第8回GODDESSES OF STARDOM~タッグリーグ戦~
10月13日(土)新木場1stRING(観衆285人)
◆デビュー戦 15分1本勝負 |
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妃南 |
5分24秒 外道クラッチ |
吏南 |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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木村花 |
6分48秒 変形メキシカンストラッチ |
スターライト・キッド |
◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○岩谷麻優 |
4分31秒 |
羽南 |
鹿島沙希 |
小野崎玲皇● |
◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○渡辺桃 |
5分37秒 |
米山香織 |
林下詩美 |
ルアカ● |
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○夏すみれ |
9分15秒 |
小波 |
“セッション・モス”マルティナ” |
AZM● |
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○花月 |
9分40秒 |
中野たむ● |
葉月 |
渋沢四季 |
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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ジャングル叫女 |
15分00秒 |
ビー・プレストリー |
刀羅ナツコ |
シャーダネー |
◆デビュー戦 15分1本勝負 |
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妃南 |
5分24秒 外道クラッチ |
吏南 |
これまでエキシビションマッチでリングに上がっていた羽南の双子の妹、妃南と吏南(小6)が正式デビュー。いきなりの姉妹対決が2日間にわたっておこなわれる。これまでは一緒にリングに入ったが、今回初めて別々の入場。正式デビューでリードを取るのは、どちらか?
先に吏南(姉、ピンクのコスチューム)、後から柔道着を着用の妃南(妹、青のコスチューム)が入場。姉妹で「お願いします!」と握手をかわし、ゴング。ロックアップの力比べから吏南が腕を取りに行く。妃南が取り返すが、すぐに吏南がバックにまわって腕を取る。妃南がヘッドロックからグラウンドにもっていく。吏南が抜けてヘッドシザーズ。妃南が脱出すると吏南が首投げからスリーパー。妃南がエスケープすると吏南がボディースラムの構え。妃南が丸め込みからドロップキック、ボディースラム。妃南は逆エビ固めでそり上げる。吏南がエスケープし妃南をマットに叩きつける。エルボーの打ち合いから妃南がかいくぐってドロップキックを3連打。妃南は大外刈りから押え込むが2カウント。妃南がボディースラムの体勢にいくが吏南が反対に叩きつける。吏南がマットに叩きつけるが妃南が返す。妃南がスモールパッケージで丸め込む。吏南も丸め込みのお返し。丸め込み合戦はどちらも譲らず。吏南のドロップキックをかわして妃南が外道クラッチ。これで3カウントが入り、妹・妃南の勝利となった。
妃南「あ、あ。今日はデビュー戦ありがとうございました。私の夢は三姉妹でアーティストのベルトを巻くことです。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします」
試合後は姉妹で四方に頭を下げた。
妃南&吏南のコメント
――正式にデビューしたが、いままでのエキシビションとは違った?
妃南「ハイ。やっぱり入場から、最後のマイクパフォーマンスまでが、エキシビションのときとは全然違ってて、今日、おとなになれた気がします(微笑)」
吏南「自分はコスチュームとか入場曲とか
も新しくなって、全然最初はデビューするっていう気がしなかったんですけど、入場曲が流れてからすごく緊張しました」
――姉妹でエルボーなど殴り合うのはどう?
妃南「まあ、家でもケンカとかしてるんですけど、ここではもっとちゃんとできるんで」
吏南「負けたくないです! 姉妹だからこそ」
――家ではどういうケンカをしている?
妃南「髪の毛引っ張って…」
――今日は妃南が勝ったが、明日も同じカードが組まれている。
妃南「明日も私は吏南から3カウント取りたいと思います」
吏南「今日は負けちゃったんですけど、明日もあるので、このチャンスを逃さないで次は自分が勝ちたいと思います」
――今日明日は2人で試合をするが、これからは当然ほかの選手たちとも闘っていくことになる。目標とする選手は?
妃南「目標とする選手は、いまはもう引退しちゃったんですけど、美闘陽子さんのような選手になりたいです」
吏南「自分は、自分より先にデビューした先輩たち全員を倒せるレスラーになりたいです」
――先ほどアーティスト・オブ・スターダム王者になりたいと言っていたが、姉(羽南)とは闘いたい、組みたい?
妃南「最初は闘いたいです」
吏南「自分は、闘いたいし、(羽南は)お姉ちゃんだからこそ勝ちたいです」
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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木村花 |
6分48秒 変形メキシカンストラッチ |
スターライト・キッド |
フューチャー・オブ・スターダム王者のスターライト・キッドが木村花と一騎打ち。花は正式に大江戸隊を離脱し、10・23後楽園で花月の赤いベルトに挑戦することになった。が、花は現在の目的を「大江戸隊とスターダムの破壊」とし、「団体を背負う」とする花月を「団体の飼い犬」と批判している。だとすれば、ユニットこそ異なるものの、花にとってスターダムのキッドは格好の餌食だろう。花が花月に見せつけるような圧勝劇を展開するか、それともキッドが所属の意地でどこまで食らいつくか。
ニューコスチュームの花がキッドをロープに固定。背中へのビッグブーツを放ち、顔面を蹴飛ばしていく。キッドが向かっていくが花が蹴り倒して片足でカバー。花はキッドを引き起こすと「なんでこんなカードを組んでるんだよ、ナメんじゃねえぞ!」と怒りをぶつける。キッドがエルボーで向かっていくが花は一発で倒す。キッドが高角度のDDTから619,その場跳びムーンサルトで反撃。しかし花がコーナーに叩きつける。それでもキッドはビッグブーツをかわしてドロップキック。花が返すと、キッドはダイビングクロスボディー。花が受け止めるがキッドが丸め込む。花が返すとキッドはエルボー乱打。しかし花が正面からカウンターのドロップキック、逆エビ固め。キッドが619も花がかわしてロープに追い込む。5分経過。花が滞空時間の長いブレーンバスター。キッドが返すと、花はコブラツイスト、マスクにも手をかけてグラウンド卍へ。さらに腕固めでギブアップを迫る。足も取って締め上げるとキッドがタップ。花はキッドのマスクを剥ぎ取り場外に投げ捨てた。
入場式
木村花、スターライト・キッドはパートナーがまだ来日していないため1人で登場。花はリングに上がるも、すぐに退場してしまった。
選手宣誓は中野たむ&渋沢四季組がつとめた。
「宣誓! 私たちゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ2018出場全12チームは、全身全霊で優勝を目指して一生懸命闘い抜くことをここに誓います!」
◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○岩谷麻優 |
4分31秒 |
羽南 |
鹿島沙希 |
小野崎玲皇● |
「第8回ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦」が岩谷麻優&鹿島沙希組vs羽南&小野崎玲皇組の公式戦で開幕。岩谷麻優&鹿島沙希組は9・30名古屋ダブルヘッダーでアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取もゴッデス・オブ・スターダム王座をジャングル叫女&刀羅ナツコのJANに明け渡してしまった。それだけに今回のタッグリーグ戦は仕切り直しの意味もある。相手は羽南&小野崎玲皇の若手コンビとあって取りこぼしはないだろうが、羽南は2人の妹が正式デビュー、小野崎は自力未勝利のままエントリーでリーグ戦内での自力初勝利を狙ってくる。羽南&小野崎には前タッグ王者との対戦はビッグチャレンジ。どこまで食らいつくか、スターダムの未来を懸けた闘いとなる。
両チームともクリーンに握手をかわし、岩谷と羽南が先発に名乗りを挙げる。しかし羽南組が奇襲攻撃を仕掛け鹿島を場外においやると2人で岩谷を攻める。しかし岩谷は羽南を切り返してボディースラムで叩きつける。羽南がエルボー連打にいくと岩谷は一発で倒してみせる。なおも羽南がエルボー連打も岩谷が受けて立つ。岩谷がよろめくと羽南がドロップキック。小野崎が岩谷にエルボー連打からランニングエルボーも連発。しかし岩谷がカウンターでドロップキック。鹿島がタッチを求めるが羽南にリング下に落とされる。羽南組が岩谷を捕獲。小野崎が控えの鹿島を落として岩谷に2人で串刺し攻撃。羽南が岩谷をコーナーに振ってドロップキック。柔道殺法の連続から押え込むが岩谷が返す。羽南は再び鹿島をリング下へ。小野崎が岩谷に串刺しエルボーアタック。羽南が鹿島にカットさせず小野崎が押え込む。返した岩谷に羽南がSTO、小野崎が丸め込みの連続へ。鹿島がようやくカットし小野崎と羽南をマットに叩きつける。鹿島が小野崎にダイビングフットスタンプ、羽南にはフェースクラッシャー。岩谷がバックを取るが小野崎が切り返し丸め込む。鹿島が小野崎をボディースラム、岩谷がフロッグスプラッシュ。これで3カウントが入り、岩谷組が初戦を白星で飾った。
◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○渡辺桃 |
5分37秒 |
米山香織 |
林下詩美 |
ルアカ● |
白いベルトの王者・渡辺桃からの要請を受諾したビッグルーキー林下詩美がタッグリーグ戦にエントリー。シングル(5☆STAR GP)準優勝から、こんどそとばかりに優勝を狙ってのタッグリーグ戦参戦となる。桃がリーグ戦を通じてユニット無所属の詩美をクイーンズクエストの一員にしようとしているのは会見などでの発言からも明らか。すでに試運転はしているが、リーグ戦を通じてどんな化学反応が起こるのか、今シリーズ再注目のチームになりそうである。初戦は米山香織&ルアカのJAN。JANの狙いはユニットによる決勝戦の独占か。そのためにはなんといっても必要なのがルアカの成長である。ルアカがあとからデビューの詩美にどんな闘いを挑むのか。ルアカにはきっかけをつかむ試合になるかもしれない。
ゴッデス王者の叫女&ナツコが米山&ルアカを迎え入れる。桃が相手チームとの握手を拒否。米山が「しないのかよ!」と怒りをあらわにすると先発に名乗りを挙げたルアカを「任せた!」と送り出す。まずはルアカが詩美とショルダータックルのぶつけ合い。何度もぶつかり合い打ち勝ったのはルアカ。米山と合体しジャングルポーズを決めてみせる。米山組はさらにロープに振るが詩美がかわして桃とのダブルドロップキックを決めてみせる。詩美がルアカを捕獲し桃に託す。桃がルアカにサッカーボールキック。ルアカが返すと桃がストンピングの連打から自軍コーナーに叩きつけ詩美とともに踏みつけていく。詩美が入りルアカにエルボー連打。ルアカがカウンターのビッグブーツ。米山のセントーンは詩美がかわす。しかし米山は桃と詩美を鉢合わせにするとまとめてセントーンの餌食に。米山は「どうした大型ルーキー?」と挑発しグルグルパンチ、モンゴリアンチョップの洗礼。しかし詩美がマットに投げ付けて逆転。桃が入ると米山とルアカが連係で攻め込む。串刺し攻撃の連続で桃を追い込むとルアカのコンプリートショットから米山がニーアタック。ルアカは桃にフィッシャーマン。詩美がカットすると阻止に入った米山を追い出す。桃がルアカをかわし詩美がミサイルキック。カットに入った米山のセントーンが桃にかわされ誤爆。ッもがルアカにスリーパーからハイキック。詩美がアルゼンチンから後方に叩きつけると桃が蒼魔刀。ルアカが返せず桃が3カウントを奪った。
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○夏すみれ |
9分15秒 |
小波 |
“セッション・モス”マルティナ” |
AZM● |
小波&AZMのクイーンズクエストと、夏すみれ&マルティナの大江戸隊による公式リーグ戦。夏に奪われたユニット旗とマスクの奪還に乗り出したQQだが、9・30名古屋では失敗、タッグリーグ戦にまで遺恨を残すかたちになった。夏は再来日のマルティナとアルコールつながりでエントリー、QQへのさらなる挑発は必至の情勢である。QQとしては勝ち点2と盗品の奪回を果たせばベストだが、ヘタをすればどちらもまた失敗という危険もある。夏&マルティナは今シリーズの台風の目になりかねない要注意チーム。QQとしては絶対に勢いの乗せてはならないチームだが…。
夏&マルティナ組は先日マネジャー専念を宣言した山口菜緒とともに登場、ヒョウ柄シャツの夏とマルティナは缶ビール片手に踊りまくると酔いが回ったかリング上でダウンしてしまう。夏は客席に隠れたまま自分のコールを受ける。コール終了後、マルティナが呼び寄せるも夏は動かず。バーブ佐々木レフェリーが上がってこなければ「リングアウト負けだからね」と注意する。しかし夏は「出ませ~ん」とリングインを拒否。試合はAZMとマルティナでスタート。腕を取られたマルティナがヘッドスプリングを試みるが失敗。レフェリーに手を掴ませるとようやく立ち上がりAZMにエルボー連打。一杯飲んでからAZMにダッシュ。しかしビール噴射は未成年のAZMにかわされる。マルティナがカバーするがAZMがクリアー。マルティナをかいくぐったAZMだがダッシュを捕まえられグルグル回される。そのまま叩きつけられるもAZMが返してみせる。夏が入り顔面を踏みつけると小波が乱入。夏とマルティナが小波をコーナーに追い込む。AZMも追い込むと2方向でブロンコバスターの餌食にしてみせる。AZMにはダブルでブロンコバスターを継続。山口が入り夏にムチを渡す。夏がロープに振ろうとするがAZMがムチを奪い取って殴打。AZMはレフェリーのブラインドを突いてムチで殴られた振りをする。小波が入って夏にキックの連打。夏がコーナーに振るが小波がかわしてニーアタック。夏が返すと小波は腕固め。マルティナがキックの連打でカットするが小波は離さない。マルティナの突進に小波は阻止して2人まとめての腕固め。小波が夏の頭部にドロップキック。夏がネックブリーカーをカウンターで決める。マルティナはチョップの連打からヘッドバットで小波を倒す。マルティナが小波にフィッシャーマンも2カウント。マルティナが打撃をかいくぐりコードブレーカー。AZMが夏をかいくぐりロープワークで攪乱。夏を倒すと脚をロック。AZMが夏にブレーンバスターの構え。夏がこらえるがAZMのハイキック、ブレーンバスターを食らう。夏が返すと、AZMがウラカンラナ。返した夏はAZMの腹部にニーを叩き込んでビッグブーツへ。フィッシャーマンで叩きつけるがAZMがクリアー。夏はフィニッシュを宣言し妖乱の体勢。小波がカットするとマルティナのビール攻撃が誤爆。AZMが夏を丸め込むがマルティナが間に合う。AZMが突進すると夏がスモールパッケージ。AZMが返せず夏が白星をゲットした。試合後、AZM&小波が襲いかかるも夏はQQから奪った旗&マスクとともに逃走した。
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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○花月 |
9分40秒 |
中野たむ● |
葉月 |
渋沢四季 |
花月&葉月の大江戸隊と中野たむ&渋沢四季のSTARSによる公式リーグ戦だが、ポイントになりそうなのが花月と中野の関係だ。というのも、5☆STAR GP最終戦で両者は一騎打ち。花月の決勝進出がかかった試合で木村花が大江戸隊を裏切り、中野が勝利、花月優勝の可能性が完全に途絶えたのだ。本来ならば足を引っ張った中野のお手柄となりそうなものだが、当然、中野は「こんな勝ち、ちっともうれしくない!」と、この勝利をよしとしなかった。両者にとっては仕切り直しの一戦。タッグリーグ戦であることを忘れての“私闘”になる可能性もある。葉月と渋沢がどのようにパートナーをアシストするかも勝敗の行方を左右するだろう。中野は9・30名古屋でアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取し初戴冠を成し遂げた。チームプレーの大切さをいままで以上に感じているだけに、この試合では冷静さも求められる。
花月&花組には試合を終えたばかりの夏&マルティナ&山口も加わり大江戸隊ダンス。コールを受けた花月が相手チームに赤いベルトを見せつける(反対側の手にはピコピコハンマー)。渋沢が先発に名乗りを挙げると、花月&葉月はグルグル回って「(出るのは)ど~っちだ?」。試合は渋沢vs葉月でスタート。渋沢がドロップキックを打つが葉月がこらえる。渋沢が連発するが葉月がかわして挑発。中野がエプロンから蹴りを入れると渋沢のキックがヒット。しかしリング下から足を引かれ場外戦へ。リングに戻ると葉月が渋沢の顔面を蹴っていく。葉月がハリセンで渋沢を殴打。つづけて花月が水を噴射する。花月はピコピコハンマーで渋沢を殴りまくる。ダブルでロープに振ると渋沢にダブルのセントーン。葉月が渋沢に顔面ウォッシュ。渋沢がコルバタから中野にタッチ。中野は葉月にボディースラムの構え。花月がカットするが中野がまとめてDDT。中野は場外に出た2人にプランチャを浴びせる。中野は葉月を戻してカバーするが2カウント。エルボーの打ち合いから葉月が右腕を攻撃しビッグブーツ。中野がカウンターのスピンキック。花月がミドルキック連打から右腕を蹴り上げる。花月は中野とエルボーの打ち合い。花月は「こいよ」と挑発しエルボーを打たせる。花月が突進すると中野が止めて腕十字へ。しかし葉月がカットに成功。しかし渋沢と中野がドロップキック。中野が花月を捕まえ渋沢がネックブリーカー。渋沢は花月にミサイルキック、中野がデスティニーハンマー。中野が花月の正面からニーをぶち込む。花月のバックを取るが葉月がスワンダイブ式ミサイルキック。花月と葉月がダブルのビッグブーツ。花月が中野にチョークスラムを敢行。しかし中野が返してみせる。花月は中野を担ぎ上げる。中野が切り返してジャーマンも2カウント。中野がバックを取るとエプロンでは山口がレフェリーを引きつける。夏が凶器で殴打し花月が中野にチキンウイングアームロック。中野がギブアップし花月が初戦をものにした。すると木村花が登場。
花「おい、そこのワンコーさん! この試合で満足ですか? 満足ですか? しゃべれないんですか? 犬だからしゃべれないかー!? そっかそっか、なんかねえ。アンタたち、またふざけたことやってるけど、これ、お客さん笑ってるんじゃなくて、笑われてるんですよ。おわかり? 笑われてるの、アナタ。(赤いベルトを持ちだし)ねえ、アナタのベルト、私とのこのタイトルマッチは、ドロー、許さないですからね。聞いてんのかよ!?」
花月がつかみかかり乱闘に。
花「いいか、茶髪(葉月)、オメエは一生子分だよ。そこの犬(花月)、次のタイトルマッチ、ドローで濁そうとしてるかもしれねえけどな、23日、後楽園ホール、場外カウントなし、なんでしたっけ?こないだアンタたちがやってたヤツ。ノックアウトカウントなし、あと凶器による使用の反則負けなし。時間無制限で決めてやるよ。あと、そんなオモチャ持ってくるんじゃねえぞ」
花が退場。
花月「おいクソガキ。テメエ、ナメんのもいいかげんにしろよ、ボケヤロー! おい、好き好んで引き分けてるヤツがどこにいるんだよ? 闘ってる人間だったら勝ちてえのは当たり前だろ、なあ。試合ぶっ潰しやがってよお。いつもいつも。オマエの方が、汚ねえ真似してんじゃねえの? まあいいよ。23日、後楽園ホール、スターダム史上一番残酷な試合してやるよ。ただ、ただ、花月様はプロレスラーだ。キッチリこのリング上で、勝負つけてやるよ。おい、オマエら見に来たいヤツだけ見に来い!」
花月のコメント
「とくに言うことなし」
――花の行動に対して怒りが見えたが。
「そうですねえ。まあね、冷静にただのクソガキがあがいてる、ねえ、ワガママだと思ってたけど、ここまで言われてやられて、もう黙っておくわけにはいかないでしょ。ナメてんのもいい加減にしとけよ、ホント」
――スターダム史上一番残酷な試合という言葉もあったが、どんな試合に?
「どんな試合も、なんもないでしょ。それは、見に来た人だけがわかることなんじゃないですか? まあそれまでご想像にお任せします」
――ルールなどいろいろ条件が付きそうだが、試合順に関してはどう? (どちらがメインか白いベルト戦と)ファン投票で決めるとことだが?
「べつにどうでもいい、それは。それは会見のときも言ってたけど、べつにどうでもいいことであって、スターダム史上一番残酷な最悪な試合になるのであれば、メインじゃない方がいいんじゃないですかね? まあ、お客さんが決めることなんで」
――反則負けなしとは、セコンドの介入もありとなるが。
「向こうが提示してきたんで、べつになんでもやっていいでしょ。まあこんなにね、犬呼ばわりされてるんでね、どっちがホントの犬かっていうところを証明してあげようかなと、思ってますけど、ねえ、犬、犬、言ってる割りにはアイツだってスターダムからギャラもらって試合参戦してるでしょ。そんだけイヤだったら出なきゃいいじゃん。出なきゃいい話でしょ。まあ、出るとこないからウチに頼って来てるんでしょうけど。この試合でアイツが負けたらスターダムに二度と上がるな、それだけ」
◆レッドゴッデス公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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ジャングル叫女 |
15分00秒 |
ビー・プレストリー |
刀羅ナツコ |
シャーダネー |
9・30名古屋でゴッデス・オブ・スターダム王者となったジャングル叫女&刀羅ナツコ組はそのままタッグリーグ戦にエントリー。新王者が他のチームから狙われるのは必至だが、そこをどうかいくぐっていくかが王者の腕の見せどころとなるだろう。初戦の相手はビー・プレストリー&シャーダネーのクイーンズクエスト外国人部隊。しかもプレストリーは昨年の同シリーズ覇者である。パートナーこそ変わったものの2連覇を狙っての再上陸。叫女&ナツコ組にとってはいきなりの正念場とりそうだ。
JANが歩み寄るとプレストリー組も握手に応じてゴング。先発は叫女とプレストリー。ロープワークからプレストリーがコルバタ。叫女は蹴りをかわして丸め込む。プレストリーが突進すると叫女がショルダータックルで吹っ飛ばす。JANはダブルのショルダータックルから連係攻撃を披露。叫女がプレストリーをボディースラム。プレストリーが返すと、叫女はグラウンドでネックロック。ナツコが手刀を落とし、ボディースラムの構え。プレストリーがこらえるがナツコは叩きつけてみせる。ナツコが突進するがプレストリーが二段蹴り。プレストリーはナツコの手を踏みつけて攻撃。シャーダネーが手刀を落としナツコの左腕を引きつづき攻撃する。シャーダネーは足も攻撃しナツコの動きを止める。プレストリーがナツコにエルボー連打。ナツコがダブルチョップ連打から腹部にカウンターのニーを叩き込む。シャーダネーがナツコにエルボースマッシュ連打。ナツコがショルダータックルを打って叫女に託す。5分経過。叫女がコーナーに2人を振って串刺し攻撃の連続から、まとめてドロップキック。叫女はスライディングラリアットをシャーダネーへ。返したシャーダネーがニーアタックからバックフリップ。叫女が返すと、シャーダネーがサブミッション。叫女がエスケープすると、シャーダネーはダブルアームの構え。叫女が切り返して後方に投げ付ける。ナツコが串刺しアタック、叫女もつづいてダブルで串刺し攻撃。ダブルでのブレーンバスターでシャーダネーを叩きつけると、ナツコがコーナーへ。しかしプレストリーがカットしシャーダネーが雪崩式ブレーンバスター。ナツコが返すと、シャーダネーが背後からスリーパー。叫女がカットするとプレストリーとシャーダネーがクローズラインで排除する。シャーダネーがナツコにニーアタック。ナツコが返すと、シャーダネーは腕サソリ。10分経過。ナツコがエスケープするがシャーダネーが抱え上げてプレストリーがダイブ。叫女のカットが何とか間に合う。シャーダネーは叫女を場外へ。プレストリーがナツコにエルボー連打。ナツコが打ち返しニー。しかしプレストリーがキャッチしマットに叩きつける。ナツコがギリギリ返すと、プレストリーがダッシュ。読んでいたナツコがスピアを決める。叫女がプレストリーにカナディアンからニーへ落とす。残り3分。エルボーの打ち合いからプレストリーがニーリフトも叫女がパワースラム。叫女はプレストリーにハンマースロー狙い、プレストリーがこらえると叫女は逆エビ固めにもっていく。シャーダネーがカットし残り2分。叫女がラリアット、ナツコがスピアで競演すると2方向からダイビングボディープレス。叫女がプレストリーにハンマースロー式パワーボム。しかしシャーダネーのカットが間に合う。残り1分。叫女がダッシュするがプレストリーがハイキック3連発。叫女がこらえてラリアット。残り30秒。両者ダウンから叫女が突進しラリアット。叫女が押え込むがプレストリーが肩を上げる。すると時間切れのゴングが打ち鳴らされドローとなった。
ナツコ「はあ、新木場のみなさん元気ですかあ? う~って、いつまでも悩んでたのがいままでの私なんですよ! いまはもう、あのベルトがあるんですから。叫女さん、あのベルト、持ったからには、ですよね、重いんですよ、これホントに。ホントに重いんです。毎回毎回重さとプレッシャーに耐えて、自分たちはもっと前を向いて、もっと前を向いて、こんなところでめげてちゃいけないんです。だって、チャンピオンだから。そうですよね?」
叫女「このベルトを持ったからには、このタッグリーグ、毎試合がタイトルマッチだと思ってやってます。引き分け。私いま、負けに等しいと思ってたけど、ベルト戦って引き分け、防衛だよね? そうだよ。だからやっぱり私たちはこのベルト持ってていいってことだよね。そうだよ。ありがとう。いまはもうナツコに助けられてばっかだな。最後決めきれなくてゴメン。次がんばろう!」
ナツコ「そう、そうそうそう。私たち狙ってるの、このベルトだけじゃないってこと、みなさんもうわかってますか? 私たちは、10月20日、大阪世界館の昼興行でアーティスト・オブ・スターダムリベンジマッチしたいと思ってます」
米山もリングへ。
ナツコ「あのベルトはやっぱりウチらが持ってた方がかわいいし、輝くし、強く見えますよねえ?」
王者組が登場。
ナツコ「ほら、来た、来た、来た」
叫女「おい、水色(岩谷)出てこい!」
鹿島が「麻優ちゃん!」と叫んでバックステージへ。ドアの横で見ていた岩谷を素通り。気づいた鹿島が慌てて戻ってくる。
ナツコ「こうやって全部持ってくとこが嫌い、ホントに! なんなの?」
アーティスト・オブ・スターダム王者組がエプロンに上がる。
ナツコ「まあいいわ、10月20日、大阪大会、そのベルト返してもらいますから。まあせいぜい短いアーティスト・オブ・スターダム王者、キラキラ楽しんでいてください。私たちが2冠、米山さんはアレ(1冠)ですけど、2冠になって、大阪で一番笑ってやりますから」
米山「もう大丈夫、(王者組は)帰っていいよ」
ナツコ「ハイ、今日は初戦でこんな結果なんですけど、でも自分たちははむかしのジャングるってるじゃないってことを、JANじゃないってことをこれからの試合で見せていきたいと思います。なので、その気持ちも込めて、今日は自分たちが最後締めたいと思います。今日もジャングる!ジャングる!明日もジャングル!ジャングル!みんな一緒にジャングル!ジャングル!」
叫女&ナツコのコメント
叫女「タッグリーグ開幕戦が終わりました。私はやっぱりタッグチャンピオンとして全勝して決勝にいって優勝した上で、次の挑戦者をこっちが逆指名しようという気持ちで挑んだんですけど、初戦から引き分けというかたちで、最後に自分が決めきれなかったというのが…最後あれだけナツコががんばってくれたのに、ゴメンね、ナツコ」
ナツコ「いえいえ。タッグは1人の力でやるよりも、2人いて、自分がもっともっとサポートしてあげられたら…すいません」
叫女「さっきなんか明るく言ってたのに」
ナツコ「まあでも、そう、そうなんです。ここでくよくよしてちゃいけないんですよ。変わったんだから。このベルトを持って変わんなきゃいけないんですよ」
叫女「そうだよね。次もあるから。初戦は引き分けだったんですけど、ここから残り全勝して決勝戦いって優勝したいと思います」