2024/07/28 試合結果

2024年7月27日 『STARDOM SAPPORO WONDER RENDEZVOUS』

『STARDOM SAPPORO WONDER RENDEZVOUS
7月27日(土)北海道・シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ(カベルネ)(観衆701人)

タッグマッチ
レディ・C

8分28秒、

変型ジャックハマー→片エビ固め

ジーナ
妃南 梨杏●

 札幌2DAYSの初日で第0試合。レディ・C&妃南組の元クイーンズクエストがジーナ&梨杏組の異色タッグと対戦。ジーナのパワーと梨杏の新人パワーがどんな融合を見せるか。元QQ組が梨杏狙いでいくか、それともジーナからの大物食いにチャレンジするか。
 レディと梨杏が先発で第0試合がスタート。梨杏がタックルを仕掛けるとレディがヘッドロックで首を取る。梨杏がアームホイップにいこうとするが、レディがこらえてボディースラムを狙う。切り返した梨杏がクロスボディーもレディがキャッチしてジャイアントスイング。妃南が梨杏にボディースラムを連発。レディがストンピングを連打しニードロップ。梨杏が返して向かっていくと、レディが両手を広げて受けて立つ。レディがエルボーで梨杏を倒しロープに振る。梨杏はビッグブーツをかわしてクロスボディー。替わったジーナがレディをかいくぐりダブルアームスープレックス。レディが返すと、チョップの打ち合い。レディが先を読んでビッグブーツ。ジーナがエルボーでやり返すも、ビッグブーツをもう一発食らう。妃南がジーナに串刺しボディーアタック、ネックブリーカー。ジーナがバックキックからチョップを打ち込むと、梨杏がタッチを申し出て妃南にエルボー連打。妃南がボディースラム狙いを切り返し反対に叩きつける。梨杏は妃南の突進を止めてコルバタ、ボディースラム。ジーナを呼び込むと梨杏と合体ボディープレス。梨杏が妃南にフィッシャーマン狙い。妃南が切り返して払い腰、STO。梨杏が返すと、ジーナが妨害し旋回式サイドスラム、梨杏がフィッシャーマン。しかし、レディがカットする。妃南がエルボー連打、逆さ押さえ込みの体勢から丸め込む。レディがカットするとジーナにネックブリーカー、梨杏の突進を止めて妃南と合体ネックブリーカー、妃南が滞空時間の長いジャックハマー。

レディ・C&妃南コメント

 

梨杏コメント

 

HANAKOアメリカ遠征壮行試合
〇岩谷麻優

12分16秒、

ムーンサルトプレス→片エビ固め

HANAKO●

 8月からのアメリカ武者修行が決まっているHANAKOが札幌2連戦で壮行試合。まずは岩谷麻優に胸を借りる。HANAKOとしては、IWGP女子王者相手にスケールの大きい闘いを挑みたいところだ。
 HANAKOが「お願いします!」と手を差し出すと、岩谷も「お願いします」と応じて試合開始。HANAKOは「こいよ!」と手を高く上げて岩谷を誘う。岩谷が応じて手四つでの力比べ。HANAKOが上回り上になりカバー。岩谷が返すとロックアップでHANAKOが一気にロープに押し込む。岩谷がヘッドロックにいくとHANAKOがバックドロップ、間髪入れずにボディースラム。さらにもう一発ボディースラムで叩きつける。岩谷が返すと、HANAKOはコーナーに押し込み背中に体をぶつけていく。HANAKOはもう一発ボディースラムを決め逆エビ固め。岩谷がエスケープすると、HANAKOはストンピング、串刺しで突進。岩谷が足を出すがHANAKOがカットしブレーンバスター狙い。岩谷が切り返すとHANAKOの突進をかわしてドロップキック。もう一発打ち込み場外に送り出すと、「札幌飛ぶぞ!」と予告しトペスイシーダ。岩谷はHANAKOをリングに戻してミサイルキック。しかしHANAKOが肩を上げる。岩谷は「投げるぞ!」と予告してドラゴンの構え。HANAKOがこらえてラリアット。岩谷がかわしバックを取る。HANAKOが切り返しエルボー。岩谷もやり返しエルボーの打ち合い。HANAKOがビッグブーツを放ち、串刺しボディーアタック。ビッグブーツをかわされるも、突進を止めてバックブリーカー。HANAKOは逆エビ固めでギブアップを迫る。岩谷がエスケープすると、HANAKOはアルゼンチン、ロープに乗せてビッグブーツ、ブレーンバスター。さらに、肩に乗せてバックドロップ。岩谷が返すと、再びアルゼンチン。岩谷が切り返し、ビッグブーツをかわしてトラースキック、ジャーマン。10分経過。コーナーに上がると、フロッグスプラッシュ。しかし、HANAKOが肩を上げる。岩谷はもう一度コーナーに上がりムーンサルトプレスへ。HANAKOがかわしてビッグブーツ、アルゼンチンから前方に叩きつける。しかし、岩谷が返してみせる。HANAKOの突進に岩谷がトラースキック、コーナーに向かいドロップキック。トラースキックを連打し、もう一発ムーンサルトプレス。HANAKOが返せず岩谷が3カウントを奪った。

岩谷麻優コメント

 

HANAKOコメント

 

シングルマッチ
〇鹿島沙希

0分26秒、

起死回生

さくらあや●

 鹿島沙希とさくらあやがシングルマッチで対戦。さくらが曲者・鹿島を相手にどんな奮闘を見せるかがカギとなりそうだ。
 さくらが「お願いします!」と握手を求める。鹿島が応じないと見るや、ゴングと同時にドロップキック。ミドルキックからハイキック。鹿島がしのいで起死回生で丸め込むと3カウントが入った。敗れたさくらはぼう然…。勝った鹿島は笑顔を浮かべながら朱里に背負われて退場した。

鹿島沙希コメント

 

さくらあやコメント

 

5★STAR GP2024~RED STARS―A出場者決定トーナメント決勝戦
〇水森由菜

9分30秒、

ラリアット→片エビ固め

月山和香●

 5★STAR GP出場者を決めるトーナメントの決勝戦。琉悪夏を破った水森由菜と玖麗さやかを退けた月山和香が対戦。勝った方がRED STARS―Aの枠に入ることになる。初出場を掴み取るのは、水森か、それとも月山か?
 両者突進しエルボーを打ち合う。水森がロープに振ると、月山がフェイントをかけてドロップキック。水森が髪をつかんでグラウンドにもっていきギロチンドロップ。月山がかわしてヒップバット連打。水森が場外に出て間合いを取る。月山が追いかけアックスハンドル、場外でパロ・スペシャルを仕掛ける。水森が背中をエプロンに押し当て脱出するとエルボー、リングサイドを1周してショルダータックル。水森は月山をリングに戻してダイビングショルダータックル、ギロチンドロップ、リバース逆エビ固め。月山がエスケープすると、水森がエルボー連打。月山が突進をかいくぐりドロップキック。水森が月山をコーナーに叩きつけ、串刺しラリアット。月山がかわしてクロスボディーアタック、ヒップアタック連打。水森が返すと、ミサイルキックをかわしてラリアット。月山が突進をヒップアタックで迎撃し、ミサイルキック。しかし、水森が返してみせる。極楽ドン狙いを水森が回避。しかし、月山も離さずに強引に決めてみせる。月山は水森をコーナーから極楽ドンの構えに。水森が切り返しハリケーンドライバー。両者ダウン状態からエルボーを打ち合う。月山がラリアットをかわして左右の張り手の連打。水森が崩れ落ちると、月山がコーナーから極楽ドンを決める。しかし、水森の肩が上がる。月山がスープレックスと狙うが、水森が切り返してラリアット。カバーを反転し月山が丸め込む。月山のオースイを切り返し水森が後方からラリアット。月山が返すと水森がハリケーンドライバー。返した月山に水森は、三角飛び式ボディープレス、狙いすましてラリアット。試合後、水森が握手を求めると月山が噛みついた。

月山和香コメント

 

「大好きな札幌で5★STARの切符を取って、みんなに報告したかったんですけど、それが叶わなくて。アメリカに行くHANAKOちゃんも…。5★STAR期間中、誰よりも成長するんで。ありがとうございました」

水森由菜コメント

 

「やったー! 5★STARの切符勝ち取った! 1年前は試合じゃなくて2人で北海道PR.そしてタイでも元気で明るい試合をした。だけど今日みたいななにかを取り合う、奪い合う試合を私はずっとしたかった。今日それができて本当によかった。私はみんなよりまだまだ…スタート地点にようやく立ってる。きょう闘った和香とか玖麗ともさくらとも、トーナメントには出てないけど梨杏。みんなの気持ちを全部引き連れてこの夏、水森由菜がトロピカル!」

シングルマッチ
〇中野たむ

11分44秒、

タイガー・スープレックス・ホールド

玖麗さやか●

 中野たむと玖麗さやかがコズミックエンジェルズ同門対決の一騎打ち。玖麗がコズエンリーダーに成長ぶりをぶつければ、中野がそれを受けて立つ図式となりそうだ。
 玖麗が「お願いします!」と握手を求めると、中野も「お願いします」とクリーンに応じて試合がスタート。玖麗がタックルにいくと中野がネックロック。玖麗が回転すると中野も回転、玖麗がヘッドロックに取るが、中野もヘッドロックに切り返す。玖麗がロープに振ると、中野がショルダータックル、串刺しエルボーアタックからキックのコンビネーション。玖麗が返すと、中野が滞空時間の長いボディースラム、ダブルニードロップ。玖麗が返すと、中野がバックキック、玖麗がカウンターでドロップキック。ボディースラムを狙うが中野が切り返す。さらに玖麗が切り返しボディースラム、中野が返すと玖麗はスリーパー。中野がコーナーに追い込むも、玖麗はスリーパーを離さない。2度目も離さず玖麗がスリーパーで締め続ける。中野がロープに逃れるが玖麗が反転。中野も反転し両者ロープ際。中野がコーナーに上がると玖麗が下からエルボー連打、デッドリードライブ、ミサイルキック連打。中野は「まだ行け!」と絶叫、玖麗がもう一発ミサイルキックを決める。玖麗は「もう一発!」と4発目のミサイルキック。しかし、中野が肩を上げる。玖麗は不知火を狙うが、中野が切り返しスピアを止めるとグラウンドにもっていき締め上げる。玖麗の足がロープに届きエスケープ。中野が後方からニーアタックから押さえ込み。玖麗が返すと、中野は「終わり!」と叫んでバックを取る。玖麗がロープに逃れると、引き戻されるもジャックナイフ。玖麗が張り手、中野に打たせずエルボー連打。玖麗の突進に中野はエルボー。玖麗がカウンターのスピアを決める。中野が返すと、玖麗が不知火を決める。しかし、中野が肩を上げる。10分経過。玖麗がマウントを取りエルボー連打。中野が起き上がるが、玖麗がさらにエルボー連打。玖麗の突進に中野がトラースキック、スピンキック。玖麗が返すと、中野がバイオレットシューティング。ギリギリで玖麗が返すと、中野はタイガースープレックス。3カウントが入り、中野が玖麗をフォールした。試合後、中野の方から握手を求めると、玖麗が深々と頭を下げながら応じた。

中野たむ&玖麗さやかコメント

 

中野「どうだった?」
玖麗「対角にいたたむさんはかっこよくて、怖くて、強かったです…。若い人が頑張ってるなか、自分だけ取り残されてるような感じになって…。もっと強くなりたいです」
中野「負け続けてるとさ、周りに置いてかれてる気がしてすごく悔しかったり悲しかったりするけど、負けることはたむは恥ずかしいと思ってなくて。本当に大切な時に勝つのが強いプロレスラーだってたむは思ってる。玖麗にはコズエンを背負うプロレスラーになってほしい。スターダムの未来を作るのは玖麗だよ。今日はその片鱗が見えたなって、たむはすごくときめいた。コズエンに来てくれてありがとう。一緒に強くなろう。大しゅき」

10人タッグマッチ
スターライト・キッド

15分50秒、

カナディアンデストロイヤー→片エビ固め

葉月
〇AZM コグマ
鈴季すず 羽南●
星来芽依 飯田沙耶
天咲光由 向後桃

 大江戸隊から追放されたスターライト・キッドの選択は、新ユニット結成だった。キッドは鈴季すず&星来芽依のクレイジースターと合体し、元クイーンズクエストのAZM&天咲光由に声をかけた。そしてAZMと天咲が新ユニット入りを表明し、鈴季が2カ月ぶりの復帰を果たしたことで、新ユニットが本格始動。初めて5人でタッグを組み、まずはSTARSの葉月&コグマ&羽南&飯田沙耶&向後桃組と対戦する。キッド組としては勝ってユニット名を発表したいところだが、STARSとしてもおいしいところを持っていかせるわけにはいかない。いきなりの全面対決で勝ち名乗りを受けるのはどちらのユニットか?
 新ユニットが揃って入場。スクリーンにユニット名のNEO GENESIS(ネオジェネシス)の文字が映し出される。クマやりたい人をコグマが募集すると天咲だけがノリノリ。2人で一緒にクマポーズを作る。握手と見せかけ天咲がエルボーで殴りかかる。コグマがやり返しアームホイップの応酬から2人がクマポーズ。羽南と星来がやり合い、星来が走り出すとSTARSが乱入して連係で攻撃、5人でドロップキックを放つ。羽南は星来に背後からニーアタック。葉月が星来を捕獲し顔面ウォッシュ。飯田が星来を自軍コーナーで捕獲し逆水平の連打を浴びせていく。向後が星来とロープワークの攻防。星来がドロップキックを決め鈴季に託す。鈴季が向後へ串刺しエルボーアタック、串刺しニーアタック。飯田が妨害に向後とクローズライン、鈴季がかいくぐりまとめてスピア、キッドが押さえて鈴季がリング下を疾走し顔面蹴り。向後が返すと、鈴季をかいくぐりコルバタ、エプロンからアスワンダイブ式ミサイルキック。葉月が鈴季にコードブレイカー、フェースロック。葉月の突進をクレイジースターが合体して止める。キッドが葉月の顔面を蹴飛ばしエルボー合戦へ。キッドがボディーアタック、ドロップキック、その場跳びムーンサルトプレス。葉月が返すと、コグマと合体。葉月がミサイルキック、コグマがボディーアタック、葉月がブレーンバスター。キッドが返すと、葉月がコーナーへ。キッドが雪崩式アームホイップで落とすが葉月が二段蹴り。キッドはブレーンバスター。AZMが羽南にドロップキック、羽南が払い腰、AZMがブレーンバスター。AZMの突進を羽南が止めてSTARSが合体フェースバスターも阻止される。キッドらが次々と串刺し攻撃、ドロップキック。10分経過。AZMが羽南にミサイルキック、ワキ固め。しかしSTARSがカットに入る。AZMが羽南へダイビングフットスタンプ。羽南がかわしコグマがガンスタン、STARSが合体フェースクラッシャーをAZMに決める。羽南がAZMにブロックバスター。バックを取るがAZMが切り返し丸め込む。羽南がランニングエルボースマッシュ、天咲が羽南にスイングDDT、AZMがダイビングフットスタンプ。返されたAZMがヌメロウノ、丸め込みの応酬から羽南が上になるがギリギリで返される。AZMがハイキック、フィニッシュを宣言するが飯田がラリアット、羽南がセブンティーン。しかしキッドがカット成功。天咲がコグマと葉月に高角度DDT、STARSが分断もクレイジースターも分断。キッドが場外プランチャ。15分経過。AZMが羽南にハイキック、羽南がエルボースマッシュ、AZMがバックエルボー。羽南がバックドロップ。鈴季がバックを取り星来がコードブレイカー、直後にAZMがカナディアンデストロイヤー。最後はAZMが羽南から3カウントをゲットした。
AZM「ハイハイハイハイハイ、勝利しました! そしてそして私たち、改めまして…」
全員「ネオジェネシスでーす!」
天咲「これからプロレス界だけじゃなく、世界中をバズらせていこうと思うので…」
全員「よろしくー!」

NEO GENESISコメント

 

AZM「リング上でも言いましたけどね、あらためまして私たち…」
全員「ネオジェネシスでーす! イエーイ!」
キッド「ロゴもメチャクチャいいものができあがって、入場曲もアゲアゲな感じで、何回も何回も作り直したんだよ、アレ。そして、天咲光由どうした? 誰?」
全員「かわいい!」
キッド「お披露目、みなさんどうだったでしょうか? ありがとうございました! 初戦勝ちまして、これから5★STAR GPのシングルリーグ戦が始まっちゃうけど、そのあとにでもベルト、各一人一本ずつ、いや二本いっちゃってもいいかもしれないけど。同世代でベルト一本ずつ持って週プロの表紙なり狙っちゃおうじゃないの? どう?どう? やりたいこといっぱいだ。どうしていく、ウチら?」
天咲「プロレス界だけではなく、海外へ向けてバズらせて、バズらせて!」
全員「よろしくー!」

STARSコメント

 

8人タッグマッチ
〇舞華

13分55秒、

みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

渡辺桃
白川未奈 テクラ
上谷沙弥 小波
朱里 琉悪夏●

 舞華&白川未奈のE neXus Vに、上谷沙弥と朱里が合体。舞華と上谷の黄金世代はこのところチームを結成する機会が多く、この2人でゴッデス・オブ・スターダム王座を取りにいくことも視野に入れている。ゴッズアイの朱里がここに入ることでどんな化学反応が見られるか。また、この4人が組むのは相手が大江戸隊だからだろう。渡辺桃&テクラ&小波&琉悪夏組が今回の相手となる。4日前の後楽園大会では桃&テクラ組が朱里&小波組からゴッデス王座を奪取したばかりか、小波が試合中に裏切りまさかの大江戸隊入り。よってこの試合は小波の大江戸隊復帰戦でもあり、翌日の札幌2日目に決まったシングルマッチの前哨戦でもある。まさかの形で相対することになった朱里と小波。ゴッデス王座を朱里から奪った桃とテクラ。そして、ユニットの大将・刀羅ナツコとの赤いベルト防衛戦を前に大江戸隊と対戦する舞華。さまざまな思惑が交錯する闘いだ。
 試合前から朱里が小波に近づいて睨みつける。試合は朱里と桃でスタートし、朱里が左右のミドルキック、ニーの乱打からヘッドロック。桃に走らせずヘッドロックで締め続ける。桃が抜け出すと、ハイキックのかわし合い。朱里の突進をリング下から小波が足を引く。場外戦となり、小波が朱里を圧倒。桃が朱里をリングに戻し、「どうしたオラ?」「さっきの威勢どうした?」と挑発。桃はスリーパーに朱里を捕らえ、小波がロープを蹴り上げエスケープさせず。桃のカバーを朱里が返す。小波が朱里にサッカーボールと見せかけ、前から顔面を蹴り飛ばす。舞華組がカットを試みるが、大江戸隊が阻止して朱里を孤立させる。朱里と小波がエルボーを打ち合う。小波が両手を広げ仁王立ち。朱里が連打も、小波が髪を引いて倒してみせる。朱里はカウンターのコードブレイカー。大江戸隊は控えの選手の足を引いてタッチさせず。小波が朱里の頭部にストンピング連打。テクラが朱里をコーナーに追い込んで攻撃。そこに小波も加わる。朱里がテクラの突進をかわしてニー、フロントネックチャンスリー。上谷がテクラへスワンダイブもかわされる。しかしカウンターのドロップキックを叩き込み、舞華のバックドロップと上谷のドロップキックが合体。舞華と上谷が連係で大江戸隊を分断する。白川がテクラに延髄斬り。テクラが白川にカウンターのエルボー、ビッグブーツ、サイドからもビッグブーツ、ブレーンバスター。琉悪夏がセントーン、白川が突然グラビアポーズ、琉悪夏の突進を止める。桃と琉悪夏が合体を試みると、白川がまとめてDDT。舞華が琉悪夏に串刺しラリアット。ショルダーをぶつけ合い、舞華が打ち勝つ。白川と舞華が合体しボディープレス。舞華がブレーンバスターを狙うが、琉悪夏が阻止、大江戸隊が乱入し次々と串刺し攻撃、琉悪夏がブレーンバスターを決める。舞華が返してブレーンバスターのお返し。琉悪夏が立ち上がりネックハンギングボム。桃とテクラが合体も、朱里が分断し小波のスプレー攻撃を阻止。舞華が琉悪夏とラリアット合戦。舞華が打ち勝つが2カウント。舞華はフィニッシュを宣言も琉悪夏がショートレンジラリアット、冷凍庫爆弾狙い。上谷が止めて舞華がパワーボムの構え、上谷のネックブリーカーと合体、舞華がみちのくドライバー。最後は舞華が琉悪夏をフォールしてみせた。

朱里のコメント
朱里「おい小波、明日だよな。リングで1対1、覚悟しとけよ」

舞華のコメント
「おい大江戸隊、テメエらの大将を私がぶっ潰してやるから。明日で大江戸隊は解散だ。(観客に)明日もぜひご来場お待ちしています。ありがとうございます!」

舞華&白川未奈&上谷沙弥&朱里コメント

 

小波コメント

 

フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
〈王者〉

 

12分16秒、

pink♥devil→片エビ固め

〈挑戦者〉
〇吏南 八神蘭奈●

※第10代王者が10度目の防衛に成功。


 フューチャー・オブ・スターダム王者・吏南が10度目の防衛戦。この試合でベルトを守れば、姉・羽南の最多防衛記録に並ぶことになる。吏南は4日前の後楽園大会で羽南&飯田沙耶組を破り、JTOの稲葉あずさとともにNEW BLOODタッグ王座を戴冠したばかり。しかも羽南を破っての勝利とあって、この試合に向けさらなる弾みをつけたに違いない。そんな吏南に挑むのは、タイトル初挑戦となる八神蘭奈だ。八神はwaveのシングルリーグ戦に参戦し、ヤングブロックで惜しくも優勝は逃すもブロック1位通過という結果を残した。これが認められ今回のフューチャー挑戦を実現させた。また、負傷欠場の壮麗亜美に代わり5★STAR GPへのエントリーも決めただけに、吏南の記録を止めての初戴冠で、5★STARのリーグ戦にも勢いをつけたい。
 ゴングが打ち鳴らされ両者ゆっくりと歩を進める。ロックアップで組み合い八神がバックを取りにいく。腕の取り合いとなり、吏南がヘッドロックでグラウンドへ、八神のヘッドシザーズを吏南が抜けるがドロップキックからエルボー連打を食らう。八神がロープに振ろうとすると吏南は「いくかバカヤロー」と髪を引いてマットに叩きつける。吏南はヘアーホイップを連発し、コーナーに追い込むと顔面を踏みつける。八神がエルボー連打で向かっていくと吏南が仁王立ち、ビッグブーツ。八神のドロップキックをかわして吏南がドロップキック。ボディースラム狙いを八神が切り返してドロップキック、「いくぞ!」と叫んで串刺しミドルキック、サッカーボールキック、腕十字。吏南が「こいよ!」と挑発しミドル連打を受けて立つ。八神が倒すが、吏南がクリアー。吏南はロープに振られず変型卍固めでギブアップを迫る。吏南が丸め込むも2カウント。吏南が八神をロープにかけてビッグブーツ、DDT。八神が返すと、吏南はコーナーへ。八神が追いつきハイキック、デッドリードライブ、腕十字。吏南が反転しカバー。八神が返すと吏南はノーザンライト。八神がすぐに立ち上がりハイキック。両者ダウン。ともに立ち上がりエルボーの打ち合い。八神がミドルキック、吏南の動きを読んで腕十字。吏南が上になるが2カウント。八神は離さずに締め続ける。八神がストンピング連打、吏南が突進を止めて払い腰。吏南は八神の顔面を何度も蹴飛ばし、引き起こすとノーザンライトの構え。八神が切り返しミドル連打、吏南の突進にゼロ戦キック。吏南が返すと、八神のハイキックをかわしピンクデビルの構え。八神が切り返し、変型ギロチンから腕固め。吏南がなんとかエスケープ。八神が腕をクロスし持ち上げようとするが、吏南が切り返しハイドレンジア。八神が足を延ばしてエスケープ。10分経過。吏南がダイビングダブルニードロップ、返されるともう一発。八神がかわして丸め込む。返された八神がハイキックも2カウントどまり。八神は、吏南を引き起こし、ハイキック。吏南がかわしてノーザン、「まだだ!」と絶叫しダイビングダブルニードロップ。しかしギリギリで八神の肩が上がる。残り3分。吏南がピンクデビルを決めると3カウントが入った。
吏南「最多防衛記録タイ、10度目の防衛成功だ! まあ八神、オマエも、他団体でやってきたこと、結果残してきたこと、それはわかるけど、私はテメエよりも倍以上いろいろなこと経験してきてんだよ。まだ、これからもテメエには絶対負けねえからな、バーカ!」
八神「吏南さん。いや、吏南! デビューから半年未満で他団体に行って、頑張って結果出してきてやってんだよ! まあ、(CATCH THE WAVEヤングブロック)準優勝だし、今日も勝てなくて自分の今日は詰めの甘さとかわかってるけど、いま自分は絶対そのフューチャーのベルトを巻くっていう目標ができたんで、絶対それまで、もっともっと防衛記録伸ばして待ってろよ」
吏南「言われなくてもわかってるわ! 私は、夏休み入って、そのフューチャーのベルト、そしてこないだNEW BLOOD(タッグ)のベルトも取って22チャンピオン! フューチャー、次で最多防衛記録更新。誰(が挑戦者)?」
妃南がリングへ。
妃南「まずは、防衛おめでとう。これでちょうど羽南と記録が並んで、次が新記録。いまの吏南に新記録更新させるわけにはいかねえんだよ。しかも、NEW BLOODのベルトも巻いて、いまノリにノッてる吏南、このまま走らせるわけにはいかない。いまの吏南を止めるのは、私しかいないんだよ。だから次、フューチャーのベルト挑戦させてください」
吏南「来るの遅えんだよ、バーカ。オメエが休んでた期間、私は何倍も何倍も強くなってるからな。テメエと一緒にされちゃ困るんだよ。まあやってやるよ、楽しみにしとけ!」

八神蘭奈コメント

 

「札幌大会、自分初めてのタイトルマッチ。そして初めての北海道、ビッグマッチのセミというのメチャいろんな人に期待されてるのかなと思った裏腹、サイン会とかフューチャーよりも『5★STAR GP頑張ってね』の話題の方が多くて、ちょっとそこも悔しくて。もちろん5★STARこれから頑張るんですけど、このフューチャーというベルトをもっともっと期待されるベルトに若手が絶対していかないといけないと思うので、自分は絶対にフューチャーのベルトを巻いて、ゴッズアイいまいろいろ(あるが)、このフューチャーのベルトを巻いて壮麗さんの帰りを待って、自分がゴッズアイをスターダムを引っ張れる存在に絶対になります」

吏南コメント

 

「最多防衛記録タイ、10度の防衛成功ってことで、八神、まあ、まあまあ強かったよ。私にはまだなあ、勝てねえけど。ただ、さっきね、マイクでも言ったけど、オマエが他団体で積んできた経験と私がフューチャーのチャンピオンになってやってきたこと、私は比べ物にならないくらいいままでやってきたことに誇りを持ってるし、やってきたこと全然違うと思ってるから、これからもオマエにはまだまだ負けねえよ。次、最多防衛記録11回目の防衛戦の相手は妃南。まあ、言わせてみれば私がチャンピオンになってから11回目まで1回も(ベルトを懸けて)闘ってなかった。欠場とか、ケガで欠場とかあったけど、それにしても来るのが遅えんだよ。テメエが欠場していた間、私はまずチャンピオンになって2冠にもなって、強くなってるから。まあ、楽しみにしといてやるよ。以上」

ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
〈王者〉

19分16秒、

フェアリーマジック

〈挑戦者〉
●安納サオリ なつぽい〇

※安納が初防衛に失敗、なつぽいが第23代王者となる。

 安納サオリとなつぽいが白いベルトをめぐりコズミックエンジェルズ同門対決。一時はセンダイガールズの岩田美香に奪われたワンダー・オブ・スターダム王座だが、仙女7・15後楽園で敵地に乗り込み奪還に成功したばかり。そのうえ、岩田の保持していた仙女ワールド王座も奪取し2冠王となった。今回はなつぽいとの白いベルト戦で、仙女王座はDASH・チサコとの防衛戦も控えている。なつぽいはかねてから白いベルトの挑戦をアピールしており、安納との対戦は念願のカード実現にもなる。両者はシングルでしのぎを削った間柄でもあるが、コズエン同門対決となってからはどんな闘いが展開されるか。安納が再び白いベルト防衛ロードに歩み出すのか、それともなつぽいが白初戴冠なるか?
 視殺戦から始まり、安納がコーナーに戻ろうとしたところでなつぽいがポイ捨てジャーマン。フェアリアルギフトを安納がかわすと、なつぽいがミサイルキックをかわしてドロップキック。場外に落ちた安納になつぽいはプランチャ狙い。すると安納がステップバック。安納が間合いを取ってリングサイドをゆっくりと歩く。なつぽいが急かすも安納は戻らず。安納が戻るとなつぽいがドロップキック、コーナーで顔面を踏みつける。なつぽいがコーナーに振ると、突進をかわされるも、ドロップキック。なつぽいがインディアンデスロックを仕掛け腕も取ってブリッジ。さらに右腕をロープにかけて締め上げるとドロップキック。ネックブリーカー狙いを読んでいた安納だが、なつぽいが連続で腕を蹴り上げる。なつぽいは「サオリどうした!?」と挑発しながら腕にストンピング。安納がフィッシャーマンで叩きつけ、ダブルリストから極楽固め。体制が崩れても安納が締め続ける。なつぽいがエスケープすると、安納がビッグブーツ。エプロンに出ると、なつぽいが切り返しバックを取る。安納が切り返しフィッシャーマンでエプロンに叩きつける。安納はコーナーから場外に飛ぼうとするが、なつぽいが追いつき、エプロンにデッドリードライブで叩きつける。さらに場外プランチャで宙を舞う。阿野は場外マットにフィッシャーマン、バックをとられたなつぽいがフェースクラッシャー。両者とも19カウントでカムバックも、リング上でダウン状態。ヒザをついた状態でエルボーを打ち合い、10分経過。立ち上がってもエルボーの応酬。安納が延髄斬り、トラースキック。なつぽいが張り手、バックキック。安納が笑顔で立ち上がろうとすると、なつぽいがもう一発バックキック。「いくぞ!」と叫んでコーナーに上がろうとするが、安納が足を引く。なつぽいが顔面を蹴り上げ、あらためてコーナーへ上がりフェアリアルギフト。すると、よける安納にヒットする。なつぽいの突進を安納が止めて強引にジャーマン。なつぽいが返すと、安納はミサイルキック3連発、フェアリアルギフトを決める。天を指さしタンタンドル。しかし、なつぽいが返してみせる。安納がバックを取ると、なつぽいが「いやだ!」と抵抗しエスケープ。安納が突進すると、なつぽいがジャーマン、安納もジャーマン、なつぽいがポイ捨てジャーマン4連発。15分経過。もう一発ジャーマンを放ち、さらにポイ捨てジャーマン。安納が返すと、なつぽいはフェアリアルギフトを投下。「まだ!」と叫ぶとフェアリーストレイン。決まったと思われたが、安納がクリアー。ダウン状態の安納が立ち上がりドラゴンスープレックス。なつぽいが返すと、安納はジャパニーズオーシャン狙い。なつぽいが切り返すが、安納が投げっぱなしでジャパニーズオーシャン。両者ダウン状態。お互いが呼び合い立ち上がると、なつぽいがクロスボディー、安納がジャーマン、なつぽいがジャーマンでホールド。安納が切り返し、なつぽいも切り返しフェアリーマジック。3カウントが入り、なつぽいが白いベルトをゲットした。試合後、リング上ではなつぽいと中野がハグ。中野はダウン状態の安納も、なつぽいとともに抱き寄せた。
なつぽい「(マイクを受け取り倒れ込む)サオリ…、きょうは私が勝ったよ。やっと、念願の白いベルト巻きました!そして、やっと…やっと、サオリに勝ちました。サオリ、ウチらの闘いにはゴールなんてないよね」
安納がうなずく。
なつぽい「常にうちらはスタートライン。今日また新たなスタートラインに立ったと思ってる。これからもそうやってウチらはずっと離れられないんだと思う。どう思う?(マイクを向ける)」
安納「この言葉しかないやろ。せやな!」
なつぽい「サオリ。ぽいはね、夢を叶えるために大事にしてることがある。努力とかあきらめない気持ちとか、それはもちろんぽいはね、少しの勘違いと根拠のない自信。それがあれば絶対夢は叶えられると信じてる。でも、こんなぽいでも悩んだり落ち込んだりすることもあるんだよ。そんなときに支えてくれるのは仲間。そして奮い立たせてくれるのはライバル。そのどちらもが、サオリ。次も負けない!絶対に(小指を出す)」
安納がリング下から応じる。
なつぽい「やっぽーい!やっぽーい!みんな、本当にありがとう。締めるのイヤだな。終わりたくないな。でも、今日勝ったワンダー・オブ・スターダムチャンピオンのなつぽいことなつぽいが1DAYを締めくくりたいと思います。やっぱり夏はなつぽいの夏だよね。これからなつぽい、スターダムの最上級に駆け上がっていきます。ちょっと勘違いと思うかもしれないけど、そんな勘違いも悪くないよね。みんな、これからもついてきてね。みんなばいぽーい!」

安納サオリコメント

 

「はー、なつみに負けた。思えばプロレスラー人生、9年間、ずっとなつみがそばにいた。オマエらプロレスラーなんて認めへんからなって言われたとき、仲間がどんどん消えていったとき、プロレスの枠越えて2人で頑張っていこうと思ったとき。お互いの道をそれぞれ歩んだとき。再びこうやってまた出会ったとき。ともに輝こうって前向いたとき。私が下向いたとき。離れてても一緒にいても、なつみはずっとそばにいた。あー、悔しい…くないことはない!めっちゃ悔しい!悔しいに決まってるやん。なつみに負けてんで。でも、やっぱり負けたくない。なつみには勝ちたい。なつみは私の最強のライバルで最高の相方やから。それはずっと。私は守るものがあるから。忘れへんこともある。8月もプロレスを届ける、安納サオリを」

なつぽいコメント

「ワンダー・オブ・スターダムチャンピオンになりました。なつぽいこと…なつぽいです。やっとあこがれ、そして夢を現実にしました。このベルトは情念とかドロドロしたとか言われてきたけど、ぽいはこのベルト、スターのベルトだと思ってる。私があこがれた白いベルトはスターのベルトだった。なつぽいがこのベルト、真っ白に、キラキラに輝かせます。プロレス界で一番みんなを笑顔にできるのはなつぽいだから。サオリ、サオリがいなかったらいまのなつぽいはいないよ。これは本当に本当に心からそう思ってる。一緒にプロレスラーの道、歩んでくれて本当にありがとう。これからもサオリの先をいくから。絶対負けないよ。ばいぽーい!」

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