2020/02/08 試合結果

2020年2月8日 FIRE PRO WRESTLING WORLD presents STARDOM The way to major league 2020

FIRE PRO WRESTLING WORLD presents STARDOM The way to major league 2020
2月8日(土)後楽園ホール(観衆1519人=超満員)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

星野唯月

3分15秒
ラ・マヒストラル

小野崎玲皇

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

中野たむ

3分39秒
旋回式フロッグスプラッシュ→片エビ固め

吏南

○スターライト・キッド

妃南●

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

○上谷沙弥 

3分26秒
ランニング・シューティングスター・プレス→片エビ固め

中野たむ

飯田沙耶

スターライト・キッド●

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

○ジェイミー・ヘイター

2分38秒
牛殺し→片エビ固め

上谷沙弥●

ゾーイ・スカイ

飯田沙耶

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

DEATH山さん。

1分45秒
三角飛びムーンサルト・プレス→エビ固め

ジェイミー・ヘイター

○レイラ・ハーシュ

ゾーイ・スカイ●

◆TCSvs大江戸隊  6人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

10分8秒
起死回生

木村花

○鹿島沙希

ジャングル叫女

夏すみれ

小波●

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

17分12秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<王者組>

○ジュリア

渡辺桃

朱里

林下詩美

舞華

AZM●

※第22代王者組の渡辺桃&林下詩美&AZMが2度目の防衛に失敗。ジュリア&朱里&舞華組が第23代王者となる。

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分52秒
シャイニングインパクト→片エビ固め

<挑戦者>

星輝ありさ

ビー・プレストリー

※第13代王者の星輝ありさが10度目の防衛に成功

◆スペシャル・シングルマッチ 30分1本勝負

彩羽匠

20分49秒
ランニング・スリー→エビ固め

岩谷麻優

 

試合詳細リポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負

星野唯月

3分15秒
ラ・マヒストラル

小野崎玲

小野崎玲皇vs星野唯月のシングルマッチが第0試合としておこなわれる。星野から握手を求め小野崎も応じてゴング。星野がドロップキックの4連発で先手を取る。星野はボディースラムで叩きつけるが、小野崎が「お返しだ!」とやり返す。星野もやり返し小野崎がもう一発。こらえた星野が小野崎におんぶの形でスリーパー。小野崎はコーナーに追い込むが星野が丸め込む。星野はドロップキックからエルボー連打。星野がコーナーに振ると小野崎がバックエルボーからエルボードロップを連打しエルボーアタック。星野が返すと、小野崎はエルボーの打ち合いに持っていく。吹っ飛ばされるたびに星野が立ち上がりエルボーを挑む。星野が連打し突進するが小野崎がカウンターのエルボーからフェースクラッシャー。星野が返すとマヒストラルで丸め込み。そのまま3カウントが入り、星野が先輩の小野崎を破ってみせた。

 

中野「みなさん、こんにちは。あっ、すごい元気。ありがとうござ います。本日はお忙しなかスターダム後楽園ホール大会にご来場いただき誠にありがとうご ざいます。スターダム・スペシャルPR大使の中野たむです。よろしくお願いしまーす。ただいまよりファイアー・プロレスリング・ワールドとスターダムのコラボレーション第2弾の発表をおこないます。 まずはこちらの映像をご覧ください」
スクリーン上でファイプロとのコラボ第2弾「FIRE PRO WRESTLING WORL D presents STARDOM The way to major league 2020」収録選手として、第1弾選手に 加え、鹿島沙希、飯田沙耶、ビー・プレストリー、AZM、刀羅ナツコ、夏すみれ、小波、DEATH山さん。、上谷沙弥、ジュリア、中野たむの全11名を追加発表し収録選手もリング に上がり記念撮影がおこなわれた。

中野「みなさん、たくさんたくさん楽しんで遊んでください。よろしくお願いします」

配信は3月5日(木)より。

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

中野たむ

3分39秒
旋回式フロッグスプラッシュ→片エビ固め

吏南

○スターライト・キッド

妃南●

中野たむ&スターライト・キッド組、上谷沙弥&飯田沙耶組、DEATH山さん。&レイラ・ハーシュ組、ジェイミー・ヘイター&ゾーイ・スカイ組、吏南&妃南組がガントレットタッグマッチで対戦。出場順が勝利の行方を大きく左右するこの形式で、最後に生き残るチームは?中野たむ&スターライト・キッド組vs吏南&妃南組でスタート。中野組が握手を求めると姉妹が手を引いて投げを打つ。吏南と妃南がSTARSをサブミッションに捕らえてから分断。吏南が中野をマットに叩きつける。妃南が中野にボディースラムを狙うが反対に叩きつけられる。吏南がタッチを許さず姉妹で攻撃。中野は1人で2人を相手にして妃南にフェースクラッシャー。替わったキッドが妃南に串刺しドロップキックからネックブリーカードロップ。妃南が巴投げからキッドに腕十字。丸め込みの応酬から妃南が外道クラッチ。中野がカットし姉妹を分断。中野が妃南の背中に蹴りを入れキッドがスープレックス。返されたキッドはフィニッシュを宣言し旋回式フロッグスプラッシュ。キッドのフォール勝ちとなった。

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

○上谷沙弥

3分26秒
ランニング・シューティングスター・プレス→片エビ固め

中野たむ

飯田沙耶

スターライト・キッド●

3組目の上谷&飯田がリングインと同時にドロップキックの奇襲。キッドを孤立させ串刺しドロップキックを連打する。しかし中野が戻りダブルの619にトライ。キッドがその場跳びムーンサルトも飯田が返す。飯田はキッドに逆水平の連打。キッドがかわすがカウンターのチョップを食らう。上谷がキッドにドロップキックから逆エビ固め。中野が乱入し上谷にバックドロップ、キッドが旋回式でフロッグスプラッシュ。上谷が丸め込むが2カウント。キッドがバックを取るが中野のスピンキックが誤爆。上谷、飯田がキッドにミサイルキック。上谷はオーバーヘッドキックからランニング式シューティングスタープレス。キッドが返せず上谷が3カウントを奪った。

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

○ジェイミー・ヘイター

2分38秒
牛殺し→片エビ固め

上谷沙弥●

ゾーイ・スカイ

飯田沙耶

つづくはジェイミー・ヘイター&ゾーイ・スカイ組。外国人コンビが襲いかかるが飯田がヘイターに逆水平を乱打。ヘイターがカットしエルボーで倒す。ヘイターが飯田にブレーンバスターを狙うが丸め込まれる。飯田は丸め込みの連続でヘイターを追い込む。飯田がバックを取り上谷がミサイルキック。飯田がヘイターにミサイルキック。ヘイターが返すと、飯田は飯田橋へ。ヘイターが返すが飯田は飯田橋をもう一回。スカイがカットするが上谷が場外に誘う。ヘイターが飯田にカウンターでラリアット、牛殺し。飯田が返せずヘイターが3カウントを奪った。

◆ガントレットタッグ 20分1本勝負

DEATH山さん。

1分45秒
三角飛びムーンサルト・プレス→エビ固め

ジェイミー・ヘイター

○レイラ・ハーシュ

ゾーイ・スカイ●

デスヤマ組の入場をヘイター組が奇襲。しかしすぐにデスヤマ組がダブルのDDT。ブレーンバスター狙いはヘイターが切り返してラリアット。スカイがハーシュにコードブレイカー、ヘイターがバックブリーカー。デスヤマがカットし誤爆も誘うとハーシュがスカイにジャーマン、ダブルのニーアタック。ハーシュがトップロープに駆け上がり三角飛びのムーンサルトプレス。スカイが3カウントを奪われ、デスヤマ&ハーシュ組の勝ち残りとなった。

◆TCSvs大江戸隊  6人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

10分8秒
起死回生

木村花

○鹿島沙希

ジャングル叫女

夏すみれ

小波●

木村花&ジャングル叫女&小波組のTCSと、刀羅ナツコ&鹿島沙希&夏すみれ組の大江戸隊が6人タッグで激突。この試合の勝者はアーティスト・オブ・スターダム王座の第1コンテンダーとなる、事実上の挑戦者決定戦だ。アーティスト王座の現王者はクイーンズクエストの渡辺桃&林下詩美&AZM組だが、この後の試合でジュリア&朱里&舞華のドンナ・デル・モンドの挑戦を受けるが…。

 今大会でのリニューアルを宣言していた大江戸隊は、ニューテーマ曲&ニューガウンで登場。鹿島が花を挑発して先発に指名する。花が応じて試合開始。鹿島がヘッドロックも花がロープに振りショルダータックルで吹っ飛ばすと高笑い。笑いまくる花を鹿島は後頭部からマットに叩きつける。花は控えの夏にビッグブーツ、鹿島を自軍コーナーで捕獲する。TCSが3人で鹿島を攻撃。小波がサッカーボールキックを鹿島に見舞う。叫女が鹿島をボディースラム。鹿島が返すと叫女の顔面をかきむしる。ウラカン・ラナ狙いを叫女がキャッチし逆エビへ。大江戸隊が乱入しカットするがTCSが次々と串刺し攻撃。鹿島が叫女にコルバタ、串刺しビッグブーツ。夏が叫女にビッグブーツでつづく。しかしブロンコバスター狙いは花にカットされる。夏は花、小波を追い出し叫女の股間を蹴り上げる。夏は叫女にブロンコバスター、レッグドロップ。夏とナツコが合体しブレーンバスターの構えも叫女に投げられる。叫女とナツコがショルダータックルをぶつけ合い、ナツコが打ち勝つが叫女がお返し。ナツコはスピアで叫女を倒す。ナツコが突進すると叫女がエルボー。小波がナツコにミドルキックの連打からワキ固め。ナツコが突進をかわし大江戸隊が小波を攻撃。ナツコがカミカゼから小波にダイビングボディープレス。ナツコは小波を引き起こしエルボースマッシュからスピア。小波がキャッチするが腕固めを阻止される。小波の突進を夏が阻止、ナツコがバックフリップ、鹿島がダイビングフットスタンプ。小波が返して丸め込みからハイキック、変型のスープレックスホールド。叫女と花がナツコにドロップキック。花と叫女が合体のフェースクラッシャー、小波が鹿島の側頭部を蹴り上げるが2カウント。鹿島が起死回生狙いも小波が切り返す。鹿島がもう一度丸め込むとそのまま3カウント、大江戸隊の勝利となった。

 

大江戸隊のコメント

――戦前はTCSが挑発的だったが、見事勝利。

ナツコ「結果的に向こうが客に笑われる結果になって、ざまあみろって感じじゃないですか。ウチらは宣言通り、アイツら踏み台にして勝っただけですよ。さっきアオリVでも言ってたけど、今日から新しい大江戸隊なわけよ。花月もいなくなった、葉月もいなくなった。正直、この期間、すげーいろんなこと言われて、本気で悩んでたりしたけど、でもやっぱ今日闘ってみてわかった。大江戸隊はいまがベストメンバー。常にそのときのメンバーがベスト。これからはウチらだけじゃなくて、お客さんが納得できるようにもっとやっていくしかねえなって。客がベストだと思わないと。いまの大江戸隊を。まずはそこから」

夏「今日からなんでね。それはもう、過去の大江戸隊が大きすぎたから、それを超えるのは相当、難しいけど。そんな過去にしがみついて、いねえヤツの残像にすがりついててもウチら終わっちゃうんでね。まだ終わらないんで、大江戸隊もウチらも。こうやって鹿島沙希も今年から入ってきて、さっそくこうやって大江戸隊、戦力ですよ。鹿島沙希も刀羅ナツコも、夏すみれだって。もちろんビーもジェイミーも、一人ひとりが大江戸隊の戦力であり」

ナツコ「マルティナも」

夏「…忘れてた。大事な存在だからね。何よりもたぶん倒さないといけないのはほかのユニットとかほかの選手じゃなくて、過去の大江戸隊だから。そういう過去の偉大さを打ち消すぐらいうちらがもっとでっかいユニットにしていこうときょうあらためて思いました」

――そのためにもアーティストの獲得は必須では?

ナツコ「もちろんでしょう。個人的にはビーが裏切って大江戸隊に入ってきてくれたんで、あとこの間、林下詩美とジェイミーがベルトやって、ジェイミーが勝ったでしょ。QQからとことん笑顔とか希望とか、そういうプラスのワードを全部もぎ取ってやりたい。アイツらに価値ねえんだよ。何もねえ。こんなクソみたいに言われてる大江戸隊よりも価値がない、いまのスターダムの中で。QQから取って、それを証明してやるよ。まあ今日防衛すればの話だけどね。ケチャップみたいないきなり出てきたユニットに負けてるようじゃ、もっと価値ないんじゃない、ウチらに負けるより。笑っちゃう」

夏「どっちがきても、うちら大江戸隊として結果を残さないといけないんで、相手は関係なく、挑戦権得たんだから挑戦して、もぎ取りましょうよ」

ナツコ「もぎ取りましょう」

夏「ナメんじゃねえぞ、大江戸隊をよ!」

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者組>

17分12秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<王者組>

○ジュリア

渡辺桃

朱里

林下詩美

舞華

AZM●

※第22代王者組の渡辺桃&林下詩美&AZMが2度目の防衛に失敗。ジュリア&朱里&舞華組が第23代王者となる。

渡辺桃&林下詩美&AZM組がアーティスト・オブ・スターダム王座2度目の防衛戦。挑戦者はジュリアが結成したドンナ・デル・モンドだ。ジュリア&朱里&舞華組はもちろん初挑戦だが、一発奪取を狙っている。それぞれの顔合わせが新鮮ながら、なかでも舞華と詩美はフューチャー・オブ・スターダムを争いJUST TAP OUTで対戦したばかりだけに注目度が高まりそう。やはりポイントとなるのはキャリアの浅い舞華の闘いぶりか。また、朱里は王者組全員と初対決というのも興味深い。この試合によってドンナ・デル・モンドのチームワークも問われるだろう。ユニットとしてのドンナ・デル・モンドはどんなものか。また、ビー・プレストリーに裏切られ心機一転をはかりたいクイーンズクエストも新参者に負けるわけにはいかない。激しいユニット闘争が展開される。

 舞華が詩美を挑発し先発に指名、試合は詩美vs舞華でスタートする。バックの取り合いから首の取り合いへ。グラウンドの攻防から詩美がヘッドロック。詩美はグラウンドでのヘッドロックをつづけ舞華にプレッシャーをかける。舞華が切り返しヘッドシザーズも詩美が脱出。桃と朱里が対峙。腕の取り合いから桃がアームホイップ、朱里もやり返すと腕を取ってグラウンドへ。朱里のサッカーボールキックに場内がどよめく。桃もサッカーボールをやり返し、朱里に打ってこさせる。朱里も桃にサッカーボールキックを打たせる。しかし朱里は桃の足をキャッチ。朱里が蹴ろうとすると桃がフェイント。AZMとジュリアがロープワークの攻防。ジュリアがビッグブーツで吹っ飛ばすとドンナ・デル・モンドが場外戦にもっていく。ジュリアはAZMにイスを振りかざす。ジュリアはAZMをリングに戻し顔面を踏みつける。舞華のラリアットをAZMがかいくぐりドロップキック。詩美が舞華にボディースラムからキャメルクラッチ。桃とAZMが交互に舞華を蹴り飛ばす。舞華が返すと詩美はボディースラム。桃が舞華にストンピング連打「クソ新人が!」と叫んでボディースラム。さらにストンピングを連打し「なめんな!」と舞華を見下ろす。桃は舞華を連続でキック。しのいだ舞華が朱里に託す。朱里は桃と詩美を蹴り飛ばす。AZMが乱入するが朱里がバックブリーカー、桃には串刺しニーアタック、フロントネックチャンスリー。朱里と桃がローキックの打ち合い。両者のローが交錯。桃がミサイルキックで朱里を吹っ飛ばす。桃は串刺しドロップキックの連打も朱里がクリアー。詩美が朱里にショルダータックル、大外刈り。朱里がニーを打ち込みサッカーボールキック、前方からニー。舞華が詩美にワキ固めから腕十字。詩美がエスケープすると、エルボーの打ち合いに。舞華がロックボトムから背負い投げ、STO。詩美が返すと、10分経過。舞華が狙い澄まして突進も詩美が投げを打つ。詩美はアルゼンチンで抱え上げQQが他のメンバーを場外へ。舞華が切り返しグラウンドで腕十字、三角絞め。詩美がリフトアップしマットに叩きつける。詩美がバックドロップで叩きつけると両者ダウン状態。両者タッチに成功。AZMとジュリアが技のかわし合い。エルボーの応酬からAZMが連打。ジュリアがビッグブーツからネックブリーカー。AZMが返すとジュリアはSTFの体勢。桃がカットし分断。ジュリアはコーナーに上がるが詩美がカットしデッドリードライブ。桃が蒼魔刀、AZMがダイブ。ジュリアが返すと、QQがトリプルでドロップキック、AZMがコルバタ。AZMが腕固めで絞り上げるがジュリアの足がロープへ。AZMはジュリアを引き起こすがジュリアがグロリアスドライバーで叩きつける。朱里が振って舞華がビッグブーツ、朱里がハイキック、ジュリアが蹴り上げ押さえ込むが桃がカット。乱戦から詩美が分断。AZMがジュリアを起こしてハイキック狙い。AZMはグロリアスドライバーを切り返し丸め込むが2カウント。ジュリアが滞空時間をとって前方に叩きつける。AZMが返すと舞華が抱えてジュリアと朱里が蹴り上げる。ジュリアはAZMにグロリアスドライバー敢行。これで3カウントが入り、ドンナ・デル・モンドが新王者となった。

ジュリア「ジュリアのことが好きで、好きでたまらない後楽園の諸君! アーティスト獲っちゃったー! クイーンズクエストの子たち、お疲れさまでしたー。ねえ、ねえ、次期挑戦者か……ん? TCS? 負けたらしいね。木村花とできなくて残念だよ。まあいいけど、このベルトは私たちが価値をあげていくから……。おっ、無反応。ははは。まいっか。舞華、朱里、ジュリア、世界に羽ばたく女たち、ドンナ・デル・モンド。今日は朱里さんのバースデー。みんな祝ってあげてください。それじゃあ、アリベデルチ、またな!」

ドンナ・デル・モンドのコメント

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君。やっぱりアタマの悪いお子ちゃまには、このベルトは私たちからは守ることはできませんでした。大江戸隊、TCS? TCSが上がってきたらいいなあって思ってたけど、そこは残念、またいつか。私たちは私たちはこのベルトの価値を上げていく」

――どのようにして価値を高めていく?

ジュリア「そんなのみてろよこれからの私たちを。言葉じゃねえんだよ」

朱里「自分もスターダム参戦してやっぱここで負けるわけにはいかないし、3人でベルト取って、自分の存在をどんどん知らしめなきゃいけないので、これが第一として、どんどん、どんどん、DDM(ドンナ・デル・モンド)として、かき乱していこうと思います」

――朱里は相手チームの全員と初対決?

朱里「まあ、そうです。これから楽しみですね」

舞華「詩美さん、見てますかあ? どんな表情してますか、いま? 今回、詩美さんから取ったわけではないので、私と詩美さんのストーリーはこれからもつづいていくと、私は思ってます」

朱里「ハイハイ、あと桃ちゃん、桃ちゃん、桃ちゃん。楽しかったよお。たぶんこれからだと思うので、また次に当たるのが、すごくすごく、あ、大阪か。大阪で当たったちゃうね。いやあ、楽しみですよ」

舞華「朱里さんのハッピーバースデーということで」

朱里「ヤバい!」

ジュリア「ヴォン・コンプレアンノ」

朱里「え?」

ジュリア「ヴォン・コンプレアンノ」

朱里「え?」

ジュリア「アリベデルチ!」

朱里「え?」

ジュリア「またな」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分52秒
シャイニングインパクト→片エビ固め

<挑戦者>

星輝ありさ

ビー・プレストリー

※第13代王者の星輝ありさが10度目の防衛に成功

二桁防衛に王手をかけた星輝ありさがビー・プレストリーの挑戦を受ける。プレストリーは渡辺桃を裏切りクイーンズクエストから大江戸隊に電撃移籍。イメージチェンジを印象づけるためにも白いベルトは絶対にほしい。しかも前・赤いベルトの王者だけに、星輝には難敵だ。両者は5☆STAR GPで赤白王者対決をおこなっているが、このときは星輝が勝利。といってもリーグ戦でスタートに躓いたなかでの薄氷の勝利だった。そういった意味でも星輝には難関中の難関。星輝はプレストリーを突破し二桁防衛を果たすのか。10度の防衛は紫雷イオ、渡辺桃と並ぶスターダム史上3人目の記録となるが…。

 星輝の握手をプレストリーは拒否。ゴングと同時にドロップキックをぶち込みエルボー連打から串刺しドロップキック。星輝が返すとプレストリーは右手を捻りあげてロープ渡り。星輝が蹴り上げて場外に落とす。プレストリーが戻ると星輝がミドルキック。星輝が腹部に乗ってダブルニードロップ。プレストリーはバックブリーカー。星輝が返すと、プレストリーはボディースラムからサッカーボールキック。プレストリーが片足でカバーするがロープ際。星輝が向かっていこうとするがグロッギー状態。プレストリーは蹴り足をキャッチしドラゴンスクリュー、右ヒザへストンピング。さらに右脚をロープにかけて絞り上げ、蹴り上げる。レッグロックに捕らえられた星輝がエスケープ。5分経過。プレストリーは王者を挑発しながらアタマを蹴っていく。星輝がハイキックから蹴りの乱打。ロープに追い込むとエプロンでミドルの連打、後方からのキックも決める。場外に出たプレストリーに星輝はセカンドからリング下への1399。星輝はエプロン越しにスリーパー、そのまま後頭部をマットに叩きつける。スリーパーから星輝はグラウンドに移行。プレストリーがエスケープすると星輝が逆片エビ固め。星輝は背後からニー、プレストリーもカウンターでニー。ネックブリーカーを高速で決めるが2カウント。ならばとプレストリーはフィニッシュ技を予告し肩車。星輝がかわしてダイブもかわされる。しかしダブルニーアタックで突進。プレストリーが返すと星輝がハイキック。プレストリーがかわしてバックドロップホールド狙い。星輝が切り返しキックの連打からコーナーへ。1399をヒットさせるがプレストリーが返す。10分経過。星輝がSSC狙いでダッシュするがプレストリーが飛びついてバックドロップ。プレストリーが背後からニー。プレストリーはヒザ十字固め。プレストリーはエスケープを許さず中央にもっていく。それでも星輝はなんとかロープへ。プレストリーはコーナーへジャンプ。星輝が飛びついて落とすと両手を取ってカミゴェ。星輝はフィニッシュを宣言しニーアタック。プレストリーがかわしてニー。両者ダウン。髪をつかみ合いエルボーの応酬。星輝が連打するとプレストリーがヒザを蹴って顔面蹴り。星輝を引き起こすとバックドロップホールドへ。星輝が返すと、プレストリーはニーパットをずらして串刺しで突進。引き起こすとコーナーに乗せて顔面にキック。15分経過。クイーンズランディング狙いは星輝が丸め込む。ハイキックに対しプレストリーがニーアタック。プレストリーは星輝を起こしてカミゴェ狙い。星輝がつかんでニーアタックを連打。プレストリーが返すと、星輝はSSCを成功させる。ブラジリアンキックを叩き込み、ニー。シャイニングインパクトが決まると3カウントが入り、星輝の防衛となった。

星輝ありさのコメント

10度目の防衛をすることができたんですけど、これ見えてるかな? ここ(頬)が腫れてる。口も切れた(苦笑)。やっぱり、やっぱり強さの塊の人と闘うのって気持ちいいし、なんか、ビーさんも死ぬ気でリングに上がってるんですけど、試合が終わったとたんに私は生きているんだって感じました。10度目防衛したんですけどメチャクチャ、ホントに意識が飛びそうになっちゃったんで、そのまま(バックステージに)戻ってきちゃったんですけど、次の防衛戦も早く決めたいなって思います。けど、今日はもうこれ以上、アタマが働きませーん。勝った…」

――ビーは前回シングルで闘ったときと比べてどうだった?

「やっぱり人間って成長しつづける生き物じゃないですか。私、序盤のドロップキックから、なにこれ?やばってなってました。5☆STAR GPのときよりも一発一発が全部重くて、硬くて、痛くて、石のようでした」

――相手はユニットが替わって心機一転の試合だったと思うが、そういう気持ちはうかがえた?

「そうですね。やっぱり、人ってターニングポイントで一気に強くなると思ってて、ビーはただでさえ強いのに、そのターニングポイントが私とのこのベルトの試合になったから、前の5☆STARのときよりレベルが20くらい上がったみたいな感じです。ヤバいです。アタマも痛い、全部痛いです」

――星輝もV10でひとつのターニングポイントでは?

「そうですね。そっか、ターニングポイントが2人とも重なったんですね。だから私もふだんやらない技とかもやれたのかなあ。お互いにそういうポイントだったのと、私ずっと言ってますけど、強さの先をお互いに出せたからなのかなっていうことと、あと私って結構猪突猛進型だったんですけど、ちょっと最近アタマ使うようになって。それが今日の試合では出せたんじゃないかなって思います」

――ぱんちゃん璃奈との合同練習が生きた?

「そうですね。蹴りの間合いとかですかね。前蹴りとかもやろうかなとは思ってたんですけど、相手があまりにもヒザ、ヒザでくるから、最初たぶんどっちのヒザが強いかとかそんなことどうでもいいとか言ってたけど、結局私ヒザやってたじゃん、みたいな感じだったんで。でも蹴りの間合いとかはすごくスパーリングやったことで思いだしたので、すごいこの試合に活かせたなと思ってます。あとは2月11日のぱんちゃん選手の試合と、私の大阪の試合でお互いに勝ってみたいな、そこさえクリアーすれば、ぱんちゃん選手と祝杯ですよ」

◆スペシャル・シングルマッチ 30分1本勝負

彩羽匠

20分49秒
ランニング・スリー→エビ固め

岩谷麻優

メインは岩谷麻優がディアナのSareeeを迎え撃つ赤いベルトの防衛戦・・・のはずだったが、前日になりSareeeが体調不良を訴え、急性腸炎および感冒による発熱のためドクターストップ、欠場となってしまった。これにより、予定されていたワールド・オブ・スターダム王座戦も中止。元スターダムでMarvelousの彩羽匠が急きょ参戦、ノンタイトルの301本勝負で対戦することになった。両者はMarvelous初の後楽園大会となる18年8・8でシングルマッチをおこない、20分時間切れ引き分けのドロー。まさかのカード変更によるまさかの再会となる。

 両者慎重に握手をかわしゴング。腕の取り合いから岩谷がヘッドスプリングで切り返すが彩羽がヘッドロック。岩谷がロープに振るとロープワークの攻防からグラウンドへ。彩羽が後ろ回し蹴りをぶち込むと岩谷が悶絶。彩羽はワキ固めも岩谷がロープへ。彩羽は右腕をロープにかけてエプロン越しにアームブリーカー。場外で岩谷を担ぎ上げて鉄柱に右肩を叩きつける。彩羽は岩谷をリングに戻し右腕にダブルニードロップ、強烈なミドルキック。彩羽の突進に岩谷がスリングブレイド、低空ドロップキックで場外に追い出す。岩谷は鉄柱越えのプランチャ投下も右肩を押さえて苦悶の表情。コーナーに上がると彩羽も立ち上がる。ともにかわし合い、岩谷のドロップキックがヒット。彩羽が強烈なミドルキック、岩谷は「こいよ!」と受けて立つ構え。彩羽はもう一発ミドルキック。さらにもう一度岩谷が受けて立つ構え。すると彩羽が「オマエがこいよ」と挑発。彩羽はキックの連打で岩谷を倒す。彩羽はフロントネックチャンスリードロップ。岩谷が返すと、彩羽は右肩を攻撃。岩谷はヒザへのドロップキックからサソリ固め狙い。彩羽が切り返し右腕を蹴り上げる。さらにもう一発、右腕へのドロップキックも的確に決める。彩羽は両腕を取ってサブミッション。場外で間合いを取りダメージを和らげようとする岩谷に対し、彩羽はリング中央で余裕の構え。18カウントで岩谷が戻ると彩羽がストンピング連打。バックを取ると強引にぶっこ抜いて旋回しジャーマン。担ぎ上げると岩谷がウラカン狙い。さらに彩羽が切り返してパワーボム。岩谷が返すと彩羽はワキ固め。岩谷はなんとかエスケープに成功。彩羽は「決めるぞ!」とアピールしスワントーンボムを投下。岩谷が返すと、彩羽はランニングスリーの構え。岩谷が丸め込むが2カウント。岩谷がコーナーに上がりダイビングフットスタンプへ。岩谷は再度コーナーに上がるが彩羽がハイキック。彩羽も上がり滞空時間を取っての雪崩式ブレーンバスター。彩羽がミドルキック連打、岩谷が耐えてドラゴンスクリュー。15分経過。岩谷がサソリ固めも彩羽がロープへ到達。岩谷がエルボー連打、彩羽のキックを何度もかいくぐりジャーマン。岩谷はコーナーに上がり、フロッグスプラッシュ。彩羽が返すと、岩谷はムーンサルトプレス。これも彩羽が2カウントでクリアー。岩谷がバックを取りにいく。彩羽がこらえると岩谷はコーナーに乗せてランニングスリー狙い。しかし彩羽が切り返す。岩谷はドドンパを放つが2カウント。岩谷が二段式ドラゴンの構え。彩羽が逃れ右ストレート。岩谷がトラースキック。彩羽がこらえて強烈なエルボー、側頭部へのキック。彩羽は岩谷をパワーボム、シットダウン式でもう一発。引き起こすと岩谷を抱え上げランニングスリー狙い。こんども岩谷が切り返して丸め込む。彩羽はハイキックの連打も岩谷が丸め込む。彩羽がハイキックから抱え上げランニングスリーを決める。これで3カウントが入り、彩羽が岩谷をピンフォールしてみせた。彩羽は本部席で見守る長与千種にランニングスリーを決めたぞとジェスチャー。

岩谷「(弱々しく)後楽園のみなさん、こんばんは…。もっと大きく。こんばんは。ありがとう……。匠、匠…今日、今日こんな形でシングルマッチするとは思わなかったけど、本当に試合、試合してくれてありがとう。本当に、マジでありがとう」

両者握手をかわす。

岩谷「今日、今日…今日はカンバイ? カンパイ? 完敗しました。なので、完敗。すごい負けたから、すごい負けて、今日はでも、急きょこのカード決まったから赤いベルトかけることはできなかったけど、自分、今日負けて、このまま負けっばなしでいることはイヤなので、赤いベルト、挑戦してきてください」

彩羽「麻優さん、まず一つ。こんな形でしたけど、麻優さんと2年ぶりにシングルができて、後楽園のメインでシングルできて本当嬉しかったです。ありがとうございます。そしてもう一つ、ランニングスリーの威力どうでしたか?」

岩谷「やべーわ。マジでやべー。でも、自分まだ伝授してもらって、1週間、経ってないんで、麻優の天才さがあれば越えられると思う。でも、今日挑戦したら匠、すごい重かった。重くて上がらなかった。だから次、闘う前にちゃんと持ち上げて、次こそ投げるんで楽しみにといてください」

彩羽「自分は長与さんにランニングスリー教えてもらえるまで、何年も下積みしました。麻優さん、麻優さんはたた一言で教えてもらいましたよね? ずるいよね! ここは自分が意地でも挙げさせません。赤いベルト、挑戦させてください。よろしくお願いします」

大江戸隊が乱入。

鹿島「おいおいおい、こんばんは。おい、岩谷麻優! オメーいつシングルやるんだよ。おいおいおい。おい誰がカード決めてんだよ。オメーか? ブシロードか? いつやんだよ、おい。おいおいオメー次の後楽園大会でシングルマッチやれよ。オマエら、見たいよな?」

岩谷「あのさ、あのさ、あのさ、すっげー興味ない、オマエのこと」

鹿島「メッチャ興味ある!」

岩谷「アナタの片思い、お疲れさまでした。ありがとう。あのさ、よく試合のあと乱入しようと思ったよね。鹿島沙希、興味ないから」

鹿島「私はメッチャ興味ある。オマエとシングルマッチが決まるまで何回でも来てやる!」

大江戸隊が大挙乱入し岩谷を襲撃、そこに彩羽が仁王立ち。岩谷を守ると場内はタクミコール。

岩谷「彩羽匠、ムチャクチャ、カッコいいね。助けてくれてありがとう。何コレ(彩羽のネックレスが引っかかっている)。磁石、磁石でひっついちゃった。でも、こういう運命なのかもね。ひっつく。今日、負けたけど、組んでも最高に楽しいパートナー。闘ってもすげー楽しいライバル。こんな、こんないい選手、巡り会えてよかったです。たぶん今日で終わりにしたらダメだと思う。自分これから先、匠に勝つという使命あるし、いろいろ2人で、STARSもね。マーベラスさんの後輩もね。みんな、みんなたまには協力してもいいかなって。たまにね、たまにね、たまにね、そんな頻繁にやっても面白くないから、まあでもいつもマイクが長いって怒られるんですよ、自分。ごめんなさい、会社の方、今日は匠が勝ったんで、久しぶりに6年ぶりくらいに締めてもいいんじゃないですか。どうですか? 覚えてる? 覚えてるかな? 今を信じて、明日に輝け、We Are STARDOM」

彩羽「いいですか? その前にわからない人もいるかもしれないですけど、6年前にこのリングおりたんですよ。でも、6年ぶりにやっていいですか!?

STARSがリングへ。

彩羽「じゃあ麻優さんも一緒にお願いします。それでは彩羽匠が締めさせていただきます。いいですか。行くぞー、今を信じて、明日に輝け、We Are STARDOM!」

彩羽のコメント

彩羽「麻優さん、すごくいい選手です。天才なんですよ。あの天才は、もしかしたらどんなに努力しても手に入らないかもしれない。努力に勝る天才なしと言われるかもしれないですけど、それこそ100年に一人の逸材といってもおかしくないぐらいのポテンシャルの高さ。こんな自分が赤いベルトに挑戦していいかわかりませんが、挑戦するからには本気で取りにいきますよ。スターダムおもしろくなりますよね、そしたら。ブシロードさんがついて、一団体だけトップにのし上がろうとしている。そこを引きずり下ろす団体がいてもおもしろいんじゃないですか? 長与さんが仕掛けると言ってます。自分もこういった意味で仕掛けていきたいと思います。本当にベルト取りますよ。麻優さんにはランニングスリーあげられないです」

長与が通りがかる。

長与「どうかな? あげられるかもしれないよ。いい試合だったよ」

彩羽「ありがとうございます。ランニングスリーどうでしたか? 麻優さんに教えるのまだ早かったんじゃないですか?」

長与「いや、あいつ天才だから」

彩羽「でも力がなかったです」

長与「力ないんだけど、あいつ違う入り方できるから。ランニングスリーだけじゃないよ」

彩羽「チクショー」

長与「俺の技は、12種類のスープレックスもあるし」

彩羽「社長! マーベラスの社長は長与千種ですよね?」

長与「でも、本当におもしろかった。組んでもおもしろいと思った。やってもおもしろいと思った、本当に。だから本当に頑張ってね」

彩羽「岩谷麻優の肩もってますよ。やってやりますよ。彩羽匠、仕掛けます」

長与「いい試合だったね」

――次のスターダムの後楽園、3月8日。マーベラスは大会がない。3月24日はシンデレラトーナメント。その日は難しそうだが、3月8日にスターダムから要求があれば、彩羽を挑戦者として出す可能性はある?

長与「それはロッシー小川が要求してきていただければ、全然。でも、鹿島さんも意気込んでるし、どうなのか。ベルトが移動するかどうかもわからないし。あんだけいいものを見せられたら、ただじゃすまないでしょ。ただ、今日総括してみたら叫女たちのチームおもしろかったね。本当にこの団体はすごいよ。クオリティーが高い。だから横並びしたいなっていうところがあるし。あとはコイツ」

長与が星月芽依を呼び寄せる。

長与「コイツをロッシーに売りたい。コイツとAZMちゃんは同じ年だし、あとは顔が似てる。ツインズみたい。あと気が強い。あとハイスピード。これは売りたいなと思います。でも、おもしろい。今日の岩谷麻優のあのやられっぷりのよさは天下一品でしょう。でも、あそこまでやられたら力尽きるのも仕方ない。ランニングスリー決まった。それは仕方ない。ただ、ランニングスリーはあくまで挑発から始まってるわけじゃなくて、たまたまマスクがかぶりたかっただけ。自分がマスクを要請したの。岩谷麻優のマスクがかっこよすぎて、あれを12月8日にかぶりたかっただけ。それを彼女が勘違いしたことからたしかに始まってるんだけど、ただ火をつけたのはたしかだし。でも、技はランニングスリーだけじゃないから。彼女に合う技はいっぱいある。でもあの子は練習しなくてもできる。でも、スターダムのゴールデンルーキーと言われた彩羽匠は叩いてナンボだから。叩いて叩いて叩いて、やっと輝きを増す人間だから。だからある意味、ここは天才を生み出すところだよ。だからアベレージ高いねっていまロッシーにも言ってたんだけど。隣同士で若い時代を返せってお互いに罵り合ってたけどね(笑)。でも、本当にいい試合だった。Sareeeさん、早くコンディションをよくしてもらって。再戦があるのかどうかわからないし、あとは鹿島さんがあれだけいきがって言ったわけだからどうなるかわからないけど。ただ、赤いベルトに挑戦するとなれば、たぶん宝城カイリ戦。横浜ラジアントかなんかかな。宝城カイリのときがたぶん最後だったと思う。それからは赤いベルトには挑戦してないんじゃないかな。だからこれは今日以上に素晴らしい試合になることは間違いない。ただ、きょうもずっとロッシーには言ってるんだけど、若い子たちに、ちょっと違う風でお互いにお願いといってこのへん(星月)を出してるから。だって、顔見たらAZMでしょ。似てない? 足が太いか細いかどっちかだから。あとはハイスピード。スタミナもあるしお互いすごいし。AZMちゃんの方が匠より先輩だし。たくちーんと言われてるとき、不思議な感覚なんだよね。本当に素晴らしい団体。感謝ばかり。だから横並びになりたいだけ。1本よりも2つ、2つよりも3あったらいいなと思うだけ。だからここを目指してるのかもしれないし。ありがとうございました。(星月を)売り込んでおきます。今日素晴らしい試合だった。ありがとうございます」

岩谷のコメント

岩谷「負けました。うーん、負けてめちゃくちゃ悔しいし、ランニングスリー、投げることすらできずに試合が終わってしまったんですけど、本当に背中、お腹、頭、首、腕、もう徹底的に全部やられて、めちゃくちゃボロボロになりました。今回はボロボロになりすぎて最後、立ち上がることができなかったです」

ジャングル叫女が歌いながら接近。

叫女「見てましたよ。素晴らしい負けっぷりでした。こんな負けて輝ける人、岩谷麻優ぐらい。こんなに負けてキラキラしてるのは岩谷麻優ぐらいですよね。2週間前の言葉、覚えてますか?」

岩谷「ちょっとアタマ打ちすぎてよくわからないな」

叫女「大阪、花月のラスト。花月から私がしっかりスリー取って、その隣にいたのが岩谷麻優。そして今日の負けっぷり。スターダムのアイコン、やっぱり岩谷麻優だなって思いました。シングルマッチ、今日の試合を見てどうしてもやりたいと思いました。赤いベルトを懸けてやりましょう。舞台はあります。2月23日、名古屋。岩谷麻優に最大の経緯を表して、過去最高のジャングル叫女、しっかり仕上げておきますので、名古屋で待ってます」

叫女が握手の手を出す。岩谷が応えようとする。

岩谷「まあでも、特に断る理由もないんで。おねが…」

叫女が握手をすかして立ち去る。

岩谷「なかなかウザい登場をして、なかなかウザい去り方をしましたね。うーん、どうなってるんだろう。試合後に大江戸隊、鹿島沙希入ってきて、コメントを出してるときにジャングル入ってきて。まあでもチャンピオンってそういう宿命だと思うし、相手がいるってことはいいことだと思うので。でも、今日のダメージがメチャクチャ大きいので、次、名古屋と言ってましたっけ。2月23日、今月か。まあ(叫女の)地元だからとか関係なく、相手が誰だろうと自分は自分なりに全力出して闘いたいと思います。ジャングルやって、鹿島沙希はいつやるんだろう。あ、ちょっと待って腰が…。本当にダメージがやばいんで、きょうはもうゆっくり休んで次に備えたいと思います。でも、きょう、急きょこのカードが決まったんですけど、相手が匠でよかったなって思いました。次はちゃんと調印式して赤いベルトのタイトルマッチ、防衛戦、キッチリやりたいと思いますので、ジャングル叫女、鹿島沙希、そこをキチンと倒していきたいと思います」

 

 

小川エグゼクティブプロデューサー「急きょ昨日になってSareee選手が欠場と正式に決まって、昨日はそれに一日費やしてしまって。長与千種に連絡したら二つ返事で受けてくれて。そういうことできょうのこのカードになったんですけど。なかなかスターダムはほかの団体と交流してないので、いざというとき、昔の関係というか、長与千種とずっと仕事を一緒にやってて、つかず離れずの関係なんですけど、それがまたなんか知らないけど最近、急接近してきて。それがうまく、結果的にうまく回ったのかな。終わりよければすべてよしじゃないけど。でも、彩羽匠のパワーがすごすぎて、お互いにすごい、うまくてすごい試合をやったかなという感じがしますね。赤いベルトうんぬんよりはウチの方もスケジュールがいろいろ決まっているので、一つ落ち着いてからですね。いますぐっていうわけにはいかないので。タイミングを見計らってやりきるんだったらやりたい。来月やるとか再来月やるという話じゃなくて。でも、3カ月連続北側も開放して。きょうも超満員の観客を集めて、波に乗ってきたのかなっていう。この波を続けていかなきゃいけないし。3月は2回後楽園があるし、大田区体育館も控えているので、うまく波に乗りきっていきたいなと。とりあえずいま当面の目標は4月29日の大田区体育館を目指しているので。そこが上半期の一区切りなのかなという感じがしますね。でも、今回謎の部分もけっこういろいろ。他団体と絡むということはリスクもある。通常、絡まない理由の一つにこういうリスクもあるから絡まないというのもあるし。貸し借りしてたら同じようなものを見せなければいけなくなってしまうし。スターダムというもののプロレスを見せるには、スターダムの中だけでやることが望ましい。でも、匠とかは元スターダムの選手だし、スターダムというものをわかって出場してるから、そういう意義はあったんじゃないですかね。あと、マーベラスは若い子がたくさんいるみたいなので。そういう選手の交流は全然構わないと思うんですけどね。

――Sareeeとの試合はもうない?

「ないと思いますよ。彼女はディアナとの契約が2月いっぱいなので。だからスターダム的には日程がないですね。名古屋でジャングル叫女がやりたいとか言ってると、場所がないですよ。新木場というわけにはいかないから。あと、一度こういうことがあるとなかなか、じゃあ次いきましょうというわけにもいかないし」

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