2020/09/12 試合結果

2020年9月12日 5★STAR GP 2020(夜)

『5★STAR GP 2020』
9月12日(土)西鉄ホール(夜)(観衆130人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

DEATH山さん。<2点>

4分36秒
横入式エビ固め

上谷沙弥<3点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

小波<8点>

6分31秒
トライアングルランサー

スターライト・キッド<2点>

◆3WAYバトル 15分1本勝負

ジュリア

8分9秒
ビッグブーツ→体固め

羽南

※もう一人は中野たむ

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○AZM

7分31秒
反則勝ち

刀羅ナツコ

里歩

鹿島沙希●

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<6点>

8分31秒
パントキック→体固め

飯田沙耶<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華<6点>

10分2秒
炎華落とし→体固め

ジャングル叫女<6点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優<6点>

8分10秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

ひめか<9点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃<5点>

20分00秒
時間切れ引き分け

林下詩美<9点>

試合詳細レポート

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

DEATH山さん。<2点>

4分36秒
横入式エビ固め

上谷沙弥<3点>

昼の部で先輩・中野たむを破りリーグ戦初白星を挙げた上谷沙弥が4戦全敗のDEATH山さん。との公式戦。勢いなら上谷と思われるが、リーグ戦全敗では終われないデスヤマだけに注意が必要。上谷がすでに脱落決定のデスヤマからどうやって2勝目を奪うのか、それともデスヤマが一矢報いるか。

 ゴングが打ち鳴らされるといつものようにデスヤマが四方に向けてポーズ。しかし途中で上谷がカットしロープワークに誘うとドロップキックをお見舞い。上谷はジャンピングニーアタックからドロップキックをもう一発。デスヤマが返すと上谷は鎌固めでギブアップを迫る。上谷は逆片エビ固めに移行。デスヤマがエスケープすると、上谷のボディースラムを切り返して鼻をつまむ。キャメルクラッチを決めると上谷がロープに手を伸ばす。デスヤマは腕を巻き込んで阻止しようとするが上谷はなんとか脱出に成功。上谷はビッグブーツもデスヤマがセントーン。デスヤマは「ブレーンバスターDEAーTH」と予告も反対に投げられる。デスヤマは丸め込みの連続も上谷が3カウントを入れさせない。上谷はニールキックからフィニッシュを宣下しその場飛びでダブルニードロップ、ランニングシューティングスタープレス。しかし反転したデスヤマが3カウントをゲット。勝ったのはデスヤマだった。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

小波<4点>

6分31秒
トライアングルランサー

スターライト・キッド<2点>

岩谷麻優とジュリアの赤白王者を連破して勢いに乗る小波が福岡大会夜の部から5☆STAR GP公式戦に登場、スターライト・キッドとの対戦となった。星の上では優勝戦線からすでに脱落のキッドだが、赤白連破の小波から勝利を奪えば印象はまったく違うものになる。キッドにとって今回の小波戦は大物食いのチャンス。反対に前年度準優勝の小波としては悲願の初優勝に向けて確実に2点をゲットしておきたい闘いでもある。レッドスターズでトップを走るひめか追撃のためにも負けられない。

 キッドが握手を求めるが小波はコーナーから動かず。試合のスタートともにキッドがドロップキックからスモールパッケージ、丸め込みの連続で小波を追い込んでいく。キッドの突進に小波はミドルキックからスライディングキック。小波はフィッシャーマンで叩きつけるがキッドが返す、すると小波はワキ固め。キッドがエスケープすると、小波が左腕にエルボーを落とす。ロープに括り付けた左腕を小波が締め上げる。さらに左腕を蹴飛ばしキッドを悶絶させる。小波はキッドをコーナーに固定し左腕を攻撃。ロープに振られたキッドが反転しクロスボディーアタック。619は小波が阻止もキッドが丸め込みからドロップキック。再度トライの619をヒットさせるとその場跳びムーンサルトプレス。キッドが突進すると小波がエプロン越しにぶら下がり式腕十字。小波はドロップキックからフィッシャーマン狙い。キッドが「なめんな!」と反対にマットに叩きつける。キッドがエルボー連打からミドルをブロックし張り手を打ち込む。しかし小波がワキ固めから腕固め。キッドがエスケープに成功するがジャーマンを食らう。返したキッドの左腕をロックしトライアングル狙い。キッドが切り返し逆さ抑え込み。小波が返すとキッドはDDTからネックスクリュー、ムーンサルトプレス。しかし3カウントには至らず。キッドは小波を引き起こしてキッチャンボム狙い。小波が切り返すと飛びついてトライアングルランサー。キッドがタップし小波が4勝目をゲットした。

◆3WAYバトル 15分1本勝負

ジュリア

8分9秒
ビッグブーツ→体固め

羽南

※もう一人は中野たむ

ジュリア、中野たむ、羽南が3WAYで激突。ジュリアと中野には10月の横浜武道館にスライドされたワンダー・オブ・スターダムタイトルマッチ、また翌日の5☆STAR GP公式戦の前哨戦でもあるが、ジュリアと羽南の遭遇も珍しいだけに、どんな闘いになるのか? 羽南の出方で、あるいはジュリアと中野がどう羽南を意識するかで試合の方向性が分かれそうだ。

 羽南が握手を求めると中野が応じる。ゴングが鳴らされると3人が慎重に歩み寄る。探り合いから羽南と中野が合体するが、察したジュリアが場外にエスケープ。ジュリアはリング上で中野と羽南に闘わせる。中野と羽南はロックアップ。羽南が突進すると中野がラリアット。かわした羽南がドロップキック。中野が羽南を場外に送り出しジュリアに上がってくるように要求。ジュリアは「もうちょっとやっとけ」と羽南を入れる。中野は羽南をリング下に落とすがジュリアはそのたびに羽南を戻していく。出された羽南がジュリアにスライディングキック。戻されたジュリアに中野が突進。ジュリアはニーをかわしてスリーパーに入るとキャメルクラッチに持っていく。羽南が入りジュリアの指示通りにロープ間を走る。しかしドロップキックはあえてジュリアの顔面へ。羽南と中野が合体もジュリアが阻止して羽南にDDT。リング上はジュリアと中野。エルボーの打ち合いにカムバックしてきた羽南がジュリアを丸め込む。さらに丸め込みの応酬が3人で展開される。中野が羽南をコーナーに乗せて宙吊りに。中野は羽南に「おとなしくしといて」と話しかけジュリアとの闘いに。中野はジュリアにバックドロップ。ジュリアが切り返し中野を羽南にぶつける。ジュリアは串刺しビッグブーツ。中野を狙うがかわされて羽南に直撃。中野がジュリアにエルボー。ジュリアが打ち返すと両者がもみ合い。羽南がまとめてダイビングボディーアタック。羽南は2人まとめて押さえ込む。羽南が突進すると中野とジュリアがビッグブーツ。ジュリアは中野のバックを取り羽南に「やれ」と命令。羽南が拒否すると中野の指示通りドロップキックもかわされて同士討ち。ジュリアは羽南をボディースラム。狙い澄まして突進するが羽南がマットに叩きつける。ジュリアが返すと羽南に飛びついて丸め込む。ジュリアはドロップキックも羽南が丸め込み。羽南の突進にジュリアがビッグブーツ。3カウントが入り、ジュリアが3WAYを制した。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない福岡の諸君、はじめましてですねえ。残念ながらスターズの馬鹿たれの諸君はねえ、ジュリア様には一回も勝つことはできないんだよ」

中野「残念なのは、オマエのアタマだよ。馬鹿たれ。明日、オマエをぶっ潰してそのベルトもオマエのすべてを奪ってやる」

ジュリア「いいねえ、たむちゃんは相変わらず柄が悪くて好きだよ。明日楽しみにしとくよ」

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○AZM

7分31秒
反則勝ち

刀羅ナツコ

里歩

鹿島沙希●

AZM&里歩の現&前ハイスピード王者コンビが誕生、大江戸隊の刀羅ナツコ&鹿島沙希組と対戦する。凶器使用は必至の大江戸隊にAZMと里歩のスピードがどうかいくぐっていくかが勝負のカギを握るだろう。特に注目は、大江戸隊と里歩の絡みか。

 AZM組が握手を求めるも大江戸隊は拒否。ゴングが鳴らされると同時に大江戸隊がつっかかり、リング上では鹿島とAZMがやり合う。AZMがドロップキックもリング下からナツコが足を引っ張り場外戦へ。ナツコがAZM、鹿島が里歩を攻撃。ナツコはAZMを抱え上げバックステージへ消える。場内にはナツコの怒号とAZMの悲鳴が聞こえてくる。戻ってきたナツコはAZMを台車に乗せていた。AZMをリングに戻すと鹿島がヘアーホイップ。ナツコがAZMに顔面ウォッシュ。ナツコのラリアットをAZMがかわしてコルバタからドロップキック。里歩がナツコをかいくぐりコルバタ、619へ。しかしアンツコがキャッチしてみせる。それでも里歩がナツコに飛びつきパロスペシャル。AZMも鹿島に決めて里歩と競演する。里歩がナツコにブレーンバスター狙い、AZMが加わってツープラトンで投げつける。AZMと里歩がトップロープに上がりダイビングフットスタンプ。しかしナツコがかわして2人へラリアット。鹿島が里歩にビッグブーツ。2発目は里歩がかわして619をヒットさせる。AZMが鹿島にミサイルキック、ブレーンバスター。鹿島が返すと、AZMの突進を買わし大江戸隊がAZMに連係攻撃。鹿島がダイビングフットスタンプ投下も里歩のカットが間に合う。AZMが丸め込むと鹿島もやり返す。丸め込みの応酬はどちらも譲らない。鹿島のビッグブーツ連発をしのいだAZMが里歩と合体。相手を分断するとAZMが鹿島にダイビングフットスタンプ。AZMがハイキックから鹿島をカバーもナツコがカット。しかしナツコのセントーンがかわされ誤爆。AZMはフィニッシュを宣言し丸め込む。ナツコがレフェリーの足を引いて3カウントを阻止。鹿島が椅子を乱打。するとレフェリーがゴングを要請。鹿島の反則によりAZMの勝利が宣告された。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里<6点>

8分31秒
パントキック→体固め

飯田沙耶<0点>

昼の部のメインでAZMにまさかの黒星を喫した朱里が飯田沙耶との公式戦。不戦敗と合わせてすでに2敗となり、あとがなくなったと言ってもいいだろう。仕切り直しはここまで勝利のない飯田沙耶。それだけに確実に2点を奪いたい朱里だが初シングルだけにどう転ぶかはやってみなければわからない。飯田の飯田橋に捕まれば、朱里の昼夜連敗という可能性もゼロではない。優勝候補筆頭と言われた朱里には要注意かつ試練の試合となりそうだ。

 両者クリーンに握手をかわし試合がスタート。探り合いから飯田が入っていくと朱里が首を取る。バックの取り合いから飯田が飛びついてスリーパー。朱里がコーナーに押しつけるが飯田は離さない。朱里が飯田を投げて脱出するとヘッドロック。飯田がロープに振ろうとするが朱里はヘッドロックを解かず。飯田がロープに振ると朱里が前蹴りからサッカーボールキックで仁王立ち。飯田がエルボー連打で向かっていくとショルダータックルで朱里を吹っ飛ばす。朱里が串刺しニーアタックを連打し中央に持ち込んでカバー。飯田が返すと朱里はスリーパー。朱里は飯田をロープに固定してチンロック。グラウンドに持ち込むと腕十字狙いから首4の字固め。飯田がエスケープすると朱里はストンピングの連打、サッカーボールキック。飯田が返すと逆水平の連打。受けて立つ朱里がストンピング連打でお返し。朱里の突進に飯田がカウンターで逆水平、エルボーアタックで倒すが2カウント。朱里がニーの連打からDDT。飯田が返すと朱里は狙い澄ましたキック。飯田がつかむが朱里が強引に押し倒す。飯田はエルボー乱打で向かっていき、ボディースラムからミサイルキック。ノーザンライトは朱里がクリアー。朱里がバックを取って首4の字固め。飯田がエスケープすると朱里はフロントネックチャンスリーからニーアタック。返した飯田に朱里はフィニッシュを予告。しかし飯田が蹴りをかわして飯田橋。朱里が返すと飯田が突進。朱里がカウンターのキックを叩き込み抱え上げると山折りへ。パントキックをぶち込むと飯田が返せず朱里がピンフォール勝ちを奪ってみせた。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華<6点>

10分2秒
炎華落とし→体固め

ジャングル叫女<6点>

ジャングル叫女と舞華のシングルマッチが公式戦で組まれた。連敗から3連勝の叫女と連勝がストップした舞華。対照的な両者だが、この対戦は真っ向勝負が期待できそう。昼の部では刀羅ナツコの反則で納得いかない勝利を得た叫女。ネガティブな白星を活かすためにもこの試合をポジティブな白星で飾りたい。一方の舞華もまだ1敗だけに、まだまだ可能性は十分。ブルースターズでは林下詩美が快進撃を続けているものの、この試合に勝った方が決勝戦進出に望みをつなぐこととなる。

 ロックアップで組み合って力比べでスタート。舞華が追い込みブレイク。再び組み合うと叫女がヘッドロック。舞華がロープに振るとショルダータックルをぶつけ合う。5度のぶつかり合いで打ち勝ったのは叫女。舞華を引き起こすとカナディアンバックブリーカー。トップロープに乗せると背中にドロップキックを叩き込む。舞華が返すと、叫女がコーナーに追い込み踏みつけていく。叫女のボディースラム狙いを舞華がこらえる。しかし叫女が叩きつけることに成功。叫女は脚を取って逆片エビ固めに持っていく。さらにネックロックとの複合技に。叫女は舞華をコーナーに振って突進も舞華がソルダータックル。舞華は柔道殺法連発で叫女をマットに叩きつけていく。叫女が返すと舞華はワキ固め。叫女がエスケープすると舞華は両腕をクロス。叫女が阻止してブレーンバスターで叩きつけると逆エビ固め。舞華がエスケープすると叫女がサソリ固めを狙う。舞華が必死にロープへ逃れる。叫女はボディースラムで叩きつけるコーナーへ。舞華が追いつき豪快に雪崩式ブレーンバスター。叫女が返すと舞華が担ぎ上げる。叫女はラリアット連発も舞華が返す。両者ラリアットをぶつけ合いエルボーも打ち合う。舞華の突進に叫女がエルボー。叫女が串刺しラリアットから舞華をコーナーに乗せる。舞華が背後から首を取って宙吊りに。舞華がスプラッシュも叫女の手がロープに届く。叫女がエルボーも舞華がスパインバスター。叫女が返すと舞華はサイドに叩きつける。ここから3カウントが入り、舞華が叫女から勝利を飾った。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優<6点>

8分10秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド

ひめか<9点>

昼の部でDEATH山さん。に著書を宣伝してもらい白星で2点も獲得、星を五分に戻した岩谷麻優がレッドスターズトップのひめかと対戦。ひめかは上谷沙弥とのドロー以外はすべて白星、全勝こそ消えたもののまだ一つも黒星を喫していない。ここでひめかが勝てば決勝戦進出はほぼ確実。反対に岩谷にとっては首の皮一枚つなぐためにも絶対に負けられない闘いだ。

 岩谷から求める形でひめかも歩み寄り握手が成立。バックの取り合いから岩谷が腕を取るとひめかも取り返す。岩谷がロープを使って腕を取りにいくとヘッドロックへ。ひめかがヘッドロックに取り返すと岩谷がグラウンドに持っていく。岩谷は左腕を蹴り上げヘッドロック。ひめかが持ち上げようとするが岩谷がこらえる。ひめかはロープに振ってキャッチすると前方にたたき落とす。岩谷を引き起こすとコーナーに叩きつけ顔面を踏みつける。ひめかが高々とボディースラム。キャメルクラッチに決めると岩谷がロープへ到達。ひめかがストンピング連打からフットスタンプで岩谷を押し潰す。コーナーに叩きつけると岩谷が反転し突進。ひめかがかわすが岩谷もかわしてドロップキック。岩谷がサッカーボールキックを4連発。ひめかが返すと岩谷は持ち上げることを宣言。しかしひめかがこらえて岩谷の突進をキャッチしバックフリップ。さらにひめかは逆エビ固めでそり上げる。しかし岩谷がエスケープに成功。ひめかは背中にニーアタックをぶち込むが2カウント。アルゼンチンで持ち上げるが岩谷が回避。ひめかはジャンピングニーアタックも岩谷が返す。岩谷を引き起こすとひめかがアルゼンチンバックブリーカー。四方に見せつけると前方に叩きつける。岩谷がなんとか返すと、ひめかがフィニッシュを宣言。パワーボムの構えにいくと岩谷がこらえてドドンパで叩きつける。ひめかが返すと、岩谷はフィニッシュを予告もラリアットを食らう。岩谷はカウンターのキックでひめかをダウンさせ、引き起こすとジャーマン。さらにフィニッシュを宣下してドラゴン。ひめかが返せず岩谷がフォール勝ちをゲットした。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃<5点>

20分00秒
時間切れ引き分け

林下詩美<9点>

メインは8・15大阪で同じくメインに組まれながらも開始直前で大会が中止になった渡辺桃vs林下詩美の日本初シングル。桃は朱里からの不戦勝を含み2勝2敗の五分。わずかながらも決勝進出の望みを残しているか。一方の詩美は4戦4勝の快進撃、3度目の出場で初の開幕3連勝を飾るとともに、白星をもうひとつ上乗せ。初優勝にもっとも近い位置にいると言っていいだろう。過去、桃の白いベルトに詩美が挑戦したときは詩美が負傷欠場中から強行出場しただけに、参考にはならない。事実上初めてと言っていい、桃と詩美のクイーンズクエスト同門対決だ。

 両者ともクリーンに握手をかわしてゴング。慎重に探り合い詩美の方が間を嫌う。桃がバックを取り腕を取りにいく。詩美が切り返しネックロック。グラウンドで桃が腕を取るとスタンディングポジションに。詩美が取り返すが桃もすぐに取り返す。桃がヘッドロックからグラウンドに持ち込む。桃が三角絞めも詩美が切り返してレッグロック。詩美がフロントネックロック、桃がヘッドロックに切り返しグラウンドへ。詩美がヘッドシザーズにいくと桃が脱出。桃がローキック、詩美がエルボーを打ち込んでいく。打撃の応酬から詩美がミドルをキャッチしショルダータックル。ロープワークで詩美がコーナーに叩きつけるが桃がミサイルキックを投下し背中にドロップキック。リング下に落ちた詩美に桃は亜エプロンを走ってキックをぶち込む。詩美が入ろうとすると桃がスライディングキック。詩美を戻すと桃がストンピング連打からキャメルクラッチ。桃が軽く張り手を見舞って詩美を挑発、動きの止まった詩美の背中を蹴飛ばしていく。詩美がエルボーにいくと桃は余裕で打ち返す。桃が走ると詩美がカウンターでドロップキック。串刺しエルボーアタックからもう一発ドロップキック。桃が返すと詩美はスリーパー。しかし桃がDDTで脱出。詩美が返すと桃はキャメルクラッチ。桃がボディースラムからカバーするが詩美が返す。詩美を引き起こすとサッカーボールキック。「詩美どうした?」と桃が挑発しフロントネックロック。10分経過。詩美の脚がロープに届く。桃は「どうした?」と詩美を蹴飛ばしていく。桃が滞空時間を取ってのボディースラムで叩きつけるが2カウント止まり。桃が突進すると詩美がキャッチしエプロンに送り出しスリーパー。詩美は桃の背中にダブルニードロップ。ボディースラムから詩美が逆エビ固め。桃がロープに逃れると詩美が顔面を「どうした?」と挑発しながら蹴っていく。詩美はカバーの連続で桃を追い込む。詩美は桃をコーナーに追い込み突進。かわした桃が串刺しドロップキックを連発、ブレーンバスターからミドルキックの連打。桃の突進に詩美が背負い投げ、エルボードロップ。15分経過。詩美が桃を引き起こしエルボーを打ち込む。詩美はコーナーに上がるが桃が追いつき雪崩式裏投げ、蒼魔刀。詩美が返すと桃はハイキック。かわした詩美が投げっぱなしジャーマン。両者ダウン状態から復活しエルボーを打ち合う。桃のハイキックがヒットし背中への蒼魔刀。さらに正面からも蒼魔刀を打ち込みBドライバーも放つ。しかし詩美が2カウントで返してみせる。桃はダイビング式蒼魔刀にいくが詩美がかわしてコーナーへのジャーマン。詩美がラリアットも桃が返す。詩美がエアレイドクラッシュにいくが桃がクリアー。詩美はスリーパーからジャーマン。残り1分。返された詩美は桃を引き起こしアルゼンチン狙い。桃が切り返し反対にアルゼンチンバックブリーカー、テキーラサンライズ。残り10秒、ピーチサンライズ狙いを切り返して詩美がラリアット。しかしここでタイムアップ、時間切れ引き分けが宣告された。

詩美「私の、私の全勝優勝が…。今年は全勝優勝して、最高の夏女になるはずだったのに、桃さんさすがに強かったです。これで私の 今年の5☆STAR、いまのところ4勝1分けで9点。全勝にはちょっとなれなかったですけど、それでもまだブルーゴッデス、私がトップを走ってるはず。今年こそ、今年こそは私が、夏デビューの夏女がスターダム2020年の最高の夏女になりたいと思います」

桃「詩美、私が遠慮するわけねえだろ。詩美の全勝止めたけど、私もここから全勝して追いつくから待っとけよ。楽しかったよ、ありがとう」

詩美「楽しかったです」

桃「締めてよ」

詩美「いいんですか? 私が締めていいんですか?」

桃「やっぱ私が締めます。今回クイーンズクエストが締めさせていただきたいと思います。いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

桃のコメント

「5☆STAR、もう詩美との試合は20分じゃ足りないっすよ。またいつか絶対に決着つけてやりますから。今回5☆STAR公式戦、引き分け1点。まだ5点しか取れてないので、私はここから全勝して、まだ優勝狙ってますんで、よろしくお願いします」

詩美のコメント

「私の今年の全勝優勝の夢がかないませんでしたけど、でも久しぶりの桃さんとのシングルマッチ、日本初のシングルマッチは最高に楽しかったです。ホントに楽しかった。時間が足りないくらい。ホントは私が勝って気持ちよく終わりたかったですけど、結果は引き分けでしたけどホントにすごく楽しかった。でも、5☆STARはそんなの関係ないから。大事な1点を取れなかったけど、それでも私は9点。まだ9点あるから。今年こそ私が、必ず必ず必ず、優勝します」

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