YEAREND CLIMAX 2019
12月24日(火)後楽園ホール(観衆1334人=超満員)
試合結果
◆スターダム・ヤングバトル 6人タッグマッチ 15分1本勝負 |
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飯田沙耶 |
6分5秒 |
小野崎玲皇● |
○上谷沙弥 |
吏南 |
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星野唯月 |
妃南 |
◆TCSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○夏すみれ |
7分14秒 |
ジャングル叫女 |
ジェイミー・ヘイター |
DEATH山さん。 |
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”セッションモス”マルティナ |
ルアカ● |
◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者組> |
11分52秒 |
<挑戦者組> |
○渡辺桃 |
中野たむ |
|
林下詩美 |
鹿島沙希● |
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AZM |
スターライト・キッド |
※第22代王者組の渡辺桃&林下詩美&AZMが初防衛に成功
◆葉月引退試合 30分1本勝負 |
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刀羅ナツコ |
14分49秒 |
葉月 |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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木村花 |
15分00秒 |
ジュリア |
◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
16分24秒 |
<挑戦者> |
星輝ありさ |
小波 |
※第13代王者の星輝ありさが8度目の防衛に成功
◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
22分17秒 |
<挑戦者> |
岩谷麻優 |
花月 |
※第12代王者の岩谷麻優が初防衛に成功
試合詳細リポート
◆スターダム・ヤングバトル 6人タッグマッチ 15分1本勝負 |
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飯田沙耶 |
6分5秒 |
小野崎玲皇● |
○上谷沙弥 |
吏南 |
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星野唯月 |
妃南 |
“第0試合”として若手同士による6人タッグマッチが組まれた。上谷沙弥&飯田沙耶&星野唯月組は今年デビューでルーキー・オブ・スターダムを争ったばかり。新人王となった上谷が飯田と星野を引っ張る形だ。相手は前年デビューも欠場により今年の新人王決定戦にエントリーした小野崎玲皇が、吏南&妃南の双子姉妹とトリオを結成。吏南と妃南は今回もユニットを越えてのタッグとなる。
18時20分に試合開始のアナウンス。上谷組から握手を求めるが小野崎組は応じない。星野が先発に名乗りを挙げ吏南と対峙。吏南がバックを取るとヘッドロックへ。星野がロープに振ると吏南がドロップキック。星野をコーナーに追い込み妃南、小野崎、吏南が串刺し攻撃を仕掛けていく。吏南が星野に卍固め。上谷がカットするが場外に追いやられる。妃南が入り、星野にボディースラムから払い腰。星野が返すと、エルボー連打。妃南もやり返し、エルボーの打ち合いになる。星野が丸め込むが2カウント。星野はドロップキックから飯田に託す。飯田が妃南に逆水平の連打。小野崎と妃南にチョップを食らわし妃南を押さえ込む。妃南が飯田をマットに叩きつける。小野崎が向かっていくとエルボーの応酬に。飯田がカサドーラで飛びつくとアームホイップ、ドロップキック。上谷が小野崎にエルボー連打。吏南と妃南がアシストし小野崎が丸め込む。飯田と星野がクローズライン。小野崎がかいくぐり2人まとめてフェースクラッシャー。上谷が丸め込むがカットされてしまう。上谷たちが小野崎組にまとめて串刺し攻撃。星野が小野崎にドロップキック、飯田がミサイルキック、上谷がボディースラムからその場跳びバック宙ニー、ランニングしてのシューティングスタープレス。小野崎が返せず、上谷が3カウントを奪ってみせた。
木谷高明オーナーのあいさつ
木谷オーナー「ただいま紹介にあずかりましたブシロードの木谷です。本日は年末、ならびにクリスマスイブのね、本当に貴重なお忙しいところご来場いただきましてありがとうございます。改めまして皆様に12月1日よりですね、スターダムがブシロードグループ入りしたことをご報告させていただきます。スターダム、私もまだ試合とか見ているわけではないのですが、いろいろ12月1日にいたる仮定においてですね、調べさせていただいたなかで非常に可能性を感じまして、ぜひともブシロードグループ入りしてもらってですね、もっともっと伸ばしていただくことを、伸びていくことの助けになればいいんじゃないかなと思いまして、このような体勢になりました。1月以降ですね、露出をどんどん増やしてですね、もっともっと世の中に突き刺していってですね、昔のような女子プロレスがメジャーな存在になるようにしたいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。ただここにいらっしゃる皆様は非常に熱いファンの方が多いと思います。私、じつはまだまだ女子プロレスに関しては勉強不足だというふうに自覚しておりますので、リングの中も外も含めてですね、一生懸命勉強したいと思いますんで、何卒ご支援、ご指導のほどよろしくお願い致します。これからいろいろなことを考えて……」
木村花が登場しリングイン。
花「よう! ちゃんキタ! オマエ何しに来たんだよ。私の許可もなく勝手にリング、上がってよ。っていうかTwitterフォロワしろし!」
木谷オーナー「フォローしてなかった? それはすみません。えっとね、今日は挨拶に、挨拶に…」
花「挨拶にきたのか」
木谷オーナー「うん。違う。挨拶にきた。で、実は先日12月1日の2日前にブシロードのイベントに出てもらって、そのとき『あさってからよろしくね』って話をさせていただきました。で、今日もう1回せっかくだから、あさってじゃないや、今月からよろしく」
握手を求める木谷オーナーに対し、花は拒否して張り手を打ち込む。
木谷オーナー「本当に痛いよ…」
木谷オーナーがリングを下りる。
花「みんなスターダム後楽園、楽しむ準備はできてるかーー? いい? みんなで最高のクリスマスイブを過ごすよ。イエッサー! それではスターダム後楽園大会スタート!」
◆TCSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○夏すみれ |
7分14秒 |
ジャングル叫女 |
ジェイミー・ヘイター |
DEATH山さん。 |
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”セッションモス”マルティナ |
ルアカ● |
TCSと大江戸隊が6人タッグマッチで激突。TCSはジャングル叫女&DEATH山さん。&ルアカ、大江戸隊は夏すみれ&ジェイミー・ヘイター&“セッションモス”マルティナの編成となる。
夏組はビール片手に南側客席から入場。大江戸隊が紙テープを片付ける上谷沙弥を不必要に攻撃しブーイングを浴びる。TCSはルアカが先発に立候補。大江戸隊はサンタ帽を被ったままのマルティナがリングイン。ルアカが腕を取りにいくとマルティナが悲鳴をあげる。マルティナが腕を取り返すとルアカがバックにまわる。マルティナは腰をくねらせて抜け出すがローキックの連打を食らう。ルアカはマルティナのビール噴射を誤爆させてみせる。叫女が入るがマルティナがヘッドバット。ヘイターが叫女にストンピング連打。ロープに固定すると大江戸隊が3人がかりで攻撃、背後からルアカとデスヤマがカットするとビールは客席に向けて噴射される。それでも大江戸隊はビールで乾杯。叫女に向けて吹き付けるがカサでカットされてしまう。叫女とヘイターがラリアットを打ち合う。ヘイターが打ち勝ち、再度ラリアット。しかしこんどは叫女がヘイターをダウンさせる。デスヤマが向かっていくたびに夏はビッグブーツ。向かってきた夏にデスヤマはダブルチョップ、セントーン。夏がルアカをコーナーに追い込みブロンコバスターの餌食に。マルティナもつづいて2人がかり。ヘイターが呼び込まれ、突進。しかし叫女がドロップキックで阻止してみせる。夏はルアカにビッグブーツ連打、ルアカはカウンターのクロスボディー。ルアカがフィッシャーマンの構え。叫女とデスヤマがドロップキックで挟み撃ちをしルアカを援護。ルアカが押さえ込むが2カウント。夏がルアカを投げてマルティナがコードブレーカー、夏が変型フィッシャーマンでつづくと3カウント。大江戸隊がTCSに勝利した。
◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者組> |
11分52秒 |
<挑戦者組> |
○渡辺桃 |
中野たむ |
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林下詩美 |
鹿島沙希● |
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AZM |
スターライト・キッド |
※第22代王者組の渡辺桃&林下詩美&AZMが初防衛に成功
11・23新木場で大江戸隊の花月&アンドラス宮城&夏すみれ組からアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取した渡辺桃&林下詩美&AZM組が初防衛戦。タイトルを奪取した試合はアンドラス宮城の裏切り→ユニット追放という大江戸隊のお家騒動に乗じてベルトをかっさらった形だが、この試合からキッチリと王者らしさを示したいところ。そのためにも、STARSとの防衛戦は正々堂々の闘いが期待できる。挑戦者は中野たむ&鹿島沙希&スターライト・キッド組。アーティストのベルトに強いこだわりを持つ中野。ハイスピードとともに6人タッグのベルトも狙うキッド。QQはベルトを守ることができるか、それともSTARSが桃組の初防衛を阻止するか?
挑戦者組が手を差し出すが王者組は動かず。AZMが名乗りを挙げてキッドと対峙。キッドがロープに振りスピーディーなロープワーク。キッドがドロップキックから王者組をリング下に落とす。挑戦者組が次々とAZMを攻撃。3人でのドロップキックを決めてみせる。AZMが返すとキッドがダッシュ。詩美がドロップキックでカットしQQがキッドを捕獲。AZM、桃、詩美が次々と串刺しドロップキックを放っていく。桃がキッドにサッカーボールキックを連発。詩美がキッドにボディースラム連発。キッドはクロスボディーも詩美がキャッチ。しかしキッドが丸め込みからネックブリーカー。中野が詩美にランニングキックもキャッチされる。中野がトラースキックからロープに振ろうとするが桃がカット。桃と詩美がクローズラインも中野がかわしてネックブリーカー、詩美にドラゴンスリーパー。AZMがカットしようとすると中野はまとめて叩きつける。STARSが3人まとめて低空ドロップキック。中野が詩美とバックの取り合い。中野の突進に詩美がラリアット。AZMが中野にミサイルキック。ブレーンバスター狙いは中野がこらえてショルダータックル。AZMがカバーを抜けてドロップキック。中野も抜けてネックブリーカー。キッドが619からその場跳びムーンサルト。キッドはAZMをコーナーに振って突進。桃とAZMがカットし、AZMはキッドにブレーンバスター。AZMはキッドを寝かせてフィニッシュを予告。ダイビングフットスタンプはキッドがかわし鹿島のアシストからキッドが619,ジャックナイフ。キッドはAZMを起こしてキッちゃんボム狙い。AZMが切り返すがキッドも切り返して丸め込みの応酬に。AZMがギリギリ返すとキッドがドロップキック、ダイビングボディープレス。AZMが返すとハイキックからダイビングフットスタンプ投下。キッドは1カウントでクリアーもハイキックを食らう。キッドとAZMがダウン状態に。鹿島が桃にビッグブーツ。詩美がカットに入るが鹿島は3人まとめてマットに叩きつける。キッド、中野が場外プランチャ。鹿島が桃にダイビングボディーアタックからダイビングフットスタンプ。桃が返すと、ハイキックからスリーパー。桃はテキーラ狙いも鹿島が起死回生。桃が返すと、鹿島が張り手。AZMが背中を蹴り飛ばし詩美がバックフリップ、桃が蒼魔刀。鹿島が返すと桃組がトリプルドロップキック。桃がBドライバー狙いも鹿島が起死回生。しかし詩美のカットが間に合う。キッドと中野に詩美がラリアット。詩美は鹿島にジャーマン。桃がピーチサンライズを決めると3カウント。王者が防衛に成功した。
桃組のコメント
桃「取りまして、スターズから! 私は狙ってると言った鹿島沙希から取ったということで有言実行、しました。まぁね、STARS倒したけど敵はまだまだいっぱいいるだろうし。今、人増えてきているので、また3人タッグ誰か出てきてくれたら、いつでも、ね? 挑戦受けたいと思いますので、お待ちしております」
AZM「自分はね、鹿島沙希からではなく、キッドから取りたかったんですけど。まぁ…キッドがいつもと違う感じがして。いつもよりもっともっと強かったんですけど。自分はまたキッドが挑戦してきてほしいですね。次は自分がキッドから、取ります」
林下「前哨戦はね、2戦ともSTARSにちょっとやられちゃったんですけど、今日のタイトルマッチは私たちがしっかり勝てたということで。ユニット最強はわたしたちクイーンズクエストだと思ってるので。また自分に勘違いした自信を持っているユニットがあるのなら、わたしたちに挑戦しにきてほしいなと思います」
◆葉月引退試合 30分1本勝負 |
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刀羅ナツコ |
14分49秒 |
葉月 |
葉月が引退を宣言してから1カ月あまり。ハイスピードな引退ロードがこの日、最終日を迎える。葉月が最後の相手に指名したのは大江戸隊の同門で、後輩の刀羅ナツコだ。最初で最後の一騎打ちで葉月がナツコに託すメッセージとは? そして、引退理由は明らかにされるのか?
両者ガッチリ握手をかわしゴング。場内はハヅキコールに包まれる。ロックアップでの力比べからナツコがロープに追い込みブレイク。ロープワークから葉月がコルバタを見舞いラリアットをかわすと至近距離でのヘアーホイップを連発。葉月は気合いを入れると顔面ウォッシュへ。セカンドロープにノドを打ち付けカバーするがナツコが返す。葉月はボディースラムからセントーン。ナツコが1カウントで返すと葉月はダイヤル固め。ナツコが返すと葉月は顔面を蹴っていく。エルボーの打ち合いからナツコがスパインバスター、串刺しショルダータックル、串刺しラリアット。さらに顔面ウォッシュのお返しをしてみせる。キャノンボールもヒットさせるが葉月が返す。5分経過。ナツコがコーナーに上がると葉月がコードブレーカーで落としてみせる。ナツコがスピアを決めると両者ダウン。葉月がエルボーを打つとナツコもやり返す。ナツコが裏拳、アッパー。葉月はナツコを場外に落としトペスイシーダで飛ぶ。リングに戻すとスワンダイブ式ミサイルキックから二段蹴り。マットに叩きつけるとダイビングセントーン。しかし3カウントには至らず。葉月はナツコを起こしてスタイルズクラッシュ。ナツコが返すとフェースロックへ。ナツコが押し潰すが2カウント。葉月は垂直落下式ブレーンバスターもナツコがクリアー。10分経過。葉月がもう一発狙うがナツコがこらえる。葉月は二段蹴りから突進。ナツコがかわすと夏、マルティナ、ヘイターが次々乱入しナツコをアシスト。ナツコが旋回式バックフリップ。葉月が返すがダウン。ナツコが起こしてエルボー連打、裏拳連発。ラリアットで倒すが葉月が返す。ナツコは葉月を背負い、カミカゼからフロッグスプラッシュ3連発。葉月が返すと、ナツコはフィニッシュを予告し昇天を決める。しかし葉月の肩が上がる。ナツコは葉月を起こしてラリアット。返した葉月にナツコはもう一度昇天狙い。葉月がかわして葉・月ストラル。ナツコが返すと葉月が突進、ナツコがフェイントをかけてスピア。ナツコが葉月をマットに叩きつけコーナーへ。ダイビングギロチンを投下すると葉月が返せず、ナツコが3カウントを奪った。試合後、葉月から握手を求めナツコが応じる。葉月はナツコを引き寄せてハグ。引退セレモニーでは選手、関係者が記念品を贈呈。そのなかには大江戸隊の山口奈緒、渋沢四季、同期のまなせゆうな&コグマ、風香の姿も。また、家族も葉月の引退に駆けつけた。
葉月「えー、最後の引退相手にナツコを選んでよかったなって試合をして思いました。すごいプレッシャーだっただろうけど、ありがとう。やっぱりプロレスは信頼関係がないとできないと思っています……。えー、こういう不本意な引退はしたくなかったし、すると思ってなかったです。これから先、葉月みたいな不本意でやめる人がいないといいなって思っています。最後に大江戸隊。本当にドラフトで葉月を指名してくれて、感謝しています。大江戸隊にいれてよかったです。スターダムのことは大嫌いだけど、大江戸隊と葉月のことを応援してくれたみなさんのことは大好きです。以上! ありがとうございました!」
葉月のコメント
「無事にケガなくリングを降りれてよかったなって思いますし、やっぱり最後の相手。最初で最後のシングルマッチ、ナツコに選んで良かったなって試合をして改めて思いました。引退理由に関してはまぁ、リング上で言ったとおりですね。やっぱり大江戸隊が大好きだなってすごく感じました。大江戸隊に入れて良かったし、大江戸隊がなかったら今の葉月がないし、大江戸隊にすごい支えられてたんだなっていうのを思いました。フフッ…」
――これからの予定は?
「特に決めてないです。一旦、ゆっくりします」
――終わったら実感湧くのかなと言っていたが終わってみてどう?
「うーん…なんかそんなにです。今のところ実感はないですけど、これから多分…次みんなが試合のときにもう会場とかもいかないのでそれで“あぁ、辞めたんだな”っていうのを思うのかなって思っちゃいました」
――まなせゆうなとコグマが駆けつけたのにはどう思った?
「ビックリしました。まぁ、なんか、まなせゆうな、なんとなく来るんだろうなっていうのは感じてたんで。コグマは一切知らなかったのでちょっとビックリしましたね。嬉しいです、来てくれて」
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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木村花 |
15分00秒 |
ジュリア |
木村花とジュリアが遺恨対決。アイスリボンを退団し、12・1大阪より正式にリングに上がったジュリアはスターダムで連勝街道をばく進中、一匹狼を貫いている。そんなジュリアに対し敵意をむき出しにしているのが花だ。新木場での番外戦では乱闘が館外にまで発展。もはやどちらも抑えつけられない状態だ。因縁の一騎打ち、制するのはどっちだ!?
コールが終わるとジュリアが花と額をぶつけ合う。握手はかわさずゴングとともに両者が突進、エルボーをぶつけ合う。花が上になるグラウンドでパンチの連打。花が腕を取りにいくとジュリアが上になりマウントを取る。ジュリアは頭部へのパンチを連打し腕十字へ。花がエスケープするとつばを吐きつける。張り手も見舞うとジュリアがビッグブーツ。ジュリアは花をリング下に落として場外戦に連行、客席に投げつける。さらにジュリアはイスで殴打し、東側ボードに額を叩きつける。さらにもう一度客席に叩きつけイスで殴打。本部席にも叩きつけるといち早くカムバック。18カウントで花が入ろうとするがジュリアが蹴落とし再び場外へ。ボディースラムで場外マットに叩きつけるとリングサイドを猛ダッシュ。そこへ花がイスで殴打。ジュリアが戻ると花がビッグブーツ、コーナーに振って突進。ジュリアが蹴飛ばしミサイルキック投下。花が返すと、ジュリアはブレーンバスター狙い。切り返されるがジュリアはネックブリーカーからフェースロックへ。花がカウンターのドロップキックからカカト落とし、滞空時間の長いブレーンバスター。花はジュリアの頭部を蹴飛ばしていく。ジュリアが張り手の連打、花はクビをつかむがジュリアもつかみ返す。花のヘッドバットにジュリアもお返し。花がこらえてジュリアをヘッドバットで打ち倒す。しかし花も倒れて両者ダウン。髪をつかみ合い立ち上がると花がビッグブーツ、ジュリアもやり返す。ビッグブーツの応酬から花が連打。10分経過。ジュリアが先回りすると花もお返し。ジュリアがカウンターで倒すと腕を取る。花がエスケープすると、ジュリアは引き起こしてバックを取る。抱え上げるが花が切り返して卍固めをグラウンドへ。ハイドレンジアにいくが、ジュリアがこらえる。残り3分。花はフィニッシュを宣言しコーナーへ。花がミサイルキックでジュリアを吹っ飛ばし、ダブルアームの構え。ジュリアがこらえて丸め込む。花が返してビッグブーツ。ジュリアがバックを取り抱え上げるとサイドに叩きつける。花が切り返し丸め込み。ジュリアが返すと、花がヘッドバット、ハイドレンジアで捕獲。ジュリアがエスケープし残り1分。花がパッケージパイル狙いもジュリアが張り手。再び抱え上げて前方に叩きつける。花が返すと残り30秒。ジュリアがSTFにいくが残りわずか。ステルスバイパーにいこうとしたところでタイムアップとなった。ジュリアはマットを叩いて悔しがる。ジュリアは手を出すが花が叩く。拳を付き合わせた。
ジュリア「あ、あ、あ! ジュリアのことが好きで好きでたまらない木村花。2020年はもっとオメーに味わわせてやるからよ。ジュリアを味わえ! 来年はもっとその先まで、2人にはまだまだ続きがある。覚えておけよ。アーーリィベデルチ、またな」
花のコメント
――ジュリアとの一騎打ちはどうだった?
「引き分けというのは悔しいし、こないだタイトルマッチやって負けたときよりも悔しいです」
――花から突っかかる形で遺恨が生まれたが、今後もこの遺恨は発展しそう?
「まあ私的にジュリアに共感する部分というか、すべてが理解できないわけじゃない。私だったらジュリアの気持ち、少しは、少しだけなら、わかる。ほかの選手はわからないと思う、彼女の辛さとか」
――それは具体的にどういうこと?
「やっぱり、不特定多数の知らない人から暴言浴びたりとかなにも事実を知らない人たちから好き勝手なこと言われたりとか、まあ私自身もともと、所属はしてましたけど居場所がないってずっと感じてて。で、居場所を求めてここに来たので.そういうところとかも、ちょっと前の自分と似てるなって思ってて。15分じゃ足りない。全然いつでも。向こうも悔いが残ったと思うし。時間無制限でやりたい。時間に縛られたくないって思いましたね」
――共感する部分もあったと。
「あった。ほとんどの人がジュリアの考えとか気持ちを理解できない。だから、たくさんの誹謗中傷とか批判とか、浴びて当然だとも思うんですけど、そういうの受けてると思うので」
――その部分を確認したくて一騎打ちをしたかった部分がある?
「なんか、絶対わかってたわけじゃないですか、彼女も社会人で25、26歳ですよね。不義理なことして、これからもっと辛い道になる。茨の人生になるというのはわかった上での今回の行動だと思うんですよ。じゃあなにが彼女をそんなふうにさせたのかっていうのが私は気になって。結構な賭けに出たと私は思うんですよ。なにが彼女をそうさせたのか。今回の試合では全然自分の気持ちももっともっとぶつけられたと思うし、ジュリアの気持ちももっともっと受け止められる、私なら」
――TCSを率いているが、TCSに導こうという気持ちはない?
「まったくないかな。彼女もなにかに所属するというタイプじゃないと思うし。私も自分のユニットをああしなさいこうしなさいというよりかは、自分の個性を伸ばしてくださいと思ってるので。彼女は自分の個性が出てるんで必要ないですね、TCSは」
――これからも闘っていきたい?
「全然足りないですね。たったの15分1本勝負。ナメてんのかって。これだけ言い合いになってつかみ合いになって。正確が似たもの同士だと思うんですけど(笑)。15分で足りる分けねえだろって。バカにしてるのかって思いましたね。足りるわけねえよ。もう一回時間無制限で組んでほしい」
――最後のグータッチは少しは認めたということ?
「あれはまあ、またやろうなっていう意味のグーだから。私はもともとスターダム生え抜きじゃないし、私がスターダム所属のジュリアと認めたところでほかの選手がどう思うかわからないけど。認めたつもりはないけど、15分じゃ足りないよねっていう意思を伝えたつもりです」
ジュリアのコメント
「ジュリアのことが好きで好きでたまらない木村花。最初噛み付いてきたときは“なんだコイツ”と思って。何もわたしのこと、何もわかってない…“コイツにはそれなりの仕返し絶対やってやる”って思ってるから。でもきょう試合して、まぁ好きなんだなってジュリアのことが。ジュリアに絡みたくて仕方ないんだって。それなりに潰しあって潰しあって、感じたものが。もっとコイツと闘いたい。だから、きょうで終わりじゃない。きょうがむしろはじまり? 2020年、木村花にジュリアをたっぷりジュリアを味わせてやりたい。お客さんたちにもジュリアをたっぷり味わってもらいたいと思います。アリベデルチ…またな」
◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
16分24秒 |
<挑戦者> |
星輝ありさ |
小波 |
※第13代王者の星輝ありさが8度目の防衛に成功
白いベルトの王者・星輝ありさが8度目の防衛戦。ワンダー・オブ・スターダム王座は5・16後楽園で渡辺桃から奪取以来、ここまで7人の相手を退けてきた。そして今回迎えるのは、小波。小波が白いベルトに挑むのは17年3・26新木場での宝城カイリ戦以来2度目のこと。それ以外にも、シングルのタイトルにはここまで惜しいところまでいきながらも届かないでいる。あと一歩のところをこの試合で乗り越えることができるのか。一撃必殺のトライアングルランサーは元祖・井上亘さんからの教えでバリエーションを増やしている。それだけに機は熟したとも言えそうだ。とはいえ、王者の星輝も盤石。今年はMVP級の活躍で実績を残してきた。だからこそ王者のまま年を越すつもりでいる。さらには岩谷麻優が赤いベルトを巻いているうちはなおさら負けられない。蹴りと関節技の激しい攻防が期待される。
新日本プロレスの小島聡、井上亘さんが花束贈呈。星輝が握手を求めるが小波は応じない。ゴングが鳴っても小波はコーナーから動かず。両者ゆっくりと歩を進め、打撃で威嚇し合う。星輝がローを放つと小波もやり返す。ローの応酬で小波が崩れる。星輝がなおも連打。小波が蹴り足をつかんでバックを取る。星輝が切り返し突進するが小波がバックキック、ネックブリーカー、正面から頭部へドロップキック。小波は星輝の頭部を攻撃。小波が星輝をコーナーに追い込み顔面を踏みつけると、ぶら下がり式腕十字へ。中央に持っていくと首4の字固め。反転し額を何度もマットに打ち付けていく。星輝がエスケープするが動きが鈍る。向かっていくが力が入らない様子。立ち上がった星輝が打撃の連打。しかしダッシュを止められ投げっぱなしジャーマン、ハイキックを食らう。星輝は場外へ。5分経過。小波は場外でジャーマン。場外でも腕を取る。小波は先にカムバック。19カウントで星輝が生還。小波はツームストーンの構え。星輝がこらえるとダッシュに飛びつきグラウンドでスリーパー。小波が切り返しスリーパーへ。星輝が前方に投げつけるとサッカーボールキック、ニーアタック。気合いを入れると串刺しダブルニーアタック、ダブルニードロップを背中に投下。ブラジリアンキックをかわす小波だが、星輝がハイキック。星輝はSSC狙いも読んでいた小波がキャッチしヘッドシザーズ、グラウンドで腕を取る。長時間捕まった星輝だが足がロープに到達。10分経過。小波がダッシュしスライディングキック。星輝のラリアットをかわし「もらった」と小波。しかし星輝が切り返して延髄斬り。両者ダウン状態から星輝がニーアタック。小波が立ち上がり突進すると星輝はニーアタック連打。小波が返すと、星輝は1399へ。星輝は「終わりだ!」と絶叫しフェイントをかけてのブラジリアンキック。小波が返すと、星輝はAMADAS狙いかコーナーに上がる。
小波が追いつきコーナー上でネックロック。そのまま雪崩式でブレーンバスター。さらに後方に叩きつけると頭部へのキック。しかし星輝の肩が上がる。小波は抱え上げて前方に叩きつける。星輝に小波はチキンウイングアームロック。腕固めに移行もロープに逃れられる。小波が星輝の頭部を何度も蹴飛ばす。小波はコーナーに追い込んで突進。星輝がかわし後頭部へハイキック。もう一発放つと星輝もダウン。15分経過。両者ダウン。7で立ち上がりキックが交錯。小波がトライアングル狙いも星輝がニー、SSC。ブラジリアンキックを叩き込み、シャイニングインパクト。小波が返せず星輝の防衛となった。試合後、小波は星輝の手を舐めた。
星輝「後楽園のみなさん、えっと、お元気ですか? 最後、手、舐められました。女性に手を舐められたの初めてです。ちょと待って。よし、8度目の防衛成功しましたー! みなさんが私が落ちかけた瞬間に声を私にかけてくれたので、頑張れました。ありがとうございます。やっぱりいま大波に乗ってる小波さん、強いんだね。やばい。まあ、でも楽しかったです。で、いま私、復讐してるんですよ。何にって言うと5★STARに負けた人に。この大事なベルトをかけて『挑戦してこい』って言ってるんですけど、あと一人残ってるヤツがいるんですよ。デビュー2年目にして、なんだ三冠とか四冠とかやりまくってる、あのクソチビ! 林下詩美、どこだーーーー!」
詩美「5★STAR GP、私は星輝ありさからしっかりスリーを取って勝利しました。次、その白いベルトをかけて試合しても、結果は同じです。私がその白いベルト、いただくんでよろしくお願いします」
星輝「生意気だ…。まあ、でも、そうこられたほうがうれしい…。よろしくお願いします! 次の後楽園でどうです?」
詩美「次の後楽園、林下詩美VS星輝ありさ。私が白いベルト取る姿、みなさんぜひ見に来てください」
星輝「楽しみです。ありがとうございました。じゃあまたねー! 麻優ちゃんの応援してねー」
小波のコメント
――またあと一歩のところで及ばなかった。
「ハイ。星輝ありさ、最高の選手ですね。私、やっぱり星輝ありさのことが大好きです。井上亘さんに七色のトライアングルランサーを教えていただいたにもかかわらず、綿心実力が及ばなくて白いベルトを取ることはできませんでした。が、今日の試合で答えが出ました。ファイナルランサーでスターダムのてっぺんを必ず取ります」
――今日はファイナルランサーを決められなかった?
「そうですね。場外でファイナルランサーでとどめを刺して、首をもう使い道のないものにしようと思って出したんですけど、序盤で飛ばしすぎて(リング内で)ファイナルランサーを決めることができませんでした。場外でやったらタップしてました」
――今年多くのチャンスがあったが、シングルのタイトルを得るには至らなかった。
「そうですね。まあでも、来年こそは必ず自分の実力をベルトで証明したいと思います」
――最後に手を舐めたのは?
「敬意を込めて。星輝ありさに敬意を込めて私なりの愛情表現をしました。行動で示すタイプなので」
星輝ありさのコメント
「無事8度目の防衛をすることができたんですけど、クビとアタマがものすごい痛くて何回も意識が飛びかけてたんですけど、でもそのたびに応援してくれているSTARSのセコンドたちとかファンの人たちが応援してくれているのが耳に届いたので勝てました。ヤバかったです」
――小波とはシンデレラ・トーナメント決勝で当たって、以前とは違っていた?
「5☆STAR GPでもやってて、負けて。これはどうにかしないといけないと思ってたんですよ。それでまあ、やっぱり私も進化してますけど、小波、いや大波さんは(笑)、すごく最近ものすごい勢いで変化してて、いろんな技をバンバン出してくるので、もうなにがなんだかわからなかったです。ホントにマジで意識飛びました、途中。でも頑張れた」
――かなり追い込まれた?
「だいぶヤバいっす。もう関節もすごくてホントにタップしそうになりました。でも、これで負けちゃったらダメだと思ったから、どうにか動きました、どうにか」
――小波は場外で星輝がタップしていたと言っていた。
「あれはホントにダメ、痛かった。でも場外でよかったですよ。アタマ、痛え。クビ、痛え」
――これでチャンピオンのまま年を越すことになったが。
「そうですね、ありがたいですね。来年は林下詩美と闘います。1月に絶対。そこもちゃんとりべんじ、復讐して9度目のりべんじしたいと思います」
――そこでリベンジすれば5☆STAR GPの借りはすべて返すことになる。
「そうです。あとやりたい人、ほかにいっぱいいるんで、まずリベンジやんないと、ほかの人に挑戦なんかできないから、まずは終わらせます、復讐編を」
◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
22分17秒 |
<挑戦者> |
岩谷麻優 |
花月 |
※第12代王者の岩谷麻優が初防衛に成功
11・4後楽園でビー・プレストリーを破りワールド・オブ・スターダム王者に返り咲いた岩谷麻優が初防衛戦。相手はライバルの花月である。どちらも闘うたびに激しい攻防を展開してきた両者だが、赤いベルトを懸けての一騎打ちは2018年8月以来。このときは王者の岩谷が勝利し防衛に成功。赤白同時王座から転落する1カ月前の出来事だった。今回も立場は同じのタイトルマッチだが、両者を巡る状況は変化。岩谷が防衛し2020年の防衛ロードをリードするのか。花月は奪取した暁には本当にやりたい相手を指名すると宣言しているが…。
岩谷から歩を進め花月が握手。ゴングが打ち鳴らされると、慎重に探り合い花月がローキック。不意を突かれた岩谷だが、バックの取り合いから腕を取りヘッドロック。花月がヘッドシザーズにいくと岩谷がサッと抜け出す。花月がロープワークと見せかけ背中にストンピング。ロープワークから花月が岩谷をかわしコーナーに追い込む。岩谷は足を出して突進を止めるとアームホイップからドロップキック。場外に出た花月に岩谷が場外弾と見せかけてフェイント。入ってこようとする花月に岩谷がドロップキック。トペを狙うと花月が水を噴射し、反対にトペスイシーダ。花月は岩谷をリングに戻し、再び場外に送り出す。花月がもう一発トペを浴びせると、ステージ側客席へ連行、最後方からダイビングフットスタンプを浴びせる。リングに戻すとスワンダイブ式ミサイルキックから串刺しエルボーアタック、ドロップキック。グロッギー状態の岩谷に花月は腕を取ってのサブミッション。しかし岩谷の足がロープへ。するとあらためて中央に持っていき変型の三角絞め。花月は胸元へのキックを連打。岩谷がエルボーで向かっていくが花月が挑発。岩谷は立ち上がりエルボー連打も花月の蹴りで崩れ落ちる。「岩谷、オマエそんなもんか?」。花月がロープに振ると岩谷はスリングブレイド。岩谷がコーナーに上がるが転落。花月はコーナーにフルが岩谷がドロップキック。岩谷がバックを取りジャーマン狙い。花月がこらえて脱出もDDTを食らう。岩谷が花月の顔面を蹴飛ばし突進。ドロップキックからジャーマンも2カウント。エルボーの打ち合いから岩谷の一撃で花月が崩れ落ちる。蹴りのかわし合いから岩谷が突進も花月がバックキック。花月が打撃の猛打からえびす落とし。岩谷が返すと花月はチョークスラムで叩きつける。岩谷が返すと、花月はアームロック。花月がコーナーに上がると岩谷が張り手から雪崩式フランケン、ダイビングフットスタンプ、フロッグスプラッシュ。花月が返すと15分経過。岩谷がムーンサルトプレスもかわされてしまう。花月がニーアタックをぶち込むと両者立ち上がれず。しかし花月がスクッと立ち上がり岩谷をコーナーに乗せる。コーナー上でエルボーを打ち合い、花月が下からハイキック。花月は雪崩式のえびす落とし狙い。食らった花月だが肩が上がる。花月は大江戸コースター狙いも岩谷がマットに叩きつける。岩谷がムーンサルトで飛ぶがまたもやかわされ毒霧を食らう。花月はマットに叩きつけると大江戸コースター。決まったと思われたが岩谷が返す。花月はデスバレー狙いも岩谷がフブキラナから丸め込む。ドドンパで叩きつけるが花月がクリアー。岩谷はドラゴンスープレックス。これも花月の肩が上がる。岩谷はコーナーからムーンサルトプレス。花月がすぐにキックアウト。20分経過。岩谷が花月を引き起こし二段式のドラゴン狙い。花月がすり抜けてレフェリーを引きつけると毒霧攻撃、えびす落とし。大江戸コースターからデスバレーボムへ。それでも岩谷の肩が上がる。花月は岩谷を起こしてデスバレー狙い。岩谷が二段式ドラゴンへ。花月が返すと岩谷はツームストーンパイルドライバーからムーンサルトプレス。花月が返せず岩谷が防衛となった。岩谷が立ち上がろうとすると体重が乗ったトロフィーが真っ二つに…
岩谷「後楽園のみなさん、こんばんはー! あーあーあー、こんばんは! あー、うー、うー、うー、たぶん、たぶん、フットスタンプで肋骨折れたー! いや、たぶんウソ、大丈夫。けど、それくらい内臓が出たかと思った…。でも、24日後楽園、試合、最後に後楽園の試合で、後楽園のリングに立っているのは岩谷麻優だー! なんの、なんの言葉も出て来ない……。あー、あお、トロフィー、トロフィー、ゴメン。なんかトロフィー見ると折ってしまう、ごめん……。花月、花月、花月、オマエ、赤い毒霧、赤い…あれ? 青い毒霧、最高のクリスマスプレゼントありがとう。今年も、今年も最悪で最高のライバルでした。来年も最悪で最高のライバルとして、2020年もよろしく。ありがとう」
花月は握手に応じると何やら耳打ち。そこに渡辺桃が登場。
桃「お取り込み中すみません。こんな大激闘のあとですみませんけど、素晴らしい試合でしたよ。岩谷麻優さん、すごい素晴らしかったです」
岩谷「ありがとう」
桃「2020年1月私は成人式を迎えます、渡辺桃です。若い、若い渡辺桃です。そこで岩谷麻優さん、今日防衛しましたよね。この私が来年、1月9周年大会で、その赤いベルト、挑戦させてください。東スポ女子プロ大賞を取った岩谷麻優さんなら受けてくれますよね?」
岩谷「渡辺桃さん、こんばんは! 赤いベルト、赤いベルト、そりゃ欲しいよね。赤いベルト、もちろん防衛戦、相手します。でも、桃。桃は何で麻優に勝てるんだろうね? この赤いベルトのチャンピオン、岩谷麻優をたの、たの…クソ! 倒す覚悟とそれなりの技を持って来月お待ちしておりますんで。かかってきてください。いつでも、後楽園でも、大阪でも、名古屋でも……」
桃「ぜひぜひお願いします」
岩谷「ちょっと待て、渡辺桃。今日なんの日かわかってる? 12月24日、クリスマスのイブだ。イブ、スターダム年内最終戦。もう8年もいたらわかるよね? 12月24日、年内最終戦といえば、最後に後楽園で2019年の過去の映像が見れるんだよ。だから、それ見ずに帰るってことはないよね。一緒に映画鑑賞しようや。スターダム全員、全員だよ。全員で2019年の思い出を一緒に振り返りましょう。これはVTRスタートとか言えば流れるのかな? 映像班、スタンバイオッケーですか? クソッ、肋骨が痛い。VTR、スタート!」
2019年のプレイバック映像が流れた後、1・2&3新木場、1・4両国KFCの告知。
さらに、新日本1・4東京ドームにスターダムがダークマッチで参戦することが発表された。
岩谷「へへへ、すげー、まさかまさかの。あー、どうすればいいんだ? ちょっと言葉が出て来ないから花月、オマエが締めろ」
花月「いやー、こんなに(花月が)人気あると思わなかったよ。まあ、こんなことも滅多にないし、岩谷、2人で締めようぜ」
岩谷「まあ年内最後だし、こういう空気で終わるのもいいんじゃないでしょうか。来年も、スターダムをよろしくお願いしまーす。せーの!」
岩谷&花月「今を信じて、明日に輝け、We Are STARDOM」
岩谷のコメント
――花月と7度目の対戦だったが?
「7度目? うーん、赤いベルトのチャンピオンとして、ちゃんと言葉を発しないといけないと思うんですけど、いまは頭が真っ白で、言葉が出てこないです」
――闘い抜いた思いが強い?ダメージがすごくて言葉が出ない?
「両方。去年は自分ケガをしていて、年内最終戦の試合に出られなくて、おととしも出られなかったらしいんです。欠場した覚えないんですけど。防衛できた喜びも、体へのダメージがすごくて。試合前もけっこうプレッシャー、緊張してて、たぶんけっこう動きが硬かったと思うんですよ。思うように体が動かなくて、緊張しすぎて。…ダメだ、本当に言葉が出てこない。もう、つらかった。本当につらかったですね。闘いながらダメージがすごくて。いま、顔大丈夫ですか?客観的に見られないじゃないですか。自分の手とか体見たらすごいことになってるんですけど、顔大丈夫?(ビデオカメラで自分の顔を見て)あ…けっこうひどい。こんな顔で最後締めてたんですね。なるほど。これは映像を見るのが怖いですね。トロフィーも欠けましたね。本当にダメージがすごいです。いま自分の顔を画面越しに見て、ふと我に返ったというか、けっこう冷静を取り戻してきたんですけど。本当につらかったです。いままで花月とシングルマッチをするときは宙づりにされてたりして、今回も宙づりされるのかなとか、めっちゃいろんなことを想像してて、こうきたらこう返そうとか、頭の中では思っていても、なかなか体が思うように動かなくて。フットスタンプとか、つらかった。本当につらくて」――試合後には桃が挑戦表明してきたが?
「誰かしらこのベルトが欲しいと言ってくる人はいるだろうなという想像はしてたんですけど、まあ桃。意外と渡辺桃と自分って、シングル決まってもどっちかが体調不良だったりで。2回ほどシングルが流れてて。そのあとシンデレラとか5★STARかなんかでシングルで闘ってはいるんですけど、自分の方が先輩なのに勝てないことも多くて。ドローになっちゃったりとか。そういうこともあったので、来月は30分1本勝負。時間はたっぷりあるんで、ちゃんとここで決着つけたいと思います。今日って試合時間何分ぐらいでしたか?」
――22分18秒。花月戦では一番長い試合。前回より1分ぐらい長い。
「そうですね(笑)」
――年明けの東京ドームが急に出てきたが?「いままでは(年内最終興行のエンディングの映像は)毎年、きょうの試合を振り返ったダイジェストとかも含まれてて。毎回、さっき試合したばかりなのにこの映像流れるんだみたいなことを、毎年思ってた記憶があったんですけど、今回それがなくていきなりドームとなっていたので、すごく不意を突かれたというか。ビックリしましたね。リング上がざわついてて、本当に選手側からしてもビッグサプライズでしたね。誰が出るかわかんないんですけど」
――チャンピオンは出ないと。
「そうですよね。スターダムのアイコンとして出たいし。ごめんなさい、本当に言葉が出てこない」
――エネルギーを使いすぎた?
「ハイ。意気消沈です。使い方合ってます?心底残念みたいなヤツ? 心底残念です。ああ、もう無理。あぁ…ダメージ100%、喜び100%、達成感100%、もう感情が心底残念」