全面対決。舞華&白川&ジーナ組はアーティスト・オブ・スターダム王者で翌日の福岡大会では防衛戦が控えている。STARSとのタイトルマッチを前に、この試合で弾みをつけたいところだが…。
白川とAZMが先発。ロープワークでともにかいくぐり、白川が足を取りにいくがAZMがかわして腕を取りにいく。白川がかわしてグラビアポーズ。AZMがカットすると、白川はサッカーボールキック。月山がAZMにヒップアタック、AZMがかわしてブレーンバスター。上谷とAZMで月山に連係攻撃。天咲が串刺し側転エルボー、DDT、背後からドロップキック。返した月山に天咲はボディースラムを放ち、片足でカバー。レディが月山にジャイアントスイング11回転。上谷が滞空時間を取ってボディースラム。月山が向かっていくが、上谷が両手を広げて受けて立つ。上谷はエルボー一発で吹っ飛ばすが、カウンターでドロップキックを食らう。替わった舞華が上谷にショルダータックル。AZM、天咲を次々とボディースラム。上谷が舞華にニールキック。舞華はパワースラムで上谷を叩きつける。ジーナが上谷をかいくぐりコルバタ、延髄斬り、トラースキック。上谷はカウンターでドロップキック。レディとジーナがショルダーをぶつけ合うと、チョップの打ち合い。レディが強烈な一発をもらうもビッグブーツ。ジーナはカウンターでラリアット。白川がレディに串刺しエルボーアタック、延髄斬り。レディが返すと、白川の突進にレディと上谷でマットに叩きつける。白川が返すとレディがコブラツイスト狙い。白川が丸め込むが、返したレディがヘッドシザーズ。すぐに白川が抜け出しニークラッシャー。4の字狙いはレディがかわすが、月山とジーナが両サイドからドロップキック、舞華が白川をパワーボムでレディの上に叩きつける。白川はフィニッシュを宣言しDDT狙い。レディがこらえるが、白川がバックブロー。レディが突進をかわしQQでキックの挟み撃ち、レディがネックブリーカー。10分経過。レディが白川に首4の字固め。しかし、舞華がカットする。レディは白川を引き起こし、チョークスラムを狙う。白川が切り返すが、レディがチョークスラムを決める。白川が返すと、乱戦から舞華がレディに串刺しラリアット、パワーボムの体勢に入ると白川がコーナーからダイブし、レディをマットに叩きつける。そして白川がインプラントDDT。レディが返せず、白川が3カウントをゲットしてみせた。
Queen’s Questコメント
E neXus Vコメント
6人タッグマッチ20分1本勝負 | ||
玖麗さやか |
13分13秒、 グランマエストロ・デ・テキーラ |
飯田沙耶 |
星来芽依 | ●コグマ | |
鈴季すず〇 | 葉月 |
STARSの葉月&コグマ&飯田沙耶組と鈴季すず&星来芽依&玖麗さやか組による6人タッグマッチ。鈴季&星来組のクレイジースターと葉月&コグマのFWCにとっては5・5福岡におけるゴッデス・オブ・スターダム王座戦に向けて最後の前哨戦だ。前日の山口大会では、王者組がコグマに丸め込まれ不覚を取った。本番は翌日とはいえ、王者組としては連敗は避けたいところで、挑戦者組は勢いに加速度をつけたい試合。最後の前哨戦で、どんな駆け引きが展開されるか?
玖麗が「飯田さん、お願いします!」。飯田は「ここはアッシに任せてください」とFWCを抑えて玖麗の要求に応えて先発に。探り合いから手四つの構えに入り、飯田が玖麗を押し込む。玖麗がブリッジで返すと飯田は驚いた表情も腕を固める。玖麗も取り返すが。飯田がヘッドロックで締め上げる。玖麗がロープに振ると飯田がショルダータックル、控えのクレイジースターも吹っ飛ばす。葉月が玖麗にヘアーホイップ、顔面ウォッシュ、ボディースラム。コグマが玖麗の背中を踏みつけ、フットスタンプ。コーナーに追い込むと飯田が逆水平連打。玖麗が返してエルボー連打で向かっていくが、飯田が仁王立ち。玖麗はチョップをブロックし突進するが、カウンターのダブルチョップを食らう。飯田の突進をかわして玖麗がスワンダイブ式アームホイップ、ドロップキック。星来が飯田へラリアット、ロープに飛び乗ると葉月とコグマが妨害。しかし星来がセカンドからまとめてミサイルキック。飯田にネックブリーカー。飯田が返すと、星来がエルボー。飯田がラリアットをブロックしジャンピングチョップ、バックエルボー、エルボードロップ。葉月が星来に串刺しエルボー、コードブレイカー、フェースロック。星来がエスケープすると、葉月のバックブリーカーを切り返す。ロープワークの攻防で鈴季が加わるが、FWCのドロップキックを食らう。葉月が星来にブレーンバスター。星来が返すと、カウンターでドロップキック。鈴季がリング下を疾走し葉月の顔面を蹴り上げる。葉月と鈴季がエルボーの打ち合い。葉月が顔面を蹴り上げるが、鈴季が返す。葉月は串刺しエルボー、鈴季がやり返す。コグマが鈴季へダイビングボディーアタックも鈴季がすぐに返す。エルボーの応酬からコグマが突進するが星来がカット。コグマが星来にドロップキック、同時に鈴季が葉月にドロップキックを決める。リング上はコグマが鈴季にDDT。10分経過。STARSが合体するがカットされる。星来と玖麗がドロップキックで合体も、コグマが鈴季を丸め込む。丸め込みの応酬を葉月がカットしコグマがカバー。鈴季が返すと、コグマとエルボーが交錯。コグマが鈴季のジャーマンを立つが、星来がジャーマン。鈴季がバックを取り星来がコードブレイカー、鈴季がジャーマン。コグマが返すと、鈴季はフィニッシュを宣言しジャーマン狙い。飯田がカットしコグマが丸め込むが星来のカットが間に合う。葉月が鈴季をカナディアンバックブリーカー、コグマがダッシュするがカットされる、鈴季と星来がトラースキック、鈴季がコグマにニーアタック。コグマがすぐに返すが、鈴季が丸め込むと3カウントが入った。試合後はクレイジースターとFWCが髪をつかみ合い乱闘に。
鈴季すず&星来芽依&玖麗さやかコメント
STARSコメント
6人タッグマッチ20分1本勝負 | ||
●スターライト・キッド |
13分48秒、 スワントーンボム→片エ |
刀羅ナツコ〇 |
なつぽい | 渡辺桃 | |
中野たむ | テクラ |
中野たむ&なつぽいのメルティアにスターライト・キッドが合流、刀羅ナツコ&渡辺桃&テクラ組の大江戸隊と対戦する。キッドは4・27横浜で大江戸隊から追放されており、そこに手を差し伸べたのがコズミックエンジェルズの中野だった。さらに前日の山口大会では岩谷麻優と中野、キッドのトリオが実現。STARSに戻ってくることも歓迎という岩谷だが、最終的な判断はキッド自身にゆだねられている。この試合では、5・6日本武道館「ALL TOGETHER」でチームを作るキッドとなつぽいが試運転。AZM&天咲組との対戦に向けてチームワークを確認したい。とはいえ、相手は大江戸隊だ。キッドにさらなるダメージを与えようとすることは必至。中野&なつぽいが防波堤となるか、それとも?
入場ゲートでキッドもコズエンのダンスに加わる。テクラが「あのダンスは何? まるでアイドルだね。アタシがアンタをやっつけてあげるよ」とコーナー上から挑発。キッドが突っかかる形で試合がスタート。テクラはキッドのマスクに手をかける。キッドはテクラにクロスボディー。なつぽいがテクラとエルボーの応酬。テクラがエルボーを止めて叩き込むとなつぽいがダウン。テクラが髪をつかんでなつぽいを挑発し、唾を吐きつける。
なつぽいがダッシュするとリング下からナツコが足を引き、テクラがブレーンバスターを連発。テクラの突進をなつぽいがかわすが、切り返されてタランチュラの餌食に。テクラの顔面蹴りを食らったなつぽいだがキッドがカット。大江戸隊がなつぽいをコーナーに追い詰め捕獲、桃がミドルを連打する。なつぽいが向かっていくが、桃が仁王立ちでエルボー連打を受けて立つ。桃はミドル一発でなつぽいをダウンさせる。なつぽいが返すとキッドに投げてキッドがエルボー、なつぽいとキッドでドロップキックの競演。中野が桃にネックブリーカー。テクラが入ると中野は桃とまとめてエルボーアタック、DDT。蹴り足をつかみ合い、ブレイクすると桃がカウンターのミドルキック、串刺しドロップキック。中野がエルボー、桃がミドルキック。ナツコのセントーン、ヒップドロップを中野がかわしてニーアタック。キッドがナツコにダイビングボディーアタック、ドロップキック。ナツコが返すと、キッドはエルボー乱打、顔面蹴りの連打。ナツコがしのいでセントーン投下も2カウント。ナツコがエルボースマッシュ、キッドがヒザへのドロップキックからストレッチマフラー。ナツコがエスケープすると、大江戸隊が次つぎとキッドを攻撃、ナツコがバックフリップ。キッドが返すと、ナツコがボディースラム、コーナーに上がるが中野がカットし、キッドが雪崩式アームホイップ、なつぽいのトラースキック、中野がバイオレットシューティング、キッドが旋回式ダイビングボディープレス。しかし、大江戸隊がカットする。10分経過。キッドがナツコにストレッチマフラー。しかし、桃がカット。なつぽいと中野がトラースキックで競演し、キッドが場外プランチャで舞う。しかしかわされて同士討ちに。キッドが戻され、ナツコがキャノンボール発射。キッドが返すと、ナツコがハリケーンドライバーで叩きつけるがキッドが反転してカバー。ナツコのラリアットをかわしキッドがドロップキック。キッドはフィッシャーマンの構えもナツコがこらえる。それでもキッドはフィッシャーマンを成功させる。しかし桃がリング下からバットで殴打しナツコがラリアット。桃とテクラがトラースキックの挟み撃ち、ナツコがハリケーンドライバー、フィニッシュを宣言しスワントーンボム。キッドが返せずナツコが3カウントを奪った。試合後も大江戸隊はキッドを暴行。止めに入った中野にテクラがエルボーをお食らわし、大江戸隊が退場した。
大江戸隊コメント
中野たむ&なつぽい&スターライト・キッドコメント
スペシャルシングルマッチ | ||
〇安納サオリ |
14分1秒、 タンタンドル |
水森由菜● |
熊本県出身の“ゆなもん”こと水森由菜が地元凱旋。その前に水森がアピールしたことで、安納サオリとのコズミックエンジェルズ同門対決が実現することになった。安納はワンダー・オブ・スターダム王者であるだけに、この試合は水森にとってタイトルマッチに匹敵するビッグカード。この試合の内容と結果によっては水森にも挑戦の機運がやってくる可能性が高い。まずはこの試合で水森が何を残すか。さくらあやと玖麗さやかをトロピカル審査しコズミックエンジェルズ入りを後押ししたのが水森だった。同ユニット内の王者との闘いで、コズエンのさらなる活性化を図る。
水森が「トロピカルお願いします!と握手を求める。しかし、安納はコーナーから動かず試合開始。ロックアップから水森が腕を捻り上げると、安納も取り返す。水森がヘッドロックからグラウンドにもっていくと安納が抜け出しロープに振る。蹴りをかわし合い水森がクロスボディー、カカト落としをかわしフライングショルダータックル。水森がアピールすると、背後から安納が襲い掛かる。安納がヘアーホイップからコーナーに追い込み顔面を踏みつけると、もう一度ヘアーホイップ。ロープに固定すると「熊本のいいところ3つ言ってみろ」。水森は「熊本城!くまもん!馬刺し大好き!」と答える。安納は水森の頭部を蹴飛ばし「どうした」と挑発。水森は安納を走らせずコーナーに顔面を叩きつけていく。安納がコーナーに追い込み逆水平から突進。水森がかわしてドロップキック、ラリアット、エプロン越しにエルボードロップ。エプロンに出るとショルダースルー。場外戦となり、水森がリングサイドを1周してのショルダータックル。リングに戻すとコーナーへ上がる。気づいた安納がフィッシャーマンで叩きつける。エルボーの打ち合いで安納が受けて立つ。水森が連打、安納がビッグブーツ、腕をつかんで顔面を何度も蹴飛ばしていく。安納の突進に水森がドロップキック、ネックブリーカー、三角飛び式ラリアット。安納が返すと丸め込み。水森が返すと抱え上げて前方に叩きつける。安納が返すと水森はヘッドシザーズでギブアップを迫る。フィニッシュを宣言するとコーナーに上がり「トロピカルヤッホー!」ダイビングボディープレス。しかし、安納の肩が上がる。水森はバックを取ると肩車。すると安納が切り返し延髄斬り、フィッシャーマン。返した水森に安納は変型鎌固めから極悪固めに移行。水森が立ち上がりコーナーに叩きつける。コーナー上の安納に下からエルボー連打。安納が蹴飛ばし背後からミサイルキック、水森がカウンターでラリアット。安納が返すと、水森がラリアット。安納がかいくぐりジャーマン、もう一発狙うと水森がこらえるが強引に決める。返した水森に安納は、フィニッシュを予告しタンタンドル。水森が返せず安納が勝利した。
安納「ゆなもん、今日このシングルは、ゆなもんのいままでの頑張りの集結やと思う。この熊本イベントをたった一人でPRしたり、自主練習やトロピカル審査。ゆなもんは、ホンマすごい頑張ってる。でもさ、いまやからこそもう一段階上のステージ上がらなあかんときなんやちやう? ユニットとしてもさ、個人としてもさ。もっと成長して、次、熊本大会するときは、もっといっぱい入れようよ。ゆなもんならできる、ウチらならできるよ!」
水森「サオリさんがコズエン加入して、すぐ2人だけでコズエンを闘っていくことが続きました。自分の一番弱い時期も、それをずっと近くで見て支えてくれたのはサオリさんです。だから今日、みんなにもそうだけど、一番は、まだシングルをしたことのないサオリさんと、自分のこの半年、成長を見せつけたかったです。私アイドルやめてプロレスやめてこの一年、スターダムで大好きなプロレスやってきましたけど、変わりましたか? サオリさんと闘って、やっぱり自分がいつも自信がないって思ってるところとか、それも全部覆すほどの自分の魅力が、サオリさんと闘ったらすごい出てましたよね! サオリさんのその期待に、私はトロピカル応えます」
安納「トロピカル応えて。私もまだまだ頑張るから。ひとつだけ言わせてもらっていい? 熊本初めて来たけど、熊本メッチャいいとこやな。熊本大会やってくれてありがとう、ゆなもん。じゃあ、熊本出身の水森由菜、締めて」
安納が退場。
水森「自分は、殺気も言った通りこの一年、大好きになったプロレスで一本で頑張ってきました。そのなかには辛いこととか、きついこととかもあったけど、28歳でプロレス始めて、それでも自分は、遅いとは一切思わない。むしろ、どんな時期だろうがタイミングだろうが、その人じたいを腐らせるのも輝かせるのも自分自身だってスターダム入っておぼえました! その先の答えをこの1年後の熊本大会でまたみなさんの前で必ずお見せします。 だから一年後、家族も友だちも知り合いも、今日見たことすべてを話して、よかったらみんなで来年も熊本大会来てくださーい! 最後は、サオリさんと闘ってやっぱり自分の身両区的でいいなと思った、このフレーズで締めたいと思います。本日はありがとうございました。トロピカルーヤッホー!」
安納サオリコメント
水森由菜コメント
「私の大事な熊本大会の凱旋でスペシャルシングルマッチ、ありがとうございました。自分の魅力にサオリさんと闘ってあらためて気づいた。自分は迷ったりもしてるけど、やっぱりいまのままの自分で強くならないと意味がないと感じたから、このままもっともっと上を目指して、サオリさんのように強い、みんなが欲すチャンピオンになります。あらためて熊本のみんな、ホントにありがとうございました。苦しかったこともみんなの声援がすごいいつもパワーになってて、声援ってホントにこの気持ちを、自分は試合で返していきたいと思っています。いくぞ! トロピカルーヤッホー!」