2021/05/15 試合結果

2021年5月14日 『CINDERELLA TOURNAMENT 2021』

『CINDERELLA TOURNAMENT 2021』
5月14日(金)後楽園ホール(観衆556人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆フューチャー・オブ・スターダム王座争奪トーナメント1回戦 15分1本勝負

白川未奈

5分1秒
ダイビング・エルボーアタック→片エビ固め

琉悪夏

◆4WAYバトル 15分1本勝負

なつぽい

5分17秒
横入式エビ固め

レディ・C

※もう二人は中野たむ、羽南

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負

○フキゲンです★

5分11秒
首固め

妃南●

小波

AZM

刀羅ナツコ

渡辺桃

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

7分5秒
エビ固め

スターライト・キッド

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

舞華

7分38秒
OTR

ジュリア

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

朱里

6分17秒
OTR

林下詩美

◆シンデレラトーナメント準々決勝 15分1本勝負

ひめか

6分14秒
OTR

岩谷麻優

◆シンデレラトーナメント準々決勝 15分1本勝負

ウナギ・サヤカ

8分40秒
OTR

朱里

 

試合詳細レポート

5・14後楽園ホール大会前に記者会見がおこなわれ、ウナギ・サヤカのスターダム入団が発表された。

 

ロッシー小川エグゼクティブプロデューサー

「遅ればせながら、ウナギ・サヤカ選手が4月1日付けでスターダムに正式入団という形になりました。去年の11月から3月までは育成期間というか準備期間で、4月に正式契約となりましたので、本人から抱負を」

ウナギ・サヤカ「ハイ、そうですね、やっぱりスターダムに来るには、てっぺんをめざして頑張りたいと思いますし、ホントにいろいろなところで多く試合をさせていただいていることはホントにすごい楽しいですし、全国のみなさんを楽しませられるような、そんな試合ができるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

――入団の一番の決め手は?

ウナギ「そうですね、やっぱりちょうどコロナの時期、コロナになって試合とかもできなくなったときに、それでもやっぱりここまでいろいろ試合をたくさんの場所でやったりしているのとかを見て、やっぱりプロレスをもっとやるために、ケガして欠場したんですけど、(体重を)10キロ落として頑張ろうとなっても、やっぱりなかなか試合できなかったりとかあったので、一番動いてる団体に行きたいなと思ったのがきっかけですかね。というような感じで」

――ウナギには、どういう期待をする?

小川「そうですね、年齢とキャリアが反比例という意味では、スターダムっていうのは、いままで若さを追ってた団体だったんですけど、なんかこういうウナギとか出てくると、それだけじゃないんだなって、ある意味、年齢層が広がっていけばいいかなと。だから逆に言うと、ここで頑張って活躍してくれたらまた新しいスターの形ができてくるのかなあと」

――「若さを追ってた団体」と言われて、どう?

ウナギ「いやあ、なんだろう? まあでも、自分のやりたいことをやらせてもらえるので、すごいありがたいですし、なんかあんまりとくに私は、年齢とかを考えていないので、まだまだ伸びますし、まだまだ進みたいと思います」

――入団発表の今日はメインイベントで、期待も大きいと思うが、あらためて意気込みを。

ウナギ「私はホントにどの場所でも何試合目でも毎回爆裂に緊張しているので、とくになんだろう?なんだろう?ベルトが懸かってるとかそういうのはとくになく、常に全力でやるだけなので、意気込みはいつもと一緒です、ハイ」

◆フューチャー・オブ・スターダム王座争奪トーナメント1回戦 15分1本勝負

白川未奈

5分1秒
ダイビング・エルボーアタック→片エビ固め

琉悪夏

 飯田沙耶の負傷返上によりフューチャー・オブ・スターダム王座が空位に。よって、今大会から新王者を決めるトーナメントが開催、7選手がエントリーされた。まずは白川未奈vs琉悪夏の1回戦からスタート。スターダムでのシングル初戴冠を狙う白川と対戦するのは、同王座に2度挑戦経験のある琉悪夏である。しかも琉悪夏は3・26後楽園で飯田に挑戦し敗れている。前王者を引き継ぐ意味でもベルト初戴冠に燃えているはずだ。大江戸隊入りで心機一転、シングルプレーヤーとしても殻を破って飛び出す絶好のチャンスである。優勝候補の一角に考えられる白川にとっても、このチャンスを逃すわけにはいかない。

 白川が手を差し出すが琉悪夏は応じずショルダータックル合戦で打ち勝つ。白川がすぐにやり返すが、琉悪夏もやり返して吹っ飛ばす。琉悪夏が張り手を打ち込みエルボー連打。引き起こしてダッシュすると白川が琉悪夏を倒す。串刺しエルボーアタックからサイドへのドロップキック。琉悪夏が返すと白川が持ち上げようとするが、琉悪夏が丸め込む。琉悪夏はフェースロックも白川の脚がロープへ。琉悪夏がエルボー連打にいくと白川もやり返す。琉悪夏が突進するとラリアットをかわしてクロスボディー。白川が返すと、琉悪夏がコンプリートショットからビッグブーツ。琉悪夏がフィッシャーマンを決めるが2カウント。琉悪夏は白川をコーナーに乗せて筋肉バスターの構えに。白川が逃れるが琉悪夏がビッグブーツから雪崩式フィッシャーマン、フィニッシュを宣言して冷凍庫爆弾。しかし白川が余裕でかわす。白川は空中胴締め落としも2カウント。白川がバックブローからダイビングエルボーアタック。3カウントが入り、白川が勝利を飾った。

 

白川のコメント

「ちょっと、ほっぺ腫れてないですか? 大丈夫? 痛い。左耳がいま聞こえない。いやあ、なんか、若さ溢れんばかりの張り手でした。私のほっぺたが、はち切れちゃう。まあでも、ハイ、そうですね、大人になるっていうのはこういうことっていうのをわかってもらえたかな? どうでしょうか?」

――ベルトのチャンスが巡ってきたトーナメントだが。

「まあその、琉悪夏は何回もフューチャーに挑戦してる。たぶんホントにほしいって気持ちもいっぱいだと思うんですけど、まあ、私がそのフューチャーに何回も挑戦して、(ベルトが)ほしい、何回も何回も(負けた)という悔しい気持ちは、私は体験していないから負けるかもしれないですけど、ただ私は、フューチャーに挑戦できるのが今年の8月まで、85日までなので、今回このトーナメントはもうラストチャンス。いま2冠王になるラストチャンスなので、必ずトップになりたいなっていう思いがあって、それがちょっとラスト、もうあとがないという気持ちがやっぱり私の方が上なのかなって思います。だいたいいつもコズエンはあとがないので、今回もそんな試合なんですけど、あとは決勝でウナギとやりたいなっていう夢もあるので、負けられないなと思ってます」

◆4WAYバトル 15分1本勝負

なつぽい

5分17秒
横入式エビ固め

レディ・C

※もう二人は中野たむ、羽南

 中野たむvsなつぽいvs羽南vsレディ・Cによる3WAYマッチ。COSMIC ANGELSの中野、ドンナ・デル・モンドのなつぽい、STARSの羽南、そして無所属のレディ・C。所属ユニットを超越した駆け引きが展開されそうだ。

 手四つでの探り合いから羽南とレディがなつぽい、中野を攻撃。かわしたなつぽいと中野が分断しリング上で一騎打ち状態に。そこへ羽南が戻ってドロップキックも2人がバックキック。中野が羽南をコーナーに乗せて宙吊りにする。中野は「大人しくしてろ」と制止してなつぽいとのエルボー合戦に臨む。レディがカットしようとするとコーナーに追い込まれる。中野がなつぽいも追い込んで突進するとかわされて宙吊りの羽南にエルボーアタック。レディがカットしなつぽいを2人の上に投げ捨てる。レディが突進すると羽南が払い腰、なつぽいと中野にも決めるがレディが羽南にショルダータックルの連打。レディが羽南へ串刺しビッグブーツもかわされる。羽南が三角飛びアタックから巴投げ。中野がカットするとなつぽいが分断。なつぽいと中野がエルボーを打ち合う。中野が受けて立ち、なつぽいもやり返していく。なつぽいの連打を受けた中野が突進するとなつぽいが丸め込み。丸め込みの応酬に羽南も参加。レディも加わり丸め込みの連続に。羽南がドロップキック、レディがビッグブーツを放つとなつぽいに河津落とし。レディがなつぽいを立ち上げるが丸め込まれる。そのまま3カウントが入り、なつぽいの勝利となった。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負

○フキゲンです★

5分11秒
首固め

妃南●

小波

AZM

刀羅ナツコ

渡辺桃

 クイーンズクエストの渡辺桃&AZM&妃南組が、大江戸隊の刀羅ナツコ&小波&フキゲンです★と6人タッグマッチで対戦。5・29大田区大会の中止によって、フキゲンの処遇はよりいっそう不透明に。このままだと大江戸隊のフキゲンが長引くばかりだ。STARS以外との対戦ならば、フキゲンはやはり大江戸隊のフキゲンとして闘うことになるのだろうか。実際、試合中は大江戸隊への献身的ファイトも見て取れる。長引けば長引くほど、フキゲンがSTARSのゴキゲンです☆を忘れてしまうことにならないか? QQにとってもやりにくい相手になるだろう。

 最後に桃がコールされたところで大江戸隊が襲い掛かり試合開始。しかしAZMがフキゲンにドロップキックでやり返す。ナツコが入りAZMにヘアーホイップ、控えの2人をリング下に落とす。ナツコがAZMに顔面ウォッシュからボディープレス。AZMが返すと、ナツコは自軍コーナーで捕獲する。AZMのドロップキックを小波がかわす。AZMがあらためて小波にドロップキック。桃が小波にカウンターのミドルキック、串刺しドロップキックの連打。小波が返すと、桃はブレーンバスター狙い。小波が切り返し、桃のドロップキックをかわす。すると大江戸隊が一斉に攻撃。フキゲンが大江戸隊のファンタスティックフリップで桃の上に投下される。フキゲンがブレーンバスターを予告するが反対に投げられてしまう。妃南がフキゲンに払い腰、串刺しでの突進はかわされるも桃が串刺しドロップキックで援護する。妃南がフキゲンにボディースラムも丸め込まれる。丸め込みの応酬から妃南が外道クラッチ。返されるとダイヤル固めに。ナツコがカットしフキゲンが命拾い。桃とAZMが合体するが小波がかわしてみせる。妃南がフキゲンを担ぎ上げようとするがフキゲンがレフェリーを確信犯的に体当たりしてから丸め込む。3カウントが入り、フキゲンが妃南をフォールした。

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

上谷沙弥

7分5秒
エビ固め

スターライト・キッド

 1回戦で渡辺桃を突破したスターライト・キッド、師匠格の中野たむを破った上谷沙弥が2回戦で激突。フレッシュかつスリリングな闘いが期待できるカードになった。翌日の名古屋では岩谷麻優とのコンビでゴッデス・オブ・スターダムに挑戦、タッグ王座初戴冠をめざすキッドはシングルでの実績も欲している。また、日本武道館で赤いベルトに届かなかった上谷にとってもシンデレラ・トーナメントはシングル戦線で再浮上する絶好の機会でもある。どちらも負けられないこの闘い、準々決勝に駒を進めるのは、どちらだ!?

 キッドが手を差し出すが上谷は動かず。上谷が突進しキッドとロープワークを展開。キッドのアームホイップに上谷が着地すると側転の連続。そこへキッドがドロップキック。キッドがバック宙すると上谷がドロップキックからストンピングの連打でロープ際に追い込む。さらに上谷はキッドの背中を踏みつけていく。キッドを引き起こすと上谷は高々とボディースラム。キッドが返すと上谷はカバーの連続でプレッシャーをかける。キッドがエルボーにいくと上谷もやり返す。上谷がロープに振るとキッドが「なめんじゃねえぞ」とコルバタ、619、その場跳びムーンサルトプレス。キッドのネックブリーカー狙いを上谷がかわす。上谷がエルボー、キッドも「なめんじゃねえ!」と打ち返す。エルボーの応酬からキッドの力強い一発が入る。キッドの突進を止めて上谷がヒザへのドロップキック、鎌固め。これを外すと逆エビに移行。キッドが逃れようとすると上谷は首を取る。キッドがなんとか逃れると、上谷がドロップキック。キッドがかわしてドロップキック。上谷が先を読んで突進。キッドも読んでエプロンに送り出す。上谷がスワンダイブを狙うがキッドがエルボー。上谷がリングインするとキッドが不知火狙い。上谷がこらえて後方に投げるがキッドが着地してネックブリーカー。5分経過。キッドが引き起こしてフィッシャーマン狙い。上谷がこらえるとカウンターのニールキックからフィッシャーマン。キッドが返すと、上谷はスタークラッシャーの構え。切り返したキッドが丸め込みの連続。上谷が二段蹴りをカウンターで放ち、フィニッシュ予告。スタークラッシャーの構えもキッドがかわして丸め込み。上谷も丸め込みキッドも丸め込む。最後に上になっていたのは上谷だった。

 

上谷のコメント

「シンデレラ・トーナメント2回戦、スターライト・キッド、空飛ぶトラ。いやあ、なかなか手こずりました。でも、スターダムのナンバーワンのハイフライヤーはこの私、スターダムの鳥、不死鳥です。このままトーナメント3回戦、決勝と勝ち進んでこの私がシンデレラのドレスを着ます。そして決勝であたりたい相手がいるので、ソイツが勝ち上がってくることを望んでます」

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

舞華

7分38秒
OTR

ジュリア

 ジュリアと舞華がドンナ・デル・モンド同門対決。ジュリアは岩谷麻優以来のV2をめざし、舞華は優勝することで「女帝」の称号を得ようとしている。DDM同門対決はいまや珍しいことではなくなった。それどころか常に同門を超越する激しい闘いになっている。制限の多いトーナメントでどこまで2人がやり合えるのか。優勝戦線を占う意味でも重要な2回戦になる。

 「正々堂々やろう」と両者。エルボーの打ち合いからジュリアがグラウンドに持ち込む。ジュリアが腕十字を狙うが舞華がエスケープ。ジュリアがドロップキックも舞華が返す。舞華がロックボトムで叩きつけるが2カウント。舞華はジュリアをコーナーに追い込みラリアット連打。舞華は予告してブレーンバスターの構え。ジュリアがこらえてDDT。ジュリアは正面からドロップキックも2カウント。ジュリアがバックドロップの構えも舞華が切り返してブレーンバスター。ジュリアが返すと、舞華がスリーパーホールド。ジュリアがエスケープすると、舞華が持ち上げる。ジュリアが切り返してバックドロップ。両者ダウン状態からジュリアが舞華を引き起こす。ジュリアがDDTからダブルアームの構え。舞華が追い込もうとするがジュリアが腹部へのニー連打からコーナーポストにブレーンバスター。コーナーで宙吊りにすると、ジュリアが突進。舞華がかわすとジュリアがコーナーに上がりバックを取る。舞華がエルボーで落とすと、ジュリアが張り手を入れてコーナーに上がる。ジュリアがOTR狙いで落としにかかる。舞華がエプロンに出るとジュリアが突進。舞華は頭を出して阻止するとコーナーに上がる。ジュリアも上がり、トップでの攻防。舞華がブレーンバスターの構え。形が崩れるが、こらえたジュリアが落下。舞華のOTR勝ちとなった。試合後、額から流血のジュリアもコーナーに上がり、舞華の手を上げて勝利を称えた。

 

ジュリアのコメント

「いててて…。(流血個所は)どうなってる? わかんないけどさ。舞華さ、アイツ、さすが舞華だなと思った。普通場外にあんなことしようとするか? ぶっ飛んでるよ、やばいよ。黄金世代5人いるんだっけ? 飯田沙耶、ひめか、上谷、林下、そして舞華か。舞華がさ、私たち黄金世代って自分で何回言うの? 舞華しか言ってないし、大丈夫なの、黄金世代。自分で口で言うんじゃなくて、何かで見せろって私はそう思ってたけどさ。今日やってみて、私をこんなんにしちゃって、黄金世代の中で舞華が頭一つ抜けてるんじゃないのかな。恐ろしい女だよ、私が言うんだから間違いないよ。最高の仲間。舞華はジュリアじゃないとこんなことできないでしょ。またシングルしたい。超楽しかった。絶対優勝しろよ、舞華。“にょてい”だか“じょてい”だか、なってくれよな。またな」

 

舞華のコメント

「2回戦、ジュリアとの試合は壮絶な試合になると思って、こっちもいろんな策を練って、結果私の粘り勝ち。横浜武道館の借りも返すことができたし、このまま私は女帝ロード突き進んでやる」

――ジュリアが私にしかああいう技はできないだろうと言っていたが、ジュリアにやることで覚悟が決まったなどはある?

「それはもちろん、ジュリアだからこそあんな危ない、難易度の高いものを全力で。無謀だとは思ったけど、でもジュリアだったからこそぶつけることができた」

◆シンデレラトーナメント2回戦 15分1本勝負

朱里

6分17秒
OTR

林下詩美

 ワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美と、赤いベルトへの挑戦を表明しているSWA世界王者・朱里が、両者の希望により早くも2回戦で激突する。当初はどちらも優勝して対戦相手に指名するつもりだったが、朱里の発言に詩美も呼応し、2回戦で争われることになった。もちろん今回はトーナメント公式戦でベルトは懸けられていないが、来たるべきタイトルマッチに向けての前哨戦にもなるだろう。もちろん、優勝争いでも大事な闘い。ここで星を落とせば両者による赤いベルト戦は白紙になりかねない。勝った方が優勝に向けて勢いを加速させることは必至。事実上の決勝戦とも言える闘いを制するのは、詩美か、それとも朱里か!?

 手四つの構えから朱里がグラウンドに誘う。朱里が上になりカバーするが詩美がすぐに肩を上げる。朱里は腕十字狙いも詩美がクラッチ。朱里が反転すると詩美がバックを取る。詩美が腕を捻りあげると朱里がやり返す。朱里がヘッドロックからさらにグラウンドへ。朱里がロープに振ろうとするが詩美が応じず。朱里がヘッドロックにとりグラウンドへ。詩美がヘッドロックにいくと朱里がロープに振るがショルダータックルで吹っ飛ばされる。睨み合いからエルボーの打ち合い。朱里の突進をかわして詩美がラリアット。コーナーへの振り合いから朱里がドロップキック。詩美が返すと、朱里は腕十字狙い。朱里が腕固めに移行すると詩美が切り返してスリーパー。朱里がエスケープすると、詩美がバックを取る。朱里がバッククラッカーからサッカーボールキック。朱里が突進すると詩美がかわしてラリアット。詩美がもう一発ラリアットを打ち込み朱里をエプロンに送り出す。ロープ越しでエルボーの応酬。詩美はコーナーポストにぶつけてコーナーからスリーパーで宙吊りにする。5分経過。詩美がコーナーから飛ぶが朱里がかわして両者がエプロン。詩美が抱えるが朱里がこらえて腕を取る。詩美が持ち上げると朱里が逃れてハイキック。詩美がバックを取りエプロンにジャーマン。2人ともエプロンに残り朱里がニーアタック。詩美が転落し、朱里のOTR勝ちが宣告された。

朱里「この試合、私が勝利したということはシンデレラ・トーナメント、私が優勝への第一歩に近づきました。そして、林下詩美ちゃんの持つ、その赤いベルト、私が挑戦する資格あるんじゃないかなぁって、思ってるんだけど、詩美、どうかな、そこんとこ」

詩美「今日はオーバー・ザ・トップロープとはいえ、チャンピオンとして負けてしまい、さらに朱里さん、アナタとこのベルトを懸けて、防衛戦したくなりました。けど、まだこのシンデレラ・トーナメントの行方を見てから考えさせてください」

朱里「焦らすねぇ。焦らすよねぇ? やりたくなったって言ったのに、焦らすねぇ。でも、そんな詩美もスーキ。バイバーイ」

 

詩美のコメント

「シンデレラ・トーナメント2回戦、負けてしまって、2021年の赤いシンデレラになることはできなかったんですけど、朱里さん、2回戦で当たることができてよかったです。負けちゃったけど、今日でさらに朱里さんとこのベルトを懸けて防衛戦をしたくなりました。やるやらないはとりあえず、シンデレラ・トーナメントが終わってからしっかり考えたいと思います」

◆シンデレラトーナメント準々決勝 15分1本勝負

ひめか

6分14秒
OTR

岩谷麻優

シンデレラ・トーナメント2回戦で予定されていた岩谷麻優と吏南の2回戦は、吏南の欠場により岩谷が不戦勝に。岩谷は闘わずして準々決勝に進出し、ひめかと対戦することとなった。初出場のひめかと、3度目の制覇を狙う岩谷。単純に考えれば、ひめかのパワーと岩谷のスピードの闘いとなることが予想されるが、アイコンの地位を確立させてからの岩谷には巧さも備わっている。それだけに大逆転のある岩谷有利とも考えられるが、ひめかの大爆発もあり得るだろう。準決勝に駒を進めるのは岩谷か、ひめかか!?

 岩谷が握手を見せかけ丸め込みの連続。ラリアットをかわしてエルボーアタック。ひめかがコーナーに乗せてバックブリーカーで絞り上げる。OTRを狙いエプロンに出すと突然ナツコが現われひめかの足を引く。岩谷が落とされるがレフェリーは大江戸隊の仕業として無効を宣言。リングサイドは大江戸隊が取り囲む。ひめかがショルダータックルで岩谷を吹っ飛ばすと逆エビ固め。岩谷が丸め込みもひめかが前蹴りからもう一度逆エビ固め。岩谷が返すとひめかはJPコースターから高々とパワーボム。後方からラリアットを叩き込みコーナーに乗せる。ランニング狙いは岩谷が丸め込み。岩谷が飛びついて丸め込むが2カウント。ひめかの突進に岩谷がトラースキック。5分経過。ひめかの突進に岩谷が足を出す。丸め込むがひめかがクリアー。岩谷がトラースキックもひめかが返す。岩谷はコーナーに上がりムーンサルト狙い。しかし小波がレフェリーの目をふさぎナツコが岩谷を妨害。ひめかが突進すると岩谷が転落しOTRとなった。試合後大江戸隊はひめかも攻撃。なつぽいも排除される。STARSと大江戸隊が乱闘。ナツコがマイク。

ナツコ「岩谷麻優! 大江戸隊とSTARSの全面戦争はまだ終わってねぇ! 自分に忠告してたはずだ。次はスターライト・キッド、そして岩谷麻優! オマエらの首を取ってやる!」

ナツコは岩谷にボディースラム。すると謎のマスクウーマンが乱入、ナツコにRKOを見舞い、岩谷を抱き起こす。岩谷の救出に駆けつけたのは…?

岩谷「大江戸隊! 大江戸隊!! シンデレラ・トーナメント、グチャグチャにしやがって、ぜってぇ許さない。でも、ここで助けに入ってくれたね。気になる? STARSの新メンバー! コグマーー!」

岩谷が叫ぶとマスクウーマンがマスクを取って、素顔を明らかにする。

コグマ「私、6年ぶりに復帰してSTARSで頑張っていくから、よろしくね!」

ナツコ「コグマ、コグマ、コグマ、コグマ? おい、本当にこのリングに立ちてーんだったら、身体くらいちゃんと作ってこいや!」

岩谷「それにしても、コグマ大きくなったね。シンデレラ・トーナメント、キッド、岩谷麻優でどっちも決勝にはいけないけど、これからコグマを含めた新しいSTARSで大江戸隊、全面戦争、必ずSTARSが這い上がってみせるんで、これから新しいSTARSよろしくお願いします」

 
岩谷&コグマのコメント
岩谷「岩谷、シンデレラ勝てなかった、優勝できなかった。でも、もう今日はそこじゃない。みんなが一番楽しみなコメント、待ってるよね。コグマ!」
コグマ「麻優さん」
岩谷「ようやく、ようやくきてくれた。ずっと前から話してたんだけど、緊急事態とかあって全然登場とかできなかったけど、ずっと待機してもらってて、みんなにバレないようにね、ここぞというときに現われてこいっていったんだけど、今日、よかった。大江戸隊が乱入してきたのは予想外だったけど予想内でもあったのかな。(コグマに)一言」
コグマ「6年ぶりに私やっと復帰できる。そうですね、もううれしいしかないです、スターズには入れて。麻優さん、私、一番いまいるスターダムで一番知ってる麻優さんのチームに一緒に入れて、すごくうれしいです」
岩谷「はじめてのトーナメントでやったときに決勝戦がこのシングルだったんですよ。自分が勝ってシンデレラになったんですけど、6年ぶりに同じリングに立つとはまさか思っていなかったので、キッドと羽南はどう思ってるのかな? まあこのメンバーで新しくSTARSというユニットの勢力を拡大していくので目を離さないようにお願いします。たぶん1人のコメントも聞きたいと思うよ、頑張ってしゃべれ。その思いを大きくしゃべれ」
岩谷が退場、コグマ1人に。
コグマ「ずっと復帰の目途を様子見てたんですけど、ここだなと思って今日は大江戸隊にやられているところを助けるという大仕事ができて、一番最初にすることができてうれしいです。これからSTARSとして頑張っていければと思ってます。ありがとうございます」
――なぜ復帰しようと?
コグマ「なぜ? プロレスが好きだったから(苦笑)」
――ではなぜ好きなプロレスを辞めた?
コグマ「そうですね、それも裏を言うとプロレスが好きだったからですかね(苦笑)」
――武道館でバトルロイヤルに出たことが影響している? バトルに出る前から復帰を決めていた?
「影響してますね。やっぱり決め手というのはありますね。最終的な決め手は、もうやりたいと思ったら止まらなくなってきて気持ちが。毎日プロレスプロレスって頭から離れていかないので、だったらもうやったほうがいいなって思って」
――復帰したら何をめざす?
コグマ「以前やってたときはまだ若かったんでとくに野望とかはなかったんです。とにかくプロレスが好きで頑張ろう頑張ろうというだけだったんですけど、いまのスターダムってガラッと変わってて、いろいろおもしろい選手がいるなと思って一人ひとり闘って倒していけると楽しいだろうなと思ってます」

 

ナツコのコメント

「おい、なんだよ。コグマ? 一回辞めたヤツ? よくわかんねえけど。コグマって名前にはにつかないぐらいでかかったけど。あんな素人連れてきて、岩谷麻優何したいの? あんなヤツ一匹でまさか大江戸隊から勝とうとしてるの? くだらな。まあまあまあ、大田区の全面戦争、5月29日は流れたかもしんねーけど、ウチらはこのままなかったことにする気はサラサラない。6月になろうが7月になろうが8月になろうが来年になろうが、私たち大江戸隊は岩谷麻優、スターライト・キッドを潰すまで全面戦争をおこなう。以上だ!」

◆シンデレラトーナメント準々決勝 15分1本勝負

ウナギ・サヤカ

8分40秒
OTR

朱里

 1回戦で刀羅ナツコを破り駒を進めたウナギ・サヤカ。大会前には会見がおこなわれ、4月1日でのスターダム入団が発表された。そして今回、ウナギはトーナメント準々決勝でメインをつとめる。相手は、林下詩美を破った朱里だ。

 朱里がウナギのエルボーを受けて立つ。朱里はウナギをコーナーに追い込んでニーアタック。ウナギが返すと、朱里は顔面を蹴飛ばしていく。朱里がウナギをキャッチしマットに叩きつける。ウナギはフェースクラッシャーからギロチンドロップ。しのいだ朱里が腕固め。ウナギがエスケープすると朱里がストンピング連打から持ち上げる。ウナギが丸め込むが2カウント。ウナギは大ふへん固めの体勢。ウナギは前方に朱里を叩きつけるが2カウント。ウナギがカカト落としからコーナーに上がるとマッドスプラッシュ。しかし朱里が返してみせる。朱里がウナギを前方に叩きつけるが2カウント。朱里はコーナーに上がるがウナギが追いつき蹴落としにかかる。エプロン越しに朱里がヘッドシザーズ、ウナギもエプロンへ。ウナギがカカトと落としから落としにかかる。朱里がギロチンをかわしてバックを取る。後方に投げようとするがウナギがこらえる。朱里がニー連打からDDT。朱里がニーアタックもウナギがかわして蹴りの連打。朱里が落下しウナギの勝利となった。

ウナギ「あー、勝ったー。オーバー・ザ・トップロープとはいえ、あの朱里選手に勝ちましたー! ウナギはなんでスターダム来たとか、オマエなんかいらないとか、お荷物とか言われてますけど、だからどうした!? 私は、このシンデレラ・トーナメント勝ち抜いて、スターダムのトップに、テッペンに登り詰めますよ! スターダムのテッペンにね」

白川「イヤヤヤヤ、ウナギさん! 私、フューチャーのトーナメント1回戦、今日、勝ちましたよ! いまの私の夢は、決勝でウナギをシングル、フューチャーのトーナメントやること、そして私がその決勝で勝って、アーティストとフューチャーの二冠王になって、トップに輝きまーす!」

中野「イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、二冠王はそんなに甘くないです。聞いてる?」

白川「聞いてる!」

中野「まあね。まずは明後日、名古屋国際会議場で私たちのこのベルト、アーティスト・オブ・スターダムのタイトルマッチがあります。ここで防衛すれば、最多防衛記録更新。私たちCOSMIC ANGELSの名前をスターダムの歴史にしっかり刻みつけましょう!」

ウナギ「皆様に報告がございます。私、ウナギ・サヤカは41日にスターダムに正式に所属しました。これから末ながーくよろしくお願いします。とういわけで、今日はみなさん、声は出せないですが、一緒にデリシャスをしてください。いいかな? 私たちも、アナタたちも、デリシャース、ウーンマ!」

ウナギのコメント

「今回、オーバー・ザ・トップロープだったんですけど、朱里選手に勝つことができました。自分にとっても七番勝負の最後の相手で、まだまだだからここまで上がってこいと言われたので、まだまだ全然追いついてないですが、本当に嬉しいです。きょう小川さんにも言われたんですけど、STARSは本当に若くてキャリアの長い選手がいっぱいいますが、私たちコズエンはまあまあ大人なんですけど、大人には大人しかできない人生経験と、ここにすべて懸けてやるというこの気持ちで、何があっても絶対にてっぺんに上り詰めたいと思います。優勝します!」

――追い込まれたが、1回戦に続いてここまで粘れた理由は?

「七番勝負はとにかくビビッてました。でもやっぱりもうコズエン、アーティストのベルト、最近たむさんと未奈ちゃんがすごい頑張って最後守ってくれてるので。チャンピオンとして私がいま変わらないとダメだと思っているので。本当に何試合目でもどこの場所でやっても1本1本マジで大事に闘いたいと思ってます」

――アーティストの防衛戦は?

「そうですね。DDMはめちゃくちゃ強いので、最高に味わって。いま(防衛記録が)タイに並んでいるので、この10年の長い間の歴史にコズミック・エンジェルズをちゃんと刻めるように防衛して、新記録を新しく作りたいと思います」

――白川がフューチャーのトーナメントの決勝でと言っていたが?

「今日、未奈ちゃんは1回戦で、私は明日1回戦なんですけど、飯田がケガをしてフューチャーのベルト(を返上)。3年未満(が挑戦資格)ということで、もちろん未奈ちゃんと闘いたいし、ここであらためてまたコズミック・エンジェルズで強くなりたいと思ってます」

――コロナもあってシンデレラ・トーナメントは日程がズレ込んだが、決勝が先になったのはプラスになる?

「いや、それに関しては別に。いまでもいいですし、私には本当にいましかないと思っているので、そのときそのとき。とにかく全力で耐えて、耐えて、勝ちたいと思います」

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