2019/09/29 試合結果

2019年9月29日 5★STAR GP2019 Special in Nagoya

5★STAR GP2019 Special in Nagoya
9月29日(日)名古屋ダイアモンドホール(観衆412人=札止め)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

鹿島沙希

6分39秒
クロス・アームシザーズ

上谷沙弥

◆STARSvsTCS タッグマッチ 15分1本勝負

○木村花

8分43秒
ハイドレイジア

スターライト・キッド

小波

飯田沙耶●

◆STARSvs大江戸隊 タッグマッチ 15分1本勝負

岩谷麻優

11分14秒
タイガースープレックス・ホールド

刀羅ナツコ

○中野たむ

夏すみれ●

◆クイーンズ・クエストvs大江戸隊 8人タッグマッチ 20分1本勝負

花月

9分10秒
牛殺し→片エビ固め

ビー・プレストリー

葉月

渡辺桃

アンドラス宮城

AZM

○ジェイミー・ヘイター

小野崎玲皇●

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

4分23秒
蒼魔刀→エビ固め

<挑戦者>

里歩

DEATH山さん。

※第18代王者の里歩が初防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

7分28秒
ブラジリアンキック→片エビ固め

<挑戦者>

星輝ありさ

エバリー

※第13代王者の星輝ありさが5度目の防衛に成功

試合詳細リポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負

鹿島沙希

6分39秒
クロス・アームシザーズ

上谷沙弥

鹿島沙希と上谷沙弥が初シングル。上谷は5☆STAR GP期間中の大阪大会ダブルヘッダーでリーグ戦出場の岩谷麻優、刀羅ナツコの胸を借りた。鹿島もまた5☆STAR GP出場者。上谷にとっては、この試合も未来のシングルリーグ戦を見据えた闘いとなる。

 上谷から握手を求め鹿島も応じてスタート。腕の取り合いから上谷が前方回転で腕を取る。鹿島がヘッドロックからグラウンドに持っていくがすぐに上谷が脱出。すると鹿島が手を挙げて挑発。上谷はロープに振ってボディースラムを狙う。鹿島が切り返して右腕を踏みつけサブミッション。鹿島がこれをほどくと右腕へのストンピング連打で「やり返せ!」と挑発。上谷がエルボーで向かっていくと鹿島は両腕を取って締め上げる。上谷が脚を伸ばしてロープに到達。すると鹿島が右腕をサードロープにかけてドロップキック。かわした上谷が鎌固めから逆片エビ固め。鹿島がエスケープすると上谷がエルボー合戦を挑む。上谷が連打から突進も鹿島がカウンターでドロップキック。鹿島がダイビングフットスタンプを放つが2カウント。上谷は蹴りをかわして丸め込む。返されるとドロップキックを3連打。しかし鹿島が2カウントでクリアー。5分経過。上谷が逆さ押さえ込みからスモールパッケージホールド。鹿島が突進を止めてビッグブーツ。上谷が返すと鹿島は両腕を締め上げる。上谷がギブアップし鹿島が勝利。

◆STARSvsTCS タッグマッチ 15分1本勝負

○木村花

8分43秒
ハイドレイジア

スターライト・キッド

小波

飯田沙耶●

5☆STAR GPで決勝を争った木村花と小波がタッグを結成、STARSのスターライト・キッド&飯田沙耶組と対戦する。ユニット闘争が一時休止状態だったTCSだが、同門での決勝戦を経て再スタート。この2人が勢いに乗り、STARSの若い力を一蹴するか、それともリーグ戦には出場しなかった近未来の騎手がファイナリストに一泡吹かせるか。

 TCSのセコンドには欠場中のジャングル叫女がつく。先発には飯田が立候補。TCSからは小波が余裕の表情で出てくる。ロックアップで組み合い力比べ。飯田が先に腕を取るが小波も取り返す。腕の取り合いから小波がヘッドロック、サッカーボールキック。小波のスライディングを飯田がかわしてドロップキック。2発目は小波がかわし花が乱入。ダブルのビッグブーツとエルボードロップを決める。小波は飯田にフロントネックロック、花の足にぶち当てる。花が入り飯田にチンロック。小波が控えのキッドをリング下に落とす。花は飯田の顔面を小波に当てる。ロープに固定すると叫女も交えて総攻撃。飯田は「ふざけんな!」と小波にエルボー乱打からドロップキックも連打する。キッドが小波にコルバタを放ち突進。花がカットしキッドにくしざしビッグブーツ。しかしキッドがかわして2人まとめて串刺しドロップキック。小波に不知火を放つ。小波はワキ固めにキッドを捕らえる。花が突進しビッグブーツを連発。中央に持っていくと片足でカバー。キッドが返すと、花はブレーンバスターの構え。キッドが切り返して619を成功させる。その場跳びムーンサルトプレスも放つが2カウント。5分経過。小波が介入し、花がビッグブーツ、ブレーンバスター。キッドがネックスクリューも花が返す。飯田が花にドロップキック。花が連発を受けて立つ。倒れた花を押さえ込む飯田だが2カウント。花はカウンターでドロップキック。飯田が返すと、左右のエルボー連打。これも花が受けて立つ。背後からキッドがダイビングクロスボディー。飯田が飯田橋も花が返す。コーナーに上がった飯田を花がデッドリードライブからビッグブーツ。飯田が返すと花が腕を取ってグラウンドで締め上げるハイドレイジア。飯田がギブアップし花&小波組が勝ち名乗り。

◆STARSvs大江戸隊 タッグマッチ 15分1本勝負

岩谷麻優

11分14秒
タイガースープレックス・ホールド

刀羅ナツコ

○中野たむ

夏すみれ●

岩谷麻優&中野たむのSTARSと刀羅ナツコ&夏すみれの大江戸隊がタッグで対戦。岩谷&中野は前アーティスト・オブ・スターダム王者で現在は大江戸隊に渡っている。王者組からは夏がいるだけに、STARSとしては夏からフォールを奪いたいところだが…。

 夏がナツコを抑えて先発に名乗り、中野に「田舎もん出てこいや!」と挑発する。しかしSTARSの先発は岩谷。試合は岩谷vs夏でスタートする。夏は岩谷をかわして控えの中野に注文をつける。岩谷が阻止してロープワークに誘う。どさくさ紛れで夏が岩谷を止めると「オマエが走れ」とクレーム。岩谷は夏をロープに振ってドロップキック、中野に託す。中野は強烈なサッカーボールキックを連打し夏の口をふさいでみせる。中野が正面から蹴ろうとするがリング下からナツコが足を引いて妨害。ナツコが入り夏とともに顔面を踏みつけていく。ナツコは胸元に逆水平チョップの乱れ打ちからショルダータックルも連発。夏がムチを持ってリングイン。レフェリーの目をそらして中野にムチの殴打。中野をコーナーに追い込むとブロンコバスター。ナツコは中野にボディースラム。中野がブリッジでカバーを返すがナツコに捕まりタッチさせてもらえない。場外では夏が岩谷を追いかける。ナツコと中野がエルボーの打ち合い。ナツコが突進すると中野が止めてバックドロップ。岩谷がナツコにドロップキック。夏が乱入するが岩谷がまとめてアームホイップ。しかし大江戸隊がこらえて岩谷はマットに崩れ落ちる。「かっこつけてんじゃねえぞ!」と夏が岩谷にエルボー連打。しかし岩谷が逆転し2人まとめて低空ドロップキック。ナツコは岩谷の突進を止めてスパインバスター。中野が夏にネックブリーカードロップ、側転ニードロップ。夏が返すと中野はエルボー連打。夏が突進をかわすと大江戸隊がダブル攻撃。夏がブレーンバスターホールドを決めるが中野がクリアー。夏はコーナーに上がるが岩谷が止める。中野がデッドリードライブから岩谷と合体。ナツコがムチでカットに入る。夏が中野にバックブリーカー、そこへナツコがギロチン投下。夏は中野に妖乱を決める。決まったと思われたが岩谷のカットが間に合う。STARSがトラースキックの挟み撃ちから合体攻撃。中野が突進すると夏が頚固め、返されると不格好なバックスピンキック。返された夏は本物のスピンキックを連発で食らう。中野がタイガーを決めると夏が返せず3カウントを奪ってみせた。

◆クイーンズ・クエストvs大江戸隊 8人タッグマッチ 20分1本勝負

花月

9分10秒
牛殺し→片エビ固め

ビー・プレストリー

葉月

渡辺桃

アンドラス宮城

AZM

○ジェイミー・ヘイター

小野崎玲皇●

クイーンズクエストと大江戸隊が8人タッグマッチで全面対決。QQが赤いベルトの王者ビー・プレストリーを筆頭に、渡辺桃、AZM、小野崎玲皇の布陣で挑む。対する大江戸隊は花月&葉月&アンドラス宮城&ジェイミー・ヘイター組のベストメンバーだ。

 プレストリーとヘイターが軽くタッチ。AZMと葉月が先発でハイスピードな攻防を展開。AZMがコルバタからロープに追い込み背中にドロップキック。大江戸隊が総出で飛び出しAZMを攻撃、すぐにQQをリング下に追い出し場外戦に誘う。戻った葉月がAZMに顔面ウォッシュ。リクエストに応えてもう一回。ヘイターはAZMをコーナーへブレーンバスター。アンドラスが串刺しエルボーアタックを連発してドロップキック。花月がAZMに水を噴射。AZMがエルボー連打で向かっていく。花月は先回りしてAZMをエプロンに送り出すと葉月のアシストを得てダイビングフットスタンプ。花月は笑いながら「AZMちゃん、ごめんね」。AZMは「クソジジイ!」と絶叫し反抗、ドロップキックで大江戸隊を分断する。花月がコーナーに追い込まれQQから串刺し攻撃を食らう。桃が花月に裏投げ。葉月、ヘイター、アンドラスにも次々決めていく。桃と花月がミドルキックの応酬。桃はカウンターのハイキックから投げっぱなしで後方に叩きつける。両者ダウン状態からタッチ。プレストリーとアンドラスがエプロン際の攻防。プレストリーが飛ぶがアンドラスがかわす。QQが乱入しプレストリーをアシスト。アンドラスに4人でドロップキック。プレストリーがアンドラスにニーアタック。アンドラスが返すと、プレストリーはバックドロップ狙い。アンドラスがこらえてヘイターに託す。小野崎がプレストリーに替わりリングイン。小野崎は葉月と2人まとめてフェースクラッシャー。小野崎がヘイターと丸め込みの応酬を展開。花月とアンドラスが小野崎をバックドロップ、葉月が二段蹴り。ヘイターがラリアット。QQのカットが間に合う。ヘイターが牛殺しを小野崎に敢行。ここから3カウントが入り大江戸隊が勝ち名乗りを受けた。

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

4分23秒
蒼魔刀→エビ固め

<挑戦者>

里歩

DEATH山さん。

※第18代王者の里歩が初防衛に成功

キャリア13年、8・10後楽園のスターダム初参戦でタイトルを一発奪取した里歩が初防衛戦。相手は米山香織…ではなくDEATH山さんだ。かねてから米山時代を知る里歩だが、DEATH山さん。に変身したかつての先輩とはタイトルマッチで対戦。試合は3WAYで、DEATH山さん。は負けずしてベルトを奪われてしまった。それだけに奪還に向けてなりふり構わず攻撃してくるだろう。

 里歩が「お願いします」と握手を求めるとデスヤマは「デース!」で挑発。ハイスピード全開のスタートはどちらも譲らず。里歩が手を挙げて誘うがデスヤマがパンチの連打。ロープに振ると里歩がかわしてコルバタ。デスヤマが場外に出ると里歩はプランチャで飛ぶ。里歩はデスヤマをリングに戻しロープに固定すると619を決める。さらにダイビングボディーアタックも放つが2カウント。里歩がノーザンライト。デスヤマが返すと里歩はフィニッシュを予告しコーナーへ。しかしデスヤマが気づいてコーナー上でエルボーを打ち合う。デスヤマは雪崩式ダブルリスト。さらにダイビングセントーンにいくが里歩がかわしてドロップキックから蒼魔刀。デスヤマがかわし丸め込みの応酬からデスヤマがジャーマン。完璧に決まるも里歩がなんとか返す。里歩はダウン状態。デスヤマが突進すると里歩が飛びついてフットスタンプ。蒼魔刀をかわしてデスヤマが蒼魔刀を決める。里歩が背中にドロップキック、「デスヤマ!」と叫んで蒼魔刀。デスヤマが返せず里歩が初防衛に成功した。試合後スターライト・キッドが登場。

キッド「次のハイスピード、私が挑戦したいです。その前に、私はもっとたくさん里歩さんのことを知りたいです。だからタッグリーグ、一緒に組んで闘ってくれませんか?」

里歩「私もキッドさん、のことをもっと知りたいです。一緒に組んで、出場しましょう!」

 

里歩のコメント

――初防衛に成功して。

「スターダムに入って初めての試合でこのハイスピードのベルトを巻いて、正直まだ自分の物になってないというか、自分の物にしきれてないなっていうのが自分のなかであったんですけど、時間が経っていくにつれて、(ベルトと)一緒に入場するにつれてどんどん愛着がわいてきて、なんかもっとこう愛して、自分の色に染めていきたいなと、このベルトを思うようになりました」

――DEATH山さん。というか、米山さんとはNEO時代から闘っている。

「そうですね、ちっちゃいころからお世話になっていて、米山さんと一回我闘雲舞で後楽園のメインで試合をしたことがあって、タイトルマッチだったんですけど、いまこうやってまじあえるのが米山さんなのか違う方なのかわからないですけど、うれしいなって思います」

――DEATH山さん。はどうだった?

「DEATH山さん。はなんか、ふつうにいったら自分がホームというかチャンピオンですから、そのはずなのにDEATH山さん。ムードに持っていかれた感があって、そこは悔しいですし、すごいなと思ってしまいました」

――蒼魔刀を使われたが。

「そうなんです。あれはたぶん自分への対抗意識だったと思うんですけど、でもむかしから試合をしてるから知ってくださってたことですし、うれしくもあり、むかつきもあり…」

――「デスヤマ!」と叫んで蒼魔刀を決めたが。

「いやホントに、なんか、またあえてうれしいなって気持ちが一番うれしいですかね」

――米山ではないと吹っ切った気持ちもある?

「そうですね。でも、似たようなものというか(笑)。あまり区別…でもDEATH山さん。ですよね、DEATH山さん。です(笑)」

――デスヤマは前チャンピオン、里歩はキッドからフォールを取ってベルトを取った。試合後、そのキッドが挑戦表明。

「挑戦表明というよりは一緒に闘いましょうという方が先だと今回は思うんですけど、やっぱりスターダムに初めて上がって闘った相手なので、すごく自分も思い入れもあるというか、一番今のところ目の前にいるのがスターライト・キッドさんかなと思うので、うれしくもあり、でも闘いたいなという気持ちもあるのでちょっと複雑でもありますけどね」

――タッグリーグが終わったらタイトルマッチ?

「そうなるんですかね」

――キッドと組めばタッグリーグ出場だから継続参戦になる。

「ハイ」

――スターダムをもっと知りたいと。

「もちろんそれはずっと思ってます」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

7分28秒
ブラジリアンキック→片エビ固め

<挑戦者>

星輝ありさ

エバリー

※第13代王者の星輝ありさが5度目の防衛に成功

シングル無敗&白いベルト4度防衛のなか挑んだ初めての5☆STAR GPだったが、星輝ありさは慣れないシングルのリーグ戦で失速。連敗スタートが最後まで影響し決勝進出を逃してしまった。気持ちを切り替えての防衛ロード。そこにまず立ちはだかるのが初来日のエバリーだ。エバリーも開幕から3連敗スタートもその後立て直し、連勝フィニッシュ。星を五分とし、星輝のベルトに挑戦を表明した。実際に勝ちつづけているエバリーだけに、星輝には決して楽な相手ではないだろう。また、星輝には対外国人とのシングルという課題もある。ここをすっきりとクリアーし花月との防衛戦に臨みたいところだが…。

 星輝がローの威嚇、手を挙げて誘うがエバリーがコーナーに追い込んで対を浴びせていく。星輝がかわして突進するがエバリーがかわしネックブリーカードロップ。エバリーは星輝の足をロック、左右の足を蹴っていく。コーナーに追い込むと足をつかんで場外へ。鉄柱に当てて足を攻めていく。リングに戻るとエバリーがビッグブーツ。星輝がかわして回し蹴り。エバリーが返すと星輝はローから突進。エバリーがかわしてキャトルミューティレーション、高角度のブリッジで締め上げる。星輝がエスケープするとエバリーはブレーンバスターの構え。星輝がかわしてミドルキック。しかしエバリーが先回りしエプロンからネックブリーカー。トップロープに乗せてダイビングフットスタンプを投下する。エバリーがエルボー、星輝はミドルで対抗。エバリーはミドルをつかんで後方に投げつける。星輝が返すと5分経過。エバリーがコーナーに上がると星輝がハイキックでエプロンに出す。星輝はエプロンから飛びつき、相手がリング下に落ちると場外にダブルニーアタック。星輝はエバリーをリングに戻し1399。しかしエバリーがかわしてバッククラッカー、ハンマーロックDDT狙いを星輝がかわしキックのコンビネーション。ブラジリアンキックが決まるとそのまま3カウント。星輝の防衛となった。試合後、花月がリングへ。

花月「星輝、防衛おめでとう。みなさん拍手してあげてください。今日はオマエが防衛すると思ってたよ。防衛してもしなくてもこないだの5☆STARのつづき、やりたいなと思ってたんですけどね。次の名古屋大会いつだっけ。11月15日、タッグリーグ最終戦でしたよね、たしか。そこまでは待てないな。名古屋のみなさんには申し訳ないですけど、そこまでは待てないですよ。そうですね、後楽園ホールで起こったことは後楽園ホールで決着つけましょうよ。挑戦させてください」

星輝「ぜひお願いします!」

花月「11月15日、そのときには、私まったく興味がないこの白いベルトを巻いていると思いますので、ぜひその姿をお待ちください。じゃあ、そういうことで、握手は、しません」

花月が退場。

星輝「白いベルト防衛しました。私の本望だったので、花月さんがここに来てくれるということは。後楽園がメチャメチャ楽しみになりました。みなさんも後楽園、見に来てください。見てね。ちょっと呼びたい人がいて。たむちゃん。たむちゃん。いないの? ちょっと上がってきて」

中野「なに?」

中野がエプロンへ。

中野「なに?」

星輝「結論から言うんだけど、私、一番最初に白いベルト防衛したの、たむちゃんなんですよ。知ってます? そのときに、ひとつなんか言ってたんですよ。星輝に言いたいことがあるって言ってたの、なに?」

中野がマイクを奪う。

中野「ちょうど、私もそれ言いたいと思ってたんですけど。私はアナタのことが大嫌いです。その白いベルト、アナタから取るのは私だって決まってる。だから、そのときまで、となりにいてあげてもいいですけど」

星輝「え、どういうこと? タッグ? ホント? そうなの? じゃあ、タッグリーグ一緒に出ようね。うれしすぎて、ちょっとテンションが上がっちゃったんだけど。じゃあ、お願いします」

星輝が握手を求めると中野は逃げてしまう。

星輝「たむちゃんはツンデレなんで。じゃあ、今日はSTARSで締めたいと思います。いまを信じて、明日に輝け、We are STARS!」

星輝のコメント

「やっと無事名古屋で5度目の防衛することができました。エバリー選手、今回ラストらしかったんですけど最後の最後で大事なベルトを懸けて試合をできたことがうれしく思います。ありがとう、エバリー。まあ、10月14日、私の誕生日の次の日ですね、コノベルトをかけてやっと花月さんと闘うことができるので、そこに向けて実は練習してる技がひとつあってですね、それは試合でのお楽しみで、見てもらえればと思います。最後はたむちゃんを呼ばせてもらったんですけど、うれしかったです。タッグリーグは、たむちゃんと一緒に出るのでよろしくお願いします」

――5☆STAR GPは結果的に満足のいく結果にはならなかったと思うが

「そうですね。結果を見たらやっぱり、まあ、結果から見たらもちろん自分の思うとおりにはなってなかったですけど、でもテーマの冒険をするっていうことは自分で達成はできたかなと思います。テーマの達成はできました」

――いろんな選手とシングルで闘えたと。

「そうですね。最近気がついたんですけど、今日もそうですし、花月戦は自分が勝つんですけど、これで白いベルト懸けて花月さんに勝ったら、私たぶん白いベルトのためにいるのかなって思います。気持ちの入り方が違うのかもしれないですね。わかんないですけど」

――ベルトを取って守る作業からシングルリーグ戦に入り、今度は白いベルトと同時にタッグの闘いもある。

「そうですね。しかも10月14日ってタッグリーグ中ですよね。始まってますよね。私はけっこう楽しみです。同じってすごくないですか、自分にドSなので、そういうのがあると楽しいです(笑)」

――5☆STAR GPのことは乗り越えた?

「そうですね。引きずるというか引きずる必要がない。結果は結果だし、それはそれ。じゃあ次いこうっていう気持ちです」

――最終戦で花月とああいう試合ができたことが大きい?

「たぶんそれが一番大きいんだろうと思いますね。一番闘いたい相手だったんで」

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