2018/12/02 試合結果

2018年12月2日 GODDESSES OF STARS 2018

GODDESSES OF STARS 2018
12月2日(日)新木場1stRING(観衆296人)

◆3WAYバトル 15分1本勝負

木村花

4分35秒
グランド卍固め

羽南

※もう一人はスターライト・キッド

◆クイーンズクエストvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

渡辺桃

10分51秒
反則勝ち

花月

小波

葉月

○AZM 夏すみれ●

◆STARSvsJAN 6人タッグマッチ 20分1本勝負

岩谷麻優

12分31秒
バイオレット・シューティング→片エビ固め

ジャングル叫女

星輝ありさ

刀羅ナツコ

○中野たむ ルアカ●

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

2分46秒
一本背負い→体固め

妃南

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

1分40秒
スリーパーホールド

吏南

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

5分29秒
アルゼンチン・バックブリーカー

ナツミ

※2018年新人王は林下詩美

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

10分39秒
ダイビング・ニールキック→片エビ固め

<挑戦者>

マリー・アパッチェ

鹿島沙希

※第15代王者のマリー・アパッチェが4度目の防衛に成功

◆3WAYバトル 15分1本勝負

木村花

4分35秒
グランド卍固め

羽南

※もう一人はスターライト・キッド

スターライト・キッドvs羽南vs木村花の3WAYバトル。本来ならキッドと羽南の若手対決に注目が集まりそうだが、花が加わることで試合のカラーはまったく違うものになるだろう。フューチャー・オブ・スターダム王座の絶対王者になりつつあるキッドだが、力では花に劣る感は否めない。キッドと羽南が共闘して花に集中砲火を浴びせるのもひとつの手段。まずは花を焦らせることがキッドと羽南には求められそうだ。

 羽南が最初に入場。つづいて入場のキッドは羽南のコーナーに立ち、なにやら耳打ち。最後に木村花がリングイン。ロープをまたいだ瞬間、キッドと羽南がダブルのドロップキック。その後も次々とドロップキックを浴びせていく。もう一度ダブルで放つと羽南がカバー。しかしキッドが羽南にフットスタンプ。するとキッドと羽南でエルボーの打ち合い。そこに花が割って入ると再度2人が合体。しかし花がまとめてドロップキックを食らわす。花は羽南にブレーンバスターを予告。しかし羽南が切り返しに成功。羽南はグラウンドにもっていき花を丸め込む。腕を狙うとキッドも入り左右から腕十字。キッドは花を立ち上げて羽南が背負い投げ。コーナーに追い詰めるが花がキッドのクロスボディーを捕獲。そこへ羽南がドロップキック。花を場外に追い出すと羽南はキッドにボディースラム。投げを狙うとキッドが切り返しDDT、その場跳びムーンサルト。キッドはフィニッシュを宣言しフィッシャーマン。しかし羽南がクリアーに成功。花がキッド、カットに入った羽南にまとめてサブミッション。花はキッドをブレーンバスターの構え。羽南がカットしキッドと共闘、羽南がスライディングしキッドが619,羽南が投げるとキッドがコーナーへ振ろうとする。切り返し合戦から羽南がキッドを叩きつける。花が羽南にグラウンド式卍固め。羽南がギブアップし、花の勝利が宣告された。

 

◆クイーンズクエストvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

渡辺桃

10分51秒
反則勝ち

花月

小波

葉月

○AZM 夏すみれ●

クイーンズクエストと大江戸隊が6人タッグで全面対決。渡辺桃と夏すみれは11・25名古屋で白いベルトをかけて対戦したばかり。このタイトル戦は両ユニットが総出の総力戦となった。名古屋では桃がベルトとAZMを守ったが、ユニットフラッグとマスクはまたもや夏に奪われてしまった。それだけに、QQはこの試合で盗品の奪回に挑む。

 大江戸隊の入場ダンスにはマネジャーの“なおたん”山口菜緒も参加。QQは3人ともオーバーマスク姿で登場。AZMがコールされると花月が大拍手を送る。「AZMを付け狙う大江戸隊」とのコールには、観客はもちろん大江戸隊からも笑いが起こる。花月が試合前、予告していた移籍の支度金を差し出す。「大江戸隊のAZMがいいな。そうでしょ」と観客にも同意を求める。AZMは「そんなはした金いらねえんだよ!」と大江戸隊に襲いかかり、全員で場外戦に突入。リング下でAZMが花月に張り手。花月はAZMをリングに入れてストンピングを連打。ロープに振ると水を噴射する。レフェリーにも噴射すると、さらにAZMの頭部を蹴っていく。AZMがダッシュすると足を引いてダウンさせ、葉月が捕獲。そこへ花月がダイブする。夏は「仲間になるんだから仲良くしないと」と言ってAZMを慰める。しかしAZMが夏に張り手。これに夏がキレてAZMをコーナーに追い込み顔面を踏みつける。夏はAZMをブロンコバスターの餌食に。葉月はAZMに顔面ウォッシュ。花月が入り「オマエそんなもんか」とAZMを蹴飛ばす。AZMはフランケンシュタイナーからドロップキック。ここからようやく小波にタッチ。小波が大江戸隊に突進すると花月と葉月にキックの連打。しかし花月と葉月が合体。それでも小波は花月にぶら下がり腕十字。カットに入った葉月にもまとめて極める。小波は花月に三角蹴り。花月が返すと、小波はミドルキックを連打。花月がキャッチしドラゴンスクリュー。5分経過。葉月が小波を蹴飛ばし桃を指名。桃と葉月がエルボーの打ち合いへ。葉月のダッシュに桃がニー。桃はブレーンバスターも葉月が切り返しDDT。桃を引き起こすと桃がカウンターのハイキックで両者ダウン。AZMが夏にドロップキック。夏をかいくぐりウラカンラナ狙い。しかし夏が止めて逆エビ固め。切り返したAZMが丸め込み。AZMがハイキックから突進するが夏がビッグブーツ。夏はAZMにストンピング連打から腹部にニー。再度ビッグブーツを放つとフィッシャーマン。AZMが返すと、夏は頭部を蹴っていく。夏が突進するが小波がカット、AZMがブレーンバスター、小波のキックから丸め込む。夏が返すとAZMはダイビングフットスタンプ投下。しかし夏が自力で返す。AZMが背後から飛びついて回転足折り固め。大江戸隊がカットするとAZMは夏にミスティカ式腕固め。しかし山口がレフェリーの頭をフラッグで覆ってしまう。夏に花月、葉月も加わりAZMにストンピング乱打。夏はバーブ佐々木レフェリーを突き飛ばしてムチ攻撃。夏は小波が飼わすと確信犯的にレフェリーにムチで殴打。さらにボディースラムで叩きつけると夏の反則負けがアナウンスされた。

AZM「おい(×4)。ちょっと待てよ。おい聞いてるのか? 笑いごとじゃねーんだよ。無茶苦茶な試合しやがってさ。いい歳こいて何してんだよ、オラ! 今日はな、いい勝ち方じゃないけそ、勝ちは勝ちだ。旗とマスク返せ!」

夏「だから、いいよって言ってるの。ただアレだからな。旗とマスク返すんだったらAZM、オマエ、大江戸隊な。オマエが大江戸隊くるなら旗とマスク返しますよ。返しますよって言ってる、私は。いいですよ。こないだね、渡辺桃とはね、ヤツのセコンド介入というズルイ勝ち方ではありましたけども、シングルマッチやったんで次は小波、オマエ出て来い」

AZM「そういうのいいから。また小波さんとってオマエ逃げるんだろ? 直接AZMとシングルマッチしろ!」

夏「いや、いいけどさ。いいけど、君さ私に勝ったことないよね? それでもいいならいいけど、いいよシングルやろうよ。でも君、私にシングルマッチで勝ったことないわけ。わかる? 君、負けたら大江戸隊だからね」

AZM「わかってないようだから言うけどな。AZMはいつもな、夏すみれのレベルに合わせてやってるんだよ! わかったらな、さっさと帰れ。帰れ、帰れ」

夏「いつまで経ってもビッグダディの下だからな」

AZM「いいよ、夏すみれとシングルマッチ、12月後楽園、最後でいいんじゃないか。みなさん来てくれますか? ありがとうございました」

◆STARSvsJAN 6人タッグマッチ 20分1本勝負

岩谷麻優

12分31秒
バイオレット・シューティング→片エビ固め

ジャングル叫女

星輝ありさ

刀羅ナツコ

○中野たむ ルアカ●

11・23後楽園で復帰した星輝ありさのカムバック第2戦。STARS入りした星輝は今回も岩谷麻優との一期生タッグAMAー女―で試合に臨む。もうひとりのパートナーは中野たむ。中野は夜の部でスターダム★アイドルズ旗揚げ戦を控えるが、後楽園では星輝のSTARS入りに難色を示していた。また、対戦相手のJANも雲行きが怪しくなっている。ゴッデス・オブ・スターダム王座を失った刀羅ナツコはジャングル叫女とのシングルを希望、自分は自分の闘いを貫くと主張した。11・25名古屋につづき今回もタッグを組むが、チームワークには不安が残る。ここでルアカがどう中和するかも勝敗のカギを握るだろう。両ユニットも爆弾を抱えての6人タッグとなる。

 入場時、JANの叫女とルアカはリングサイドをいつものように一周するが、ナツコはそのままリングイン。星輝が一番に先発に名乗りを挙げる。JANからは叫女が登場。星輝が蹴りで威嚇すると叫女が手を差し出して手四つに誘う。叫女が締め上げると星輝が腕を取り返す。星輝が一回転してさらに締め上げるが叫女がヘッドロックに切り返す。星輝がロープに振ろうとするが叫女が許さず。ロープワークから星輝がドロップキックも叫女がかわしてショルダータックルからボディースラム。岩谷と星輝が合体し叫女を倒す。星輝が岩谷を担いで旋回。しかし中野に誤爆。起った中野が星輝を突き飛ばすと岩谷と連係。星輝が謝るが中野が蹴りとばして星輝にボディースラム。中野は星輝を自軍コーナーに叩きつけて叫女と対峙。中野は叫女にサッカーボールキック。エプロン際、岩谷と中野が叫女の顔面を踏みつける。中野は叫女を引き起こしボディースラム。叫女は1カウントでクリアー。岩谷が入り叫女にサッカーボールキック。コーナーに振ると串刺しドロップキック。タイミングがずれたかもう一回をアピールし再度やり直す。岩谷の突進に叫女はパワースラム。ルアカが岩谷にエルボー連打。岩谷を振るとビッグブーツを連打。ナツコが岩谷にニーからダブルチョップ。岩谷が突進をかわしドロップキック。ナツコを引き起こすとエルボーの打ち合い。ナツコの突進に岩谷がバックキック、スリングブレイド。星輝がナツコを捕まえ岩谷とダブルのAMA―女―固め。中野はズ然とした表情で星輝を追う。星輝がナツコにミドルキック連打、サッカーボールキック。鎌固めを極めるが叫女がカットしナツコを叱咤。「ナツコ負けんな!」。これに対しナツコは「うるせー!」。星輝とナツコが打撃の応酬。叫女が星輝にラリアット。叫女とナツコ、2人まとめて星輝がダブルニーアタック。星輝の突進にナツコはショルダータックルで吹っ飛ばす。中野が星輝をコーナーへ強引に戻してタッチさせる。中野がナツコにハイキック。かわしたナツコがエルボーアタック。中野がニーを叩き込むとジャンピングニーアタックもヒット。しかしナツコがクリアーに成功しカウンターのスピアを放つ。ナツコは手を伸ばす叫女ではなくルアカにタッチ。ルアカがショルダータックルを中野に連打。中野がキックから岩谷を呼び込む。星輝はJANを場外へ。中野はルアカにバックドロップ。叫女とルアカがカット。10分経過。ルアカが中野にショルダータックル。コンプリートショットをルアカが決めると叫女、ナツコが次々援護。しかし中野が返してみせる。ルアカがフィッシャーマンを放つが岩谷と星輝がカットする。JANとSTARSがリング上でやり合う。リング上は中野とルアカ。中野のジャーマンをルアカが丸め込む。中野がハイキック、STARSがトリオでトラースキック。中野がルアカにバイオレットシューティング飛び込むと3カウントが入り、STARSの勝利となった。

試合後、星輝が水を差し出すが中野は拒否、岩谷に抱きついた。

岩谷「よっしゃ、新木場のみなさん…こんにちは-! いいね。今日はSTARS勝ちましたけど、キッチリスリー! 昨日ねTwitterでいろいろあって、みなさんを困惑させてしまったと思うんですけど、STARS見ての通りクソ仲がいいです!」

叫女がマイクを奪う。

叫女「おいナツコいい加減にしろよ! 何を考えてるかわからない。小川さん、早急にシングルマッチ組んでください! 早急に!!」

ナツコ「いつも隣にいるんだからわかるとか言っておいて、こういうときはわかんねーんだ。な! そう思わん? いつも言ってるけどさ。ユニットはなれ合いじゃねーんだよ。一人ひとりの力があってこそ上に行けるんじゃねーの? なんのために私は一人で挑戦しようと思ってるわけ? ちょっと考えたらわかるでしょ」

叫女「わかってないのはナツコだよ!」

ナツコが退場。その後、叫女も退場。

岩谷「……やっぱり、いまのを見る限りだとSTARSメチャクチャ仲いいよね! ねっ!(笑)なんかTwitterでやりあうくらいだから、仲がよくないとできないよね、こういうのはね。2人とりあえず握手したほうがいいんじゃないの?」

中野がAMA固めを外されたことを指摘。

星輝「じゃあ今度は3人でやろう」

岩谷「3人でAMA―女―固めやる。だから今日は仲直り」

岩谷が中野と星輝の手を強引に上げて場をしのいだ。

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

2分46秒
一本背負い→体固め

妃南

2018年度の新人王決定戦。今年は林下詩美、ナツミ、吏南、妃南が参加する。試合はガントレットマッチの勝ち抜き戦で詩美が最初に登場。デビュー3カ月とは思えない実績をすでに残しているだけに、詩美の絶対有利は動きそうにない。とはいえ、試合はガントレットマッチ。連戦が予想される詩美にストップをかける選手は現れるのか。それとも詩美がぶっちぎりで新人王を手にするか。

 一番手のゴッデス・オブ・スターダム王者・詩美はQQのマスク着用で登場。二番手としてコールされたのは、妃南。キッドと羽南が妃南を迎え入れる。妃南から握手を求めると詩美も静かに応じてゴング。ロックアップから詩美がロープに追い込む。妃南がブレイクすると妃南がドロップキック。詩美は至近距離からショルダータックル。ボディースラムで叩きつけるが妃南が返す。詩美は逆エビ固め狙いも。妃南がこらえる。妃南が丸め込むが2カウント。妃南はドロップキックから大外刈り、腕十字。三角締め狙いは詩美が切り返すが妃南が丸め込みの連続へ。詩美が返すと妃南は外道クラッチ。詩美が返すと妃南は大外刈りの構え。詩美が強引にマットに叩きつけ押え込む。妃南が返すと詩美が投げの連続。妃南は返せず。

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

1分40秒
スリーパーホールド

吏南

詩美が勝ち進んだ。三番手は妃南の姉・吏南。吏南もキッドと羽南に迎え入れられリングイン。吏南が握手を求めると詩美も応じて試合がスタート。すると吏南がドロップキックの連打。ラリアットもかわしてドロップキック。詩美が返すと、吏南は引き起こしてエルボー連打。吏南の突進に詩美はショルダータックル。スリーパー狙いは吏南がカラダを沈めて回避する。詩美は極めるぞと叫んでアルゼンチン狙いも丸め込まれる。吏南が「もらった!」と叫び逆さ押さえ込みからジャックナイフ。詩美がスリーパーから逆落とし、締め上げると吏南がギブアップ。

ルーキー・オブ・スターダム〜2018年新人王決定戦〜ガントレットマッチ~ 各15分1本勝負

林下詩美

5分29秒
アルゼンチン・バックブリーカー

ナツミ

※2018年新人王は林下詩美

四番手はナツミ。この試合で勝った方が新人王となる。ナツミが握手を求めると詩美も「お願いします」と応じる。ゴングが鳴るとナツミがタックル連打から丸め込む。ナツミはジャベでギブアップ狙い。ここから回転エビ固めに移行。詩美が返すとロープに振って前方に叩きつける。結び目固めで詩美の動きを止めるとランニングフットスタンプ。詩美が返すとナツミが引き起こす。詩美がエルボーを打ち、ナツミとエルボー合戦。ナツミが詩美をすり抜けてアームホイップ。ロープに振るともう一度アームホイップ。返した詩美にナツミはヘッドロック。詩美が持ち上げるがナツミが切り返して押え込む。詩美が返すとナツミはエルボー連打。詩美が一本背負いもナツミが押さえ込み。ナツミは詩美を引き起こしロープに振る。詩美がドロップキックからもう一度ドロップキック。コーナーに振るとナツミがやり返して串刺しで突進。詩美はエプロンに出してロープにかけるとサイドからドロップキック。「いくぞ!」と気合いを入れるとコーナーからミサイルキックを投下。バックを取るとナツミが「やだやだ」とこらえて強引に丸め込む。詩美が返してロープに振るがナツミがウラカンラナ。ナツミはダッシュするが詩美がSTO連発。ナツミが返すと、詩美はバックに周りスリーパー。5分経過。アルゼンチンバックブリーカーで締め上げるとナツミがこらえきれずにギブアップ。詩美が3連勝で新人王の称号を手に入れた。

詩美「デビューしてからタッグリーグ優勝、桃さんとベルト取って、そして今回、3回目の大きな勝利を掴むことができました! 私はこれからはスターダムにあるすべてのベルト、タイトル目指していくのでみなさん応援よろしくお願いします」

詩美のコメント

――新人王の称号を手にして。

「自分がゴッデスのベルトを持ってるので自分が優勝しなきゃと思ってたんですけど、今回、相手はみんな私以外10代で、すごい勢いもパワーも元気もあったんですけど、なんとかこうやって新人賞、優勝できてうれしいです」

――当然の結果だと思っている?

「そうですね。ちょっとバテちゃってますけど、ゴッデス王者の自分が優勝しなきゃいけない大会だと思ってたので、優勝して当然だなと思います」

――試合形式を知ってどうだった?

「自分が一番最初になるんだろうなと思って。自分は体力がある方ではないので、そこが少し不安なところではありましたね」

――苦戦したところは?

「とにかく丸め込みが多かったですね。どんどん攻められて丸め込みが多かったのでギリギリなところもあったんですけど、相手の3人の勝ちたい気持ちがすごい伝わってきて、将来、未来のスターダムの人たちですから、これからの勝負が楽しみだと思います」

――ガントレットマッチ形式はもちろん初めてだったが。

「そうですね。きつかったですね、体力的に。バテバテです」

――それは今後の課題?

「そうですね。3人相手にしたのはいいわけでしかないので。それでもやっていけるような体力をこれからつけていきたいと思います。――試合後にすべてのベルトとアピールしていたが、フューチャー・オブ・スターダムも含めて?

「そうですね。フューチャー・オブ・スターダムも含めてすべて。取れるものはすべて狙っていきたいです」

――この先の目標は?

「いまは、桃さんとこの前ベルトを取れたんですけど、こんどはシングルでなにか自分の結果を残したいなと思います」

――勢いが止まらない?

「そうですね、デビューしてから勢いが止まらない、止めたくないですね。むしろここから疾走していって、どんどん自分の勢いを強くしていきたいです」

 

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

10分39秒
ダイビング・ニールキック→片エビ固め

<挑戦者>

マリー・アパッチェ

鹿島沙希

※第15代王者のマリー・アパッチェが4度目の防衛に成功

マリー・アパッチェが久しぶりのハイスピード防衛戦。挑戦者は11・10新木場での3WAYタッグバトルでマリーを丸め込んだ鹿島沙希だ。パワーでは明らかに劣る鹿島だが、挑戦者は“スピード”と逆転の丸め込みで勝機をつかみにくるだろう。真っ向勝負は挑戦者には絶対不利。それだけに、鹿島には用意周到な作戦が求められる。なお、鹿島は復帰以来2度目のシングル王座チャレンジ(8・12後楽園でも桃の白いベルトに挑戦)で、ハイスピード王座には6年ぶりの挑戦となる。ルチャの重鎮を破り、シングル初戴冠なるか。それともマリーが防衛し、次期挑戦を表明している葉月を迎え撃つことになるのだろうか。

 鹿島が握手を求めるがマリーは拒否、と思いきやゆっくり歩を進めて応じてみせる。ゴングが鳴ると鹿島がアームホイップの連続。押さえ込みにいくとマリーがサッと返す。鹿島が低空のドロップキックからダッシュ。マリーが足をかけて倒すと吊り天井へ。しかも軽々と繰り返してみせる。鹿島が丸め込むが2カウント。マリーがロープ際で顔面を踏みつけ。マリーは鹿島を引き起こすとコーナーで逆水平チョップの連発。さらに顔面をかきむしっていく。鹿島は対角線を利用してコルバタ。ビッグブーツも放つとロープを利用してのヘッドシザーズ。鹿島はアームホイップからマリーのラリアットを切り返し変型卍固め。しかしマリーが力で鹿島をコーナーにぶつけていく。マリーはサマーソルトドロップを放つが2カウント。マリーが腕を極めるジャベを回転して極める。鹿島の足がロープに到達。マリーは右腕をロープにかけて攻撃。マリーがアピールする背後から鹿島がエルボー。しかしマリーも打ち返す。エルボーの打ち合いはマリーが受けて立つ。「なめんじゃねえ」と鹿島が張り手、ニールキックをかわしてビッグブーツ、顔面蹴り。しかしマリーがカウンターでビッグブーツ。5分経過。両者ダウン状態からマリーが立ち上がり、コーナーに上がる。鹿島が絶叫し向かっていくとコーナーから「ふざけんじゃねえ!」と強引に雪崩式フランケン。ダイビングフットスタンプ。マリーが突進すると鹿島はロープを引いて場外に落とす。鹿島は場外ダイブを敢行。リングに戻ると「こいよ」と挑発。鹿島が突進するとマリーが切り返す。鹿島が切り返して丸め込みの連続。鹿島が飛びつくがマリーが叩きつける。それでも鹿島が丸め込み。鹿島はコーナーに上がるがマリーも上がって雪崩式ブレーンバスター。鹿島が切り返して丸め込み。マリーが返すと鹿島を引き起こしパワーボム狙い。鹿島が切り返してヘッドロック。しかしマリーがバックフリップ、カカト落とし。鹿島が返すと、マリーがトラースキック。鹿島はダウン。鹿島がラリアットをかわして起死回生。しかしこの丸め込みはマリーが返してバックブリーカー。コーナーに上がるとニールキック。これで3カウントが入り、マリーが防衛に成功した。すると葉月がリングへ。

葉月「マリーさん(×3)、ちょっと待って新木場のオマエら元気かー! もう一丁、元気かー! 改めてマリーさん、防衛おめでとう。頑張ったね(×2)。凄いよ(×2)。見てたよ、全部。すっごい遅いね。頑張ったんじゃない、遅いなりに。アナタのこの持ってるハイスピードのベルト、葉月さんが奪ってあげるよ。アナタが持ってても意味ないからさ。葉月がアナタとの試合までにロースピードベルトを作ってあげるからさ、それと交換でいいんじゃない? いいよね!? せっかくやるならさ、大きい会場がいいんじゃない? 後楽園、12月24日スターダム最終戦でアナタのベルト、葉月さんが奪ってあげますよ」

マリー「ミナサン、コンバンハ。チョットニホンゴワカラナイ。デモOKベルト」

葉月「なんて言ってるかわからないけど、葉月と試合やってくれるらしいいよ。いいんじゃない? 葉月がハイスピードのベルトを奪ってスターダム活性化させてあげますか。ってことで、締める人がいないから、大江戸隊が締めてもいいかな?」

山口「いいともー! ルックルックこんにちは。今日もなおたん率いる大江戸隊の応援、サンクスモニカー! 葉月ちゃん、ベルト挑戦がんばるんば! この試合結果、見え過ぎちゃってこまるのー。ます(×4♪)アンテナ。大江戸隊人気者だからケツカッチンだから、早く締めるよー。おいでー。みんなおいでー。みんなで協力するのが大江戸隊なんだから。よーしいくぞ。みんな立ってぇ。みんな立つんだよ。わかった? みんな行くよ。大江戸隊を信じて、明日もテキトーに頑張ろう。We Areオーエドターイ!」

マリーのコメント

――鹿島とのタイトルマッチはどうだった?

「サキはいいレスラーかもしれないけど、マリー・アパッチェやメキシコでさまざまなタイトルマッチの経験があるし、カベジェラ戦の経験もあります。だから彼女くらいのキャリアの選手に負けているわけにはいかない。マリーの方が強いってことです。それは葉月もおなじこと。コーラクエンでも同じ結果になるでしょうね」

――試合後、葉月がロースピードのベルトに交換してやると。

「そうね。問題ないですよ。この試合でもマリーの方が強いって証明しますよ。ベルトがどうとか関係ない。強い方がベルトを持つ。葉月にもわからせてやります」

――葉月はマリーが遅い、ハイスピードにはふさわしくないと以前から言っているが。

「わかってますよ。遅いといっても強さがカバーしているんだから、強い方が勝つ。それに経験が加われば、どっちが勝つかわかるでしょう」

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