2018/12/25 試合結果

2018年12月24日 YEAREND CLIMAX 2018

YEAREND CLIMAX 2018
12月24日(月・祝)後楽園ホール(観衆820人)

◆オープニング・ティーンタッグ 15分1本勝負

羽南

6分57秒
回転エビ固め

吏南●

○ナツミ

妃南

◆旗&マスク奪回最終決戦 20分1本勝負

AZM

8分29秒
腕固め

夏すみれ

STARSvsJAN 6人タッグマッチ 20分1本勝負

星輝ありさ

7分33秒
バイオレッド・シューティング→片エビ固め

刀羅ナツコ●

○中野たむ

米山香織

スターライト・キッド ルアカ

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

8分46秒
シューティング・スタープレス→体固め

<王者>

葉月

マリー・アパッチェ

※第15代王者のマリー・アパッチが5度目の防衛に失敗。葉月が第16代王者となる

◆4WAYバトル 30分1本勝負

ジャングル叫女

16分7秒
ハンマースロー式パワーボム→エビ固め

花月

※もう二人は小波、木村花

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

19分29秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

<挑戦者組>

渡辺桃

中野たむ

○林下詩美 鹿島沙希●

※第15代王者組の渡辺桃&林下詩美が初防衛に成功


岩谷麻優のあいさつ

岩谷「後楽園の皆さん、こんばんはー! こっち側の皆さん、こんばんは! あっち、こんにちはー! このたび、試合中に…うっ、試合中に…(涙)。(安藤リングアナに)すいません、突っ込んでもらってもいいですか?(笑)」

安藤リングアナ「すみません、GMがいないとなかなかやりづらいもので」

岩谷「去年の今頃もこうやって前説してウソ泣きしてっていうことをやってたんですけど」

安藤「しかしぶれないね。でもなんか、装備(足のギブス)がすごいね」

岩谷「そうなんです。最初は取り外し可能な装置みたいなのをつけてたんですけど、自分がそれを、外せるのをいいことに外しちゃって、けっこうグラグラな状態で先ほどリングドクターに怒られまして」

安藤リング「それで外せないタイプに?」

岩谷「意地でもはずせないようにということで」

安藤「ビックリした、走ってきたんで、今」

岩谷「まああの、欠場になってしまって、カード変更になってしまい、本当にすみませんでした。早く治します。たぶんみんなが思ってるよりめちゃくちゃ早く復帰すると思うんで。きちんと完治させて。今日、自分は試合できませんが、STARSの誰かがきっちり試合をしてベルトを持ち帰ってきてくれることを願って、全力で応援することしかできないんで、応援したいと思いますけど。年内最終戦、みんな盛り上がる準備はできてますか!? ゲホッ! ゲホッ! 年内、よろしくお願いします! スターダムイヤーエンドクライマックス2018、スタート!」

◆オープニング・ティーンタッグ 15分1本勝負

羽南

6分57秒
回転エビ固め

吏南●

○ナツミ

妃南

羽南三姉妹にマリー・アパッチェの娘ナツミが加わるタッグマッチは、羽南&ナツミvs吏南&妃南の編成でおこなわれる。しかもこの試合は、全選手が15歳以下、平均年齢13歳というローティーンばかりのタッグマッチだ。

 両軍クリーンに握手をかわして羽南と吏南が先発に名乗りを挙げる。ロックアップから羽南が腕を絞り上げると吏南もやり返す。羽南が反転してバックに回るが吏南も腕を取って背後へ。羽南がヘッドロックからグラウンドで袈裟固め。吏南はヘッドシザーズにとるも羽南が抜け出す。すると背後から妃南が乱入し姉を攻撃。コーナーに追い込むと姉妹で串刺しドロップキック、モンキーフリップの競演。さらに左右からの腕十字へ。ナツミがカットに入るも姉妹に排除されてしまう。妃南が羽南にドロップキックの連打。羽南が返すと、妃南が突進。はなんがカットし巴投げ。ナツミが妃南にショルダータックルの連打を浴びせる。妃南が返すと、ナツミは脚をロックするジャベ。吏南のカットを羽南が阻止するとナツミはエル・ヌド。身動きを取れなくするとランニングフットスタンプ。返した妃南にナツミは逆エビ狙い。妃南が切り返して丸め込む。吏南が大外刈りを連発も2カウント。姉妹がナツミにブレーンバスター。合体技から吏南が丸め込むが2カウント止まり。羽南が妹たちを次々と投げていく。コーナーに叩きつけるとナツミと合体。ナツミがスパインバスターから吏南にカサドーラで飛びついて丸め込む。回転エビ固めで3カウントが入り、ナツミが勝利を飾った。

◆旗&マスク奪回最終決戦 20分1本勝負

AZM

8分29秒
腕固め

夏すみれ

大江戸隊にユニットの旗とマスクを盗まれたクイーンズクエスト。その最終決着戦としてAZMと夏すみれが一騎打ち。11・25名古屋でおこなわれた渡辺桃vs夏の白いベルト戦ではAZMも懸けられたが、桃が無事防衛しAZMの流出は阻止してみせた。ところが、またもや夏が逃走し盗品が戻ってくることはなかった。この試合は「最終決戦」と銘打たれているが、AZMが勝てば本当に旗とマスクは返されるのか。その前に、まずはAZMが勝利しなければ話にならないが…。

 QQフラッグを羽織い、マスクを被った夏が大江戸隊に囲まれて登場。AZMのコール時、夏はしきりに相手に対してウインクを送る。夏はセコンドの花月に向けて「来年から人数が増えますね」と話しかける。試合前には「AZMちゃん、メリークリスマス」と手を差し出す。叩かれると「そういうところ嫌いじゃないよ」。ゴングが鳴るとAZMがドロップキックの奇襲。ババアと挑発すると夏が怒りの顔面踏みつけ。AZMがやり返しにかかると夏はリング下にエスケープ。夏は「すっごい物騒な子ね」と呟きながら場外を徘徊。下に降りたAZMは反対方向から「ビビってんのか?」と挑発。夏は「こちとら26年間、ビビったことなんかないですよ!」AZMがリングに上がると背後から山口が足を引く。夏がAZMを捕まえるとロープ際で山口とともに攻撃する。夏はヘッドロックにとるとコーナーに追い込んでニーを顔面に擦りつけていく。さらにブロンコバスターで股間をAZMの顔面へ。夏がカバーするとAZMは1カウントで跳ね返す。AZMは「クソババア!」と叫んでエルボー。夏は「嫌いじゃないよ、そういうところ」と言って打ち返す。「顔がでかいだの」「今日は言わせてもらうけどな」など夏が暴言を吐きまくるとAZMが泣き崩れる。場内は謝れコール。夏が歩み寄るとAZMが攻撃。しかし夏がムチを取り出して殴打を狙う。AZMが奪い取りムチ攻撃。しかしセコンドに気を取られていたレフェリーが気づくとAZMがやられた振り。AZMはコルバタで飛びついて変型卍固め。AZMが丸め込みからブレーンバスター。夏が返すと、AZMは腕十字。夏が反転して押え込むが2カウント。夏がリフトアップしてブレーンバスターホールド。夏が走るとAZMがロープワークで翻弄。AZMがニーを蹴って突進するが夏が丸め込む。丸め込みの応酬はどちらも譲らず。AZMがダッシュすると夏がビッグブーツ。AZMがサッと丸め込むが夏がクリアー。AZMが回転足折り固めにいくが山口がレフェリーをフラッグでカット。夏はムチで殴打していくが山口に誤爆。AZMが旋回し気宇で固めから腕固め。夏がギブアップしAZMの勝利が宣告された。AZMはフラッグを奪回し勝ち名乗り。夏が追いすがるもAZMは蹴飛ばして退場。しかしマスクは忘れたか? 山口がマスクを手にして夏とともに退場した…。

STARSvsJAN 6人タッグマッチ 20分1本勝負

星輝ありさ

7分33秒
バイオレッド・シューティング→片エビ固め

刀羅ナツコ●

○中野たむ

米山香織

スターライト・キッド ルアカ

STARSの星輝ありさ&中野たむ&スターライト・キッドとJANの刀羅ナツコ&米山香織&ルアカが全面対決。JANのあり方に疑問を抱いていたナツコだが、12・15横浜でジャングル叫女と同門対決、12・16新木場で渡辺桃の白いベルトに挑戦、両試合を通じて叫女と握手をかわし、JAN残留が明らかになった。よってこの試合はJANにとって仕切り直しの一戦となる。一方、STARSは岩谷麻優の欠場により緊急事態を迎えている。メインのゴッデス・オブ・スターダム王座の挑戦者に穴が空き、鹿島沙希のパートナーが不在となってしまったのだ。このアクシデントにより、鹿島と組むのはSTARSから選抜されることに。しかもこの試合のメンバーから選ばれる可能性が高いだけに、星輝と中野はリーダー不在のピンチに仲違いしている場合ではないのだが…。

 キッドと中野が同じコーナーに上がってアピールすると、別方向でポーズを取っていた星輝も近寄ってポージング。中野とナツコが対峙すると、星輝が割って入り中野を下げる。星輝とナツコで試合がスタート。慎重にて四つの構えに入り力比べ。星輝がローキックでバランスを崩すとサッカーボールキックを連打し、正面からもキック、ダブルニードロップも投下する。星輝はコーナーに振って串刺しダブルニーアタック。2度目はナツコがショルダータックルでカット。JANがSTARSを蹴落とし、連続のボディープレスから3人まとめて全体重を浴びせる。米山が星輝にヘアーホイップ、コーナーでのど元を踏みつける。場内は米山へのブーイング。米山のグルグルパンチは星輝が阻止して前蹴りの連打。キッドが測点からコルバタで米山を投げると串刺しドロップキック。米山とナツコが合体するがキッドがクロスボディー。キャッチされると中野がアシスト。キッドが押え込むが米山が返す。キッドが619を狙うが米山がカットしてルアカとダブルの攻撃を見舞っていく。キッドが返すとルアカがロープに振る。しかしキッドがドロップキック。619をかわしたルアカがカウンターでビッグブーツ。ルアカはフィッシャーマン狙いもキッドが切り返して背後からドロップキック。星輝を呼び込みアシストを得るとキッドがルアカをカバー。ルアカが返すとキッドが突進。ルアカがクロスボディーをカウンターで決めフィッシャーマンへ。中野のショルダータックルをナツコが受けて立ちエルボーの打ち合いに。中野が乱打するとナツコがスピア。ナツコは中野にカミカゼ、米山がダイビングセントーン、ルアカがファンタスティックフリップ、ナツコがフロッグスプラッシュ。しかしSTARSのカットが間に合う。JANがSTARSを鉢合わせするが切り返される。ナツコが逆さ押さえ込みから丸め込みで中野を追い込む。ナツコが昇天狙いも中野が延髄斬り。キッドがナツコに619,中野がジャーマン。ナツコがギリギリでクリアーに成功。中野が突進してバイオレットシューティング。ナツコが返せずSTARSの勝利となった。

中野「年内最終戦、勝ちました。今日のメインイベント、欠場した麻優さんの代わり、空いてますよね。私に出る権利あるんじゃないですか。麻優さん」

岩谷がリングサイドでマイクを取る。

岩谷「言われる前から、たむちゃんに任せようと思ってました。たむちゃんならできる! だから、沙希ちゃんと力を合わせて、ちゃんと息が合ったところを見せて、ベルトを奪ってきてください。たむちゃんならできるぞ! 頑張れ! よろしくお願いします」

中野「よろしくお願いします。絶対ベルト持って帰ります!」

この光景に星輝も拍手を送っていた。

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

8分46秒
シューティング・スタープレス→体固め

<王者>

葉月

マリー・アパッチェ

※第15代王者のマリー・アパッチが5度目の防衛に失敗。葉月が第16代王者となる

10・23後楽園でおこなわれたシングルマッチでマリー・アパッチェに敗れた葉月だが、ハイスピード王座のありかたに対し常に疑問を投げかけている。しかし、前哨戦ではマリーが強さで圧倒。先日の12・16新木場における前哨戦でもマリーが葉月を直接フォールしてみせた。それでも葉月はマリーを「ロースピード」と罵倒するが、シングルで連敗となれば2度目の挑戦もないだろう。強気の姿勢を貫いているものの、彼女にとっては最後のチャンス。マリーを倒せばシングル初戴冠となるのだが…。

 葉月のセコンドには大江戸隊の山口菜緒がつく。葉月は宣言通り自作のロースピードベルトを持参。葉月がコルバタからロープワークに誘う。アームホイップから飛びついてアームホイップ。ロープ際に追い込むがマリーが反撃。マリーは葉月をロープに固定し逆水平を強烈に放つ。連発するとコーナーに追い込んで顔面を踏みつける。コーナーに振ると葉月が振り返すも強烈なカウンターのビッグブーツを食らう。マリーは吊り天井を連続で決めていくと、チンロックも複合させる。葉月の動きが止まるとマリーが側頭部へのキック。ロープに振られた葉月がエプロンに出てロープ越しにDDT。葉月はスワンダイブ式ミサイルキックを背後から見舞うとクロスフェースを仕掛ける。リング中央に持っていき再び極める。マリーがこらえると葉月は顔面を踏みつけて顔面ウォッシュにもっていく。ブレーンバスター狙いはマリーがこらえる。マリーはみちドラ狙いも葉月がDDT。葉月はビッグブーツを阻止してアームホイップ。コーナーに上がるとアトミックボムズアウェー。しかしマリーが2カウントで返す。葉月は再びコーナーに上がりもう一発。マリーがかわしてカウンターでラリアット。5分経過。葉月がエルボー連打から突進、マリーがカウンターでビッグブーツ。パワーボムをこらえた葉月だがマリーが決める。マリーはみちドラをアピールも葉月が丸め込み葉・月ストラル。切り返したマリーがみちドラへ。葉月が返すとマリーはコーナーから「起きろ」とアピール。葉月が下から蹴り上げコーナーに上がるとエルボー乱打、雪崩式ブレーンバスター。葉月が顔面に蹴りの連打。ダッシュするとマリーがニールキック。葉月がかわしてパワースラム。葉月はマリーを引き起こしボディースラム、シューティングスタープレス。マリーが返せず、葉月がハイスピード王座獲得となった。敗れたマリーは娘ナツミに担がれて退場。

葉月「おいおいおいおい、葉月がマリー・アパッチェに勝つなんて当たり前でしょ。みんな負けると思ってた? バッカじゃないの。で、葉月が取ったから、どうせさ、今までハイスピードほしいなんて言ってなかったヤツらが出て来るんだろ。こんなのいらねえからあげてやるよ」

葉月がベルトを投げ捨てると、キッドとAZMが駆け込んでくる。

葉月「葉月だったら取れると思った? 取れると思う、挑戦して? 無理に決まってんだろ、オマエも、オマエも(と2人の頭を突き飛ばす)。なに? ハイスピードに意気込みなんてあるの? どうせないんでしょ? 葉月が取ったから『あ、葉月が持ってるんだったら私が取れる、じゃあ今行こう』って感じなんでしょ? そんな簡単に取れねえから。オマエら2人、スピードあるかもしれねえけど、スピードだけじゃ無理だから。出直して来いよ。なに? 言いたいことあんの?」

AZM「後楽園の皆さん、こんばんはー! おめえよ、花月のマネしてるだけじゃねえかよ。はあ? オリジナルじゃねえよ。花月のマネしてるだけで人気になったんだろ? 花月がいねとなんもできねえんだろ?」

葉月「オマエ、誰のマネもしねえで人気ねえよな。偉そうなこと言ってんじゃねえよ。オリジナルで人気出してみろよオラ」

AZM「人のマネしねえと人気ねえヤツに言われたくねえんだよ」

キッド「まあなんか、いろいろ言ってますけど、そんなね、外見とかだけじゃ決められたくないです。自分だってハイスピード一度挑戦して負けてますけど、その去年の今日より強くなってます」

葉月「じゃあオマエずっとハイスピードほしいって言っとけよ。急に言い出すんじゃねえよ」

キッド「言っときます」

葉月「下がれボケ」

キッドとAZMが退場。

葉月「まあハイスピード取ったことだし、このベルト興味ねえから、まあ次は白? そして総理の持ってる赤でも挑戦しちゃえいばいいんじゃないですかねえ? 来年はハイスピード持って、白も持って、赤も持って、スターダムを葉月色にしてやるから。楽しみにしとけよ」

葉月のコメント

――シングル初戴冠。

「ハイ。まあ、当たり前なんじゃないですか。当たり前の結果じゃないですか、これが。あんなスピードのないヤツが持ってたっておもしろくないでしょ。葉月が取るということは、おもしろくなるってことだからスターダムが」

――初戴冠の喜びはない?

「ない。べつに興味はないベルトだから。(山口に)ほしい? あげようか。いいよ、いいよ、あげる。要らないから。興味ない。ハイスピードなんてもとからほしいなんて言ったことないし。アイツが持ってるとおもしろくないから葉月が取ってやるって言っただけで。(鹿島以外にマリーには)誰も挑戦しなかったから」

 

◆4WAYバトル 30分1本勝負

ジャングル叫女

16分7秒
ハンマースロー式パワーボム→エビ固め

花月

※もう二人は小波、木村花

花月vsジャングル叫女vs小波vs木村花の4WAYマッチは、赤いベルトの王者を中心とするマッチメークである。王者・花月は「今年やり残したこと」として5☆STAR GP公式戦で引き分けた叫女、おなじく公式戦で敗れた小波、そして抗争中の花を指名。叫女、小波、花が共闘して花月ひとりを狙ってくることは考えにくいが、個々のターゲットが王者の花月にあることは想像に難くない。ここで花月から直接勝利を奪うような選手が出てくれば、次期挑戦者に名乗りを挙げる可能性が高そうだ。しかし赤いベルトの王者として花月も敗れるわけにはいかない。それぞれの思惑が複雑に絡み合う4WAYマッチだ。

 最後に入場の花月を花が襲撃し試合開始、場外乱闘が展開される。花は花月を何度も客席に叩きつける。リングに戻すと顔面を踏みつけボディースラム。片ひざでカバーすると花月がクリアー。花は吊り天井で花月を捕獲。解放すると顔面を蹴りとばす。花月が「なめてんじゃねえぞ!」と首をつかむと花もやり返す。リング上は花月と花のシングル状態。花が突進しようとするとリング下から叫女と小波が足を引く。小波が叫女とのダブルを要請。花月をコーナーに追いやり串刺し攻撃をふたりで仕掛けていく。叫女がキャメルクラッチに捕らえると小波が突進。しかし蹴飛ばしたのは花月ではなく叫女の方。叫女が小波に首4の字。花が入って逆エビ固めも夏すみれがムチで乱入し、総理を救出。小波と叫女がカウンターのキックを花月へ。花月はふたりまとめてミサイルキック。リング下に出すとトペスイシーダをふたりに決める。さらに花にもトペスイシーダを敢行。5分経過。叫女が戻ると花月が串刺しエルボーアタック、ブレーンバスター。叫女が返すと花月は腕をロック。叫女がエスケープすると花月はミドルキック連打。叫女はカウンターのパワースラムから低空ラリアット。花月が返すと叫女はバックドロップ。花月が切りかえしチョークスラム狙い。叫女が切り返すと花がふたりまとめてミサイルキック。花は叫女にビッグブーツを連打。叫女が返すと花はブレーンバスター狙い。叫女がこらえてエルボーの応酬に。花がブレーンバスターも叫女が返す。叫女がスイングスリーパーからグラウンドでのスリーパーへ。小波が入り延髄斬りでカット。小波は花にスライディングキック、ジャーマンの構え。花がこらえると飛びつき腕十字。小波はハイキックも花が返す。花は小波に卍固め。小波がエスケープ10分経過。花月がカットし小波に打撃の連打。ハイキックからフィニッシュを宣言しコーナーへ。花がカットし雪崩式狙い。叫女が入って花と花月をまとめて小波にパワーボム。しかし叫女は小波の三角蹴りを食らう。リング上では全員がダウン。花月が花にデスバレー、小波も叩きつけると叫女にえびす落とし。「終わり!」と叫ぶと叫女に大江戸コースター。カバーにはいかず小波にも大江戸コースター。さらに花にも大江戸コースターを決める。3人を中央に持っていきカバーするが返されてしまう。花月は「こいつ終わらすぞ」と叫女にえびす落とし。「こんどこそ!」とコーナーに上がると叫女が起き上がりデッドリードライブ、串刺しラリアット、もう一発ラリアット。花月が返すと叫女はボディースラムからダイビングボディープレス。小波がカットしトライアングルランサーも花がカットに入る。花がフィニッシュを宣言しコーナーへ。花月をミサイルキックで吹っ飛ばすが叫女にカットされる。叫女が花とバックの取り合い。小波のハイキックがヒットも叫女がまとめてラリアット。叫女は花月にラリアット。1回転した花月に叫女はパワーボム。3カウントが入り、叫女が4WAYを制した。

叫女「見たでしょ、みんな。私が勝利する姿を! ありがとうございます。人生は変わるときは一瞬です。少しずつ良くなるなんてことはないと思ってます。そのとき来たチャンスをつかめるかどうか。私はしっかり、この手でつかんだと思ってます。言いたいこと言ってもいいですか? 次の後楽園ホール(1・14)、花月の持つその赤いベルトに、挑戦させてほしい」

花月「おい、ジャングル叫女、オマエが今日、勝ったのはなぜだかわかるか? 今日、オマエがこの花月様に勝った理由はなんでかわかるか? オマエらもわかるか? この花月様が、わざと負けてやったからだよぉ! ああ、ああ、わざと負けてやったんだ。来月、1月14日、スターダムの8周年記念大会、このワールド・オブ・スターダムの挑戦、受けてやってもいいよ。その代わり、次は1対1の勝負、オマエが最も苦手とする時間切れ引き分けなしの、時間無制限1本勝負でどうですか?」

叫女「異議なし」

花月「まあ、今日わざと負けてやったけど、それをホントかどうか、確かめたかったら来月、ガッチリ、覚悟して来いよ」

叫女「時間無制限? いや、ちょうどね、引き分けにうんざりしてたところなんですよ。ありがとうございます。時間無制限、でも私はノールールではやりません。しっかりフォールかギブアップ、正々堂々とあの赤いベルトを奪いにいくんで。皆さん応援よろしくお願いします!」

叫女のコメント

「さっきも言ったようにジャングル叫女、落ちぶれたかのように思われたのかもしれなかったですけど、決して自分はスランプでもなんでもなくて、このチャンスをうかがってた。人生変わるときは一瞬で、少しずつ物事がよくなっていくなんてこの世にはないと思ってるので、そのとききたチャンスをちゃんとつかめるかどうか。自分は今日しっかりとこの手でそのチャンスを掴み取りました。なので赤いベルト、来年の一番最初の後楽園大会、スターダム8周年の記念試合でね、しっかり赤いベルトの王者になりたいと思います」

――花月を意識して試合をしていた?

「もちろんです、ハイ。そうですね。変則的なルールだったんですけど、まあでも、逆にこれがチャンスだなと思ったし、みんなが花月を狙いにいく場面だったので、様子をうかがって、最後は全員倒さないとスリー取れないと思ったので、最後は全員なぎ倒してしっかり自分が3カウント奪いました」

――ワールド・オブ・スターダム王座へのチョ戦も考えていた?

「ハイ、考えてました。コスチューム見てわかるとおり赤いベルトもしっかり視野に入れていきたいと思っていたので、シルバーと赤と、そしてちゃんとてっぺんを取るんだよという金を入れて。年末最後の試合で変えるのはちょっと悩んだんですけど、見てる人たちにわかりやすいように変えましたね、コスチュームも」

――赤への挑戦は初めてになるが。

「ハイ、そうですね。白いベルト3回チャレンジして取れてなくて、シングルのベルトも外国人選手が持ってるベルトにもチャレンジして、そこへの実績はないんですけど、でもね、チャレンジってどれだけしてもいいと思うんですよ、私は。まあ、さっきも言ったように人生が変わるときなんて一瞬なんで、そのチャンスをしっかり次のワンランク上のチャンスをしっかりつかみたいなと思います」

 

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

19分29秒
トーチャーラック・ボム→エビ固め

<挑戦者組>

渡辺桃

中野たむ

○林下詩美 鹿島沙希●

※第15代王者組の渡辺桃&林下詩美が初防衛に成功

12・15横浜でアーティスト・オブ・スターダム王座を防衛したSTARSだが、岩谷麻優にアクシデントが発生。味方の中野たむからプランチャを食らってしまい、左足を負傷。内側側副じん帯断裂と診断され、今大会のタイトルマッチへの出場、岩谷&鹿島組での王座奪回が不可能になってしまったのだ。よって、鹿島沙希のパートナーはSTARSから選抜され当日発表になることが事前にアナウンスされた。STARSにとっては緊急事態だが、王者の渡辺桃&林下詩美にとっても不安を抱える状況に陥ってしまったことになるだろう。相手が決まらないまま年内最終大会のメインを任せられているからだ。桃は今年ほとんどの後楽園でメインを張っており、この試合が一年の集大成。また、8月デビューの詩美も王者として、また新人王として年内最終試合を締める役割が課せられている。それだけに、これは王者側にも試練といっていい。スターダム2018年の主役でもある桃と詩美が有終の美を飾れるか、それともSTARSが災い転じて福となすか!? そして第3試合終了後、中野の出場アピールを岩谷が認め、鹿島&中野組が王者に挑戦することとなった。

 鹿島が中野を制して先発に名乗りを挙げる。王者組は詩美が先発。まずは慎重にロックアップで組み合いブレイク。鹿島が誘い手四つの構えから詩美が腕を絞ると鹿島が切り返す。鹿島が背後にまわると詩美も切り返して腕を背後から絞り上げる。鹿島もやり返すが詩美が足を引きグラウンドへ。鹿島がレッグロックにいくが詩美が足と首をロック。詩美はネックロックからヘッドロックに移行し立ち上がる。鹿島がロープに振ろうとするが詩美がこらえる。ヘッドロックでなおも締められた鹿島は再びロープへ振ろうとする。これも詩美がこらえてみせる。鹿島がロープに振るとアームホイップ。中野が控えの桃を追い出し鹿島と合体。桃が中野の背中を蹴り上げ場外に追い出す。詩美は鹿島をロープ際に追い込み顔面を踏みつける。詩美が押さえつけると鹿島が1カウントで返す。詩美がキャメルに捕らえ桃がロープ間を往復しミドルキック。鹿島がエルボーで向かっていくが詩美は「こいよ、おら」と挑発。桃がコーナーでミドルキック、中央にもっていくとサッカーボールキック。鹿島が返すと桃が前後からのキックを打っていく。5分経過。桃は鹿島にボディースラム。鹿島が返すと、桃はストンピング。詩美も鹿島の顔面を蹴っていく。詩美は「どうした鹿島」と挑発。鹿島はドロップキックを放つと中野に託す。中野がバックを取ると桃が乱入。王者組がクローズラインも中野が阻止。中野が桃にドラゴンスリーパー。詩美も捕まえるとまとめてDDT。中野は詩美を起こして自軍コーナーに叩きつけ、ミドルキックの連打。鹿島がストンピング乱打からのど元を中野とともに踏みつける。鹿島は詩美にボディースラム、フットスタンプ。中野が詩美にボディースラム。中野がダッシュすると詩美は柔道殺法の連発で叩きつける。桃が串刺しドロップキックにいくが中野がかわす。桃も中野をかわして串刺しドロップキックを連打。中野が返すと、ハイキックのかわしあい。桃がミドルキックを連打し突進。中野がトラースキックからバックを取る。切り返されるもスピンキックがヒット。10分経過。詩美が鹿島を場外へ。中野もカットすると桃が中野に裏投げ。タッチを求める桃の背後から中野がバイオレットシューティング。鹿島が桃を引き起こしエルボーの打ち合いに。鹿島が張り手から突進しコルバタ、ビッグブーツ。桃が返すと、鹿島はヒールホールド。鹿島はエスケープを許さず中央に引き戻してレッグロック。桃がエスケープすると鹿島がダッシュ。桃がカウンターでミドルキック、ダイビング式で蒼魔刀を放つ。詩美が入り鹿島にアルゼンチンから叩きつける。そこへ桃が蒼魔刀も3カウントには至らず。桃がドラゴンスリーパー。鹿島を引き起こしテキーラ狙い。丸め込んだ鹿島だが起死回生を返される。鹿島の突進に桃がハイキック。15分経過。桃のBドライバーと詩美が合体を狙うが中野が阻止。鹿島と中野がダブルのドロップキック。中野が場外にプランチャで舞う。中野は詩美をリングに戻し、鹿島がダイビングフットスタンプ。中野がバイオレットシューティング、鹿島がダブルアーム式フェースバスター。中野がタイガーを放ち、鹿島が「決めるぞ!」とマイ・エンブレムへ。しかし桃のカットが間に合う。鹿島は詩美を引き起こし絡みつく。詩美が上になるが2カウント。桃のトラースキックからBドライバー狙い。詩美と合体のパイルドライバーはタイミングが狂う。しかし詩美はアルゼンチンへ。中野がカットするが桃がテキーラ。詩美は背後にまわりジャーマン狙い。鹿島がこらえるが詩美はジャーマン。鹿島がなんとか返すと、桃がピーチサンライズで援護。あらためて詩美がアルゼンチン。そこからトーチャーラックボムを決めると3カウント。詩美が鹿島をフォールし、ゴッデス王座防衛に成功した。

桃「年内最終戦、メインイベント、クイーンズクエストが勝ちました! おいSTARS、オマエら岩谷麻優がいないとどこも強くねえじゃねえかよ。今日、起死回生にだって負けてない。岩谷麻優がいなきゃなんにもできねえんだな。どうすんだよ、これから?(たむにベルトを差し出すが、引っ込めて)どうするかは、自分で決めろ。はい、どうぞ」

中野「渡辺桃、私は1年前の後楽園ホールで、7周年大会、オマエにクイーンズクエスト対大江戸隊の対抗戦で負けて、自分の意志とは関係なく大江戸隊脱退を余儀なくされました。私は、今度は自分の意志で次の8周年大会、オマエの白いベルトに挑戦させてもらう」

桃「こっちは先輩だぞ。させてくださいだろ。まあいいよ。来月8周年大会、最近やる相手もいなくなってきたし、中野たむ、オマエの挑戦受けてやるよ」

中野「岩谷麻優がいないSTARSが弱いなんて絶対言わせない! この1年の私がやってきたプロレスを、1年越しにオマエに見せてやるよ」

鹿島は起き上がれずにテーブルに乗せられ中野とともに退場。

 

桃「言っとくけどな、私だって進化してんだよ。いつまでもあのときの渡辺桃だと思うなよ。覚悟しとけ。はい、今日はクイーンズ・クエストが勝ったということで、とりあえず詩美、勝ってくれてありがとう」

詩美「今日、年内最終戦なんですけど、私は2018年、今年スターダムでデビューすることができて、こうやって桃さんとベルトを取って防衛することができて、新人賞もいただいて、最高の年になりました。来年はベルトを一つひとつ狙っていって、自分に2年目のジンクスなんてないんで、来年も林下詩美どんどん進化してきいますんで、皆さんよろしくお願いします」

桃「じゃあ今日は、年内最終戦なので、ウィー・アー・スターダムで締めたいと思います。

場内が暗転し2018年のダイジェスト映像が流れる。

詩美が「はい、素敵な動画でした。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM!」

桃&詩美のコメント

詩美「初防衛、成功しました」

桃「はい。よかった」

詩美「よかった。相手に岩谷麻優はいなかったんですけど、いないなりにいないなりの試合をしてきたんじゃないかなと思います。鹿島沙希の起死回生、すごく注意してたので今回それを食らって3取られることはなく、しっかり防衛することができました。ありがとうございます」

詩美「まず岩谷麻優がいないSTARSには私は用はないとずっと言ってたんですけど、そう言っても鹿島沙希には何回も負けてましたし。でも今回、2人でやったときに起死回生をやられたんですけど、詩美がしっかり助けにきてくれて、いいタッグチームだなとあらためて思いましたね。とりあえず初防衛できて本当によかったです」

桃「(白いベルトへのアピールがあったが?)そうですね。中野たむとあまりシングルをしたことがなくて、今年の1月にした以来かもしれないです。もしかしたら1年ぶりぐらいなんですけど、タイトルマッチということで、1年も経ってたらお互いに成長してると思いますし、今年の1月の試合よりもっといい試合ができるんじゃないかと思ってます。(今年、いろいろあったなかで印象に残っている出来事は?)やっぱりこの白いベルトを巻いたことが一番大きかったです。このベルトを巻いたことが私の急成長につながったんじゃないかと思います。(イオ選手から受け継いだベルト)はい。私はこのベルトを絶対に手放しませんし、簡単には手放しません。絶対、ずっと防衛していきたいと思います」

 

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