2019/01/14 試合結果

2019年1月14日 スターダム8周年記念日

スターダム8周年記念日
1月14日(月・祝)後楽園ホール(観衆910人)

◆飯田沙耶デビュー戦 15分1本勝負

刀羅ナツコ

6分17秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

飯田沙耶

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○スターライト・キッド

4分51秒
旋回式フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め

吏南●

アレックス・グラシア

妃南

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○マリー・アパッチェ

4分7秒
ラリアット→エビ固め

スターライト・キッド

ナツミ

アレックス・グラシア●

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

マリー・アパッチェ

3分00秒
ウラカン・ラナ

羽南

○ナツミ

ルアカ●

◆大江戸隊 vs 多国籍軍 6人タッグマッチ 20分1本勝負

木村花

9分30秒
コール・オブ・プレイス→片エビ固め

葉月

○セイディ・キブス

夏すみれ●

ボビー・タイラー

ジェイミー・ヘイター

◆岩谷麻優8周年記念試合 30分1本勝負

○岩谷麻優

14分7秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

小波

星輝ありさ

AZM●

鹿島沙希

ビー・プレストリー

◆SWA世界&EVEインターナショナル二冠選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

11分25秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

<王者>

林下詩美

バイパー

※バイパーがSWA王座3度目の防衛に失敗、隣家が第4代王者となるとともに、バイパーがEVEインターナショナル王座初防衛に失敗、林下が第2代王者となる。

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分54秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃

中野たむ

※第12代王者の渡辺桃が9度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 時間無制限1本勝負

<王者>

21分37秒
デスバレー・ボム→片エビ固め

<挑戦者>

花月

ジャングル叫女

※第10代王者の花月が6度目の防衛に成功

◆飯田沙耶デビュー戦 15分1本勝負

刀羅ナツコ

6分17秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

飯田沙耶

飯田沙耶デビュー戦。飯田から「お願いします」と握手を求めナツコも応じる。ゴングが鳴ると飯田から手を挙げて手四つに誘う。力比べからナツコが余裕で腕を取って捻り上げる。飯田が腕を取って背後にまわるがナツコがヘッドロック。飯田がロープに振るがナツコがショルダータックル、ランニングボディープレス。飯田が返すとナツコは逆エビ固め狙い。飯田がこらえるがナツコが反転して逆エビを極める。ナツコが腰を落として締め上げ、逆片エビに移行。飯田はなんとかロープにエスケープ。ナツコはコーナーに追い込んで顔面を踏みつけ。ナツコは「こんなもんか!?」と挑発。飯田がエルボーで向かっていくとナツコも応戦。飯田が突進しドロップキックを3連打。ラリアットをかわしてもう一発。さらにボディースラムの体勢にいくがナツコがこらえて反対に投げようとする。こらえた飯田がドロップキックの連打。そしてボディースラムで叩きつけることに成功。飯田はさらにエルボー連打。ナツコは突進を捕まえてカミカゼの構え。飯田が丸め込むが2カウント。返された飯田はさらに丸め込み。5分経過。ナツコがスピアからボディースラム。フィニッシュを宣言するとセカンドからフロッグスプラッシュ。かわした飯田が変型の押さえ込み。返したナツコがカミカゼへ。コーナーに上がると再びフィニッシュを宣言しダイビングボディープレス。飯田が返せず、ナツコが3カウントを奪った。

ナツコ後楽園のみなさん、おはようございまーす! とにかく飯田沙耶、デビューおめでとう。これからがまた楽しみなレスラーが今日一人、ここに生まれました。これからも一緒に切磋琢磨していこうね」

飯田「このたびデビューしました飯田沙耶です。自分はカラダは小さいけど、もっと立ち向かってリアルレスラーとして目指していくので応援よろしくお願いします。そして、私を……JANの仲間に入れてください!」
ナツコ「…叫女さん。ちょっと私じゃ決められないですよ。怒られるから、あとで。勝手に決めると」
セコンドにいた叫女がリングに上がり、笑顔で握手。ルアカ、欠場中の小野崎玲皇もリングに上がり、5人で引き揚げた。

 

飯田のコメント

「今回、いろんな思いをナツコさんにぶつけて闘いました。結果は負けてしまったんですけど、この試合は自分のなかで悔いの残らない試合になって、自分のプロレス人生の大きな第一歩になりました。JANに入ることを迎え入れてくれたことがとてもうれしかったです。自分はJANに入ろうと思った理由は、いまおJANには自分のような力が必要なのかなと思って、自分が入ったらもっとJANを盛り上げて、スターダムイコールJANとなるようにしていきたいと思ってます」

――試合をやってみて?

「自分のなかだと気持ちすべてナツコさんにぶつけることができたと思うので、それがお客さんに伝わっていればなと思います」

――目標とするレスラーは?

「自分は体が小さいけれどリングのなかで皆さんから見て巨人と見られるような大きな動きで翻弄させて、相手の技をすべて受け止めて、それでも立って、立って立ってそれで倒すレスラーになりたいです」

――具体的に誰かという目標は?

「新日本プロレスの柴田選手や石井選手など、ザ・レスラーを目指しています」

――プロレスを志したききっかけと時期は?

「もともとプロレスを見るのが好きだったんですけど、ある興行で1試合だけ女子プロレスが組まれていて、そこに出ていたのが当時いらした紫雷イオさんと葉月さんが出ていて。その試合を見たときに2人がすごく輝いて見えたので、一回スターダムの試合を見ようと思い、見た結果、同じ女性としてリング上で闘う選手の姿がすごくかっこよく見えて、憧れて、目指そうと思いました。おととしの10月ぐらいで。実際にスターダムに履歴書を送ったのが6月ぐらいなので。その間は自分、プロレスラーになれるかわからなかったし、自信がなかったのもあって応募できなかったんですけど、人生一度きりなので悔いのない人生を送りたいと思って応募を決意していまに至ります」

――目標は?

「葉月さんと自分は同い年で、同い年でありながら葉月さんがキャリア上ですし、大先輩なんですけど、いつか葉月さんの持つハイスピードベルトや、実際葉月さんと闘ってみたいと思ってます」

――同期の詩美は意識する?

「詩美さんも意識していて、同期でありながらいまだ負けナシということでベルトもいっぱい保持していて、同期でありながら活躍していらっしゃるので。自分もいま全然負けているんですけど、いずれ詩美さんとも闘って自分が詩美さんの持ってるベルトを巻けるようにしていきたいです」

――陸上はいつごろ?

「小学4年から中学生までで、それ以降は特に運動していなかったんですけど。高校はやってないです。短距離の方を中心にやってました。100メートルリレーで千葉の県大会に出ました。中学です。(出身は生まれたときから)柏です」

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○スターライト・キッド

4分51秒
旋回式フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め

吏南●

アレックス・グラシア

妃南

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○マリー・アパッチェ

4分7秒
ラリアット→エビ固め

スターライト・キッド

ナツミ

アレックス・グラシア●

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

マリー・アパッチェ

3分00秒
ウラカン・ラナ

羽南

○ナツミ

ルアカ●

マリー・アパッチェ&ナツミ組、スターライト・キッド&アレックス・グラシア組、羽南&ルアカ組、吏南&妃南組の4チームで争う勝ち抜き方式のガントレットタッグマッチ。

 吏南&妃南組vsスターライト・キッド&アレックス・グラシア組でスタート。まずはキッドが吏南をフォールし、3組目のマリー・アパッチェ&ナツミ母娘との対戦へ。マリーがラリアットでグラシアをフォールすると、4組目の羽南&ルアカ組が登場。ここで勝ったチームがガントレットマッチの勝者となる。羽南組がマリー組を分断しナツミに串刺し攻撃の連続。しのいだナツミが羽南にコンプリートショット。マリーが入るとルアカがクロスボディー。マリーはカウンターのトラースキックからルアカにサマーソルトドロップ。ルアカが返すとナツミがドロップキックを連打。返したルアカにナツミはエル・ヌドで固めてフットスタンプ。ルアカが返すとショルダータックルを連発。ルアカがフィッシャーマンを狙うがナツミがウラカン・ラナ。マリーが羽南のカットを阻止している間にナツミが3カウントを奪った。よって、ガントレットマッチの勝利はマリー&ナツミ組に。

◆大江戸隊 vs 多国籍軍 6人タッグマッチ 20分1本勝負

木村花

9分30秒
コール・オブ・プレイス→片エビ固め

葉月

○セイディ・キブス

夏すみれ●

ボビー・タイラー

ジェイミー・ヘイター

“コスチューム間違えました”夏と花がコール時に言い争い。ヘイターが花に襲いかかると大江戸隊が追随し試合開始。ヘイターがタイラーとエルボーの打ち合い。タイラーが突進するとリング下から山口菜緒が足を引く。場外戦。リングに戻ると花がタイラーとダブルの吊り天井。しかし形が崩れてしまう。花がビッグブーツからヘイターにエルボー連打。花が突進するとヘイターがキャッチしバックブリーカー。葉月がギブス、タイラーに次々とダブルチョップ。葉月は2人まとめてミサイルキック、花にはスワンダイブ式ミサイルからフェースロックへ。葉月はタイラーにコードブレイカーで花の上に落下させる。花が葉月にブレーンバスター。5分経過。ギブスが葉月にロンダードキック、変型ヘッドシザーズホイップ。その場跳びムーンサルトプレス。葉月がDDTから夏に託す。夏はギブスをコーナーに追いやるとヘイターと合体。葉月も加わり、くし刺し攻撃をトリオで仕掛ける。夏はブロンコバスターからトリオでキックの挟み撃ち。ギブスが返すと夏はボディースラム狙い。ギブスがこらえて至近距離からラリアット。ヘイター、葉月がニーで援護し夏がビッグブーツ、フィッシャーマン。花がカットに成功。ギブスが葉月にドロップキック。夏がムチで殴打もギブスがかわしてラリアット、場外にトルニージョ式サスケ・スペシャル。ギブスはよろめきながらもコーナーからダイブ。夏が返せず花組の勝利となった。

◆岩谷麻優8周年記念試合 30分1本勝負

○岩谷麻優

14分7秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

小波

星輝ありさ

AZM●

鹿島沙希

ビー・プレストリー

岩谷麻優が左ヒザ内側側副じん帯断裂から12・16新木場以来の復帰、星輝ありさ&鹿島沙希のスターダム初期メンバーとトリオを結成、自身の8周年は旗揚げ8周年でもある。相手は小波&AZM&ビー・プレスト リーのクイーンズクエストだ。

 STARSがスターダム初期メンバートリオを迎え入れる。STARSから握手を求めるがQQはおうじない。岩谷が先発に名乗りを挙げると、QQは3期生AZMが相手。ロープワークを展開し岩谷がアームホイップ。エプロンで小波がカットしQQが岩谷を捕まえる。コーナーに追い込むとQQが次々と串刺し攻撃を見舞っていく。AZMがカバーするが岩谷が返す。プレストリーが岩谷の顔面を踏みつけると左ヒザを攻撃。小波が入り左ヒザにキック。左足をコーナーにかけるとヒザを蹴っていく。ドロップキックも見舞うと岩谷は悶絶。さらに小波が左足を取ってスタンディングヒールホールド。岩谷が切り返すも小波がキックでペースを握らせない。小波は足をロック。慌ててSTARS勢が救出へ。そしてトリオで小波にドロップキックの挟み撃ち。岩谷は鹿島にタッチ。しかし小波がカウンターのミドルクックからスライディングキック。AZMがボディースラムから鹿島にフットスタンプ連続投下。プレストリーが鹿島の右腕を攻撃。小波が引きつづき鹿島の右腕を攻める。鹿島はコルバタからビッグブーツ。星輝が小波にミドルキック連打。AZMがドロップキックでカットすると岩谷が入ってくる。岩谷と星輝が合体し串刺し攻撃の競演。星輝は小波にボディースラム、フィストドロップ。抱え上げようとするが小波がこらえて延髄斬り。小波は星輝に正面からドロップキック。プレストリーが星輝にエルボーを連打、くし刺しドロップキック。星輝が丸め込むも2カウント。星輝がエルボーを連打し突進も読んでいたプレストリーがニーアタック。QQがSTARSを分断しプレストリーが腕を取ってのサブミッションで星輝を捕獲。プレストリーは星輝にハイキック。かわした星輝がハイキック。プレストリーが返すと星輝はコーナーからハイキック。しかしカウントは2どまり。岩谷がプレストリーをコーナーから丸め込みドロップキック。プレストリーが返すと、岩谷を背負う。切り返した岩谷だがプレストリーが肩車して後方に叩きつける。星輝のカットが間に合い岩谷は命拾い。10分経過。AZMが岩谷にダイビングボディーアタック。岩谷が返すと、AZMが飛びつく。岩谷がしのぐもAZMがハイキック。しかし岩谷がカウンターでトラースキック。両者ダウン状態から岩谷がAZMをロープに追い込むがエプロンから小波がカット。AZMがダイビングフットスタンプで飛ぶが岩谷がクリアー。AZMは岩谷を寝かせQQ全員がリングへ。トリプルドロップキックを見舞うが岩谷がなんとか返す。AZMは岩谷に腕固め。鹿島がカットすると小波とプレストリーにフェースクラッシャー。鹿島は場外にプランチャ。AZMがダウンしている岩谷を立ち上げエルボー連打から突進。キャッチした岩谷が投げ付ける。岩谷はAZMを持上げて

サブミッション。AZMがこらえきると岩谷はコーナーからムーンサルトプレスで舞う。AZMが返せず岩谷が復帰戦を勝利で飾った。

 

 

岩谷のコメント

――左ヒザの状態は?

「状態はじん帯が切れているのでよくはないです」

――復帰したということは試合ができる?

「今日試合できてたから、やってる分にはまあ、痛いっていう気持ちはありますけど、それよりアドレナリンが出てるんで、全然大丈夫です。試合が終わるとやっぱ激痛が走るので、アイシング」

――今後は?

「このまま全然出ます」

――つづける予定?

「ハイ」

――8周年が復帰のモチベーションになった?

「そうですね。去年ヒジの脱臼で欠場したときも7周年で復帰しようと思ってたし、今回ヒザをケガして、ケガした翌日の新木場に出たんですけど、全然動けなくて。それで無理に試合をつづけてほかのじん帯とか半月板とかやっちゃったら半年とか1年できないってことなんで、大事を取らせて休ませてもらったんですけど、8周年がなかったら、まだ全然ギブスしている状態をキープして徐々にリハビリの感じだったと思うので、完全にここに間に合わせてギブスを外したって感じです。リハビリ期間が1週間しかなかったので最初はどうなるかわからなかったんですけど、まあ、目標が決まってたので、そこに向かって一生懸命頑張れたかなと」

――初期メンバーのトリオで組んだ。

「ハイ。心強かったです。なんていうか、プロレス技術に関してはまだ信用というか信頼できない部分はありますけど(笑)。でも、やっぱキッドが横浜大会で鼻血を出して戦線離脱したときとかも、やっぱり鹿島沙希ってすごい機転が利くので。ホントにすごかったんですよ、彼女の頭の回転の早さが。だから今回自分に何かあったら沙希ちゃんに全部頼むねって言って。心の信頼はすごいありました。何かあっても、沙希ちゃんがいるからじん帯はどうなってもいいやってくらいの気持ち(笑)。試合するからには本気でやらないといけないじゃないですか。だから本気出していいやって思いました」

――フィニッシュは初公開のムーンサルト。

「ブリッジができないんですよ、じん帯をやっちゃってるので。ドラゴンとかヒザの負担がかかっちゃうのでブリッジ系が全然、そこまでの技術というか、そこまでの状態ではないので」

◆SWA世界&EVEインターナショナル二冠選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

11分25秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

<王者>

林下詩美

バイパー

※バイパーがSWA王座3度目の防衛に失敗、林下が第4代王者となるとともに、バイパーがEVEインターナショナル王座初防衛に失敗、林下が第2代王者となる。

2018年度の新人王を獲得したばかりでなく、フューチャー・オブ・スターダム王座も奪取、「奪えるベルトはすべて取ると宣言」した林下詩美がスーパーヘビー級のバイパーに挑戦。5☆STAR GPをはじめとして、大型外国人とも互角、あるいはそれ以上の闘いを展開、対外国人とのシングルでは引き分けはあってもまだ負けのない詩美がバイパーの牙城に迫る。ここで勝つようならフューチャー、ゴッデスとあわせ一気に4冠王だが…

 バイパーがショルダータックルで詩美を吹っ飛ばす。グラウンドでバイパーが腕を取って締め上げると両腕を首に巻き付ける。そこから顔面を踏みつける。こらえた詩美がドロップキックもバイパーは動じず。バイパーがエルボースマッシュ、逆水平。コーナーに追い込むと顔面を踏みつける。バイパーは詩美を立ち上げてボディースラム、ランニングセントーン。かわした詩美がニーを入れてアルゼンチン狙い。こらえたバイパーがクロスボディーアタック。詩美が返すとバイパーは場外に詩美を追う。バイパーはリング下で張り手、客席でキャノンボール。詩美はバイパーをリングに入れて串刺しエルボーアタック、大外刈り。バイパーが返すと詩美はミサイルキック。返したバイパーに詩美はスリーパー。バイパーが立ち上がり詩美を背負うとコーナーに叩きつける。キャノンボールは詩美がかわして突進。バイパーがキャッチし、みちドラへ。詩美が返して丸め込みの応酬。詩美はバックを取ってジャーマン狙いもコーナーに叩きつけられキャノンボールを食らう。詩美が返すと、バイパーはコーナーからリバーススプラッシュ狙い。詩美がアルゼンチンで担ぎ上げ前方へ落とす。バイパーが返すとバックを取ってフィニッシュを宣言。こらえたバイパーがヘッドバット、バックドロップ。さらに引き起こしてコーナーに据えるとキャノンボールがヒット。コーナーからスプラッシュを投下するが詩美の足はロープへ。バイパーは詩美を引き起こしてコーナーへ。トップからダイビングボディープレスにいくが詩美がかわす。詩美はスリーパーから逆落とし。グラウンドで絞めつづけると、「終わり!」と宣言しジャーマン。バイパーは返せず、詩美が3カウントをゲットしてみせた。

詩美のコメント

「バイパーからベルトを取って、無事に4冠になることができました。バイパーからSWA、EVEのベルトを取れて、6月の海外遠征、自分は参加できる権利が取れたんじゃないかなと思います。デビューして半年たたないですけど、林下詩美に2年目のジンクスなんてないので、2年目も自分の年にしていきたいと思います。(ジャーマンで投げたが?)バイパー、体格差、体重差、圧倒的だったんですけど、この試合でバイパーを持ち上げて自分の技でやりきらなきゃと思っていたので、最後しっかり決められてよかったです。(バイパーは重かった?)いままで何回かジャーマン、選手投げてきましたけど、どの選手よりも重たかったですし、何回も阻止されるパワーもありましたし。投げきった達成感というか、いままでで一番の大きさでしたね。(あのジャーマンはイオさんをイメージ?)イオさんはバイパーをジャーマンで投げ切れたことがありますし、その映像ももちろん見ましたし、いままでイオさんがジャーマンを決めてきた映像も見て、自分なりに勉強、参考にしたりしました。(イオに似ていたが?)イオさんを真似して、イオさんは私の憧れでもあるので、イオさんの技を参考にしたのはすごく大きかったです」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分54秒
ピーチサンライズ

<挑戦者>

渡辺桃

中野たむ

※第12代王者の渡辺桃が9度目の防衛に成功

2018年、ほとんどの後楽園大会でメインを張ってきた渡辺桃が白いベルト9度目の防衛戦。相手は昨年の敗者ユニット追放マッチでシングルマッチをおこなった中野たむだ。振り返ればあの試合をきっかけに桃は後楽園のメインを張るようになり、紫雷イオを破って白いベルトを巻いた。一方の中野は大江戸隊を強制脱退となり、正規軍、STARSへ。桃が盤石の防衛でV10に大手をかけるか、それとも中野が主役交代のアピールか?

 ともに蹴りの威嚇で始まり、相手の蹴りをかわし合うとエルボーの打ち合いに。桃がサッカーボールキックをぶち込むと中野もお返しの連打を見舞う。桃が1で返すと中野がネックブリーカー。桃が串刺しドロップキックも中野が返す。桃はコーナーに追い込んで顔面を踏みつける。右腕をかけて締め付けると踏みつけてカバー。さらにランニングキックで右腕を蹴り上げる。桃は髪をつかんで挑発。中野が向かっていくが桃が仁王立ち。桃が突進し中野のカウンターをかわす。しかし中野はコーナーからネックブリーカー、背後からニーアタック。キックの連打からカバーするが桃が返す。5分経過。中野は脚をロックするが桃がエスケープ。中野は右脚をセカンドロープにかけてニーアタック。さらにキックの連打も桃がキャッチ。桃のミドルを中野がブロック。しかし桃がカウンターのキックをぶち込む。桃がお返しの連打で中野をダウンさせる。中野が返すと、コーナーの振り合いから桃が裏投げ、蒼魔刀。中野が返すと、桃はコーナーへ。中野が追いつき雪崩式スタナー、側転ダブルニードロップ。桃が返すと、Bドライバーの構え。中野が丸め込みにいくが2カウント。両者ダウン状態から中野が先に立ち上がり桃がアームロック。中野がエスケープすると場外にエスケープ。桃がエプロンを走ってミドルキック。桃もリング下に降りてテキーラの構え。中野が逃れてジャーマンをかける。中野は桃をリングに戻しコーナーからデスティニーハンマー。桃が返すと、タイガー狙い。桃がかわすが中野がハイキック。中野のバイオレットシューティングをかわして桃は蒼魔刀。返した中野がバイオレットシューティング。中野は桃を引き起こしバックを取る。桃がエスケープするが中野がエルボー連打。桃は突進を止めて投げっぱなしジャーマン。桃がドラゴンスリーパーから立ち上がる。中野のエスケープを阻止してテキーラへ。あらためてピーチサンライズの体勢にいくが中野が丸め込む。中野がスピンキックをヒットさせタイガースープレックス。桃が返すと、中野はハイキック。15分経過。桃を引き起こしてコーナーに乗せると、中野は雪崩式でタイガーの体勢。桃がかわしてコーナーから蒼魔刀。中野が返すとチキンウイングフェースロック。立ち上げてテキーラサンライズへ。中野がなんとか返すと桃はもう一発。これで3カウントが入り、桃のV9となった。

桃「9度目の防衛成功しましたー! メインでやれなかったのは悔しいですけど、中野たむ。アナタの必死さ、十分に伝わりました。でもね、まだまだ私には追いつけない。まあ私に追いつけるように頑張ってくださいよ」
中野「今回も、まあ負けましたけど、でもSTARSには岩谷麻優だけじゃないってこと、わかっただろ!? まだまだ諦めない。私はまだその白いベルト諦めないから! せいぜい頑張りますんで、待っててくださいね!」
ジェイミー・ヘイターとセイディ・ギブスが登場。
桃「あん? ちょっと、なんで2人で来たの……?」
セイディ「コンニチハ、コウラクエンホール!」
桃「うんと…ノーアンダースタンド。まあ出て来たってことは白いベルトに挑戦したいってことですよね。チャレンジ?チャレンジ? オーケー、オーケー、オーケー、2人とも強敵でしょうけど、挑戦受けてやりますよ。一人ずつにしてね、一人ずつ。ワンワン、ワンワン(犬が鳴いているのではなく、ひとりずつワン・バイ・ワンでと言いたい様子)。ということで、受けますんでぜひ挑戦してきてください。日にちはわからないけど、また後日よろしくお願いします」

のコメント

「9度目の防衛戦、私が勝ちました。相手の中野たむは必死さは伝わったんですけど、まだまだ私にはおよばないなと思ってます。このベルトをまた狙うということだったので、防衛し続けて、中野たむの挑戦をまた受けたいと思います」

――試合後、2人が上がってきたが。

「何言ったのかわからないけど、とりあえず挑戦したいということだと思うので、一人ひとり挑戦を受けてやろうと思ってます」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 時間無制限1本勝負

<王者>

21分37秒
デスバレー・ボム→片エビ固め

<挑戦者>

花月

ジャングル叫女

※第10代王者の花月が6度目の防衛に成功

8周年記念大会のメインは花月vsジャングル叫女のワールド・オブ・スターダム王座戦。花月は記念大会のメインということからか、クリーンな試合運びを示唆している。とはいえ、すべてを鵜呑みにするわけにもいかないだろう。叫女は昨年、“時間切れ引き分け”に悩まされ、あと一歩のところで栄冠を逃してきた。が、前回の後楽園における4WAYマッチで現王者の花月をフォールし、赤いベルト初挑戦のチャンスをもぎ取った。試合は花月の配慮(?)から「時間無制限1本勝負」に。叫女がドローの呪縛から脱出し、一気に赤いベルト初戴冠か。それとも花月が今年もスターダムを引っ張っていくことをアピールするのか。2019年の行方を占うタイトル戦だ。

 花月は大江戸隊のセコンドなしで単独の入場。コールを受けるとレッドミストを噴射する。その後、ヘイターと山口がセコンドにつく。花月が手を差し出すと叫女が応じて握手が成立。ヘイターと山口は後方に下がる。ロックアップでの力比べから花月が追い込むが叫女が反転。花月が張り手を入れてブレイク。叫女がグラウンドでマウントを取る。叫女が腕を取りにいくと花月が後方にまわってスリーパー。叫女がフロントネックロックも花月が脱出。叫女はボディーシザーズにいくが花月がヘッドロック。叫女がエスケープするとエルボーの打ち合いに。叫女が乱打し突進しようとするが花月が先回りし脚を引いてリング下に落とす。花月の突進を叫女が止めるとプランチャで舞う。叫女は花月を戻してエプロン越しにボディープレス。叫女は花月の首を締め上げ前方に叩きつけるとチンロック。さらにエルボー連打からエルボードロップ。花月が返すと、叫女がラリアット。かわした花月だが叫女が両腕をクロスしニーを突き立てる。5分経過。コーナーに振ると叫女が串刺しボディーアタックからドロップキック、ラリアット。花月が返すと、叫女はストンピングを連打。狙い澄まして突進するが花月がかわしてボディーブロー。ナツコが凶器に気づいてレフェリーに抗議。その間に花月が叫女で攻撃する。花月が右腕にドロップキック。場外に落とすと客席に叩きつける。花月は「今日も客が静かだなあ!」と言い放ち叫女の右腕を場外の看板に叩きつける。さらに右腕を取って南側客席に連行。腕折りを宣言すると階段でぶら下がり式腕十字。右腕を取ったまま降りてくるとリングに戻す。花月はダイビングフットスタンプを右腕に投下し腕固めに極める。三角締めに移行すると叫女がリフトアップ。しかし花月が戻して腕十字。10分経過。叫女がエスケープすると、花月はのど輪。チョークスラムの体勢にいくが叫女がこらえてキックをかわす。脚へのラリアットからドロップキックを頭部へ。花月を引き起こすとスイングスリーパー。花月が返すと、首4の字固め。カナディアンで担ぎ上げマットに叩きつけるとコーナーからダイビングボディープレス。しかし花月がヒザを突き立ててカットする。15分経過。花月がえびす落としも2カウント。チョークスラムで叩きつけると引き起こして頭部にキック。しかしこれも2カウントどまり。花月は「終わらすぞ」と担ぎ上げ、もう一度えびす落とし。コーナーに上がると叫女が雪崩式パワースラム。ラリアットも決めるが両者ダウン状態。ともに突進しぶつかり合うと叫女がラリアット連打。花月が返すと、叫女は往復してラリアット。花月が蹴落とすが叫女はサポーターを外してラリアットをぶち込み花月を一回転させる。コーナーに上がるとダイビングボディープレスへ。花月が返すと下からアームロック。叫女がなんとかエスケープ。花月が「もらった」と回転エビ固めからジャックナイフ。突進は叫女がキャッチし垂直に落とすパワーボム。持上げるともう一発パワーボム。20分経過。叫女は花月を引き起こしハンマースローへ。しかし花月がツバを吐いて脱出。花月の突進に水を吹きかけえびす落とし。大江戸コースターを放つと「終わりだ!」とデスバレーボム。叫女が返せず花月の防衛となった。

花月「新、あっ違う。後楽園のオマエら元気かー。もう一丁、元気かー! 6度目の防衛成功でーす。おい、ジャングル叫女。花月様が、この花月様が昔みたいに全力でクリーンな試合をすると思ってたのか、バーカ! だから、ココが弱いんだよ、お前は。これがラストチャンスって言ったよな。なあオマエら、聞いたよな。ラストチャンスって言ったよな。だったらオマエ、もう二度とタイトルマッチをするな……って言いたいところだけど、花月様はそんな鬼じゃねーからよ。プロレスラーってさ、諦めたら終わりなんだよね。ねえ、そう思うでしょ? オマエに一つだけ言ってやるよ。林下詩美みたいなな、デビューからエリート突っ走ってるヤツもいるけど、オマエみたいに何年もやって、結果一つ残せず、ベルト取ったと思ったら初防衛戦で失敗して、そんなヤツいくらでもいるんだよ。花月様もな、デビューして8年まで、全然つまんなかったんだよ。結果一つ残せず、お客さまからの支持もなく、でも、いまこのスターダムの中心にいるんだよ。ってことは、オマエらどういうか、わかる? わかるよな。諦めるなっつーっことなんだよ。まあ、この試合を機にオマエがどう変わるかは、オマエ自身で決めろよ。っていうことでスターダム8周年記念ですけども、1月末に花月様の地元である大阪・エディオンでも祝8周年記念をやりたいと思います。大阪でもやらせてくださいね。そこで赤のタイトルマッチをやりたいと思っています。私がやりたい相手とは…。今日のを見ててわかると思うけど、まだそこ(里村?)じゃないんですよ。8周年ということで葉月! 葉月、上がって来いよ。私が一番かわいがってる、オマエと8周年、大阪のエディオン大会メインでこの赤のタイトルをかけてやるっていうのはどうですか?」
葉月「突然の指名でまあビックリしてますけど、断る理由はないですよね! 花月さん、アナタが一番、葉月が変わったこと知っていますよね?」
花月「ハイ」
葉月「1月27日、エディオン。アナタに教わったこと、すべて出しきったうえで勝ちにいきます。よろしくお願いします」
花月「私がなぜ葉月を選んだか。私がスターダムに入って、渡辺桃と防衛戦をし、今日、ジャングル叫女と防衛戦をし、残り一人、私が次世代の底上げする理由、わかりますよね? アナタを選んだ理由、しかと受け止めてタイトル戦、挑んでください。オマエらそれでいいか! (叫女に)なんか言いたそうじゃん」
叫女「おい、花月、どこがクリーンなんだよ! なあ! ラストチャンス、逃しました…逃した、から…プロレスやめますって言わなくてもいいですか? 私は、まだまだ花月を絶対王者って認めてないから、ただこのプロレス界、スターダムのリングにジャングル叫女を刻む。みなさん、付いて来てください! まだまだやり残したことあるもんね!」
ナツコ「そう! 言おうと思ってたんですよ。同じ気持ちだったかな? ウチらまだやらなきゃいけないこと、残ってますよね。この前取られたゴッデスの奪還、一緒にやりましょう。なんなら大阪大会でやってあげてもいいけど、王者どこにいるんだ?」
渡辺桃&林下詩美がリングサイドに現れるが、星輝ありさが反対側から先にリングに上がる。
ナツコ「オマエじゃ……」
星輝「みなさん元気ですかー。よし! ゴッデス・オブ・スターダムのベルトですよね。いまの話。ですよね? ああ、王者のみなさんどうも。えっとですね、私と麻優ちゃんでAMAで挑戦したいなと思っています! なんで逃げるの? マイク渡す?」
桃「また2チーム、さっきもね(白の挑戦表明に)2人来たんですよ。そんだけこの、私の持ってるベルトが羨ましいってことだな。まあ、どっちも受けて立ちますよ。一人一人、二人? どっちも受けますから、順番に受けてやりたいと思います。楽しみにしとけよ」
星輝「麻優ちゃん、頑張ろ、やるよ!」
花月「ちょっといい? 今日、勝ったの誰ですか? ですよね、そうですよね。タッグのこととか控室でやってー、バックステージで。時間もカツカツなんで終わらせます。じゃあ今日は花月様が締めていいかな? じゃあ雑魚ども上がってこーい」
夏「雑魚でーす」
花月「おい夏すみれ、オマエが一番雑魚だ。大江戸隊仕様のコスチューム忘れやがって。でもちょっと気が変わった。今日8周年ですよね。おい岩谷、復帰戦して8周年だろ? オマエが締めろよ」
岩谷「花月ぅー。本当、麻優のこと好きだよね(笑)。というわけで、後楽園のみなさーん、こんばんはー! オッケいいね、元気だね。人数が多いね。8周年ということで、正式には1月23日なんですけども、来年からスターダムも岩谷麻優も9周年を迎えます。おめでとー。ありがとー。というわけで赤いチャンピンから指名してもらったので、締めさせていただきたいと思いますけども、今日記念の日なので仲良くてもいいんじゃないですかね。というわけで、これからもスターダムに付いて来てくれるかー? まだまだ突っ走っていくっぞー! 今を信じて、明日に輝け、We Are STARDOM」

花月のコメント

「ワールド・オブ・スターダム6度目の防衛成功しましたよ。当たり前の結果ですけどね。まあ、私がなぜ、なんで今日、ジャングル叫女とこういう試合をして最後にああいう言葉をかけたかというとね、今日はなんの日かというとさっきも言ったけどスターダムの8周年ってことですよ。スターダムを底上げするって言いましたよね、私が入団するときに。渡辺桃と防衛戦をして引き分けだといいつつ、ジャングル叫女とやって次に指名したのは葉月。私がピックアップするこの3人、しっかりと私と岩谷を超えて中心になってもらいたいがためにこの3人をいま指名してきているわけですけども、結果としてはまだ私を超えていない。それが現実であり、私がトップで居続けるための過程だと思ってるので、そんなところでしょうか」

――セミの白いベルトのタイトル戦は?

「今日、白がセミで赤がメインということで、前回に同時にタイトルマッチがあったときに桃がゴチャゴチャ言ってきたんですけど、今回それに関してまったくのノーコメントなんですよ。あれだけゴチャゴチャ言ってたのに今回はすんなり受け止めるのかよって。それをSNSでうたったところまんまと引っかかってくれまして、相手がダメだからと。今日の試合を見てないですけども、まあ、このあとツイッターでアンケートしますので、投票権あるのは今日見に来たお客様だけですよ。しっかりとどっちがよかったのか投票してください」

 

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