小川「本日はお忙しいところ列席いただきましてありがとございます。本日はスターダムの旗揚げメンバーであり所属選手であります高橋奈苗選手が退団することになりましたので発表したいと思います。高橋選手の方からは、4月の下旬に退団したいと意向がありまして、ゴールデンウイークから先日の10日ぐらいまでかけまして、スターダムの興行がかなり重なっておりまして、そのゴールデンウイークの時点でも今日発表するってことが決まっていたんですけど、発表が遅れました。本人から退団にさいしてのメッセージをしていただきます」
奈苗「スターダムの高橋奈苗を応援してくださったファンの皆さん本当にありがとうございました。わたくし高橋奈苗はスターダムを退団させていただくことになりました。理由としましては昨年後半頃から後輩たちの目覚ましい活躍、成長を感じるようになりました。タッグパートナーであった宝城カイリは今や赤いベルトのチャンピオン。そして旗揚げメンバーの1期生、岩谷麻優はトーナメント優勝したり立派なメインイベンターになりました。そうした時に高橋奈苗個人としてまだまだ挑戦できるんじゃないか、まだまだ挑戦したいそういう風に思うようになりまして、小川社長に退団を申し出たところ、快く送り出してくださったので、それに関して本当に感謝しています。今後に関しては、まずは足の怪我のリハビリに専念したいと。まずはそれを治さないと話にならないので、それを一番に考えています。またプロレスのリングに戻る日がやってくると思いますのでファンの皆さんも待ってくださってるそういうメッセージもいただきますので、高橋奈苗これからも頑張ります。よろしくお願いいたします」
小川「本来でしたらスターダムのリングで引退という形をとって巣立っていただきたかったんですけども、でも高橋奈苗らしいプロレスを今後もやってほしいし、高橋奈苗は高橋奈苗らしい生き方をしてもらいたいと思います。今までありがとうございました」
奈苗「ありがとうございました」
–最初に奈苗選手の意向を聞いたときはどういうお気持ちでしたか?
小川「怪我の状態が自分が予想していたより悪い状況でして、2.3カ月かかるという状況の中で6月ぐらいに復帰できるのかとか、5月なのかとか常に思っていたんですけども、その中で今言った通りスターダムのリングで最後を遂げてほしかったっていうのはあったんで、残念なんですけど、高橋奈苗はスターダムの枠では収まりきらないのかなと思いまして意向を受けました」
–高橋選手は足首の怪我が治って復帰後はフリーということになるんですか?
奈苗「まだ何も考えてないです」
–昨年末から考え始めたとおっしゃっていましたけど、4月下旬まで悩み続けたんですか?
奈苗「悩み続けたというのは違うんですけど、常に色々なことを考えていた中でそういうときが来たのかなという感じです」
–最終的に4月下旬に決断を決めた理由は何だったんですか?
奈苗「時期に関しては理由というのは自分の中でもこれとは言えないんですけど、さまざまなことがあった中で、そういう結果になったということだと思います」
–2月の後楽園で起きた出来事というのはこの決断をするにあたり、遅らせたか、早めたか、全く関係ないか、どれでしょうか?
奈苗「その試合に関して時期が遅れたとか、早まったとかは関係ないと思います」
–スターダムの中でケガ人や欠場してる選手が多い中のこのタイミングに関してはいかがですか?
小川「選手の人数分だけ観客動員数にも関係すると思っていますが、本人が新しくやり直したいという意向がありますのでそれは尊重しました。来年20年ですか?20年なんでプロレスラーとして20周年が一つの節目なので、いい形で飾ってもらえればいいかなとは思うんですけど、先に言いますと今後のスターダムに上がるとか上がらないとか話がありますが、それは高橋奈苗っていう選手がフリーになったっていうことなんで、スターダムではないということなんで、我々が高橋奈苗選手に出てもらいたければ出場交渉することもあるでしょうし、それは今後の成り行きですね」
–17日の後楽園がありますけど、そこでファンの前で挨拶などはありますか?
奈苗「次リングに上がらせていただくときはコスチュームを着て上がりたいと思っているので挨拶には伺わない予定でいます」
小川「スターダム4年5カ月の歴史がありまして、歴史を創ってる最中だと思っているんですよスターダムという団体の。これが5年、7年、10年と続いていけばいい中で、高橋奈苗は初代ワールド・オブ・スターダムのチャンピオンであり5★STAR GP2013優勝とか色々タッグのベルトも獲ってますし、その歴史が消えることはありませんので、スターダムが団体として活動していく限り高橋奈苗という名前は残っていくと思います」
–先の出場の可能性についてはわからないと小川社長はおっしゃっていましたが高橋選手も今は同じ気持ちですか?
奈苗「はい」
小川「スターダムは高橋奈苗が教えた選手がたくさんいますから、また機会があってそういうイデオロギーがぶつかり合えばいいと思います」
–他の選手達には報告しましたか?報告していたらどんな反応でしたか?
奈苗「さみしいとかいう返答がありました。プロレスのリングにいればいつか道が繋がるときがくるかもしれませんし、絶対もう会えないとかそういうことはないと思うので。まずは自分の怪我を治して頑張っていきたいって気持ちでいます」