2021/02/14 試合結果

2021年2月13日 『Go to BUDOKAN! STARDOM Valentine Special Day-1』

『Go to BUDOKAN! STARDOM Valentine Special Day-1』
2月13日(土)後楽園ホール(観衆549人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆3WAYタッグ・バトル 変則イリミネーションマッチ 15分

林下詩美

11分10秒
B・ドライバー→片エビ固め

飯田沙耶

○渡辺桃

ルアカ●

※退場順
林下詩美(5分10秒、エアレイドクラッシュ→片エビ固め)レディ・C

◆DDMvsS大江戸隊 6人タッグマッチ 15分1本勝負

舞華

10分38秒
ラウンディング・ボディプレス→片エビ固め

小波

ひめか

刀羅ナツコ

○なつぽい

鹿島沙希●

◆シングルマッチ 15分1本勝負

上谷沙弥

15分00秒
時間切れ引き分け

ビー・プレストリー

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○岩谷麻優

14分32秒
ドドンパ→エビ固め

中野たむ

門倉凛

ウナギ・サヤカ●

◆SWA世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分26秒
バズソーキック→片エビ固め

<挑戦者>

朱里

AZM

※第7代王者の朱里が3度目の防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

20分23秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<挑戦者>

ジュリア

スターライト・キッド

※第14代王者のジュリアが6度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆3WAYタッグ・バトル 変則イリミネーションマッチ 15分

林下詩美

11分10秒
B・ドライバー→片エビ固め

飯田沙耶

○渡辺桃

ルアカ●

※退場順
林下詩美(5分10秒、エアレイドクラッシュ→片エビ固め)レディ・C

林下詩美&渡辺桃vs飯田沙耶&ルアカvsゴキゲンです☆&レディ・Cによる3WAYタッグによるイリミネーションマッチ。2人ではなく、1人が脱落した時点でチーム全体が失格となる変則ルールでおこなわれる。

 レディも「デース」のポーズをゴキゲンと決める。QQ以外が握手をかわし、レディが手を挙げて挑発。しかしルアカも桃も乗らずにレディを攻める。しかしレディとルアカが桃にショルダータックルで合体。詩美と飯田とゴキゲンが対峙。ゴキゲンと飯田が合体し詩美を捕獲する。ダブルでロープに振るが詩美がまとめてショルダータックル。詩美は飯田にボディースラム。桃が飯田の喉元を踏みつける。桃が飯田にエルボー、ストンピング。飯田がエルボーで向かっていくと桃も応戦。桃はサッカーボールキックをぶち込み前からも蹴りを入れる。しかしゴキゲンがカット。ブレーンバスターを宣言するが桃が反対に叩きつける。スリーパーの数珠つなぎになると最後がレディ。レディはルアカを捕まえて河津落とし。ルアカが返すと、ゴキゲンと合体のビッグブーツ。レディが足の4の字固め、ゴキゲンが首4の字固め。他の選手が入って押さえ込む。QQが飯田を叩きつけて場外に追いやる。ゴキゲンがQQをコーナーに追い込み突進も詩美がまとめてラリアット。桃のキックから詩美がエアレイドクラッシュ。3カウントが入りレディが退場。ゴキゲン組が失格となった。飯田が詩美に逆水平の連打。QQが合体も飯田がまとめてチョップでなぎ倒す。詩美が返すと、飯田はフィニッシュを宣言しブレーンバスターの構え。詩美がこらえると突進をキャッチしバックフリップ。桃が飯田に串刺しドロップキックの連打、ブレーンバスター。飯田が返すと桃が裏投げ狙い。飯田がスパインバスターで叩きつけルアカに託す。ルアカが桃にショルダータックル連打。ルアカが串刺しアタック。2発目は桃がカウンターでドロップキック。ランニングエルボーをこらえたルアカがカウンターでビッグブーツ。飯田がミサイルキックで続きルアカがフィッシャーマン。ルアカは桃にもう一発狙うが桃がかわしてミドルキック。ルアカがブロックして突進も桃がミドルをぶち込む。ルアカが返すと、桃はコーナーへ。飯田がドロップキックで落としてOTR狙いでダブル突進。詩美がまとめてラリアット。桃がルアカにミサイルキック。詩美がマットに叩きつけて桃が蒼魔刀。しかし飯田のカットが間に合う。桃はドラゴンスリーパー。ルアカが切り返してコンプリートショット。桃がカウンターのハイキックからBドライバー。3カウントが入り、QQの勝利となった。

◆DDMvsS大江戸隊 6人タッグマッチ 15分1本勝負

舞華

10分38秒
ラウンディング・ボディプレス→片エビ固め

小波

ひめか

刀羅ナツコ

○なつぽい

鹿島沙希●

 舞華&ひめか&なつぽいのドンナ・デル・モンドと小波&刀羅ナツコ&鹿島沙希の大江戸隊が6人タッグマッチで対戦。翌日の2・14後楽園ではゴッデス・オブ・スターダム王座戦が組まれており、王者・小波と挑戦者・舞華&ひめか組には前哨戦だ。前回はひめか&なつぽい組で挑戦もベルト奪取には至らなかったDDM。小波は返り討ちへ自信満々、ひめかに引導を渡すつもりだ。まずはこの日の前哨戦、リードを奪うのはどちらか?

 ナツコは鉄パイプを持って登場。DDMが突進するが、読んでいたのか大江戸隊がかわして場外戦に持っていく。が、場外でDDMも逆転、ひめかが鹿島をリングに入れて3人で攻撃する。ひめかが突進するとナツコがカット。ひめかをコーナーに追い込んで大江戸隊が攻撃。小波が片ヒザでカバー、返されるとドロップキック。小波はひめかを自軍コーナーに叩きつける。ナツコはひめかをロープに固定し大江戸隊で攻撃する。ナツコがコーナーに振るとひめかがカウンターでショルダータックル。舞華が大江戸隊を次々と投げていく。3人まとめてなつぽいがフットスタンプ。舞華はナツコにブレーンバスター。ナツコは顔面をかきむしり、舞華に串刺しショルダータックル、キャノンボール。ナツコがエルボースマッシュからスピア。小波が入ると舞華とひめかが合体も、小波が分断してみせる。小波は舞華にスリーパー。舞華が反対にスリーパーで切り返す。小波は舞華に首4の字固め。舞華がエスケープすると、小波がバックを取る。舞華が突進すると小波が背中に飛びついてスリーパー。グラウンドに持っていき胴締めで締め上げる。舞華が立ち上がり後方に叩きつけるが小波がミドルキック。舞華がキャッチしてスパインバスター。なつぽいが鹿島をかいくぐりドロップキック3連打。コーナーに叩きつけるとナツコがカット。鹿島がダブルアームスープレックスホールド、ダブルアーム式フェースバスター。鹿島はカットに入るひめかにコルバタ。なつぽいが連続で丸め込むが鹿島が返す。丸め込みの応酬も3カウントには至らず。鹿島がなつぽいにダイビングフットスタンプ狙い。舞華がカットしなつぽいがデッドリードライブ。なつぽいは「終わり!」と絶叫しジャーマン。しかしナツコのカットが間に合う。ひめかがラリアットで小波を排除。ひめかが鹿島にバックドロップ。なつぽいが側宙プレス(変型ラウンディングボディープレス)。鹿島が返せず、なつぽいが3カウントを奪った。

◆シングルマッチ 15分1本勝負

上谷沙弥

15分00秒
時間切れ引き分け

ビー・プレストリー

 上谷沙弥とビー・プレストリーが一騎打ち。ゴッデス・オブ・スターダム王座を巡り因縁のある両者がシングルマッチで対戦する。上谷は3・3武道館での赤いベルト挑戦、プレストリーは翌日2・14後楽園でのゴッデス・オブ・スターダム王座防衛戦を控えており、どちらもこの試合で弾みをつけたい。上谷、プレストリー、どちらが気分良くタイトルマッチに臨むことができるのか。

 あとから入場の上谷がドロップキックで奇襲。ゴングが鳴らされ上谷が串刺しニーアタック。ドロップキックをかわされた上谷だがリープフロッグ。プレストリーが付き合わずカットするが上谷はアームホイップで場外に追い出す。プレストリーがかわしてリングに戻ると上谷をマットに叩きつける。プレストリーはセコンドの桃を挑発しながら上谷にサッカーボールキック、背中にフットスタンプ。上谷がエルボー連打もプレストリーがカウンターのニー。上谷はカウントを入れさせずクリアー。プレストリーが引き起こして、エルボーでダウンさせる。上谷のエルボー連打をプレストリーが受けて立つ。プレストリーはキャメルクラッチ。これを解くと片足でカバーする。上谷が返すと、「なめんじゃねえ!」と向かっていくがプレストリーが余裕でサーフボードストレッチへ。上谷がエスケープすると、エルボー連打もすぐに倒されてしまう。プレストリーの一発で上谷がダウン。しかし側転バック宙で翻弄。それでもプレストリーがかわしてみせる。すると上谷がカウンターでドロップキック、串刺しニーアタック、ドロップキック、逆片エビ固め、背中にドロップキック。ミサイルキック。プレストリーが返すと、上谷はサッカーボールキック、串刺しで突進。プレストリーがエプロンに追い出すと上谷はスワンダイブ。プレストリーが受け止めてスイングネックブリーカー。プレストリーはプランビーの構え。上谷がこらえてカウンターのニールキック。フィッシャーマンの構えをこらえられるとバック宙。プレストリーが脚を取ってヒザ十字固め。残り3分。上谷がエスケープすると、プレストリーが背後からニーアタック。エルボーの打ち合いからプレストリーがダッシュ、上谷がフランケンシュタイナーから場外へムーンサルトアタック。リングに戻すとスワンダイブ式ボディーアタック。上谷はフィニッシュを予告しコーナーへ。しかしプレストリーが宙吊り状態にして顔面を蹴り上げ肩車。上谷が切り返しプレストリーは場外。上谷はリングに戻してプレストリーを立ち上げようとする。残り10秒。スタークラッシャーの構えに入るとプレストリーがこらえる。そのままタイムアップとなり、試合は引き分けに終わった。

 

上谷のコメント

「悔しいです。ビーは元・赤のベルトのチャンピオンということで、今日の試合はお客さんも詩美さんを黙らせるためにも絶対に勝たなきゃいけない一戦だったので、引き分けだった結果はすごく悔しい結果になりました。でも、少なからずはドローという結果、成長できていると思いますし、闘うのはビーではなく林下詩美。3月3日まで時間はあと少しですが、残りの時間しっかりと急成長して、赤いベルトをつかみとりにいきます」

◆タッグマッチ 20分1本勝負

○岩谷麻優

14分32秒
ドドンパ→エビ固め

中野たむ

門倉凛

ウナギ・サヤカ●

 Marvelousの門倉凜が2度目のスターダム参戦、前回は彩羽匠が率いる形で星月芽依と乗り込んできたが、この試合ではスターダムとの合体で、COSMIC ANGELSとの初遭遇。岩谷とのチームワークとともに、門倉の闘いぶりが注目される。また、岩谷と中野の絡みも見逃せない。さらに、ウナギには翌日の7番勝負第3戦、岩谷との前哨戦でもある。

 欠場中の白川未奈が先導しコズエンが入場。つづいて岩谷&門倉組が揃ってリングイン。門倉とウナギが握手をかわす。先発はその2人で試合開始。ロックアップでの力比べからウナギがバックを取る。バックの取り合いからウナギが腕を取りにいく。門倉が切り返して捻りあげる。門倉がヘッドロックで絞り上げるとウナギがロープに振ってアームホイップ。コズエンが合体しダブルのキック、ウナギがエルボードロップ。ウナギがエルボー、門倉もやり返すとドロップキック、ボディースラム。ウナギが返すと、門倉は背中を踏みつけてからダブルフットスタンプ、ダブルニードロップで背中を攻め込む。岩谷とタッチ。岩谷がウナギにサッカーボールキック。ウナギが返すと、岩谷はコーナーに叩きつけ串刺しドロップキック。中野を場外に落として門倉を呼び込む。岩谷と門倉が腕をひねってともに突進しドロップキック。岩谷がウナギの髪をひねって突進。ウナギがキャッチしマットに叩きつけるとギロチンドロップ。中野が岩谷に向かっていくと、コーナーに振り合い中野がローリングエルボー。門倉が乱入し岩谷と合体を狙う。しかし中野が2人まとめてDDT、岩谷に側転ダブルニードロップ。中野がバックを取ると岩谷が切り返してエルボー、トラースキック。門倉が中野にネックブリーカードロップ。ウナギが門倉をコーナーで捕まえると中野がサッカーボールキック。ウナギが入り中野と合体ネックブリーカー。ウナギが突進し門倉にフェースバスター。ウナギが大ふへん固めも岩谷がカット。門倉がウナギにDDT。10分経過。門倉がノーザンライトもウナギが返す。岩谷が突進するとウナギがかわすが岩谷もかわしてドロップキック。岩谷のダッシュを中野がカットしウナギと合体も岩谷がまとめてアームホイップ。岩谷と門倉がダブルの低空ドロップキック。岩谷が場外へトペスイシーダ。門倉がリングに戻されたウナギにミサイルキック。岩谷もミサイルキックでつづく。しかし中野がカットに成功。門倉の突進を中野がかわしてトラースキック。岩谷がフルネルソンもウナギがかわして中野がスピンキック。中野とウナギがダブルの串刺しアタックを両コーナーでヒットさせるとカカト落としの競演。コーナーに上がると岩谷と門倉が立ち上がり雪崩式フランケンの競演、ウラカンラナも競演。岩谷のカバーをウナギが返す。岩谷はウナギにドラゴンの構えも丸め込まれる。岩谷がウナギにドドンパ。ウナギが返せず岩谷が3カウントを奪ってみせた。試合後は中野が岩谷を睨み付けた。

門倉「麻優さん、今日ありがとうございました。私、麻優さん? 日本武道館、出たいです」

岩谷「門倉凛、今日は組んでくれてありがとう。楽しかったし、いい刺激をもらいました。やっぱマーベラスすごいね。門倉凛、リン! 日本武道館、バトルロイヤルの枠でもいいかな? あのー結構、たぶんいっぱいいっぱいなんですよ。でも出て欲しいし、日本武道館で長与さん? がいない?」

バルコニーに長与がいるのを見つける。

岩谷「あっ、長与さん? 自分、目が悪くて見えないんですけど、長与さんですよね? ぜひ日本武道館の、すっごい場所で長与選手の試合が見たいです! 彩羽! 彩羽匠、本当に試合できないんだよね。長与さん、ぜひリングに上がって答えを聞かせてください。来てください。あの、長与さんさメッチャ、LINEしたの。でもぜんぜん既読にならないんだけど、これは日常なんですか?」

門倉「長与さん、いつもLINEのところに1000件くらいいつもあって、忙しいんですかね。そのなかに麻優さんがいるんじゃないかなって私は思うんですけど、すみません」

長与「(岩谷は)鼻血出てるけど、大丈夫。メッチャ鼻血出てるやん」

岩谷「ハイ、今日はいいものをもらってしまいました」

長与「本当に門倉の夢叶えてくれてありがとう。本当にありがとうございました。ロッシー、本当ありがとうございました。日本武道館ですか

岩谷「ハイ! 日本武道館で長与選手の」

長与「選手じゃないから」

岩谷「長与さんの、長与選手としての試合が見たいです」

長与「あのー、本当にスターダムの応援してくださってるみなさん、本当にいつもマーベラス、スターダムに上げさせていただいて、ありがとうございます。あのー、今日、門倉の夢を叶えてくれたので、出ます。彼女は岩谷麻優さんに憧れてプロレスラーになったので、ロッシー、時々でいいので時々でいいので上げさせてあげてください。よろしくお願いします。じゃあ麻優さん、お弁当だけヨロシクお願いします。お弁当だけお願いします」岩谷「よろしくお願いします。これからも、門倉凛選手と、門倉凛選手のね、ドリームである岩谷麻優で居続けて、凛選手の夢を一緒に叶えていきたいと思いますので、日本武道館はみなさんが見たかった長与選手を楽しみに、これからもよろしくお願いします」

 

長与のコメント

「ありがたいなってホントに思ってます。お互いにですね、地の時代から風の時代に変わりましてから、同じ空気じゃなく違う団体の空気をしっかりと吸ってですね、勉強、学んでいくのも大事だと思うので、私にできることってこんなことしかないです。こんなことしかないですけど、まあ、華をほんの少しだけでも添えることができれば、恩返しができるかなと思ってます。これは、旧知の大親友、ロッシー小川(笑)と、たぶん死ぬまでですね、プロレスに関わっていくと思うので、それが自分の本望とするところなので、ホント、日本武道館、いつ以来でしょうかね? ずいぶんでしょうけど、ハイ、恥ずかしくないように身体をグッと締めてですね、やっていきたいと思います。頑張ります。ただ一戦のために身体作り直します、よろしくお願いします(笑)。ホント一戦のために、またダイエットしなきゃいけない。超苦しいんだけど(笑)。(昭和、平成、令和と武道館に立つ)そうだよね。たぶん、もう一生死ぬまでプロレスに関わっていくんだと思います、ずっと、ずっと。いまはリングに上がる子たちに頑張れって言ってケツを叩いていく役割になってきたんで、どうか、セミファイナルやメインイベントの子たちがケガをしないで終われるように露払いをしたいと思います」

 

岩谷&門倉のコメント

岩谷「長与さん!」

長与「鼻血大丈夫?」

岩谷「あんまり鼻血出たことなくて、いいのもらってしまいましたけど、きょう初めて門倉凛選手と組ませて…」

長与「本当にありがとうございました」

岩谷「ありがとうございます。でも、まさか組むと思ってなかったので」

長与「本当に夢を叶えてくれて」

岩谷「(門倉とは)けっこう、技が同じというか」

長与「というか、マネしてる」

門倉「マネしてます」

長与「それぐらい好きなんです。こいつの部屋は神棚のように岩谷麻優さんグッズで半分以上(笑)。今日だって」

門倉「自前です」

長与「自前の麻優さんのパーカーだったでしょ? でもこれがきっかけでまたチャンスを作ってもらって、ぜひぜひよろしくお願いします」

岩谷「組んでてすごく楽しかったですし、先輩の気分を味わえたというか。これからもまた」

長与「ぜひよろしくお願いします。あそこに明日またお世話になる星月がいるんで。これもまたスターダムでお世話になるので、よろしくお願いします」

岩谷「日本武道館も」

長与「頑張ります。ガッツリとシェイプしてきます。頑張ります」

岩谷「これからもよろしくお願いします」

長与が退出。

岩谷「楽しかったです。普段試合を見てくれてるから、自分のタイミングとかたぶんわかってくれてるから、(門倉が)後輩だから引っ張っていかなきゃとか、合わせて連係しようとかいう気持ちにならなくても、すごく気がラクだった。何も言わなくても見てくれてるから。すごくやりやすかったし、いい刺激になりました。後輩ですけど、お手本にならないといけないんだなとあらためてすごく思って。でも、いっぱいいっぱいになっちゃった(笑)。このタッグはキャリアとかは自分の方が上だし、尊敬はしてくれてるんですけど、一緒のスピードで…阿吽の呼吸みたいなのができたのかなと思います」

門倉「うれしい…。自分本当に夢の国に来てる気分で(笑)。ディズニーランドみたいな。自分の夢を本当に叶えていただきましたし、めちゃくちゃ麻優さんの試合は全部見てるので。麻優さん、ここくる、絶対くるみたいなタイミングは全部インプットされてるので。でも、それを自分のものに少しでもしたくて、今日は本当に隣に立って、いっぱい勉強させていただきました。本当にうれしいです。(小声で)どうしよう…」

岩谷「楽しかった!」

門倉「楽しかったです」

岩谷「(彩羽)匠のセコンドとかで来てくれてはいたんですけど、本当に逆に好き過ぎて(笑)。門倉さんが麻優のことを(笑)。逆にいままでしゃべれなかったです。目も合わさないぐらいで。本当に今日初めてしゃべったぐらいなんですけど。普通、こういうのって後輩の憧れの先輩でいなきゃいけないと思うんですけど、何も言わなくても合わせてくれてる安心感があった。でも、普段けっこうポンコツらしいので(笑)」

門倉「そうそう(笑)。自分は麻優さんに合わせたいと思ってずっと見てました」

岩谷「楽しかった! 今日で終わりにしたくないですね。またチャンスがあればやりたいし。匠と普段組んでると思うんですけど、匠が欠場なのであわよくばね。新しいユニット? ユニットじゃないか。ユニットと言ったらたぶんキッドとかに怒られるから(笑)。またこれからチャンスがあれば、組んで一緒に成長していきたいなと思いました。ありがとうございました」

門倉「ありがとうございます!」

◆SWA世界選手権試合 30分1本勝負

<王者>

16分26秒
バズソーキック→片エビ固め

<挑戦者>

朱里

AZM

※第7代王者の朱里が3度目の防衛に成功

 SWA世界王座の価値を上げるため、白いベルトのタイトルマッチと内容を比較してほしいとした朱里。相手はハイスピード王者でワンダー・オブ・スターダム王座初挑戦のAZMである。スターダム生え抜きの若い選手、AZM、スターライト・キッドがセミとメインでタイトルに挑戦するという点でも団体のターニングポイント的意味合いを持つカードになった。メインの内容&結果とあわせ、朱里の手腕が問われるタイトルマッチだ。

 ゴングと同時にAZMがドロップキック。朱里が払い落としてロープに振るがAZMがアームホイップからドロップキック。朱里がかわすとAZMが丸め込む。AZMは連続の丸め込み。朱里は場外にエスケープ。AZMが突進すると朱里がリングイン。AZMが飛びついてからドロップキック、場外の朱里にエプロンからキック。AZMがエプロンで仁王立ち。朱里が入るとAZMがエンズイにキック、ダイビングフットスタンプ。AZMが突進し飛びつくと、朱里が旋回させてマットに叩きつける。朱里は顔面を踏みつけてから引き起こし、ロープにかけると変型のキャメルクラッチ、背中へのミドルキック。押さえ込まれたAZMだが肩を上げる。朱里がストンピング連打、コーナーに追い込んでもストンピングを連打する。さらに串刺しニーアタックからカバーするがAZMが返す。直後に朱里がヒザ十字、アキレス腱固め。引き起こすとサッカーボールキック。片足でカバーするがAZMが返す。朱里はAZMを挑発しながらストンピング。AZMが張り手も朱里は動じず。もう一発AZMが張り手。朱里の蹴りをかわして「なめんな!」ともう一発張り手。朱里はエルボーでAZMを倒して「こいよ」と挑発。AZMが突進し倒すとマウントパンチの連打。朱里が反転してアキレス腱固め。AZMがエスケープすると、朱里は顔面を蹴飛ばしていく。コーナーに振られたAZMが途中でダウン。朱里が突進するがAZMが足を出しコーナーから旋回式アームブリーカーでギブアップを迫る。朱里がエスケープすると、場外へ。AZMが追いかけリングサイドでブレーンバスター。AZMはコーナーからダイビングフットスタンプ。AZMがカムバックし、「こいよ」「チャンピオンそんなもんか」「こいよ」と挑発。朱里が戻るとエプロン越しにヘッドシザーズホイップ。朱里が返すと、AZMは「終わり!」と叫んでダイビングフットスタンプ。朱里が返すとAZMは三角飛び。朱里が迎撃し動きを止める。10分経過。朱里がニーアタックからフロントネックチャンスリー。朱里は気合いを入れてコーナーへ上がる。AZMが追いつき下からハイキック。AZMは雪崩式腕固めも朱里がロープへ。AZMがミスティカ式ワキ固め、朱里が逃れようとするが中央に持っていく。AZMはエスケープさせずに腕固めに入る。朱里が逃れるとAZMはクロスアームジャーマン。朱里が返すとAZMはフィニッシュを宣言し突進。朱里がカウンターでハイキック。AZMがダウン。朱里が起こして山折りも、AZMが返す。朱里が狙い澄ましてバズソーキック。AZMがかわすが朱里がサソリ固め。AZMはなんとかロープへ。15分経過。朱里が抱え上げるがAZMが切り返してあずみ寿司。朱里がニーアタックも2カウント。AZMを引き起こすと抱え上げて叩きつける。「終わり!」と叫んでバズソーキック。AZMが返せず朱里がタイトルを防衛した。AZMが退場するなか、朱里がマイク。

朱里「AZMちゃんが行っちゃったけど、本当に今日AZMちゃんと防衛戦ができて本当にうれしかったです。ありがとうございました! AZMちゃんはまだまだ若い、そして成長も早い。また次に当たるとき、違ったAZMちゃんを堪能させてよ、ありがとうございました! あと3月3日、日本武道館、私のカードがまだ決まってません。私が望むカードをいま言わせてください。SWA防衛戦、そして私の愛弟子、小波! あら? 小波いた。私はずっと小波とやりたかった。で、スターダムで再会できたのは本当にうれしく思っているよ。私たちだけの世界を試合で見せ合えると思う」

小波「師匠! いや朱里。最高のカードをありがとうございます。しかし! いま私は、いまこのリングに、アナタを越えるために立っています。3月3日、日本武道館、私の関節地獄で朱里越えをします。ジ・エンド!」

 

朱里のコメント

「SWA防衛しました。AZMと5★STARで3カウント取られて、今日、自分の蹴りで、勝つことができました。AZMちゃんはホントに若いし、これからも成長して、どんな姿を見せてくれるかホントに楽しみです。そして今日、白いベルト、SWAのベルト、同じ日に(カードを)組んでほしいと自分が言わせてもらいました。同じ日に組むことができた。メインでどんな試合になるかわからないですが、白とSWAのベルトを同じ日にやる。このSWAに注目させて、このSWAのベルトの価値をどんどん上げていく。それは、私の思いであるので、言って同じ日に組まれたことが、ホントにうれしいです。SWAの価値を上げてプラス、もちろん赤いベルトも狙ってるので、それも時期が来たら言おうかなと思ってます。今回、小波を指名させていただきました。私の愛弟子、ホントにいろんな思いがあります。やりたいとずっと思ってました。3月3日いろんなカードがあります。そのなかで、小波との思い、世界観、みなさんに見ていただきたい。小波と感じ会いたい、そう自分は思ってます」

――いまの小波をどのように見ている?

「そうですね、自分が小波と離れていた時期があったんですけど、スターダムに入ったことで活躍を聞いてホントにうれしい気持ち。大丈夫かな、大丈夫かなという気持ちがずっとありました。でもこうやって巡り会うことができたというのは、ホントにつながってる。小波との絆があるんじゃないかなと自分は感じているので、3月3日、小波とこのベルトを懸けて試合がしたいです」

――関節技勝負になる?

「なる気がしてますね。まあどうなるか、当日にならないとわからないですけど、やっぱいろんな試合があるので、そこに埋もれないために2人だけのなにかを見せたいなと、もし組まれたら思ってます」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

20分23秒
グロリアス・ドライバー→片エビ固め

<挑戦者>

ジュリア

スターライト・キッド

※第14代王者のジュリアが6度目の防衛に成功

 後楽園2連戦、初日のメインはジュリアvsスターライト・キッドのワンダー・オブ・スターダムタイトルマッチだ。SWA世界王者の朱里が「比べてほしい」と言ったことから、DDM同門との間接対決にもなったジュリア。すでに5度目の防衛に成功しているが、白いベルトの新しい局面を迎えることになりそうだ。相手は白初挑戦のキッド。こちらもAZMとの比較は必至。また、ジュリアには3・3武道館での中野たむとの敗者髪切りマッチも決定した。大一番が控えるなかで、キッド相手にどんな闘いを見せるのか、ジュリアにはかえって難しい闘いとなりそうだが…。

 コール後に両者が中央で睨み合い、試合開始のゴング。ロックアップでの力比べからキッドが押し込んでブレイク。ジュリアをかわしてキッドがエルボー。ジュリアがこらえるとキッドが連発、ジュリアも打ち返す。キッドは「なめんな!」と強烈なエルボー。エルボーの打ち合いからジュリアがキッドをよろめかせる。それでもキッドはエルボー連打。ジュリアはビッグブーツから突進。キッドが飛びついてコルバタを狙うがこらえられる。ジュリアはドロップキックからスリーパー、キャメルクラッチ。さらにマスクを掴んで締め上げる。ネックブリーカーからカバーするがキッドがクリアー。ジュリアはキッドを場外に落としてストンピング、フェンスに叩きつける。キッドがやりかえしてジュリアをフェンスへ。さらに「ジュリア!」と絶叫しビッグブーツ、エプロンに乗せるとDDT。コーナーに上がるとリング下のジュリアにプランチャを見舞う。17カウントでリングに戻すとキッドがテキサスクローバーホールド。キッドがロープから飛ぶとジュリアも迎撃。ブレーンバスターをキッドが切り返しコードブレイカー、フィッシャーマン。ジュリアが返すと、キッドはダブルアームの構え。ジュリアが切り返しジャーマン。コーナーに上がるとキッドも上がってエルボー連打、雪崩式ブレーンバスターを狙う。ジュリアがこらえて宙吊り式ネックロック。キッドは下から張り手を見舞い、雪崩式回転エビ固め、キッチャンボム。10分経過。キッドはムーンサルトプレス投下もジュリアがヒザを立ててカットする。ジュリアはキッドにドロップキック。両者ダウン。9カウントで立ち上がりキッドがエルボー。ジュリアも応戦しエルボーの打ち合いに。ジュリアの連打でキッドが崩れ落ちる。ジュリアはフィニッシュを予告しファルコンアロー。キッドが返すと、ジュリアは「終わり!」と叫んでグロリアス狙い。キッドが切り返すと切り返しの応酬。キッドがグロリスドライバー。ジュリアが返すと、キッドは狙いを済まして飛びつくコルバタからタイガー狙い。ジュリアがこらえてロープへ。キッドが引き戻すがジュリアがバックドロップ。15分経過。ジュリアはキッドのマスクに手をかけレフェリーを突き飛ばす。ジュリアがビッグブーツ連打からドロップキック。マスクを裂かれたキッドは1カウントで返しスリングブレイド、エルボー連打。キッドが左右で張り手、ドロップキック。ジュリアが1カウントで返すと突進を受け止めてマットに叩きつける。ジュリアは腕を取ってサブミッション。キッドがなんとかエスケープ。ジュリアが担ぎ上げるがキッドが丸め込む。20分経過。ジュリアがヘッドバット。腕を取ってグロリアスドライバーへ。3カウントが入り、ジュリアの防衛となった。試合後もジュリアがキッドのマスクに手をかけるとセコンドが2人を分けた。なおもジュリアがマスクに手をかけると止めようとするSTARSをDDMが阻止にかかる。そしてついにジュリアがキッドのマスクを剥ぎ取ってしまう。

ジュリア「おい、スターライト・キッド、オメエ頑張ってるなぁ。頑張ってるね。でもね、頑張ってるだけじゃチャンピオンにはなれないんだよ。な? 本当にオマエは頑張ってる、そのまま頑張れ、そのまま頑張ってまた挑戦してこいよ。それとも、もう怖くてできないか? あん? 待ってるぞ、スターライト・キッド、またな。中野たむ、いる? 中野たむ、いない?」

中野がステージ席から「はーい」と立ち上がる。

ジュリア「みーっけた。アンタ日本武道館でこうなるから(キッドのマスクから抜けたフェザーを捨て、フーッと吹き飛ばす)。日本武道館での髪切りマッチ、賛否両論、大歓迎だよ! 私は全身全霊でこの試合に挑む。アイツもきっとそうだろ? だからさ、諸君は見届けてくれよ。私がアイツを本当にこれが最後だよ。本当に地獄に突き落としてやる。日本武道館が中野たむの最後の日だから、見届けに来てやれよ、なあ諸君! また防衛回数を増やしてしまいました。私は白いベルトの絶対王者として、いやこの白いベルトを団体の最高峰のベルトにするから、諸君は目を離すなよ。明日は舞華とひめかがゴッデスを巻く日だ。なつぽい、ひめか、舞華、朱里、そしてジュリア。われわれ世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド、明日も暴れまくるぜ。アリーーーべデルチ、またな!」

ジュリアのコメント

「スターライト・キッド、思ったより強烈じゃねえかよ。ちびっちょいガキ、ナメてたよ、完全に。ナメてたけどさ、本当にやるじゃん。でもね、あいつがすげえ頑張ってるのなんか最近わかるじゃん。周りにケンカ売ってさ、こんな子だったっけと思ったけど、そういうヤツなんだな。もうビビッて私とできないんだったらこれで終わりかもしれなーけど、そうじゃないと思ってるから、やり返したかったらいつでも待ってるよ。それから明日は日本武道館の前哨戦とも言える4WAYマッチ、中野たむ。髪切りマッチに対していろんな意見いただいてありがとうございます。そういうの待ってた。非常に私にとってやりがいになる大会になるんじゃないかな。これで中野たむを最後の最後、もう私の前に二度と現れぬように日本武道館で本当の地獄に突き落としてやるよ」

一覧へ戻る