STARDOM NEWYEAR STARS 2020
2月16日(日)新木場1stRING(観衆401人=超満員札止め)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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ジェイミー・ヘイター |
4分1秒 |
妃南 |
◆クイーンズ・クエストvsTCS タッグマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
8分7秒 |
木村花 |
○AZM |
吏南● |
◆ライオンハート・ファイナル~小野崎玲皇引退試合~ 20分1本勝負 |
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○ジャングル叫女 |
8分34秒 |
小野崎玲皇● |
星野唯月 |
飯田沙耶 |
◆TCSvsドンナ・デル・モンド タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○ジュリア |
8分42秒 |
小波 |
舞華 |
レイラ・ハーシュ● |
◆STARS vs 大江戸隊 10人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ビー・プレストリー |
17分48秒 |
岩谷麻優 |
○刀羅ナツコ |
星輝ありさ● |
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鹿島沙希 |
中野たむ |
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夏すみれ |
里歩 |
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ゾーイ・スカイ |
スターライト・キッド |
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 |
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<王者> |
14分39秒 |
<挑戦者> |
林下詩美 |
上谷沙弥 |
※第2代王者の林下詩美が6度目の防衛に成功
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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ジェイミー・ヘイター |
4分1秒 |
妃南 |
当初は妃南、星野唯月、ジェイミー・ヘイターの3WAYマッチが発表されていたが、ルアカの体調不良による欠場でカードが変更。妃南vsヘイターのシングルマッチとなった。SWA&ゴッデス・オブ・スターダム2冠王者のヘイターに妃南が単独でチャレンジする。
ロックアップで組んだ直後にヘイターが押し倒す。再度、妃南が組み合おうとするがヘイターが突き飛ばす。妃南はエルボー連打から突進するがヘイターがショルダータックル。ヘイターはコーナーに叩きつけストンピング連打。ヘイターは観客のブーイングに「ダマレ」。さらにトップロープに妃南の額をこすりつけていく。妃南はエルボー連打から投げをうとうとするがヘイターがこらえる。ヘイターが突進してくると妃南は相手をマットに叩きつける。しかしヘイターがストンピングの連打。ボディースラム狙いは妃南が切り返して丸め込みの連続へ。妃南がダッシュするとヘイターがエルボー。コーナーに叩きつけられた妃南だが突進をかわして丸め込む。妃南はエルボー連打もヘイターがラリアット、ヘイターは逆エビ固め。妃南がギブアップしヘイターの勝利となった。
◆クイーンズ・クエストvsTCS タッグマッチ 15分1本勝負 |
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渡辺桃 |
8分7秒 |
木村花 |
○AZM |
吏南● |
渡辺桃&AZMのクイーンズクエストと木村花&吏南のTCSがタッグ対戦。
AZMと吏南の先発で試合がスタート。吏南が手を差し上げて挑発。腕の取り合いからAZMがヘッドロック。吏南がロープに振るとAZMがドロップキック。かわした吏南がドロップキックを打ち込む。花と吏南が合体するがAZMが分断し、まとめてのコルバタへもっていく。桃は吏南に力強いボディースラム。ロープに追い込むとAZMとともに吏南の顔面を踏みつけていく。AZMはボディースラムから吏南にキャメルクラッチ。桃がロープ間を何往復もしてミドルキック。AZMは吏南にヘアーホイップ。桃が吏南の顔面を踏みつける。吏南がエルボー連打も桃が蹴り飛ばす。吏南はさらにエルボー連打も桃が一発で吹っ飛ばす。桃が突進すると吏南が払い腰。花が入り、桃にビッグブーツを連発。花は「弱いものイジメしやがって」と桃を攻撃。するとAZMが乱入し助っ人に。それでも花が2人まとめてドロップキック、卍固め。花が突進すると桃がかわして串刺しドロップキックを連発。AZMが飛びつくが花がキャッチしサイドスラム。吏南が「オメエなめてんじゃねえぞ!」とAZMに払い腰。エルボーの応酬となり、吏南がAZMに卍固め。カットに入る桃に花も卍固めを決めて吏南を援護。AZMがコーナーに上がると吏南がダイブをかわして花がビッグブーツ、吏南がジャックナイフ。吏南が突進すると桃がドロップキック、AZMがダイビングフットスタンプを投下する。これが決まると吏南が返せずAZMがピンフォールを奪った。
◆ライオンハート・ファイナル~小野崎玲皇引退試合~ 20分1本勝負 |
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○ジャングル叫女 |
8分34秒 |
小野崎玲皇● |
星野唯月 |
飯田沙耶 |
18年3月25日にデビューした小野崎玲皇がラストマッチ。デビュー戦の地で最後の試合に臨む。現在クイーンズクエストの小野崎には飯田とのタッグでジャングル叫女&ルアカの元JAN対決が予定されていたが、ルアカの体調不良により急きょカードが変更、小野崎にシングルで勝利している星野唯月がルアカのポジションに入る。ルアカの欠場は残念だが、彼女にとって印象深いユニットJANのメンバーとともに、2年弱のプロレスラー人生にピリオドを打つ。
小野崎、飯田が握手を求めると星野、叫女もゆっくり応じる。星野が先発を買って出て小野崎と対峙。ロックアップから星野が追い込みドロップキック。小野崎がかわしエルボーアタック。もう一発狙うが叫女が阻止。叫女は星野を背負う。すると小野崎のパートナー飯田が立候補し3人でボディープレス。小野崎は身体ごと星野にぶつかり飯田と連係。2方向で交互にエルボーを打っていく。小野崎と飯田がダブルのエルボーアタック。飯田が星野にドロップキック、ボディースラム。星野が切り返し丸め込む。飯田が返すとドロップキック。しかし星野もカウンターでドロップキック。叫女が飯田にショルダータックル、ランニングボディープレス。飯田が叫女に逆水平の連打。叫女がかわすが飯田はカウンターのチョップで倒してみせる。小野崎が叫女に串刺しエルボー。フェースクラッシャーは叫女がかわす。叫女は「なにがライオンハートだ!」と叫びストンピング連打。小野崎が丸め込みの連続、飯田がミサイルキック、飯田がフェースクラシャーから回転エビ固め。叫女が返すと飯田と小野崎がロープに振る。ラリアットをブロックしダブルのドロップキック。小野崎はコーナーからエルボーアタック。叫女が返すと、小野崎はエルボー連打。受けて立つ叫女が前進。小野崎はエルボー乱打をやめず。叫女が打ち返すが小野崎がさらにやり返す。エルボーの打ち合いに叫女は「もっといけるぞ!」と小野崎を鼓舞。小野崎が崩れ落ちるが立ち上がってエルボー。叫女が打ち倒しカバーも2カウント。叫女が串刺しラリアットも飯田がカット。星野が小野崎にフェースクラッシャー、叫女がラリアット。しかし小野崎の肩が上がる。叫女はボディースラムからダイビングボディープレス。小野崎が返せず叫女が3カウントを奪ってみせた。
叫女「玲皇、最後、玲皇へのたくさんの声援聞こえた? 聞こえたよね。玲皇のことを応援してくれる人がこんなにもたくさんいて。ここだけじゃない、世界中にいて。プロレスラー、私はプロレスラーは、どんな、生きててイヤなことたくさんあるけど、そんなのクソ食らえという気持ちを私はこのリングに出していけるようになって、私の闘ってる姿を見て、みんなに勇気とか元気とか与えて、今日元気出たよ、勇気もらったよという、その言葉が一番の励みになって、いま自分はこのリングに立てています。玲皇もいままでイヤなことたくさんあった、試合にたくさん負けて、それでも玲皇の立ち向かっていく姿、負けても前を向いていく姿に、たくさんの人が勇気づけられたっていうことを忘れないでほしい。最後に玲皇に聞きたいことがあります。プロレスラーになってよかった?」
小野崎「メチャメチャよかったです」
叫女「これから生きていくなかで、イヤなこととか辛いこととか大きい壁にぶち当たっても、ここで闘ってきたことを、それを糧にしてこれからの玲皇の人生、すばらしいものになることを願ってます。その言葉が聞けただけで、今日ボコボコにしたかいがあったかなと思います。ありがとう、お疲れさま」
つづいて小野崎玲皇引退セレモニー。花月を含む選手たちが記念品を贈呈した。
小野崎「急な引退発表になってしまって、来れなかった人や、急きょ駆けつけてくれた方もたくさんいて、今日こうして完売、立ち見が販売されている中での引退試合ができてホントによかったと思ってます。ずっと小さい頃からの夢でやっとなれた、これからだってときにケガがたびたび重なってしまって、今回ケガの悪化により引退させていただくことになりました。でもここまでやってこれたのは、スターダムの仲間であったり応援してくださったファンのみなさまがいたからだと思っています。プロレスラー小野崎玲皇は今日で引退してしまいますが、第二の人生をもっともっと今以上に幸せになりたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」
小野崎の経歴が読み上げられ、引退の10カウントゴング。小野崎はAZM、桃、詩美のクイーンズクエストがつくる騎馬に乗りリングサイドを一周、最後は花道を歩いて退場した。
◆TCSvsドンナ・デル・モンド タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○ジュリア |
8分42秒 |
小波 |
舞華 |
レイラ・ハーシュ● |
アーティスト・オブ・スターダム王者のジュリアと舞華がタッグで小波&レイラ・ハーシュ組と対戦。2・22大阪での初防衛戦を前に試運転となるが、TCSもドンナ・デル・モンドにいい顔をさせるわけにはいかないだろう。とくに小波とジュリア&舞華の絡みは今後ビッグカードになる可能性がある顔合わせだ。小波のトライアングルランサーが決まれば、アーティスト王者の出鼻をくじくことにもなる。
ハーシュが歩を進めると舞華はステップバックするように指示。試合は舞華とハーシュの先発でスタートする。バックの取り合いから舞華がヘッドロック。ハーシュがロープに振るが舞華がショルダータックル。ハーシュはスクッと立ち上がり至近距離からドロップキック。エプロンでジュリアが介入し舞華がボディースラム。ロープ際に追い込むと顔面を踏みつけていく。舞華はボディースラムを見舞いジュリアとダブルのビッグブーツ。ジュリアはハーシュをコーナーに追い込み全体重を乗せていく。ジュリアはボディースラムから片ヒザでカバー。DDMのラフ攻撃に場内はブーイング。舞華がハーシュにボディースラム。ハーシュがエルボー連打、ドロップキック。小波が入り舞華にニーアタック、スライディングキック。ブレーンバスターを狙うとジュリアが乱入、小波は2人にミドルの連打からドロップキック。さらに舞華にブレーンバスター、ワキ固め、腕十字。ジュリアがカットすると舞華が腕十字のお返し。小波がエスケープすると、ジュリアが入り小波にニーアタック、ネックブリーカー。小波が返すと、ジュリアが飛びついて卍固めの体勢へ。ハーシュがカットし小波がエスケープ。小波のハイキックをジュリアがブロックもカウンターのミドルを食らう。ハーシュがジュリアにぶっこ抜きジャーマン、スライディングキック、アングルスラム。返したジュリアにフェースロック。舞華がカットするが小波が場外に追い出す。ジュリアと舞華がダブルのキックで相手を分断。ジュリアはハーシュを前方に叩きつけるが2カウント。舞華がハーシュに払い腰、STO。ジュリアがグロリアスドライバーを決めると3カウントが入った。
◆STARS vs 大江戸隊 10人タッグマッチ 20分1本勝負 |
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ビー・プレストリー |
17分48秒 |
岩谷麻優 |
○刀羅ナツコ |
星輝ありさ● |
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鹿島沙希 |
中野たむ |
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夏すみれ |
里歩 |
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ゾーイ・スカイ |
スターライト・キッド |
STARSと大江戸隊が10人タッグマッチで全面対決。前日の新木場では花月がフリー参戦し、スターダムラストマッチの全員(25人)掛けをおこなった。ここで大江戸隊の今後を託されたのが刀羅ナツコ。花月から十手を受け継いだのだ。さらにナツコは星輝ありさの白いベルト挑戦をアピール中。この試合でナツコは星輝と顔を合わせるだけに進展があるのか注目される。花月退団後の大江戸隊はビー・プレストリー、鹿島沙希を加えて着々と編成を整えてきた。2・22大阪ではナツコ&鹿島&夏すみれのトリオがドンナ・デル・モンドのアーティスト・オブ・スターダム王座に挑戦することが決定ずみ。STARSを倒し、景気づけの試合としたいところだろう。とはいえ、STARSは赤白王者を含むベストメンバー。このところ岩谷麻優と星輝ありさがタッグを組む機会が増えている。さらにこの試合ではハイスピード王者の里歩も加勢。めまぐるしい闘いが期待できそうだ。
キッドが名乗りを挙げてスカイと先発。スカイがバックを取りロープワークに移行。スカイはキッドを押し倒し挑発。キッドがカウンターのドロップキックを放つと両軍が入り乱れる。STARSがスカイを孤立させ次々と攻撃。全員でドロップキックを打ってみせる。キッドが押さえ込むが大江戸隊がカット。岩谷がスカイにストンピング連打。プレストリーがエプロンから岩谷を羽交い締め、鹿島がドロップキック。岩谷が走ろうとするとリング下から夏に足を引っ張られる。場外戦となり、5方向で乱闘が繰り広げられる。鹿島が岩谷を戻して自軍コーナーで捕獲。ナツコが岩谷に顔面ウォッシュ。プレストリーが岩谷の右ヒジを攻撃し、背中にフットスタンプ。スカイが岩谷の顔面を踏みつける。夏がムチを取り出して岩谷を殴打。岩谷がムチを奪い取り場外へ投げ捨てる。里歩が夏にストンピング連打。夏が強引に押し倒し覆い被さる。キッドと里歩がコルバタで競演、夏とスカイに2方向で619を放つと、ダイビングボディーアタックも見舞っていく。夏は里歩をコーナーに追い込みブロンコバスター狙い。しかし星輝がカットに成功。里歩のダイブを夏がかわしてダブルアームDDT、蒼魔刀を盗む。里歩が返すとスカイがエルボー連打、顔面蹴り。里歩が丸め込むがスカイが返す。中野がプレストリーのキックをかわすとスピンキックからジャーマン。10分経過。中野がコーナーに上がるとプレストリーが追いつき雪崩式狙い。中野がプレストリーを落としてデスティニーハンマー。中野はフィニッシュを宣言するが鹿島がカットしダブルアームスープレックス。プレストリーは中野を肩車。岩谷がトラースキックでカットするが鹿島が岩谷を攻撃、岩谷は鹿島とプレストリーにまとめてアームホイップ。岩谷と中野がドロップキックの競演。星輝が中野に呼び込まれ串刺しニーアタックで競演。星輝がプレストリーにトラースキック。プレストリーがダイブするが星輝がかわす。するとプレストリーはバックドロップ、ニーアタック。ナツコが星輝にセントーン。ナツコがエルボーを打つと星輝がやり返す。エルボーの打ち合いから星輝がローキック。ナツコがハイをかわすとスパインバスター。ナツコが星輝の腕を取りサブミッション。星輝がエスケープすると、ナツコがダッシュ。星輝がニーをぶち込み中野、岩谷、星輝、里歩&キッドがキックの連打。15分経過。大江戸隊が星輝を捕獲し串刺し攻撃の連続。プレストリーのニーからナツコがバックフリップ、フロッグスプラッシュ。星輝が返すと、ナツコは昇天狙い。星輝が阻止してハイキック、1399。ナツコがかわしてエルボー連打から昇天へ。決まったと思われたがキッドがカットに間に合う。ナツコはキッドと里歩にラリアット。星輝を寝かせるとダイビングギロチン投下。ナツコは2カウントで引き起こし担ぎ上げるとサイドに叩きつける。そのまま3カウントが入り、ナツコが星輝から勝利を挙げた。
ナツコ「よお、星輝ありさ、今日オマエからよ、直接ピン取ったんだから、白ベルト挑戦させろよ!」
星輝「私、いつダメって言ったっけ? もちろん、やりましょう」
鹿島「そこなに、シングル決まったの? 岩谷麻優! 私はまだ答えを聞いていない。オマエとシングルマッチがしたい。だがべつに今日オマエから取ったわけでもねえ。でもな、べつにベルト懸けてやれって言ってるわけじゃねえんだよ。ただオマエとシングルがしたいんだよ。イエスかノー、いますぐ答え出せるだろ。簡単だろうが、どっちかだろ。べつに私はオマエとシングルができれば、ベルトが懸かっても懸かっていまいが、ルールだってどうでもいいよ。オマエの答え聞かせろよ」
岩谷「興味ない」
鹿島「オマエが興味ないって言いつづける限り、私は何度でも、何回でも言うよ。答え出せるだろ」
岩谷「いま、ルールなんでもいいって言ったよね。ちょっと、やりたいことあるんだよね。ちょっと、ちょっとちょっと、興味出てきたかもしんない。え、ベルト?」
鹿島「どうだっていいよ、オマエとシングルできれば」
岩谷「じゃあ、全部考えてもいい? ルール、ベルト懸けるか懸けないか」
鹿島「なんでもオマエの好きなようにしていいよ!」
岩谷「自分、起死回生で2,3回くらい負けちゃってるんで。まあまあ、答えはまた、いつか。でも、ちょっと興味沸いてきた。ちょっと考えておきます」
鹿島「言ったな。シングル決定だな。岩谷麻優をたっぷり味わえるの、楽しみにしとくよ。オイ待てよ、待てよ」
鹿島が手を差し出す。
岩谷は「(握手は)やめとく」と言ってリングを下りた。
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 |
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<王者> |
14分39秒 |
<挑戦者> |
林下詩美 |
上谷沙弥 |
※第2代王者の林下詩美が6度目の防衛に成功
昨年度の新人王に輝いた上谷沙弥は、フューチャー・オブ・スターダム王座への挑戦を希望。林下詩美がJUST TAP OUTOで舞華から防衛したことにより上谷の願い通り詩美に挑戦できることとなった。詩美はフューチャー王者として1年以上君臨。欠場期間もあるとはいえ、フューチャー戦線では反則級の絶対王者となっている。そこを上谷がどう切り崩すかがポイント。2019年度新人王・上谷に秘策はあるか!?
上谷が「お願いします」と握手を求めると詩美も応じてゴング。ロックアップでの力比べから詩美がロープに押し込みクリーンにブレイク。再びロックアップにいくと上谷が腕を取りにいく。詩美が取り返すと上谷が切り返す。切り返しの応酬から上谷がヘッドロック。詩美がバックを取ると上谷が切り返す。詩美がヘッドロックからグラウンドへもっていく。上谷はヘッドシザーズから脱出。詩美がロープに振ると上谷がドロップキック。すぐに詩美がお返しの一発をぶち込む。詩美がボディースラムの連続で叩きつけるが上谷が返す。上谷はエルボー連打からボディースラムの構え。詩美がこらえて反対に叩きつける。詩美がキャメルクラッチに入り、そり上げる。詩美はこれを解いてストンピング連打。詩美は「どうしたオラ」と上谷を引き起こす。上谷が側転からバック宙してドロップキック。背後から右ヒザにドロップキックを放つとロープに右脚をかけて攻撃。さらにそこにドロップキックも放つ。つづいて右脚へのストンピング連打、エルボードロップ、レッグロック、ダブルニードロップ。詩美がコーナーに振るが上谷がドロップキック。詩美が担ぎ上げようとするが、崩れ落ちる。詩美は上谷の突進を止めてボディースラム、エルボースマッシュ、スリーパー。上谷がエスケープすると、詩美はアルゼンチン狙い。上谷が切り返し鎌固め。上谷は逆片エビ固めに移行。詩美がエスケープしようとするが上谷がさらに締め上げる。10分経過。上谷はロープに足をかけてダイブ、その場跳びムーンサルトニードロップ。上谷がエルボー、詩美がやり返す。詩美が上谷を打ち倒すが、上谷がドロップキックを連打。詩美が返すと、上谷はコーナーへ。詩美がデッドリードライブで叩きつけ、コーナーへ。残り3分。上谷がドロップキックで詩美を場外に落とすとプランチャ、リングに戻すとミサイルキック。詩美が返すと、残り2分。上谷がオーバーヘッドキックからランニングシューティングスター。詩美がかわしてバックを取る。上谷が切り返すが詩美はスリーパーから投げを打つ。詩美はグラウンドでスリーパー。残り1分。上谷がエスケープすると詩美がバックドロップ。上谷が返すと詩美はアルゼンチンバックブリーカーからたたき落とすトーチャーラックボム。3カウントが入り、詩美のV6となった。
詩美「上谷、ありがとうね。6度目の防衛、成功しました! 6度目の防衛成功したんですけど、私はこのフューチャーのベルトを返上したいと思います。今回で6度目の防衛で、このフューチャーのベルトでは最多防衛新記録になります。でも、私はいま赤のベルト、白のベルト狙っているので、いつまでもこのフューチャーのベルトだとダメだとずっと考えてました。なので、今日でフューチャーのベルトは返上します。ということで、今日も無事に勝ったんですけど、いまクイーンズクエスト、今日で玲皇さん引退になりましたし、ついこないだ、トップ外国人に裏切られたばかりですし、私はクイーンズクエストこれからまたスターダムのトップに上り詰めていきたいので、そのためにはまだちょっと人が少なくなって足りないんじゃないかと思ってるんだけど、上谷、よかったらクイーンズクエスト、どうかな?」
上谷「私は、練習生の頃からずっと詩美さんの背中を追いかけてました。詩美さんがそう言ってくれるなら、クイーンズクエストに入れてください!」
詩美「AZM先輩、QQ新メンバー、いいでしょうか?」
AZM「お客さん、いいですよね。お客さんがいいよって言ってるので、ぜひQQへ、ようこそ」
詩美「じゃあこれからQQでよろしくね」
上谷「お願いします。星野、星野も一緒にQQに入って一緒に成長していきたいと思ってるんだけど、どうかな?」
星野「私はいま、選択を迫られているということでよろしいでしょうか? 私は…私は沙弥の横じゃなくて、沙弥を超えたい。だから私はSTARSに入りたいです!」
上谷「これからは敵としてお願いします」
星野は握手を拒否してSTARSとともにリングを下りた。
詩美「STARS帰れ、コラ! 中野たむさん、選ばれなかったんで帰ってもらっていいですか、残念。今日はQQが勝ったのでSTARSはどうぞ帰ってください」
STARSが退場。
詩美「今日は私が勝ったということで締めたいんですけど、新メンバー上谷に締めてもらってもいいですか」
上谷「いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」
詩美&上谷のコメント
詩美「ということで新メンバー、クイーンズクエスト上谷沙弥です。これからはとなりでよろしく」
上谷「お願いします。やっぱり私の目標は詩美さんからフューチャーのベルトを取ることだったので、正直、返上と聞いてホント悔しくて、驚きました。ホントに言葉にならないくらい。今年の目標だったので、それが。今日取るつもりでいたけど、8月まで持ってると思ってたベルトだったから、想定外の出来事で、ホントにホントに悔しいです。でも、私は詩美さんのとなりにずっとずっと立ちたくて、今日闘えて思いをぶつけて、こうやってクイーンズクエストに入れて、これからは詩美さんのとなりで闘えるので、どんどんどんどん強くなって、スターダムのトップに私が必ずいきます」
詩美「今日、上谷と闘ってフューチャーのベルト6度目の防衛、無事に成功して、このベルトの最多防衛新記録になったわけなんですけど、やっぱりいまの自分は白とか赤のベルトを狙ってきてるので、いまのこの上のベルトを狙ってるのにずっとフューチャーのベルトを持ってるのはやっぱり違うのかなと思ってて、フューチャーのベルトはやっぱり上谷とか飯田とか、みんなでこのベルトを次はあのベルトに向かってどんどん強くなってほしいとの気持ちも込めて、いろんな思いを込めて今日でフューチャーのベルトは返上しました。これからは無冠にはなったわけですけど、またゼロから林下詩美は赤のベルト、白のベルトをめざしてこれから頑張っていきたいなと思います」
――闘ってみた詩美はどういう印象だった?
上谷「強くて強くて、攻撃しても攻撃しても、全然ダメで。一発一発の攻撃がホント強くて、自分の方が攻めてたつもりだったのに、全然ダメージを与えられなくて、強かったです。でも闘ってみて、いまの自分のすべてをうけ止めてくれてる感じというか、そういう感じを、そういうふうに感じました、闘ってみて」
――上谷の闘いぶりはどうだった?
詩美「上谷は闘ってみて一言で言うなら、さすが未来のスターダムだなと思いました。いままでのベルト防衛の中でもフューチャーのベルト防衛の中で一番あせらされたというか、手こずらされた相手だなと思います。自分は去年ビッグルーキーとしてデビューして、今年はスーパールーキーとして上谷がホントに頑張ってほしいなとあらためて思いました」
――ベルトは空位になった。詩美が王者ではないベルトを上谷は取りにいく意志がある?
上谷「もちろんいつかは詩美さんを必ず倒そうと思ってます。でも、私が未来のスターダムなのでフューチャーのベルトは自分にぴったりのベルトだと思ってるので、必ず自分が取って、詩美さんの防衛記録を超して、超します。必ず取ります」
――試合が終わったらベルト返上というのは闘う前から決めていた? それとも上谷と闘い成長を感じたことで返上を決めたのか?
詩美「ずっとこのベルトを私が持ってていいのかなっていう気持ちはあったんですけど、試合をする前に返上するのは決めてなくて、その思いのままベルトを持ちつづけていたんですけど、今日、上谷と闘ってみて私の下にもこんなに未来に期待できる選手がいるなら、もうこのベルトは私が返上してもなにも問題はないなと、上谷のおかげで返上する勇気が出せました」