2019/09/14 試合結果

2019年9月14日 5★STAR GP 2019(昼)

5★STAR GP 2019(昼)
9月14日(土)大阪・世界館(観衆235人=
超満員)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負
岩谷麻優

7分42秒
逆エビ固め

上谷沙弥

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
葉月<8点>

5分43秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

エバリー<2点>

◆タッグマッチマッチ 15分1本勝負

星輝ありさ

7分42秒
バックスピン・キック→片エビ固め

AZM

○中野たむ

小野崎玲皇●

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<8点>

5分58秒
胴締めチキンウイング・フェイスロック

夏すみれ<2点>

◆3WAYタッグマッチマッチ 15分1本勝負

○木村花

5分14秒
ビッグビーツ→片エビ固め

鹿島沙希

ジャングル叫女

飯田沙耶●

※もう一チームはアンドラス宮城&刀羅ナツコ

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ジェイミー・ヘイター<8点>

7分45秒
牛殺し→片エビ固め

小波<6点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
花月<6点>

11分31秒
デスバレーボム→片エビ固め

ビー・プレストリー<6点>

試合詳細リポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負
岩谷麻優

7分42秒
逆エビ固め

上谷沙弥

8・10後楽園でデビューした上谷沙弥が初戦の渡辺桃以来のシングルマッチで大阪初登場。しかも相手がスターダムのアイコン岩谷麻優だ。5★STAR GPでの2連覇を狙っている岩谷だが、昼の部では公式戦が組まれていない。夜の部の木村花戦を控え、この試合では期待のルーキーに胸を貸すことになる。

 上谷から握手を求めると岩谷も応じてゴング。ロックアップで組み合い上谷から腕を取りにいく。岩谷が切り返すと上谷の切り返しにどよめきが起こる。岩谷が取り返しバックにまわるとヘッドロック。上谷はロープに振ろうとするが岩谷がこらえる。岩谷はグラウンドで上になるも上谷がヘッドシザーズ。すぐに岩谷が抜け出し手を差し上げて誘う。上谷は応じずドロップキック。2発目をかわした岩谷がサッカーボールキック。上谷が返すと岩谷はフットスタンプからキャメルクラッチ。岩谷は上谷の背中に乗りサーフィンのポーズ。コーナーにぶつけると上谷が「オマエがいけ!」とやり返し串刺しドロップキック。もう一発ドロップキックを決めるが2カウント。上谷は滞空時間の長いボディースラム。岩谷が返して腹部にフットスタンプ、「食らえ!」と叫んで逆エビ固め。上谷はロープに逃れる。岩谷はダイビングフットスタンプを投下し低空ドロップキックへ。上谷が「ふざけんな!」とかわすが、岩谷がエルボー。上谷も打ち返しエルボーの応酬に。5分経過。岩谷がトラースキック。2発目をかわして上谷が鎌固めでギブアップを迫る。そこからさらに変型で締め上げるが岩谷がロープへ到達。上谷がボディースラムから何度も押さえ込み。上谷はエルボーを連打し突進。岩谷がカウンターでトラースキック。上谷が返すと、岩谷がフィニッシュを予告。しかし上谷が丸め込み。岩谷がトラースキックから再度フィニッシュを宣言。トップからフロッグスプラッシュを投下し逆エビ固め。上谷がギブアップし岩谷が勝利した。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
葉月<8点>

5分43秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

エバリー<2点>

白星がひとつ先行した葉月と前回の新木場で初勝利を挙げたエバリーによる公式戦。葉月が勝てば決勝進出に向けて大きな弾みになり、エバリーが勝てばさらなる混戦模様を演出する。実績からすれば葉月だが、エバリーは待望の初勝利で気分よくこの試合に臨んでくるだろう。葉月としては未知の相手だけに油断はできない。

 ロックアップで組み合い、エバリーが腕を取る。葉月が取り返しヘッドロック。エバリーがロープに振ると葉月がかわしてドロップキック。ロープ際に追い込むと顔面ウォッシュを浴びせていく。葉月はボディースラムからセントーン。エバリーが返すと、エルボー連打。葉月が一発でよろめかせコーナーに振ろうとする。かわしたエバリーがネックブリーカードロップ。ランニングエルボーアタックは葉月が返す。エルボーの打ち合いから葉月が連打、コーナーに振るがエバリーがネックブリーカー。葉月が返すと、エバリーがトップロープに乗せてコーナーからダイビングフットスタンプ。葉月が返すと、エバリーはブレーンバスター。葉月が丸め込みを狙うとエバリーが切り返す。返した葉月がフェースロック。エバリーが脱出しキャトルミューティレーション。葉月がエスケープするとカウンターの二段蹴りから串刺しエルボーアタック、コードブレーカー。エバリーが返し5分経過。葉月が垂直落下式ブレーンバスターを決めるとエバリーが返せず3カウント。葉月がレッドスターズの4勝一番乗りとなった。

◆タッグマッチマッチ 15分1本勝負

星輝ありさ

7分42秒
バックスピン・キック→片エビ固め

AZM

○中野たむ

小野崎玲皇●

STARSとQQによるタッグマッチ。STARSからは星輝ありさ&中野たむ、QQからはAZMと小野崎玲皇が出陣する。5★STAR GP出場者に囲まれた小野崎の奮闘に期待。パートナーのAZMは代打エントリーながらもリーグ戦をかき回している存在だ。STARSのワンダー・オブ・スターダム王者星輝はリーグ戦では連敗スタートも、徐々に白星がついてきた。星輝と組む中野は白星先行で優勝を狙える位置にいる。先月の大阪大会では公式戦で中野がAZMに勝った。公式戦ではないが、AZMは中野からのリベンジを狙う?

 星輝と中野は微妙な距離感。AZMは「クソババアが出てこい」と挑発。星輝を押しのけた中野が「よくないけどいい」と先発で出る。場内はアズミコールとタムコールが交錯。AZMが「クソババア」と挑発しながらロープワークを仕掛ける。AZMが控えの星輝を落としてから自軍コーナーに中野を持っていく。替わった小野崎だが中野がボディースラム。中野はサッカーボールキックをお見舞いし腹部に乗って踏みつける。ダブルニードロップを放つと星輝を呼び込む。ダブルでビッグブーツを決めると中野が星輝を小野崎の上にボディースラム。中野は2人まとめて踏みつける。中野がチェンジを申し出ると、星輝は戸惑いながらも応じて小野崎にドロップキック。小野崎がフェイントをかけて星輝にエルボー。AZMが入ると2人をコーナーに追い込み串刺しドロップキックの餌食に。さらに中野の腕を取ってアームホイップ。星輝をマットに叩きつけ二人まとめてフットスタンプ。AZMは星輝にブレーンバスターの構え。星輝がこらえるがAZMが飛びついて腕固め。星輝が逃れるとAZMはブレーンバスター。星輝が延髄斬りからAZMをコーナーへ。AZMは三角飛びボディーアタックからダイビングフットスタンプ。星輝が返すとAZMは腕を取る。切り返した星輝にAZMがハイキック。星輝も蹴り返し5分経過。小野崎が中野にドロップキック、エルボー連打、ネックブリーカーも連発。中野が返すと、バックドロップ。小野崎が返すとAZMがアシスト、小野崎がエルボーアタック。中野が星輝を呼び込み小野崎にキックの挟み撃ち。しかしかわされ同士討ちに。小野崎が中野を丸め込み。AZMと小野崎が合体するが中野がまとめてスタナー。星輝と中野がニーの競演で二人を吹っ飛ばす。中野がスピンキック。小野崎が返せず星輝&中野組が勝ち名乗り。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<8点>

5分58秒
胴締めチキンウイング・フェイスロック

夏すみれ<2点>

渡辺桃と夏すみれが公式戦で対決。かつて桃は夏の丸め込みでピンフォールを奪われたことがあるだけに、一瞬の切り返し技には注意が必要だろう。夏はすでに3敗しており、もう負けられない。会見ではシングルへの意欲を見せていたアーティスト・オブ・スターダム王者。どんな手段で揺さぶりをかけるか、桃には油断できない一戦だ。

 夏が「桃ちゃんお願いします」と握手を求める。桃が蹴飛ばすと夏が怒って襲いかかる。桃がミドルキック連発でコーナーに追い込みボディースラムから押さえ込む。返された桃はサッカーボールキック。夏が挑発すると桃がサッカーボールキックの連打をつづける。正面からキックをぶち込むが夏が返す。桃がエルボーにいくと夏も応戦。エルボーの打ち合いから桃がBドライバーの構えに。夏がこらえてダブルアームの態勢からコーナーに宙吊りに。夏が突進し桃を落とすとブロンコバスター。夏はコーナーに上がりダイビングボディーアタックからドラゴンスリーパーへ。中央にもっていきリバースDDT。桃が返すと夏はアタマを蹴飛ばしていく。夏が妖乱狙いも桃が切り返す。夏が隙を突いて丸め込む。桃が返してミドルキック、ミサイルキック。さらに桃が串刺しドロップキックを連打しPKへ。夏が返すと桃はコーナーからダイブ。夏がかわして蒼魔刀を見舞う。桃が返すと夏はピーチサンライズの構え。桃はハイキックから蒼魔刀をやり返す。夏は突進を「もらった!」と丸め込むが2カウント。桃が胴締めでスリーパーにいくと夏がたまらずギブアップ。夏を破った桃はレッドスターズで4勝目、葉月と並んだ。

◆3WAYタッグマッチマッチ 15分1本勝負

○木村花

5分14秒
ビッグビーツ→片エビ固め

鹿島沙希

ジャングル叫女

飯田沙耶●

※もう一チームはアンドラス宮城&刀羅ナツコ

STARS、TCS、大江戸隊が3WAYタッグマッチで一斉に闘う。STARSは鹿島沙希&飯田沙耶、TCSは木村花&ジャングル叫女、大江戸隊はアンドラス宮城&刀羅ナツコ。スピーディーで予測不可能な試合が展開されそうだ。なお、今大会で予定されていたアンドラスvsナツコの5★STAR GP公式戦同門対決は、林下詩美の欠場により9・22後楽園に変更された。

 花が鹿島に突進しビッグブーツ。鹿島が起死回生にいくがカットされる。大江戸隊がダブルで鹿島にバックドロップ。アンドラスとナツコが早いタッチワークで鹿島を攻める。ナツコが鹿島にボディースラムからボディープレス。鹿島が返すとエルボーをかいくぐりコルバタ。叫女がカットしナツコを引き起こすとエルボー合戦に。飯田が入ってくるも蹴散らされる。飯田はミサイルキックもかわされる。飯田はナツコと叫女にエルボー連打。飯田の突進は叫女とナツコがショルダータックルの競演。鹿島亜ナツコと叫女にまとめてフットスタンプ。鹿島が突進しようとすると花が阻止。叫女の上に飯田が飛び乗る。そこへナツコが飛び乗り、鹿島の上に3人が覆い被さる。叫女がボディープレスを鹿島に見舞うがナツコがカット。花とアンドラスが飯田にビッグブーツ。飯田は2人まとめて串刺しドロップキック。飯田は花をかわして飯田橋。叫女がカットするがアンドラスがエルボーで追い出す。鹿島が花とアンドラスにフェースクラッシャー、飯田がまとめて飯田橋も2カウント。飯田が突進も花がドロップキック。花と叫女がダブルのカカト落としとドロップキック。花がビッグブーツを放つと飯田が返せず3カウントが入った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ジェイミー・ヘイター<8点>

7分45秒
牛殺し→片エビ固め

小波<6点>

ともに5★STAR GPで好調の両者による公式戦。小波は2年連続開幕戦で花月を破り連勝スタート、必殺のトライアングルランサーが猛威を振るっている。一方のジェイミー・ヘイターも開幕3連勝と絶好のスタートを切った。直近で連敗こそしているが、3連勝の内容からしても大きな落ち込みは考えにくい。この試合で勝った方が決勝進出に向けて大きく前進することは間違いない。

 小波の蹴りをかわしたヘイターが丸め込む。小波も丸め込んで返されるとドロップキック。小波がエプロン越しにネックブリーカー。フロントネックロックから小波がサッカーボールキック、ドラゴンスリーパー。立ち上げて締め上げるがヘイターが脱出。小波がエルボー連打からコーナーに頭部を叩きつける。ノドを踏みつけエルボー連打。コーナーに振って突進するがヘイターがエルボー。エルボーの打ち合いからヘイターがコーナーへブレーンバスターで叩きつける。ヘイターは串刺しエルボーアタック、ファルコンアロー。小波が返すと、ヘイターはニーアタック。返した小波にヘイターがブレーンバスター狙い。小波が切り返しスリーパーへ。ヘイターが切り返すが小波が飛びつきネックロックへ。ヘイターがコーナーに追い込んで突進。小波がかわして宙吊りでサブミッション。小波はミサイルキックを背後からぶち込む。ヘイターが返すと小波はドラゴンスリーパー。5分経過。逃れようとするヘイターに小波はジャーマンを3連発。ハイキックから小波がダッシュするがヘイターがバックブリーカー、チョークスラム。ヘイターがラリアットをぶち込むが2カウント。ヘイターがフィニッシュを予告し立ち上げると小波が飛びついてネックロック。ヘイターが強引に投げつけ背後からラリアット。牛殺しを決めるとそのまま3カウント。ヘイターが小波を破った。ヘイターがブルースターズで4勝一番乗りとなった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
花月<6点>

11分31秒
デスバレーボム→片エビ固め

ビー・プレストリー<6点>

5月の新木場で赤いベルトが移動。花月がワールド・オブ・スターダム王座から転落し、ビー・プレストリーが新王者となった。ここまで4度防衛に成功しているプレストリーはリーグ戦では3勝2敗。そのうち1勝は不戦勝だけに実質5割の成績だ。赤いベルトの王者と考えれば苦戦を強いられていると言っていいだろう。また、前王者の花月はさらに苦しい闘いに追い込まれている。リーグ戦はここまで2勝3敗と黒星が先行、崖っぷちだ。花月が勝てば両者とも3勝3敗の五分。花月としてはなんとしてもプレストリーと並び、タイトル戦の借りを返したいところだが…。

 花月が握手を求めるとプレストリーはその手を叩いてゴング。ロックアップの力比べからプレストリーがブレイク。慎重に探り合い手四つの構え。力比べで花月が上になるとグラウンドで腕を取りにいく。切り返したプレストリーがヘッドシザーズ。花月が切り返すがプレストリーが丸め込む。花月がヘッドロックからグラウンドにもっていくがプレストリーが再びヘッドシザーズ。花月が抜け出し握手を求める。プレストリーが応じると花月がサッカーボールキック。プレストリーがやり返すと脚をキャッチしアンクルホールド。プレストリーがエスケープすると花月は串刺しエルボーアタック、ドロップキック。花月は「まだまだいきますよ」とコーナーに飛び乗る。そこをプレストリーが蹴落とし場外戦に。リングに戻すとプレストリーが花月の首を踏みつける。顔面を攻撃すると頚へのエルボーを連打。ロープにかけて攻撃すると花月を挑発。プレストリーはキックをキャッチしフェースロックにもっていく。5分経過。花月がロープに逃れる。プレストリーが突進すると花月がかわして延髄斬り。プレストリーがエプロンに出ると花月はコーナーに叩きつけ、ぶっこ抜きの雪崩式ブレーンバスター。形は崩れるがプレストリーはマットに叩きつけられる。花月がキックのコンビネーションもプレストリーがカウンターのニー。花月はスワンダイブ式ミサイルキックからえびす落とし。プレストリーが返すと、花月はフィニッシュ宣言。コーナーに上がると下からプレストリーが蹴り上げ肩車。花月が切り返しがプレストリーはジャーマン、変型バックドロップホールド。ギリギリで花月が返すとプレストリーはフィニッシュを宣言。肩車するが花月が丸め込み、さらに抱え上げてえびす落としへ。両者ダウン。ともに立ち上がりプレストリーがコーナーからフットスタンプ。あらためてフィニッシュを宣言し肩車。花月が切り返すがプレストリーはニーを連打。しかしロープ際で3カウントには至らず。プレストリーが花月をコーナーに乗せる。花月はレフェリーを突き飛ばしコーナー上のプレストリーにミスト噴射。コーナーからのえびす落としを放つとフィニッシュを予告して大江戸コースター。引き起こしてデスバレーボムへ。プレストリーが返せず花月が勝利となった。

花月「(帰ろうとするプレストリーに)ビー、待ってよ。待てよ。大阪のオマエら元気か!? もう一丁、元気か!? あんまり多くしゃべれないから…。ビー、ビー、オマエ、やっぱり最高だよ。オマエとは、ユニットも違うし、常に対角に立ってるけど、スターダムっていうリングで、女子プロレス団体のスターダムの仲間として、アナタがこのスターダムのリングを選んだっていうことは本当にうれしく思う。ありがとう。何度でも対戦しましょう。もう昼にこんな試合したら、夜もたないですよ。大阪のみなさんに、ひとつだけ言いたいことがあります。わたくし、スターダムの総理の花月、天皇の位にいかせてください。総理じゃなくて、天皇陛下をめざしますので、みなさんご支持よろしくお願いします」

花月のコメント

「ビーに勝ちましたよ。まあね、この試合、負けたらもう5★STAR優勝の道はなかったんで、ギリギリの闘いで勝てました。これで次、後楽園で星輝ありさ。私がこの5★STARで一番気になってる選手ですよ。絶対に勝って優勝しますからね。見といてくだしよ。以上」

一覧へ戻る