2021/07/05 試合結果

2021年7月4日 『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』

『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』
7月4日(日)横浜武道館(観衆1135人=満員/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○フキゲンです★

5分40秒
後方回転エビ固め

レディ・C●

小波

舞華

鹿島沙希&○吏南(6分31秒、ジャックナイフ式エビ固め)羽南&妃南●

○舞華&レディ・C(6分4秒、炎華落とし→片エビ固め)鹿島沙希&吏南●

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○AZM

13分43秒
あずみ寿司

スターライト・キッド

渡辺桃

琉悪夏●

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権王座決定トーナメント 優勝決定戦 15分1本勝負

白川未奈

14分43秒
インプラントDDT→片エビ固め

ウナギ・サヤカ

※第5代フューチャー・オブ・スターダムチャンピオンは白川未奈

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者組〉

20分42秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

〈挑戦者組〉

朱里

コグマ●

○ジュリア

岩谷麻優

※第21代王者組のジュリア&朱里が3度目の防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者〉

22分27秒
トワイライトドリーム

〈挑戦者〉

中野たむ

上谷沙弥

※第15代王者の中野たむが2度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者〉

11分33秒
ドクターストップ

〈挑戦者〉

林下詩美

刀羅ナツコ

※第13代王者の林下詩美が6度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆ガントレット・タッグマッチ 15分1本勝負

○フキゲンです★

5分40秒
後方回転エビ固め

レディ・C●

小波

舞華

鹿島沙希&○吏南(6分31秒、ジャックナイフ式エビ固め)羽南&妃南●

○舞華&レディ・C(6分4秒、炎華落とし→片エビ固め)鹿島沙希&吏南●

舞華&レディ・C組、羽南&妃南組、鹿島沙希&吏南組、小波&フキゲンです★組の4チームがガントレットルールで対戦。試合の組み合わせは入場時にわかる仕組みで、負けたチームから脱落、最後に残ったチームが勝者となる。

 鹿島&吏南組vs羽南&妃南組でガントレット・タッグ戦がスタート。3姉妹がいきなり初戦で対戦となった。吏南と羽南が先発に名乗りを挙げてゴング。しかし背後から鹿島が襲い掛かり大江戸隊がダブルで羽南を攻撃する。吏南は羽南にヘアーホイップの連続からコーナーに追い込んで顔面を踏みつける。鹿島が羽南にボディースラム、返されるとストンピングの連打からロープ際で喉元を踏みつける。吏南に振られた羽南がクロスボディーアタック。妃南がドロップキックも鹿島が乱入。妃南は2人まとめてフットスタンプ。吏南が妃南に前蹴りの連発。鹿島もビッグブーツで続くが2カウント。鹿島のダブルアームスープレックスホールドを妃南がクリアー。鹿島はダイビングフットスタンプもかわされる。妃南が投げを狙うが鹿島が阻止して蹴り倒す。吏南が妃南にドロップキック、柔道投げの連続。吏南はフィニッシュを宣言しノーザンライト。妃南が返すと吏南はリバースゴリーの構え。妃南が切り返してエルボーの打ち合い。吏南が払い腰を見舞うと羽南がバックブリーカーから前に落とし妃南が外道クラッチ。鹿島がビッグブーツ、吏南がジャックナイフ。3カウントが入り、吏南が妃南をフォールした。2試合目は、鹿島&吏南組vs舞華&レディ組。欠場中のひめかも登場し、セコンドにつく。鹿島と舞華のロープワークでスタートし鹿島がフェースクラッシャー、コルバタ、ビッグブーツ。吏南が舞華をコーナーに追い込み顔面を踏みつける。吏南はSTOの連発も舞華が返す。吏南の突進をレディがカットし舞華と合体のショルダータックル。レディが吏南に串刺しビッグブーツを連打。河津落とし狙いは鹿島が阻止して吏南と合体のビッグブーツ。レディが返すと、吏南がノーザンの構え。レディが切り返して河津落とし。舞華が吏南に串刺しラリアット、吏南が払い腰からSTO。舞華が返すと、吏南は卍固め。丸め込みにいくが舞華がクリアー。吏南はフィッシャーマンも決めるが3カウントには至らず。吏南がリバースゴリー狙いも舞華がラリアット、バックドロップ。しかし鹿島がカットに成功。レディが鹿島を河津落としで場外に追いやる。リング上では舞華が吏南に炎華落とし。3カウントが入り、舞華が吏南を破った。3試合目は、舞華&レディ組vs小波&フキゲン組。大江戸隊がコールされている最中に襲い掛かる。小波とフキゲンがレディを捕獲し、リング下では鹿島が舞華を攻撃する。フキゲンがレディの鼻をつまんで攻撃。レディがエルボーを打つとフキゲンがやり返そうとするがレディに額を捕まれ届かない。しかし大江戸隊がペースを変えて小波がリングインしサッカーボールキック。レディが返すと、小波へエルボー連打。小波が一発で倒し、串刺しで突進。しかしレディがかわしてビッグブーツ連打。舞華がラリアットも小波が返す。舞華はブレーンバスターを狙うがフキゲンが乱入。ダブルのブレーンバスターを狙う大江戸隊だが反対に投げられてしまう。小波は舞華に飛びついて変型コブラからドロップキック。舞華が返すと、小波は腕十字狙い。舞華がリフトアップし、ブレーンバスターを狙う。小波がこらえるが舞華は強引に叩きつけてみせる。レディが小波にビッグブーツ。かわした小波がドロップキックからフキゲンと合体クローズライン。レディがかわすと舞華とダブルでショルダータックル。レディはフキゲンに河津落としも2カウント。チョークスラムを決めるがカットされる。レディと舞華が串刺し攻撃。大江戸隊が反転しフキゲンがレディを丸め込むと3カウント。小波&フキゲン組の勝ち残りとなった。

 

小波&フキゲンのコメント

小波「見たか、フキゲンのフキゲンっぷりを、今日も。あんな即席タッグじゃ私たちの絆は破れません。なあ、フキゲン?」

フキゲン「でーす!」

小波「新しい首輪も買ってやったし、これでますますフキゲンが調子よくなっていくんじゃないの? フフフ。横浜武道館、ジ・エンド!」

フキゲン「でーす!」

◆タッグマッチ 15分1本勝負

○AZM

13分43秒
あずみ寿司

スターライト・キッド

渡辺桃

琉悪夏●

 渡辺桃&AZMのクイーンズクエストとスターライト・キッド&琉悪夏の大江戸隊がタッグで対戦。キッドは大江戸隊入りしたことにより、琉悪夏との初タッグを結成。桃&AZM組はゴッデス・オブ・スターダム王座戦の行方を気にしながらの横浜大会、キッド&琉悪夏組は眼中になしの姿勢を見せてはいるものの、キッドの出方次第で方向性は大きく変わりそうだ。

 AZMが握手を求めて歩み寄るが大江戸隊は応じない。試合はキッドとAZMでスタートしハイスピードの攻防を展開。AZMがヘッドロックもキッドが髪をつかんでコーナーに叩きつける。AZMの串刺しドロップキックを食らったキッドだが2発目狙いを読んで場外に送り出す。場外戦となり、琉悪夏が桃、キッドがAZMを攻撃。キッドがAZMをリングに上げて顔面を踏みつける。琉悪夏がAZMの腹部にパンチを連打。キッドがAZMにヘアーホイップ、エプロン越しで髪を引く。そこへ大江戸隊が加わりAZMを捕獲する。キッドはリング中央でボディースラム、片ヒザでカバー。琉悪夏がロープに振るとAZMがかわしてドロップキック。桃が入るが琉悪夏がパンチ。桃は突進を読んでドロップキック。キッドと琉悪夏をコーナーに追い込み串刺しドロップキック。桃は琉悪夏にブレーンバスター。琉悪夏はカウンターでクロスボディー。キッドが桃に飛びついてコルバタ。619は桃がかわすが、キッドがコルバタからあらためて619を放つ。桃が返すと、桃が突進するとキッドがかわしてミサイルキック。桃がかわすが、キッドが顔面を蹴っていく。桃はカウンターでキャッチしてキッドに裏投げからスリーパー。キッドがエスケープすると桃はBドライバー狙い。キッドが切り返すことに成功。桃は胴締めスリーパーに入るが琉悪夏がカット。桃はフィニッシュを宣言しキッドにテキーラの構え。キッドが切り返してフィッシャーマンバスター。キッドはコーナーに上がるも桃がカットしデッドリードライブ。キッドが蒼魔刀をかわして背後からニーアタック。AZMが入り、キッドへミサイルキック。AZMがキッドにブレーンバスター。AZMの突進を琉悪夏がカットしキッドが背後からダブルニーアタック、エプロンでビッグブーツ。AZMが返すと、琉悪夏がAZMにショルダータックル連打。返したAZMに琉悪夏はフィッシャーマン狙い。AZMが切り返してドロップキック。琉悪夏がカウンターのショルダータックル、AZMが突進をかわすと桃とハイキックの競演、AZMがダイビングフットスタンプ。AZMのダッシュを琉悪夏がかわしてコンプリートショット、キッドがフットスタンプ、琉悪夏がフィッシャーマンズスープレックス。AZMが返すと琉悪夏は冷凍庫爆弾投下。しかしAZMがかわして腕十字、腕固め。しかし琉悪夏の足がロープに届く。桃が琉悪夏を持ち上げAZMがダイビングフットスタンプ。AZMがコーナーから腕を取りダイブ、腕と脚を取るがキッドのカットが間に合う。AZMはフィニッシュを宣言しミスティカ式腕固めを狙う。キッドがアシストし琉悪夏が冷凍庫爆弾。琉悪夏はカバーにいかずにボックスで殴打。AZMがかわすと桃がキッドを投げ捨て琉悪夏をボックス事ドロップキック。AZMが琉悪夏を丸め込むと3カウントが入った。

 

AZMのコメント

「大江戸隊、闇落ちしたキッドと琉悪夏、勝利しました。私たちはここを勝って当然といっても過言ではない。私たちに重要なのは、これから起こるゴッデスの試合。そこで岩谷麻優とコグマがもし取ったら、私たちがドローをしたので、私たちがゴッデスに挑戦したいと思います。なので、ここで負けてるわけにはいかないんですよ。きっちり勝ったので、岩谷とコグマ次第で私たちが挑戦しにいくから、待っとけよ」

 

キッドのコメント

「見ていただければわかると思いますけど、完全、大江戸隊になりました、スターライト・キッドです。まあ私はね、私のやり方でこれから大江戸隊のメンバーとしてトップ駆け上がっていきたいと思ってます。今日、STARSがゴッデスに挑戦するらしいですけど、あのもやもやがどうなっていくのか楽しみですね。岩谷麻優を隣で超えていきたいと言ったんですけど、こうなってしまった以上、対角から超える運命になってしまったようです。私はどんどんスターダムのトップ選手を潰す気でいきます」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権王座決定トーナメント 優勝決定戦 15分1本勝負

白川未奈

14分43秒
インプラントDDT→片エビ固め

ウナギ・サヤカ

※第5代フューチャー・オブ・スターダムチャンピオンは白川未奈

 飯田沙耶の負傷欠場で空位となったフューチャー・オブ・スターダム王座は新王者を決めるトーナメントを開催。決勝に残ったのは白川未奈とウナギ・サヤカで、COSMIC ANGELSには珍しい同門対決にもなった。両者とも中野たむとのトリオでアーティスト・オブ・スターダム王座を保持、2日後の後楽園ではクイーンズクエストを迎えての防衛戦を控えているが、まずは両者ともスターダム参戦後はじめてのシングルベルト奪取に集中。どちらも試合前から感情を剥き出しにしており、試合後の風景も注目される。フューチャーのベルトに新たなる息吹を吹き込むのは、白川か、それともウナギか?

 両者が歩を進めるが握手はなく後退しゴング。探り合いからグラウンドの攻防に。白川がマウントを取るがウナギが反転。ともにアキレス腱を取りにいく。白川がレッグロックもウナギが髪をつかむ。白川がヘッドロックにいくとウナギが立ち上がりバックを取る。白川がカバーするがウナギが返す。エルボーの打ち合いから白川が追い込む。ウナギが反転しエルボー乱打。白川が突進するとウナギがエプロンに追い出しスタナー。白川は場外転落。白川は場外で間合いを取るがウナギがスライディングキック。ウナギは「こいよ」と挑発。白川が戻るとウナギがエルボー、ニーの連打。ウナギがカバーするが白川が返す。ウナギはドラゴンスリーパーへ。ウナギの突進に白川がキャッチしてバックブリーカー、背中にドロップキック、ウナギが突進をかわしてボディースラム。ウナギは白川にキャメルクラッチ、ボディースラム。白川が返すと、ウナギが突進。白川がフライングクロスチョップ、串刺しエルボーアタック、ドロップキック、吊り天井、首4の字固め。ウナギがエスケープすると、白川が飛びついて丸め込む。ウナギが丸め込みからビッグブーツ。白川の突進にウナギがフェースクラッシャー。ウナギは大ふへん固めを狙うが白川が切り返す。白川がコーナーに上がるとウナギも追いつく。白川が落とすがウナギが再び上がってエルボー連打。ウナギは白川を担いで大ふへん固めに入る。白川がネックブリーカードロップも両者ダウン状態に。ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合い、立ち上がるとウナギがダブルハンマー。エルボーの応酬から白川が浴びせ蹴り。白川が突進するがウナギが受け止めスパインバスター、ギロチンドロップ2連発。白川が返すと、カカト落としをかわしてみせる。ウナギはコーナーに上がりマッドスプラッシュを決める。しかし白川の肩が上がる。残り2分。ウナギの突進に白川が空中胴締め落とし。ウナギが返してカカト落とし、フィッシャーマン狙い。白川がこらえるとバックブロー、後方へのエルボーアタック。残り1分。白川がインプラントDDTをセカンドで決める。もう一発インプラントDDT。これが決まるとウナギが返せず白川が新王者となった。

白川「(泣きながら)未来、未来をつかんだぞー! うれしい! 私はこのフューチャーのベルト、保持期限32日なんですけど、その32日でやりたいことが3つあるんです。1つ、いま言っていいかな? 私は32日間、たくさん防衛戦しまくって、このフューチャーのベルト、価値を守って、守って、上げていきたいと思います」

白川は無言でウナギにマイクを渡す。

ウナギ「未奈ちゃん、おめでと。いやあ、でもホントに、こんなギリギリで負けて、めっちゃ悔しいので、いっぱい、防衛戦したいんだよね?」

白川「いっぱいいっぱいしたいよ」

ウナギ「じゃあさ、その最初の防衛戦の相手、ウナにしてよ。そして、ホントはチャンピオンになって言いたかったけど、私はシンデレラ・トーナメント、朱里さんに勝っている。もっと、もっともっと強いヤツと闘わせてくれ。SWA、挑戦したい。無謀だと言われても、無謀上等。私は傾奇者だからね!」

白川「うぇ!? 気が多い女って嫌われるけど大丈夫そう!? そこだけが心配、私は。でもいいよ。いっぱいいっぱい防衛したいから、このベルトの初防衛戦、ウナギ相手にしてやりますよ。ああ、そうだ。SWA、今ここでまったく関係ないけど、SWA取って来てよ。そしたら私がその初防衛戦の相手やってやるよ」

白川が手を差し出すがウナギはリングを下りて退場。

白川「チャンピオンはいつ何時でも挑戦者の挑戦を受けます。私は今を生きるって言葉すごく大事にしてます。今も未来の一部だと思ってます。今を一生懸命、一生懸命、全力で生きて、最高の未来を作っていきたいと思います! 過去も、現在も、未来も、ぜーんぶ、デリシャース!」

白川のコメント

「フューチャーのベルト、未来をつかむことができました。この試合を迎えるにあたって、ウナギとは前団体から一緒にやってきて、そのときはホントに(声を詰まらせ)私が前団体でプロレス始めたときはまだ(ウナギは)練習生で、頑張ってるなっていうふうに見てるぐらいのホントに、そういう後輩だったんですけど、スターダムに来てからホントにいろんな、ウナギ七番勝負もそうだし、シンデレラ残ってたこともそうだし、すごい勢いあるなっていうのを見てて、正直に、悔しいなっていうふうに思ってました。悔しいなって思ってること、悔しいって感情、あんまり言葉に出すのが苦手な性格で、でも今回その感情に向き合ってよかったなって思いました。だからこのフューチャーのベルト取れたのかなって思ったし、ホントにあらためてウナギ、ありがとうって。出会ってくれてありがとうって思いました」

――8月5日が期限だが。

「デビュー3年までなので」

――それまでにたくさん防衛戦を?

「そうですね、たくさん。できる限り、いろんな、まあ5★STARとかもあるけど、できるだけやりたいんですけど、ウナギが挑戦したいって言ってきたんで、ウナギ相手に初防衛、きっちりして、まだまだ私は先行くよっていうのをきちんと次も勝って、その姿を見せたいなと思います」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者組〉

20分42秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

〈挑戦者組〉

朱里

コグマ●

○ジュリア

岩谷麻優

※第21代王者組のジュリア&朱里が3度目の防衛に成功

 朱里&ジュリアのゴッデス・オブ・スターダム王座に岩谷麻優&コグマ組が挑戦。当初は林下詩美&上谷沙弥組が挑戦を表明していたが、今大会で詩美が赤いベルト防衛戦、上谷が白いベルトに挑戦するため、岩谷&コグマのSTARSが横槍、今大会での挑戦を強引に認めさせた。というのも、6・26むつでのタッグマッチでコグマがジュリアから直接フォール勝ち、コグマ自ら挑戦をアピールしたのである。負けたままでは終われないと王者組は挑戦を受諾、今大会でのタイトル戦が決定した。順調に防衛ロードを歩んでいる朱里&ジュリア組だが、岩谷&コグマ組も2人でのタッグでは負けなし、MAGMAのチーム名も決定し勢いに乗っている。復帰間もないコグマが早くもベルトに届くのか、それとも王者組が返り討ちにしてみせるのか。タッグ戦線を占う上で重要な闘いとなりそうだ。

 STARSから握手を求めるがDDMは応じると見せかけ後退。するとSTARSが襲い掛かり試合開始。朱里を捕獲し合体攻撃を加えていく。岩谷が朱里を捕まえるが朱里が反撃しマットに叩きつける。岩谷がアームホイップから腕を固める。コグマが入り右腕に手刀、ボディースラム。コグマは朱里をロープ際に追い込み腹部にフットスタンプの連続。ジュリアがエプロンで立ちはだかりコグマを妨害。コグマとジュリアがやり合いエプロンでジュリアがバックドロップの構え。ジュリアはネックブリーカーをエプロンで決める。ジュリアは岩谷も場外で捕まえ朱里のランニングキックを呼び込む。ジュリアはイスを投げつけ朱里がコグマをリングに戻す。朱里はコグマにサッカーボールキック。コグマが返すと、DDMが合体でコグマを攻撃。ジュリアがコグマにネックブリーカー。朱里がコグマのエルボー連打を受けて立つとフロントネックチャンスリードロップ。ジュリアがコグマの背後からドロップキック。コグマが返すとジュリアを倒して横からのドロップキック。替わった岩谷がジュリアにドロップキック、コーナーに振ろうとするがこらえられるとバックキック。朱里がカットしDDMが岩谷を捕獲。しかし岩谷がまとめてアームホイップ、低空ドロップキック。ジュリアが返すと、岩谷がエルボー、コグマが捕獲するがジュリアが岩谷の突進をかわして同士討ちにさせる。ジュリアが朱里とダブルの串刺しエルボーアタック、ダブルのドロップキック、ダブルのエルボードロップを岩谷へ。岩谷が返すと、朱里は串刺しニーアタック、流炎。岩谷が返すと、朱里とエルボーの攻防。朱里が髪をつかんで連打、朱里はミドルキックの連打。岩谷がこらえてドラゴンスクリュー、スタンディングヒールホールド、トラースキック。朱里が受け止めて山折りからジャンピングニー、岩谷がトラースキック。10分経過。両者タッチをかわしコグマとジュリアの対戦。コグマのドロップキックをジュリアがかわす。コグマもラリアットをかわすが、かいくぐったジュリアがビッグブーツ。ジュリアはSTFも岩谷がカット。ジュリアと朱里が合体もコグマが鉢合わせにして岩谷と合体の回転ボディープレス。コグマはジュリアにジャイアントスイング、岩谷が蹴りを入れる。ジュリアが返すと、コグマはコーナーへ。ジュリアが気づいてコーナー上で蜘蛛の巣に取る。コグマを落としてジュリアがミサイルキック。コグマが返すと、ジュリアがバックドロップ狙い。コグマが切り返してスタナー狙いもジュリアが阻止してグラウンドでサブミッション。朱里は花道まで岩谷を連行しサブミッション。朱里が戻りジュリアと合体し前方に叩きつける。ジュリアがコグマにドロップキックも岩谷のカットが間に合う。15分経過。コグマを引き起こしたジュリアがエルボー連打を受けて立つ。ジュリアが一発で倒し仁王立ち。コグマが張り手、ジュリアがドロップキックでやり返す。ジュリアの突進にコグマはRKO。コーナーに上がると、ジュリアも上がって朱里を呼ぶ。しかし岩谷がドロップキックでカット、コグマがトップロープへのスタナー。場外のDDMにコグマがプランチャ敢行。コグマがジュリアをリングに戻し、高角度のジャーマン。しかし朱里がカット成功。コグマはジュリアを起こしてコーナーに乗せると、朱里が岩谷をぶつけてカット。コグマはそれでもジュリアに向けてダイブ狙い。ジュリアがコーナーに上がるがコグマがこらえる。ジュリアがヘッドバットから朱里を呼んで合体、ジャーマンとダブルアームスープレックスでコグマを叩きつける。しかし岩谷がカット成功。DDMは岩谷に大蛇の合体。コグマは朱里のバズソーキックを阻止、ジュリアとバックの取り合い、朱里のハイが誤爆しコグマが丸め込む。20分経過。ジュリアが返すとコグマが張り手連打、朱里がハイキック、ジュリアがバックドロップ。コグマが返すと、ジュリアはノーザンライトボム。コグマが返せず、ジュリアが勝利した。

ジュリア「おい、2人ともよくわかったか? このベルトはな、いくら天才っつってもな、タッグ同士で信頼しあってねーと獲ることができないんだよ、わかったか。でも、もしまだ2人、今後、タッグが続いてくんだったら、次やったらもっと面白くなりそうだよね?」コグマはジュリア、朱里に張り手。

ジュリア「3度目の防衛戦に成功した。次の挑戦者は、林下詩美と上谷沙弥、アフロディーテ。ウチらはな、いつなんどき、どんな相手の挑戦でも受けて、勝ってみせる。そして、最多防衛記録更新、目指そうかなーなんて思ってます!」

朱里「いやいやいやいや、コグマちゃん。まさか最後、(頬を)張られると思ってなかったから、メチャメチャ面白いヤツで、ビックリしたねぇ。あと、フューチャー戦、ウナギ・サヤカ、SWAのベルトに挑戦したいって言ってたよね? まあ、私はシンデレラ・トーナメントでウナギ・サヤカに負けました。でも、アタシは弱くない。ウナギ・サヤカ、フューチャーのベルト? 獲れなかったんだよねぇ。強くなりたいんだよね? 上に行きたいんだよね? 私がプロレスの強さ、怖さを刻み込むから覚悟しとけよ。えー、アリカバ。自由にぶっとんで、最先端を目指します」

 

岩谷&コグマのコメント

――負けてしまったが。

岩谷「負けましたね。はじめての、(コグマが)復帰してはじめての(岩谷とのタッグでの)負け」

コグマ「ハイ。私はでも、どこまでも前向きに。ドローじゃなくてよかったです。私は、勝ち負けがしっかりした方がもっと強くなれる。これからどんどん快進撃見せていくんで、みなさん見ててください」

岩谷「なんかもう、すでに引っ張っててる感がすごいあるんですけど(笑)。なんか穴埋めとしてコグマが来たんじゃないってことを、すごいコグマから感じました。誰かの代わりではない、私は私だっていう」

コグマ「コグマはコグマです。どんなコグマも、コグマです」

岩谷「次はベルト取れる。何回も挑戦し続けて、言葉だけって思われるかもしれないですけど、必ずゴッデス取ります。そしてSTARSにも新しい風を吹かせて、ここからですね」

コグマ「スターダムに台風を起こしましょう」

岩谷「ハイ。タッグ名、ハリケーンでよかったんじゃない?」

コグマ「ああ」

岩谷「また変えます?」

2人「(爆笑)」

岩谷「ちょっとまた考えましょう。今日の負けはマイナスではない」

コグマ「マイナスではない。これからの強みになる負けです」

岩谷「必ず、ハリケーン、ビッグハリケーン巻き起こします」

朱里&ジュリアのコメント

ジュリア「防衛しました。岩谷とコグマね、天才タッグ。コグマは、6年間プロレス休んでいきなりこんなビッグマッチでタイトルマッチ。やっぱり天才タッグには間違いないと思うけど、でもね、私たちもまったく負けてると思ってない。いや、勝ってるしね。このタッグ、タッグっていうのは、一人ひとりが個人でも強く、そこに信頼がプラスされて最強タッグになるものだと私は思ってる。あの2人には、まだそこが足りてないんじゃないかな。今日のタイトルマッチ、当然の結果だと思う。けど、あ~、次やるのはちょっと楽しみになっちゃったかな。2人がこれから絆を深め合うことができればの話ね」

朱里「いやあ、ビックリした。まさかコグマがあんなパワーとおもしろいなんて。今日さらにそれを発見できたというか、いやあ、おもしろい選手だなって思いましたね。メッチャ、ビンタ痛かったし」

ジュリア「メッチャ痛い」

朱里「あと、まあ、ウナギ・サヤカ、SWA。なめられたくないんで、向こうから指名してくれたんで、しっかり刻み込もうと思ってます。そしてアリカバは自由でぶっ飛んで、そして最先端を目指す。私ずっとずっと考えてたんですけど、この2人が目指すべき人、発見したので。いい? いい? いい? それは、ピカソ! そしてベートーベン! 私たちはピカソとベートーベンになります」

――どっちがピカソ?

朱里「私がピカソです」

ジュリア「じゃあ、私は、ベートーベン」

朱里「よろしく」

ジュリア「またな」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者〉

22分27秒
トワイライトドリーム

〈挑戦者〉

中野たむ

上谷沙弥

※第15代王者の中野たむが2度目の防衛に成功

 中野たむと上谷沙弥が白いベルトを懸けて激突。上谷は今年のシンデレラ・トーナメントを制覇、1回戦で中野たむをOTRで下しており、優勝決定後、中野のベルトに挑戦することをアピールした。これまで両者のシングル対決は2勝1敗で上谷がリードも、上谷にとって中野はプロレスに導いてくれた師匠的存在、ピンフォール勝ちでベルトを奪うことでの師匠超えを狙っている。また、王者・中野は3・3日本武道館メインでジュリアとの髪切り戦を制し、悲願のシングル王座奪取。まだ1度しか防衛していないだけに、ここで落とすわけにはいかないだろう。両者の思惑が交錯するリング、最後にベルトを手にしているのは…?

 探り合いから手四つで力比べ。上谷が下になるもブリッジで返して上になる。上谷が押さえ込むが両者ブリッジで肩を上げる。上谷がスリーパーにいくとグラウンドへ。中野が抜け出しスリーパー。中野がヘッドロックも上谷がロープに振ると押さえ込みの応酬。中野の蹴りをかわして上谷がバック宙で翻弄。腹部への蹴りで上谷がリング下へエスケープ。リングに戻る上谷の腹部に中野がストンピング、背中へのキック。前からも打ってカバーするが上谷が返す。中野はキャメルクラッチから変型でそり上げるが上谷がエスケープ。中野が中央に戻してコブラツイスト。上谷がロープに逃れると、中野が串刺しボディーアタック、コーナーから宙吊りにするドラゴンスリーパー。上谷がリング下に下りると中野がプランチャで舞う。場外で上谷がエルボー乱打。中野がやり返しリングに戻す。上谷がフランケンシュタイナーから場外へスワンダイブ式プランチャで飛ぶ。上谷は中野をリングに戻してコーナーからミサイルキック。中野が返すと、上谷はフィニッシュを宣言しスタークラッシャーの構え。中野が切り返し10分経過。上谷が向かっていくと、中野もやり返してエルボーの打ち合い。中野が連打でコーナーに追い込み、串刺しアタック。上谷がかわすが中野が張り手。上谷が張り手を返して左右の連打、前蹴りでコーナーに追い込み喉元を蹴っていく。レフェリーの注意を受ける上谷に中野が張り手。上谷が打ち返し再び左右の連打を打っていく。中野がかわして張り手のお返し。上谷がさらに張り手を打っていくと、中野も張りかえしていく。張り手のラリーが展開され、両者ダウン。上谷が絶叫して立ち上がり中野を引き起こすとスタークラッシャーを狙う。中野が切り返しスピンキック。上谷がかわすとニーをキャッチし後方に叩きつける。15分経過。上谷はランニングシューティングスタープレスも2カウント。中野を寝かせると天を指さしコーナーへ。しかし中野が気づいて雪崩式バックドロップ。腕を掴んで中野がエルボー、上谷が打ち返す。エルボーの打ち合いから上谷が乱打、中野が崩れ落ちる。上谷が張り手、中野が張り返す。両者の張り手が交錯し、両者突進、上谷がニールキックをカウンターで決める。上谷は、中野を引き起こしてスタークラッシャーへ。しかし中野が肩を上げる。上谷は天を指さしコーナーに上がるとフェニックススプラッシュ。しかし中野がヒザを立ててカットする。20分経過。中野が上谷のバックを取りタイガーも2カウント。トワイライトドリーム狙いは上谷がロープに逃れる。中野の突進に上谷はフランケンシュタイナー。中野が返すと、スピンキック、ハイキック、バイオレットシューティングでたたみかける。上谷が返すと、中野はトワイライトドリーム。3カウントが入り、中野が白いベルトを防衛した。

中野「うれしい。上谷、私が知ってる上谷と全然違う。シンデレラは、想像以上に強くなってた。でも、まだこの白いベルトを上谷には渡せない。白いベルトの聖なる王者として、まだまだ叶えなきゃいけない夢があるから。上谷、あの頃みたいにまた一緒に夢、見ない?」

手を差し出す中野に上谷も手を出すが、首を横に振って応じず。上谷はそのままリングを下りて退場した。

キッドが登場。

キッド「ねぇねぇたむちゃん、次は大江戸隊のスターライト・キッドが挑戦してあげる。真っ黒なこの姿に、真っ白のそのベルト、いまそのベルトを一番に輝かせることができるのは、この姿になった私しかいないんじゃない?」

中野「キッちゃん岩谷麻優の隣でSTARSを守るんじゃなかったの? いいよ。どうしてキッちゃんが大江戸隊で生きることを選んだのか、私が確かめる」

キッド「前の私と同じだと思うなよ」

キッドは不敵な笑みを浮かべて退場。その後、中野は白川とウナギをリングに上げると握手をさせて3人でハグをかわした。

 

上谷のコメント

「今日は試合に負けてしまったけど、私はシンデレラじゃなくてスターダムです(涙)。バカみたいに引っ張るかもしれないけど、本当にそれだけ、たむさんに本気でぶつかりにいったし、自分のいま出せるものはしっかり出せました。でも、本当に悔しいです(涙)。次こそはベルトを手にして、正真正銘のスターダムになります」

――ベルトを懸けて闘ったたむはどうだった?

「前までは本当に雲の上の存在でしたけど、今日は本当に真正面からぶつかって、強さの中にも愛とか厳しさとか優しさもあふれてて、本当にたむさんに出会えてよかったです。本当に幸せな時間でした」

――また一緒にと言われて、握手はしなかったが?

「自分が決めた道にウソはついてないし、私がいま進んでいる方向は間違ってないと自分で認識してます。その上で私はもう一度あのベルトに挑戦して、超えたいです。今度こそ師匠を超えたいです」

中野のコメント

「ワンダー・オブ・スターダム、2度目の防衛に成功しました。上谷は結局シンデレラ、想像してた以上に私が知ってる上谷じゃなかったし、めっちゃ強かった。上谷はこの間の東北ツアーでケガをして欠場して、今日が復帰戦でした。会見では全然大丈夫、万全な状態と言ってたけど、どう見たってテーピングを巻いてたし、万全な状態じゃなかったと思います。でも、万全な状態の上谷だったらこのベルトは私のもとになかったかもしれない。やっぱり上谷は特別な存在だから、また白いベルトを懸けて絶対に闘いたいです。次の挑戦者も決まって、次はキッドと防衛戦をします。なかなか防衛戦ができなかったけど、どんどんたくさん防衛して、この白いベルトをスターダムの象徴のベルトにしていきたい。もう一つだけいいですか。ウナギと未奈がフューチャーの決勝戦をして、未奈がチャンピオンになった。けど2人にはやっぱりいろんな気持ちがあると思うんですけど、一番負けたくないライバルが一番近くにいてくれる、そばにいてくれる仲間だっていう存在をこれからも大切にして、コズミック・エンジェルズを一緒にやっていってほしいなと思ってます」

――闘ってみて上谷のドロドロした部分を感じた?

「ドロドロした部分というか、ちょっとサイコパス気味ですよね。ビックリしました。あんまり上谷ってびんたとか打撃とかをする選手じゃない。私の記憶ではそうだったので。私の土俵に、持ち込むっていうか。そういう試合にはならないのかなと思ってたら、ケガをしてた部分をわざと攻めたというのもあるんですけど、いままで見たことのない上谷が私は見られたなって、ちょっとビックリしてます。アゴがまた、エラが腫れちゃうんですよ(笑)。宇宙一かわいい顔が…また宇宙一パンパンな顔になっちゃいます」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

〈王者〉

11分33秒
ドクターストップ

〈挑戦者〉

林下詩美

刀羅ナツコ

※第13代王者の林下詩美が6度目の防衛に成功

 赤いベルトを懸けて林下詩美と刀羅ナツコが対戦。詩美にとってはこれが6度目の防衛戦で、ナツコは赤いベルト初挑戦となる。6・12大田区で詩美は朱里との壮絶な闘いを展開、延長戦の末の両者KOでスターダムの至宝を辛うじて守ってみせた。試合後、次期挑戦者として名乗りを挙げたのが大江戸隊のナツコ。大江戸隊はSTARSとの全面戦争で圧倒し、ユニット闘争でも団体をリードする形になっている。そしてここで初めてナツコが最高峰王座への挑戦権を自らのアピールにより掴んでみせた。ナツコは過去、白いベルトに2度挑戦も奪取には至っていない。が、詩美との対戦では正々堂々の勝負を期待する王者の気持ちとは裏腹に、記者会見でメンバーを勢揃いさせるなど挑戦者は総力戦を示唆。よって詩美は、凶器使用や乱入も覚悟しての闘いを意識せざるを得なくなった。前大会でビッグマッチメインの座を奪回した赤いベルト戦だが、今大会で前代未聞の赤いベルト戦になる可能性も。果たして詩美はスターダム最高峰王座を死守できるのか、それともナツコが初奪取し、大江戸隊の高笑いか?

 ナツコは1人で花道に登場も、大江戸隊のメンバー全員がセコンドにつく。ゴングが打ち鳴らされ両者ゆっくり中央へ。探り合いから詩美がテイクダウンを狙う。首の取り合いからナツコがネックロックも詩美が取り返す。バックの取り合いから詩美がヘッドロック。ナツコが切り返しグラウンドで締め上げる。詩美がヘッドシザーズ、ナツコが抜け出し股割き。再び首を取りにいくナツコ。詩美が切り返してヘッドロック。ナツコがヘッドシザーズも詩美が脱出して睨み合い。ロックアップからの力比べ、ナツコがスピアでマウントを取る。ナツコが腕十字を狙うも詩美がエスケープ。ナツコが挑発し詩美がエルボー。ナツコは強烈な逆水平。詩美のエルボーとナツコの逆水平が交互に打たれていく。ナツコが打ち勝ち髪をつかんで挑発する。5分経過。ナツコの突進に詩美がショルダータックル。詩美はコーナーへ串刺しエルボーアタック、背後からのドロップキック。ナツコが返すと、詩美がスリーパー狙い。ナツコがロープに逃れて詩美をエプロンに出す。しかし詩美はリングに戻ってカウンターのドロップキック。詩美がコーナーからミサイルキックを狙うと大江戸隊がカットしナツコが場外に落とす。すると大江戸隊が一斉に詩美を攻撃。ナツコはテーブルを持ち出し、詩美を寝かせる。桃らQQも手を出して阻止にかかる。ナツコは鉄パイプで殴打。ナツコは詩美をテーブルに寝かせると詩美が持ってきたバラを手に取り口にくわえる。そこからテーブルへのダイビングボディープレス。10分経過。ナツコは場外の詩美にダイビングフットスタンプ。ナツコは左足を痛めたかドクターチェックが入る。ナツコは「動ける!」「やる!」と絶叫。詩美が立ち上がりリングに入ろうとしたところ、村山レフェリーはドクターストップによるゴングを要請。ゴングが打ち鳴らされ、詩美の防衛がアナウンスされた。ナツコがダウンしたままマイク。

ナツコ「詩美! オイ! 足治ったら、一番最初に挑戦させろよ。だから、それまでクソみてーなテメーでも、ベルト持ってろよ! お前の腰からそのベルト剥がすのは私なんだよ!」

ナツココールに替わるような手拍子が発生。ナツコが担架にのせられ退場すると大きな拍手に。

詩美「おいナツコ、このマイクちゃんと聞いておけ。私がベルト獲られるわけねぇから、早くその足治してベルト獲りに来いよ! 私だって欠場して、試合できなかったことあるから、ナツコだって今日大一番はずだったのに。こんなことでケガしちゃって、ケガで試合できない悔しさは私は痛いほどわかる。ナツコと防衛戦をまたするまでは、このベルト絶対守ります。それまでは、731日からはじまる5STAR GPも私が優勝して、2連覇して、また防衛戦して、待っててやるから。ナツコ、早く戻ってこいよ。今日はこんな形でメインイベント終わってしまったけど、みなさん、ご来場本当にありがとうございました。ナツコがナツコが戻ってくるまでスターダム、この赤い女王・林下詩美が盛り上げていくので、みなさんお楽しみに」

詩美のコメント

「防衛戦、成功なんて言えないような防衛の仕方だけど、刀羅ナツコ、アイツのことは、すぐ凶器使うし、反則ばっかだし、ホントに憎たらしい、大っ嫌いだけど、ケガをして試合をできない悔しさは、私には痛いほどよくわかる。刀羅ナツコだって、このベルト、ほしくて今日の大一番に懸けてたはずなのに、ケガで試合をしきれずに終わってしまって、アイツの悔しさっていうのが私にもすごく伝わったし、今日、私もお客さんも真っ正面から向かい合ってぶつかり合う私と刀羅ナツコの試合をすごく楽しみにしてたのに、ケガで試合ができない。私はもちろん悔しい。けど、刀羅ナツコが一番悔しいと思うし。私が刀羅ナツコのためにできるのは、アイツが復帰してくるまでにこのベルトを守り抜くこと。だから早く刀羅ナツコ、復帰して、このベルトは私が持ってるから、挑戦しにこい。そのときは、机でも凶器でも乱入でも反則、なんでも受けて立ってやるから、早くスターダムのリングに帰ってこいよ。私はそれまでスターダムとこの赤いベルト守っててやるから」

――不本意な形にはなったが、ベルトを守り続けなければならない理由ができたのでは?

「ハイ。やっぱりいままでの防衛戦重ねるたびに、防衛できた相手の分も背負って防衛していかなきゃって気持ちも大きくて、今回に関しては、挑戦最後までしきれなかった刀羅ナツコの悔しい気持ちも背負って、刀羅ナツコが戻ってくるまでに絶対に私が守り続けなくてはいけないので、守る理由が刀羅ナツコ、アイツのために増えました」

――5★STAR GPも始まるが連覇に向けての意気込みは?

「不本意な形ではありますが、赤いベルトを持ったままシングルの真夏の祭典5★STAR GP出場させていただきます。2020年最高の夏女になったのは、この林下詩美。そこから赤いベルトを取って、新時代の騎手にまでなったこの林下詩美が2021年も最高の夏女になって2連覇。そして私から次の挑戦者を逆指名して、この赤いベルトを防衛します」

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