2020/10/30 試合結果

2020年10月29日 第10回GODDESS OF STARDOM~タッグリーグ戦

『第10回GODDESS OF STARDOM~タッグリーグ戦』
10月29日(木)後楽園ホール(観衆472人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆5WAYバトル 15分1本勝負

吏南

5分19秒
横入式エビ固め

妃南

※もう三人は鹿島沙希、ルアカ、ゴキゲンです☆

◆GODDESS OF STARDOM タッグリーグ公式戦 20分1本勝負

【DREAM☆H】
○中野たむ<4点>

11分48秒
バイオレット・シューティング→片エビ固め

【wing★gori】
飯田沙耶<0点>

白川未奈

羽南●

◆クイーンズ・クエストvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

○渡辺桃

9分39秒
反則勝ち

刀羅ナツコ●

林下詩美

小波

里歩

ビー・プレストリー

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

11分18秒
炎華落とし→片エビ固め

<挑戦者>

舞華

上谷沙弥

※第3代王者の舞華が初防衛に成功

◆STARSvsDDM タッグマッチ 30分1本勝負

○朱里

13分20秒
青龍

岩谷麻優

なつぽい

スターライト・キッド●

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

19分47秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<挑戦者>

ジュリア

ひめか

※第14代王者のジュリアが2度目の防衛に成功

試合詳細レポート

◆5WAYバトル 15分1本勝負

吏南

5分19秒
横入式エビ固め

妃南

※もう三人は鹿島沙希、ルアカ、ゴキゲンです☆

5WAYマッチでルアカが右肩負傷から復帰。3・8後楽園以来のリングは、TCSからSTARSにユニットが移籍し心機一転の試合となる。対戦相手は妃南、吏南、鹿島沙希、ゴキゲンです☆。吏南とゴキゲンの2人もTCSからSTARSへ。5人中3人となる同ユニットで結束か、それとも一人ひとりが個人での勝利を狙いにいくか。

 ゴキゲンはハロウィン仕様のコスチュームで登場。ゴキゲンがSTARSのメンバーと握手をかわしゴング、3人で合体し妃南に突っ込んでいく。トリオで串刺し攻撃を見舞うとピラミッドを作ろうとするがゴキゲンがなかなか乗れない。それでもなんとかポージングを決めると妃南のまわりを手を取り合って回転。しかし鹿島がリングサイドから足を引っ張る。鹿島と吏南が合体し妃南を攻撃、ロープ際に追い込んで踏みつける。しかしビッグブーツをかわされルアカがまとめてクロスボディー。妃南がルアカにボディースラムの構え、ルアカがこらえてショルダータックル。ゴキゲンがルアカの手を取ってロープ渡りに同行させる。しかしアームホイップは微妙に失敗。ルアカがショルダータックルからゴキゲンにビッグブーツ。ゴキゲンが返すとルアカはフィッシャーマンを決める。鹿島がカットすると吏南と妃南が姉妹の合体攻撃。ダブルのブレーンバスターも決めるが吏南が妃南のカバーを横取り。姉妹でカバーを奪い合う。吏南と妃南がエルボーの打ち合い。吏南は「嘗めんな」と張り手、妃南が払い腰でマットに叩きつける。妃南が外道クラッチも吏南がギリギリでクリアー。バックの取り合いからゴキゲンとルアカの技がかわされ鹿島がまとめてフェースクラッシャー。吏南が投げて鹿島がビッグブーツ、丸め込むと3カウントが入った。試合後、鹿島が手を差し出し握手を求めると、吏南が応じて2人で退場した。

鹿島&吏南のコメント

――鹿島が手を差し伸べ握手を求めると吏南が応じた。これはなにを意味している?

鹿島「いやあ、先にしゃべらせてもらってもいいかな。自分はね、STARS元いたユニットを裏切って大江戸隊に入ったんだけど、なんかね、におったんだよね。おんなじにおいがしたんだよね、吏南から! そのへん、どうなの?」

吏南「まあ、自分の求めてないSTARSというユニットにいても成長できる気がまったくしなかったし、あんなキラキラしてるの自分に合わないし。自分はもっと成長するために大江戸隊でもっと強くなって自分の夢は大江戸隊でしか叶えられないと思っているから、自分のやりたいようにできる大江戸隊に入りました」

――もう入った?

鹿島「(吏南は)大江戸隊だよ。だって大江戸隊に入りたいって言ってるんだから拒む理由がない」

――吏南はSTARS入りしたときから不満があった?

吏南「自分が求めていないユニットですから、STARSは。自分の求めているものがないSTARSにいたって、成長はできない」

鹿島「その点で大江戸隊はね、なにも縛られるものもないし、自由でいいんだよ。自由。自分がやりたいことをやって、存分に暴れてくれたらいいから」

◆GODDESS OF STARDOM タッグリーグ公式戦 20分1本勝負

【DREAM☆H】
○中野たむ<4点>

11分48秒
バイオレット・シューティング→片エビ固め

【wing★gori】
飯田沙耶<0点>

白川未奈

羽南●

飯田沙耶&羽南組vs中野たむ&白川未奈組のタッグリーグ公式戦。飯田組は連敗スタートも積極的な内容が好印象を残している。一方の中野組は中野が白川を迎え入れる形で発進、白川は正式にSTARSのメンバーにもなった。リーグ戦は1勝1敗の五分。優勝戦線生き残りのため、白星先行を狙う。

 両軍クリーンに握手をかわすと背中を向けた中野組に飯田組がドロップキックの奇襲、中野を捕獲しロープ際で連発する。合体のドロップキックも放つと羽南がレッグロックから足4の字固め。中野がロープに手を伸ばすとタッチしようとした白川を飯田が落とす。飯田が中野のヒザにエルボードロップ、両脚をロックしブリッジする、白川がカットするが羽南が分断。羽南が中野にボディースラムから両脚と首を取る。羽南がコーナーに振ると中野が倒れ込んでしまう。しかし羽南の突進をかわしてみせる。ところが飯田が背中にキックし羽南とともにフットスタンプの連続。さらに2人でボディープレスを見舞う。羽南がボディースラムから飯田に託す。飯田もボディープレスを放っていく。中野がニーアタックもタッチをさせてもらえない。飯田が中野をコーナーに振ると中野が崩れる。飯田は逆水平チョップを中野に乱打。中野がかわして突進するが飯田が逆水平。飯田はバックエルボーからカバーするが中野が返す。中野がブリッジで飯田をかわしてドロップキック。羽南もかわしてフェースクラッシャー。白川が入り飯田にフライングクロスチョップ。しかし羽南が先手を取ってドロップキック。白川はクローズラインをかわしてネックブリーカー。白川は飯田に吊り天井を決める。白川と飯田がエルボーの打ち合い。白川がエルボー、飯田が逆水平の連打。飯田のドロップキックから羽南もドロップキック連発でつづく。白川が返すと羽南がブレーンバスター狙い。羽南が切り替えて突進すると白川は空中胴締め落とし。中野がバックキックから突っ込むと羽南が払い腰から柔道殺法の連発。腕を取って投げてカバーするが中野がクリアー。すると羽南が腕十字の構え。中野がクラッチし防御するが羽南が決める。なんとか中野がロープに到達。羽南が中野にボディースラム狙い。中野がこらえると飯田がミサイルキックで援護。羽南がダイビングボディーアタックからブレーンバスターホールド。10分経過、中野がブレーンバスター、トラースキック。羽南が返すと、中野はジャーマン狙い。羽南が丸めこむが白川が間に合う。羽南がエルボー連打から突進すると中野が回し蹴り。白川が指示し合体の打撃を羽南にヒットさせる。中野がバイオレットシューティングを決めると羽南が返せず3カウントが入った。

中野「2勝目、2つのチャンスをゲットしましたよ。ちゃんみな、今日は助けてくれてありがとう。ちゃんみながSTARSに正式加入したところで、今日、私からみなさんに一つにお知らせがあります。夢と希望がたくさん詰まったDREAMH、これを大爆発させるためにもう一つのピースを次回、後楽園ホールにたむが用意しました。そうだな…Hではない、Iではない、G…? いや、たとえたらZZです。みなさんお楽しみに!チャンスゥ~!!

 

中野&白川のコメント

白川「たむさんが今日は私に任せたと言っておきながら、頑張ってくれちゃった」

中野「頑張っちゃった、ちゃんみなのために。ちゃんみな、助けてくれてありがとう」

白川「やっと私たち息が合うようになってきた気がしているので」

中野「そうだね。チャンスゥ~!!はなんとか合うようになってきた、息も合うようになってきたところで、もうひと爆発、ビッグバンを起こしたくないですか?」

白川「私が取った取った、爆発」

中野「めんどくさい女だな」

白川「私、めんどくさい女なんで」

中野「そういうんじゃないけど、2人の時間をよりよいものにしていくために、子ども産むじゃん。そういうことですよ」

白川「産みますか」

中野「次回の後楽園ホールではDREAM☆Hの子どもが生まれる。そしてビッグバンを起こすという。で、どうですか?」

白川「いいと思います」

中野「楽しみだね」

白川「楽しみですね。出産に備えないと」

中野「今日もありがとう」

◆クイーンズ・クエストvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

○渡辺桃

9分39秒
反則勝ち

刀羅ナツコ●

林下詩美

小波

里歩

ビー・プレストリー

林下詩美&渡辺桃の元ゴッデス・オブ・スターダム王者組に里歩が合流、大江戸隊のビー・プレストリー&小波&刀羅ナツコ組と対戦する。ここは桃とプレストリーの遺恨が闘いの中心か。アーティスト・オブ・スターダム王座奪取をもくろむ大江戸隊が凶器とラフを駆使して攻めてくるのは必至。里歩の加入が詩美&桃組にどんな影響を与えるか、予断を許さない6人タッグになりそうだ。

 鹿島が吏南を連れて現われ、2人でロープを開けて大江戸隊を迎え入れる。大江戸隊のナツコがコールされたところでQQがドロップキックの奇襲攻撃、場外戦となる。場外では大江戸隊がすぐに逆転、ナツコが戻された桃をコーナーに追い込み顔面を踏みつける。小波がミドルキックの連打、自軍コーナーで桃を捕獲する。プレストリーが桃にボディースラムから片足でカバー。ナツコが桃に顔面ウォッシュ。桃は「なめんな!」とドロップキック。里歩がダイビングボディーアタックをナツコに放つ。里歩はプレストリーと小波をかいくぐりDDT。ナツコに飛びつくとフットスタンプ。里歩はノーザンの構えもナツコがこらえて抱え上げるとバックフリップ。小波が里歩にスライディングキック、フィッシャーマン。里歩が返すと小波はワキ固め。里歩がかわしてノーザンライト。詩美が小波にショルダータックル、串刺しエルボーアタック、ドロップキック、スリーパーホールド。バックを取られた小波がヒールホールド。ナツコとプレストリーが援護し大江戸隊がサブミッションで競演。小波がバックを取るが詩美が切り返しジャーマン。小波が立ち上がり投げっぱなしでお返し。桃がプレストリーとキックのかわし合い。エルボーの打ち合いから桃が串刺しで突進。プレストリーがかわすが桃がカウンターのミドルキックから串刺しドロップキック。2発目はナツコが乱入し大江戸隊で一斉攻撃。プレストリーが蹴り上げるも桃がクリアー。プレストリーはカミゴェ狙いも桃がかわしてテキーラ狙い。プレストリーが切り返しダイブも桃がキャッチし叩きつける。桃はプレストリーにドラゴンスリーパー。詩美がプレストリーにバックフリップ。桃と里歩がドロップキックの挟み撃ち。桃がテキーラを決めるが鹿島がレフェリーの足を引っ張る。プレストリーのニーからナツコがチェーンで桃を殴打。さらに首に巻き付けて絞首刑に。プレストリーが肩車しクイーンズランディングを決める。レフェリーはチェーンが首に巻かれていることを発見しゴングを要請。桃の反則勝ちとなった。

ナツコ「おい渡辺桃! オマエ、何回、ウチらに負けてるんだよ。学習しねーな。オマエ、おバカレスラーなんじゃないの? そうだ、吏南。オマエは若くて、勇ましい大江戸隊にふさわしいヤツだ! 一緒にヨロシク(吏南と握手)。オーケー。で、ウチラはアーティスト戦に備えたいから、クイーンズクエストとの闘いは終わり。もう飽きたしね。ビー、いつもの言ってやって」
ビー「リホ、ショッパイ。ウタミ、モットチョッパイ。モモ、イチバンショッパーイ!」

 

ナツコのコメント

――吏南を引き込んだが。

「大江戸隊にもやっぱり若い力は必要だと思った。ほかのユニットを見てて、どこにも若いヤツはいるし、それが活気になってたりとか、新しい闘争心が(生まれる)。吏南はまだ若くて時間があるし、いまのうちから調教していったら、吏南が私たちと同じ世代になったとき、アイツはスターダムでヒールとして天下取れるから」

――アーティスト挑戦に向けては?

「こっちはメンバーも決めてるし、どんなことをするかワクワクしてしょうがない。相手が誰と闘いたいのかわからないし、誰を望んでるのか知らないけど、ウチらの試合は基本的に、ウチらが舵を取るというか。アイツらの好きなようには微塵も動けない。DDMが恥さらして終わるだけ」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

11分18秒
炎華落とし→片エビ固め

<挑戦者>

舞華

上谷沙弥

※第3代王者の舞華が初防衛に成功

当初は8・22横浜武道館でのタイトルマッチが予定されていたが大会中止により今大会でようやく実現。7・17後楽園での王座決定戦でベルトを巻いた舞華には初めての防衛戦で、挑戦者には現ゴッデス・オブ・スターダム王者でもある上谷沙弥が、王座決定巴戦で敗れた雪辱とシングル初戴冠を目指す。ゴッデス王座戦では上谷が舞華からフォールを奪っているが、シングルで勝ってベルトを巻いてこそが真の雪辱だろう。しかしながら上谷は1025前橋大会を体調不良により当日になって突然の欠場。それだけに不安を残したままのタイトルマッチになりそうだ。上谷はハンディを克服しベルトを巻くか、それとも舞華の初防衛か。

 リング中央で睨み合いそのままゴング。上谷から仕掛けてエルボーの打ち合い。上谷がドロップキックでリング外に落とすとエプロンに出てムーンサルトアタック。上谷はリングサイドを突進。舞華がキャッチし叩きつける。舞華は上谷を戻して背中を踏みつける。舞華は柔道技の連続。上谷が返すと、舞華がコーナーへ振り突進。上谷がかわすが舞華も切り返してキャメルクラッチ。上谷がエスケープすると、舞華がダッシュ。上谷がロープワークで翻弄しドロップキック、串刺しニーアタック、ドロップキック。舞華が返すと、上谷は逆エビ固め。舞華がエスケープしエルボーを仕掛ける。上谷も応戦し力強いエルボーの打ち合いに。上谷がダウン。舞華はアタマを踏みつけ「そんなもんか?」と挑発。舞華が「まだまだやろうぜ」と引き起こすと上谷が仕掛ける。ビッグブーツの打ち合いから上谷がエルボー連打。舞華は至近距離からラリアット。上谷がすぐに立ち上がり二段蹴り。両者ダウン。上谷が突進すると舞華がケブラドーラコンヒーロ。返した上谷を担ぎ上げる。上谷が切り返しブレーンバスターの構え。上谷が切り替えてニールキックからミサイルキック。上谷はフィニッシュを予告しランニングシューティングスターからニー。上谷は舞華を起こしてフィニッシュ宣言からスタークラッシャー。ギリギリで舞華が返すと、上谷はあらためてフィニッシュを宣言しコーナーへ。舞華が追いつきコーナーに上がる。残り5分。舞華は雪崩式ブレーンバスターを敢行。解かずにブレーンバスターをもう一発。上谷が返すと、舞華が持ち上げる。上谷が丸めこみも舞華が至近距離からラリアット、炎華落とし。上谷が返せず舞華の防衛となった。試合後、飯田沙耶が現われリングに上がる。

飯田「テメエと上谷の試合を見て黙ってられるかよ!」と

飯田が挑戦表明すると、舞華は拳を突き出す。飯田も拳を合わせてリングを降りた。

舞華のコメント

――ベルト取ってからだいぶ時間が経った。この期間防衛戦がなくてどうだった?

「まあ、ずっと待ってたんだけどね、誰が噛みついてくるんだろうって。まあなかなかこないこない、誰もこない。このベルトの価値ってそんなもんなのかなってホントに思った。だからゴッデスで負けた上谷に私から噛みついて。まあ今日、そんな上谷と今回がシングル初。アイツとはいろいろやってきたけど。ここでシングルは初で、やっぱアイツは楽しいね。いつもヘラヘラしてたり泣き叫んでみたり、情緒不安定なんじゃないかってくらいホントに喜怒哀楽が激しくて、今日ももうひとりの上谷沙弥が出てきたんじゃないですかね」

――上谷とは決着がついたと思う?

「いや、まだまだ。今回は決着というよりかは勝負はついたけど、上谷、私、今日出てきたゴリ、飯田。同じ年デビューなんだよね、確か。たぶんこれからもっともっとライバルとまではいかないかもしれないけど高め合っていけるヤツらかなって思います」

――いまのところ巴戦で王座決定戦をおこなった3人で争われているが、ほかの選手が入ってこれる余地はある?

「いやあ、もちろんもちろん、ウエルカムウエルカム。誰でもいいよ。でもこれね、いろいろ条件あるからね。2年未満、そして、20歳以下。まだまだ言えばいいんじゃないんですかね。言うだけタダだし。このベルトに挑戦できる実力なのかって話ですけどね」

――舞華はこのベルトを若手のベルトとみている?

「若手のベルトというよりは、これからスターダムのトップに立つ人が持つべきもの、そして挑戦すべきものだと思ってる」

――舞華が常に意識している詩美が赤いベルトに挑戦するが、フューチャー王者としてはどう思っている?

「まあね、詩美は詩美で、自分のいきたいところにいって、発言したいようにして、やりたいようにやって、で、自分のやるべきこと、やっていかないといけないことをちゃんと詩美は理解している。それはもちろん悔しいけど、私は私でやるべきことはあるから。この会社でさえも小さい価値だと思われているこのベルトをもっともっと価値上げて、いつか大舞台でメイン張れるくらいにこのベルトを大きくしていく。それがいま私のやるべきことだと思ってる」

◆STARSvsDDM タッグマッチ 30分1本勝負

○朱里

13分20秒
青龍

岩谷麻優

なつぽい

スターライト・キッド●

STARSの岩谷麻優&スターライト・キッド組とドンナ・デル・モンドの朱里&なつぽい組がタッグで対戦。岩谷組はタッグリーグ戦にエントリーしているが、この試合は非・公式戦。逆転優勝に向けての調整試合になるだろう。とはいえ、相手はDDMの朱里&なつぽい組。朱里とは横浜武道館で赤いベルトを巡り激闘を繰り広げた。試合後、朱里がスターダムへの入団をほのめかしただけに、今後も両者の闘いはつづいていくだろう。岩谷は1115仙台での防衛戦(vs林下詩美)が控えているものの、再戦を見据えての闘いが展開されることは間違いない。また、岩谷となつぽいの対戦も注目。ハイスピード王座を狙うなつぽいには、現王者AZMのライバルであるキッドとの対戦も避けては通れない道だ。

 岩谷と朱里で先発のゴング。ロックアップでの力比べから朱里が追い込んでブレイク。朱里がバックを取り岩谷が腕を取る。腕の取り合いからブレイクしパートナーに交代。キッドとなつぽいがロープワークの攻防。キッドがロープを利用したアームホイップからドロップキック。なつぽいをコーナーに追い込み岩谷とキッドが串刺し攻撃からダブルのドロップキック、キッドがフットスタンプ。キッドが走ると朱里がエプロンから蹴飛ばしなつぽいがカバー。なつぽいはマスクをつかんでキッドをマットに叩きつけていく。なつぽはサードロープに足をかけて締め上げる。滞空時間を取ったボディースラムからカバーするがキッドがクリアー。朱里がキッドにサッカーボールキック。ロープに固定するとなつぽいも加勢。朱里がカバーの連続でキッドを追い込む。なつぽいがキッドにレッグロックからインディアンデスロック、鎌固め。朱里がカットに入った岩谷を止めてコブラツイスト。キッドがなつぽいにドロップキック。岩谷もドロップキック連打で続く。朱里が介入しなつぽいと合体、岩谷がまとめてアームホイップ。岩谷とキッドが619、その場跳びムーンサルトの競演。岩谷がなつぽいにノーザン。なつぽいはカウンターでトラースキック。朱里が岩谷にミドルキックの連打、串刺しニーからフロントネックチャンスリー。エルボーの打ち合いから朱里がミドル連打。キックのかわし合いから交錯し両者ダウン。立ち上がると朱里が投げっぱなしジャーマン、岩谷がドドンパ。岩谷はキッドにタッチ。キッドがダイビングボディーアタック、コルバタの連続、低空ドロップキック。朱里が返すと、なつぽいがキッドのドロップキックを阻止。朱里がなつぽいをキッドの上に落としてキックを打ち合う。しかし岩谷のカットが間に合う。10分経過。朱里がキッドを担ぐがキッドが岩谷のトラースキックを呼び込んでからDDT。キッドは朱里にフィッシャーマン。朱里が返すと、岩谷が入ってキッドのバッククラッカーから岩谷のダイビングフットスタンプ、キッドの旋回式ダイビングボディープレス。キッドは朱里にキッチャンボム狙いもなつぽいに阻止される。朱里はサソリ固めでキッドを捕獲も岩谷がカット。なつぽいが岩谷を場外に送り出しプランチャで舞う。朱里はキッドを担ぎ上げるが丸めこまれる。まるめ込みの応酬はどちらも譲らず。キッドの突進に朱里がハイキック。返された朱里は青龍と名付けられた4カ所を同時に極める変型ドラゴンスリーパー。キッドがタップし朱里の勝利となった。

朱里「私、朱里は111日付けでスターダム所属にならせていただきました。スターダムのリングで一番輝く選手を目指して頑張ろうと思います! そして、この間、ビー・プレストリーと因縁が生まれました。私はスターダム所属の記念として、ビーとのシングルを要請します! ビー、11で勝負だ。以上!」

 

朱里&なつぽいのコメント

朱里「所属会見をして一発目の試合。STARSの岩谷麻優とキッドをなつぽいとキッチリ勝利することができました。これからどんどん自分はこのリングで輝いていくので注目してください」

なつぽい「今日も朱里姉ちゃんがしっかりとギブアップを取りました。いやあ自分も、ただヘコヘコとついていくだけだったらおもしろくないので、これからどんどんどんどんいろんな闘いに乗り込んでいきたいなと思っています」

朱里「あと、今日、フィニッシュで出したのは朱雀に続いて、青龍。まだ白虎、玄武と出していない関節技があるので、お楽しみに」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

19分47秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<挑戦者>

ジュリア

ひめか

※第14代王者のジュリアが2度目の防衛に成功

メインはジュリアvsひめかの同門対決によるワンダー・オブ・スターダム選手権試合。ジュリアにとってはこれが2度目の防衛戦となる。中野たむとの3連戦を白いベルト防衛で決着をつけたジュリアは、次期防衛戦の相手に5☆STAR GPで敗れた相手を選んだ。そして今回迎えるのが、DDM同門のひめかである。両者は8・9後楽園で公式戦をおこない、ひめかがジュリアにスターダム参戦以来初めてとなるシングルでの黒星をつけてみせたのだ。この敗戦がたたったか、ジュリアは中野たむ、小波にも敗れて優勝戦線から脱落した。一方のひめかは決勝に進出、優勝は林下詩美に譲ったものの、初出場で大きなインパクトを残すことに成功した。そして迎えるベルトをかけたシングルでの再戦。ひめかが連勝となれば、スターダムでのシングル初戴冠を達成する。物議を醸した突然のスターダム初登場(1014)から1年、デビューからちょうど3年のこの日、王者ジュリアには、スターダム参戦以来最大のピンチと言っていいだろう。

 レフェリーチェックの最中にひめかが襲いかかりジュリアを吹っ飛ばす。パワーボムの体勢にいくがジュリアが回避。ジュリアはラリアットをかわしバックを取る。ジュリアはアームホイップで叩きつけドロップキックからビッグブーツでリング下に落とす。ジュリアも場外に下りると場外戦に。ジュリアが首を取ってひめかを鉄柱に叩きつける。ジュリアはひめかをリングに戻し左腕を捻りあげる。さらに両脚をロックし髪の毛をつかむ。ジュリアは「さっきの勢いどうしたんだよ?」と挑発。ジュリアが串刺しビッグブーツからネックブリーカーもひめかが返す。ジュリアが首をつかんで立ち上げるとロープワーク。ひめかがカウンターでネックハンギングツリーから叩きつけると逆片エビ固め。ジュリアがエスケープすると、ひめかが背後からニーアタック、バックブリーカー、アルゼンチン。ジュリアが飛びついて卍固め。グラウンドに移行してもジュリアが絞め続ける。ひめかがエスケープすると、ジュリアは背後からミサイルキック。返したひめかにジュリアは顔面蹴り。ひめかが首をつかんでコーナーに叩きつける。ひめかが絶叫し、エルボーの打ち合いへ。ひめかが崩れ落ちるが、立ち上がって打ち返す。エルボーの応酬からジュリアが左右で連打。ジュリアの突進にひめかがラリアット。10分経過。両者ヒザを着いた状態で張り手の打ち合い。ジュリアのヘッドバットで両者ダウン。8で立ち上がるとひめかがジャンピングニー。2発目をジュリアが受け止めビッグブーツ。ひめかが返すとジュリアがバックドロップの構え。ひめかがこらえるがジュリアがビッグブーツからファルコンアロー。ひめかが返すと、ジュリアがコーナーへ。ひめかが追いつき雪崩式でパワーボム狙い。ジュリアがこらえるとコーナーで卍固め。ジュリアが持ち上げて雪崩式バックフリップ。ジュリアが返すと、ひめかが引き起こしてアルゼンチンで揺さぶりをかける。そこから叩きつけるが2カウント。15分経過。ひめかが豪快にパワーボムもジュリアが三角絞めから腕固め。ひめかがエスケープに成功。ジュリアはグロリアスドライバーを狙うがひめかがこらえてバックドロップ、スライディングラリアット。ひめかは「終わり!」と絶叫。ランニングパワーボム狙いをジュリアが丸めこむ。ひめかが返すとジュリアはドロップキック。ひめかはラリアットからジュリアをス引き起こすもバックドロップを食らう。両者突進するとジュリアのビッグブーツがヒット。ジュリアが前蹴りからバックドロップも2カウント。ジュリアはグロリアスドライバーをシットダウン式で放つ。3カウントが入り、ジュリアがひめかを破った。

ジュリア「デカイ、デカイひめかに、2度目の防衛戦、勝ったぞー! デカイは強い?デカイは正義? 私はそんなのどうだっていいよ。このベルトを持っている、それが事実だろ。ひめか、さんざん生意気な口叩いてくれたよね。もう1回、出直してこいよ。したら闘ってやってもいいけど。生意気なヤツ、嫌いじゃないけど。次のこのベルトの挑戦者は、私から指名したいと思います。悪の女・寝技師? 私もね、寝技、だーい好きなんですよ。小波、小波っ!」
小波が現れリングへ。
ジュリア「次、この防衛戦、私とやれよ」

小波「ジュリア、ジュリア! ジュリアーーー! オマエはそのベルトとお別れだ。ジ・エンドッ! またな!」

ジュリア「オッケーだということでしょうか。オッケーです。ジュリアが必ず防衛して、このベルトの価値は私が高めていくから、みんな目を離さず、ジュリアを見ておけよ。えー、ジュリアがスターダムに来て、1年が経ちます。あのころのジュリアは正直、何とも言えない、ね。悪者だったけど、でも、ここにいる仲間と、まあジュリアのことが大嫌いな奴いっぱいると思う。でも、でも好き勝手にやらせて、見守ってくれてるお客さんたち、こういうの言うのは好きじゃないけど、ありがとう。締めます。なつぽい、舞華、朱里、ひめか、そしてジュリア。世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド! アリーーーべデルチ、またな!」

ジュリアのコメント

「ひとまず2度目の防衛に成功して、このベルトを懸けて試合するごとに、すげーもん持っちまったなって。シングルのチャンピオン巻くというのは初めてだから、それでナメられたくないし、だからって。だから余計に気持ちもどんどんどんどん強くなっちゃうよね。よくさ、茶番とか言われちゃうんだけど、仲間だろうと仲間じゃなかろうと、ムカつくもんはムカつく。ひめかにおいては特にね。インタビューのときは本当になんだコイツ? でも調印式のときはちょっとうれしかった。だけど、試合のときのひめかはこえーよ。それは本当だよ。でもだから、こうやって感情剥き出しになって殴り合って、それがあるからこのベルトの価値というのは、なにが正解かわからないけど、私はこんな手でしかできないけど、こんなジュリアだけど、それでもこのベルトを最高のベルトにするって私は決めた。3度目の防衛戦、小波。やりづらいけど、1回負けてるしね。ここで必ず私、防衛します。借りは返さなきゃいけないし。あとはスターダムにきてちょうど1年。好き勝手にやらせてくれてありがとう。今日だけは言ってやるよ。ありがとう。アリーベデルチ、またな」

一覧へ戻る