2020/08/08 試合結果

2020年8月8日 5★STAR GP 2020~開幕戦~

『5★STAR GP 2020~開幕戦~』
8月8日(土)後楽園ホール(観衆445人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

吏南

4分31秒
ハイドレンジア

妃南

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド<2点>

3分1秒
キッちゃんボム→エビ固め

DEATH山さん。<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

AZM<2点>

8分3秒
ミスティカ式腕固め

飯田沙耶<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波<2点>

8分6秒
三角絞め

上谷沙弥<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華<2点>

8分12秒
片羽絞め

渡辺桃<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<2点>

7分46秒
バズソーキック→片エビ固め

刀羅ナツコ<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか<2点>

16分17秒
ランニングパワーボム→体固め

中野たむ<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<2点>

14分31秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

ジャングル叫女<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア<2点>

17分28秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

岩谷麻優<0点>

 

試合詳細レポート

5★STAR GP2020入場式

◆シングルマッチ 15分1本勝負

吏南

4分31秒
ハイドレンジア

妃南

このところ姉妹で組んだり闘ったりしている吏南と妃南がこの日はシングル対決。翌日は3WAYマッチでの姉妹対決も予定されている。連戦の頭を取るのは、吏南か、それとも妃南か?

 ゴングとともに両者が猛ダッシュをかけエルボーの打ち合い。吏南が妃南を押し倒してヘアーホイップ。「もう一発!」とアピールし、ヘアーホイップを放つとコーナーに追い込んで踏みつける。ロープに固定すると背中へのドロップキック。妃南が返すと、吏南はボディースラムの構え。妃南がこらえて反対にボディースラム。妃南は巴投げから腕十字を狙う。しかし吏南がロープへ逃れる。吏南がダッシュすると妃南が動きを読んでドロップキック。大外刈りで倒すが2カウント。妃南が連続で投げを打ち吏南をカバー。吏南が返すと丸め込みへ。妃南が丸め返すがこちらも2カウント。妃南が外道クラッチもギリギリで返される。吏南がジャックナイフで丸め込むが妃南がクリアー。吏南は卍固めを狙うが切り返される。外道クラッチを切り返すと吏南が腕を取ってグラウンドへ。ハイドレンジアを極められた妃南がギブアップし吏南の勝利となった。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド<2点>

3分1秒
キッちゃんボム→エビ固め

DEATH山さん。<0点>

2020年の5☆STAR GPが開幕。ブシロード体制になって初めてのスターダム最強決定シングルリーグ戦でもある。初戦を飾るのはスターライト・キッドとDEATH山さん。どちらもダークホース的存在だが、それを現実のものにするのは初戦の勝者になる可能性が高い。キッドは8・23横浜でのハイスピード王座挑戦が控えているだけに元王者デスヤマは格好の試金石にもなるだろう。開幕戦で勢いをつけ、リーグ戦をかき回すのは、どっちだ?

 キッドが握手を求めるがデスヤマはDEAーTHのポーズ。キッドがロープワークを仕掛けるとデスヤマが両脚を取って丸め込む。キッドがエルボー連打。コーナーにデスヤマが振って突進もキッドが足を出す。キッドはデスヤマにドロップキック。デスヤマが押し倒してセントーン。キッドがコルバタから619を打ち込む。その場飛びムーンサルトプレスも決めるが2カウント。デスヤマがキッドをかいくぐり丸め込み狙い。キッドがはねのけるがデスヤマが丸め込む。デスヤマがバックを取るがキッドが丸め込む。デスヤマが返すとキッちゃんボム。3カウントが入りキッドが1勝を挙げた。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

AZM<2点>

8分3秒
ミスティカ式腕固め

飯田沙耶<0点>

大江戸隊の鹿島沙希が体調不良を訴え欠場。棄権によりSTARSの飯田沙耶が急きょブルースターズにエントリーされることになった。飯田はもちろん初出場。昨年の大会で旋風を巻き起こしたAZMとの対戦で、飯田はAZMの再現を狙うか。また、念願のハイスピード王者になったばかりのAZMにはもうワンランク飛躍するためのリーグ戦でもある。王者として臨む5☆STAR GPは昨年以上の内容と結果が求められるだろう。

 飯田が握手を求めるとAZMがクールに応じる。AZMがバックを取ると飯田も取り返す。腕の取り合いからAZMがヘッドロック。飯田がヘッドシザーズにいくがAZMが脱出。AZMが蹴りを入れてロープに振ると飯田がドロップキック。すぐにAZMがドロップキックのお返し。コーナーに追い込むと飯田の顔面を踏みつける。AZMはサッカーボールキックからカバーも飯田が返す。AZMがロープに追い込み顔面を再び踏みつけていく。リング中央に持っていくとボディースラムの連発。AZMは「そんなもんか?」と挑発。飯田が向かっていくとAZMが蹴り飛ばす。AZMの突進を飯田がかわしてドロップキック。飯田はボディースラムで叩きつけると逆エビ固めへ。AZMがエスケープするが飯田がすぐに中央に戻してみせる。AZMが丸め込むが2カウント。エルボーの打ち合いからAZMが飯田を挑発。AZMはワキ固めに捕らえるが飯田がエスケープ。AZMはコーナーからダイブも飯田がかわして逆水平の乱打。AZMがかわすが飯田がカウンターのチョップ。飯田はコーナーに上がるがAZMが雪崩式狙い。飯田がこらえて雪崩式パワーボム狙い。AZMがこらえるが飯田が足を引いて強引に落とす。飯田がダイブするがAZMが返す。飯田はフィニッシュ狙いでノーザンライト。AZMが返すと飯田は飯田橋を狙う。切り返しの応酬から飯田橋。AZMがギリギリで返すと飯田が突進もAZMがミドルキックから頭部へのキック。飯田が返すとAZMはブレーンバスターの3連発。飯田が返すとAZMはミスティカ式腕固め。飯田がギブアップしAZMの勝利となった。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波<2点>

8分6秒
三角締め

上谷沙弥<0点>

昨年準優勝の小波と初出場の上谷が初戦で対戦。ここまでいくつものチャンスを目の前にしながらあと一歩で及ばなかった小波。それだけに今年こそはの思いは大きいだろう。一方、初出場の上谷はフューチャー・オブ・スターダム王座こそ逃したものの、林下詩美とのコンビで見事ゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取した。舞華の手に渡ったフューチャー王座には8・22横浜であらためて挑戦する。未来のスターダムを自認する上谷がシングル戦線もかき回すのか。シリーズの方向性を左右する試合と言っても過言ではないだろう。

 腕の取り合いから小波がヘッドロック。上谷が抜け出しロープワークで強引に突き飛ばす。上谷のダッシュに小波はミドルキック、ロープに追い込むとスライディングキック。小波がヘッドシザーズを決める上谷が足を伸ばしてロープへ。しかし小波はロープに固定しチンロック。小波をコーナーで上谷の顔面を踏みつける。上谷がエルボーを打つと小波が「こい!こい!」と受けて立つ。小波が突進すると上谷が側転で翻弄してドロップキック。コーナーに追い込むと串刺しニーアタックからドロップキック。小波が返すと、上谷はボディースラムの構え。小波がこらえて腕を取ってワキ固め。逃れた上谷が蹴り脚をキャッチし鎌固めへ。逆片エビ固めに移行するが小波がエスケープ。上谷がボディースラムからコーナーへ。気づいた小波がデッドリードライブ。小波は正面から頭部へのドロップキック。上谷が返すと小波はフロントネックロック。ロープに追い込み後方からニーアタック。ロープに振られた上谷が二段蹴りからニールキックを叩き込む。コーナーに上がるとミサイルキックへ。小波が返すと、オーバーヘッドキックからフィニッシュを宣言しランニングシューティングスター。しかし小波がかわしてスリーパー。小波は強引に後方に投げつけると正面から蹴りをぶち込み三角絞めへ。上谷がギブアップし小波の勝利となった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華<2点>

8分12秒
片羽締め

渡辺桃<0点>

渡辺桃と舞華が初戦で対戦。桃にとって舞華は7・26後楽園では破っているとはいえ、要注意の存在だろう。このところシングル戦線からは遠ざかっている桃だけに、今シリーズは逆転のチャンスでもある。赤いベルトを狙っており、横浜武道館2連戦の初日に岩谷が防衛すれば、2日目に組まれているシングルマッチで挑戦したいという考えもある。桃にとっては5STARGP、横浜武道館2連戦(vsジュリア、vs岩谷)とシングルマッチでの試練とチャンスがつづくのだ。だからこそ、ここで手堅く勝利し波に乗りたいところだろう。一方の舞華はフューチャー・オブ・スターダム王座を獲得し、2冠王。スターダムに正式入団し、決意は固い。ゴッデス王座挑戦も決まっているだけに、元王者の桃は今後を占う意味でも見逃せない。キャリアや経験値で言えば桃が有利と思われるが

 舞華が突進しコーナーの桃をストンピングで連打。リング中央に持っていってもストンピングの連打を続ける。ロープに追い込むとショルダータックル。コーナーに振られた桃がドロップキックもかわされてしまう。舞華は腕を取ってマットに叩きつけるとボディースラムの3連発で桃からの反撃を許さない。舞華は桃を立ち上げるとコーナーに追い込んでストンピング連打から顔面を踏みつける。コーナーに振られた桃がようやくミサイルキック。「調子に乗るな!」とキックの連打。走り込んでからも打ち込んでストンピング連打のお返し。桃はブレーンバスター。舞華が返すと桃はカウンターのドロップキック、PK。桃はチキンウイングフェースロックへ。舞華がエスケープするが桃が絞め続ける。桃はコーナーから蒼魔刀。舞華が返すと、桃はフィニッシュを宣言してBドライバー狙い。舞華が切り返すが桃が顔面蹴り。あらためてフィニッシュを宣言しコーナーから蒼魔刀狙い。舞華がかわして一本背負い。柔道殺法の連発からロックボトム。桃が返すと、舞華がフィニッシュ宣言。コーナーに上がると桃の首を取って宙吊りにしてみせる。スプラッシュを見舞うとブレーンバスターで叩きつける。しかし桃が肩を上げる。舞華がスリーパーも桃がエスケープ。舞華の突進に桃がハイキック。舞華がバックにまわりスリーパー。胴締めにもっていくと桃がなんとか立ち上がる。舞華が強引に倒して絞め続ける。桃がギブアップし舞華が初戦を勝利で飾った。

 

舞華のコメント

――初戦を勝利で飾って。

「いやあ、こないだ負けてるんで、連敗なんてしてられるわけがないでしょ。それに、22日、23日、このフューチャーのベルト、そして林下詩美、上谷沙弥が持ってるゴッデスのベルト挑戦するからには、こんなところで負けてられないんですよ」

――こんなところでと言うが、相手は元ワールド王者の桃。

「なんか、以前、渡辺桃のSNSで岩谷麻優しか興味がないと言ってましたけど、そんなねえ、ひとつだけ見てるような女には負けてられないんですよ。いろんな、こっちはいろんなものを見てきているので」

――そのなかには5☆STAR GPも入っている?

「そう、もちろん」

――初めてのシングルのリーグ戦はどう?

「DDMのメンバーとも闘うわけですが、DDMは仲良しこよしのユニットじゃないので、緩めば噛みつかれるし、超えられるし。そうやって今までも切磋琢磨してきたので、こういう場がないと闘えないので、すごくいい経験だなと思います」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<2点>

7分46秒
バズソーキック→片エビ固め

刀羅ナツコ<0点>

ドンナ・デル・モンドの朱里と大江戸隊の刀羅ナツコが激突。大江戸隊は鹿島沙希が欠場で、ユニット唯一の5☆STAR GP出場となってしまった。大江戸隊の威信に賭けて決勝進出は至上命令だ。対する朱里は岩谷麻優の保持するワールド・オブ・スターダム王座挑戦も決まっているだけに、負けられないシングルマッチがつづく。と同時に、朱里本来の実力が披露される可能性も高そうだ。ナツコが朱里の打撃を反則でかいくぐる。そんな闘いが展開されそうだが、果たして結末は?

 ナツコが突進しロープに追い込むが朱里がかわして場外に落とすとニーアタック。ナツコがフェンスに叩きつけ鉄柱に頭部を突き当てる。フェンスにも叩きつけるとリング内に戻す。ナツコがコーナーに追い込んでエルボーアタック、キャノンボール。朱里が返すと、ナツコが顔面ウォッシュを連打。バックフリップから押さえ込むが朱里が肩を上げる。朱里がカウンターでニーアタック、DDT。ナツコが返すと朱里と打撃戦。朱里がミドルの連打で追い込み串刺しニーアタックからフロントネックチャンスリー。返したナツコに朱里は逆片エビ固め。ナツコがエスケープすると朱里とエルボーの打ち合い。朱里のミドルをブロックしナツコが押し倒す。朱里が返すとナツコは昇天。返した朱里にナツコはフロッグスプラッシュも2カウント止まり。ナツコはレフェリーに詰め寄り抗議。脚にチェーンを巻き付けダイビングギロチンを投下。しかし朱里がかわしてニーアタック。ナツコが返すと朱里はフィニッシュを宣言し突進。ナツコがカウンターのラリアット。返した朱里がカウンターのハイキック。朱里はフィニッシュを宣言し顔面を蹴り上げるとバズソーキック。3カウントが入り朱里が白星発進となった。

 

朱里のコメント

「5★STAR GP、初戦勝利しました。シングルマッチ、刀羅ナツコ、面白いですね。もっともっともっと対戦したい。でも、とりあえず5★STAR GP、絶対優勝します。そして、一人ひとり存分に感じて、楽しみながら自分優勝して、吸収して、どんどんレベルアップしたいと思います」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか<2点>

16分17秒
ランニングパワーボム→体固め

中野たむ<0点>

どちらもアクトレスガールズ出身の中野たむとひめかが公式戦で対戦。ジュリアに敗れ白いベルト奪取に失敗も、横浜武道館での再戦が決定した中野。だからこそDDMのひめかに負けるわけにはいかないだろう。しかしひめかにはこの5☆STAR GPが飛躍への大きなチャンスでもある。体格差なら圧倒的にひめかが有利。そんな状況で負けられない中野がどのようにしてひめかを攻略するのか。楽しみな一騎打ちだ。

 中野から手を差し出すとひめかが歩を進めて握手をかわす。ロックアップでの力比べでひめかが押し込む。ひめかがブレイクし仁王立ち。中野は足を取ってグラウンドへ持っていく。中野はネックロックもひめかが切り返し腕を取るとヘッドロックへ。グラウンドで締め上げると中野はヘッドシザーズ。ひめかが脱出すると中野がサッカーボールキック。正面からの蹴りをひめかが受け止めて抱え上げると後方に叩きつける。ひめかはボディースラムからキャメルクラッチ。これをほどくと背中にフットスタンプ。さらに逆片エビ固めに決め締め上げる。中野はロープに到達。中野がエルボーもひめかが受けて立つ。ひめかはショルダータックルで吹っ飛ばすが中野が返す。ひめかは中野をコーナーに叩きつける。中野がダイビングボディーアタックから串刺しエルボーアタック、カカト落とし。ひめかが返すと、中野はバックを取る。ひめかが切り返すが中野が飛びつき腕十字。ひめかがブロックし防御。これを持ち上げるが中野が絞め続ける。ひめかがロープに逃れる。ひめかがショルダータックルの連打から逆エビ固め狙い。中野が必死にロープへ手を伸ばす。引き戻したひめかが逆エビ固め。中野がエスケープすると、ひめかは背中へのニーアタック。中野が返すと、ひめかがアルゼンチンバックブリーカーでギブアップを迫る。これを解くと10分経過。中野がローキックも、ひめかがエルボー。中野が背中を蹴り上げると、ひめかが再びエルボー。中野の蹴りとひめかのエルボーが交互に放たれる。中野が突進するとひめかがラリアット。ひめかの突進に中野が回し蹴り。両者ダウン。中野がコーナーに上がるがひめかが下からエルボー連打、抱え上げるとパワーボム狙い。かわした中野がトラースキック。中野はコーナーからディスティニーハンマー。ひめかが返すと、中野はタイガー狙い。中野はスピンキックから突進もカウンターでジャンピングニーアタックを食らう。ひめかはフィニッシュを宣言しランニングパワーボム狙い。中野が切り返してスピンキック。中野がバイオレットシューティングを決めカバーするがひめかが返す。中野がタイガースープレックスも形が崩れてブリッジにいけず。中野が引き起こしてエルボー連打。中野がバイオレットシューティング狙いで突進するがひめかがかわしてショルダータックル。15分経過。ひめかがラリアット、ショルダータックル。ひめかはフィニッシュをアピールしパワーボム狙い。中野がショルダースルーに切り返すがひめかが背後からラリアット。コーナーに乗せるとランニングパワーボムへ。3カウントが入り、ひめかが中野を破った。

 

ひめかのコメント

――初戦を勝利で飾って。

「中野たむは、同じ道を自分と歩んできた者同士と言ったんですけど、経験的には全然中野たむの方があるなっていうのがすごく今日のリングで感じました」

――アクトレスガールズでは。

「ちょうどすれ違いでまったく接点はなかった」

――それでも意識はした?

「そうですね。元アイドル、前いた団体が一緒というのは意識したくなくても意識せざるを得ない相手だなって思います」

――初めてであろうシングルの連戦がつづくが。

「そうですね。まず、爪痕を残すよりも結果を残したい。その前にケガをしたら元も子もないので体調第一に考えて、自分の出せる力を全部、一試合一試合に出していきたいと思います」

――明日はジュリアと同門対決、しかもメイン。

「そうですね。ジュリアとシングルしたことが一回もなくて、同じユニットとして、楽しみでもあり、あっちは白のベルト、シングルのベルトを持っているので、ちょっとは怖くもあるんですけど、まあ、大きさを活かして白いベルトを持ったジュリアに勝てたら自分もスターダムのベルト戦線に上がれるのではないかなって思います」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<2点>

14分31秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

ジャングル叫女<0点>

林下詩美のデビュー戦以来、なにかと因縁のある詩美とジャングル叫女が今年も開幕戦で顔を合わせる。昨年の開幕戦では詩美が叫女を破り、翌日には復帰後シングル負けなしの星輝ありさに初めて土をつけた。開幕2連勝のスタートダッシュを切ったのだが、練習中の右手の小指を骨折し途中リタイア。叫女もジェイミー・ヘイター戦で右肩を脱臼し完走することができなかった。一昨年デビュー直後の準優勝に、いまだシングル無冠の叫女。そんな2人にとって今年の5☆STAR GPはリベンジの舞台でもある。どちらも優勝候補に挙げられるだけに、注目の一戦だ。

 ロックアップで組み合いまずは詩美がロープに追い込む。叫女が反転しコーナーへもっていく。叫女が突進すると、双方がかわし合い。叫女がヘッドロックに取り詩美がロープに振るとショルダータックルをぶつけ合う。打ち勝ったのは詩美。叫女がすぐに立ち上がり睨み合い。エルボーの応酬から詩美が崩れ落ちる。詩美が連打でお返しし突進すると叫女がショルダータックル。叫女がコーナーに振って串刺しボディーアタックからドロップキック。ラリアットで場外に送り出すと、エプロンに出るが脚にラリアットを食らう。詩美はリングサイドでアルゼンチン、場外フェンスに叩きつける。叫女がフェンスに叩きつけてお返し。叫女は場外でパワーボム、エプロンに叩きつける。18カウントでカムバックさせると叫女はボディースラム、ランニングボディープレス、バックフリップ、逆片エビ固め。詩美はロープエスケープに成功。叫女は背中へのストンピングを連打。コーナーに振ると突っ込んできた詩美にショルダータックル。もう一発狙うが詩美がドロップキックをカウンターで放つ。詩美がコーナーに振って串刺しエルボーアタック、後頭部へドロップキック。叫女が返すと詩美はスリーパー。叫女がエスケープを狙うが詩美が逆落としでマットに叩きつけて胴締めスリーパー。叫女が立ち上がり後方に叩きつけ脱出。叫女が低空ラリアットも詩美がかわしてドロップキック。詩美はコーナーに上がるが叫女が追いついて雪崩式パワースラムの構え。詩美が阻止してエルボー。コーナー上でエルボーの打ち合い。詩美は「落とすぞ!」とアピールし持ち上げる。叫女が阻止してエルボーから雪崩式パワースラムを敢行。10分経過。叫女が串刺しラリアット、コーナーに乗せジャングルバスターへ。しかし詩美が阻止。そこへ叫女がラリアット、ボディースラム。コーナーに上がるとダイビングボディープレス。しかし詩美が2カウントでクリアーする。叫女はハンマースローパワーボムを決めるが詩美の肩が上がる。叫女は詩美を立ち上げてラリアット。詩美がかわしてSTO。両者ダウン。叫女が立ち上がりエルボー。詩美がブロックしバックを取る。叫女がエルボースマッシュから突進も詩美がキャッチしコウモリ吊り。そこから叩きつけカバーするが叫女が返す。詩美は叫女を引き起こしアルゼンチン。叫女がレフェリーの腕をつかむが詩美が旋回させて叩きつける。叫女が返すと、詩美はジャーマンへ。もう一発放つと、さらにもう一発ジャーマン。これで3カウントが入り、詩美が白星発進。

 

詩美のコメント

詩美「疲れた…。疲れた…。ジャングル叫女、今日でシングル4回目かな。デビュー戦、引き分け。5☆STAR1年目、引き分け。5☆STAR2年目、レフェリーストップ。そして今日、4回目、3カウント取って私の勝ち。ついに、ジャングル叫女から勝ちましたよ。こんなボロボロだけどさ、勝ったのは私だから。今年の最高の5☆STARスタート切ってるから。いつもいつもスタートばっかりだから、今年こそ最後まで輝き続けて、この5☆STAR、もっとも輝く選手になりたいと思います」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア<2点>

17分28秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

岩谷麻優<0点>

開幕戦でいきなり赤と白の王者が激突する。ワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優はジャングル叫女に防衛、ジュリアは中野たむとの王座決定戦でワンダー・オブ・スターダム王者になったばかり。王者としてのキャリアは対照的で、レスラーのタイプとしても対照的な両者。今年の公式戦はこれまでの15分から20分1本勝負に変更された。時間切れドローの可能性は例年に比べれば低くなったが、いきなりの天王山とも言える初の一騎打ちで決着はつくのか。どちらが勝っても“事件”となる大一番で、どちらも防衛戦が横浜2連戦で控えている(8・22赤=岩谷vs朱里、8・23白=ジュリアvs中野)。岩谷vsジュリアの赤白王者対決は最初で最後か、それとも…。

 岩谷の方から握手を求めると、ジュリアが応じると見せかけて手を引いてしまう。視殺戦から慎重に手四つへ。ジュリアがサッとバックまわると岩谷が取り返す。ジュリアは足をかけてグラウンドに持っていくとボディーシザーズ。岩谷がヒザにエルボーを突き立て切り返すとヘッドロックへ。ジュリアがヘッドシザーズにいくと岩谷がすぐに脱出。ジュリアが腕を取ると岩谷が取り返す。ジュリアがヘッドロック、岩谷はロープに振ると見せかけてヘッドロック。ジュリアが抜け出すと岩谷が張り手。岩谷はサッカーボールキックを打ち込みボディースラム。ジュリアが返すと、岩谷がストンピング連打から低空ドロップキック。ジュリアが返すとエプロン際の岩谷にネックブリーカー。ジュリアはグラウンドでサブミッション。岩谷がエスケープすると岩谷は場外で間合いを取る。岩谷が戻るとジュリアがストンピング。ジュリアが挑発し岩谷がエルボー連打。ジュリアはビッグブーツ。右腕を取られた岩谷だがロープに逃れる。ジュリアは「アイコン、どうした?」と挑発。「スターダムのアイコンはこんなもんかよ?」。ジュリアがロープに走ると岩谷がスリングブレイド。ジュリアのビッグブーツをかわしてドロップキック。ノーザンライトはジュリアがクリアー。岩谷がバックを取るとジュリアがかわして突進。飛びついたジュリアが卍固め、グラウンドでも絞め続ける。ジュリアがビッグブーツを顔面に打ち込み、コーナーからミサイルキック投下。岩谷が返すと、ブレーンバスターを切り返しトラースキック。ジュリアがビッグブーツ、岩谷がトラースキック。ジュリアが再度ビッグブーツ、岩谷がトラースキック。ジュリアが連打すると岩谷はカウンターでトラースキック、ジャーマンへ。10分経過。岩谷がコーナーに上がるとジュリアも上がってヘッドバット。岩谷もヘッドバット、ジュリアはもう一発。さらにヘッドバットの乱れ打ちから雪崩式ブレーンバスターを敢行。岩谷が返すと、ジュリアはグロリアス狙い。岩谷がこらえてツームストーンパイルドライバーを決める。両者ダウンから張り手を打ち合う。両者立ち上がってもエルボーの応酬。岩谷がハイキックから飛びついてドドンパ。ジュリアが返すとコーナーに乗せてランニングスリーを放つ。岩谷はカバーにいかずコーナーからフロッグスプラッシュ。ジュリアが返すとタイガーを決める。しかしジュリアがクリアーに成功。岩谷はムーンサルトプレスにいくがジュリアがかわして15分経過。ジュリアが顔面に二段蹴り。両者ダウン。岩谷がバックを取るが、ジュリアがバックドロップに切り返す。ジュリアが滞空時間を取ってファルコンアロー。岩谷が返すと、ジュリアは腕固め。岩谷はなんとかロープに逃れる。残り3分。ジュリアがパイルドライバーからグロリアスドライバーで叩きつけると3カウント。白いベルトの王者ジュリアが赤いベルトの王者・岩谷から勝利し、5☆STAR GP白星発進となった。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君! スターダムのアイコン、岩谷麻優に勝ってしまいました。幸先のいいスタートだと思います。ドンナ・デル・モンドのみんなリングに上がってきてください。今日は、今日は、全員、ドンナ・デル・モンド全員が勝利という結果に収まりました。これからも私たちドンナ・デル・モンドが全勝で、このトーナメントを終えたいと思っております、ハイ」

朱里「ハイ、ハイ。全勝は無理でしょ。だって闘うじゃん。誰か負けちゃう。全勝は無理ですよね、みなさん。大丈夫? 大丈夫? 大丈夫?」

ジュリア「そうか…。そうだ、全勝は無理か。誰かが負けちまうかもしれない。明日は…ウフフ」

ひめか「明日、負けちまうのはオマエの方だよ。明日、よろしく」

ジュリア「というわけで幸先のいいスタートということで、明日も、その次も、ドンナ・デル・モンドが全勝でいこうと思っているので…」

朱里「全勝は無理だよ」

ジュリア「朱里、舞華、ひめか、ジュリアの 世界に輝く女たちドンナ・デル・モンド、みんなこのリーグ戦、楽しみに見とけよ! わかったか!? アリーベデルチ、またな!」

ジュリアのコメント

「あー、たまんねえ。このリーグ戦、幸先のいいスタートなんじゃないでしょうか。岩谷麻優とはほとんど触れたことがないからどうなるかと思ったけど、ちょっと勢いが足りないんじゃないかな、アイコンさん。赤いベルト、朱里が次挑戦するわけで、もちろん取るでしょう。今日、岩谷麻優に勝ったということは、朱里がチャンピオンになったらこのベルトと赤いベルトを懸けて2冠戦を私はやりたいと思っています。そして明日はひめか。仲間だからってね、いつなにが起きるのかがわからないプロレスのリングの上。あのデカいひめかをどうやっておいしく調理しようか、いまから楽しみで仕方ないです。ジュリアはこれからも無敗、全勝で、このリーグ戦もジュリアが優勝しますんで、アリーベデルチ、またな」

 

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