2021/07/31 試合結果

2021年7月31日 『5★STAR GP 2021~開幕戦Day-1~』

『5★STAR GP 2021~開幕戦Day-1~』
7月31日(土)横浜武道館(観衆707人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆連合軍vs大江戸隊スペシャル・マッチ 15分1本勝負

琉悪夏

4分15秒
マイ・エンブレム→片エビ固め

レディ・C●

吏南

羽南

小波

妃南

○鹿島沙希 AZM

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

白川未奈[2点]

4分39秒
グラマラスコレクションMINA=変形逆さ抑え込み

フキゲンです★[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

コグマ[2点]

10分16秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

なつぽい[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[2点]

13分47秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

スターライト・キッド[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ウナギ・サヤカ[2点]

13分16秒
大儀であった→片エビ固め

中野たむ[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里[2点]

14分37秒
流炎→片エビ固め

上谷沙弥[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[2点]

17分37秒
変形ボム→片エビ固め

岩谷麻優[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華[2点]

19分26秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

林下詩美[0点]

 

試合詳細レポート

◆連合軍vs大江戸隊スペシャル・マッチ 15分1本勝負

琉悪夏

4分15秒
マイ・エンブレム→片エビ固め

レディ・C●

吏南

羽南

小波

妃南

○鹿島沙希 AZM

 AZM(クイーンズクエスト)、羽南(STARS)、妃南(クイーンズクエスト)、レディ・C(無所属)の4人がユニットの枠を超越し、大江戸隊征伐に乗り出す。大江戸隊は鹿島沙希&小波&吏南&琉悪夏の編成。総合力なら日常から組んでいる大江戸隊に分がありそうだが、ふだん組まれない4人が思わぬ力を出す可能性もあるだろう。

 大江戸隊がゴング前から突っかかり試合がスタート、全員で顔面ウォッシュを見舞ってみせる。吏南が妃南をロープに固定し大江戸隊が全員で攻撃。吏南が妃南を押し倒しカバーする。妃南が返すと吏南が一発のエルボーで倒してしまう。しかし妃南が払い腰を放って羽南に託す。羽南が吏南に柔道技の連続。AZMと羽南を琉悪夏と小波がかいくぐる。羽南が吏南にノーザンライト。吏南が髪を引いて押し倒すとドロップキック。鹿島がダッシュするが羽南が払い腰。レディ・Cが鹿島の顔面へビッグブーツ。鹿島が返すとレディは河津落としを狙う。鹿島が切り返すが妃南が払い腰、AZMが援護しレディが河津落とし。チョークスラム狙いを鹿島が切り返し大江戸隊が乱入。次々と串刺し攻撃を見舞っていく。吏南が羽南と妃南を押し倒すとレディがビッグブーツ。鹿島はレディを捕獲しマイエンブレムを決める。3カウントが入り、鹿島がレディをピンフォールした。

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

白川未奈[2点]

4分39秒
グラマラスコレクションMINA=変形逆さ抑え込み

フキゲンです★[0点]

 白川未奈とフキゲンです★がリーグ戦で激突。5★STAR GP優勝を白いベルト挑戦への通行手形にするつもりの白川に対し、フキゲンです★はなにを狙ってリーグ戦に臨むのかまったく読めない。白川はフキゲンの丸め込みに要注意だ。

 白川が握手を求めるとフキゲンは機嫌悪そうに「ノーでーす!」と答える。白川が向かっていくたびにフキゲンがかわしていく。ロープワークにもフキゲンは付き合わず顔面をかきむしる。フキゲンが腕をひねってロープ渡りに同行させる。アームホイップで投げ捨てると顔面を踏みつけ。ロープに振られた白川がフライングクロスチョップ。フキゲンがコーナーに追い込むが突進のたびに顔面を蹴飛ばされる。フキゲンはいっそう不機嫌に。白川が串刺しエルボーアタックからドロップキック。フキゲンが返すと、白川は吊り天井。そこからチンロック、サーフボードストレッチへ。飛びついて丸め込むがフキゲンが返す。白川がローリングエルボーも場外から小波が足を引っ張り妨害。フキゲンがブレーンバスターを狙うと白川が丸め込む。白川が空中胴締め落としから丸め込むと3カウントが入った。

 

白川のコメント

白川「やったー! スリー! フキゲンさんから取りました。開幕戦なんで、ここは勢いをつけたくて、そして私、フキゲンさんじゃなくてもほんのちょっと似てる米山香織選手に、昔シングルで丸め込まれて負けたことがあるんですね。ベスト・オブ・ジャパン・プロレスリングでです。丸め込みには今日要注意だと思ったので、5★STAR用というわけではないですけど、隙をついても勝ちをもぎ取れるように、新しい丸め込み…というか、オリジナルの丸め込みは人生初めて、の丸め込み。その名もグラマラスコレクションMINAです。でも、最後私が2冠王になったときのポーズがあるじゃないですか。あれに似た形で最後、両肩をクラッチしてたんですけど、2冠王のポーズが気に入っちゃったんで、それで3が取れたらいいなと思って、今日チャンスがあったので出しました」

――これからの公式戦に向けては?

「丸め込みですべて取りにいこうという気持ちでいるわけではなくて、また違う新しい技もこのために用意してますから、それを皆さん見られるのを楽しみにしておいてくれたらなと思ってます。ただきょうはスピード、そして丸め込み、上手なフキゲンさんだから、あの技を第一念頭において闘ったって感じです」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

コグマ[2点]

10分16秒
ジャーマン・スープレックス・ホールド

なつぽい[0点]

 6・8後楽園でフキゲンです★を破りハイスピード王座防衛を果たしたものの、その後欠場にはいったなつぽいが5★STAR GP公式戦でカムバック。復帰からいきなりのシングルリーグ戦で不安要素もあるが、相手はハイスピードジニアスと呼ばれたコグマとの初対決。アフター5★STAR GPの王座争いも視界に入る、現王者ハイスピードフェアリーと復活した元王者ハイスピードジニアス、注目のシングルマッチだ。

 コグマが握手を求めるとなつぽいが応じると見せかけてポーズを作る。コグマもポーズを決めるとなつぽいが丸め込みの連続を仕掛けていく。ロープワークから2人とも同じ方向のロープに飛び乗る。なつぽいがコグマをかわしてアームホイップ。コグマもやり返して睨み合い。なつぽいが手を上げて誘うと見せかけ蹴りを入れる。コグマは場外に出て相手を誘う。なつぽいが拒否してコグマが戻ってくるのを待つ。しかしコグマの姿が消えてしまう。なつぽいがリングを下りてコグマを探す。コグマはリングの下から姿を見せるがなつぽいは反対側を探している。なつぽいが困惑しながらリングに上がる。コグマが背後から忍び寄り丸め込む。さらにボディースラムから腹部を踏みつぶしてフットスタンプ。なつぽいが返すと、ヒザへのドロップキック。なつぽいが背中を踏みつけフットスタンプをやり返す。コグマをロープに固定するとチンロックから低空ドロップキック。しかしコグマがかわしてドロップキックで場外に落とす。コグマはコーナーからプランチャを狙うがなつぽいが背後から落として場外にプランチャで飛ぶ。リングに戻るとダイビングボディーアタック。返したコグマにインディアンデスロックから脚を固めて鎌固めへ。コグマがエスケープすると、なつぽいはストンピング連打、低空ドロップキック。コグマが返すと、なつぽいがバックを取る。コグマがロープに逃れるがなつぽいがエルボー連打から突進。コグマが丸め込みの連続へ。丸め込みの応酬となるがどちらも譲らない。コグマがRKOからジャーマンへ。しかしなつぽいが逃れてトラースキックからバックラッシュ。コグマが返すとDDT。コーナーに上がるとなつぽいが追いつきデッドリードライブ。なつぽいはフェアリアルギフトもかわされてしまう。コグマがミサイルキックからジャーマン。高角度で決めるとなつぽいが返せず、コグマが勝利した。

 

コグマのコメント

「5★STAR、初戦2点取ることができました。しかも、ハイスピード王者のなつぽいに勝ちました! 最初から予想外のことが多くて、私もいろいろなつぽいの復帰戦だからいろいろやってやろうと思ってたんですけど、いろんなことがありつつも、なんとか2点取りました。いい走り出しです。このまま突っ走っていきたいです」

 

なつぽいのコメント

――復帰戦だったが?

「そうですね。もう足首はピンピンいってるんですけど、体力ですね。ハイスピードのチャンピオンだからね、もう一回体力からやり直さないといかんなと思いました。でも、あこがれのコグたんパイセンと闘えてうれしかったです。今日復帰戦だったんですけど、5★STARこれからどんどん上がるしかないと思っているので、楽しみにしていてください。ぽい!」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[2点]

13分47秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

スターライト・キッド[0点]

 ジュリアとスターライト・キッドの遺恨対決が公式戦の初戦で実現。キッドはジュリアとのシングルマッチでマスクに手をかけられ覚醒した。現在は大江戸隊のメンバーとして活動しているが、ヒールターンを果たした後だけに、ジュリアとの一騎打ちは興味深い。やはり試合のポイントは、ジュリアがキッドのマスクを剥がしにかかるのか、というところになってくるのだろう。打倒ジュリアをめざすキッドにとってヒールターンの成果が問われる試合でもある。また、昨年シンデレラ・トーナメント優勝も5★STAR GP制覇は逃したジュリアにとっても大事な初戦。ジュリアが勝てば本命視され、キッドが勝てば勢いに乗ることが考えられる。最終的にどちらがリーグ戦を制しても初優勝。リーグ戦の行方を占うカードにもなりそうだ。

 ゴングが打ち鳴らされると両者ゆっくりとリング中央へ。探り合いからグラウンドに移行し、ジュリアが上になる。キッドが逃れて再び探り合い。手四つの構えで力比べ。ジュリアが上になるがキッドがブリッジの体勢からカサドーラで飛びつく、ジュリアが「なめんな!」とドロップキック。コーナーに打ち付けると顔面を踏みつけていく。串刺しエルボーアタックも2発目狙いはキッドが読んでおり場外に持っていく。キッドがエルボーを打ってからジュリアをリングに戻す。レッグブリーカーの連続から右ヒザへのエルボードロップ。さらにヒザをロープにかけてドロップキックを見舞う。セカンドロープにかけてレッグブリーカー。ジュリアは1カウントで返すが、キッドがグラウンドのドラゴンスクリュー、アキレス腱固めでギブアップを迫る。ジュリアは「効かねえぞ!」。ジュリアがエスケープするとキッドが突進。ジュリアがビッグブーツを連発。キッドの丸め込みをジュリアがそしして投げっぱなしジャーマン。ジュリアはコーナーに上がるとミサイルキックでキッドを吹っ飛ばす。キッドが返すとジュリアはSTFへ、キッドが切り返し反対にSTFを極める。ジュリアも切り返してSTFに戻す。キッドが丸め込みの連続からその場跳びムーンサルトプレス。エルボーの打ち合いからキッドが崩れ落ちる。キッドがチョップから左右のエルボーを連打。顔面を蹴飛ばし片足で顔面を踏みつける。ジュリアがバックドロップからフィニッシュを宣言しコーナーへ。キッドが飛びつき張り手から雪崩式カサドーラで叩きつける。ジュリアはカウンターでドロップキック。キッドがダブルアーム式DDT、テキサスクローバーホールド。ジュリアがエスケープすると、キッドがバックブリーカー、ムーンサルトプレス。しかしジュリアが三角絞め。ステルスバイパーに移行し締め上げる。キッドがエスケープすると、丸め込みの応酬。ジュリアがドロップキックから前方に叩きつける。しかしキッドがクリアーに成功。ジュリアはあらためてノーザンライトボム。3カウントが入りジュリアの勝利。試合後、ジュリアはキッドの頭をポンと叩いて退場した。

 

ジュリアのコメント

「5★STAR初戦、スターライト・キッド。なんだよ、悪に染まったって言って、闇堕ちしたと言って、どんな悪いことしてくるのかなと思ったら、アンタ言ったでしょ、試合前に。正々堂々やれよって。オマエ真面目すぎんだよ。ジュリアに正々堂々やって勝てると思ってるのか。大江戸隊に入ったんだったらさ、凶器も5カウント以内なら、反則できるし、ジュリアを倒すためには汚いこといっぱいやってみろよ。怒んねえから。マスクだ髪の毛だなんだ、そんなのやめにしろよ。オマエとはここで、これからも勝負してえって思ってるから、もっともっと悪くなってまたやろうぜ。またな」

 

キッドのコメント

「あー、ジュリアにまた完敗? …ではないと自分では思ってる。見たみんなはどう感じたんだろうか。でも、最後、マスクに手をかけてきたと思ったら、アイツは突き飛ばしやがった。今日の闘いでお互いマスクも髪の毛も一切狙ってねえんだよ。ウチらにはそんなの関係なく、ウチらしかできない闘いがあるんだよ。今日闘って、もっともっともっとあいつとはやり合いたい。もっと自分自身強くなって、マスクとか一切関係なくアイツを自分の手で潰します」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ウナギ・サヤカ[2点]

13分16秒
大儀であった→片エビ固め

中野たむ[0点]

 ワンダー・オブ・スターダム王者・中野たむと、COSMIC ANGELS同門でもあり、アーティスト・オブ・スターダム王座をともに保持するウナギ・サヤカが初シングル。シンデレラ・トーナメントではベスト4入り、また、同門・白川未奈からフューチャー・オブ・スターダム王座を奪取するなど、シングルプレーヤーとして急速な成長を見せているウナギとあって、中野には要注意のリーグ初戦となるだろう。もちろん、ここでウナギが勝てばシンデレラ・トーナメントのような快進撃も期待できる。また、白いベルトの王者・中野は5度目の5★STAR GPだが、いまだに優勝戦線に絡んだことがない。今年はシングル王者として過去とはまったく違う中野を見せなければならない。優勝戦線に生き残るのは王者としての絶対条件。果たして、両者のシングル初対決からいったい何が生まれるのか?

 両者慎重に歩を進めウナギが両手で握手を求める。中野が応じるとウナギが顔面を蹴飛ばす。2発目は中野が受け止めて反対にビッグブーツからショルダータックル。ウナギが返すと中野はサッカーボールキックからレッグロック、ブリッジに移行し締め上げる。さらに左脚を踏みつけニードロップ投下。中野がコーナーに振って串刺しエルボーアタックから腹部と背中にキック、カカト落とし。ウナギが返すと、中野はコーナーに振って突進、ウナギがかわすが中野がボディースラム。ウナギが返してエルボー連打も中野が受けて立つ。中野がエルボーでウナギを吹っ飛ばし突進。しかしウナギがキャッチしてボディースラム。ウナギが突進しフェースクラッシャー、ギロチンドロップ。中野がバックキックもうウナギがエルボー。中野がスピンキックから側頭部へのキックを叩き込む。ウナギがダウン状態になると中野が引き起こしてからカバー。返したウナギに中野はジャーマン狙い。ウナギがこらえてロープに逃れる。中野がカカト落としから突進するとウナギが捕まえてトップロープに叩きつける。両者ダウン状態からウナギがエルボー、中野がブロック。ウナギがエルボー連打も中野が受けて立つ。中野が「こいよ」と挑発。10分経過。中野のエルボーでウナギが吹っ飛ばされる。中野が広角度のバックドロップからニーアタック。ウナギが返すと、中野はコーナーへ。ウナギも上がりエルボーの打ち合い、落とされたウナギが向かっていくと、中野が宙吊りのドラゴンスリーパー。中野はデスティニーハンマーも2カウント。中野がタイガーの体勢。ウナギがこらえてスピンキックをかわし、丸め込む。ウナギがカカト落としから大ふへん固め狙い、中野が切り返しスピンキック、バイオレットシューティング、タイガー狙い。前方に落としてからもう一度タイガーの構え。ウナギが反転し大儀であった。中野が返せずウナギが3カウントをゲットしてみせた。

 

ウナギのコメント

「はあはあはあ…。たむさんに勝てました! 5★STARいろんな人がいっぱい優勝候補とか優勝予想してますけど、そこに私の名前はありません。でも、予想も想定もこのウナギ・サヤカが覆して、5★STARのてっぺんをここから取りにいきます。明日もAZMさんに必ず勝ちます」

――たむに勝ったことは自信になった?

「自信は…でも、全員に勝つつもりで5★STARに上がっているので、私ここに来て誰よりもシングルをやらせてもらっているので、ここで初めて偉い人に恩返しをしたいと思います」

 

中野のコメント

「マジか…。初戦、ウナギには負ける気がしてなかったんですけど、ウナギのことを甘く見すぎてましたね。一番近くにいる存在だから、技の入り方、試合運び、いろんなものをよく見ていると思ってたんですけど、まさかああいう攻めで負けてしまうとは…。反省してます。プロレスは何が起こるかわからない。奇跡を起こせるのはプロレスだって思ってるんですけど、それをウナギに証明させられちゃいましたね。でも、まだまだ1回戦なので。私は白いベルトのチャンピオンとしてシングルの頂点にこの夏絶対に立つって決めているので、ここから挽回していきたいと思います」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里[2点]

14分37秒
流炎→片エビ固め

上谷沙弥[0点]

 朱里と上谷沙弥がリーグ戦で初めての一騎打ち。5★STAR GPに臨む公開会見では初日対戦のカードごとにコメントを出したが、ここで上谷が大失態。かねてから注目していた他団体選手の参戦、しかも同ブロックであることにエキサイトし、おもわず発表前に彩羽匠(Marvelous)の名前を出してしまったのだ。この失敗に気づいた瞬間、アタマが真っ白になった上谷だが、その後にコメントを出す対戦相手の朱里も困惑…。このため、上谷にとっては名誉挽回のシリーズにもなった。また、朱里は上谷の言う「4大巨頭」のひとり。優勝戦線に加わるには絶対に落とせない相手である。が、朱里はSWA世界王座とゴッデス・オブ・スターダム王座の2冠王、優勝候補筆頭と言ってもいいだろう。朱里には優勝を飾り、再び林下詩美の保持する赤いベルトに挑戦するとの目標がある。朱里が順当に白星発進か、それとも上谷がサプライズを起こし、名誉挽回のシリーズにする足がかりを掴むのか。

 ゴングと同時に上谷がドロップキックもかわされる。バックの取り合いから上谷がアームホイップ。朱里がエプロンに出て突進を防御、コーナーに上がると上谷が落としてマウントパンチの連打、朱里が反転するが上谷もすぐに返してマウントパンチの嵐。上谷は朱里を起こすが朱里がバックへ。上谷の突進に朱里がショルダータックル。上谷がカバーをすり抜けてドロップキック。朱里がサッカーボールキックからスライディングキック。リング下に出ると、エプロンの上谷に朱里がニーを突き上げる。朱里はコーナーに叩きつけてストンピングの連打、顔面を踏みつける。串刺しニーアタックの連打から腕十字。上谷がすぐにエスケープすると、朱里はフロントネックチャンスリードロップ。返した上谷がエルボーで向かっていくが朱里が顔面を蹴飛ばし仁王立ち。上谷が向かっていくたびに朱里が蹴飛ばす。上谷が「なめんな!」と絶叫しエルボー連打。朱里はニーの連打でお返し。朱里が突進すると上谷がフランケンシュタイナー。場外に出た朱里に豪快なスワンダイブ式プランチャを放つ。上谷は朱里をリングに戻してコーナーからミサイルキック。朱里が返すと、上谷はスタークラッシャー狙い。朱里が切り返しミドルキック連打。上谷が返すと朱里はチキンウイングアームロック。上谷がエスケープすると、朱里が突進も二段蹴りを食らう。上谷がエルボー連打、朱里をブロックしエルボーを打っていく。上谷が絶叫し突進すると、朱里が山折り。上谷が返すと、朱里がバズソーキック。上谷が止めてノーザンライト。朱里が返すと上谷がフィニッシュを宣言しスタークラッシャーで叩きつける。しかし朱里が返すことに成功。上谷は朱里を寝かせてフェニックススプラッシュ狙い。朱里が起き上がりコーナーへ。エプロンに落とされた上谷がサッとカムバックしドロップキックで朱里を落とす。エルボーの打ち合いから上谷が乱打、上谷が朱里を起こすが張り手を食らう。上谷が崩れて10分経過。上谷が張り返すと朱里がもう一発張り手。上谷もやり返すと張り手の打ち合いに。朱里が乱打し上谷が崩れ落ちる。朱里がストンピング乱打。上谷はダウン状態。上谷が張り手の連打を左右から放つ。すると朱里が崩れ落ちていく。ヘッドロックで立ち上げロープワーク。朱里がサッと腕を取り腕固め、ジャーマン。上谷がカウンターのニールキック。上谷のダッシュに朱里がハイキック、上谷がフランケン。朱里は背後からニーアタック。上谷が返すと朱里は腕十字、腕固め。両腕を固めるも上谷の脚がロープにかかる。レフェリーが分けると朱里が上谷を起こして裏拳の連打。朱里は担ぎ上げて流炎でマットに叩きつけると3カウントが入った。

 

朱里のコメント

「5★STAR初戦、勝利しました。痛えぇ…。上谷沙弥、(シングル)初対戦となります。軽やかな飛び技、そしてなんと言っても、中野たむが師匠と聞いていたので、こないだの中野たむとの試合も見てて張り手をすごいして覚醒してたのを見たので、今日の試合でアイツの張り手をすごい受けたいなと思って今日、きました。メチャメチャ痛かったですね。でも、まだまだ、もっともっと痛い張り手を期待してます。そして、中野たむ? 自分、中野たむとも初対戦なんですよ、この5★STARで、その中野たむの張り手も、どっかの記事で『張り手は愛だ』と書いてあったと思うので、それもすごく楽しみにしています。上谷沙弥、いやあメチャメチャ、やっぱシンデレラ・トーナメント優勝してメチャメチャ勢いある選手なので、ああ、楽しかったですね。でも、メチャ、まあ自分が勝利したんで、また明日、舞華戦、舞華とは同門でちょっと自分の中で見せたい世界観がすごいあって、それを明日、自分の中ではその世界観を、2人にしかできない世界観をすごい出したいなって、思ってます。その中でもちろん自分が5★STAR、制して、勝利して、私がほしくてほしくてたまらない赤いベルトを今度こそ私が巻きます。そのためにもこの5★STAR、絶対制します」

 

上谷のコメント

「5★STAR開幕戦、相手は朱里。自分が掲げてた4大巨頭の最初の1人目だったんですけど、そして完全無双をめざしてやっていたんですが、一発目で負けてしまいました…。自分の力不足に、ホントに悔しいんですけど、でも、まだここで終わりじゃないので、ここから巻き返して……完全無双マイナス1! ここから巻き戻していきます!巻き上げていきます!お願いします!…巻き返していきます!」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[2点]

17分37秒
変形ボム→片エビ固め

岩谷麻優[0点]

 岩谷麻優vs渡辺桃は、スターダムの生え抜き同士による公式リーグ戦である。タイトルマッチをはじめ、これまで何度もシングルで闘ってきた両者。つねに後輩の桃が旗揚げメンバー岩谷の後塵を拝するイメージがあるが、今年のリーグ戦は桃にとって立場を逆転する絶好の機会にもなるだろう。岩谷を破り優勝も飾れば、このところシングル戦線で低迷をしいられていた桃には大逆転の大チャンスとなる。また、このところ大江戸隊との全面戦争で苦杯をなめさせられていた岩谷にとっては心機一転、シングル戦線に集中できるシリーズだ。岩谷にも桃にも、大きな転機となりうる今年の5★STAR GP。開幕ダッシュをかけるのは、いったいどっちだ?

 岩谷の握手に桃も応じて試合がスタート。探り合いからロックアップで組み合い桃が首を取る。岩谷が腕を捻りあげると桃もやり返す。腕の取り合いから岩谷がアームブリーカー。桃のヘッドシザーズを岩谷が脱出。岩谷が蹴りを入れると桃がロープに振りロープに追い込みサッカーボールキックを連発。桃はキャメルクラッチからコーナーに追い込みミドルキックの連打を浴びせる。岩谷が返すとキャメルクラッチ式でフェースロック。岩谷が突進をかわしてドロップキック、バックキック、アキレス腱固め。岩谷は「お返しだ!」とサッカーボールキック。さらに岩谷は「どうした桃?」と挑発しながら蹴り飛ばしていく。桃が返すと岩谷はボディースラムを連発。コーナーに振られた桃がミサイルキックから串刺しドロップキックを連発、ブレーンバスター。岩谷が返すと桃はチキンウイングフェースロック。岩谷がエスケープすると、カウンターのフェースクラッシャー、スクリューキック、ノーザンライト、低空ドロップキック。場外転落の桃に岩谷はトペを狙う。しかし桃がカムバックし裏投げ、蒼魔刀。コーナーからのダイブは岩谷が阻止してトラースキック。両者ダウン。桃がエルボーを打つと岩谷もやり返す。エルボーの応酬から岩谷がドラゴンスクリュー、スタンディングヒールホールド。リング下の桃に岩谷がプランチャを見舞う。桃をリングに戻すと、岩谷はミサイルキックを投下。返した桃に岩谷はフィニッシュを予告してドラゴンの構え。桃がかわすが岩谷がドドンパ。しかし桃の肩が上がる。岩谷は側頭部へのキックからムーンサルトプレスへ。しかし桃がかわしてダイビング式蒼魔刀を決める。岩谷が返すと桃は胴締めチキンウイングフェースロック。岩谷がエスケープすると桃はトップロープにかけて頭部を蹴り上げる。エプロンでBドライバーを狙うが岩谷がこらえる。桃は改めてBドライバーを決めてリングに戻すと、中央でBドライバー。決まったと思われたが岩谷が返す。桃はドラゴンを放つも2カウント。桃がテキーラ狙いも岩谷が丸め込む。残り3分。桃がハイキック、ピーチサンライズ。もう一度狙うと見せかけて前方に叩きつける。岩谷が返せず、桃が3カウントを奪ってみせた。

 

桃のコメント

「5★STAR、この5★STARに私はすべてを懸けてると言いましたよね。この勝利でわかったはずです。そして最後の技も今年の5★STARのために練って練って練りまくりました。私が必ず5★STAR2021優勝してやりますよ」

――技名は?

「ちょっとまだ決めてないんだよね。練ってると言ったけど、技名まで考えてる余裕がなかったので、5★STARが終わるまでに考えておきます」

――まだ新技はある?

「新技というか、いろいろと、みんなが思ってるのと違うようなことはしようかなと思ってますね。いつもの渡辺桃じゃ5★STAR上がれないんで」

――ファンの優勝してほしいという声が多いが?

「ツイッターでも今年は渡辺桃に優勝してほしいとか、勝った姿が見たいとかたくさんの方に言っていただいて。まあ、いま結果はお見せしたと思うので、これからどんどん勝ち進んで、優勝する姿をお見せしたいと思います」

――QQのほかのメンバーが元気だが、負けられない思いは?

「QQのメンバーには毎日刺激をいただいてますね。林下詩美は赤いベルトを持ってるし、上谷もシンデレラ優勝。AZMちゃんの若さと勢いなんか半端じゃないですよね。そこらへん刺激をもらってますよ、リーダーとして。でも、リーダーだからこそ負けてられないと思ってます」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

舞華[2点]

19分26秒
みちのくドライバーⅡ→エビ固め

林下詩美[0点]

 

 昨年の覇者・林下詩美が5★STAR GP史上初の連覇を目指し発進。最初の相手はライバルの舞華だ。両者の対戦成績は詩美の2勝1敗1分けだが、昨年の公式戦では舞華がレフェリーストップ勝ち。その内容からしても、詩美敗戦の開幕は十分にあり得ると言っていいだろう。舞華はシンデレラ・トーナメント優勝を逃し、このリーグ戦を「スターダムの女帝」になるためのシリーズとあらためてとらえている。それだけに詩美戦は開幕ダッシュを飾るには格好の相手である。また、詩美からすれば5★STAR GPは思い入れの大きいシリーズでもある。デビュー直後に初参戦し、いきなり決勝進出のサプライズをやってのければ、2年目は大本命の開幕ダッシュもケガにより途中リタイアの屈辱を味わった。そして昨年は、悲願の初優勝を達成。今年は赤いベルトの王者として優勝が至上命令で、しかもライバル舞華との公式戦で幕を開ける。優勝の行方を占うのはもちろん、タイトルマッチ級の激闘は必至の好カードだ。

 グラウンドで首を取り合い舞華が腕を取る。詩美が腕を取ってバックに回ると舞華がヘッドロック。詩美がヘッドロックに切り返すと舞華がロープに振ってラリアット。かわした詩美がドロップキック、滞空時間の長いボディースラム。舞華が返すと、詩美はストンピングの連打からコーナーに振って串刺しエルボー、ドロップキック。返した舞華に詩美はボディースラムの連発。舞華が返すと詩美はキャメルクラッチ。エスケープした舞華の背中に詩美がフットスタンプ。舞華が返すと、詩美は背中へのストンピングを乱打する。舞華が向かっていくが詩美がエルボー。舞華がロックボトムも詩美が返す。詩美の突進を舞華がかわして腕を固める。詩美がロープに逃れると、舞華は詩美の右腕をロープにかけて締め上げる。舞華の突進を読んだ詩美がエルボー、バックブリーカー、ラリアットで場外に落とす。詩美もリング下に下りて突進。舞華が受け止めて場外マットにブレーンバスター、右腕をエプロンに叩きつける。さらに鉄柱に叩きつけると先に生還。詩美は17カウントでカムバック。舞華は右腕を攻撃。10分経過、ブレーンバスターを詩美がこらえる。しかし舞華が強引にブレーンバスター。炎華落とし狙いは詩美がジャーマン。舞華がバックドロップ、詩美がラリアット。両者のラリアットが3度交錯、4度目の舞華が打ち勝つが、次は詩美が打ち勝つ。すると両者がさらにラリアットの打ち合いを展開。両者ダウン。詩美がラリアットから舞華を引き起こしてコウモリ吊り落とし。舞華が返すと、詩美はコーナーへ。舞華が追いつき雪崩式ブレーンバスターを決める。15分経過。詩美が返すと、舞華は山茶華。詩美が返すと舞華は腕十字、三角絞め。詩美がリフトアップしようとするが形が崩れる。詩美はミサイルキックで舞華を吹っ飛ばすとジャーマンへ。舞華が返すと、詩美はアルゼンチンからトーチャーラックボム。残り3分。返した舞華がショルダースルー。ラリアットのかわし合いで詩美がラリアットを決める。詩美がハイジャックボム狙いも舞華が切り返しスリーパー。飛びついて締め上げるが詩美が後方に叩きつける。残り2分。舞華がスリーパーも詩美がエスケープ。残り1分。舞華が担ぎ上げてみちドラで前方に叩きつけると3カウントが入った。

舞華「約3年、約3年だ。林下詩美がデビューしたと知って、オマエから3カウントをとるまで、約3年かかったぞ。5★STAR、初戦からボロボロだけれど、今年の5★STAR、私が全勝優勝してやるからな! 今日、横浜武道館に来てくれたファンのみんな、そしてPPVを見てくれてるそこのファンの人たち、私が明日、朱里戦、また勝利するところを見届けてください!それではまた明日お会いしましょう。さらばだ!」

舞華のコメント

「林下詩美と今日1勝2敗1引き分け、アイツを超えるためにこのプロレス界にきて。今日は絶対に負けられない闘いだった。アイツのことはずっとずっと、ずっと! 見てきて、研究した。だから、アイツの必殺技である技出させないようにしてやった。今日は私の作戦勝ちだ。アイツがタフなのはよく知ってる。けど、これで終わったわけじゃない。5★STARも終わったわけじゃない。この勢いにのって5★STAR、私が全勝してやるよ」――明日は朱里戦だが?

「朱里とは組むより、闘ったほうがゾクゾクするんだよね。現に朱里とのシングル、私はまだ1度も勝ったことがない。明日もまた負けられない闘いなんですよ。私は私の考えで朱里戦に挑もうと思います」

 

詩美のコメント

「私は舞華に負けたのか。また5★STARで。しかも、3カウントまで取られて。5★STAR GP、赤のチャンピオンの最高の夏女、この林下詩美が2連覇するために、今日も絶対勝たなきゃいけない試合だったのに、スタートからしっかり3カウント取られて。チャンピオンとしてふがいないです。明日からまた気を取り直して残りの試合、全勝、そして決勝。そして私は今年も絶対に優勝して、今年も私が最高の夏女になります」

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