2019/12/08 試合結果

2019年12月8日 GODDESS OF STARS 2019

GODDESS OF STARS 2019
12月8日(日)新木場1stRING(観衆395人=札止め)

試合結果

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○DEATH山さん。

4分17秒
後方回転エビ固め

吏南

ルアカ

妃南●

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 1回戦 15分1本勝負

飯田沙耶

4分51秒
飯田橋

小野崎玲皇

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 1回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

6分21秒
ランニング・シューティングスタープレス→片エビ固め

星野唯月

◆TCSvs大江戸隊 8人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

9分44秒
牛殺し→片エビ固め

木村花

夏すみれ

ジャングル叫女

 ○ジェイミー・ヘイター

小波

”セッションモス”マルティナ

ゾーイ・ルーカス●

◆STARSvsクイーンズ・クエスト 8人タッグマッチ 20分1本勝負

星輝ありさ

9分26秒
キッチャン・ボム

ビー・プレストリー

鹿島沙希

渡辺桃

 里歩

林下詩美

○スターライト・キッド

AZM●

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 優勝決定戦 15分1本勝負

上谷沙弥

7分9秒
ランニング・シューティングスタープレス→片エビ固め

飯田沙耶

※ルーキー・オブ・スターダム2019年新人王は上谷沙弥

 

◆大江戸隊スーパー・グラッジ 30分1本勝負

花月

9分12秒
デスバレー・ボム→片エビ固め

アンドラス宮城

◆ジュリア・オブ・スターダム 30分1本勝負

ジュリア

9分12秒
ステルス・バイパー→レフェリーストップ

葉月

試合詳細リポート

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○DEATH山さん。

4分17秒
後方回転エビ固め

吏南

ルアカ

妃南●

吏南(TCS)と妃南(クイーンズクエスト)の中1双子姉妹がタッグを結成、ユニットの枠を越えたタッグマッチでTCSのDEATH山さん。&ルアカ組と対戦する。

 妃南以外が握手をかわしデスヤマと吏南の先発でスタート。デスヤマは四方にDEAーTH!をアピール。バックの取り合いから腕の取り合い。吏南がヘッドロックからグラウンドに持っていこうとするがデスヤマが逃れる。ルアカがショルダータックル連打で妃南を倒すが2カウント。ルアカがデスヤマを呼び込み吏南も合体、妃南を倒してTCSをアピールする。吏南がルアカに卍固めから丸め込み。吏南はボディースラムを狙うがルアカが阻止してビッグブーツ。デスヤマが吏南に串刺し攻撃を狙うがドロップキックを食らう。吏南と妃南が仲間割れしそうになるもルアカを落としてデスヤマをコーナーに追い込む。コーナーへの振り合いで吏南がドロップキック連打。妃南もつづいてカバーするが2カウント。妃南が柔道殺法を狙うとデスヤマがこらえる。吏南が介入しマットに叩きつける。しかしルアカのカットが間に合う。ルアカがデスヤマを突き飛ばしエプロンの吏南を落とす。そこからデスヤマが丸め込むと3カウント。デスヤマが妃南をピンフォールした。

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 1回戦 15分1本勝負

飯田沙耶

4分51秒
飯田橋

小野崎玲皇

小野崎玲皇と飯田沙耶による新人王決定トーナメント1回戦。小野崎は昨年3・25新木場でデビュー、今年4月のドラフトでクイーンズクエストのメンバーに選出された。が、大きな結果はまだ残せていない。今トーナメントにエントリーしているのは後輩ばかりとあって、小野崎には新人王の称号以上に負けられないトーナメントだ。一方の飯田は今年1・14後楽園でデビュー。丸め込みの必殺技、飯田橋ですでに何度も結果を残しているとあって、優勝候補筆頭と言える存在だ。決勝に駒を進めるのは先輩の小野崎か、それとも若きテクニシャンの飯田か?

 両者クリーンに握手をかわしゴング。同時に突進しロックアップで力比べ。ロープへ推し混み合いエルボーの連打を交互に打っていく。小野崎がドロップキックで吹っ飛ばすが1カウント。小野崎は逆エビ固めも飯田がすぐにロープへ逃れる。しかし小野崎がすぐにエルボードロップを連打し再び逆エビ固め。飯田が再度エスケープ。小野崎はストンピング連打からボディースラムを連発。小野崎はエルボー連打、飯田がドロップキック。飯田が突進し串刺しドロップキック。小野崎がコーナーからエルボー、ランニングエルボー。飯田が返すと小野崎がエルボー。飯田も打ち返しエルボーの応酬に。飯田が突進すると小野崎がフェイントをかけてネックブリーカー。3連発でカバーも2カウント。飯田がドロップキックの連打からボディースラム。押さえ込むが小野崎の肩が上がる。飯田はコーナーに上がりミサイルキック。かわした小野崎が「もらった!」と丸め込む。返した飯田が丸め込みのやり返し。丸め込みの応酬から飯田が飯田橋。小野崎が返せず飯田の決勝進出が決まった。

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 1回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

6分21秒
ランニング・シューティングスタープレス→片エビ固め

星野唯月

新人王決定トーナメント1回戦で上谷沙弥と星野唯月が対戦。上谷は8・10後楽園でデビュー、星野は11・23新木場でデビューしたばかり。ともにスターダム☆アイドルズのメンバーから練習生となりデビューを果たした。決勝進出が懸かった同期対決を制するのは、タッグリーグでもその場跳びシューティングスタープレスで勝ち星を挙げた上谷か、それとも星野がデビュー5戦目で初白星を挙げ一気に駆け上がるか?

 握手から星野がドロップキックの奇襲を仕掛ける。ゴングが打ち鳴らされ星野がマウントパンチの乱打。押さえ込むが上谷がクリアー。それでも星野は押さえ込みの連続。星野がドロップキックを連打。上谷が4発目をかわしてヘアーホイップ。上谷の串刺しドロップキックは星野がかわしてエルボー連打。上谷が串刺しドロップキックからボディ-スラム。カバーするが星野が返す。上谷は鎌固めに星野を捕らえる。ここから逆エビ固めに移行しギブアップを迫る。「ギブしろ、ギブ!」と上谷。星野は這いつくばってロープに手を伸ばす。星野が背中に飛び乗りスリーパーの構え。上谷が沈んでいくが立ち上がってロープへ。すぐに星野が丸め込みからドロップキック。上谷はドロップキックの連打でやり返すが2カウントどまり。上谷はコーナーへ。星野がデッドリードライブで叩きつけ背中にドロップキック。星野がボディースラムからカバーするが上谷の肩が上がる。星野がウラカンラナ。上谷が返すと星野はエルボー連打。上谷がやり返すが星野がさらに乱打。星野の突進を読んで上谷がドロップキック。連発からカバーするが2カウント。上谷はフィニッシュを予告しコーナーへ。ミサイルキックをセカンドから浴びせカバーするが星野はクリアー。もう一度絶叫した上谷がその場跳びシューティングスタープレス。星野が返せず、上谷が決勝に駒を進めた。

◆TCSvs大江戸隊 8人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

9分44秒
牛殺し→片エビ固め

木村花

夏すみれ

ジャングル叫女

 ○ジェイミー・ヘイター

小波

”セッションモス”マルティナ

ゾーイ・ルーカス●

TCSと大江戸隊が8人タッグマッチで全面対決。TCSは木村花&ジャングル叫女&小波&ゾーイ・ルーカス組で、大江戸隊は刀羅ナツコ&夏すみれ&ジェイミー・ヘイター&“セッションモス”マルティナの編成。スターダムに入団したジュリアは今大会から参戦、しかもいきなりメインのシングルマッチとあって、12・24後楽園での一騎打ちが決まっている花の心境やいかに?

 先発は叫女とナツコ。ナツコがチョコレートディスコならぬチョコレートナツコのチャントで大江戸隊に送り出される。が、夏が出てきて叫女に「今日は新人王がある。模範となる試合をしたい。後輩に胸張れる試合しようじゃん」とアピール。両者のロックアップで試合がスタート。叫女がショルダータックルで夏を吹っ飛ばすが、場外から足を引っ張られる。しかしTCSが夏をダウンさせ踏みつける。叫女が夏をジャイアントスイング13回転。フラフラの夏は相手コーナーにタッチを求めてしまう。そこへ叫女がストンピング連打。夏は突進をかわしロープ際で捕獲。大江戸隊が捕まえて一斉に酒を浴びせる。夏は叫女をコーナーに追い込みブロンコバスターの餌食に。そこにマルティナも加わり2人がかりで股間を揺さぶる。花がカットに入るが阻止される。小波が大江戸隊と次々と追い込み夏の背中にドロップキック。叫女がようやく小波にタッチ。小波はマルティナにスライディングキックからフィッシャーマン。マルティナが丸め込みからニーを連発。小波が返すと、ナツコがエルボーアタックを串刺しで連打しショルダータックル。小波が返すとナツコが抱え上げる。小波が切り返し回転エビ固め、叫女がラリアットで援護。小波がナツコの腕を固めるとヘイターがカット。小波はナツコに延髄斬り。花がヘイターにエルボー連打。ヘイターが一発で花を吹っ飛ばす。花はそれでもエルボー連打。ヘイターはラリアットを至近距離からヒットさせる。花はカウンターでドロップキック。花が突進するとヘイターがラリアット、花がブレーンバスター。ルーカスがヘイターをコーナーに追い込んでスピンキック、フェースクラッシャー。ルーカスがレッグドロップもカットされる。ナツコと夏がルーカスをコーナーに追い込み大江戸隊が串刺し攻撃の連打。ヘイターのラリアットが決まるがルーカスが返す。しかしヘイターが牛殺し、これで3カウントが入り、大江戸隊の勝利となった。

◆STARSvsクイーンズ・クエスト 8人タッグマッチ 20分1本勝負

星輝ありさ

9分26秒
キッチャン・ボム

ビー・プレストリー

鹿島沙希

渡辺桃

 里歩

林下詩美

○スターライト・キッド

AZM●

STARSとクイーンズクエストが8人タッグマッチで激突する、星輝ありさ&鹿島沙希&里歩&スターライト・キッド組vsビー・プレストリー&渡辺桃&林下詩美&AZM組。この試合は12・24後楽園でおこなわれるアーティスト・オブ・スターダム王座前哨戦でもある。王者の桃&詩美&AZMには初防衛戦。挑戦者は中野たむ&鹿島沙希&キッド組だ。年内最終戦のタイトルマッチに向け、先手を取るのはどちらのチームか?

 QQから意外にも握手を求める。STARSが応じようとすると案の定QQが襲いかかり4方向でサードロープを使った攻撃。鹿島を捕らえて一斉にストンピング。AZMが自軍コーナーに追い込んで踏みつけると、コーナーに振って串刺しドロップキック。プレストリーが鹿島の左腕を攻撃。詩美が鹿島をボディースラム。キャメルクラッチに捕らえると左右から桃とプレストリーがキックを放っていく。鹿島が詩美の突進をかわしてダイビングフットスタンプ。里歩とキッドが詩美をロープに固定し背中へのニーアタック。里歩がドロップキックも詩美がクリアー。里歩が詩美をかいくぐるが、詩美が止めてボディースラム。プレストリーのダイブを里歩がかわしバックを取る。里歩が丸め込むがプレストリーが切り返す。星輝がプレストリーに串刺しニーアタック、ニードロップ。星輝がエルボー連打もプレストリーがニーアタック。詩美と桃が星輝をマットに叩きつける。桃がミドルキックも星輝が返す。星輝のキックをかいくぐり桃が頭部へのキック。星輝はカウンターでニーアタック。キッドとAZMがエルボー合戦。AZMがキッドを吹っ飛ばしブレーンバスター。AZMが頭部への蹴りを見舞うがキッドが返す。AZMはコーナーに上がるがキッドがアームホイップで叩きつけ、旋回式ダイビングボディープレス。キッドはフィニッシュを予告し飛びつくが背後から詩美のラリアットを食らう。AZMがダイビングフットスタンプ投下も返される。AZMがミスティカ式腕固めも星輝がキッドを救出。STARSがQQへダイブで競演。キッドがAZMを叩きつけるが2カウント。「次こそ決めるぞ!」とキッドがムーンサルト。かわしたAZMが丸め込む。丸め込みの応酬はどちらも譲らず。里歩と星輝がニーで競演。キッドが飛びついて丸め込み叩きつけるとAZMが返せず、3カウントが入った。

◆ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~ 優勝決定戦 15分1本勝負

上谷沙弥

7分9秒
ランニング・シューティングスタープレス→片エビ固め

飯田沙耶

※ルーキー・オブ・スターダム2019年新人王は上谷沙弥

ルーキー・オブ・スターダム決勝戦は飯田沙耶と上谷沙弥のサヤサヤパートナー対決に。

ゴングと同時に両者突進、上谷がドロップキックをヒットさせる。飯田はコーナーに追い込みチョップの連打。ロープに振ってもカウンターのチョップを放つ。飯田が押さえ込むが上谷がすぐに返す。飯田が突進すると上谷がドロップキックから鎌固め。上谷は中央にもっていき逆片エビ固め。飯田がロープに逃れると上谷はすぐに足を引いてストンピング連打からボディースラム狙い。飯田が切り返しエルボー。上谷も打ち返す「飯田こいよ!」と挑発。飯田は「なめんな!」と叫んでエルボーで倒す。エルボーの打ち合いから上谷がドロップキック。飯田もドロップキックを打ち返すと両者のドロップキックが交錯する。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合うと飯田がドロップキック乱れ打ち。串刺しでも放つとコーナーからミサイルキック。上谷は側転で飯田橋狙いをかわしてコーナーへ。飯田が立ち上がり下から張り手。宙吊りの上谷をドロップキックで落とす。上谷がニーを投下しその場飛びシューティングスタープレス。かわした飯田が飯田橋も上谷がはね除ける。飯田がエルボー乱打。上谷が食らいまくるがカウンターでドロップキック。ミサイルキックをセカンド、トップから上谷が打ち込む。飯田が返すと上谷はその場跳びシューティングスタープレス。飯田が返せず、上谷が今年の新人王に輝いた。試合後、上谷が握手を求めると飯田も応じてハグをかわした。

◆大江戸隊スーパー・グラッジ 30分1本勝負

花月

9分12秒
デスバレー・ボム→片エビ固め

アンドラス宮城

タッグリーグ戦にエントリーも不協和音を奏で続けた花月とアンドラス宮城がなんとタイトルマッチで完全に空中分解。11・23新木場でのアーティスト・オブ・スターダム王座戦で王者組のアンドラスが確信犯的に凶器での殴打を誤爆させると、食らった花月はアンドラスを大江戸隊から追放した。そして今大会、一騎打ちによる遺恨清算試合がおこなわれる。両者のタッグはなぜ機能しなかったのか? 一匹狼となったアンドラスの今後は? さまざまなことが気にかかる闘いの結末で待っているものとは…。

 ナツコら大江戸隊のメンバーは花月のセコンドに着く。ゴング後、お互いが慎重に相手の出方をうかがって探り合い。花月が突っ込んでいくとアンドラスがかわしてみせる。慎重に手四つの日前に入ろうとするが、成立しない。花月が押し込むとアンドラスは「エスケープだろ、ルール守れよ」とクレーム。アドラスは花月の首を取り締め上げる。エプロンに立ったナツコを蹴落とすとアンドラスはコーナーに叩きつける。花月がトップに上がるとアンドラスがネックスクリューで叩きつける。アンドラスはキャメルクラッチの体勢でスリーパーを複合させる。花月がエスケープするがアンドラスは離さない。アンドラスはクビを掻き切るポーズもレフェリーを利用。花月の突進をエプロンのナツコに誤爆させる。

アンドラスは花月をマットに叩きつけるが2カウント。「どうしたリーダー。みんなに慕われてんだろ」とアンドラスが挑発しながら花月の腹部を蹴り上げていく。花月がエルボーを打つとアンドラスも打ち返す。エルボーの応酬から花月がスワンダイブ式ミサイルキック。場外に出たアンドラスに花月はトペ。しかしかわされアンドラスがボードで殴打。リングに戻すとパイルドライバー。花月が返すがアンドラスはもう一発。花月がなんとか返すがダウン状態。アンドラスが引き起こし、パイルの構え。花月が切り返しハイキック、串刺しエルボーを大江戸隊のアシストを得て決める。レフェリーのブラインドを突いた花月はボードで殴打しミスト攻撃、さらに花月はデスバレー。これで3カウントが入り、花月が勝利となった。

花月「新木場のオマエら、元気か!? もう一丁、元気か!? みんな、シビアに試合見てたねえ。おい宮城、いまから言うこと、よーく聞いとけ。自分がリーダーで大江戸隊をやってきて、みずからやめていったヤツもいれば、 仕方なくやめていったヤツもいる。でも、私がみずからメンバーを手放すことはなかったんだよ。でも、オマエは違う。……。オマエは、一回ひとりになって、ユニットや団体、それにしっかり感謝を感じて、自分のやりたいことをもう一度しっかり考えろ。そんなに、こんなに実力があるのに、ほかの選手よりも何歩も何歩も引いて試合をしてもったいないだろ。オマエならもっと上を目指せるだろ。そう思うだろ。なんのためにオマエをここに呼んだんだよ、大江戸隊に入れたんだよ。もったいなねえだろ」

アンドラスが一言叫んでリングを下りる。

花月「まあいいよ。あとは自分でゆっくり考えて。個人的に言いたいこととか伝えたいことあるんだったらしっかり言葉に表して言わないと、勘違いも伴うし、信頼関係も失うぞ。これから先、オマエの活躍をしっかりと期待してくよ。以上だ!」

◆ジュリア・オブ・スターダム 30分1本勝負

ジュリア

9分12秒
ステルス・バイパー→レフェリーストップ

葉月

アイスリボンを退団しスターダムの後楽園大会に出現、物議を醸したジュリアがいよいよスターダムデビュー。しかも初戦からいきなりメインに抜擢された。相手は12・24後楽園で引退する大江戸隊の葉月。よってこれが最初で最後の一騎打ちになるだろう。しかも短期間の引退ロードを突っ走る葉月が望んでいないカードとあって、どんな闘いになるのか見当もつかない。ジュリアにとってはスターダムの選手全員が初対戦。誰と闘っても興味深いが、この葉月戦はとにかく異色。注目の一戦だ。

 葉月、ジュリアの順に入場。ジュリアは「スターダム初登場、話題のお騒がせ女」とコールされる。ゴングが打ち鳴らされると両者コーナーから動かず。ジュリアがゆっくり歩を進め葉月も動き出す。葉月から手を出し手四つに誘う。力比べから葉月が腕を取る。腕の取り合いで葉月がバックにまわるとジュリアがヘッドロック。葉月が逃れるとロックアップからロープワーク。場外に出て葉月がジュリアを客席に叩きつける。18カウントで葉月がジュリアを戻す。葉月はボディースラムの連続で叩きつけセントーン。ジュリアが返すと葉月は観客にアピールし顔面ウォッシュの洗礼を浴びせる。葉月はスリーパーを仕掛けるとグラウンドへ持っていく。「オマエそんなもんか」と葉月。ジュリアの顔面を蹴っていく。仁王立ちの葉月にジュリアが向かっていくとエルボー連打からネックブリーカー。葉月が返し5分経過。ジュリアが足をロックし葉月の髪を引っ張る。サーフボードストレッチの体勢から蹴り飛ばして叩きつけるとフェースロック。葉月がエスケープするとジュリアはニーを顔面にこすりつける。ジュリアが走ろうとすると葉月が髪を引っ張りアームホイップの連続から突進。ジュリアはカウンターのビッグブーツ。ジュリアが「葉月!」と叫んで顔面を蹴る。エプロンに出るとジュリアがスリーパーで宙吊りに。ジュリアはコーナーからミサイルキック。葉月が返すと、ブレーンバスターの構え。葉月がこらえてエルボー合戦に持ち込む。ジュリアが連打するが葉月がカット。ジュリアはビッグブーツも葉月がバックエルボー、フェースロック。10分経過。ジュリアがエスケープすると、葉月はビッグブーツを顔面へ叩き込む。さらにスワンダイブ式ミサイルキックで吹っ飛ばすが、2カウント。葉月は返された直後にフェースロック。ジュリアがエスケープすると葉月が串刺しエルボーアタック、コードブレイカー。しかしジュリアの手がロープへ届く。葉月はジュリアを引き起こして二段蹴り。ジュリアが髪をつかんで倒すと前方に叩きつける。ビッグブーツから押さえ込むが葉月が返す。ジュリアは葉月を抱え上げるが切り返される。ジュリアが上になるが2カウント。至近距離からのビッグブーツは葉月が返す。ジュリアは抱えて「終わり」と叫ぶ。叩きつけたジュリアだが葉月がクリアー。ジュリアは変型フェースロック。反転させてなおも締め上げるジュリアだが葉月はタップしない。が、村山レフェリーがゴングを要請、最後はレフェリーストップによりジュリアが勝利となった。

試合後、意識を取り戻した葉月が手を差し出す。ジュリアは応じると見せかけて手を引いた。葉月は大江戸隊とともにリングを下りて退場。

ジュリア「どうも、こんにちは。ジュリアです。ハイ。ああ、スターダム初のリングの最初の対戦相手、引退間近の葉月選手。ハイ、今日は対戦してくれてありがとうございます。踏み台になっていただいて。最初から負けるつもりで試合なんかしてるヤツに負けるわけありません。でも、今日、試合できて…うれしかったです。もう闘うことはないと思いますが、ひとりずつスターダムぶっ潰していくので次の相手、鹿島沙希、アンドラス宮城、そして、木村花。12月24日後楽園ホール大会で、木村花、ぶっ潰します。聞いてるか聞いてないか、わかんねえけど。いるんだったらリング上がってこいよ。いない?」

花が登場。

ジュリア「全然全然、やり足んねえんだよ、今日。なんだったらいまからでもオメエのことぶっ潰す!」

つかみかかるとエルボー。花も打ち返し張り手を打ち込む。

花は「テメエ、ナメたマネしてんじゃねえよ。誰だと思ってんだよ!?」と挑発し場外に連行、館外に出て乱闘を繰り広げる。花「コノヤロー、ケンカ売る相手間違えてんだよ!」ジュリア「じゃあ勝ってから言えよ、私によお! コノヤロー。勝てんのか? 私に勝てんのかよ?」花「何様だよ?」ジュリア「ジュリア様だよ!」花「花様だよ!」ジュリア「いいじゃねえかよ。踏みつぶしてやるよ、テメエのことなんかよ」花「なにがぶっ潰すだよ」ジュリア「踏みつぶしてやるよ、テメエなんか!」花「ナメてんじゃねえぞ」バックステージでもつかみ合いの乱闘。

上谷がリングイン。

上谷「今日は新人王になれた私が締めたいと思いまーーーーす! 新人王に出た選手上がってきてください! お願いしまーす!」

飯田「イヤです!」

上谷「なんでよ?お願い!」

トーナメント参戦選手がリングに。

上谷「これから下の世代のみんなで一生懸命上を目指して頑張りたいと思います。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM!」

ジュリア

「……。なんも…。ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君。初のスターダムのリング、葉月。最初から踏み台にして、踏み台になっていただくつもりでした。最初から負けますなんて言ってるヤツに負けるわけねえけど、でも今日試合して、やっぱ、私に潰されたくねえって、そういうのが試合して感じたから、まあスターダム一発目、踏み台にもなんねえような相手だったけどもっともっと味わっていきたいスターダムを。そしてジュリアを味わっていただきたい、と思う。12月24日、後楽園、木村花(ふてぶてしい口調で)いい試合をしたいと思います、以上」

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