『Road to TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』
6月8日(火)後楽園ホール(観衆497人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 1回戦 15分1本勝負 |
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妃南 |
5分43秒 |
吏南 |
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 準決勝 15分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ |
8分53秒 |
羽南 |
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 準決勝 15分1本勝負 |
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白川未奈 |
7分50秒 |
妃南 |
◆4WAYバトル 15分1本勝負 |
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中野たむ |
5分43秒 |
レディ・C |
※もう二人はAZM、小波
◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
6分30秒 |
<挑戦者> |
なつぽい |
フキゲンです★ |
第20代王者のなつぽいが2度目の防衛に成功
◆Road to TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition 前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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コグマ |
13分27秒 |
琉悪夏● |
○スターライト・キッド |
鹿島沙希 |
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岩谷麻優 |
刀羅ナツコ |
◆Road to TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition 前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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○舞華 |
18分41秒 |
上谷沙弥 |
朱里 |
林下詩美 |
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ジュリア |
渡辺桃● |
試合詳細レポート
6月8日(火)、後楽園ホール大会開始前、同所で記者会見が公開形式でおこなわれ、6・12大田区総合体育館にてシンデレラ・トーナメント準決勝&決勝を争う4選手、ワールド・オブ・スターダム王座戦に挑む王者と挑戦者がリング登壇、タイトルマッチの調印式とともに、出場選手が意気込みを述べた。
シンデレラ・トーナメント準決勝
舞華vsウナギ・サヤカ
舞華「この大田区という素晴らしい会場で試合できることの喜び、そして決勝は、舞ひめでやりたいと思っている。きっと激闘になると思うけど、その激闘を制して、私が必ず女帝になる。そして、女帝ロードを突き進んでやる」
ウナギ「うんうんうんうんうんうん、わっはっはっは。みなさん、コメントとか、週プロとか読ませてもらいましたけど、ちょっとみなさん、ウナギ・サヤカが眼中になさすぎなんじゃないですか? 私は奇跡とか、ミラクルとか、オーバー・ザ・トップロープでここまで勝ち進んでいますが、この奇跡に奇跡を重ね、実力でトーナメントを優勝したいと思います。そして今日のフューチャーも絶対に勝って、フューチャー、そしてこのシンデレラ・トーナメントもきっちり勝ち取りたいと思います。最高に最高においしい試合にするので、ぜひみなさん見に来てください! デリッシャス!」
シンデレラ・トーナメント準決勝
ひめかvs上谷沙弥
ひめか「ハイ、ドンナ・デル・モンドのひめかです。まず、突然の欠場発表でみなさまにご心配おかけしまして、申し訳ありません。12日は、デカくてかわいいドレスを着た、デカくてかわいい私をお見せするので、お楽しみにしていてください。舞華、決勝で会おう」
上谷「私は、プロレスに出会うまでにダンスだったりアイドルだったり、いろんな経験をしてきたんですけれど、努力しても、努力しても、なかなか報われることが少なかったです。そんな過去の自分とシンデレラは重なる部分があると思っています。ここでシンデレラになって、堂々と、プロレスに出会ったのは運命だったんだと、胸を張って言いたいです。未来のスターダムのこの私が、この3人を差し置いて、一気にスターに駆け上がります」
安藤リングアナより、準決勝は15分1本勝負、優勝決定戦は時間無制限1本勝負でおこなわれ、勝敗は通常のプロレスルールに加えオーバー・ザ・トップロープを採用、あらゆる引き分けは両者失格となることがアナウンスされた。また、優勝者にはシンデレラ・ドレス、ティアラのほか、今年よりシンデレラを象徴するガラスの靴をモチーフにした特別トロフィーが贈呈されることが発表された。
ワールド・オブ・スターダム選手権試合
〈王者〉林下詩美vs〈挑戦者〉朱里
詩美「第13代ワールド・オブ・スターダムチャンピオンの林下詩美です。相手は朱里さん。最初こそ少し惑わされたときもありましたが、いまはモノが違う女・朱里を相手に、どう闘おうか考えている毎日です。6月12日、大田区総合体育館、最後はこの新時代の旗手・林下詩美が勝って、ベルトを防衛して、真っ赤な詩美の世界をみなさんにお見せしたいと思います」
朱里「6月12日、赤いベルトに挑戦する日、私は去年、10月3日、赤いベルトを懸けた試合で、岩谷麻優に負けました。あの日を忘れません。私は、この赤いベルトを取るために、覚悟を持ってスターダムに入団しました。そして、チャンスが来ました。このチャンス、必ずつかみます。そして、天国の母、変わらず応援してくれてるみなさん、そしてなにより、自分自身のために、スターダム最高峰の赤いベルトを巻きます。そして、朱世界のはじまりにします」
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 1回戦 15分1本勝負 |
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妃南 |
5分43秒 |
吏南 |
5・4福岡で負傷し欠場していた吏南が復帰。シンデレラ・トーナメント2回戦は不戦敗となったものの、フューチャー・オブ・スターダム王座決定トーナメントには間に合った。相手は妃南で双子姉妹対決に。勝った方が同日におこなわれる準決勝で白川未奈と対戦する。
吏南のセコンドには鹿島沙希と琉悪夏の大江戸隊がつく。妃南にはクイーンズクエストの渡辺桃と上谷沙弥。ゴングが鳴るといきなり両者がエルボーの応酬を展開し、妃南の連打で吏南が崩れ落ちる。すぐに吏南がやり返してヘアーホイップの連発。コーナーに追い込むと顔面を踏みつけていく。吏南は妃南を引き起こしてロープに固定すると背中へのドロップキックを見舞う。妃南が返すとエルボー。吏南がビッグブーツも、妃南が払い腰。妃南がボディースラムから逆エビ固め。エスケープした吏南に妃南がストンピングから柔道殺法の連続。妃南が持ち上げようとするが吏南が「なめんなよ!」と切り返して卍固め。そのままグラウンドに移行し丸め込む。切り返しの応酬は、どちらも譲らず。妃南が外道クラッチを狙うが吏南がジャックナイフ。妃南が返すと、エルボーの打ち合いに。吏南が張り手を連打し柔道投げの連続。返した妃南を引き起こすと、吏南がノーザンライトスープレックス。妃南が返すと吏南はフィニッシュを宣言し、ゴリーボムの構え。妃南が切り返して強引に押さえ込むと3カウント。妃南が、このあとおこなわれる準決勝の白川戦に駒を進めた。
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 準決勝 15分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ |
8分53秒 |
羽南 |
フューチャー・オブ・スターダム王座決定トーナメント準決勝で羽南とウナギ・サヤカが激突。ウナギは5・15名古屋における1回戦でレディ・Cを破り準決勝に駒を進めたばかりか、前日の後楽園では朱里を破りシンデレラ・トーナメント4強に名を連ねた。よって、ウナギはフューチャー王者とシンデレラ・トーナメント制覇の可能性を残す唯一の存在である。ミラクルを起こすためには絶対にここを突破する必要があるが、羽南も初のベルトに向けて負けられない。意地の張り合いが期待できそうだ。
両者がリング中央で睨み合い、ゴングが鳴らされると羽南がドロップキックの連打で奇襲をかける。羽南はロープ際でエルボー連打から低空ドロップキック。「もう一発いくぞ!」と絶叫するが、ウナギがかわしてストンピングを乱打する。ウナギが走ると羽南が連続で投げを打ちカバー。丸め込んで脚をロックするがロープ際。羽南は脚を離さず蹴り飛ばしていく。さらにストレッチマフラーホールドの構えも、ウナギがロープに到達。羽南はなおも離さずにスタンディングの体勢で右脚を締め上げる。ウナギはレフェリーの手を掴んでからロープに手が届く。羽南はヒザへのドロップキックから突進。ウナギがキャッチしマットに叩きつける。ウナギは足を引きずりながらフェースバスター。さらに前方に叩きつけるが羽南がクリアー。ウナギが先にエルボーを打つと羽南もやり返す。エルボーの打ち合いから、立ち上がっても打ち続ける。羽南は強烈な張り手。ウナギを引き起こしさらにエルボー連打。ウナギがダブルハンマーで羽南を倒すと、ギロチンドロップ。羽南が返すと、ウナギは大ふへん固めの体勢。しかし体勢が崩れてしまう。ウナギは羽南を起こして腹部へのニーを連打。羽南が右脚をキャッチしドラゴンスクリューからヒザ十字固め。ウナギがロープに逃れると羽南は「決めるぞ!」と絶叫しノーザンライト。ウナギが返すと羽南が突進。ウナギがカウンターのビッグブーツ、さらにカウンターでスパインバスター。羽南が返すと、ウナギを丸め込む。返したウナギがカカト落とし。羽南を引き起こすと前方に叩きつける。大儀であったからのカバーで3カウントが入り、ウナギが決勝進出を決めた。
ウナギのコメント
「イェイ! 勝ちましたよ。(白川が)いま入場してますけど、私は未奈ちゃんが来ると信じているので。2人でフューチャーを懸けて。見ててください」
――新技がフィニッシュだったが?
「ミラノ大先生からいただいた技で、本当に大切なときに出そうと思っていたので、出しました」
――対戦相手の羽南はどうだった?
「16歳、強すぎませんか? まだまだ未来があるので、私がフューチャーを取った暁には今一度フューチャー懸けて絶対に闘う約束をしたので、ちゃんと取って防衛戦をしたいです」
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 王座決定トーナメント 準決勝 15分1本勝負 |
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白川未奈 |
7分50秒 |
妃南 |
白川未奈は5・14後楽園で琉悪夏を破り準決勝に駒を進めた。相手はこの日、姉妹対決にて吏南を破ったばかりの妃南。直前の試合で勝利したウナギ・サヤカとのCOSMIC ANGELS同士による決勝戦に向けて、試練の闘いとなる。
白川が手を差し出すが妃南は応じずに試合開始。グラウンドの攻防からスタートし、妃南がバックを奪う。白川も応戦しバックの取り合いからヘッドロック。妃南がヘッドシザーズで切り返すが白川が脱出。白川がエルボーを仕掛けると妃南もやり返していく。妃南がドロップキックからアームブリーカー。妃南は右腕をロックしマットに叩きつけるとコーナーに追い込み串刺しドロップキック、巴投げから腕十字。白川がブロックし、すぐにロープに逃れる。打撃の応酬から妃南が突進すると白川が動きを呼んでフライングクロスチョップ。白川は妃南をコーナーに振って串刺しエルボーアタック、サイドからドロップキック。妃南が返すと、白川がネックブリーカードロップ。白川はフィッシャーマンの体勢も妃南がこらえて柔道殺法の連続。白川が返すと妃南はすぐに腕十字。白川が切り返してグラウンドでヘッドロック。妃南がエスケープに成功。白川はコーナーに上がるが妃南が追いついてエルボーを連打。白川が上から打つが妃南がさらにエルボー連打。妃南は右腕をとって下からアームブリーカー。ロープに腕を打ち付けた白川に妃南が腕十字。しかし白川がエスケープ成功。妃南はフィニッシュを宣言し担ぎ上げる。白川が切り返して丸め込むが2カウント。白川は背後からエルボーアタック。気合いを入れるとコーナーへ上がりダイビングエルボーアタック。妃南を引き起こすとフィニッシュを予告も妃南が丸め込みの連続から腕十字。白川が上になるが2カウント。妃南がドロップキックから突進するが白川がカウンターで空中胴締め落とし。妃南がかえせず、白川がウナギとの決勝戦を決めた。
白川のコメント
「勝ちました。次、決勝はウナギとになりました。それが私の、あとたぶんウナギの、私たちの目標だったので、コズエンが決勝戦をやることにフューチャーのベルトすっごい意味があると思ってます。うちら2人以外元気ハツラツな子どもたちばっかりでしたけど、まだまだ私もこれからなんですよ。自分に満足してないし、本当にこれからだと思ってるから、未来という名のつくベルトを取って、誰でもどこでもスタートを切れるっていうのを証明したいなと思ってます」
――対戦相手として見たウナギは?
「正直、負ける気はしないかなっていうところです。彼女はたしかに運があるし、運も実力のうちなんですけど、プロレスの実力というところでは負ける気がしないので。それは自分たちの今までやってきたことをぶつけ合って。コズエンが最高の試合をする。その上で勝つっていうことだけですね」
◆4WAYバトル 15分1本勝負 |
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中野たむ |
5分43秒 |
レディ・C |
※もう二人はAZM、小波
中野たむ、AZM、小波、レディ・Cが4WAYマッチで一斉に激突。全員が異なるユニットだけに、真っ向勝負が期待できそうだ。
スタートは中野がAZM、小波がレディとやり合い、すぐに闘いが全員で交錯。AZMと中野が合体もレディが小波に蹴りを入れる。小波は場外で間合いを取る。AZMの突進をレディがかわす、レディは中野とAZMにまとめて串刺しビッグブーツ。食らった2人がドロップキックの競演でやり返す。2発目を狙うと小波がリング下から足を引っ張る。小波のカバーをレディが返す。小波は首4の字固めに入るが、中野が小波に首4の字。AZMがドロップキックでこれを破壊もレディがビッグブーツ、中野がダブルニードロップ。小波はレディに突進。レディがかわして串刺しビッグブーツからボディースラム。小波が返すと、レディは河津落とし狙い。小波が切り返すと中野とAZMが2方向から飛んでくる。中野がAZMをかわしてバックドロップも上になったのはAZM。中野が返すとAZMはコーナーへ。小波が妨害し中野にミサイルキック。小波がトライアングルランサーを狙うが中野がこらえる。どさくさ紛れでレディがまとめて3人押さえ込むが2カウント。小波が中野とAZMにドロップキック、レディを捕まえ腕固めもAZMがカット。AZMがレディをカバーするが小波がカットに成功。AZMと小波に中野がダイビングボディーアタック。中野がレディにバイオレットシューティングからジャーマンへ。体勢が崩れると体固めで3カウントを奪った。
◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者> |
6分30秒 |
<挑戦者> |
なつぽい |
フキゲンです★ |
第20代王者のなつぽいが2度目の防衛に成功
3・3日本武道館でAZMを破りハイスピード王座を手にしたなつぽいが、3・28大阪でのスターライト・キッドに続き2度目の防衛戦。挑戦者は大江戸隊に連れていかれたフキゲンです★だ。よって、ユニットにベルトをもたらすため、フキゲンに大江戸隊のメンバーが加勢する可能性も十分、なつぽいにはよりいっそうの警戒が求められるタイトル戦になりそうだ。フキゲンはゴキゲンです☆、DEATH山さん。、そしてもちろん米山香織としてもハイスピード戦線の常連で百戦錬磨の大ベテラン。なつぽいには王座戴冠以来最大のピンチか。キッドからの再戦要求も受けており、試合後のリング上がどんな状況になっているかにも注目だ。
小波がフキゲンを連れて登場、フキゲンは嫌そうな表情でリングインも、すぐにリングを下りてしまう。なつぽいが入場すると、再びフキゲンがリング上へ。ゴングと同時に両者が突進、ハイスピードなロープワークを展開しなつぽいがアームホイップ。フキゲンがかわして睨み合い。フキゲンは両手をポケットに突っ込み嫌そうな表情。なつぽいの脚を踏みつけタバコを吹かすポーズ。なつぽいが小波に足を引かれて場外で攻撃される。フキゲンはエプロンから蹴飛ばしてダイブ。フキゲンがなつぽいをリングに戻して踏みつけ攻撃。なつぽいがエルボー連打もフキゲンがこらえてカウンターで足蹴り。背中を連続で踏みつけコーナーに振ると突進。そのたびになつぽいがカウンターのビッグブーツ。フキゲンはコーナーを蹴飛ばしてより不機嫌に。フキゲンがカバーを返されると3カウントを主張。フキゲンがブレーンバスターを宣言するがなつぽいが切り返してドロップキック、コルバタで飛びついて変型卍固め。フキゲンがエスケープすると、なつぽいは低空ドロップキック。コーナーに上がるとダイビングボディーアタック。しかし2カウントどまり。フキゲンになつぽいがバックキック、スイングネックブリーカー、コーナーに上がるが小波がカットに入る。なつぽいが蹴落としフキゲンにフェアリアルギフト。しかしフキゲンがヒザを立てカットし反対コーナーからダイビングセントーン。なつぽいが返すと、フキゲンが顔面を蹴飛ばしていく。フキゲンが突進するとなつぽいがカサドーラで飛びつき丸め込む。フキゲンが上になるが2カウント。フキゲンの蹴り連打をかいくぐりなつぽいがバックキック。なつぽいはスイングネックブリーカーからフェアリアルギフト。3カウントが入りなつぽいがベルトを守った。
なつぽいのコメント
「いやあ、ハイスピード2度目の防衛しました! いや、先日キッちゃん(スターライト・キッド)からこのベルトにもう一度挑戦したいと言われていたので、その思いもあって絶対に落とせなかったんですけど、ここ(腹部)に不機嫌なオーラ(フキゲンです★のペイント)を植え付けられましたが、こんなの取っ払ってキッちゃんとの試合も防衛したいと思います」
◆Road to TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition 前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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コグマ |
13分27秒 |
琉悪夏● |
○スターライト・キッド |
鹿島沙希 |
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岩谷麻優 |
刀羅ナツコ |
STARSの岩谷麻優&スターライト・キッド&コグマ組と大江戸隊の刀羅ナツコ&鹿島沙希&琉悪夏組が6人タッグマッチで対戦。STARSには、5・14後楽園に突如出現し対大江戸隊に名乗りを挙げ6・5上越で約6年ぶりに復帰したコグマが加入。コグマは復帰2試合でともに白星を挙げ、ブランクを感じさせない動きを見せている。6・12大田区ではSTARSvs大江戸隊の全面戦争がおこなわれるとあって、STARSには期待の戦力が加わった。一方、全面戦争を優位に進めてきた大江戸隊サイドも、欠場していた鹿島沙希が6・5上越で4・4横浜以来の復活、こちらも2戦2勝で波に乗った。まずはこの試合で全面戦争の試運転。コグマと鹿島の対戦とともに、どちらのチームが心理戦で先手を取るか!?
コグマが先発に名乗りを挙げ、まずは琉悪夏との対戦に。ロックアップでの力比べから琉悪夏が腹部へパンチ、ロープに振るとショルダータックル。コグマがスライディングして琉悪夏を倒すとドロップキック。ナツコが出てくると岩谷を呼び出す。しかしコグマはキッドにタッチ。キッドがナツコとロープワークもナツコにアームホイップをこらえられる。キッドが丸め込みからドロップキック。STARSが一斉に入ってナツコを捕獲。連続攻撃でナツコを追い込むと、トリプルドロップキックをぶち込んでみせる。キッドがナツコにダッシュを試みるが鹿島が妨害。ナツコと琉悪夏がキッドを捕まえて大江戸隊で総攻撃。琉悪夏がカバーするが2カウント。鹿島がキッドの顔面を踏みつける。鹿島はコーナーに振られるがフェースクラッシャー。キッドが返すとボディーアタック。コグマが鹿島に串刺しボディーアタック、フェースクラッシャー、鹿島と琉悪夏にクロスボディーアタック。鹿島が返すとコグマの髪を引いてマットに叩きつける。コグマが返すと、鹿島がダブルアームの構え。コグマがこらえるが鹿島が顔面をかきむしる。ナツコがコグマをコーナーに叩きつけ串刺しエルボーアタック、しかしキャノンボールはかわされる。コグマが丸め込みからRKO。岩谷がナツコにドロップキック。エルボーの打ち合いから岩谷がバックキック、ナツコがバックフリップ。ナツコはヘッドバットを狙うが岩谷があたまを掴んで阻止。ナツコの突進に岩谷がトラースキック。しかし鹿島が突進を妨害し、ナツコのキャノンボールを呼び込む。岩谷が返すと、ナツコはコーナーからフロッグスプラッシュ。岩谷がかわしてナツコの頭部にキックを決める。岩谷がエルボーから突進、ナツコがかわしてスピアを放つ。ドロップキックをこらえた琉悪夏がキッドにショルダータックル。キッドはコルバタから619、その場跳びムーンサルトプレス。琉悪夏が返すと、STARSが合体で叩きつける。キッドは琉悪夏にフィッシャーマン、フィニッシュを予告しコーナーへ。しかし琉悪夏が気づいてブレーンバスターの構え、キッドが耐えると琉悪夏はビッグブーツからデッドリードライブ、ビッグブーツ。キッドが返すと、大江戸隊がコーナーに追い込んで串刺し攻撃。キッドがかわして大江戸隊をコーナーに追い込み串刺し攻撃。キッドが琉悪夏を捕まえ岩谷がダイビングフットスタンプ、キッドが旋回式ダイビングボディープレス。カットされたキッドだがSTARSがコーナーからトリオでダイブを狙う。そこへナツコが鉄パイプで殴打。場外戦から大江戸隊がキッドをリングへ。琉悪夏が担いでナツコと鹿島が突進。琉悪夏がセントーンを決めるが2カウント。琉悪夏はフィニッシュを宣言し冷凍庫爆弾を投下。完全に決まるが岩谷が間に合う。岩谷はナツコと鹿島をアームホイップ、しかし背後から琉悪夏が襲い掛かる。岩谷は場外にトペを放ちキッドが後方から琉悪夏にドロップキック。キッドが琉悪夏にムーンサルトプレス。琉悪夏が返せずキッドがピンフォールを奪ってみせた。
キッド「今日はコグマさんを加えたSTARSが大江戸隊に勝利したぞ! おい刀羅ナツコ、オマエらの好きにはさせねえぞ。6月12日、大田区での全面戦争、ルールがまだ決まってないみたいだけど、どうすんの?」
ナツコ「ルール? ずーっと言ってんじゃん。私はスターライト・キッド、オマエか岩谷麻優、オマエら2人を潰せたらなんでもいいんだよ。いっつもさ、大江戸隊ばっかりだよね、こういうの考えるの。STARS、なにか考えてくれたことある? 全面戦争やろうって言ったのどっちだっけ? 私は、ルールは変更しない。この前の横浜武道館と同じで5対5のイリミネーションマッチ。最後に負けたヤツが相手のユニットに入る。異議ないよね?」
キッド「いいんじゃない」
ナツコ「あっそう。大江戸隊のXなんだけど、なんかきのう岩谷麻優が私に、鹿島沙希をボコボコにしたいみたいなことを伝えてきたから、そのご希望通り、大江戸隊のXは鹿島沙希だ」
キッド「ホントいつも好き勝手言ってくれるよねえ。でも要は、勝てばいいってことでしょ!? ねえ!? じゃあ麻優さんSTARSのXを発表しちゃいましょうよ」
岩谷「STARSのX……」
ナツコ「言えよ。誰だよ?」
岩谷「Xって、普通、当日発表…」
ナツコ「あ、出た出た出た! わかっちゃった私! これホントはXなんて用意できてないでしょ?」
岩谷「いるし。X、いるし」
ナツコ「誰だよ、言ってみろよ」
岩谷「嫌だよ」
ナツコ「は? オマエらがいまXを発表するって言ったじゃん。なんなんこれ、むかつくんだけど」
岩谷「いや、言ったよ、言った。キッドとXって言った。言う! STARSのX、門倉凛ちゃん! どうだ?」
ナツコ「門倉凛? くっそおもんない。おい、長与と彩羽に伝えとけよ。オマエらの大切な門倉凛、ウチらがボコボコにしてやるってな。なんなら、大江戸隊があっち行ってやってやってもいいぜ」
岩谷「いや、しらんがなそんなの。それは勝手にやってもろうて。まあ、大田区大会、STARSのX、門倉凛、楽しみにしといてください」
STARSのコメント
岩谷「コグマ、東京で初復帰戦」
コグマ「ハイ」
岩谷「無事に大江戸隊からスリー取りました」
キッド「最後の前哨戦だったんですけど、コグマさんを加えたSTARSで大江戸隊に勝利して、そしてXの門倉凛ちゃんを含め、全面戦争に出陣します。必ず全面戦争もSTARSが勝ちましょう」
岩谷「相手が言うように、自分かキッドが狙われると思うので、本当に助け合いだね」
キッド「本当にチーム力が試される一戦になると思います。みなさん、しっかり結果をその場で見に来てください」
――門倉は以前組んだときの手応えが大きかった?
岩谷「そうですね。以前組んで本当に手が合うし、スターダムのことを見てくれているので。たぶんこの状況とかも把握していて、本当に心強い助っ人になると思います」
――大江戸隊から誰を一番に狙う?
岩谷「一番はフキゲンさんをゴキゲンさんに戻すこと。あとは個人的に鹿島沙希をボコボコにする。あとはみんな刀羅ナツコのベビーフェイス見たいんじゃないですかね。一番ギャップというか、戻ってきたときにインパクトを与えられるのは刀羅ナツコかなって思います。5対5、イリミネーションマッチ決定したんですけど、以前と同じルール。敗者が」
キッド「ユニット移動。STARSは誰というよりかは、ゴキゲンさんを取り戻して大江戸隊を倒すことなので。STARS勝利するのみです」
◆Road to TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition 前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負 |
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○舞華 |
18分41秒 |
上谷沙弥 |
朱里 |
林下詩美 |
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ジュリア |
渡辺桃● |
クイーンズクエストの林下詩美&渡辺桃&上谷沙弥組とジュリア&朱里&舞華組のドンナ・デル・モンドが6人タッグマッチで全面対決。詩美と朱里にとっては、6・12大田区でのワールド・オブ・スターダム王座前哨戦で、シンデレラ・トーナメント決勝であたる可能性のある上谷と舞華にとっても相手の出方を探る闘いでもある。また、日時は決まっていないが、ジュリア&朱里組vs詩美&上谷組によるゴッデス・オブ・スターダム王座前哨戦の意味合いも持ち合わせている。さまざまな思惑が絡み合う試合で、勝利を握るのは、いったい誰か?
詩美と朱里が歩を進め、2人の先発で試合がスタート。両者が組み合いグラウンドへ。朱里が首を取ると詩美が腕を捻りあげる。朱里がヘッドロックからフロントネックロック。バックの取り合いから朱里が腕をひねっていく。朱里はサッカーボールキック。前からの蹴りは詩美がかわして睨み合い。上谷と舞華がリングイン。かわし合いから上谷が背中にドロップキックを決める。上谷は舞華を高々とボディースラム。桃が控えを落として詩美がリングイン。詩美は舞華にボディースラム。押さえ込むと朱里がカットに入る。両軍が入り乱れてリング上は詩美と舞華。詩美は舞華を自軍コーナーに持っていく。替わった桃が舞華にエルボー連打。舞華がやり返すと、桃も応戦。ダウン状態の舞華に桃が「どうした!」と挑発。舞華はタッチに成功。ジュリアが桃にボディースラムを狙うと上谷が乱入してカット。ジュリアは上谷にビッグブーツ、桃と詩美をかいくぐりドロップキック。ジュリアが桃に飛びついて卍固めの体勢も桃が反転。ジュリアが切り返すが桃がショルダースルーで叩きつける。ジュリアと桃が張り手の打ち合い。そこへ詩美がドロップキックで援護。桃はジュリアにミドルキックを連発。桃が突進するとジュリアがカウンターのキック。ジュリアはミサイルキックも、桃がかわして反対にミサイルキックを決める。桃は強烈な打撃を入れてから詩美に託す。詩美がコーナーに振ってジュリアに串刺し攻撃。ジュリアがかわして朱里と合体の串刺しエルボー、ドロップキック、エルボードロップ。詩美の突進に朱里がビッグブーツ、コルバタで投げるとカサドーラで飛びつきフェースクラッシャー。詩美が返すと、朱里はミドルキックの連打を浴びせる。詩美がこらえてコーナーに叩きつけるとエルボーアタック。朱里が反転しバックエルボー。詩美がエルボー連打で朱里を沈める。詩美の突進に朱里はニーから腕十字。QQがカットに入るとDDMが分断。朱里の突進に詩美がエルボー、朱里は投げっぱなしジャーマン。詩美が丸め込みから投げっぱなしジャーマンのお返しを見舞う。朱里がニーアタック、こらえた詩美がショルダータックル、コウモリ吊り落とし。10分経過。朱里が上谷をマットに叩きつける。舞華が上谷に串刺しラリアット。2発目をかわした上谷だが、その場飛びムーンサルトをかわされる。上谷はフランケンシュタイナーから舞華を場外に送り出し、スワンダイブ式プランチャを見舞う。上谷は舞華を狙いコーナーを上がる。ジュリアがカットすると、舞華が雪崩式ブレーンバスターを放つ。上谷が返すと、舞華とエルボーの打ち合い。上谷が受けて立つと、舞華の強烈な一発でダウン。上谷が立ち上がり、舞華にエルボー乱打。上谷が突進するが舞華がラリアットをぶち込む。上谷はニールキックを見舞い桃に託す。桃が舞華に串刺しドロップキック連発。舞華が突進すると詩美が乱入しバックフリップ、桃が蒼魔刀。乱戦からリング上は桃と舞華に。桃がBドライバーを狙うが舞華が切り返す。桃がスリーパーを決めるがジュリアがカットに入る。15分経過。ジュリアと朱里が合体で桃を叩きつけると、舞華がラリアット。舞華は桃に炎華落とし狙い。桃が切り返して串刺しドロップキック。これにQQが加わる。QQはさらに詩美と上谷が2方向からミサイルキック、桃がダイビング式蒼魔刀。しかしジュリアのカットが成功。朱里が上谷にビッグブーツ、詩美がラリアット。詩美と上谷がジュリアを担ぎ上げるが、ジュリアが阻止して上谷にジャーマン。朱里のトラースキックから朱里とジュリアが詩美を担ぎ上げてマットに叩きつける。桃が朱里とジュリアに蒼魔刀、舞華を中央に持っていきBドライバー。しかし舞華が返してみせる。桃はフィニッシュを宣言してテキーラ狙い。朱里がカットしジュリアも攻撃。舞華が担いで炎華落とし。しかし上谷がカット成功。朱里とジュリアが上谷を場外へ落とす。舞華が担いでジュリアと朱里が蹴り飛ばす。舞華が桃をみちドラで前方に叩きつけると、3カウントが入った。
舞華「みんな見た? いま舞華に勢いがあるところ。上谷、オマエもシンデレラ・トーナメント、残ってるみたいだけど、オマエなんて、敵じゃねえんだよ!」
上谷が突っかかるが、舞華が倒してみせる。
舞華「6・12大田区は、舞華とひめかで決勝戦をおこなう。みんな、覚えて帰れよ! 6・12大田区、スターダムの女帝が誕生する!」
朱里「林下詩美、6月12日、私はその赤いベルトの新チャンピオンになる。そして、朱色に染め上げて、朱世界の始まりにする。よーく覚えとけ」
詩美「私は、もう動揺しない。朱里さん、あなたを倒して最強の赤の女王になりますよ」
上谷「敵じゃない? ふざけんなよ。こっちこそ、ごめんだわ。大田区でも、私が未来のスターダムから、本物のシンデレラになる!」
桃がマイクを持つも、ジュリアが先に話し始める。
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きで…ジュリアのことが好きで好きでたまらない後楽園の諸君、こんばんは! 6月12日大田区、赤いベルトの防衛戦があり、シンデレラは決勝とあり、いいねえ、注目カードがそろってるねえ。楽しみ。私のこの日のカード、なんかタッグの3WAYマッチなんですけど(ジュリア&なつぽいvs渡辺桃&AZMvs中野たむ&白川未奈)、あのー、なんかおもしろくない。だってさ、コイツ(桃)がいるし、中野たむもいるしね、ジュリアもいて。ああ、そこにもいるね、AZM先輩。なつぽいもいれば、白川。これだけさ豪華なカードで、なんの話題もねえんだよ、つまんねえなあ! ひとつ、提案があります。タッグシャッフルマッチ、どうでしょう? なんか面白いことを思いついちゃって、このタッグの3WAY、なんのテーマもない注目度もないカード、あんたと組むかもしれないねえ」
ジュリアが桃を突き飛ばす。
桃「勝手に決めんじゃねえよ!」
ジュリア「黙っとけコラ。お客さんどうでしょうか? あとはロッシー小川さん、お願いします!(舞華に)締めて」
舞華「自由だな(苦笑)。(QQに)負けたんだからとっとと帰れよ」
桃は退場しながら「ぜったい嫌だ…」と呟く。舞華「6・12に向けてみんなが熱くなったということで、そして6・12はひめか復帰戦。6・12必ず決勝で会おう。それではいきたいと思います。なつぽい、ひめか、朱里、ジュリア、そして、舞華、世界に弾ける女たち、ドンナ・デル・モンド、さらばだ!」
ジュリア組のコメント
舞華「今日見てわかった通り、いまの私にはものすごいパワーと実力もついてきてる。6・12女帝になるのはこの私だ」
朱里「自分は今日、前哨戦が終わって、記者会見で自分の思いはすべて言ったつもりです。なので、ここで言うことはないんですけど、絶対に赤いベルトはスターダムの最高峰・赤いベルトは私が巻きます。そして、朱世界の始まり。みんなに見に来てほしい。以上です」
ジュリア「大田区で私は舞華が優勝すると信じてる。ひめかもいるけど、ケガもあったので、優勝は舞華かなと思ってて。赤いベルトも朱里が取ると信じてる。そして、そんな注目されるカードがたくさんあるこの大田区体育館大会は、私のカードはタッグの3WAY。これだけの豪華メンバーがいるのに前半戦でもったいないよね。というわけで、どうしようかな。当日、試合前にくじ引きでもしますか? あとは会社の判断ということで、結果を楽しみに待ってたいと思います」
――抽選で組みたい組みたくない、もしくはこんなチームと当たりたいなどある?
ジュリア「いや、全員やりたいし、誰がどういうふうになっても、私はなつぽいとはタッグですけど、試合したことないし。ほかのメンバー私は全員敵だと思ってるけど、たぶんみんなもそうでしょ。それがミックスされたらなにが起きるか。私にも想像がつかない」