2018/10/01 試合結果

2018年9月30日 5★STAR Grand Champion Carnival2018 (昼)

5★STAR Grand Champion Carnival2018 (昼)
9月30日(日)名古屋国際会議場・イベントホール(観衆515人)

 

◆3WAYバトル 15分1本勝負

渋沢四季

4分41秒

ミサイルキック→片エビ固め

小野崎玲皇

※もう一人はAZM

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○葉月

6分28秒
葉・月ストラル

レイチェル・エラリング

ケリー・クライン

キンバー・リー●

 

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

6分15秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

<挑戦者>

スターライト・キッド

羽南

※初代王者のスターライト・キッドが4度目の防衛に成功

◆SHIMMER選手権試合 30分1本勝負

<王者>

8分38秒
オモプラッタ

<挑戦者>

ニコル・サボイ

小波

※第12代王者のニコル・サボイが7度目の防衛に成功

◆5☆STARチャレンジ 15分1本勝負

林下詩美

7分44秒

アルゼンチン・バックブリーカー

ジェイミー・ヘイター

 

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

11分20秒

タイガー・スープレックス・ホールド

<王者組>

岩谷麻優

ジャングル叫女

鹿島沙希

刀羅ナツコ●

○中野たむ

米山香織

※第17代王者組のジャングル叫女&刀羅ナツコ&米山香織が3度目の防衛に失敗。岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむ組が第18代王者となる

◆ワールド&ワンダー・オブ・スターダム二冠選手権試合 30分1本勝負

<ワールド王者>

22分55秒
ダブルKO

<ワンダー王者>

花月

渡辺桃

※ワールド王者の花月は3度目の防衛に成功。ワンダー王者の渡辺桃は5度目の防衛に成功

 

◆3WAYバトル 15分1本勝負

渋沢四季

4分41秒

ミサイルキック→片エビ固め

小野崎玲皇

※もう一人はAZM

名古屋国際会議場でのスターダム・ビッグマッチは初の昼夜開催。そのオープニングを飾るのは、渋沢四季(STARS)vsAZM(クイーンズクエスト)vs小野崎玲皇(JAN)の若手3WAYマッチ。各ユニットを代表しての闘いにもなるが、キャリアでまさるAZMが有利か、それともコスチューム一新の渋沢が歓喜の勝ち名乗りを受けるのか、あるいは小野崎が自力初勝利を手に入れるのか?

 AZMと渋沢がエルボーの打ち合い。小野崎が割って入ろうとするが介入ならず。渋沢とAZMがクローズラインを狙うが小野崎がかいくぐる。しかしAZMが小野崎にドロップキックからサッカーボールキック。小野崎が返すと、AZMがロープに固定して背中へのドロップキックを決める。片足でカバーされた小野崎がクリアーしエルボー連打で向かっていく。AZMがボディースラムで投げ捨てるが2カウント。小野崎が首固めで丸め込みエルボードロップ。かわしたAZMがコーナーへ振って突進。そこへ渋沢がドロップキックでカットし小野崎をAZMの上に倒してみせる。渋沢はAZMにエルボー連打。AZMがコルバタから渋沢の顔面へドロップキック。渋沢が返すとAZMはボディースラムの構え。渋沢が切り返してボディースラム。AZMがブリッジで返すが小野崎が渋沢を踏み台にエルボーアタック。小野崎が渋沢をコーナーに振ってエルボーで突進。渋沢が返すとマットに叩きつけるがAZMがダイブ。渋沢が交わしダイビングフットスタンプはAZMに命中。渋沢は小野崎にフェースクラッシャーの連発。コーナーに上がるとミサイルキックを小野崎に打ち込む。小野崎が返せず、渋沢が3カウントを奪ってみせた。

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○葉月

6分28秒
葉・月ストラル

レイチェル・エラリング

ケリー・クライン

キンバー・リー●

大江戸隊の葉月にケリー・クラインが合体、レイチェル・エラリング&キンバー・リー組と外国人に囲まれたなかでの試合となる。このなかで葉月がどのようにしてチームワークを成立させ、相手を攪乱していくのかがポイント。それとも相手チームのパワーとテクニックに翻弄されるのか。いずれにしても葉月に注目が集まるタッグ戦となりそうだ。

 葉月とケリーは別々の登場。葉月のセコンドに夏すみれがつき、入場とともに大江戸ダンスを披露する。先発は葉月とレイチェル。ロックアップからレイチェルが腕を取りにいくと葉月も取り返すがレイチェルがグラウンドにもっていく。レイチェルが葉月をコーナーに叩きつけるが葉月は髪を引っ張りマットに倒すと顔面ウォッシュへ。ケリーが入るとともに肉体をぶつけ合う。ケリーがショルダータックルで打ち勝つも2カウント。ケリーはキンバーのバックを取りグラウンドへ。首をとって持ち上げるとニーを腹部に連打する。キンバーが丸め込みからコルバタ。奪取しようとすると葉月がエプロンから羽交い締め。しかしケリーのキックは誤爆に終わる。葉月はキンバーにスワンダイブ式ミサイルキックから串刺しエルボー、コードブレーカー。葉月とキンバーがエルボーの打ち合い。葉月の二段蹴りをキンバーがかわして丸め込む。キンバーがローからハイキック。側頭部へのキックも決めるがHZKが返す。キンバーとレイチェルが合体するが背後からケリーがまとめてラリアット。ケリーは葉月を担ぎ上げてキンバーの上に落とす。キンバーが返すと葉月が顔面蹴りから前方にたたき落とし、コーナーへ。しかしキンバーも上がってコーナー上での攻防。そこへケリーが割って入りパワーボムを狙うがレイチェルが阻止。キンバーが葉月に雪崩式ブレーンバスター。葉月が返すと、キンバーがレイチェルを呼び込み合体のフェースクラッシャー。ケリーがカットするがレイチェルが場外に落とす。キンバーはコーナーからスワントーンボムを投下もかわされてしまう。葉月が丸め込むと3カウントが入り、葉月&ケリー組の勝利となった。

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

6分15秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

<挑戦者>

スターライト・キッド

羽南

※初代王者のスターライト・キッドが4度目の防衛に成功

初代フューチャー・オブ・スターダム王者のスターライト・キッドが羽南を相手にSTARS同門対決の防衛戦。キッドは今年3・28後楽園でのトーナメント決勝(vs渋沢四季)に勝利して以来、AZM、ルアカ、AZMと3度の防衛に成功。すでに戴冠期間が半年を越えた。今回の相手はトーナメント1回戦で闘った羽南。羽南としてはトーナメントの雪辱とともに初戴冠を狙いたいところ。羽南が得意の柔道殺法でキッドの長期政権を崩すのか、それともキッドが盤石の防衛か?

 両者クリーンに握手をかわしゴングとともにキッドがフライングクロスチョップ気味に突進。羽南がかわして右脚にフットスタンプ。右脚をロープにかけるとそこをめがけてドロップキック。羽南は足をロックするがキッドがエスケープ。羽南は中央に戻すがキッドが丸め込む。返されたキッドだがドロップキックからDDT。キッドが619を決めてその場跳びムーンサルトプレス。羽南が返すと、エルボーへ。キッドがかわすが羽南は払い腰。キッドが背中にフットスタンプを投下しストンピング連打。キッドがダッシュすると羽南がドロップキック。キッドも打ち返し、コーナーへ。キッドがフロッグスプラッシュからフィニッシュを宣言し旋回式ボディープレス。羽南がかわして丸め込む。キッドが返すが羽南がドロップキック。両者がエルボーを打ち合い、羽南がキッドをマットに叩きつける。キッドがネックスクリューも羽南がクリアー。あらためてキッドがフィニッシュを予告し、コーナーへ。羽南がカットしマットに叩きつけると、大外刈り。キッドが返すが羽南が押さえ込みの連続。羽南がエルボー連打からコーナーに振って串刺しで突進。キッドがカウンターのドロップキックを打つが羽南が丸め込む。キッドが返すと、5分経過。羽南がダブルリストアームサルト。返したキッドがカウンターのクロスボディーからフィッシャーマン。羽南が返すと、キッドはネックスクリューからムーンサルトプレス。これで3カウントが入り、キッドがV4。

◆SHIMMER選手権試合 30分1本勝負

<王者>

8分38秒
オモプラッタ

<挑戦者>

ニコル・サボイ

小波

※第12代王者のニコル・サボイが7度目の防衛に成功

小波がニコル・サボイのSHIMMER王座に挑戦。5☆STAR GPではブロックが異なり対戦の機会はなかったが、両者のスタイルからしても興味深い一騎打ちになりそうだ。というのも、どちらもサブミッションを得意とする技巧派。テクニック合戦の末に、勝ち名乗りを受けるのは…。

 静かな立ち上がりからロックアップで力比べ。ニコルがロープに追い込むとブレイクし、ともに打撃を警戒。バックの取り合いかR小波が首を取るがロープ際。ブレイクし、ニコルがグラウンドにもっていく。小波をかわしてニコルが立ち上がると、小波がグラウンドに誘う。ニコルが立ち上がりネックロック。小波が切り返し腕を取りにいく。ンコルが取り返しグラウンドでアキレス腱固めに入る。小波もアキレス腱をとって極めあいに。小波が脱出しブレイク。ニコルがヘッドロックを極めると小波にロープへ振られるがショルダータックルで吹っ飛ばす。ニコルが突進すると小波がカウンターのキック。ニコルが返すと小波は右ヒザを蹴り上げる。小波が逆片エビ固めからヒザ十字固め。ニコルが切り返しブレイク。小波がローキックの連打からサッカーボールキック。小波はブレーンバスターの構えにいくがニコルがかわして打撃で攻め込む。キャッチした小波が右ヒザにキックを連打。小波がニコルの打撃をブロックしていくが、ニーで倒されフィッシャーマンを食らう。5分経過。小波が腕十字固めもニコルが切り返す。小波も切り返してヒザ十字。ニコルが反転し脱出するとバックを取る。切り返した小波が再度ヒザ十字へ。小波がジャーマンで叩きつけ、三角蹴り。ニコルが返すと、小波が顔面蹴り。返したニコルに小波はトライアングルランサー狙い。ニコルが阻止してバックフリップ。小波が返すとニコルがアームロック。小波の足がロープに届いてブレイク。ニコルは背後にまわるが小波が切り返してハイキック。小波はニコルを引き起こしてトライアングルを狙う。ニコルが丸め込むが小波は腕十字。小波が腕固めにいくがニコルがキックで脱出する。ニコルが腕を取って決めると小波がギブアップ。ニコルがSHIMMER王座を防衛した。

◆5☆STARチャレンジ 15分1本勝負

林下詩美

7分44秒

アルゼンチン・バックブリーカー

ジェイミー・ヘイター

デビューからわずか1カ月で5☆STAR GP決勝戦まで勝ち上がった“ビッグルーキー”林下詩美がリーグ戦では別ブロックのため対戦できなかったジェイミー・ヘイターと一騎打ちをおこなう。準優勝の詩美はリーグ戦で2人の外国人と対戦し1勝(キンバー・リー)1分け(レイチェル・エラリング)、対外国人のシングルマッチでまだ負けがない状態だ。それだけにジェイミーとの試合にも大きな期待がかけられる。ジェイミーは5☆STAR GPで3勝4敗。優勝争いに加わるには至らなかったものの、荒っぽい攻撃が大型の詩美をどう追い込んでいくか興味深い。詩美がこれをいかにかいくぐっていくかが勝負の分かれ目となりそうだ。

 ロックアップからジェイミーが腕を取って絞り上げる。詩美が切り返すがジェイミーがバックへ。詩美がヘッドロックにとりグラウンドでもヘッドロックをキープする。ジェイミーが上になるが詩美がはね除ける。ジェイミーは「オネガイシマース」と握手を求めるがこれはフェイク。詩美に襲いかかるとブーイングもものともせずにサッカーボールキックの連打。さらに押さえ込みからマットに叩きつけることを繰り返す。詩美が向かっていくとジェイミーは腹部に蹴りを入れる。ロープにかけるとジェイミーがエプロンからニーの連打。さらにチョップとキックで詩美を倒す。カバーを返した詩美だが立ち上がれず。ジェイミーが引き起こし突進すると詩美がショルダータックルの3連発。ボディースラムで叩きつけるがジェイミーがクリアー。詩美はジェイミーに串刺しドロップキック。返したジェイミーがブレーンバスターの体勢。詩美がバックにまわるがジェイミーが切り返しファルコンアロー。詩美が返すと、5分経過。詩美がエルボー連打もコーナーに叩きつけられる。ジェイミーの突進をかわした詩美がアルゼンチン狙い。ジェイミーが阻止してハイキックからニー。詩美がバックにまわりスリーパー。ジェイミーがコーナーに叩きつけエルボー連打から顔面を攻撃するとバックブリーカー。ジェイミーはコーナーに上がるが詩美がカットしデッドリードライブから柔道殺法の連続でマットに叩きつけていく。ジェイミーが打撃の連打も詩美がカウンターでマットに叩きつける。詩美がスリーパーから逆落としで締め上げる。詩美がニーから「終わり」と叫んでアルゼンチンバックブリーカー。これでジェイミーがギブアップし、詩美が勝ち名乗りを受けた。

詩美のコメント

――5☆STAR GP準優勝、今後は通常の試合をこなしていくことになるが、今後の目標は?

「そうですね、5☆STAR GP、シングルの祭典を優勝することはできなかったんですけど、準優勝までいくことができたので、自分の実力にも少しは自信を持てましたし、すぐにいくとは思わないんですけどシングルの成績も上げていって自分もいつかベルトを取ることができたらいいなと思います」

――今日の相手は別ブロックだったジェイミー・ヘイター。外国人とのシングルで負けなしを継続している。

「ああ、ハイ。外国人選手は一人ひとりの力も強いですし、一発一発も強いんですけど、今日の試合もそうですけど負けもなく、今日の試合でもしっかり勝てて、自分も外国人相手とパワーでも立ち向かう力があるんだなと思いました」

――夜の部では桃とタッグ。タッグリーグで組みたいと指名されてのタッグ結成だがいまの時点でどう考えている?

「ハイ。そうですね、白のチャンピオンですし、声をかけていただいたのはすごいうれしいですし、桃さんと組んだら正直、心強いしかないので、とりあえず今日のタッグで、これでもし負けちゃったらダメだと思うので、このタッグでしっかり成績を出して、桃さんのタッグのパートナーのこともしっかり考えられたらいいと思います。今日の(夜の)試合で勝って決めたいと思います」

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

11分20秒

タイガー・スープレックス・ホールド

<王者組>

岩谷麻優

ジャングル叫女

鹿島沙希

刀羅ナツコ●

○中野たむ

米山香織

※第17代王者組のジャングル叫女&刀羅ナツコ&米山香織が3度目の防衛に失敗。岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむ組が第18代王者となる

ジャングル叫女が地元・名古屋凱旋で昼夜にわたりタイトルマッチをおこなう。昼の部では刀羅ナツコ&米山香織とのトリオでアーティスト・オブ・スターダム王座防衛戦だ。相手はSTARSの岩谷麻優&鹿島沙希&中野たむ。岩谷&鹿島と叫女&ナツコは昼夜連戦、夜の部では叫女&ナツコ組が岩谷&鹿島組のゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦するため、昼の部は夜の部への前哨戦にもなっている。もちろん、叫女は地元での2冠を狙っており、まずはここでアーティスト王座を守ることが絶対条件。一方のSTARSも岩谷の5☆STAR GP優勝で乗っている。この後、シングルのダブルタイトルマッチがメインでおこなわれるが、岩谷は赤いベルトへの挑戦をすでに表明済み。ベルト総取りをめざすSTARSとしてもこのアーティスト王座を足がかりにしたいところだが…。

 JANは試合前に円陣を組んだ「ジャングルジャングル」連呼で気合いを入れる。先発は地元凱旋の叫女と5☆STAR GP覇者の岩谷。両者へのコールが交錯しロックアップ。力比べでは叫女がロープに追い込んでブレイクする。叫女が逆水平にいくと岩谷がかわすが叫女がショルダータックル。ロープワークでは岩谷が優位に立ちカバー。叫女が返すと岩谷がサッカーボールキック。中野がミドルキックの連打を叫女に浴びせる。教案が足をキャッチも中野がフェースクラッシャー。中野が飛びつくが叫女がマットに叩きつける。叫女が中野に逆エビ固め。岩谷と鹿島がカットに入るがJANが両者を追い出し3人でプレス攻撃の連続から叫女がセカンドからボディープレス。米山が中野に弓矢固め。中野が米山に食らいついていくがモンゴリアンチョップ連打の餌食に。鹿島が中野を救出しダブルアームの構え。ナツコがカットし米山とクローズライン。鹿島がかいくぐってまとめてフェースクラッシャー。鹿島は米山にビッグブーツ。米山が返すと、鹿島がダブルアーム狙い。米山がショルダースルーで切り返す。叫女が鹿島に串刺しボディーアタック。鹿島がカサドーラで飛びついてフェースクラッシャー。岩谷が叫女をかわしてドロップキック。岩谷がダブルリストの構えもこう名がこらえてエルボー。岩谷も打ち返しエルボーの応酬に。岩谷がバックキックから突進。叫女が受け止めパワーボムの構え。こらえた岩谷がトラースキック。引き起こされた叫女がカウンターでラリアット。両者ダウンからパートナーに託す。中野とナツコが打撃戦を展開。中野がカウンターのトラースキックからバックを取る。ナツコがこらえるとエルボーの応酬。中野が乱打し突進するがナツコが押し倒す。ナツコがレッグラリアットも鹿島がカット。ナツコは中野に昇天狙い。中野がこらえるがナツコが叫女のラリアットからスピアを決める。中野が返すと米山と叫女、ナツコもトップへ上がりボディープレスの3連打。決まったと思われたがカットが間に合う。岩谷が中野とトラースキックをナツコにぶち込む。岩谷と中野が合体攻撃をナツコに見舞う。中野がナツコにニーで突進。しかしJANのカットが間に合い10分経過。岩谷が叫女と米山にアームホイップ。岩谷と鹿島が低空ドロップキックで競演。岩谷は場外へプランチャ。リング上はナツコと中野。中野がスピンキックもかわされる。しかし張り手からジャーマンへ。ナツコが返すと、STARSのロケットが炸裂。そして中野がタイガー・スープレックスを決めるとナツコが返せず3カウント。アーティスト王座がJANからSTARSに移動した。試合後、中野はナツコに握手を求メルト見せか3本指を突き立てた。

岩谷組のコメント

中野「ありがとうございました。勝った…」

岩谷「勝ったね。初めてのベルトですよ、たむちゃん」

中野「2年間、エアベルトを巻いてたんですけど、初めて本物に色が付きました。すごい思ってたより時間かかってしまって。でも今年の初めにSTARSになって、初めてできた目標が麻優さんとベルトを巻くことで、いろいろあって、一回あきらめてしまったんですけど、やっぱりあきらめた夢って、かなえることができるんだなって思いました。ホントに麻優さんと沙希さんのおかげです。ありがとうございます」

――このベルトを取ったモチベーションは? 中野に5☆STAR GPで負けた、花月からはSTARSに合わないといわれていたが。

中野「正直、5☆STAR GPでナツコに負けたことがすごいショックだったし、もうホントに顔も見たくないくらい腹が立ったんですけど、でもこういう気持ちにさせてくれた刀羅ナツコに感謝してますね、いまは。あと花月さあ、結果出してないから大江戸隊がよかったんだろうとか汚い言葉を吐いたけどさあ、結果出してやったよ、おお!…です」

――岩谷と鹿島は夜、ゴッデス・オブ・スターダムの防衛戦。この時点でチームとして二冠王。

岩谷「久しぶりの二冠王なので、ホントにこのベルトの重さ、いままでの歴史が詰まったベルトを2本も巻けてるのがすごいうれしいんですけど、夜に負けてしまったらねホントにヤバいので、力を合わせてがんばっていきたいですけども、コスチュームは2人とも新しくなってタッグっぽさは出たと思うんで、見栄えだけじゃなくて内容もね、ちゃんとタッグっぽさを出してがんばりたいと思います」

中野「このベルト、たむが取りたいんで守ってください」

岩谷「出た~出た~(笑)。このまえ防衛戦やったじゃん」

中野「もう一回(やって)取りたいです」

岩谷「自分たちから取りたいってことね」

中野「そうです、そうです」

岩谷「キッチリみんなの思いを乗せて…込めて?乗せて、ハイ、防衛したいと思います」

◆ワールド&ワンダー・オブ・スターダム二冠選手権試合 30分1本勝負

<ワールド王者>

22分55秒
ダブルKO

<ワンダー王者>

花月

渡辺桃

※ワールド王者の花月は3度目の防衛に成功。ワンダー王者の渡辺桃は5度目の防衛に成功

赤いベルトと白いベルトの王者が名古屋国際会議場のビッグマッチメインイベントで直接対決。しかもどちらのベルトも懸けられたスターダム史上初の赤白ダブルタイトルマッチである。赤の王者は花月で白の王者は渡辺桃。どちらも5☆STAR GPでは決勝進出ならなかったが、どちらのベルトが上か、名古屋で白黒つけることになった。名古屋国際会議場といえば、花月が17年3・5で紫雷イオの赤いベルトに挑戦、その試合に敗れたことで一時休養の要因にもなった。その場所に王者として戻ってくることになった花月。白いベルトじたいに興味はないというものの、ここで赤の方が上だとハッキリ示す絶好の機会であることには変わりない。一方の桃は紫雷イオからベルトを奪取、ここまで4回の防衛に成功している。が、防衛戦の相手や内容を考えると、休眠状態だった赤いベルトの価値復活を許してしまったといわざるを得ない。しかしここで桃が勝てば、2冠王と同時に白いベルトの価値も赤と並べることになる。名古屋国際会議場では17年9・4で岩谷が負傷、赤いベルトをトニー・ストームに奪われ、前日には白いベルトを落としており赤白同時王者が一気にベルトを失った。その場所でスターダム2人目の赤白2冠王者が誕生することになる。2本巻くのは、花月、それとも桃!?

 ともに威嚇のローキックを打ち合い身長に手四つへ。桃のローキックで花月がひるむと、桃がバックを取る。花月が切りかえしバックを取るが桃がヘッドロックを極める。花月が切りかえしグラウンドでのヘッドロック。桃が切り返すと花月が上になる。下から桃が腕をとRにいくと首の取り合いへ。桃がネックロックからボディーシザーズの複合へ。花月がサッカーボールキックも、桃が打ち返す。ミドルキックの打ち合いから花月が連打し突進。桃がカウンターのミドルを打ち込むと。こんどは花月がスライディングで倒してドロップキック。花月は桃を場外に投げ捨てる。桃はすぐに戻るが花月がストンピングから顔面を踏みつける。桃が返すと、コーナーに振った花月にカウンターのミサイルキック。花月が串刺しで突進すると桃がかわしてエプロンに出す。花月は突進をかわし、桃をリング下へ。花月も下りて場外戦にもっていく。花月は桃を客席に叩きつけ、5分経過。花月が先に戻るが、自らもう一度場外へ。桃を再度客席に叩きつけると、リングに戻して仁王立ち。強烈なミドルキックに桃が悶絶。花月が再びミドルキック。返した桃だが花月が腕をロック。桃の足がロープへ。花月は余裕で桃を挑発。桃が向かっていくが、花月は水を噴射。つづけて村山レフェリーにも噴射する。花月は「こんなもんか!?」と挑発。花月の突進に桃がドロップキック、ミドルキックの連打から串刺しドロップキックも連打する。10分経過。桃がネックブリーカーを放つと花月は首を押さえてリング下にエスケープ。すると桃がエプロンからミドルキック。桃は花月にエプロン越しのネックブリーカー。花月が返すと桃はミドルキック連打から頭部へのキックを放つ。花月が返すと、桃はフロントネックロックから立ち上げる。花月がエルボーにいくと桃も応戦。コーナーに振られた花月がミサイルキックから串刺しボディーアタック、ブレーンバスター、返した桃を担ぎ上げる。桃がこらえて裏投げ。両者ダウン状態から立ち上がりハイキックのかわしあい。ハイキックの打ち合いで両者ダウン。8でともにヘッドスプリングで立ち上がる。15分経過。桃がBドライバーを決めるが2カウント。桃はコーナーから蒼魔刀。花月が返すと、テキーラの構えに。花月がこらえるが投げっぱなしで放つ。すぐに花月が立ち上がりチョークスラム。両者ダウン状態から花月が先に立って「決めるぞ!」と絶叫。花月はミドルキックからえびす落とし。「終わり!」と叫ぶとコーナーから大江戸コースター。しかし桃がかわして背後から蒼魔刀。正面からも打ってスリーパーへ。グラウンドでの胴締めに移行するが、ロープブレイク。桃は花月を引き起こしてテキーラサンライズ。花月が返すと桃が側頭部へのキック。返した花月がアームロック。チキンウイングアームロックを極められた桃だが足がロープへ。20分経過。両者ダウン状態から花月がコーナーへ。花月が上がると桃が立ち上がり転落させる。桃がコーナーに上がるが花月がレフェリーをどけて毒霧噴射。花月は大江戸コースターを決めるが桃がギリギリで返す。花月はフィニッシュを宣言し担ぎ上げる。桃が切り返してピーチサンライズ。花月が返すと2人ともダウン。ともに立ち上がれず10カウント。両者KOにより痛み分け、花月がワールド、桃がワンダー王座を防衛した。

花月「おい、テメエ、今日は、こんなかたちで終わったけどよ…」

ニコルが現れ花月を立ち上げる。

ニコル「SHIMMER王者として赤いベルトに挑戦させろ」

花月「名古屋のみなさん、おそらく英語はわからないと思うんで、私が理解したことを言います。(夜の部のシングルマッチは)ただのシングルマッチじゃつまらないんで、この赤のベルトをかけてやりたいらしいんですけど、みなさんどうですか? 名古屋の、そして全国民のみなさま方が望んでいるのであれば、花月様は受けましょう」

このアピールから夜の部でおこなわれる花月vsサボイがワールド・オブ・スターダム選手権試合になることが決定した。

花月「国民の意見を第一に動きますので、このあとタイトルマッチやりましょう。そして、渡辺桃。今日はこういう結末に終わってしまったけれども、オマエとのつづきは、まだということでいいよな。答えはイエスかハイしかねえんだよ。つづき、またやってもいいですか? ということで、このあとのタイトルマッチしっかり防衛するからよ、オマエもキッチリ防衛しつづけてまたはろうぜ」

桃「花月、オマエとの決着、必ずつけてやるから待っとけよ! 5☆STAR GP優勝した岩谷麻優、出てこいよ!」

呼び込まれた岩谷がリングへ。

桃「私は5☆STAR GP、アナタと引き分けました。ということは、まだ勝てるチャンスはあるということですよね。時間があれば勝てました。なので、この白いベルト、私から岩谷麻優を次の防衛戦に指名したいと思います」

岩谷「名古屋のみなさん、こんばん…こんにちはー! 5☆STAR GP優勝しました。優勝したので赤いベルトに挑戦しようと思ったんですけど、まずは白いベルトへの逆指名ありがとうございます。自分を指名したからには相当の覚悟があるってことだよね。自分はゴッデス・オブ・スターダム、アーティスト・オブ・スターダム2冠王になりました。次は3冠王になって、赤いベルト持って4冠王になって、スターダムのアイコンと言っていただくにふさわしいレスラーになりたいと思います。だから、もちろん受けます。でも 次に試合するときにはキミが無冠王になっている覚悟をもっていた方がいいと思いますよ」

桃「まあ、決定ということでいいですよね。次の挑戦者・岩谷麻優、絶対にぶっ潰してやるからな、覚悟しとけよ。ということで、今日は私が締めてもいいですよね」

QQと林下詩美がリングへ上がる。

桃「いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

桃のコメント

「あー、赤白ダブルタイトル、引き分けで防衛はできたんですけど、赤いベルト取れなかったです。必殺技を出しても勝てない。ということは、まだまだつづきがあるということで。次挑戦するときは絶対に私が白いベルトも防衛して、2冠王になりたいと思います」

――花月はどうだった?

「打撃も投げも、関節技も、全部を使って全力で来たと思うんですけど、自分もしっかり防衛…しっかり防衛というわけではないですけど、しっかり返して。赤いベルトのチャンピオン、強いなと思いました」

――岩谷を次期挑戦者に指名したが?

「5★STAR、自分も優勝したかったのに引き分けてしまって優勝できなかったので、そういう悔しさもあるし、優勝した人に挑戦して勝つのが、白いベルトの価値がもっと上がると思うので。そのために逆指名しました」

花月のコメント

「はー、こんな終わり方で誰が納得しますか。もちろん最後、私が立ち上がればよかったものの、ここまで追い込まれたっていうことも事実だし、追い込んだのも事実。ということはつづきをさっきも言った通りやってもいいんじゃないですか? でも、本当にこんなところでダラダラしゃべりたくないけど、言葉に残さなきゃ伝わらないこともあるからね。必ずこの続き、絶対どこかでやりますから。それまでお互い防衛し続けて、よきタイミングでやりましょうよ。社長もいいと言ってるわけだから」

――戦前、スターダムを引っ張る力は桃にないと言っていたが?

「認めたとか、まだ言えるような結果を私が残してないから。でも、彼女も残してないからね。お互いそこはあんまり口を開かない方がいいんじゃないのかなと思うけど、でも、私がマイクで桃太郎じゃなくて渡辺桃としっかり名前を呼んだところで、私の気持ち、わかるでしょ。立派な私のライバルです」

――夜にはニコルが挑戦してくるが?

「まさかこんなところでくると思わなかったけど、社長がいいと言ったらいいんじゃないの。まあ、ニコルも来日中、次がラストマッチでしょ。それをいいようにして私がこんなダメージあるのをいいようにとられて彼女も突ついてきたんでしょうけど、それをきっちり受け入れて勝つのが赤のチャンピオンだと思ってるし、それが宿命と感じてますから、しっかり何事もなかったように花月様は闘います」

 

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