2020/03/23 NEWS

【3/24後楽園大会直前企画】岩谷麻優インタビュー「エースという自覚が芽生えました」

3/24「シンデレラ・トーナメント2020」後楽園ホール大会の1回戦にて、木村花との対戦が決まった岩谷麻優選手に直撃インタビュー! 3/8「NO PEOPLE GATE」での鹿島沙希戦を振り返りつつ、現在の心境をあれこれ聞いてみました。

■初めての“無観客試合”で不安と緊張も…

ーーまずは先日、3月8日に後楽園ホールにて開催された「NO PEOPLE GATE」無観客試合を振り返ってみていかがでしょう?

岩谷 初めての“無観客試合”だったので、ちゃんとできるのか不安もあったし、緊張もしてましたし…。今まではやられてもやられても、お客様の声援で『頑張らなきゃ』っていう後押しをしていただいてて、自分は一人で闘える人間ではないので、お客様あっての岩谷麻優だと思ってるので、怖さはありましたね。

ーー試合が成立するかどうかの?

岩谷 はい、あと相手が…鹿島沙希がメインをやって大丈夫なのか?っていう不安もあったんですよね。今までもタッグパートナーだったので信頼はしてるけど、自分の技を100%出せる相手かって言われたら怖い部分もあって。

ーールールもランバージャックという特別ルールでしたね。

岩谷 そうですね、ルールをランバージャックにしたのも怖い点で。向こうは今までSTARSとしてやってきたのに、STARSを裏切って違うユニット(大江戸隊)に入ったので、これは他のSTARSのメンバーも思う部分はあると思ったんですよ。だからユニット対抗にしようと。

■相手の力を100%引き出して、さらに自分が勝つことが目標

ーー鹿島選手は今や大江戸隊ですからね。

岩谷 今の大江戸隊って、キャラがガラッと変わって正直面白くないと思ってたんです。でも、岩谷麻優と絡むことによって大江戸隊のキャラを最大限に引き出したいって思ったんですよね。最近は赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム)のチャンピオンとしてベルトを守っていくことも当たり前なんですけど、相手の力を100%引き出して、さらに自分が勝つことを目標として毎試合やっているので、今回の試合は大江戸隊の良さ、最低でしたけど、ある意味、大江戸隊の良さを出させることができたと思ってます。

ーー無観客という点は?

岩谷 寂しかったは寂しかったですけど、画面越しに1万人以上、後楽園ホールには入りきらない人数のお客さまが見てくださってるって思って。入場前に『今、○○人が見てるよ!』っていうのを聞いたり、コメントで「麻優がんばって!」って来てるのをパソコンでチラッと見てたので、その時には不安はなくなりましたね。

ーー応援のコメントやスーパーチャットもたくさん来てましたね。

岩谷 これだけ多くの人が見てくれてるんだったら、今まで以上の岩谷麻優の良さを出さなきゃいけないって思って。自分自身への挑戦でもありましたね。

■(ライガーさんには)最初からご機嫌取りにいきました!笑

ーー入場からスモークがたかれるなど演出も普段とは違う雰囲気でしたね。

岩谷 やっぱり見渡してもオレンジシート(座席)しかないし、関係者さんもみんなマスク着用で異様な雰囲気ではありましたね。

ーー解説席にはライガーさんもいましたね。

岩谷 緊張しましたよ、怒られるんじゃないかと思って(笑)。最初からご機嫌取りにいきましたもん、リストバンドもそっちに投げて。

ーーナイスキャッチでしたね、ライガーさん。

岩谷 良かったです! ゴマ擦った甲斐があって解説でもこっちの味方についてくれて(笑)。でもライガーさんの解説で初めてスターダムを観た方にも分かりやすかったと思いますね、こっちがベビーで、大江戸隊がヒールなんだってしっかり説明してくれてましたので。

ーー“大江戸隊”としての鹿島沙希選手はいかがでしたか。

岩谷 ただ単に裏切った、ただ単に隣にいたくなかった、だけじゃないことがちゃんと伝わってきました。今までがあまりにも仲良すぎたので「なんで?なんで?」って私からしたら未練タラタラだったんですけど、試合をしていく中で、あの人の覚悟も伝わったし、思ってることも試合で伝わってきたので。これからは敵同士として、容赦なくやろうと思いましたね。

ーーいい好敵手になりそう?

岩谷 ライバルとは呼べないけど、潰しがいのある人間ができました。

■“ナントカ行進曲”って何ですか?

ーー新生・大江戸隊はいかがでしょう。

岩谷 あの日、セミの試合が急きょなくなって、今の大江戸隊のリーダーの(刀羅)ナツコがメインのセコンドにつけることになったんですけど、それもなんか運命というか、逆に良かったかなと。試合がなくなったことは本人も納得いかないだろうしお客さまも「え?」ってなったでしょうけど、大江戸隊としては良かったのかなと。

ーー試合途中には階段から転げ落ちる場面もありました。

岩谷 あれも大江戸隊のせいなんですけど、人生で初めて背中に“たんこぶ”ができました(笑)。あとでコメント見たら“ナントカ行進曲”って何ですか?

ーー「蒲田行進曲」ですね、コメント欄は大盛り上がりでした。

岩谷 蒲田行進曲? 聞いても分かんないけど(笑)、でも面白かったですね、ランニングスリーで場外へ投げたり、ハチャメチャなことができたので。

ーー無観客だからこそというか。

岩谷 お客さんがいないからこそできた試合だったかなと。入場のスモークの量も凄くてテンション上がりましたし、全部がいい経験になりましたね、やってよかったなな~と。

■一番の演出は“お客さんの声援”なんだなって

ーーもう一回やりたいですか?

岩谷 いえ、もうやりたくはないですね! もう二度と経験したくはないけど、貴重な経験になりました。やっぱり一番の演出は“お客さんの声援”なんだなって、改めて実感しました。

ーー今年2度目の『週刊プロレス』の表紙もゲットしましたね。

岩谷 そう、ビックリしました! いつも #岩谷麻優 でエゴサーチしてるんですけど、それで『週プロ』の表紙の写真が出てきて、今回はクソブサイクな写真やんけ~って(笑)。

ーーただプロレス界に新たな歴史を作ったかもしれません。

岩谷 誰もが経験したくても経験できないことじゃないですか、無観客で試合をするって。主催者側も踏み切るのに勇気がいることだと思うし、それを全世界に生配信するって! 下手したら放送事故になりかねないし、この時期だからこそできることだし、挑戦、チャレンジって大事だなと思いました。やってみて損はないし、結果的にうまくいったと思います。

■(試合中止で)お客様のほうが辛いんじゃないかな

ーー期待に応えられる岩谷選手も素晴らしいです。

岩谷 このブシロード体制になってから無茶振りみたいなことも多くなった気がするんですけど、それに対応できるようになったことで、自分自身に凄く成長を感じるし、今はスターダムの顔としてやらせてもらってるので、自分がヘタなことをしたらスターダムのイメージが崩れるので。そこをきちんと心がけるというか、スターダムの“エース”という自覚は芽生えました。

ーースターダムの“アイコン”から“エース”へ成長ですね。新日本プロレスなど、他の団体さんも試合がなく辛い状況ですが、試合できたことは幸せかもしれません。

岩谷 やっぱり選手にとって試合ができないことが一番辛いんですよね。だから本当に…試合できて良かった…語彙力(笑)。

ーー素直な感想が出ました(笑)。ただ中止になっている大会もありますよね。

岩谷 こんなに中止になると思わなかったですけど、選手達より、お客様のほうが辛いんじゃないかと思います。せっかくチケット買ってくれて、早く試合にならないかなぁ、会いたいなぁって思ってくれてたはずなので。

ーー今までは試合を見て、サイン会で選手と触れ合ってということが普通でしたからね。

岩谷 楽しいことが2つもあるのに、直接会って話したかったでしょうし…。

ーー試合のない間にできることをやりたいですよね。

岩谷 試合が見られない間、SNSでしか選手の生の情報って見られないですよね、Twitterとかインスタとか。今までも結構スターダムの選手って更新してるほうだと思うんですけど、今この時期、情報量が多いなって思います。自分も何見ていいのか分かんないですけど、最近はファンクラブサイトのブログとかよく見てますね。Twitterとかだと文字数の制限があるけど、ブログだと制限なくみんな書いてるし、写真もいっぱい上げてるから、これは一つのコンテンツとしてアリだな~って思って見てますね。

ーーお客様からのコメントもダイレクトに届くので、試合のない時期のコミュニケーションとしてもいいかもですね。

岩谷 自分は長い文章苦手なのであんまり長く書けないんですけど、みんなどんなこと書いてるのかなって毎日チェックしちゃいます。

■今年は返り咲いて、もう一回ドレスが着たい

ーーファンクラブサイト『My STARDOM』の自然な告知ができたところで、3/24『シンデレラ・トーナメント2020』へ向けての意気込みはいかがでしょうか。

岩谷 今まで初代と二代目、自分が連覇して、三連覇なるかというところでトニー・ストームに譲ってしまったんですけど、『シンデレラ・トーナメント』っていうのは自分が飛躍できたトーナメントでもあったし、1年に1度の大事な日!って感じですね。今年は返り咲いて、もう一回ドレスが着たいなって思いますけど…このトーナメントって優勝すれば発言権が与えられると思うので、もし違う選手が優勝したらその時はちょっと恐怖です。

ーー赤いベルトへ挑戦される可能性が出てきますね。

岩谷 そこだけ怖いです。ワンデイトーナメントなので、体力とか運とかいろんな要素が合わさってきますし、初参戦の選手も多くて…ドンナ・デル・モンドとか強敵揃いで誰と闘ってもけっこうしんどそう…。

ーールールは10分一本勝負、オーバー・ザ・トップロープありですので、そういう闘い方ができる選手が強そうですね。

岩谷 誰が優勝するかが予想できないメンツだから、見る側は面白いトーナメントだと思いますけど、やる側は最高で4試合だから絶対疲れるけど…岩谷麻優がもう一回ドレスを着る姿を見に来てください!

【PROFILE】
岩谷麻優(いわたに・まゆ)
https://wwr-stardom.com/fighters/mayu_iwatani/

▼3/24後楽園ホール大会をご観戦されるお客さまへ
【重要なお知らせ】新型コロナウィルス感染症への対応に関しまして
https://wwr-stardom.com/news/200320-2/

▼全選手が日替わり更新
ファンクラブサイト『My STARDOM』ブログ
https://blog.pia.jp/stardom/

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