なつぽい&安納サオリのデビュー当時の映像がスクリーンに映し出され、2人がステージに登場。「プロレス、やりませんか?」
なつぽい「プロレスラー? イヤです! だって私、女優さんになるんだもん」
安納「プロレス? リングで闘うの? 無理、無理、無理。えっ? なんのために?」
なつぽい「最初はね、光を浴びるのが夢だった。テレビに映る人たちみたいに、誰かの記憶に残るキラキラした存在になりたかった。でも、私が私になれたのは…このリング。殴られて、倒されて、転がって、痛みと汗の中だった。それでも私を見てくれている人たちがいた。名前を呼んでくれる声があった。『大丈夫だよ』って笑ってくれる仲間がいた。その一つひとつが立ち上がる勇気になった。ねぇ、私ここまで来たよ。たっくさん泣いて、たっくさん悔しくて、それでもいま胸を張って言える。夢は嘘じゃなかったって!」
安納「私は舞台の上でしか生き方を知らんかった。誰かが書いた台詞に守られ、誰かの役になってた。でもリングに立った瞬間、その台詞は全部剥がれ落ちた。笑顔も、涙も、強がりも、全部本物じゃなきゃ通じへん。嘘はきかん。だからこそ、本当の自分を掘り出せた。支えてくれる仲間、背中を預けられる人たち、傷ついた私をそれでも見てくれたアナタ、全部の思いが私の10年をここまでひっぱって来てくれた。私はここで生まれ変わった。そして今、もう一度命を懸ける!」
なつぽい「この10年、アナタの声が私をここに立たせた」
安納「この10年、アナタのまなざしが私を闘う自分にしてくれた」
なつぽい「夢じゃない、逃げない。ここが私たちの本当の舞台」
安納「リングが私に嘘のない生き方を教えてくれた。来たよ」
なつぽい「来たね」
安納「このときが」
2人「アナタと一緒に見たかった景色がある。このリングで、すべてを表現する」
なつぽい「すべてのはじまりはここからだった」
2人「アクトレスガールズ入場!」
アクトレスガールズによるアクトレスタイム公演がリング上で展開される。