2020/09/06 試合結果

2020年9月6日 5★STAR GP 2020

『5★STAR GP 2020』
9月6日(日)仙台PIT(観衆156人/コロナ対策限定人数)

試合結果

ブルースターズ公式リーグ戦20分1本勝負

渡辺桃<4点>(不戦勝)朱里<4点>

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○岩谷麻優

5分35秒
スタンディング・ドラゴンスリーパー

吏南

羽南

妃南●

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジャングル叫女<4点>

6分35秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

飯田沙耶<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥<1点>

20分00秒
時間切れ引き分け

ひめか<7点>

◆シングルマッチ 15分1本勝負

渡辺桃

6分45秒
反則勝ち

鹿島沙希

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ<6点>

6分58秒
タイガー・スープレックス・ホールド

スターライト・キッド<2点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

刀羅ナツコ<4点>

7分3秒
昇天→片エビ固め

舞華<4点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波<6点>

11分26秒
トライアングル・アームロック

ジュリア<4点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<6点>

12分2秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

AZM<2点>

試合詳細レポート

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○岩谷麻優

5分35秒
スタンディング・ドラゴンスリーパー

吏南

羽南

妃南●

前日の公式戦で小波に敗れた岩谷麻優が前日復帰の羽南と組んでタッグマッチに登場。相手は吏南&妃南の双子姉妹。羽南三姉妹に囲まれて、赤いベルトの王者は気分転換をはかる?

 羽南とともに岩谷まで柔道着姿で登場。岩谷組から握手を求めようとするが吏南が岩谷を指名。試合は妃南と岩谷でスタートする。すると背後から吏南が岩谷に襲いかかりダブルの攻撃。クローズラインから柔道殺法、ドロップキックで赤いベルトの王者を攻めていく。吏南がヘアーホイップ連発から首筋を踏みつけ。エルボー連打から突進すると岩谷がバックキック。しかし吏南がカットし姉妹がダブルの巴投げから腕十字の競演。羽南がカットするが妃南によって場外に落とされる。しかし岩谷は2人まとめてドロップキック。羽南がドロップキック連発から吏南に大外刈り。カットに入った妃南もマットに叩きつける。吏南が羽南への丸め込みからビッグブーツ。妃南が突進すると羽南がマットに叩きつけ岩谷に託す。岩谷は妃南をかいくぐりドロップキック。吏南と妃南が岩谷にブレーンバスター。妃南が外道クラッチにいくが羽南がカットする。吏南と妃南が突進すると岩谷と羽南がダブルのノーザンライト。岩谷が妃南に狙いを済ましてバズソーキック。フィニッシュを宣言すると変形のドラゴンスリーパー。妃南がギブアップし、岩谷&羽南組の勝利となった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジャングル叫女<4点>

6分35秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

飯田沙耶<0点>

ジャングル叫女vs飯田沙耶の公式戦は元JAN対決。現在の図式はTCSvsSTARSとなるが、叫女にはTCS解散の危機が迫っている。大江戸隊から解散を突きつけられ、負けたらユニット解散の試合が9・28後楽園に決まった。どんな試合形式かは今後明らかになるだろうが、叫女には個人として5☆STAR GP初制覇という目標がある。前日に連敗をストップさせた叫女。ここで確実に2点を挙げれば優勝戦線にはまだまだ残れるはず。反対に飯田がサプライズを起こせば初勝利。代打参戦ならではの逆転劇を期待したい。

 ゴングと同時に飯田が突進しドロップキックを連発。ショルダータックルのぶつけ合いから飯田がドロップキックで吹っ飛ばす。ブレーンバスター狙いは叫女がこらえるが飯田が丸め込む。飯田は逆水平の連打も叫女が一発で吹っ飛ばす。叫女はヘアーホイップ連発からストンピングでコーナーに追い込む。カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるとトップロープに乗せてドロップキック。飯田が返すと、叫女は逆片エビ固め。飯田がエスケープすると逆水平。叫女もやり返し逆水平の打ち合いとなる。叫女のダッシュに飯田がカウンターの逆水平、ボディースラム狙いは叫女がこらえるも飯田は強引に叩きつける。エルボーアタックからカバーするが2カウント。飯田がノーザンの構え。叫女がこらえてラリアット。叫女はパワーボムを狙うが飯田がショルダースルーで回避しミサイルキックを叩き込む。飯田はフィニッシュを宣言しノーザンライトスープレックス。叫女が返すと飯田は腕を取る。叫女がかわしてラリアット。飯田がかわし逆さ押さえ込みの体勢。叫女が切り返してエルボーから串刺しラリアット。もう一発ラリアットを叩き込むが飯田が返す。叫女は飯田を起こそうとするが丸め込まれる。飯田の突進に叫女はラリアット。ボディースラムで叩きつけるとダイビングボディープレスへ。飯田が返せず叫女が2勝目をゲットした。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥<1点>

20分00秒
時間切れ引き分け

ひめか<7点>

上谷沙弥が2連敗でひめかが3連勝。対照的な成績を残している2人の一騎打ちとなった。数字だけ見ればひめか有利となるだろうが、上谷としては3連敗は避けたいところ。横浜武道館でのゴッデス・オブ・スターダム王座戦が流れてしまったが、来たるべきタッグタイトルマッチに向けても上谷はひめかの勢いにストップをかけたいところだろう。無傷のひめかが4連勝か、それとも上谷がサプライズを引き起こすのか。

 ひめかはDDMのジュリア、舞華の先導で入場。ゴングが鳴っても2人ともコーナーから動かず。ゆっくりと歩を進め睨み合う。ロックアップで組み合い、力比べ。ひめかがロープに押し込み挑発気味に笑みを浮かべてブレイクする。ひめかが手を差し出し誘うと手四つの構え。ひめかが上になり上谷が押し返す。上谷が腕を捻りあげヘッドロックからグラウンドへ。首の取り合いからバックを取り合い、ひめかがヘッドロック。上谷が切り返しキャメルクラッチにいこうとするが、ひめかがすぐに切り返す。上谷も切り返してレッグロックからネックロックへ。上谷は腕十字に移行するがひめかが上になり体重を浴びせる。上谷が返すとひめかがロープに振ってショルダータックル。ひめかがコーナーに追い詰めて首筋を踏みつけていく。ひめかは中央に戻してボディースラムから逆エビ固め。上谷がなんとか逃れると、ひめかはロープに固定してラリアットで場外に転落させる。ひめかが追いかけ鉄柱に額を叩きつける。ひめかは挑発しながら本部席にも額を叩きつける。さらに場外マットへのボディースラム。2発目狙いは上谷が切り返しエプロンに額を叩きつける。さらに右腕を鉄柱に打ち付けてカムバック。ひめかは19カウントで生還。上谷がストンピングを右肩に連打、右腕をロープに括り付けて締め上げる。さらに右腕を捻りあげて右肩へのキックから右腕を取りグラウンドへ。ひめかがエスケープすると、上谷はトップロープに括り付けて蹴り上げる。10分経過。ひめかが串刺しボディーアタックから担ぎ上げようとするが、右腕のダメージで崩れてしまう。上谷は一心不乱に右腕へのストンピング。上谷が起ち上げて突進するとひめかがキャッチしバックフリップ。ひめかは逆片エビ固めでギブアップを迫る。エスケープされたひめかは背中へのニーを打ち込む。エルボーの打ち合いから上谷が挑発。さらにエルボーの打ち合いがつづく。上谷が突進しようとするとひめかが先を読んで体当たり。上谷が腕を蹴り上げるが、ひめかがラリアットで両者ダウン。9カウントで立ち上がり再びエルボーの打ち合い。上谷が挑発しひめかも応戦。上谷が仁王立ち。エルボーをブロックし上谷が乱打。15分経過。上谷は2度にわたりレフェリーを突き飛ばしてエルボー乱打。右腕への低空ドロップキックからミサイルキックも右腕へ投下する。上谷は右腕を取って締め上げる。ひめかがエスケープすると場外へ。上谷はリング上から「ひめかどうした?」と挑発。ひめかが戻ると引き起こしてボディースラム。フィニッシュを宣言しランニングシューティングスター。ひめかが返すと上谷が突進もジャンピングニーを食らう。ひめかがラリアットを放つが2カウント。ひめかがアルゼンチンバックブリーカー。残り2分。ひめかはサイドに叩きつけるが上谷が返してみせる。ひめかはパワーボムの体勢。形が崩れると上谷が強引にカバー。上谷はニールキックを放つが2カウント。上谷は「まだだ!」と絶叫。残り1分。上谷がミサイルキックから強引に押さえ込み、返されると腕十字狙い。残り30秒。上谷がランニングシューティングスターもひめかがかわす。ひめかのニーアタックを上谷がキャッチしようとするがここでゴング。20分ドローとなった。

 

ひめかのコメント

――白星がつかなかったが。

「自分自身、上谷を甘く見てた。ポジティブに考えたら上谷は1点、私は7点。オマエがこの先点数を伸ばさないと私の価値も下がるんだよ。上谷、絶対に負けるなよ。まあ、私が優勝するけど」

 

上谷のコメント

「ひめか、次ゴッデス・オブ・スターダム挑戦してくるヤツですけど、それでいままで全勝してドンナ・デル・モンド勢いがあるみたいですけど、この未来のスターダム上谷沙弥の手で、全勝を阻止しました。私をたぶん見てなかったと思うんですけど、まったく。余裕ぶっこいてると足下すくわれると思います。楽しみにしておいてください。私これから全勝します」

――右肩を狙ったのは、狙い通り?

「そうですね、最初ロックアップくる前にずっと意識していてテーピングもしていたので肩を狙っていくしかないなと思って」

――ひめかへの思いは?

「なんか、いきなりスターダムにやってきて、いきなりゴッデス・オブ・スターダム挑戦すると。いままでスターダムじゃなかったヤツがいきなりなに言ってんだ、なめんじゃないぞと。生え抜き…生え抜きを自分はあまり気にしてませんけど、すごくなめてる感じがして。5☆STARでジュリアに勝ったり勢いに乗っていたと思うんですけど」

――一歩間違えれば反則負けになるくらいの紙一重の攻めだったが。

「いきなりきて、いきなりゴッデス・オブ・スターダムに挑戦というのが自分には納得がいかなくて」

――その気持ちが表われた?

「まあなんとしてでも勝ちたかったです」

――勝ちはしなかったが相手の白星を消した。

「3戦してやっと1点取れたので、残りの公式戦をしっかり攻めていきたいと思います」

◆シングルマッチ 15分1本勝負

渡辺桃

6分45秒
反則勝ち

鹿島沙希

朱里の欠場により公式戦は渡辺桃の不戦勝、朱里の不戦敗となった。そして、代替えとして桃vs鹿島沙希のシングルマッチが組まれた。

 鹿島のセコンドにはナツコが着く。桃が先手を取るも鹿島が変形のスリーパーで桃の動きを止めにかかる。桃がエスケープすると鹿島はコルバタで飛びついてアキレス腱固め。鹿島は桃の右脚にダイビングフットスタンプ。ハイキックを浴びせるが桃がカウンターのハイでお返し。鹿島が丸め込みにいくが桃が上になってカバー。鹿島が返すと桃が蒼魔刀も2カウント。桃がスパインバスター気味に叩きつけるとスリーパーへ。するとナツコがイスを持って乱入。桃を殴打しレフェリーを惹きつける。鹿島もイスで桃を殴打。レフェリーがゴングを要請し桃の反則勝ちとなった。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ<6点>

6分58秒
タイガー・スープレックス・ホールド

スターライト・キッド<2点>

中野たむとスターライト・キッドがSTARS同門対決となる公式戦。ここまで中野は開幕戦こそ敗れるも白星を先行させている。一方のキッドはひとつの負け越し。両者ともここで2点を挙げると挙げないとでは大違いとなるだけに、重要な一戦だ。

 キッドが握手を求め中野も慎重に応じる。キッドのドロップキックを中野がかわす。キッドが押さえ込みをブリッジで返す。キッドの619を中野がかわしてサッカーボールキック。キッドが返すと中野はドラゴンスリーパー。後方に叩きつけカバーするがキッドが返す。中野はキッドのエルボー連打を受けて立つ。中野が突進するとキッドがモルタルをきりドロップキック。キッドは619をヒットさせその場跳びムーンサルトプレス。中野が返すとキッドは不知火へ。しかし中野の足がロープにかかる。キッドが突進すると中野が止めてバックドロップ。中野がコーナーに上がるとキッドがアームホイップからフィッシャーマン、ネックスクリュー、ムーンサルトプレス。中野が返すとキッドは「次こそ終わり!」と旋回式ダイビングボディープレス。しかし中野がかわしてジャーマンの構え。キッドがかわしてDDT。キッチャンボム狙いは中野がかわしてジャーマン。キッドが返すと、中野はタイガーの構え。キッドが切り返すとスピンキックをかわして丸め込み。キッドの突進を止めた中野が頭部へのキック。タイガーの構えをキッドがこらえると中野は前方に叩きつける。キッドが返すと中野はタイガー・スープレックス。3カウントが入り、中野がキッドを破った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

刀羅ナツコ<4点>

7分3秒
昇天→片エビ固め

舞華<4点>

舞華と刀羅ナツコが公式戦で激突。フューチャー・オブ・スターダム王者の舞華は開幕2連勝でドンナ・デル・モンドの勢いを見せつけたままナツコ戦を迎えることとなった。大江戸隊のナツコは反則攻撃必至。凶器を使っての攻撃で反則負けと紙一重の闘い方を仕掛けてくるだろう。実際、林下詩美戦では確信犯的反則負けで、前日の渡辺桃戦では反則がそのまま勝利に結びついた。どちらに転んでもおかしくない捨て身のヒール殺法を舞華がどちらに呼び込むか。紙一重の闘いとなることは間違いない。

 舞華がコーナーでアピールしようとしたところでナツコが襲撃。鹿島がレフェリーを惹きつけている間に場外ではナツコが椅子を投げつける。ナツコは舞華の首を絞める。舞華が一本背負いを決めるとナツコをリングに戻す。エプロン際でナツコの左腕を攻めると舞華がカムバックし左腕攻撃を継続。ワキ固めに決めるがナツコの足がロープへ。舞華はヘッドロック、ナツコがロープに振るとショルダータックルをぶつけ合う。ナツコが打ち勝ちカバーするが舞華が返す。ナツコがエルボーにいけば舞華も応戦。エルボー合戦からナツコがエルボースマッシュ、ラリアット。舞華が返すと、ナツコはカミカゼからフロッグスプラッシュ。鹿島がエプロンに上がりレフェリーを惹きつける。ナツコがチェーンを持ってコーナーへ。舞華も上がりコーナー上でエルボー連打。ナツコがチェーンで絞首刑。舞華は巻かれた状態でデッドリードライブ、払い腰から巴投げ、柔道殺法で追い込むがナツコが返す。ナツコが顔面をかきむしり突進。舞華がナツコをマットに叩きつけるがナツコが返す。すると舞華がワキ固めから腕十字。舞華が突進するとナツコがチェーンでラリアット。担ぎ上げると昇天へ。舞華が返せずナツコが3カウントを奪ってみせた。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波<6点>

11分26秒
トライアングル・アームロック

ジュリア<4点>

白いベルトの王者ジュリアと前日に赤いベルトの王者・岩谷麻優を破った小波が公式戦で激突。両者はワンダー・オブ・スターダム王座決定トーナメントで対戦したが、この時はジュリアが勝利し戴冠への足がかりをつかんだ。とはいえ、これまでのシングルでもっっとも苦戦したのが小波だったことも事実。実際、小波は前日のコメントで「勝てない相手ではない」と豪語。ここで小波が勝てばジュリアは2敗目、小波は赤白連破で一気に勢いづくことが予想されるが…。

 ともに慎重な立ち上がり。手探りの状態から小波がバックを取りにいくとジュリアがネックロック。すぐに小波が切り返し両者立ち上がる。ロックアップから小波がヘッドロック。ジュリアが強引に倒して後方からドロップキック。ジュリアは小波をコーナーに追い込むとニーを腹部にぶち込み首筋を踏みつける。左腕を取ると右腕を固めてサブミッションへ。ジュリアは中央でボディースラム。小波が返すとカウンターでフロントスープレックス、スライディングキック、首4の字固め。反転して何度も額をマットに叩きつけていくと、さらに首4の字固めを継続。ジュリアがロープに逃れると、小波はカカト落とし。スライディングキックをジュリアがつかんでコーナーに追い込むとエルボー連打。コーナーに振ってビッグブーツからDDT。小波が返すとジュリアはSTF。小波が背後から飛びついてスリーパー。ジュリアはコーナーに叩きつけるが小波が宙吊り式で首4の字。さらに背中へダイビングフットスタンプ。ジュリアが返すとエルボーの打ち合い。小波がスリーパーに決めるがジュリアがバックドロップで脱出成功。両者ダウン。小波が先に立ち上がり回し蹴り。ハイをかわしたジュリアがネックブリーカー。ジュリアは小波を引き起こすが組み付かれてフロントネックロックを決められる。小波はブレーンバスターで叩きつけるとコーナーからミサイルキックを背後に放つ。ジュリアが返すと、小波がバズソーキック。しかしジュリアが肩を上げる。そこへ小波がトライアングル狙い。切り返したジュリアがビッグブーツ、ファルコンアロー。小波が返すと、ジュリアがコーナーに叩きつけて雪崩式ブレーンバスター狙い。小波がこらえるとジュリアはヘッドバットから雪崩式ブレーンバスターを決める。ジュリアが正面からドロップキック。小波が返すとジュリアは気合いを入れてグロリアスドライバー狙い。小波が反転し飛びつくとトライアングル・アームロック。ジュリアがタップし小波の勝利が宣告された。

 

小波のコメント

――前日の赤い王者につづき白い王者を撃破。

「ハイ。昨日のダメージもすごいけど今日もなかなか厳しかったです。正直もっと前回のジュリアなら完全に仕留められるだろうと思ったんですけど、前回よりもどんどんベルトを取って意識も変わってきているのと、強くなってるのを実感しましたね。ただ最後は私のトライアングル・アームロックでギブアップ勝ちしました。昨日の赤い王者に引きつづき白いベルトの王者に勝ったということは、赤も白も、私がタイトルマッチ挑んでも全然おかしくはないんじゃないでしょうか。5☆STARが終わって、大江戸隊とも一区切りがついたら必ず挑戦しにいきたいと思います」

――昨年の準優勝をリーグ戦にあたり意識している?

「そうですねえ」

――今年こそ優勝という。

「今年こそはもちろん、あります。去年は詩美、ジャングル叫女が欠場。今年は欠場者も少ないのでその分、強敵も多いと思うんですけど、まあ自分もシングルで数々いままで闘ってきた相手でもあるんで全然そういうことは気にせずただトーナメント勝ち上がっていく勝ち点を増やしていくところだけにシングルで闘っています」

――ジュリアは強くなっていたとのことだが、前回闘ったときは「たぶん次は勝てると思う」と言っていた。そのときの考えとは違った?

「そのなかで勝ちました」

――小波も前回より成長した?

「ジュリアも前回より進化、成長してますし、

もちろん私も進化しているのでこれから先、楽しみだなと思いました」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美<6点>

12分2秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

AZM<2点>

林下詩美とAZMによるクイーンズクエスト同門対決。8・15大阪の中止により渡辺桃との公式戦が延期になった詩美。この試合が5☆STAR GP鬼門の3戦目だったが、別の意味で鬼門は生きていた。よってAZMとの同門対決は仕切り直しの3戦目。5☆STAR GPは2年連続で連勝スタート、3試合目でストップというジンクスをなんとしても破りたい詩美だが、ハイスピード王者となったAZMの成長具合は十分承知している。AZMが詩美鬼門の3戦目を活かし、2勝目をゲットするか? それとも詩美がジンクスを突破して初優勝につなげるか?

 握手で誘ったAZMが丸め込みの連続。しのいだ詩美がニーアタック。詩美は滞空時間を取ったボディースラムを連発でペースチェンジをはかる。詩美はキャメルクラッチでギブアップを迫る。これを解くと詩美はサイドからのドロップキック。カバーの連続をAZMがしのぐと、エルボー連打からミサイルキック。「上げるぞ!」と予告するが詩美がこらえる。するとAZMはドロップキックで場外に送り出しエプロンを走ってキックを浴びせる。AZMは「どうした詩美?」とリング上から挑発。戻ってきた詩美の頭部を蹴り上げたAZMがダイビングフットスタンプ。詩美が返すとAZMはワキ固めへ。ブレーンバスターを狙うと詩美がこらえる。それでもAZMが投げきることに成功。AZMの突進に詩美がサイドバスター。詩美が串刺しエルボーアタック、背中へのドロップキック、スリーパー。AZMがカウンターのハイキック、コーナーからダイブして腕を取る。詩美がエスケープすると背負い投げ、STO。AZMが返すと詩美はミサイルキック。返したAZMに狙い澄ましてバックを取る詩美。しかしAZMが丸め込みの連続。強引に押し込むが詩美が返す。AZMがミスティカ式ワキ固め。腕固めに移行するが詩美の足がロープへ。10分経過。AZMが突進するが詩美が止めてアルゼンチンからバックフリップ。詩美はスリーパーに入りグラウンドで胴締めへ。逃れたAZMをマットに叩きつけるが2カウント。返したAZMを引き起こしアルゼンチンバックブリーカー。詩美はジャーマンに切り替えるとこれで3カウントをゲット。詩美がリーグ戦を3連勝となった。

詩美「5☆STAR GP、3戦3勝しました! AZMさん、AZMさんとの初シングル、すごい楽しかったです。ありがとうございました。今日は久しぶりの仙台でしたね。でも、もう一回、1115日、仙台サンプラザ、スターダム試合が決まりました! そしてさらに青森県、岩手県も試合が決まりました。これからスターダムは東北もどんどん攻めていきますんで、みなさんぜひ観に来てください。 今日は最高のQQ対決ということで、QQが締めちゃっていいですか? いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

 

詩美のコメント

「5☆STAR GP3戦目、見事勝って、3戦全勝しました。もう私の勢い、流れ、最高です。乗りに乗ってます。なので今年は、今年こそは夏にデビューしたこの私が、5☆STAR GP優勝して最高の夏女になりたいと思います」

――8・15大阪が中止、桃戦が延期になってどんな気持ちだった?

「最悪の気分でした。メインで桃さんとの日本での初シングルだったので、やりたかった気持ちがあるんですけど、こういう形になったのはしょうがないということで次に切り替えて、今日に向けて頑張ってきました」

――今日はAZMとの初シングルだった。

「そうですね、カードが決まった時点、ブロックが決まった時点でAZMさんとの初シングルはすごい楽しみにしていましたし、AZMさんとはQQに入るときからQQに入る許可をいただいてこれからたくさんお世話になったのですごい楽しみにしていて、自分が勝利することができて最高の初シングルができたなと思いました」

――大会が中止の期間中はどうだった? 3戦目で5☆STAR GPを毎年負けていることはどう影響した?

「そうですね、毎年の流れで3戦目でよくないことが起きる。今回は3戦目でまさかの中止になり、大事な横浜武道館も中止になってしまい、私はある意味なにか持ってるんじゃないかみたいなものもあるんですけど、とりあえず今日勝てて白星が続けたので5☆STAR内容的には最高の状態に進めているんじゃないかなと思います」

――3度目の出場にして3連勝は初めて。

「ハイ、初の3連勝。残りの試合も全勝して今年こそ優勝して夏女になりたいと思います」

――ジンクスは突破した?

「ハイ、もう乗り越えました」

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