2021/03/14 試合結果

2021年3月14日 『New century 2021 in SHINJUKU』

『New century 2021 in SHINJUKU』
3月14日(日)新宿FACE(観衆234人=超満員札止め/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負

AZM

6分22秒
腕固め

レディ・C

◆DDMvsSTARS タッグマッチ 15分1本勝負

ジュリア

11分46秒
サソリ固め

飯田沙耶

○朱里

羽南●

◆QQvsS大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負

○ビー・プレストリー

13分17秒
カミゴェ→片エビ固め

渡辺桃

小波

上谷沙弥●

◆STARSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

12分11秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

岩谷麻優

鹿島沙希

スターライト・キッド

○琉悪夏

ゴキゲンです☆●

◆クイーン・オブ・スターダム~女王の3WAY~ 20分1本勝負

なつぽい

16分34秒
ジャックナイフ式エビ固め

中野たむ

※もう一人は林下詩美

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

18分33秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

<挑戦者組>

○舞華

白川未奈●

ひめか

ウナギ・サヤカ

※第20代王者組の舞華&ひめかが2度目の防衛に成功

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負

AZM

6分22秒
腕固め

レディ・C

 AZMとレディ・Cがシングルマッチ。身長差は歴然も、AZMはキャリアはもちろん、スピード&テクニックでレディを上回る。百戦錬磨のAZMに対し、レディがどこに勝機を見いだし初勝利をたぐり寄せることができるのか。

 レディが握手を求めAZMが応じる。AZMが攻め込み「こんなもんか」と挑発。レディがショルダータックルで応戦し、AZMを引き起こすがワキ固めに決められる。AZMは腕を締め上げるがエスケープを許す。するとブレーンバスターを狙って引き起こす。切り返したレディが走り込んでビッグブーツ。AZMが返すと、レディは逆エビ固め。AZMがエスケープし、ミサイルキック。レディが返すと、AZMはワキ固めに。丸め込みからさらに腕を締め上げるとレディがギブアップした。

◆DDMvsSTARS タッグマッチ 15分1本勝負

ジュリア

11分46秒
サソリ固め

飯田沙耶

○朱里

羽南●

 ドンナ・デル・モンドのジュリアと朱里が、STARSの前年タッグリーグ出場チーム飯田沙耶&羽南とタッグで対戦。家庭の事情で欠場していた羽南だが、前日の新木場で復帰。「出直し」とはいえジュリアは前・白いベルトの王者で、朱里は現SWA世界王者である。DDMのトップを相手に羽南がどんな闘いを見せるのか。また、フューチャー王者の飯田のアシストにも注目だ。

 両軍握手をかわすがジュリアだけが飯田の手をはたく。飯田は白いベルトを失ったジュリアにクレームをつける。ジュリアが防衛すれば次期挑戦者になるはずだったからだ。先発は飯田とジュリアで腕の取り合い。飯田がショルダータックルでジュリアを吹っ飛ばし羽南を呼び込む。ダブルでロープに振ってドロップキック。飯田が羽南を背負ってボディープレス。羽南が単独でボディープレス。ジュリアが羽南にDDTも羽南がすぐにカバーを返す。朱里が入るとジュリアと合体。羽南を連係で攻め込むとジュリアと朱里が順々にキックを放つ。朱里は腕十字の構えも羽南が逃れる。朱里は羽南の腕をロープに絡めジュリアも加勢。控えの飯田をリング下に落とすとジュリアが羽南にチンロック。羽南のエルボー連打をジュリアが受けて立つ。羽南が一本背負いでジュリアを投げると飯田が逆水平の連打を浴びせていく。しかし朱里が乱入。それでも飯田は2人をなぎ倒してみせる。飯田は筋肉ポーズでジュリアを踏みつける。ジュリアが返すと飯田が逆水平。ジュリアはビッグブーツで応戦する。飯田が連打しブレーンバスター。ジュリアがバックを取ると顔面へのドロップキック、反対に筋肉ポーズで飯田をカバーする。朱里が飯田にミドルキック連打、串刺しニーアタック、スタンディングでダイビングギロチン。飯田が返すと、スパインバスター。羽南が朱里にドロップキック連打。大外刈りで叩き付けると飯田がミサイルキックで続く。羽南もダイビングボディーアタックからノーザンライト。朱里がダッシュすると羽南が飛びつき腕十字。朱里がヒザ十字に切り返すが飯田がカット。朱里は顔面蹴り、ジュリアも続く。DDMがダブルのバックドロップ。朱里がサッカーボールキック。しかし飯田のカットが間に合う。朱里はフィニッシュを宣言し担ぎ上げる。羽南が丸め込むが2カウント。朱里がニーアタックも羽南がクリアー。朱里は逆エビ固め。中央に引き戻して逆片エビ。飯田がカットするがジュリアがスリーパー。朱里はサソリ固めへ。羽南がギブアップし朱里が勝利した。試合後、ジュリアが握手を求めるが、飯田は拒否した。

◆QQvsS大江戸隊 タッグマッチ 20分1本勝負

○ビー・プレストリー

13分17秒
カミゴェ→片エビ固め

渡辺桃

小波

上谷沙弥●

 クイーンズクエストの渡辺桃&上谷沙弥組と大江戸隊のビー・プレストリー&小波組がタッグで対戦。プレストリーの標的にされている桃だが、林下詩美との赤いベルト戦が決まってからのプレストリーは桃ではなく詩美を「イチバンショッパイ」と挑発、桃は眼中からはずれたらしい。そんな状況下で桃とプレストリーが激突すれば、試合はどのように展開されるのか。詩美しか見ていないプレストリーに向けて、桃が取る行動とは?

 桃と小波が先発で試合がスタート。ローキックの打ち合いから小波がグラウンドに誘う。小波がヘッドロックで立ち上がって締め付けるともう一度グラウンドへ。桃が逃れて蹴りを放つも小波がかわして睨み合い。上谷とプレストリーがロープワーク。上谷がドロップキックから突進。エプロンに出されるがスワンダイブ狙い。しかし小波がリング下から足を引いて場外戦に。上谷がリングに戻されプレストリーがサッカーボールキックからストンピング連打。プレストリーはリング下の桃を挑発。大江戸隊がロープ際で上谷を攻撃する。上谷がドロップキックも小波がかわす。しかしあらためて上谷がドロップキック。桃が入って小波に串刺しドロップキック。プレストリーがカットも排除し、もう一発決める。桃は小波にチキンウイングも切り返される。小波はヒールホールドへ。小波が打撃の連打からブレーンバスター、頭部へのドロップキック。プレストリーがラリアットをかわしてエルボー連打、ドラゴンスクリュー、フットスタンプ。桃がエルボー連打からドロップキック。プレストリーがバックドロップ。ニーをかわした桃がドロップキック。串刺しでも決めると上谷がニーアタックで援護し、桃がPK。プレストリーが返すと桃はチキンウイングフェースロック。桃がBドライバーもカットされる。上谷がプレストリーにミサイルキック、ニールキック。プレストリーが腹部にパンチを食らわし後方からニーアタック。上谷が返すと、プレストリーがブレーンバスター狙い。上谷がかわしてスワンダイブ式ボディーアタック。桃を呼び込みドロップキックから蒼魔刀。上谷がカバーも2カウント。上谷はコーナーに上がるが小波が落とす。プレストリーが持ち上げて小波がダイブ。プレストリーは上谷めがけてニーアタック。肩車するとクイーンズランディングの構え。上谷が切り返してスタークラッシャー狙い。プレストリーがジャーマンで投げ捨てるが小波が入って延髄斬りの挟み撃ち。プレストリーが上谷へトラースキック。上谷が返すとプレストリーはカミゴェ。しかし寸前で上谷が丸め込む。プレストリーがローリングエルボーからカミゴェ。上谷が返せずプレストリーの勝利となった。

◆STARSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負

刀羅ナツコ

12分11秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

岩谷麻優

鹿島沙希

スターライト・キッド

○琉悪夏

ゴキゲンです☆●

 前日に引きつづきSTARSと大江戸隊の全面戦争。新木場では岩谷麻優&スターライト・キッド&飯田沙耶組が刀羅ナツコ&鹿島沙希&琉悪夏組に敗れた。この日はSTARSが飯田に代わりゴキゲンです☆が登場する。前日の試合後、ナツコが「オマエがこの全面戦争仕掛けたんだ。なにかおもしろいアイデアでもあるんだろうな」と岩谷を挑発した。「なにも考えていない」と言われた岩谷がどんな返答を示すのか? ナツコの言う「不毛な全面戦争」に進展は?

 大江戸隊が突進し試合開始。場外戦でSTARSを圧倒する。ナツコは岩谷をリング下でいたぶる。琉悪夏を呼ぶが、岩谷がナツコ、キッドが琉悪夏をコーナーにぶつける。STARSが戻って琉悪夏を串刺し攻撃、トリオのドロップキック。ゴキゲンが琉悪夏に変型卍固め。岩谷が琉悪夏に振りかぶってのチョップからサッカーボールキック。琉悪夏が返すと岩谷は逆片エビ固め。大江戸隊のカットをSTARSが阻止。琉悪夏がエスケープすると、岩谷は顔面を踏み潰す。キッドが琉悪夏の顔面を蹴飛ばしていく。キッドがアームホイップから逆片エビ固め。ナツコがカットも岩谷が場外に持っていく。キッドは琉悪夏に突進もクロスボディーを食らう。ナツコがキッドを排除、岩谷とゴキゲンにスピアを見舞う。コーナーに追い込むとSTARSにまとめてキャノンボール。ナツコがキッドに打撃の連打からバックフリップ。キッドが返すと、ナツコにコルバタ、低空ドロップキック。岩谷も続くが、ナツコがスピア。鹿島が岩谷の顔面を蹴り上げフェースクラッシャー。鹿島は「オマエそれでもリーダーかよ」と挑発しながら蹴っていく。ゴキゲンの援護を得て岩谷が反撃。鹿島と岩谷がエルボーの打ち合い。鹿島がビッグブーツも2カウント。鹿島はダブルアームの構えも岩谷がクリアーしてエルボーをぶち込む。STARSが鹿島の顔面を叩きつける。岩谷はフィニッシュを宣言も鹿島が起死回生。リング上は乱戦模様に。鹿島が琉悪夏に、岩谷がゴキゲンに託す。琉悪夏の突進にゴキゲンが地獄突き。琉悪夏が突進をかわすが岩谷がフットスタンプ。ゴキゲンがダイビングセントーン。ゴキゲンは琉悪夏にブレーンバスターを宣言。琉悪夏が丸め込みからコンプリートショット。鹿島とナツコが援護し挟み撃ちで攻撃。琉悪夏がゴキゲンにフィッシャーマン。しかしSTARSがカットに成功。琉悪夏はフィニッシュを予告もゴキゲンが丸め込み狙い。鹿島がイスで殴打しナツコが担ぎ上げ叩きつける。琉悪夏がダイビングボディープレスを「冷凍庫爆弾」として決める。3カウントが入り琉悪夏がゴキゲンをフォールした。

ナツコ「おい、どうした、STARS? ツイッターでのやる気は、いつもどこにいっちゃってんのかな? オマエらも今日見ただろ。 琉悪夏には冷凍庫爆弾っていう必殺技があんだよ。ああそう、私は昨日、岩谷麻優、オマエに1つ宿題を出した。こんな不毛な闘い続けるんじゃおもしろくねえから、なにかおもしろいこと、アイデア考えてこいよって言ったんだけど、その答え聞かせてもらっていいかな?」

岩谷「大江戸隊とSTARSの全面戦争、いろいろ考えてきました。勝者勝ち残り相撲対決とかどうだ?」

ナツコ「オマエはいま目の前にどんなヤツ(ナツコ)がいるか見えてねえのか?持ち上げられるとも思ってんの?」

岩谷「じゃあわかった。全然アイデアいっぱいあるよ。じゃあこっちに有利なロープワーク…」

ナツコ「却下。そんなことだろうと思ったよ、このポンコツが。だから、今日来ているオマエらを悲しませないために、大江戸隊が考えてきてやったんだよ。5対5のイリミネーションマッチ。一番最後に負けたヤツは、相手側のユニットに入る。どうだ、ポンコツ。返事もらえる?」

岩谷「それは負けた人が、入る?」

ナツコ「ズバリ、オマエ、岩谷麻優が負けたら、オマエは大江戸隊だ」

岩谷「オマエが負けたらオマエはSTARS、か?」

ナツコ「この線引きでそれ言われると思ってなかったな。勝つと思ってんだ」

キッド「麻優さん、負ける前提で話をしてはダメです。でも、いまのSTARSに大江戸隊のメンバーなんて誰ひとり必要ない、要らない。STARSが必ず勝って、拒否して、大江戸隊のヤツらに恥をかかせてやりましょうよ」

岩谷「5対5だよね。5対5だよね。STARS、大江戸隊からは誰も要らないし、こっちが必ず勝つ。正義が必ず勝つんですよ。このルール、了解しました。やりましょう」

大江戸隊のコメント

――最初に退場した選手ではなく、最後に負けた選手が相手ユニットに入る?

ナツコ「一番最後に負けたヤツ」

――最後の決勝フォールを取られた選手?

ナツコ「そう。つまりSTARSが一番最後に負けたら、最後に負けたヤツが大江戸隊に入る。もし最後に岩谷麻優が負けたら、アイツは容赦なく大江戸隊入りっつうわけ。どうせな、あのポンコツはいつも他人任せ。考えてるようでなにも考えてきてなかった。やれ相撲だの、途中で噛んでなに言ってるか全然わかんないからどうせ聞いてもムダだと思ったから途中で切ったけど、もう、大江戸隊の勝利は誰が見ても目に見えてるでしょ。これ以上STARSに言うこともねえし、岩谷麻優ももう少し考えた方がいいんじゃない? 戦争って自ら言っといて、入場でリストバンド投げる? 気持ちが入ってないよね。キャリアの余裕なのか知らないけど、そんなんじゃ下からグングン抜かれていくよ、スターダムが廃れていくよ。どうでもいいけど」

――大江戸隊としては岩谷を最後に残す作戦を取る? 誰かほしい選手がいる?

ナツコ「岩谷麻優を最後に残してもし負けたら、ファンが喜ぶから。ウチらは別に媚び売ってやってるわけでもない、純粋にこのSTARSとの試合を楽しんで最後に笑いたいだけ。まだ最後に誰を残すかどうかは、全員で話し合って、絶対に追い込む。まあそのうち、的は見えてくるでしょう」

◆クイーン・オブ・スターダム~女王の3WAY~ 20分1本勝負

なつぽい

16分34秒
ジャックナイフ式エビ固め

中野たむ

※もう一人は林下詩美

 ワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美、ワンダー・オブ・スターダム王者・中野たむ、ハイスピード王者・なつぽいが一度に闘う夢の対決が実現。詩美vs中野vsなつぽいの3WAYバトルである。前日の6人タッグマッチでは中野のCOSMIC ANGELSとなつぽいのDDMが時間切れ引き分け。試合後、なつぽいは中野を大いに意識していた。中野となつぽいはともに3・3日本武道館で新王者になったばかり。今後どんな王者像を築いていくのか注目される。さらに団体最高峰と目されている詩美がこの2人を相手にどんな闘いを見せるのかも大きな見どころになってくる。試合後、どんな風景がリング上に現出するのだろうか?

 3人で手四つの構えに入りブレイク。ヘッドロックの数珠つなぎで詩美はロープに振られず絞め続ける。なつぽいが改めて振ろうとするも詩美が体重を乗せて回避。なつぽいが振ると詩美が2人にドロップキック。カバーの応酬から3人が睨み合い。3人で交互に打撃の応酬。中野となつぽいが詩美をコーナーに振ると中野のアタックをなつぽいがかわしてアームホイップ。順々にアームホイップを決めるとなつぽいが中野にドロップキック。さらに2人まとめてドロップキックにいくがかわされてしまう。なつぽいがクローズラインをかわすも中野が2人まとめてビッグブーツ。中野がなつぽいにボディースラム、サッカーボールキック、キャメルクラッチ。そこへ詩美がなつぽいにドロップキック。詩美と中野が合体ブレーンバスター。なつぽいが切り返して2人へ低空ドロップキック。なつぽいは場外プランチャ。なつぽいが中野を戻してヘアーホイップ連発。エルボーの打ち合いから中野が張り手。さらにエルボーの応酬が続くと詩美がミサイルキック。しかし2人がかわして同時に丸め込む。詩美が返すとバックの取り合い。詩美がまとめて投げきれず、しかし全体重をかけてカバーする。詩美は中野を場外に送り出し、なつぽいに滞空時間の長いボディースラム、スリーパー。中野が背後から忍び寄りなつぽいの脚をロックしてブリッジ。中野が詩美にスピンキック、デスティニーハンマー。なつぽいがカットし中野とエルボーを打ち合う。なつぽいが「こいや!」と挑発しネックブリーカー。詩美がカバーを外してジャーマン。中野が詩美にジャーマン。なつぽいが中野のバックを取ると詩美がまとめてジャーマンで投げきってみせる。全員がダウン。9カウントで立ち上がり。全員が突進。詩美がなつぽいのトラースキックを食らう。中野がなつぽいにスピンキックも詩美のラリアットを食らう。詩美は中野にアルゼンチンからバックフリップ、コウモリ吊り落とし。しかし、なつぽいのカットが間に合う。15分経過。詩美がニーをなつぽいにぶち込むが丸め込まれる。なつぽいが詩美にマヒストラルの連続も中野にカットされる。詩美が中野にスリーパーから逆落とし、アルゼンチン、トーチャーラックボム。担ぎ上げるとなつぽいがカットし中野にジャックナイフ。3カウントが入りなつぽいが中野をフォールした。

なつぽい「ハイスピードの国の女王なつぽいことなつぽいが、この闘い勝利しました。たむ、たむちゃん、その白いベルト…。頭がクラクラする」

中野「なに?」

なつぽい「私に、挑戦させろ」

中野「なつ…ぽい。昔とは違うよ。私には武道館でジュリアを下してこのベルトのチャンピオンになった女の称号と責任がある。白いベルトの聖なる王者としていまはね、受けて立ちましょう」

なつぽいがハイスピードのベルトを掲げる。

中野「私は、それは大丈夫」

キッド「なつぽい、たむに没頭しているところ申し訳ないんですけど、白いベルトに挑戦するのは勝手だけど、ハイスピードのベルト、防衛回数まだゼロ、1回もしてないみたいだけど、どうなの? 最近の私はハイスピードからちょっと離れて、いろんなベルトに挑戦してきたけど、やっぱり私の中でハイスピードが一番ほしいことに変わりはないから。あのAZMから奪取したなつぽいに一番最初に挑戦して奪い取るのは、スターライト・キッドしかいないでしょ。なつぽい、ハイスピードのベルトを懸けて、この私と闘え」

なつぽい「いいよ。……。前が見えねえ。やってやるよ」

なつぽいは、キッドに向けてベルトを掲げた。

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者組>

18分33秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

<挑戦者組>

○舞華

白川未奈●

ひめか

ウナギ・サヤカ

※第20代王者組の舞華&ひめかが2度目の防衛に成功

 3・3日本武道館で大江戸隊を退け初防衛に成功したDDMの舞華&ひめか組が2度目のゴッデス王座防衛戦。今回の相手はCOSMIC ANGELSの白川未奈&ウナギ・サヤカ組だ。白川とウナギは3・3武道館でのバトルロイヤルで最後の3人に残り、ウナギが優勝を果たしてみせた。3・7後楽園では久しぶりにコズエンのトリオが揃うとともに、アーティスト・オブ・スターダム王座の防衛に成功。こんどはあえて中野のいないところで白川&ウナギがベルトに挑戦することとなる。復活し勢いを増すコズエンが全員2冠王となるか、それとも王者組がV2達成か。これまでのスターダムにはなかったメインイベント。それだけに、大きな期待がかかるタイトルマッチでもある。

 先に入場の挑戦者組がハグをかわして健闘を誓い合う。白川が先発を買って出てひめかと対峙しゴング。白川がバックを取るとひめかが取り返してグラウンドに持っていく。脚の取り合いから白川がヘッドシザーズ。ひめかが切り返し抜け出すとレッグロックから袈裟固め。立ち上がると白川がヘッドロック。ひめかがロープに振ってショルダータックルからボディースラム。舞華が白川にボディースラム、コーナーに振るとDDMが交互に串刺し攻撃。白川が返すと、ひめかは仁王立ちでエルボーを打たせる。舞華が白川にボディースラムから腹部を踏みつける。舞華も仁王立ちで白川のエルボーを受けていく。コーナーに追い込むと顔面を踏みつけ。そこにひめかも加勢する。ひめかが白川の顔面を引きつづき踏みつけるとバックブリーカー。「やり返せよ」とひめかが白川を挑発、エルボーで倒してみせる。さらにボディースラムから逆エビ固め。舞華がウナギのカットを許さず。しかし白川がなんとかロープへ。それでもひめかは外さないで絞め続ける。白川を起こすとボディースラム。白川はネックブリーカーを見舞ってウナギにチェンジ。ウナギはひめかに突進もこらえられる。しかしフェースクラッシャーで叩きつけギロチン投下。ウナギは大ふへん固めを狙うが舞華がカット。ウナギは鉢合わせにして2人にカカト落とし、ギロチンドロップ。ひめかとウナギがエルボー。ひめかがウナギに打ってこさせる。ひめかが串刺しボディーアタックからニーアタック。舞華がウナギに柔道投げの連続。白川のカットをひめかが排除。舞華のブレーンバスターをウナギが切り返してフェースバスター。白川が舞華にフライングクロスチョップ。エルボー連打を舞華が受けて立つ。白川は馬乗りになって打ち続ける。白川が突進しコルバタから河津落とし。舞華がロックボトムからブレーンバスター。ウナギが乱入し舞華を捕獲。白川と合体し連係攻撃を見舞っていく。舞華が返すと、白川がグラウンドで首を取る。舞華がエスケープし15分経過。白川が舞華へダイビングエルボーアタック。コズエンが合体もひめかのラリアットをまとえて食らう。DDMがラリアットの挟み撃ちを白川に連打。白川が返すと舞華はフィニッシュを予告してマットに叩きつける。しかしウナギのカットが間に合う。舞華が炎華落としを狙うがウナギがカットし大ふへん固め、白川がクローズラインで合体、インプラントDDT。ひめかがカットするとウナギが排除。白川はコーナーに上がるが舞華が雪崩式ブレーンバスターを敢行。しかし白川の肩が上がる。ひめかが入ってダブルのチョークスラム。舞華が白川にみちのくドライバー。ウナギのカットが届かず白川が舞華にフォールされた。

舞華「おい白川、ウナギ、オマエらの本気は十分伝わった。だけどまだまだ私たちの敵ではない。また一からやり直してこい。さてさて次の防衛戦、相手どうしようか、ひめか」

ひめか「そうだね、本来なら沢山防衛をして、誰もが認める最強タッグになってからあの2人に挑戦してもらいたかったんですけども4・4横浜武道館ビッグマッチがあるじゃないですか。あえて名前を出させていただきたいと思います。同じドンナ・デル・モンドの朱里、ジュリア」

朱里とジュリアがリングへ。

朱里「防衛、おめでとう。いやあいいのかなあ、ウチらで本当にいいの? そのベルト取っちゃうよ。4・4ウチらにとっては、メチャメチャ大歓迎ですよ、ねえジュリアちゃん」

ジュリア「うん。いやいやそうやってさ自ら危ねえ橋を渡ろうとするところさすがドンナ・デル・モンドだね。見ての通り腰が軽いのでお姉ちゃんがたちが相手してあげる、お姉ちゃんたちが相手になってあ、げ、る」

舞華「なめてんの? まあいいよ。リング上はバチバチにやり合いましょう。お姉様方」

舞華とジュリアが握手、ジュリアとひめかも握手。朱里も2人と握手。

舞華「ということで4・4ビッグマッチ、ドンナ・デル・モンドのいまをみなさんにお見せします。なつぽい、朱里、ジュリア、ひめか、そして舞華、世界に弾ける女たちドンナ・デル・モンド、さらばだ」

舞華&ひめかのコメント

舞華「まあ、アイツらの頑張り知らないけど、本気っていうのは伝わったかな。でもまだまだウチら出してない技あるんで」

ひめか「出してない技もあるし、白川、ウナギ、自分は2人とシングルしたけど、そのときよりはるかに成長しているし、まあ、いいんじゃない。このままいけばきっとCOSMIC ANGELSいいユニットになると思うけど、ドンナ・デル・モンドの足下には及ばない。最強」

舞華「そんな最強な我々ですが、朱里、ジュリア。私らもいつまでもあの2人の背中追いかけ続けていくわけにもいかないので、あえてここであの2人を追い越して最強で最高な人間になっていこうと思う」

――この2人でタイトルマッチのメインを締めて。

ひめか「こないだのね、日本武道館、プロローグファイトとは言え正直、第0、ダークマッチだと自分は思っていて、すごく悔しい思いをしたので、場所は違えどスターダムのメインをこのゴッデス・オブ・スターダムを締められたのはとてもうれしく思えますし、願わくば横浜武道館もメインがいいなという気持ちで、4・4まで頑張っていきたいと思います」

――相手をあの2人に指名したのはタッグのタイトルマッチでメインを見据えて?

ひめか「まあ、そうですね。まあ、朱里とジュリア、正直自分たちもどうやって勝ったらいいかわからないくらい強い、隙がない。自分たちもこのベルトの価値を上げていきたいと思っているので、この4人が揃えばメインじゃなきゃおかしいんじゃないっていう気持ちではあります」

舞華「まあ、決定ということで」

ひめか「決定で。メインで。メインでゴッデスお願いします」

一覧へ戻る