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BERITA
2026/08/21
コラム

安納サオリ 盟友・なつぽいとの8・23両国決戦へ本心激白「悔しい思いさせて、もうちょっとプロレスしたいなって思ってもらいたい」

〝絶対不屈彼女〟こと安納サオリがインタビューに応じ、来年1月3日の横浜武道館大会をもって現役を引退するなつぽいへの思いを激白した。事実上のなつぽい引退ロード第1弾となる8月23日の東京・両国国技館大会では、最後のシングルマッチを行う。「後悔のない夏」と位置づけた決戦に向け、心の奥底に抱く盟友への本音とは――。

――インタビュー場所を海が見えるこの場所に選んだのは

安納 たまにこうやってさ、あんま人がおらんところとか、きれいな景色を見ながら心の内をしゃべろうと思いまして。

――8・23両国決戦が近づいてきた

安納 私自身も「最後のシングルマッチ」っていう言葉をなつみ(なつぽい)に投げかけましたけど、正直実感がなんかなくて。私となつみも同じ時期(2015年5月31日のアクトレスガールズ新木場大会)にデビューしたので、ま、11年間になるんですけど、ほぼ一緒にいたので。隣にいなかった時もありましたけど、やっぱずっと横にいた存在がいなくなるって、どんな感じなのかなって。

――出会いはプロレスデビュー前だった

安納 12年前かな? 2014年に舞台で初めて共演して。その時まだ10代のなつみですよ。コロコロしてて、「サオリさん、サオリさん!」みたいな。もうかわいくて仕方なかったです。私もめっちゃかわいがってて、「なっちゃん〜! かわいいね〜」みたいな感じでした。舞台終わってからは接点とかなかったんですけど、私が「アクトレスガールズ」を旗揚げするからとお誘いいただいて、1人で練習してる時に、続々と仲間がやってくる中になつみが現れて…。

――プロレスで再会したんですね

安納 その時はめっちゃ覚えてるんですけど、「うわっ、なっちゃん来た…」ってなったんですよね。ちょっと恐いなって。「恐い」っていうのは多分ライバル心というか、こんなかわいい子が入ってきたら持ってかれるっていう思いがあの時はすごく強くて。そのころから思い返せば、なつみに対してはライバルとしての目で見てたなっていうのはありました。私がなりたくてもなれない像をなつみが思いっきりやっていたんで、そこも悔しかったですね、デビュー戦から。やっぱりかわいいし、みんなのアイドルだったので。私もかわいい女の子になりたかったけど、うーん。「羨ましい」って言葉が強かったのかも。あのころのなつみに対する思いっていうのは。

――安納選手がお姉さんで一歩先をいっているイメージだったが内心は違った

安納 そうなんです。その後なつみとタッグを組んだりとかして、ツートップとしてその団体盛り上げていったんですけど、なつみが2018年に卒業して。それから会わない期間があったんですが、2023年に再会するまで5年間の空白があるんですよね。空白の5年間は接点があったか? なかったです。でもなつみは、すごい連絡とかくれて。「ご飯行こうよ」とか言ってくれたんですけど、その時ちょうどなつみがスターダムに入る時で。もうそれを見た時も私はやっぱ絶望というか…。「うわっ、なつみがついにスターダム行った…」っていうふうになって。自分もフリーとして活動していて、あんまりうまくいってない時期とかになつみがスターダムに所属になってキラキラ輝いている姿や、なつぽいとしてやっていくぞ!っていう姿を見て、それをなつみの口から素直に聞けないなと思って、遊びやご飯に誘われても断っていました。私が大人じゃなかったですね、あの時は。

――23年4月に安納選手がスターダムマットに復帰したことで、なつぽい選手と再会を果たした

安納 本当、久しぶりの再会で。あのときはKAIRIさんと3人で組んで(アーティスト・オブ・スターダムの)ベルトを取って、ま、こっから仲間としてやっていこうみたいな感じだったんですけど、やっぱどっかでちょっとなつみと壁があって。再会してすごい楽しかったし、息も合うなって思ったんですけど、なんかこの壁だけが取れなくて。それって空白の5年間のお互いの思いだったりとかっていうのが結構邪魔してる、本音で語れないなって思ってたんですね。そんなときに試合で誤爆をしてなつみの蹴りをもらって「お互いの技で対話せなあかんな」っていうふうにすごく思って、シングルマッチが決まりましたね。

――23年7月2日横浜大会のインディアン・ストラップマッチですね

安納 お互いの手にストラップをくくりつけて戦ったんですけど、特殊なルールでね。このストラップが邪魔で仕方なかったんですよ。でも今思い返せば、そのストラップがうちらの中にあった壁を表してたのかなと思って。でも戦った後は…ウチらの中にあった壁というものがなんかなくなりましたね。その前に(記者会見でも)ぶつかりがあったんですよ。「こんなに嫉妬してたんだぞ!」「SNSはミュートし合ってたんやで!」「絶対なつみには負けたくなかった」「サオリには負けたくなかった」みたいに。周りから見たらちっちゃいことかもしれへんけど、多分うちらにとってはすごく大きいことで。そのライバル心っていうのが5年間でどんどん、どんどん大きくなっていった。だから戦ってよかったです。

――この試合を経て2人の関係は

安納 ちゃんと言い合えるようになりましたね。本格的になつみとスターダムで組んでいくようになって、もうなんか当たり前になりましたね。大きな存在として隣にずっといました。もう背中を任せられる存在として、私がスターダム来てもう3年間、本当に安心できる相方です。なんかね…本音を言うと、まだ隣にいてほしいなって思いますよ。いろいろしたいこともあるし、私自身もまだもっと上を目指したいし、なつみとやったらできること、こんなに安心できて、信頼できて、言葉なくても何でも分かり合える相方っておらんなと思って。だから…多分私自身が一番心細いかもしれない。なつみにはこういうこと言ってないです。なつみも勇気を出して決めたこと。だから、もちろん応援したいし、応援するし…。ずっと当たり前って思っていたけど、ずっとじゃないんだって実感しました。

――8・23両国の安納vsなつぽいは、来年1月3日横浜武道館大会までの引退ロード初戦となる。なぜ最初の相手に名乗りをあげたのか

安納 引退ロード第1弾みたいな感じですよね、〝ばいぽいロード〟の。私と戦うことで、なつみがこのばいぽいロードを突っ走っていける背中押しになれたらいいなって思ったのと、私は一番がいいなって思って。「最後が安納かな」って思ってる方も多かったんですけど、最初が好きなんですよね。なつみはね、私に負けることが多分一番嫌だと思うんです。多分それがまた活力にもなるかなって思うから、私が勝って。「本気の真剣勝負」でしたっけ? なつみが言ってくれた言葉。遠慮なんてお互いないし、ぶつかり合うことでまた分かり合えることもあるから。なつみに悔しい思いをさせて…、本音はもうちょっとプロレスしたいなって思ってもらいたいなって気持ちもあったり。お互い負けたくないんで。これはライバルだけど、相方だからこそ思う感情なんですよね。負けない。勝つ!

――スターダムマットでの対戦成績は1勝1分け1敗の五分だ


安納 そうや! うちららしいなと思いますね、その結果も。どんな戦いになるんやろ。まあ来るでしょうね。なつみはね、なつぽいなんで。でもなつみも覚悟してますよ。安納サオリを知ってるから。最後のシングルマッチ。私の今夏のテーマが「後悔のない夏を過ごす」なので、なつみと後悔のない最後のシングルマッチをします。

あのう・さおり 2月1日生まれ、滋賀・大津市出身。高校卒業後、女優を目指し滋賀から上京。2015年5月にアクトレスガールズでデビューした。同団体のエースとして、18年11月には初代AGW王者に君臨。19年12月の退団後は、フリーとしてOZアカデミーやアイスリボンで活躍した。23年4月の後楽園大会でKAIRIに呼び込まれ、約6年ぶりにスターダムマットに帰還。COSMIC ANGELSに加入し、同年8月にはなつぽいとのタッグでゴッデス王座、12月の両国大会ではワンダー王座を初戴冠した。25年5月には、なつぽいとの10周年記念興行をプロデュース。26年4月の横浜アリーナではデビュー4か月のフワちゃんに敗れ、〝フワちゃんに負けたオンナ〟となった。

▼大会情報はこちら

https://wwr-stardom.com/schedule/20260823/