『スターダム10周年記念イヤー夢の祭典~プロローグ~OSAKA DREAM CINDERELLA』
12月20日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場(観衆1027人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 3WAYバトル 15分1本勝負 |
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<挑戦者> |
8分19秒 |
<挑戦者> |
飯田沙耶 |
上谷沙弥 |
※第3代王者の舞華が3度目の防衛に失敗。飯田沙耶が第4代王者となる
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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刀羅ナツコ |
7分5秒 |
里歩 |
○小波 |
ルアカ● |
◆DDMvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○ひめか |
11分5秒 |
ビー・プレストリー |
なつぽい |
鹿島沙希● |
◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
10分31秒 |
<挑戦者> |
AZM |
星月芽依 |
※第19代王者のAZMが3度目の防衛に成功
◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 イリミネーションマッチ 30分 |
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中野たむ |
15分22秒 |
岩谷麻優 |
○白川未奈 |
スターライト・キッド |
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ウナギ・サヤカ |
ゴキゲンです☆● |
※退場順
(1)●ウナギ(7分22秒、回転エビ固め)ゴキゲン○
(2)●中野(10分24秒、タイガーSH)キッド○
(3)○白川(11分42秒、OTR)岩谷●
(4)○白川(13分54秒、OTR)キッド●
白川の1人残りがち。第25代王者組の中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカが初防衛に成功。
◆ワンダー・オブ・スターダム&SWA世界 二冠選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
30分00秒 |
<王者> |
ジュリア |
朱里 |
※ワンダー・オブ・スターダム第14代王者のジュリアが4度目の防衛に成功するとともにSWA世界選手権王者の朱里が初防衛に成功
◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
24分26秒 |
<挑戦者> |
林下詩美 |
渡辺桃 |
※第13代王者の林下詩美が初防衛に成功
試合詳細レポート
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 3WAYバトル 15分1本勝負 |
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<挑戦者> |
8分19秒 |
<挑戦者> |
飯田沙耶 |
上谷沙弥 |
※第3代王者の舞華が3度目の防衛に失敗。飯田沙耶が第4代王者となる
初進出のエディオンアリーナ第1競技場。そのオープニングを飾るのは、いまやビッグマッチ恒例となった観のあるタイトルマッチ。今回はフューチャー・オブ・スターダム王座戦が組まれた。林下詩美が上谷沙弥とのタイトル戦後に返上したフューチャーのベルトは7・17後楽園で巴戦を制した舞華が獲得し新王者に。舞華は巴戦でも闘った上谷、飯田沙耶の挑戦を退け、今回は3WAYでベルトを懸ける。舞華、上谷、飯田とのトライアングルの集大成とも言えるだろう。ここで舞華が防衛すれば完全制覇。しかし、上谷、飯田も黙ってはいない。3人が同時に闘う3WAY戦で、最後に生き残るのは!?
上谷がドロップキックで奇襲、飯田が押さえ込むと上谷もカバーへ。舞華は2人に次々とショルダータックル。上谷が舞華にエルボー、舞華も応戦。上谷がエルボー乱打にいくと舞華もやり返していく。上谷がコーナーに追い込みなおも連打。上谷が突進すると舞華がショルダータックルで吹っ飛ばす。上谷は側転からドロップキック。飯田がドロップキックで割って入り舞華、上谷に逆水平の連打。舞華を倒し、上谷も倒してみせる。舞華が突進しショルダータックル。飯田が受けて立ちショルダータックルをぶつけ合う。打ち勝ったのは飯田。しかし舞華もすぐに飯田を吹っ飛ばす。舞華は予告してブレーンバスターの構え。飯田が切り返し丸めこむも上谷がカット。上谷が飯田に串刺しにニーアタックからドロップキック。上谷はコーナーからダイビングボディーアタック。飯田が返すと舞華が上谷にラリアット。上谷がかわしてニールキック。上谷が飯田をボディースラム。フィニッシュを宣言しコーナーへ。舞華がカットし飯田を排除、コーナー上の上谷に雪崩式ブレーンバスター、大外刈り。5分経過。飯田が舞華にジャンピングクロスチョップ、フィニッシュを宣言しコーナーに上がると舞華が雪崩式ブレーンバスター狙い。飯田がこらえて背中へのパンチを連打しヘッドバット、雪崩式回転エビ固め。舞華が場外に出ると飯田は上谷を引き起こしノーザンライト狙い。上谷がこらえて二段蹴り。上谷は飯田を起こしてスタークラッシャー狙い。飯田がかわしてノーザンを放つ。飯田はコーナーに上がるが上谷が張り手、エルボー。飯田が胸を叩いて自身を鼓舞。上谷にネックブリーカーを見舞うが2カウント。飯田は垂直落下式ブレーンバスター。これで3カウントが入り、飯田がフューチャーのベルトを獲得した。
飯田「やっとやっと、この手でベルト巻いたぞー! 努力は必ず報われるんだ! 這いつくばっても地べた這ってでも見苦しくても、あきらめなければ絶対に夢はかなう!
アッシはもうすぐキャリア2年経っちまうんだよ。このベルトはさあ、キャリア2年しか巻けねえんだ。だから、悪あがきかもしれないけど、キャリア3年以内でも挑戦できるベルトでもいいですか? ありがとうございます! まだまだ、アッシは努力をし続ける。だから、キャリア3年以内の選手、かかってきやがれ!」
舞華のコメント
――負けないでベルトを落としたが。
「まあ、そうですね。まあ、なんだろう? 3WAYの難しさと、あとは飯田の根性かな(苦笑)。なんだろう? いまアタマ打ってて…脳震とうのようになってるんですけど、ちょっと待ってね(笑)。フューチャーのベルト、私がまた、取り返す」
――規定をデビュー3年以内にと飯田がアピールした。
「そうですか。(実現すれば)おかげで伸びたってことで、そのチャンスはいくらでもあるので。まああとは、もっと周りを見られるよう。飯田にはベルトを磨いておけよって」
飯田のコメント
飯田「ようやくこの手で、ベルトを巻けました。ホントにいままで口ではあきらめないとか言ってきたけど、本とはくじけそうなときだってあったし、あきらめたくなることもあったし、それでもやっぱり、あきらめずにいけたのはやっぱり、仲間がいたというのと自分の中であの2人に勝ちたいというのがあって、だから今日ようやくそれがかなったのかなと思います」
なぜ2年ではなく、3年にしたい?
飯田「それはアッシが来年で2年になってしまう。来年これを返上することになってしまうんです。正直すげえカッコ悪いかもしれないんですけど、やなんです! だから、わがままかもしれないですけど、3年と言わせていただきました」
デビューから3年いっぱい防衛し続ける?
飯田「ハイ、このベルトをずっと巻いていきたいと思ってます」
――要求は通ると思う?
飯田「わかんねえっす。でも、意地でも会社に説得します」
岩谷とキッドが入ってきて祝福。
岩谷「おめでとう! よくやった。よかったよ。努力は必ず報われる」
キッド「証明した」
岩谷「マジで感動した、ホントに。おめでとう」
キッド「やっとSTARSに一本のベルトがやってきました。このあと私はアーティスト戦があるので、3本のベルトを必ずSTARSに持って帰ってきて、4本にしてやりたいと思います!」
岩谷「これからもSTARSから目を離すな。最高の一日になるぞ。見とけ!」
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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刀羅ナツコ |
7分5秒 |
里歩 |
○小波 |
ルアカ● |
里歩&ルアカ組と小波&刀羅ナツコ組のタッグマッチ。12・16後楽園でのアピールから、小波はビー・プレストリーとのコンビで林下詩美&上谷沙弥組が保持するゴッデス・オブ・スターダム王座への挑戦が決定。この試合では試運転として勝利をつかみに来るだろう。一方のSTARSサイド、ルアカにとっては大舞台での大きなチャレンジとなる。
大江戸隊の奇襲で試合がスタート。まずはルアカを捕まえ小波、ナツコが次々と攻撃。ルアカがクロスボディーアタックを見舞い、小波が入ってくると2人を蹴散らす。里歩はナツコに619、ダイビングボディーアタック。里歩が突進するとナツコがショルダータックル。ナツコが串刺しエルボーアタックからキャノンボール。里歩が返すと、小波がミドルキック連打。小波の突進に里歩が丸めこんでフットスタンプ、フィッシャーマン。ルアカが小波にショルダータックル連発。小波が背後に回りスリーパーから腕十字。ルアカがエスケープするが大江戸隊が串刺し攻撃の連続。ナツコが里歩、小波がルアカを捕獲もロープに振ったのちにキックを食らう。里歩とルアカが連係攻撃で小波を追い込む。ルアカは小波の顔面にビッグブーツ連打。ルアカはフィッシャーマンを決めるが2カウント。ナツコがイスでカットし小波が腕を取る。ナツコが里歩のカットを妨害すると、ルアカがトライアングルランサーにギブアップ、小波が勝ち名乗りを受けた。
◆DDMvs大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負 |
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○ひめか |
11分5秒 |
ビー・プレストリー |
なつぽい |
鹿島沙希● |
ひめか&なつぽい組のDDMとビー・プレストリー&鹿島沙希組の大江戸隊が激突。プレストリーは小波と組み、12・26後楽園で林下詩美&上谷沙弥組のゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦。新しいパートナーを得てタッグのベルト奪回に挑む。鹿島とのチームではアーティスト・オブ・スターダム王座を失っただけに、ベルト奪還は大江戸隊の至上命令。勢いをつけるためにもこの試合では勝利をものにしたいところだが、相手も勢いに乗るDDM。ジュリアvs朱里戦への露払いとしていい形でセミファイナルにバトンを渡したい。
前の試合に続き、大江戸隊の奇襲で試合がスタート。場外戦で鹿島がひめか、プレストリーがなつぽいをいたぶる。プレストリーはエプロンでフットスタンプ。ひめかをリングに戻すとロープに固定し、鹿島も加勢する。プレストリーはひめかの突進を受け止めてコーナーに叩きつける。鹿島がプレストリーと合体のドロップキック、ビッグブーツ。鹿島がひめかの顔面をかきむしり飛びつくと、卍固め。ひめかが逃れると、鹿島は腕を攻撃し蹴り上げる。プレストリーがひめかにボディースラムの構え。ひめかがこらえるとプレストリーはコーナーに叩きつける。ひめかはショルダータックルでプレストリーを吹っ飛ばすとなつぽいに託す。なつぽいは低空ドロップキックからプレストリーにダイビングボディーアタック。プレストリーが返すと、鹿島が加勢して乱入。なつぽいを大江戸隊がキャッチするがひめかがまとめて押し倒す。なつぽいにプレストリーがニーアタック、ネックブリーカー。鹿島がなつぽいの顔面にビッグブーツ。なつぽいがネックブリーカーを放ち、ひめかがショルダータックル連打。ひめかは鹿島に逆片エビ固め。ひめかが鹿島の背後からニーアタック。鹿島が返すと、ひめかがアルゼンチンの構え。鹿島がかわしてコルバタ、ビッグブーツ。ひめかが返すと、コーナーに振って突進。鹿島がかわして大江戸隊が合体攻撃。鹿島はダイビングフットスタンプ。プレストリーがコードブレイカー、鹿島がカバーするがひめかの肩が上がる。鹿島の突進にひめかはニーアタック、PK。鹿島が返すと、ひめかはフィニッシュを宣言。アルゼンチンで担ぎ上げ前方に叩きつける。ギリギリで鹿島が返すと、ひめかが後方からラリアット。カットに来たプレストリーもまとめてアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。場外に出た大江戸隊になつぽいがプランチャ。10分経過。鹿島が起死回生でひめかを丸めこむがなつぽいがカットする。ひめかは鹿島にラリアット、ランニングパワーボム。鹿島が返せず、ひめかが3カウントをゲットした。
◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
10分31秒 |
<挑戦者> |
AZM |
星月芽依 |
※第19代王者のAZMが3度目の防衛に成功
富山大会で左手を負傷、巡業には同行しながらも欠場していたAZMが復帰戦でいきなり他団体の挑戦を受けるハイスピード王座戦。相手はMarvelousの星月芽依。星月とは9・28後楽園で彩羽匠率いるMarvelous勢と6人タッグで対戦したが、この試合で敗れたAZMはベルトを懸けての一騎打ちを要求。しかし星月は対戦ではなく、むしろタッグ結成をアピールしていた。星月は仙女のじゃじゃ馬トーナメント優勝やジュニアのベルトを奪取し成長著しい。ケガが完治していないAZMがどのようにして星月を迎え撃つのか。ハイスピード王座他団体流出のピンチである。
星月が握手を求めるとAZMがゆっくりと応じる。星月がAZMの攻撃をかわしロープワーク。AZMがバックを取るとコーナーに持っていく。AZMはエプロンから入って丸めこみ。星月のヘッドシザーズをAZMが抜け出してブレイク。AZMがサッとワキ固めに取るが、星月の足がロープへ。AZMは気合いを入れてコーナーに振ると串刺しドロップキック。星月が返すとAZMはワキ固めでギブアップを迫る。星月がロープに手を伸ばしてエスケープ成功。AZMが「どうしたこいよ」「そんなもんか」と挑発。星月がエルボー連打で向かっていくがAZMが蹴り倒すAZMはドロップキックをかわすが星月がエプロンに飛び出しドロップキック。さらにリング内でドロップキック8連発。AZMが返すと星月はカバーの3連続。星月はAZMを起こしてエルボー、AZMもやり返す。AZMが三角跳びにいこうとすると星月が場外に落とす。場外でのドロップキックをAZMがかわすとエプロンを走ってのキックを叩き込む。AZMが戻り、星月を待つ。星月をエプロンで固定しヘッドシザーズ式DDT、ブレーンバスター。星月が返すとAZMはフィニッシュを宣言。コーナーからダイブすると星月がかわして丸めこむ。AZMが押さえ込み返された直後に腕をロック。AZMは腕固めに移行し絞り上げる。AZMがボディースラムからフィニッシュを宣言しダイビングフットスタンプ。しかし星月がクリアー。AZMは狙い澄まして突進しミスティカ式ワキ固め、返した星月が丸め込みの応酬に誘う。AZMが突進すると星月がキャッチし丸め込みの応酬に。ギリギリでAZMが返すも星月はまるめ込みをやめず。なんとかしのいだAZMに星月が丸めこみ。さらに2カウントの応酬が続くがこんどもAZMがギリギリまで追い込まれる。10分経過。最後に丸めこんだのはAZMだった。試合後、2人は健闘を称え合った。
AZMのコメント
――防衛して。
「疲れましたね。こんなに疲れたのは久しぶりなんじゃないか。復帰戦なんですけど、体力がなくなってるわけじゃないんですけど、まあ、いままでで一番早かったんではないでしょうか。スターダムにいない、星月選手と出会えてよかったなと思えた一戦でした」
――左手はどう?
「治ってないんですけど、受け身は取れるようになったので、許容範囲です。大丈夫です」
――次の防衛戦は?
「やりたい人がね、1人、また1人いるんですよ(笑)。どんどんこのベルトをね、スターダムにとどまっているんじゃなく、どんどん外に広げていって価値を上げていきたいと私は思っております、ハイ」
――その1人とは他団体?
「ま、所属ではないですね」
――なつぽいが以前からアピールしているが。
「なつぽいは別になんかハイスピードのアピールも(最近は)してないし、なんか、舞台で忙しいのかわかんないですけど、アピールしてこないし、私はあまり興味が沸かないので、まあいまのところ興味ないしやりたいと思わないし、あの人と試合をしてこのベルトの価値が上がるとは思えないので、しなくていいかなといまは思っております」
星月のコメント
――試合を終えて。
「悔しいです。スピードでは負けたくない選手に負けて、悔しいって言葉だけです。でもやってて、AZMさん速いって思ったのが一番悔しかったです。相手が速いっていうのを感じたのが一番悔しいですね」
――相手はハイスピードのチャンピオン。
「ハイ」
――後楽園の6人タッグで対戦したときにAZMとはタッグを組みたいと言っていたが、対戦するのはどうだった?
「対戦はずっと前から思ってて、練習生のときに初めてスターダムさんの試合を見させていただいたときに、自分はAZM選手と試合をしたいと思って、やっと今日シングルできました」
――後楽園ではシングルよりもタッグを組みたいと言っていた。
「ハイ、タッグ組みたかったです。速い者同士が集まったら、絶対自分はAZMさんとだったら上に行けそうと思ったので」
――組みたい気持ちは変わらない?
「ハイ」
――シングルの再戦は?
「あります。次は絶対にもっともっと勉強して、AZMさん以上に速い動きをしてみせます」
――これで終わりにはしたくない。
「ハイ、したくないです」
◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 イリミネーションマッチ 30分 |
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中野たむ |
15分22秒 |
岩谷麻優 |
○白川未奈 |
スターライト・キッド |
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ウナギ・サヤカ |
ゴキゲンです☆● |
※退場順
(1)●ウナギ(7分22秒、回転エビ固め)ゴキゲン○
(2)●中野(10分24秒、タイガーSH)キッド○
(3)○白川(11分42秒、OTR)岩谷●
(4)○白川(13分54秒、OTR)キッド●
白川の1人残りがち。第25代王者組の中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカが初防衛に成功。
STARSの内紛にベルトが懸けられることに。岩谷麻優の知らないところで中野たむが白川未奈、さらにはウナギ・サヤカを招いてのコズミックエンジェルズを結成。しかもコズエンは12・16後楽園で大江戸隊を破り一発でアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取。当初予定されていた今大会の6人タッグイリミネーションマッチにベルトも懸けられることとなった。イリミネーションの生き残り方式でおこなわれる異例のアーティスト戦。この試合でSTARS問題の“答え”は出るか!?
岩谷と中野が先発で対峙。視殺戦から接近し岩谷がロープに振る。中野がかわしてスピンキックも岩谷がかわして飛びつく。中野がこらえてRKO、ダブルニードロップ。岩谷が返すとSTARSが中野を捕獲し連係攻撃。3人で串刺し攻撃から一斉にドロップキック。岩谷は中野にサッカーボールキック。ゴキゲンが中野に変型ストレッチ。キッドが中野にボディースラム。キッドは中野を挑発しながら顔面を張る、中野が低空キックもゴキゲンが乱入、岩谷も入ると中野はまとめてDDT。中野はコズエンのアシストで場外ダイブ。白川がキッドにフライングクロスチョップ、吊り天井。キッドとゴキゲンが合体も、白川とウナギが逆転し、白川がネックブリーカー、ドロップキック。キッドが白川にアームホイップ、低空ドロップキック。ゴキゲンがセントーン、白川がかわしてバックエルボー。ゴキゲンはウナギに串刺し攻撃狙い。しかしそのたびにかわされてしまう。それでも地獄突きからセントーンを決める。ゴキゲンはブレーンバスターを予告するが反対に叩きつけられる。ウナギがサイドスラムからギロチンドロップ。ゴキゲンが返すとウナギはコーナーからマッドスプラッシュ。カットされたウナギはゴリースペシャル。ゴキゲンが切り返し回転エビ固め。ゴキゲンがウナギを退場させた。キッドが中野にコルバタ、岩谷とキッドで619の競演。キッドがカバーするが中野が返す。キッドは中野にフィッシャーマン。ゴキゲンがセントーン、岩谷の背中からキッドがダイブ、しかし白川のカットが間に合う。キッドは中野にタイガーの構え。中野が斬り返してバックドロップ。中野と白川で合体の打撃を見舞い、中野がデスティニーハンマーをキッドに投下。中野はキッドにジャーマン。キッドが立ち上がりタイガーでお返し。3カウントが入りキッドが中野を退場させた。白川がキッドにフライングクロスチョップ、腕を取ると岩谷がカット。キッドと岩谷でブレーンバスター。キッドと岩谷がコーナーへ。ダブルのダイブを狙うが白川がドロップキック、岩谷が転落して退場に。白川はキッドにインプラントDDT。キッドが返すと白川がバックドロップの体勢から前方に叩きつける。キッドが返すと、白川がエルボー連打。キッドがコーナーに振って突進。白川が落としにかかる。ドロップキックでキッドがOTR退場となる。ゴキゲンに白川がドロップキック、バックドロップ狙い。ゴキゲンが切り返すが白川が上になる。ゴキゲンが返すと白川が空中胴締め落とし。ゴキゲンが返すがバックブローを食らう。白川がコーナーからヒップドロップ。ゴキゲンが返すと、15分経過。白川はGSSで前方に叩きつける。ゴキゲンが返せず、コズエンの防衛となった。
白川「アーティストのベルト、初防衛できました!なかなかつらいイリミネーションマッチでしたけど、私たちはチャンピオンとして年を越すことができます。ありがとうございます。大阪の皆さん、私たち3人ベルトを持ってまた大阪にきます。どうぞ、よろしくお願いします!」
たむ「コズミックエンジェルズは今日勝ったことで、ここに宣言します。私たちはSTARSを脱退して、きょうから新しいユニットとしてスタートします!」
岩谷「中野たむ、あと2人。さすがに今日は2人ともあっけなく終わっちゃって汗一つかかなかったし、あんなんで落ちてしまって失格になって、まだまだやり足りない。中野たむ、オマエがそう決めたなら自分は潰すだけ。来年1月、エディオン。完全決着、というか、完全に潰したいと思います。敵としてね。いままでこちらこそありがとうございました・中野たむ、せいぜいそのベルト、大切にしててね。すぐ奪いにいくから。また」
キッド「STARSを脱退するならどうぞご勝手に。でも、イリミネーションでタイトルマッチ、ふざけんな。こんな結果で納得できるか! 前の新宿FACE大会、飯田沙耶を含めた3人でこっちは勝ってる。この3人で挑戦する権利あるだろ。私は絶対たむたちからアーティストのベルトを奪ってやる。岩谷麻優、スターライト・キッド、そしてきょうフューチャー新チャンピオンになった飯田沙耶、この3人でもう一度挑戦させろ!」
ウナギ「たむさん、私たちがチャンピオンです。でも正直、めちゃくちゃやり足りないです。このうるさいSTARSの挑戦を受けて、黙らせましょう」
たむ「私たちチャンピオンはいつなんどきでも挑戦を受けます。STARS、またやりましょう。大阪の皆さん、私たちもあなたたちもデリーシャス、ウーンマ!」
中野組のコメント
たむ「ごめんね。もう、ビックリしたよ。まさかキッドがタイガーを出してくると思わなかったら、びっくりしちゃった。全部任しちゃった感じになっちゃった。本当にごめんね」
白川「私もそのあと、2人がいるのって心強いんだなってことがすごくわかって。一人になった瞬間、むちゃくちゃ心細くて、そのあと、麻優さん、キッドさんをトップロープ越えさせて、無理矢理ドロップキックで落とすっていう、もう私にはその術しかなかったことがすごく悔しかったです」
たむ「いやでも、イリミネーションマッチというルールがまた」
白川「そうですね。味方してくれた部分はあるので。でも、やっぱりキッチリとした3人で力を合わせて3カウント取って、STARSにはまた勝ちたいと思いました。また新しい目標できたんで」
ウナギ「飯田さんがフューチャーのベルトを3年に伸ばしてくれて」
白川「ああ、そうなんだ。私たちは挑戦する権利が」
ウナギ「2年ぐらいなんで」
たむ「え、私たち?」
ウナギ「違います、違います。たむさんはとっくに終わってるんですけど(笑)。なので、対決できるのがめちゃくちゃ楽しみです」
白川「なら私はこのベルト、STARS相手にまた防衛戦するのであれば、絶対防衛して、そして飯田沙耶からフューチャーのベルト取って2本ベルト、絶対に巻きたいと思います」
ウナギ「ちょっと待った! それに関してはウナギも食いついていきたいと思うので」
たむ「ちょっと待った! それに関しては私も食いついていきたい」
ウナギ「それはもう(苦笑)。でも、3人で力を合わせて、大阪の地で防衛しましょう」
たむ「コズミックエンジェルズ、きょう新しく生まれた新しいユニット。これからおいしい、おいしい旅を皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思うので準備はいいですか? 私たちもあなたたちも」
3人「デリシャース、ウーンマ!」
――このチームの強さはどこにある?
中野「このチームの強さですか? 弱いです(笑)。このチームは弱いんですよ。みんなまだキャリアも浅いし、アイドル上がりでちゃらちゃらしてます。かわいいだけです。でも、アイドルってどんなプロレスラーよりも泥臭いんですよ。その負けない気持ちじゃないですかね」
――白川がグラビアで泥水すすってきたそうだが、みんなそう?
中野「けっこう地獄見てきたよね?」
ウナギ「そうですね」
白川「たぶん私たちカッコイイ人生を送ってないんですよ。本当にダッサイ人生ばっかり送ってきてる。でも、そのダサイ3人でどんどんどんどん明るい未来を作っていく」
ウナギ「めちゃくちゃ夢あると思うんで、もっともっと突き進んでいきたいと思います。――どのへんに夢がある?
ウナギ「正直まあまあ年もいっていて、正直キャリアも浅い。それでも自分の夢を持ってあきらめずに進めばどこまでいけるのかっていう夢は無限にあるし、絶対に何を始めるにも遅くないっていう夢を見せたいです」
白川「私も最近、インタビューとかされて一個新しい夢ができて。いままでガムシャラに自分のために頑張ってた感じなんですけど、年を重ねて、プロレスをやり始めるの遅いとかめちゃくちゃ言われたんですけど、始めなかったら絶対もっと後悔してたし、始めたからには夢を持ち続ける限り、いつだってなんだってできるっていうのを、同世代の女性に見せていきたいなっていう夢があります」
――この2人をパートナーとしてどう思う?中野「頼りにしてますよ(笑)。私には持ってないものを持っている2人なので、その点に関しては。ちゃんみなは頭のいいところ、ウナは…元気なところ。明るいところ。私のことをこんなに信じてくれる人はほかにいないと思うので、私も2人を信じてます」
◆ワンダー・オブ・スターダム&SWA世界 二冠選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
30分00秒 |
<王者> |
ジュリア |
朱里 |
※ワンダー・オブ・スターダム第14代王者のジュリアが4度目の防衛に成功するとともにSWA世界選手権王者の朱里が初防衛に成功
11・15仙台で林下詩美が岩谷麻優を破りワールド・オブ・スターダム王座を奪取、試合後に次期挑戦者として名乗りを挙げたのはDDMのジュリアと朱里だったが、詩美が初防衛の相手に指名したのがクイーンズクエスト同門の渡辺桃。この流れによりジュリアと朱里の対戦ムードとなり、お互いのベルトが懸けられる2冠戦となった。ジュリアは白いベルト4度目の防衛戦で、朱里には獲得したばかりのSWA世界王座の初防衛戦。両者のシングルマッチは今年の「シンデレラ・トーナメント」で実現。このときは朱里がOTRで苦杯、ジュリアは優勝への足がかりを掴んだ。果たして2本のベルトが統一されるのか。同門対決の行方は…?
朱里が歩み寄るとジュリアも前進、お互いが握手をかわしてゴング。まずはロックアップで組み合い力比べ。朱里が押し込み、慎重にブレイク、と見せかけ腕を取りにいってグラウンドへ、ジュリアが首を取ると朱里がヘッドシザーズ、ジュリアが脱出し視殺戦。慎重な探り合いから手四つの構え。ジュリアが腕を取ると朱里も取り返す。ジュリアが脚をロックしグラウンドに持っていく。ジュリアが腕を取りにいくと朱里がフロントネックロック。ジュリアもネックロックでやり返す。朱里が上になり慎重に距離を取る。手四つの構えから再び首と腕の取り合い。朱里がヘッドロックにとると、ジュリアがロープに振るもショルダータックルで倒される。2人が額をぶつけて睨み合い。ジュリアがエルボーにいくとドロップキック。ラリアットで場外に転落させると、ジュリアもリングサイドに出てイスを取る。5分経過。ジュリアはイスに座らせ朱里にビッグブーツを叩き込む。ジュリアはイスをバックに朱里に「こい!」と挑発。イスに座ったジュリアを朱里が蹴り倒す。朱里は場外でストンピング、エプロンを疾走しニーアタック。ジュリアをリングに戻した朱里は、サッカーボールキックから片足でカバー。ジュリアが返すと、朱里はコーナーに追い込んで串刺しニーアタック連打。ジュリアが返すと、朱里は逆片エビ固めに持っていく。ジュリアはロープにエスケープ。朱里がフロントネックチャンスリードロップ。ジュリアが返すとエルボーで向かっていく。朱里は仁王立ちで打ってこさせる。ジュリアが突進すると、蹴りのかわし合いからDDTで朱里を叩きつける。10分経過。朱里がミドルキックの連打。ジュリアがビッグブーツで応戦。ジュリアのダッシュに朱里がニーをぶち込む。ジュリアがネックブリーカーから串刺しで突進、かわされるがネックブリーカーに切り替える。ミサイルキックは朱里がクリアー。返されたジュリアは直後にSTFへ。朱里が逃れると、コードブレイカーからミドルキック。ジュリアが返すと、朱里が突進。ジュリアがキャッチしファルコンアロー。朱里のジャーマンにジュリアも同じ技でやり返す。朱里はすぐにジュリアを蹴り倒す。両者ダウン。ヒザを着いた状態でエルボーの応酬。ジュリアは「いてえな、コラ!」「楽しいぞ、コラ!」と絶叫しながら打っていく。手を取ってのエルボーの打ち合いが展開される。ジュリアが連打し15分経過。朱里がダウン状態、ジュリアが顔面を蹴飛ばしていく。ジュリアは顔面を蹴飛ばし突進。朱里がカウンターのキックから顔面を蹴り上げる。こんどはジュリアがダウン状態。朱里はジュリアを起き上げさまざまなキックの連打。右ハイキックでジュリアをダウンさせる。朱里はもう一度引き起こしミドルキックの連打を見舞っていく。ジュリアが蹴り脚をつかんでエルボーも朱里がかわしてミドルで倒す。朱里はジュリアを引き起こし担ぎ上げる。しかし、ジュリアが変型卍固めに切り返す。朱里はそのままマットに叩きつけるがジュリアが返す。朱里は場外に出て花道で腹部へのニー連打、バックを取る。しかし切り返したジュリアがグロリアスドライバー。花道で両者ダウン。花道を転がるように朱里とジュリアがリングに近づく。あとのジュリアが立ち上がり追い抜くと先に生還。朱里も19カウントで生還し20分経過。ジュリアが朱里をコーナーに乗せてグロリアスバスターを雪崩式で放つ。ジュリアは腕を取ってステルスバイパーで締め上げる。ジュリアは回転させて、なおも締め上げていく。しかし朱里の足がロープへ到達。マットに叩きつけるが朱里が2カウントで肩を上げる。ジュリアがビッグブーツで突進も朱里がかわしてスリーパー、ジュリアはバックドロップ、グロリアスドライバー狙い。朱里が切り返すとジュリアはダブルアームの態勢にとりパッケージパイルドライバーへ。25分経過。朱里が投げを打ちサッカーボールキック、サソリ固め。ジュリアがエスケープすると、朱里はコーナーに叩きつけてニーアタックを背後から連続で放つ。朱里はコンプリートショットで叩きつけるがジュリアがクリアー。朱里がジャーマンもジュリアは1カウントで返す。残り3分。ジュリアのバックドロップ狙いを朱里が切り返す。さらに切り返したジュリアがバックドロップから顔面蹴り。朱里が返すと、残り2分。ジュリアがグロリアアスドライバーをシットダウン式で決める。朱里が返すと、残り1分を切る。朱里がバズソーキックもジュリアがロープを掴む。朱里はジュリアを引き起こすが、ジュリアがヘッドバット。両者ダウン。倒れたまま時間切れのゴングとなった。立ち上がると、両者はハグをかわした。その後、ジュリア、朱里の順に座礼すると手を取り合って健闘を称え合った。
ジュリア&朱里のコメント
――30分闘い抜いて。
朱里「いや、もうアタマがクラクラしてて、いま、ちょっとなんか朦朧としているんですけど、なんか最高の気分。この大阪、エディオン第一の大きい会場で二冠戦、ジュリアとドンナ・デル・モンド対決ですけどシングルができたってこと、そして、ジュリアの覚悟、ジュリアの気持ち、ものすごく感じて、もうヤバかったわ。ヤバかった。最高のパートナーだし、最高のライバル。次に闘うときは、自分が勝つ」
ジュリア「いやあ、参った参った。なんでさ、ここ(左小指)にアザができるの? 指にですよ。意味わからん、意味わからん。なんか疲れたな、疲れたけど、なんかそれが吹っ飛ぶくらい。30分やった? 私、なんかもう、出せるもの全部出したし、出せるもの全部出したし、やれること全部やったし、それでも朱里は倒せない。ちょっとまた…なんかねえ、人間って1人で生きていけねえんだなっていうのをすごく感じた、今日の試合で。ありがとう。いや、ありがとうございます。ホントに仲間でいてくれて、仲間になってくれて、仲間でいてくれて、今日試合して、マジで私ちょっと強くなったと思います、いままで以上に」
朱里「スターダムに来て、ジュリアがいて、ドンナ・デル・モンドを作ってくれて入って、いろんな景色が変わって、すごくいまやりがいを感じてます。2020年ホントにいろんなことがあって、ジュリアともいろいろ話して、ジュリアって、こんな気持ちでやってんだとか、いろんなことがあったんだなって、すごく感じて、ホントに自分は感謝の気持ちしかかない。でも、これからもよろしく」
ジュリア「よろしくお願いします。最強で最高の形じゃないでしょうか。これからもスターダム、いや女子プロレス、プロレスを私たちが盛り上げていきたいと思います」
◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
24分26秒 |
<挑戦者> |
林下詩美 |
渡辺桃 |
※第13代王者の林下詩美が初防衛に成功
これまでスターダムは大阪大会でエディオンアリーナの第2競技場を使用していたが、今回は「上」の第1競技場に初進出。そのメインを飾るのは林下詩美と渡辺桃によるワールド・オブ・スターダム王座戦だ。詩美は11・15仙台で赤いベルトを2度目の挑戦にして初奪取。試合後にはジュリア、朱里、桃の中からシングル戦未勝利のクイーンズクエスト同門、桃を選んだ。かつて白いベルトの絶対王者に君臨していた桃も、まだ赤いベルトは手にしていない。デビュー後の詩美をスカウトしタッグのベルトをともに巻いた桃としては、先を越されたとの思いがある。同門ながら、桃は生え抜きとしての意地を爆発させるつもりでいる。これを新王者がどう迎え撃つのか。10周年イヤーのプロローグとなるこの大会、メインで勝者として勝ち名乗りを受けるのは、詩美か、それとも桃か!?
ガッチリと握手をかわしてゴング。桃が蹴りの威嚇。慎重に手四つの構えに入り、力比べ。詩美が上になると桃が腕を取って逆転。詩美が取り返すと桃も切り返してヘッドロック。詩美がグラウンドで腕を取りにいくと桃がネックロック。首の取り合いから詩美がヘッドシザーズ。桃が抜け出してブレイクする。詩美がロープに振るとかわし合いからドロップキック。詩美は桃の右脚を攻撃しエルボードロップからレッグロック。詩美は右ヒザを踏みつけニードロップ、串刺しドロップキック。桃が返すと、詩美はアキレス腱固め。桃がエスケープするが、詩美は右脚にドロップキックを放つ。桃が返すと、詩美はストンピング連打。コーナーに振られた桃がスイングDDT。桃はエプロンで場外に出た詩美にミドルキック。場外マットを外してBドライバーの構え。詩美が切り返すが桃は場外でBドライバーを決める。桃が詩美の生還を余裕で待つ。桃はリング下におり詩美を15カウントで戻すと串刺しドロップキックを4連発。桃は詩美を踏みつけて挑発。詩美が返すと、桃はキャメルクラッチへ。これを解くと喉元を踏みつける。コーナーに叩きつけると、詩美がダウン状態に。10分経過。桃がエルボーを打ち込み詩美を見下ろす。詩美がカバーを返すと、桃はエルボー連打。桃の突進に詩美がドロップキック。しかし桃は倒れずミドルキック。桃が串刺しドロップキック。詩美がかわすとショルダータックル。詩美が串刺しエルボーアタック、ドロップキック。ミサイルキック、ラリアット。フィニッシュを宣言すると一度は切り返されるも抱え上げて後方に投げつける。詩美がコーナーに上がると桃が立ち上がり雪崩式裏投げ。桃は側頭部への蹴りを見舞う。2発目を詩美がキャッチしスリーパーへ。胴締めのフロントネックロックに移行し15分経過。桃がエスケープすると、詩美がパイルドライバーの構え。切り返した桃がBドライバー。両者ダウンとなり、8カウントで立ち上がる。桃がドラゴンも、詩美がすぐに返してエルボーの応酬。桃が崩れるがカウンターでハイキック、蒼魔刀、ドラゴンスリーパー。胴締めでグラウンドに移行するが詩美がエスケープに成功。桃はコーナーに上がりダイビング蒼魔刀。詩美が返すとコーナーの桃に雪崩式コウモリ吊り落とし。20分経過。詩美がアルゼンチンからトーチャーラックボムへ。しかし桃の肩が上がる。桃は三角絞めにいくが詩美がリフトアップし叩きつける。詩美はカナディアンから高々と旋回、しかし桃が切り返してドラゴンスリーパー。桃はテキーラサンライズも詩美が返す。ピーチサンライズも詩美がクリアー。桃が詩美に打撃の連打。ダウン状態の詩美を起こしてピーチサンライズ狙い。詩美が切り返すが桃がもう一度狙う。詩美が切り返してバックドロップ。詩美がバックを取りジャーマン。もう一度決めるとさらにもう一回ジャーマン。しかしギリギリで桃が返す。詩美は桃を引き起こしカナディアンから高々と持ち上げて旋回、叩きつけてカバーすると3カウントが入り、詩美の防衛となった。
詩美「桃さん、やっぱり強かったです。でも、私はワールド・オブ・スターダムチャンピオンの林下詩美です。私のパワーできょうは勝てました。桃さんはワールドチャンピオンの私に勝てなかったけど、全然しょっぱくなんかないですよ! 桃さんは、クイーンズ・クエストの最高のリーダーです。また闘いましょう。次の防衛戦は3月3日、日本武道館、と言いたいところですが、その前に1月の10周年記念日に防衛戦をしたいです」
舞華が登場。
舞華「林下詩美、初防衛おめでとう。私はフューチャーのベルトはなくしてしまったけど、私がここにきた理由、わかるよね。次は私が挑戦するよ。まさか、まさかとは思うけど、逃げたりしないよね」
詩美「私と舞華の勝敗成績、1勝1敗1引き分け、逃げるなんてあり得ない。むしろ、防衛戦やりましょう。きょうは私が防衛したということで、締めたいと思います。皆さんきょうはありがとうございました。新しいスターダムの時代、みなさん楽しみにしていてください。いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」
詩美のコメント
「ワールド初防衛成功しました。桃さん、やっぱりクイーンズ・クエストのリーダーですよ。本当に本当に強かった。でも、私はワールド・オブ・スターダムチャンピオンとして、新しいスターダムの時代を引っ張っていくリーダーとして負けられないので。次の防衛戦の相手も決まっているので、これからも私が最高のスターダムを作っていきます」
――場外でかなり厳しい攻撃を食らったが?
「普段の試合から首にダメージはきてるんですけど、まさか場外で桃さんにあんな非道な技をされると思ってませんでしたし、その後の試合も本当につらかったですけど、そこまできてもらわないと新しいスターダムの時代を作っていく、リーダーを懸けた闘いですから。そこまでむしろ来てくれたことはうれしかったです」
――防衛してみてチャンピオンとしての気持ちは?
「このベルトを持って、ますますリーダーの責任感を感じますね。きょう防衛して、さらにこのスターダムを守っていく自覚が芽生えました」
――あえて武道館前に防衛戦をするが?
「そうですね。前チャンピオンの岩谷麻優は短期間の間に何回も防衛戦をしているので。私はそんな前チャンピオンの岩谷麻優に負けないぐらいたくさんの防衛をして、最多防衛記録を出したいので、チャンピオンとしてちんたら休んでる暇はないなと思っています。――コスチュームがチャンピオンカラーだが?
「赤いベルトを取れたので、赤いベルト専用のコスチュームを作ってきました。赤いベルトのチャンピオン・林下詩美にふさわしい、真っ赤なカッコイイコスチュームだと思いませんか? 私が一生これを着て、何回も何回も防衛してやりますよ」
――舞華が次の防衛戦の相手に立候補したが?
「舞華がデビューしてまだ2年経ってないんですよね。ちょっと早すぎるんじゃないのと思ったけど、私は舞華のあのころには、2年経たないぐらいのときにはもうとっくに4本のベルトを巻いてましたよ。むしろ舞華の成長が遅いぐらいなんじゃないですか。でも、舞華はそこらの新人に比べたらすごい選手だと私は思っているので、新しい時代、新しいスターダムを作っていくためには同世代、同年代と防衛していかなきゃいけないので。2度目の防衛戦、舞華、ふさわしい相手だと思います」
――今回の会場で締めたことについてはどう思う?
「皆さんご存じの通り、私はもともとプロレスファンなので、もちろんこの大きな会場でプロレスラーが試合するのも見ていましたし、そこで自分がメインイベント、最後の花道を歩いて、自分の力で勝って締めれたというのは、すごくうれしいですね。何年前の、ファンの自分に言ってあげたいですね。第一で防衛してあなたが締めましたよと、伝えてあげたいです」
――新日本の1・5東京ドームの提供マッチが発表されたが?
「もちろん。もちろん、もちろん、カードはまだ決まってないと思いますけど、新時代のスターダムのリーダー・赤いベルトチャンピオンの林下詩美が出ずに誰が出るんだって話ですよ。私を必ず入れたカードで1・5提供試合、よろしくお願いします」
――年内最終試合でタッグ選手権が決まったが?
「いつの間にかチャレンジャーが決められ、公式に発表されていましたね。相手は小波、ビー。どちらも元クイーンズ・クエスト。特にビー・プレストリーはクイーンズ・クエストをあんな形で裏切った憎い相手です。もともとはゴッデスのベルト、ビーたちから取るつもりだったので、こっちからしたら万々歳ですよ。むしろ早くビーとベルトを懸けて、正式に私たちが勝って、ちゃんとしたゴッデスのチャンピオンを名乗りたいです」