2020/07/26 試合結果

2020年7月26日 STARDOM CINDERELLA SUMMER IN TOKYO

『STARDOM CINDERELLA SUMMER IN TOKYO』
7月26日(日)後楽園ホール(観衆483人=札止め/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

鹿島沙希

4分15秒
マイエンブレム→片エビ固め

妃南

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○刀羅ナツコ

7分12秒
フロッグスプラッシュ→片エビ固め

吏南●

夏すみれ

DEATH山さん。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

渡辺桃

10分39秒
ダイビング蒼魔刀→エビ固め

舞華

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○朱里

13分21秒
バズソーキック→片エビ固め

岩谷麻優

ひめか

飯田沙耶●

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

7分10秒
あずみ寿司

<挑戦者>

AZM

スターライト・キッド

※第18代王者の里歩が2度目の防衛に失敗。AZMが第19代王者となる

◆ゴッデス・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負

○林下詩美

14分28秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

ジャングル叫女

上谷沙弥

小波●

※第18代ゴッデス・オブ・スターダム王者組は林下詩美&上谷沙弥

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負

ジュリア

28分27秒
レフェリーストップ

中野たむ

※第14代ワンダー・オブ・スターダム王者はジュリア

 

 

試合詳細レポート

星野唯月が引退、羽南&ルアカが復帰へ

試合前に星野唯月、羽南、ルアカの3選手がリング上へ。体調不良により欠場していた星野唯月が選手活動の終了、羽南&ルアカの8・2223横浜武道館での復帰を目指していることが発表された。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

鹿島沙希

4分15秒
マイエンブレム→片エビ固め

妃南

 このところ吏南との双子姉妹対決をおこなってきた妃南が大江戸隊の鹿島沙希に挑むオープニングマッチ。ヒール攻撃をかいくぐり勝機をつかむことができるのか。

 クイーンズクエスト林下詩美の先導で妃南が入場。両者とも握手の意志はなく試合開始。ゴングとともに妃南がエルボーで突っかかっていくが、鹿島はビッグブーツを放ち「威勢のいいガキだなあ」と言い放つ。コーナーに追い込み踏みつけると「さっきの威勢はどこいった?」と挑発。さらにリング中央でサブミッション。これを解くと片足でカバーする。妃南が返すと鹿島は「やり返せよ」と引き起こす。妃南はエルボー連打で向かっていくがビッグブーツ一発で吹っ飛ばされる。鹿島は顔を踏みつぶしてからエルボー連打。妃南が丸め込むも鹿島がビッグブーツ。鹿島の突進に妃南は一本背負い。鹿島が返すと妃南はボディースラムの構え。妃南が投げを打ち、あらためてボディースラムで叩きつける。鹿島が返すと、妃南はエルボー連打。エプロンに出た鹿島が追ってきた妃南を蹴り上げる。妃南は外道クラッチも2カウント。返された妃南がエルボー連打、鹿島はダブルアーム式フェースバスター。フィニッシュを宣言するが丸め込まれる。返した鹿島がビッグブーツからマイエンブレム。妃南が返せず鹿島が3カウントを奪った。

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○刀羅ナツコ

7分12秒
フロッグスプラッシュ→片エビ固め

吏南●

夏すみれ

DEATH山さん。

TCSvs大江戸隊のタッグマッチ。TCSはDEATH山さん。と吏南、大江戸隊は刀羅ナツコと夏が試合に挑む。

  レフェリーがナツコのチェーンをチェックするが、ナツコはクレームをつける。TCSはデース!のポーズで団結。先発はデスヤマとナツコ。いつものようにデスヤマが四方にポーズを取っていると案の定大江戸隊に襲われる。ダブル攻撃を宣言するデスヤマだが大江戸隊が離さない。ナツコが控えの吏南に向かっていくと背後からデスヤマが丸め込む。リングインした吏南にナツコがヘアーホイップ。ロープに追い込むと顔面ウォッシュの洗礼を浴びせる。替わった夏は控えのデスヤマを落としてから吏南の顔面を踏みつける。コーナーに追い込むとブロンコバスター。吏南が「なめんな!」とエルボーの乱打で向かっていく。ボディースラムを狙うが夏がこらえてニー、ビッグブーツ。しかし吏南が「なめんな!」とボディースラム。替わったデスヤマがコーナーへ突進。そのたびに夏のビッグブーツを食らってしまう。夏がビッグブーツをもう一発放つがデスヤマがダブルチョップ。夏はダブルアームの構えもデスヤマが回避。しかし背後からナツコがバケツで殴打。ナツコはデスヤマに突進。かわしたデスヤマが吏南に託す。吏南はドロップキックをナツコに3連打。ナツコが受けて立つと、吏南はかいくぐってからのドロップキックで倒してみせる。ナツコは首をつかんでフォールを返す。ナツコが吏南を持ち上げるが丸め込まれる。吏南は逆さ押さえ込みからジャックナイフ。ナツコが返すと吏南は卍固めを極める。ハイドレンジアにもっていくが夏がカット。デスヤマと吏南が合体するが夏がネックブリーカー。ナツコが吏南にカミカゼ、フロッグスプラッシュ。これで3カウントが入り、ナツコが吏南からフォール勝ちを奪った。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

渡辺桃

10分39秒
ダイビング蒼魔刀→エビ固め

舞華

試合前に記者会見がおこなわれ、アーティスト・オブ・スターダム&フューチャー・オブ・スターダム王者の舞華がJUST TAP OUTを退団、8月1日付でスターダムに入団、所属選手となることが発表された。そしてこの日は渡辺桃とのシングルマッチ。7・24名古屋ではクイーンズクエストとドンナ・デル・モンドが8人タッグマッチで全面対決、今大会を見据え桃と舞華はバチバチの火花を散らした。スターダム入団が決定した舞華の闘いが注目される。

 ロックアップで組み合い、力比べ。舞華がバックを取るが桃が取り返す。桃はヘッドロックからネックロック。舞華が切り返すが再び桃が首を取る。舞華が上になりヘッドロックも、桃がヘッドシザーズに切り返す。脱出した舞華に桃が蹴りかかる。桃は「なめんな、クソ新人!」と叫んでボディースラム、舞華の顔面を蹴り飛ばしていく。サッカーボールキックを打ち込むと舞華が悶絶。もう一発撃ち込んでカバー。舞華が返すと、桃がストンピング連打で挑発。舞華が立ち上がりエルボー連打。桃が「こいや!」と受けて立ち、エルボーの打ち合いに。正面からの蹴りを舞華がつかんでヒザへのドロップキック。右ヒザを取ると持ち上げてマットに何度も叩きつけていく。ロープ際に追い込むと顔面へのビッグブーツ。再びヒザを取ってアキレス腱固めへ。さらにロープにかけて絞り上げてから蹴り上げる。コーナーに振って突進すると桃がかわす。舞華が突進すると桃はドロップキック。串刺しで連打するとブレーンバスター。舞華が返すと桃はBドライバーの構え。舞華が抜け出すが桃はカウンターのミドルからミサイルキック。舞華が返すと桃はフィニッシュを予告しコーナーへ。しかし舞華がデッドリードライブで落として一本背負いの連続からロックボトム。桃が返すと、舞華がワキ固め。桃のキックを舞華がキャッチしヒールホールドからスリーパーへ移行。桃がエスケープすると舞華が突進。桃が止めて蒼魔刀へ。舞華が返すと桃はダイビング式の蒼魔刀。これで3カウントが入り、桃の勝利となった。

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○朱里

13分21秒
バズソーキック→片エビ固め

岩谷麻優

ひめか

飯田沙耶●

STARSvsドンナ・デル・モンドのタッグ対決。STARSは岩谷麻優&飯田沙耶、DDMは朱里&ひめかの布陣で臨む。試合前、ひめかが7月1日からスターダム所属選手になっていたことが明らかになった。発表を受けあらためて気合いが入るであろうこの試合、赤いベルトの王者・岩谷にどんな闘いを挑むのか、朱里も含めてビッグカードになる可能性もあるだけに期待される。

 両軍が歩み寄り、握手をかわす。ひめかは小さな飯田の頭をちょこんと叩く。先発は岩谷と朱里。朱里のローキックで岩谷が崩れ落ちる。岩谷はすぐにローで威嚇しグラウンドへ。首の取り合いから岩谷がグラウンドへもっていく。朱里が立ち上がるとお互いがパートナーにタッチ。飯田が手を挙げてひめかを誘う。ひめかは手四つでの力比べにもっていき、飯田を倒す。ひめかはヘッドロックで締め上げるが飯田が切り返してヘッドロック。ひめかが持ち上げロープに振るとショルダータックル。飯田が突進するとひめかが受けて立つ。ひめかがショルダータックルで倒すと朱里と合体ブレーンバスター。飯田が返すと、自軍コーナーに叩きつける。朱里が飯田にサッカーボールキック。ロープに固定するとひめかも加勢。ひめかが入り、飯田に高々とボディ-スラム。逆エビ固めに入ると朱里が岩谷のカットを阻止。飯田はなんとか自力でロープへ。飯田が向かっていくとひめかがビッグブーツ。飯田はドロップキックからショルダータックルでひめかをなぎ倒す。岩谷がひめかを「ありた」と間違えながらも持ち上げようとするがこらえられる。ひめかは「ありたじゃねえ」とビッグブーツ。しかし岩谷は2人まとめてドロップキック。ひめかが串刺しショルダータックル。入ってきた飯田もまとめてコーナーに追い込むとアルゼンチンバックブリーカーで持ち上げる。しかし体勢が崩れて崩落。ひめかはあらためて岩谷にラリアット。1回転した岩谷だが2カウントで返す。朱里がミドルの連打から串刺しニー、フロントネックチャンスリー。岩谷が返すと、エルボーの打ち合い。岩谷が乱打し突進するが朱里がニー。岩谷はカウンターのドロップキック。飯田を呼び込みダブルでのチョップを打っていく。岩谷が顔面ドロップキック、飯田がノーザンライト、岩谷がフロッグスプラッシュでたたみかけるが2カウントどまり。岩谷は朱里のバックにまわりドラゴン狙い。朱里と岩谷がハイキックを打ち合う。ジャーマンも出し合い、ハイキックが交錯。10分経過。両者ダウンから岩谷が飯田に託す。飯田が朱里へミサイルキック。左右のエルボー連打から飯田がボディースラム。朱里が返すと、ひめかがカットしバックフリップ。朱里がランニングニーを決めるが飯田が肩を上げる。朱里は腕固めも岩谷がカット。飯田がフットスタンプからノーザン狙い。朱里がカットし山折りへ。しかし岩谷のカットが間に合う。朱里のキックをかわして飯田が丸め込みの連続。飯田橋にいくがひめかがカット。朱里がカウンターのハイキックからバズソーキック。飯田が返せず朱里が3カウントをゲットした。

朱里「(退場しようとする岩谷組に)ちょっと待て。私がマイクを持ったということはどういうことかわかるかな? 岩谷麻優、オマエの持ってる、その赤いベルト、挑戦させてくれないかな? 私はこのスターダムに上がってる大きな理由、それはその赤いベルトを取ること。チャンスは自分でつかんでやる」

岩谷「後楽園のみなさんこんばんはー! 赤いベルト挑戦者、待ってました。待ってた。挑戦者、防衛戦。でも、アナタですか。強敵ですね。でも、やりがいあります。8月の横浜武道館、ぜひ、赤いベルト懸けてシングルマッチやりましょう。岩谷麻優はドMなのでボコボコにしてください。アナタが麻優をボコボコにしてくれたら、もっと本領発揮できちゃうんで、最後にリングに立っているのは岩谷麻優です。じゃあ、8月よろしくお願いします」

2人は握手。岩谷はその腕に赤いベルトをかけた。

 

朱里のコメント

「今日、2対2で試合して、岩谷麻優と当たれるっていうことをものすごく楽しみにしてました。もちろん赤いベルト、言ってなかったんですけど、ずっと狙ってたんで。スターダムに上がる大きな理由、それはあの赤いベルトを自分が手に入れること。そして、自分がこのスターダムの中心になってかき回すこと。それが自分の目的でもあるので。次のタイトルマッチ、決まっちゃったんで、自分は必ずこの腰に巻きたいと思います。ものすごい楽しみです。岩谷麻優とやることによってすごい試合になるんじゃないかなって。お客さんも、ものすごく興奮する試合になるんじゃないかと想像してます」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<挑戦者>

7分10秒
あずみ寿司

<挑戦者>

AZM

スターライト・キッド

※第18代王者の里歩が2度目の防衛に失敗。AZMが第19代王者となる

ハイスピード王座戦が久々の開催。AZMの提案により次期挑戦者決定リーグ戦がおこなわれていたが、新型コロナウイルスの影響もあり尻切れトンボに。リーグ戦での挑戦者は決まらなかったが、今回、ベルトの最短距離にいるであろうスターライト・キッドとAZMが3WAYで挑戦することになった。王者・里歩にとっても仕切り直しのタイトルマッチ。ずっとベルトを狙っていた挑戦者2人と一発でタイトルを取った里歩。スピーディーな展開の末に待つものは?

 3人がクリーンに握手をかわしゴング。キッドが2人にクロスボディーアタック。AZMが飛びつくが返したキッドに里歩が押さえ込む。里歩とキッドが共闘しAZMをロープに追い込むと合体のニーアタック。里歩がカバーもAZMが返す。キッドが里歩とエルボーの打ち合い。里歩がキッドにドロップキック、ブレーンバスター。コーナーでキッドが串刺し攻撃を2人から浴びる。キッドが2人をかいくぐり里歩へのドロップキック。AZMが腕を取ってまとめてのコルバタからドロップキック。里歩を捕まえるとアームホイップから腕を取る。里歩がエスケープすると、AZMが突進。エプロンから丸め込んでみせるがキッドが割り込みジャックナイフ。AZMが突進すると里歩がかわして619。しかしAZMがキャッチ。そこへキッドが619。2人まとめてその場飛びムーンサルト。AZMがハイキックもキッドが飛びつく。AZMは里歩へハイキック。里歩はAZMにニーアタック。3人がダウンとなるが、9カウントで立ち上がりエルボー合戦。里歩が突進するとキッドがカット、AZMが飛びついてワキ固め。キッドが逃れるとAZMがコーナーへ。里歩がAZMとともにコーナー上へ。里歩とAZMはダブルのダイビングフットスタンプをキッドへ。里歩が蒼魔刀もキッドがかわしてドロップキック。AZMがダイビングフットスタンプを里歩へ。AZMが飛ぶとキッドが足を出す。キッドは里歩にキッちゃんボムから丸め込む。AZMがカットしキッドと丸め込みの応酬。AZMがキッドを押さえて丸め込むと3カウント。AZMがキッドからのフォールで待望のハイスピード王座を奪取した。里歩は負けずして王座陥落…。AZMがキッドにベルトを誇示するとキッドは張り手。AZM「ハイスピード取ったぞ! でも、でも、私はこのベルトでまだ満足していないんですよ。ハイスピードでスターダムのオンリーワンになるために、他のベルトもね、狙っていくんで、私から目を離すなよ」

AZMのコメント

「ハイスピード、キャリア7年目にしてやっと取れましたよ。いままでね、学生だからとか気を使っていた部分もあるんですけど、これからスターダムのオンリーワンになるために、いろんなベルトを私が挑戦してトップに立ちます」

◆ゴッデス・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負

○林下詩美

14分28秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

ジャングル叫女

上谷沙弥

小波●

※第18代ゴッデス・オブ・スターダム王者組は林下詩美&上谷沙弥

 ビー・プレストリー&ジェイミー・ヘイター組が保持していたゴッデス・オブ・スターダム王座だが、新型コロナウイルス感染拡大の世界的影響により来日できず。本人たちは納得していないだろうが王座返上、空位となってしまった。そこであらためて王座決定戦が組まれることになり、プレストリー組への挑戦を表明していた林下詩美&上谷沙弥組と元王者のジャングル叫女&小波組によって争われることに。7・24名古屋で赤いベルト取りに失敗した叫女は、小波とともに今回の王座決定戦を疑問視。とはいえ、決まったからには全力で王座奪回を目指してくるだろう。相手が新人の上谷だけになおさらだ。上谷のアピールにより結成された詩美とのタッグ。上谷はQQの期待に応え、ユニットにベルトをもたらすことができるのか?

 上谷が先発を買って出て詩美を下げる。上谷vs叫女で試合がスタート。叫女が腕を取ると上谷が切り返す。上谷が側転から腕を取りバックにまわる。叫女はヘッドロックへ。ロープに振られるとショルダータックル。詩美が背後から捕まえて上谷がドロップキック。叫女がかいくぐってドロップキック。リング下に出た2人に小波がスライディングキック、叫女が場外に飛ぶ。叫女は詩美をフェンスに叩きつける。リングに戻った上谷の腕を捻りあげると上谷は悶絶。小波が上谷の左腕にダイブ。左腕をロープにかけ絞り上げると上谷が悲鳴を上げる。叫女は控えの詩美を落としてから自軍コーナーで上谷を攻撃。中央にもっていくとボディースラムから左腕へのボディープレス。腕固めを極められた上谷が必死にロープへ逃れる。小波は腕を蹴り上げストンピング。叫女が上谷のエルボーを受けて立つ。叫女がダッシュすると上谷が側転で攪乱しドロップキック。詩美が入り串刺しエルボーからドロップキック。叫女が返すと小波が乱入。上谷がまとめてニールキックで援護。詩美が叫女にエルボードロップからスリーパー。逆打ちから胴締めに移行し締め上げていく。叫女がそのまま持ち上げてバックフリップ。叫女と詩美のラリアットが何度も交錯。叫女が突進すると詩美がラリアット。叫女を引き起こして上谷とダブルのブレーンバスター。叫女がすぐに立ち上がり2人へラリアット。小波と合体し詩美にパワーボム。10分経過。叫女は詩美をハンマースロー狙い。詩美がこらえるとエルボーアタック。叫女がカウンターのエルボーで両者ダウン。小波が詩美にジャーマン狙い。ハイキックから投げっぱなしでジャーマン。ハイキックからカバーするが詩美が返す。小波はトライアングルランサーの体勢も上谷がカット。小波は詩美にハイキック。かわした詩美がコウモリ吊りから叩きつける。小波が返すと、詩美がダッシュ。叫女がカットし小波が丸め込む。叫女のラリアットが小波に誤爆。上谷が小波へその場飛びシューティングスター、詩美がジャーマン。小波が返すと詩美はフィニッシュを宣言しアルゼンチン、トーチャーラックボム。しかし叫女がカットする。詩美は再度バックブリーカー狙いも小波が切り返す。叫女のラリアットが誤爆すると詩美と上谷が小波にスイングネックブリーカー。詩美は小波にアルゼンチン、トーチャーラック狙いを切り返されそうになるとジャーマンにつなぐ。3カウントが入り、詩美&上谷組がゴッデス王者となった。

詩美「ゴッデスのベルト、取りましたー! 私と上谷は、デビューしてそんなに何年も経ってないですし、まだまだ未熟なところもあると思うんですけど、2人でこのゴッデスのベルトと一緒に成長していきます。みなさん見守ってください」

上谷「ゴッデスのベルト、取ることができましたー! もうすぐ自分は1年になって、このタイミングで取ることができて本当に、本当にうれしいです。これから詩美さんと一緒にスターダムの未来を作っていけるように頑張ります!!

舞華&ひめかがリングへ。

舞華「新チャンピンおめでとう! 早速で悪いんだけど、そのベルト私たちがいただくよ」

ひめか「今日、自分たち2人がスターダムに正式に入団したことはご存じ? もうよそ者じゃない私たちにはスターダムの未来を名乗る権利がある! そのベルトしっかり磨いとけよ!!

舞華&ひめかが退場。

上谷「誰がなんと言おうとも私が未来のスターダムだ-!!

絶叫の上谷が詩美の手を挙げ、あらためて新王者をアピールした。

詩美&上谷のコメント

詩美「無事にゴッデスのベルトを私と上谷が取ることができました! ありがとうございます。自分たちはまだまだ成長するべきところがたくさんあると思うんですけど、リング上で言った通り、このゴッデスのベルトと一緒に2人で成長していきたいと思います。見守ってほしいなと思っています」

上谷「自分は今日、最初の方でメチャクチャ攻められて、詩美さんに助けられてばっかりな部分もたくさんあったんですけど、結果的にゴッデスのベルトを取れたのは2人のタッグの力なんじゃないかなと思ってます。自分も詩美さんの隣で、これからもこのゴッデスのベルトとともに、どんどん成長していけるように頑張りたいです!」

詩美「あとから舞華、ひめかでしたっけ? リング上でスターダム所属になったと聞きましたけど、そんなの聞いてないし、まず挨拶にきてないよ。今日入りったばっかりのヤツがスターダムの未来とか言ってますけど、私と上谷こそがスターダムの未来の象徴だと思っているので。よそ者には変わりないです。あの2人には負けないです」

上谷「本当に、舞華とひめかは…意味がわからないです!もう本当に! 本当に、本当に、本当に!うざいです。とにかく誰がなんと言おうと、私たちが未来のスターダムであり、これからは私たちの時代なんで、みなさん見ていてください」

――シングルとタッグは違う?

詩美「タッグのベルト、特に今回はパートナーが自分の後輩の上谷というのもあって、自分がデビューした年は先輩の桃さんに助けてもらって、桃さんとともにこのベルトで成長できたので。今度はこのタッグのベルトを持って、あのときの自分みたいに上谷もどんどん成長してほしいので、このベルトをきっかけにどんどん上に上に、上り詰めていきたいなと思います」

◆ワンダー・オブ・スターダム王座決定戦 30分1本勝負

ジュリア

28分27秒
レフェリーストップ

中野たむ

※第14代ワンダー・オブ・スターダム王者はジュリア

ワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメントを勝ち進んだのはジュリアと中野たむ。ジュリアは小波、中野は刀羅ナツコを下して決勝のリングに駒を進めた。星輝ありさの引退により空位となったベルトだが、どちらが勝っても初戴冠。2020年の下半期を占う新王者決定戦となる。

 ゴングが打ち鳴らされても両者コーナーから動かず。ゆっくりと歩を進めながらも睨み合う。慎重に探り合いながらもブレイク。ロックアップで組み合い、力比べへ。ジュリアがロープに押し込むと慎重にブレイクし頭を叩く。こんどは手四つで力比べ。ジュリアが上になるが中野が押し返して倒してみせる。こんどはジュリアの頭を中野が叩く。エルボーの打ち合いから中野はネックブリーカー。中野がボディースラムで叩きつけ右脚へのキック。連続で蹴りを食らったジュリアが悲鳴を上げる。向かってこようとするジュリアに中野は顔面を蹴っていく。サッカーボールキックから押さえ込むとジュリアが1カウントで返す。中野は右脚へのキックを連打し脚をロック。ジュリアがエスケープすると中野は低空ドロップキックで場外に送り出す。中野はプランチャをヒットさせ場外でバックを取る。ジュリアが逃れるが、あらためて中野がバックにまわりマットに叩きつける。ジュリアは中野をフェンスに叩きつけリングサイドでのグロリアスドライバー。19カウントで両者カムバック。ジュリアが組み付いて首を取る。10分経過。中野がエスケープすると、ジュリアはネックブリーカードロップ。中野が返すと、ランニングネックブリーカー。中野がバックを取るとジュリアが切り返してビッグブーツ。かわした中野がバックドロップ。コーナーに上がるとジュリアも上がって雪崩式狙い。エルボーの打ち合いからジュリアが雪崩式ブレーンバスターを敢行。すぐに立ち上がった中野にジャーマン、ドロップキック。しかしロープ際で2カウント止まり。中野が右脚にローキック。ジュリアはビッグブーツ。中野がロー、ジュリアが顔面蹴り。中野が右脚へロー。キックの打ち合いがさらにつづく。中野がローの連打から右脚へのキック。ダッシュするとジュリアがビッグブーツ。中野が脚を取りバックにまわるとスピンキック。両者のキックが交錯しダウン。両者ダッシュし体をぶつけ合う。15分経過。打ち勝ったのは中野。手を取って飛びつくとヒザ十字固めへ。ジュリアは両腕をめいっぱい伸ばしてロープへ逃れる。中野がロープに振るとジュリアが崩れる。背後から中野がニーアタック。ジュリアが返すと、中野はコーナーに上がりデスティニーハンマー。中野はフィニッシュを宣言しジャーマン。ジュリアが立って背後に回る。カカト落としを頭部にヒットさせると、コーナーに振って突進、ロープにかけてネックブリーカー。グロリアス狙いからサイドに叩きつけるが2カウント。ジュリアはコーナーに上がろうとするが中野がしがみついて雪崩式狙い。こらえるジュリアを雪崩式バックドロップで投げきってみせる。しかし両者ダウン。中野がエルボー、ジュリアもやり返し20分経過。エルボーの打ち合いから中野が張り手。ジュリアも張り返し髪の毛をつかみ合う。中野がヘッドバット、ジュリアが飛びついて変型卍固め。中野がその体勢のまま叩きつけるが、ジュリアは離さずにグラウンドでサブミッション。中野がリフトアップしてサイドへ叩きつける。両者ダウンから中野がタイガー狙いもジュリアが丸め込む。丸め込みの応酬からジュリアはビッグブーツ。ジュリアがバックドロップを3連発。コーナーに上がると顔面へ二段蹴り。もう一発顔面に蹴りを入れるが中野がクリアー。ジュリアはグロリアスドライバーを決めるが中野が返す。ジュリアはステルスバイパーも中野が返してバイオレットシューティング連打。25分経過。中野がもう一発放つとコーナーからデスティニーハンマー。立ち上げるとタイガーを決める。ジュリアが返すと中野は腕を巻き込んでバックを取る。ジュリアがロープに逃れて回避する。中野がキックもジュリアがこらえる。中野がハイキック、スピンキック。突進を止めたジュリアが叩きつけると丸め込みの応酬。残り3分。ジュリアが腕を取って締め上げる。残り2分。ジュリアが絞め続けると2827秒でレフェリーがストップを要請、ジュリアの勝利がアナウンスされた。ジュリアはダウンしたままマイク。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きで、たまらない諸君。たむに右足一本くれてやったけど、白いベルト取ったぞ!」

ジュリアが何とか立ち上がる。

ジュリア「本当に強烈。オマエ、オマエの背負ってるもの、裏にいる、オマエが背負っているものがすげえわかった気がするよ。でも、素っ裸の中野たむにもちょっと興味あるな」中野「今日こんなだけど、負けたけど、その白いベルトをアンタから奪うまで宇宙のはてまでも、素っ裸のジュリアを追いかけてあげるから」

 

ジュリア「いつでも待ってるから。いつでも、やろうぜ」

中野が担がれて退場。

ジュリア「ワンダーのベルト、かろうじてジュリアの手に渡ったということは、このベルトはジュリア色に染まる。よそ者だの、部外者だのジュリアに歴史を壊されたくない、そういう思いがあるヤツ、誰でもいい。そういうヤツはいつでもかかってこいやー!」

DDMがリングで勢揃い。

ジュリア「ジュリアが二冠になり、舞華も二冠になり、赤いベルト、朱里が次期挑戦者。そしてゴッデスも2人(舞華&ひめか)、いくんだよね!? ドンナ・デル・モンドにスターダムのベルトが集まるのは時間の問題だと思っててください。そしてひめかと舞華が入団発表しました。スターダムの一員として、私たちもスターダムの女子プロレスの未来を背負って突き進んでいくんで、ひめか、舞華、朱里、ジュリアから一瞬たりとも目を離すなよ! アリーベデルチ、またな!」

ジュリアのコメント

中野たむの背負う気持ち、仲間への思い。裏にあるアイツのいろんな感情が、いろんな痛みとなって、今日ベルト取れてきて、いろんないろんないろんな感情、いろんな理由でみんなプロレスラーは、リングの上で闘っているというのがなんかわかって。いつも自分が一番正しいって、まあ思ってるんだけどさ、中野たむが全部間違ってる。そう思ってたけど、やっぱ、正解とか間違いとか、なんかそういうのじゃないなって思った。でも、今日の、今日勝ったのは、ジュリアが勝てたのは、それよりも自分の自分自身の思い、リングに立ったら1対1。仲間はいても、仲間は助けちゃくれねえ。そういう覚悟があるかないか、その差だったような。ちょっとだけジュリアの方が強かった、気持ちが。でも、次もう一度中野たむとやってみてえなって。素っ裸のな、丸裸の中野たむともう一度、こんどは本当の1対1で、1対1で勝負したい」

中野のコメント

いやあ、負けた。素っ裸のジュリアは、メッチャ強い。でも、素っ裸のすべてを背負ったたったひとりの中野たむで、ジュリアのことは宇宙の果てまで追いかけますから、その白いベルトは、オマエが持っとけよ」

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