2018/10/01 試合結果

2018年9月30日 5★STAR Grand Champion Carnival2018 (夜)

5★STAR Grand Champion Carnival2018 (夜)
9月30日(日)名古屋国際会議場・イベントホール(観衆315人)

◆STARSvsJAN タッグマッチ 15分1本勝負

○スターライト・キッド

4分10秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

米山香織

羽南

小野崎玲皇●

 

◆STARSvs世界選抜 タッグマッチ 15分1本勝負

レイチェル・エラリング

5分40秒
Kパワー→エビ固め

中野たむ

○ケリー・クライン

渋沢四季●

 

フラッグ&マスク奪回 クイーンズ・クエストvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負

葉月

9分37秒
妖乱→片エビ固め

小波

○夏すみれ

AZM●

 

タッグマッチ 20分1本勝負

○渡辺桃

9分9秒
Bドライバー→エビ固め

キンバー・リー●

林下詩美

ジェイミー・ヘイター

 

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

花月

12分48秒

大江戸コースター→片エビ固め

ニコル・サボイ

 

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

14分39秒

スウィング・スリーパー→体固め

<挑戦者組>

○ジャングル叫女

岩谷麻優

刀羅ナツコ 鹿島沙希●

※第13代王者組の岩谷麻優&鹿島沙希組が4度目の防衛に失敗。ジャングル叫女&刀羅ナツコ組が第14代王者組となる

◆STARSvsJAN タッグマッチ 15分1本勝負

○スターライト・キッド

4分10秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

米山香織

羽南

小野崎玲皇●

昼の部でフューチャー・オブ・スターダム王座を争ったスターライト・キッドと羽南がタッグを結成、米山香織&小野崎玲皇のJANと対戦する。STARSとしては狙いは小野崎、ということになるのだろう。しかし、注意しなければならないのが百戦錬磨のベテラン、米山の存在だ。若手との対戦はスターダムでは手慣れたもの。あえて小野崎の自力勝利をアシストしてくる可能性もありそうだ。

 リングに上がったキッドが羽南に握手を求める。昼のタイトルマッチの影響か、羽南は間を置いてからこれに応じる。両軍握手をかわすと米山が「任せろ!」と先発に名乗りを挙げる。対するSTARSはキッドが先発。米山はいきなりキッドの足を踏みつける。キッドがロープワークに出ると米山が何度も往復で走らせる。それでもキッドは米山を倒して羽南を呼び込む。ところが米山が2人まとめてクロスボディー。JANが合体のビッグブーツから「ジャングル!ジャングル!」を連呼。小野崎が羽南へエルボー連打。羽南がカットすると払い腰。キッドが小野崎へドロップキック、その場跳びムーンサルト。小野崎が返すとキッドがロープへ振る。小野崎がエルボーを連打し米山と合体。ダブルのフェースクラッシャーも決めると小野崎がダイビングボディーアタック。小野崎が丸め込みの連続も2カウントどまり。小野崎はキッドにエルボー連打、そこへ羽南がドロップキック。キッドがノーザンライトにいくがカットされる。羽南が米山に大外刈りから場外に送り出す。キッドが小野崎にセカンドからムーンサルトプレス。小野崎が返せず、キッドがピンフォール勝ちを奪った。

◆STARSvs世界選抜 タッグマッチ 15分1本勝負

レイチェル・エラリング

5分40秒
Kパワー→エビ固め

中野たむ

○ケリー・クライン

渋沢四季●

中野たむ&渋沢四季のSTARSがレイチェル・エラリング&ケリー・クラインの大型アメリカ人コンビに勝負を挑むタッグマッチ。パワーの差は歴然だけに、中野&渋沢組には、チームワークを駆使しての連係プレーが求められるだろう。昼の部で初戴冠を成し遂げた中野のファイトにも注目。初めてのベルトで一皮むけるか!?

 中野は昼の部で獲得したピンクのベルトを肩から提げて登場。STARSサイドから握手を求めると外国人コンビも素直に応じて拍手。STARSはジャンケンで先発を決めようとする。アイコが繰り返されるウチに痺れを切らせた外国人コンビが襲いかかって試合開始、分断された渋沢がケリーによって何度もコーナーに叩きつけられる。レイチェルが捻りを加えたレッグドロップを投下。ケリーが渋沢の首を捻りながらニーをぶつけていく。ケリーは控えの中野を落としてから渋沢を押え込む。レイチェルがセントーンから抱え上げるとケリーが突進。中野がカットするとケリーのラリアットがレイチェルに誤爆する。渋沢が押え込むがレイチェルがクリアー。中野がレイチェルのバックを取るとドラゴンスリーパー。レイチェルが切り返すが中野がロープを使って元に戻す。ケリーが乱入するが中野が2人まとめて踏みつける。中野の蹴りをレイチェルがブロック。レイチェルの二段蹴りをかわして中野がハイキック。渋沢がケリーにネックブリーカーからコルバタ。ケリーが返すと、渋沢が突進。ケリーがキャッチしてサイドスラム。渋沢がサブミッションもケリーがリフトアップ。中野がカットするとレイチェルも乱入。中野がケリーにデスティニーハンマー。渋沢がミサイルキック。中野のトラースキックから渋沢が丸め込むもカットされる。5分経過。STARSがロープに振るがケリーとレイチェルがビッグブーツで競演。ケリーが渋沢を持ち上げると前方に叩きつけるKパワー。渋沢が返せずケリーが3カウントをゲットした。

フラッグ&マスク奪回 クイーンズ・クエストvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負

葉月

9分37秒
妖乱→片エビ固め

小波

○夏すみれ

AZM●

大江戸隊からユニットフラッグとマスクを奪われてしまったクイーンズクエストが奪回を期して葉月&夏すみれ組と対戦。QQが勝った場合はフラッグとマスクが元に戻ることになる。大江戸隊が勝った場合には勝利以外になにもなさそうだが、葉月&夏組からすればさらなる“嫌がらせ”のためにも勝利を譲る気はサラサラない。小波&AZMは盗んだ張本人である夏を狙ってくるだろうが、あせりは禁物。夏の罠にハマらぬよう、確実に勝ちを取りにいかなければならないが…。

 夏はQQから盗んだマスク&フラッグとともに入場。ダンスを踊っていると警笛を鳴らしながらQQ警察がダッシュでリングイン。凶器で殴りつけそのまま試合がスタートする。

QQがリング上で夏にストンピングの乱打、AZMがダイビングフットスタンプ。QQが夏をロープに固定して攻撃する。AZMが夏をマットに叩きつけるが2カウント。AZMは夏を自軍コーナーに引っ張り小波に託す。小波は「このドロボーめ!」と夏の顔面をAZMとともに踏みつける。AZMが夏をコーナーに振って串刺しドロップキック。夏が返すと、AZMはストンピング連打。AZMの突進に夏がムチで殴打し葉月がコードブレーカー葉月は2人まとめてフェースロック。AZMをコーナーに追い込むと顔面ウオッシュ。葉月がロープに振るとAZMがコルバタ。小波が葉月にミドルキックを串刺しで連打。小波が串刺しジャンピングニーからフィッシャーマン。小波は腕十字狙いから腕固めにもっていく。小波がトライアングルを狙うが葉月が回避。エルボーの打ち合いから葉月が押しとしてセントーン。葉月がフルネルソンの構えにいくと小波が切り返す。しかし葉月はDDT。小波はハイキックで応戦し両者ダウン状態に。夏とAZMが猛突進。AZMがロープワークを駆使するが夏のビッグブーツを食らう。夏がコーナーに振ってQQがもってきた凶器で殴打。夏はAZMをコーナーに追い詰めて踏みつける。夏がフィッシャーマンも2カウント。AZMを挑発しながら蹴飛ばす夏だが丸め込まれる。夏が返すとAZMはウラカンラナ。AZMはフィニッシュを宣言し持ち上げようとするが夏がこらえる。夏の突進に小波がニーを突き当てる。QQが二方向から夏にキック。AZMがフットスタンプから夏に回転足折りがため。QQが夏をロープに振るが相打ちされると葉月がスワンダイブ式ミサイルキックで分断。夏がAZMを引き起こすがハイキックカラブレーンバスターを食らう。AZMがコーナーに上がろうとすると葉月がカットし夏がフラッグで顔を覆い隠して妖乱を決める。これで3カウントが入り、QQは奪回に失敗…。乱闘となるもQQには後の祭り。QQが追いかけるも、夏は逃げ切り成功。

葉月&夏のコメント

夏「何回も言ってるんですけど、これは私の旗なので。マスクも私のマスクなので。そこを勘違いしてもらっちゃ困るというか。私が泥棒しているみたいな、汚名をSNSを通じて着せられてますけど、私も一応、人の前に立つ仕事をしてる人間なので、そんなことするわけないじゃないですか?」

葉月「そうですね」

夏「1年間、スターダムさん上がってますけど、人様の物を盗むなんてそんな教育、親から受けてないです。前の団体からも受けてないです。今日のでわかっていただけたでしょうね。彼女たちはそろそろこの旗に対する未練、それは紫雷イオに対する未練でもあると思うんですよ。いつまでも紫雷イオに対して、紫雷イオの置き形見を大事にしてる場合じゃないんじゃないですかね、あの子たちも。先に進んだ方がいいよと、私は切に彼女たちの明るい未来を信じて、願っております」

タッグマッチ 20分1本勝負

○渡辺桃

9分9秒
Bドライバー→エビ固め

キンバー・リー●

林下詩美

ジェイミー・ヘイター

タッグリーグ戦を前に、早くもクイーンズクエストのワンダー王者・渡辺桃がパートナーに林下詩美を指名。まずはこの試合でキンバー・リー&ジェイミー・ヘイターと対戦し、タッグチームとしての相性をはかることになる。詩美の初タッグマッチ(8・26大阪=夜での4WAY)で桃&詩美組は実現しているが、その試合で桃は感触を掴んだのだろう。詩美は返答こそしていないものの、この試合の結果と内容次第では即ゴーサインが出される可能性もあるだろう。このチームが実現すれば、詩美のQQ入りも近いということになるのかもしれない。まずは、外国人とのタッグマッチに注目である。

 詩美が先発を買って出てキンバーと対峙。ロックアップからキンバーが腕を取りにいくと詩美が切り返し、切り返しの応酬に。詩美がヘッドロックにとりグラウンドにもっていく。宇キンバーがヘッドシザーズからブレイクして睨み合い。キンバーが蹴りにいくと詩美がキャッチ。逃れたキンバーが開脚でアピールする。キンバーはヘッドシザーズからブリッジで押え込む。キンバーが逆水平チョップの連打からサッカーボールキック。ジェイミーが控えの桃を落としてからキンバーと合体。詩美が返すとジェイミーがサッカーボールキックの連発。詩美が返すと、ジェイミーはブレーンバスターを狙う。詩美がこらえてブレイク。ジェイミーは桃を挑発、背後から詩美が攻撃し桃が串刺しドロップキック、詩美がボディースラム。桃がジェイミーにミサイルキック。ジェイミーが桃をコーナーへ振ろうとするが詩美が入ってショルダータックルをぶちかます。ジェイミーのキックをかわした桃がハイキック。キックの連続でカバーするがジェイミーがクリアー。詩美がジェイミーをコーナーへ振り突進。ジェイミーが足を出して回避すると丸め込みへ。詩美が返すとジェイミーがコーナーに追い込みブレーンバスターでコーナーに叩きつける。ジェイミーは顔面にニーを突き出してカバー。詩美が返すとジェイミーはキンバーと方対しダブルのブレーンバスター。ジェイミーが詩美を挑発して突進、詩美は一本背負い。両者のラリアットが交錯し、ともにタッチ。桃とキンバーがキックのかわしあい。桃がミドル連打でコーナーに振り、串刺しドロップキックを連発。桃がキンバーの腕をロック。詩美は場外でジェイミーを捕獲する。キンバーでエスケープすると、桃はテキーラノ体勢。キンバーが脱出しハイキックから回し蹴り、ジャーマン。ジェイミーが詩美を場外に送り出すとキンバーがパワーボム狙い。桃が切り返すがキンバーが丸め込む。桃が切り返してハイキック。詩美と桃が合体桃が蒼魔刀もキンバーが返す。桃はキンバーを立ち上げてBドライバー。キンバーが返せず桃組の勝利となった。

桃「名古屋国際会議場にお越しいただいたみなさん、今日は私と詩美で勝ちました。みなさんどうでしたか? じゃあ、このタッグで10月13日から始まるタッグリーグ、優勝しましょう」

詩美「桃さん、タッグリーグ、望むところです、よろしくお願いします。桃さんとタッグ組んでタッグリーグ出場するのが楽しみです。自分は桃さんのパートナーになりたいというだけで、QQに入ったわけではないので、タッグパートナーとしてよろしくお願いします」

桃&詩美のコメント

――この試合に勝ってタッグリーグでタッグを組むことになったが、桃はなぜ詩美をパートナーに?

桃「いやあ、やっぱこんな新人いないですし、デビューしたばっかりでこんなに大活躍している新人をほおって置くわけにはいかないと思って、ぜひクイーンズクエストにと思っているんですけど。まずはタッグで優勝してからもう一回誘おうかなと思います」

――QQに入ってほしい気持ちがあると。

桃「そうですね。やっぱりこんなに強い新人がいたら。いまパワーファイターがあまりいないので、入ってほしいですし」

――詩美はこの試合に勝って決めたいといっていたが。

「そうですね、実際にタッグを組ませていただいてタッグの試合で勝てて、QQに入るかどうかは別として桃さんとぜひタッグでタッグリーグも出場させてほしいなと思いました」

――桃は希望しているようだが、QQ入りに関してはどう考えている?

詩美「そうですね、私はいま無所属ですし誘っていただけるのはすごくうれしいんですけど、まあまだどのユニットに入るか決めるにはまだ早いのかなと思います。とりあえずは桃さんとタッグリーグを優勝してから、また考えたいなと思います」

――5☆STAR GPでは詩美は準優勝、桃は決勝進出ならず。2人とも優勝できなかったことをタッグリーグでリベンジする意味がある?

桃「そうですね。やっぱりシンデレラも勝ってきてるので、それはやっぱりタッグリーグこそは勝ちたいです。優勝したい」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

花月

12分48秒

大江戸コースター→片エビ固め

ニコル・サボイ

当初はノンタイトルが予定されていた花月とニコル・サボイの一騎打ちが、昼の部のメインの結果を受けて赤いベルトを懸けたワールド・オブ・スターダム王座戦に変更。クイーン・オブ・スープレックスの異名を持ちながらも、サブミッションも多種多彩なニコルをいかにして王者の花月がさばいていくのか。ニコルのテクニックに花月が翻弄される場面も出てきそうである。それに対処しきれなければ、花月が完敗というシーンもありえる。花月総理にピンチ到来!?

 スタートから慎重に手四つで組むと急激にバックの取り合いに。花月がバックにまわるがニコルが取り返してグラウンド。花月がヘッドシザーズもニコルが脱出して首を取る。花月が反転するがニコルがすぐに元へ戻す。花月がヘッドロックにとるとニコルが足を取って切り返す。花月がヒザ十字に入るがニコルが抜け出しグラウンドで上になる。ニコルが首を取って立ち上がると花月がロープへ。花月が顔面をかきむしりロープへ追い込む。ニコルがロープに振るとショルダータックルをともにぶつけ合う。花月のショルダータックルを受けて立つニコルに対し、花月は「王者なんだよ、オマエが走れ!」。するとニコルがダッシュし花月を倒す。ニコルはグラウンドでのアームブリーカー。花月が返すと、ニコルが突進。花月が止めるが崩れてしまう。両者ダウン状態から花月がリング下へ。様子を見にいったニコルに花月が下から水を噴射。しかしニコルは戻ってきた花月をスープレックスでマットに叩きつける。ニコルは腕を締め上げギブアップを狙う。ニコルが左右のニーを叩き込み、コーナーへ。花月がスワンダイブのドロップキックで転落させるとトペスイシーダを敢行。花月は合計3発のトペを決める。ニコルをリングに戻した花月は、スワンダイブ式ミサイルキック。ニコルが返すと、花月は両腕をロック。ニコルが蹴りとばして脱出するが、花月が回転して腕固め。ニコルがエスケープに成功。花月がバックキックからチョークスラム狙い。ニコルが回避しダブルアームスープレックスから腕十字に移行する。花月がエスケープすると、10分経過。ニコルが抱え上げて後方に投げ捨てること3回。花月が返すとニコルは頭を抱える。ニコルは花月を立ち上げてブレーンバスター。返した花月にニコルがサブミッション。花月が反転して丸め込むが2カウント。ニコルは花月のバックを取って引き起こす。花月が切りかえしてジャックナイフもニコルが丸め込み。花月はえびす落としからカバーするが3カウントには至らず。ならばと花月はデスバレーボムから大江戸コースターへ。これで3カウントが入り、花月がSHIMMER王者から赤いベルトを守った。

花月「名古屋のオマエら元気か? 名古屋のオマエら元気かー!? もう一丁元気かー!?ワールド・オブ・スターダム、4度目の防衛成功したぜ! おい、一日2回の防衛戦ってきついよぉー。そんなことよりもニコル、ニコル、さすがSHIMMERのチャンピオンだけあって、オメエすげえなあ。ま、でもよ、花月様もスターダムの最高峰のベルトのチャンピオンだからよ。まあ今日はその気持ちが勝ったということだよ。次は、次は、オマエのベルトに挑戦してやるよ。今日は気持ちがいいんで握手してもいいですかあ?」

花月が手を差し出すとニコルが応じる。しかし案の定、花月が襲いかかる。

花月「バーカ! とっとと帰れ! オマエら、あとひとつだけ言わせてください。つい最近、大江戸隊に裏切り者が現れましてねえ。メキシコでなんの知識を得てきたのかわからないけど、今日は彼女がここにいません。次は木村花、オマエが餌食だ。それだけ覚えとけ」

花月のコメント

「4度目の防衛に成功しました。昼があんまり思ったような防衛戦じゃなかったからよ、しっかり夜の部で花月様をアピールしましたよ。どうですか? ニコルがどんだけサブミッションがうまかろうが、ガタイがよかろうが、そんなの知らねんだよ。さっきも言った通り、花月様が守らなきゃいけないのはこのベルトだけじゃねえんだよ。それはよくわかってんだろ。とりあえずニコル・サボイは置いといて、次の餌食がタイミングよく現れましてね、先週。木村花、どういう考えしてるかわからないけど、次はオマエが餌食だからな」

――花に対してはぶっ潰す気持ち?

「もちろんそうでしょう。大江戸隊を裏切るって、それなりの覚悟がないとダメでしょ。私だけじゃないですからね、敵は。それぐらい彼女はわかってるでしょ。初期メンバーのお母さん。お母さんは別にいいんですよ、私はお世話になったので。木村花、わかってるはずでしょ。昔から見てきてるわけなんだから。それを彼女から退くということは、それなりの気持ちが、思いが、覚悟があってやってる行動ですから。それはもうね、五体満足でリングを下りられると思ったら大間違いですよね」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

14分39秒

スウィング・スリーパー→体固め

<挑戦者組>

○ジャングル叫女

岩谷麻優

刀羅ナツコ 鹿島沙希●

※第13代王者組の岩谷麻優&鹿島沙希組が4度目の防衛に失敗。ジャングル叫女&刀羅ナツコ組が第14代王者組となる

昼の部でアーティスト・オブ・スターダム王座を争ったジャングル叫女&刀羅ナツコと岩谷麻優&鹿島沙希がゴッデス・オブ・スターダムのベルトを懸けて対戦。昼の部では中野たむがナツコをフォールし、6人タッグのベルトがJANからSTARSに移行した。地元・凱旋の叫女には絶対に負けられない闘いであると同時に、パートナーのナツコも大きな責任を感じているに違いない。一方の王者組は、試合開始前の時点でチーム王座二冠となった。ここでゴッデスを守り、二冠のまま次回大会を迎えるのか。叫女には地元で、岩谷には赤いベルトを失った因縁の場所。結果は!?

 両軍が握手と見せかけJANが先制攻撃を仕掛ける。ボディープレスの連続で叫女が岩谷を押え込む。しかし叫女が2人をコーナーに追い込み逆転。岩谷と鹿島が連係で叫女を攻撃。ダブルのドロップキックを決めると岩谷は叫女の腕をロープにかけて蹴り上げる。岩谷は叫女の右腕を攻撃しキャメルクラッチへ。右腕へのストンピングを連打した岩谷は鹿島に託す。鹿島が叫女にストンピングの連打、控えのナツコを場外に落とす。鹿島も叫女の右腕をロープにかけて攻めていく。鹿島は右腕を取って岩谷のフットスタンプを呼び込む。岩谷はなおも叫女の右腕を狙っていく。ロープに振られた叫女がショルダータックル。岩谷は叫女に馬乗り。叫女が返すと、岩谷は両腕をかけてコーナーに追い込む。岩谷がエルボー連打から突進。叫女がカウンターでパワースラムも腕のダメージかつづかない。両者ダウン状態で5分経過。ナツコと鹿島が対峙。ナツコはボディープレスも岩谷と鹿島がかわす。それでもナツコは2人まとめてスピア。岩谷を起こすとエルボー連打。岩谷も応戦しエルボーの打ち合い。ナツコをかわして岩谷が突進もナツコがスパインバスター。岩谷が返すと岩谷が張り手。岩谷がバックにまわるがナツコがニーからレッグラリアット。叫女が控えの鹿島を落としてからナツコと挟み撃ち。ナツコのフロッグスプラッシュを岩谷がかわし、コーナーの叫女に雪崩式フランケン。さらに岩谷が叫女にミサイルキック。鹿島が串刺しビッグブーツからコルバタ、ビッグブーツ。叫女が返すと。鹿島がダブルアームの構え。叫女が切り返すが鹿島がダブルアームのフェースバスター。岩谷がフロッグスプラッシュ、鹿島がダイビングフットスタンプからマイ・エンブレム狙い。叫女がこらえてドロップキック。10分経過。JANが合体し鹿島に串刺しアタック、ダブルのブレーンバスターは鹿島がかいくぐりフェースクラッシャー。岩谷が叫女を捕まえ鹿島がダイブ。しかしナツコのセントーンがカットする。岩谷のキックをかいくぐり叫女が張り手。叫女は鹿島をラリアットで吹っ飛ばすと4人がダウン状態。鹿島と叫女がエルボーの打ち合い。鹿島が張り手、叫女が体当たり。ともにダウン状態も叫女がラリアット、鹿島がかわして丸め込む。岩谷が入り鹿島と合体、しかしJANがラリアットとスピアで分断し、ボディスラムで設置すると二方向でのダイビングボディープレス。ナツコは場外ダイブ、叫女は鹿島にハンマースロー式狙いも丸め込まれる。返した叫女と鹿島が丸め込みの応酬。叫女がスイングスリーパーでぶん回し、覆い被さる。これで3カウントが入り、叫女がフォール勝ち。JANがSTARSからタッグのベルトを奪い取った。

叫女「昼、アーティストのベルトを失って、 いまのタイトルマッチも死ぬほど攻められて、でも、ナツコと取ることができました。みなさん応援ありがとうございました! 1年半(前)、私はこの会場でゴッデスのベルトを初めて巻きました。そのときに見た景色、最高でした。いまでも忘れてません。でも今日ナツコと、そしてJANの仲間と、あと応援に来てくださったみなさんと、いまここで見ている景色が一番最高です。本当にありがとうございました」

ナツコ「うれしいのに涙が出るのはいろいろあるからだと思います。こんな大きい会場で、このベルトを先輩たちが巻いてる姿を見て、私が巻くなんて思ってなかったです。ありがとうございます。これからいまスターダムは、シングルの祭典が終わって、次はタッグリーグが始まろうとしています。私はやっぱり叫女さんと一緒にタッグを組みたいです」

叫女「本当に今日はありがとうございました。

ずっと自分の気持ちを地元の名古屋、ビッグマッチは私にとって本当に大切なものです。最近勝ててなくて、それでも勝利を信じてついてきてくれたみなさん、本当にありがとうございました。自分たちが勝ったので、締めさせていただきたいと思います。今日は敵味方関係なく全員で締めたいと思います」

まずはJANが上がりハグ。そして全選手がリングに上がる。

叫女「みなさんこれからもこうして応援に来てください。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM!」

叫女&ナツコのコメント

叫女「昼にアーティスト失って、同じ対戦相手の持っているゴッデス・オブ・スターダムにナツコと挑戦してチャンピオンに返り咲くことができました。ありがとうございました。ありがとう、ナツコ」

ナツコ「ありがとうございます」

叫女「つらかった。地元の名古屋のビッグマッチ、やっとこうして、勝つことができてチャンピオンになることができて本当に感無量です。そして、ナツコ、ありがとう」

ナツコ「ありがとうございます。私は叫女さんに恩返しどころか、ありがとうってことばっかりです、本当に。最後もやっぱり叫女さんに頼ってしまって、もっともっとしっかりしなきゃと思いました。でも、昼、本当に悔しくて心が本当に折れちゃいそうだったんですけど、またこうやって自分たちの絆の証になって(ベルトが)手元にきて、本当にうれしいです。絶対これは本当にそう簡単には取らせたくないです」

叫女「アーティストはいまも絆っていいましたけど、アーティストはユニットの絆を象徴するようなものだったかなって思うんですけど、これは絆プラス強さも象徴しているのかなって思うようなベルトだと思うので、これからタッグリーグが始まるんですけどそこもナツコと一緒に優勝めざしてがんばっていきたいと思います」

――どういうところから強さの象徴と感じる?

叫女「やっぱりユニットで巻けるベルトって、チームで巻けるのは2つ、アーティストとゴッデスだと思ってて、アーティストはあのベルトにもBONDって書いてあるように、絆、3人で巻くしね。でもやっぱりこのベルトはベルトもなんか大きいし、あと2人ということでプラス強さというのも、私はそう思う感じかな。なので簡単に巻けるベルトでもないと思うし、簡単に渡せるベルトでもないと思うのでもっともっとナツコと強くなって、このベルトを防衛していきたいと思っています」

――JANがSTARSから独立しなければこの(戴冠)シーンもなかった。

叫女「そうですね。そう思います」

――STARSから独立してあらためてどう思う?

叫女「独立して、私はこのアーティストとタッグで岩谷麻優と自分がガッツリ闘える、向き合えるというのがすごい楽しみにしていて、岩谷麻優に自分の独立した理由を、そういうのを少しでもわかったんじゃないかなと思ってます」

――アーティスト王座は失ってしまったが、数時間後に新しいベルトを取った。アーティストとゴッデスのどちらのほうがうれしかった?

ナツコ「難しいな…。私、こないだ6人タッグのアーティストが初めていただいたベルトで、そのベルトしか持っていないときはコイツを超すものはないと思ってたんですけど、なんだろうな、アーティストもうれしかったです、でもこれも同じくらいうれしいです。だから、どの色のベルトだからとかじゃなくて、やっぱり挑戦して自分たちのスタイルで勝って、そこにプラスしてこのベルトがあると思うので、なんですかね、どっちも全部うれしいです。どっちとかないです、本当に」

――相手がチャンピオンという状況でベルトを取ったのは初めてになるが。

ナツコ「ハイ。あ、そうだ、そうです。空位だったので。そうですね」

叫女「それがあったんじゃない、あの涙には」

ナツコ「そうだったかもしれない」

叫女「私もナツコがアーティストのベルトを巻いたときナツコが号泣したあの涙を超すことはないと思ってたけど、やっぱ今日、超したと思う」

ナツコ「超しました(笑)」

叫女「たぶんそれかもしれない」

ナツコ「ハイ」

叫女「王者に勝って巻いたベルト、初めて」

ナツコ「そうだ」

――タッグリーグには、このチームで臨む?

ナツコ「ハイ」

叫女「もちろんです。優勝したいです」

――タッグ王者だから狙われる。

叫女「もちろん」

ナツコ「ハイ」

叫女「厳しい闘いになると思うけど、ナツコとならいけると思うんで、ハイ」

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